JP4766428B2 - 沸騰冷却方法、沸騰冷却装置およびその応用製品 - Google Patents
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Description
沸騰現象は一般に以下の如き経過を辿る。
液体中に例えば金属等による「加熱ブロック」の表面を浸漬し、加熱ブロックを加熱してその伝熱面温度を上昇させる。伝熱面温度がある程度まで高くなると、加熱ブロックの伝熱面に「大きさが1mm程度以下の微少な気泡」が発生する。この状態は「加熱ブロックの表面に接する液層部分の温度が飽和温度に達し、上記表面部分で沸騰が生じている状態」である。
このように「熱流束が飽和した状態」は、加熱ブロック表面が「大きな気泡」で覆われた状態となっている。
特許文献2に開示されているのは、主として半導体デバイスを発熱体とする冷却装置であって、2種類のノズルを用い、第1のノズルから低温冷媒液を発熱体に向けて噴射し、発熱体の熱によって沸騰気泡を発生させて「気液2相状態の高温冷媒液」とし、第2のノズルから同じ低温冷媒液を該高温冷媒液に向けて噴射させて急冷し、沸騰気泡を凝縮・消滅させて冷却を行うものである。この冷却方式では「120℃程度の温度領域で200W/cm2程度の熱流束」が得られると考えられ、半導体デバイスのような短い伝熱面の冷却には適するが、より大きな伝熱面の冷却は困難と考えられる。
特許文献3に提案される方法は、大きく成長した気泡を副流路から供給排出される冷媒によって崩壊分割させて、熱流束を高めようとするものである。
しかしながら、例えば、電力変換用のインバータに用いられる「高発熱密度電子デバイス」のICパッケージのような伝熱面長さが10〜30cm程度の長い被冷却面(以下、単に「冷却面」ともいう)の冷却には、今後、300W/cm2程度以上の熱流束が得られる冷却方法が必要になるものと予想されるが、特許文献3に提案される方法は、この要求に応じることは困難であると考えられ、大きく成長した気泡の崩壊時に「騒音」が発生する問題がある。
さらに、例えば、5cm程度あるいはそれ以下の短い被冷却面については、管状流路を流通させる冷却液によって冷却するやり方が従来から一般的に行なわれていたが、このやり方によると300W/cm2程度以上の熱流束が得られるものの、「騒音」が発生する問題がある。
即ち、本発明の沸騰冷却装置は、被冷却物の表面もしくは該表面に密接する伝熱部材の表面を冷却面(以後、「伝熱面」とも言う。)として、上記冷却面に一体的に形成されて冷却液を一方向へ流通させる主流路と、該主流路に重なるように隔壁を介して一体的に形成されて上記主流路に流通される冷却液と逆向きに一方向へ冷却液を流通させる副流路と、上記副流路側から上記隔壁を貫通し、先端部が上記冷却面に近接又は当接するように設けられた複数のノズルとを有する流路構造体と、上記流路構造体の上記主流路と上記副流路とに、サブクール状態の冷却液を供給し、流通させる冷却液供給・流通手段とを有し、上記冷却面は、上記複数のノズル全体に対して、上記主流路における上記冷却液の流通方向へ一連に連なった面であり、上記冷却液は不凍液であることを特徴とする。
ここで「不凍液」とは、JISK2234に規格されるものを含むことは勿論、水のみの場合よりも凝固点を低下させる液を含む概念を指す。
また、装置の経時劣化を抑制するために、防錆・防食のための添加剤が添加されていることが望ましい(請求項3)。
主流路と副流路とにはサブクール状態の冷却液を流通させ、主流路を流れる冷却液の沸騰により冷却面を冷却するとともに、副流路の側から各ノズルを介して、副流路側の冷却液を冷却面近傍に供給する。
冷却液供給・流通手段が、冷却液を副流路側から主流路側へ、複数のノズルを通して圧力差で強制的に供給する。この請求項4記載の沸騰冷却方法を「アクティブ冷却方法」と呼ぶ。
冷却面の表面形状は、主流路・副流路の形成が可能な形状であれば良く、平面であってもよいしシリンダ面等の曲面であっても良い。勿論、被冷却面が平面である場合には、主流路・副流路の形成が容易である。
伝熱面を超親水性材料からなる膜(超親水性膜)にすることによって、伝熱面の濡れ性が向上して気泡離脱が促進し、その結果、本発明の流路構造体における剛針による気泡微細化効果と相俟って、限界熱流束を向上させることができる。
超親水性材料としては、例えば、特許第3340149号、特許第3147251号、特許第259931号、特開2005−55066、特開2002−062069、特開2001−1336890、特開2000−144052、特開2000−103645等の挙げられているものを、本発明の流路構造体を用いる製品に応じて適宜適用可能可能である。
本発明者等の実験によると、500〜600℃で形成されたセラミック超親水性膜は、限界熱流束を10〜20%増加させ、また特に、超微小重力環境下では気泡が大きくなる前に離脱させる効果が高いことを検証した。
冷却液の流れの向きは「主流路と副流路とで同じ向き」としてもよいし、「主流路と副流路における流れの向きを互いに逆向き」にしても良い。冷却液の流れの向きを「主流路と副流路とで互いに逆」にすると、主流路の下流側ほど副流路では上流側となる。アクティブ冷却方法では、サブクールされた冷却液がノズルから主流路へ供給されるが、主流路では下流側ほど冷却液の温度が飽和温度に近づいているので、上記の如く、主流路・副流路で冷却液の流れの向きを逆にし、ノズルの配列密度を主流路の下流側ほど密になるようにし、主流路の下流側ほど副流路からの(サブクール度の大きい)冷却液の供給量を増大させることにより、主流路内の冷却液の温度を有効に低下させ、気泡崩壊の効果を維持することが容易になる。
アルコール類と水との混合液は、濃度によっては不凍液としての機能も発現するため、凍結対策も同時に実現できる。
被冷却物の表面もしくは該表面に密接する伝熱部材の表面を冷却面として、冷却面に一体的に形成される主流路およびこの主流路に重なるように隔壁を介して一体的に形成される副流路と、副流路側から隔壁を貫通し、先端部が冷却面に近接もしくは当接するように形成された複数のノズルを有する。
請求項10記載の発明では、請求項9記載の製品において、発熱体を有し、上記沸騰冷却装置を構成する上記流路構造体の管状流路が、上記発熱体の表面を管壁として一体的に形成された電子素子または燃料電池であることを特徴とする。
沸騰冷却による微少な気泡は、冷却面の極く近傍で発生するが、この発明では、副流路を流れる冷却液がノズルを通して冷却面に近接した開口部から供給されるので、冷却面近傍で発生した微少な気泡を効率的に微細化もしくは崩壊させ、遷移沸騰領域への「沸騰形態の移行」を有効に抑制でき、「従来の沸騰冷却方法であれば遷移沸騰となるような高温領域」においても、核沸騰による良好な沸騰冷却を実現することが可能である。
また、この沸騰冷却機能を寒冷地又は低温雰囲気中での使用においても、冷却液の凍結トラブルを来たすことなく享受でき、さらには装置の腐食による経時劣化を抑制して長寿命化を図ることができる。
図1(a)は、沸騰冷却装置の実施の1形態を要部のみ、説明図として略示している。
図1(a)において、符号obは「被冷却物」を示している。被冷却物obは、例えばインバータ等の半導体デバイスであって発熱源H1、H2、H3等を有し、これら発熱源に接して「放熱手段」であるヒートスプレッダSPが形成されている。即ち、ヒートスプレッダSPは被冷却物obの構成部分であり、ヒートスプレッダSPの外側表面が「冷却面」である。
このためには、例えば隔壁10C又は副流路10B全体を断熱材で構成すればよく、主流路10Aと副流路10Bとの間に隙間を設けて空気断熱層としてもよい。
ポンプ30、40、凝集手段50は「図示されない制御手段」により制御される。制御手段による制御については後述する。
表1に示すように、水との混合液として不凍液の特性を発現させるものは、エチレングリコール以外にも複数種あり、冷却のための沸騰作用との関係から選定することができる。
また、経時的に金属腐食が進行すると、沸騰冷却装置の早期劣化を招くので、不凍液に酸化防止剤、防錆剤(アミン系又はノンアミン系)等を添加するのが望ましい。
また、冷却液容器を2つ設けて、そこから主流路10Aと副流路10Bそれぞれに冷却液を供給する沸騰冷却装置とすることができ、さらに必要に応じて、副流路10Bに供給する冷却液をサブクール液にするためのサブクール手段を設けることができる。
図1に示す実施の形態において、ノズルNZは、図1(c)に示すように「中空シリンダ状」で、冷却面の表面に近接する先端部も開口部の周囲は平滑な面となっている。図2に示すのは「ノズルの形態の別例」である。
図2に示す3つのタイプのノズルNZa、NZb、NZcは、何れも中空シリンダ状であるが、冷却面に近接する部分に特徴があり、ノズルNZaでは、冷却面に近接する先端部に1以上の微少な貫通孔K1、K2、K3・・を有し、ノズルNZbでは、冷却面に近接するノズル先端部に微細な切欠きKR1、KR2、KR3・・を有し、ノズルNZcでは、冷却面に近接するノズル先端部に微細なスリットSL1、SL2、SL3・・を形成されている。
図3(a)に例示する、流路構造体部分12では、内部は主流路12Aと副流路12Bとに分離されており、主流路・副流路とも「単一流路」である。符号12aは主流路10Aに冷却液を通ずる主流路用管路の「主流路12Aへの連結部」を示す。符号12bは副流路10Bに冷却液を通ずる副流路用管路の「副流路12Bへの連結部」を示す。
図3(b)に例示する、流路構造体部分13では、内部は主流路13Aと副流路13Bとに分離されている。主流路13Aは、冷却面に沿って「冷却液の流れの方向に直交する方向(図の左右方向)」へ、1以上の分離隔壁によりn個の主流路部分13A1、・・13Ai、・・13Anに分離されており、副流路13Bも、主流路13Aとの隔壁に沿って冷却液の流れの方向に直交する方向(図の左右方向)へ、1以上の分離隔壁によりn個の副流路部分13B1、・・13Bi、・・13Bnに分離されている。
即ち、主流路13Aと副流路13Bとは同数の分離隔壁により「整合格子状」に分離されている。
図4(a)に示したのは、図1(b)、(c)に即して説明した場合の例であり、各ノズルNZの先端部が微少な間隙を介して近接する冷却面RSは平滑面である。
図4(b)、(c)に例示するのは、複数のノズルの先端部に対向する冷却面の表面が「微細な凹凸構造」を有し、複数のノズルの先端部が「微細な凹凸構造に当接」する場合である。
図4(b)、(c)に示す例では、冷却面RSb、RScの表面の微細な凹凸構造は、主流路(図面に直交する方向)に沿って形成された細溝の集合である。
供給された冷却液は「若干成長した気泡BLG」を冷却面から分離・除去、又は分断・微細化する。このようにして、若干成長した気泡BLGは除去又は「微細な気泡」に微細化される。
図7は制御手段70による制御の様子を説明図として簡単に示している。
制御手段70は「マイクロコンピュータ」である。上には説明しなかったが、図1に示した実施の形態では各種のセンサが用いられ、「冷却面温度」、「主流路入口温度・主流路入口圧力・主流路入口流量・主流路出口温度・主流路出口圧力」、「副流路入口温度・副流路入口流量・副流路出口温度・副流路出口圧力・副流路出口流量」、「凝縮部出口温度・冷却液容器温度・冷却液容器圧力」が検出される。
(実施例1)
実施例装置の構成は、図1に即して説明した実施の形態を示したのと同様ものである。
図2(c)の切り欠きタイプのノズルと流路構造体の材質としてステンレスを用いた以外、流路構造体の構成が実施例1に記載のものを用いて、パッシブ冷却方法とアクティブ冷却方法を行った。
一方、本発明のアクティブ冷却方法では、副流路の冷却液が連続して強制的に主流路へ供給され、上記の如く、冷却面で発生する微少な気泡は瞬時に「極く微少な気泡」に崩壊される。
このように、本発明のアクティブ冷却方法によると気泡が実質的に成長せず、微少な気泡は瞬時に崩壊されるので、極めて静かな運転状態で冷却を行うことができ、高熱流束冷却を安定して維持することができる。
換言すれば伝熱面上に形成される気泡を大きくなる前に微細化して除熱限界を高め、その結果、伝熱部材の焼損を発生させずにより高温領域での冷却を、かつ「伝熱面の長さがより長いもの」の冷却を可能としたものである。
また、本発明におけるパッシブ法とアクティブ法は、冷却対象である伝熱部材等、必要に応じて別装置とすることもできるが、併用装置にして、圧力調整によって冷却液の供給状態を変化させ、低発熱時には滲み出し状態で行ない、発熱量が高い場合には噴射状態にし、例えば電気自動車における急加速あるいは異常運転によって発熱が急上昇する場合には最大の噴射状態にして行ない、500W/cm2以上の高発熱まで連続的に対応できるものである。
本発明の沸騰冷却装置が適用される技術・製品分野(以下、製品と称する)としては、稼動中に熱が発生しその熱を冷却する冷却手段を構成要素とするものであれば、特に限定されない。
例えば、パソコンのような発熱体を有する電子機器または発熱体を有する燃料電池、ハイブリッドカー、電気自動車、燃料電池自動車、燃料電池発電設備の電力変換インバータ又はコンピュータもしくはスーパーコンピュータ、鉄道電車あるいは航空機の電力システムの電力変換インバータ等を挙げることができ、従って、本発明の沸騰冷却装置が広い技術分野における伝熱部材(加熱ブロック)の適用可能な、対環境性、対省エネ性の発展性のある技術と言うことができる。
また、ハイブリッド自動車、電気自動車、燃料電池自動車並びに燃料電池発電装置の電力変換制御装置又は鉄道電車あるいは航空機用の電力システムの電力変換制御装置については、電力変換のためのインバータ、電力制御の電子パッケージを含む複数の電子素子および伝熱部材(例えば、ヒートスプレッダ)を主構成要素とする電子機器が搭載され、本発明の沸騰冷却装置は、流路構造体の主流路を伝熱部材の表面に取り付けて一体的に形成した構成とし、製品とすることができる。
このような電子機器としては、一般的に高発熱密度電子機器が用いられており、例えば50kW以上のような高い電力が扱われるので、単位面積当たりの発熱量が多く、発熱密度が100W/cm2以上、さらには300W/cm2にもなることも考えられるが、このような電子機器の冷却に対しても、本発明は好適である。
流路構造体を単独の製品として扱う場合には、沸騰冷却装置の構成要素として設置する際に、被冷却物の大きさ、放熱器の最適取り付け場所、空間余裕によって配管の長さ等を調節することができるが、冷却液が入っていないため、放熱器、送液ポンプ等を含む冷却系を組み上げた時に空気が入らないように冷却液を注入することが必要とされる。
また、沸騰冷却装置を単独の製品として扱う場合には、冷却液容器に冷却液が予め貯留された構成のものであっても、貯蔵されていない構成のものであっても、いずれのものも製品とすることができるが、冷却液容器に冷却液が予め貯留された構成のものの場合には、予め冷却液を封入した状態で扱うことができるので、冷却液液注入と空気抜き作業を省略することができる。
以上のように、本発明の沸騰冷却装置は、広い技術分野における伝熱部材(加熱ブロック)に適用可能な、対環境性、対省エネルギー性に対して発展性のある技術と言うことができる。
10 流路構造体部分(被冷却体obと一体化されて流路構造体をなす。)
10A 主流路
10B 副流路
NZ ノズル
21 冷却液
30 主流路用ポンプ
40 副流路用ポンプ
Claims (11)
- 被冷却物の表面もしくは該表面に密接する伝熱部材の表面を冷却面として、上記冷却面に一体的に形成されて冷却液を一方向へ流通させる主流路と、該主流路に重なるように隔壁を介して一体的に形成されて上記主流路に流通される冷却液と逆向きに一方向へ冷却液を流通させる副流路と、上記副流路から上記隔壁を貫通し、先端部が上記冷却面に近接もしくは当接するように設けられた複数のノズルとを有する流路構造体と、
上記流路構造体の上記主流路と上記副流路とに、サブクール状態の冷却液を供給し、流通させる冷却液供給・流通手段とを有し、
上記冷却面は、上記複数のノズル全体に対して、上記主流路における上記冷却液の流通方向へ一連に連なった面であり、
上記冷却液は不凍液であることを特徴とする沸騰冷却装置。 - 請求項1記載の沸騰冷却装置において、
上記不凍液は、エチレングリコールを主成分とすることを特徴とする沸騰冷却装置。 - 請求項1又は2記載の沸騰冷却装置において、
上記不凍液は、防錆・防食のための添加剤を含むことを特徴とする沸騰冷却装置。 - 請求項1〜3の任意の1に記載の沸騰冷却装置において、
上記冷却液供給・流通手段が、上記冷却液を上記副流路側から上記主流路側へ、上記複数のノズルを通して圧力差で強制的に供給するものであることを特徴とする沸騰冷却装置。 - 請求項1〜3の任意の1に記載の沸騰冷却装置において、
冷却液供給・流通手段が、上記冷却液を上記副流路側から上記主流路側へ、上記複数のノズルを通して、上記主流路内の上記冷却液の状態変化により自然供給するものであることを特徴とする沸騰冷却装置。 - 請求項1〜3の任意の1に記載の沸騰冷却装置において、
上記冷却液供給・流通手段が、上記冷却液を上記副流路側から上記主流路側へ、上記複数のノズルを通して圧力差で強制的に供給する構成と、上記冷却液を上記副流路側から上記主流路側へ、上記複数のノズルを通して、上記主流路内の上記冷却液の状態変化により自然供給する構成を有し、いずれかの供給構成に選択的に切換可能であることを特徴とする沸騰冷却装置。 - 請求項1〜6の任意の1に記載の沸騰冷却装置において、
上記流路構造体における少なくとも上記主流路が、上記冷却液の流通方向に直交する流路幅方向において、隔壁により複数チャンネルに分割されていることを特徴とする沸騰冷却装置。 - 請求項1〜7の任意の1に記載の沸騰冷却装置を用いる沸騰冷却方法。
- 稼動中に熱を発生し該熱の冷却手段を構成要素とする製品であって、請求項1〜7の任意の1に記載の沸騰冷却装置を上記冷却手段とすることを特徴とする製品。
- 請求項9記載の製品において、
発熱体を有し、上記沸騰冷却装置を構成する上記流路構造体の管状流路が、上記発熱体の表面を管壁として一体的に形成された電子素子または燃料電池であることを特徴とする製品。 - 請求項9記載の製品において、
電子素子と伝熱部材とを主構成要素とする高発熱密度電子機器が搭載された、ハイブリッド自動車、電気自動車、燃料電池自動車、燃料電池発電設備の電力変換制御装置、又はコンピュータもしくはスーパーコンピュータ、又は、鉄道電車あるいは航空機用の電力システムの電力変換制御装置であって、上記沸騰冷却装置を構成する上記流路構造体の管状流路が上記伝熱部材の表面を管壁として形成されたことを特徴とするハイブリッド自動車、電気自動車、燃料電池自動車、燃料電池発電設備の電力変換制御装置又はコンピュータもしくはスーパーコンピュータ、鉄道電車あるいは航空機用の電力システムの電力変換制御装置であることを特徴とする製品。
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