JP4766361B2 - Ac同期モータの初期磁極推定装置 - Google Patents

Ac同期モータの初期磁極推定装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、リニアと回転機を含んだAC同期モータに関し、特に磁極センサを使用せずにAC同期モータの初期磁極推定を行うことに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
AC同期モータは起動するときに磁極検出器から検出した初期磁極位置の情報が必要であり、初期磁極位置の情報を基にしてAC同期モータを制御している。初期磁極位置の情報がAC同期モータの実際磁極と最大に±90°ずれた最悪の場合にはトルクが発生しないため、AC同期モータが動かないという問題が生じる。このような理由から、AC同期モータにおいて正確な初期磁極位置の情報は重要であり、正確な初期磁極位置の情報を得るためにAC同期モータの初期磁極推定方法がいろいろ工夫されている。初期磁極位置と発生トルク(以下、リニアモータの推力もトルクとして示す)との関係を式(1)と図15で示している。
Te= Tm × cosθerror (1)
ここで、Teは発生トルク、Tmはトルクの最大値、θerrorは実際磁極とずれた初期磁極位置である。
従来技術特願平2000-7987は、同じ指令速度を2度入力して、1回目はq軸電流のみで制御し、2回目はd軸電流のみで制御する。そのときの速度一定時のq軸電流とd軸電流の大きさの比より、初期磁極位置を推定している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来技術は、実際の初期磁極位置が0°〜270°の範囲にある場合は、指令トルクの符号とモータの発生トルクの符号が逆向きになり、モータが暴走してしまうので、初期磁極位置推定ができないという問題があった。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は1)実際の初期磁極位置がどのような場合でも初期磁極推定を行うことができること、2)モータが暴走しても、瞬時に暴走(垂直応用分野の場合は落下)を止めることができるようにすることにある。モータが暴走した場合、瞬時に指令速度をゼロにし、ブレーキ付きモータの場合はブレーキをかけ、モータが停止するまでの間、デフォルト初期磁極位置に+180°することにより逆向きに電流を流してモータの暴走(垂直応用分野の場合は落下)を防ぐ。モータが停止したのを確認して、デフォルト初期磁極に+90°(もしくは−90°)することにより、初期磁極推定が可能な磁極位置関係にして、最初から初期磁極推定をやり直す。
以上により、モータが暴走しても瞬時にモータの暴走を止め、実際の初期磁極位置がどのような場合でも、最悪3回の失敗で初期磁極推定を終了することができる。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記問題を解決するため、本発明は、AC同期モータを駆動するPWM電力変換手段と、前記AC同期モータの3相電流を検出する3相電流検出手段と、前記AC同期モータの電気角を検出する電気角検出手段と、3相指令電圧と搬送波を比較してPWMゲートパルスを演算するPWMゲートパルス演算手段と、前記PWMゲートパルスを入力して直流電圧を任意の交流電圧に変換する前記PWM電力変換手段であって、AC同期モータの初期磁極を計算する磁極推定手段を備えたAC同期モータの初期磁極推定装置において、
デフォルト初期磁極をゼロに設定するデフォルト初期磁極設定手段と、指令速度波形生成手段と、前記指令速度から前記検出速度を差し引いて速度誤差を計算する速度誤差演算手段と、前記速度誤差に基づいて指令トルクを生成する速度比例積分制御手段と、前記指令速度が第1周期目になった場合はq軸制御モード、第2周期目になった場合はd軸制御モードに切り換えを行うdqモードスイッチと、前記q軸制御モードを選択した場合は前記q軸指令電流に前記指令トルクを入力し、d軸指令電流にゼロを入力した後、前記指令速度が正の一定速度区間にあるかどうかの判断を行う一定速度判断手段と、前記指令速度が前記正の一定速度区間に入った場合にはq軸メモリに一定量の瞬時q軸指令電流を記憶するq軸指令記憶手段と、前記d軸制御モードを選択した場合は前記q軸指令電流にゼロを入力し、前記d軸指令電流に前記指令トルクを入力した後、前記指令速度が正の一定速度区間にあるかどうかの判断を行う一定速度判断手段と、前記指令速度が前記正の一定速度区間に入った場合には前記q軸メモリから呼び出した瞬時q軸呼び出し指令電流と前記d軸指令電流の情報を用いて瞬時推定初期磁極を計算する瞬時推定初期磁極演算手段と、
前記瞬時推定初期磁極を前記初期磁極設定手段で設定された前記デフォルト初期磁極に加えて補正初期磁極を演算する補正初期磁極演算手段とを有し、
前記AC同期モータの暴走検出する暴走検出手段と、前記暴走検出手段で暴走を検出すると指令速度をゼロにし、前記AC同期モータが停止したのを確認して、デフォルト初期磁極に90°足して、または90°引いて最初から初期磁極推定をやり直すものである。
また、請求項1記載の発明において前記暴走検出手段で暴走を検出すると、指令速度をゼロにして、デフォルト初期磁極位置を180°反転させるものである。
また、請求項1記載の発明においてブレーキがある場合、前記暴走検出手段で暴走を検出すると、指令速度をゼロにすると共に、ブレーキを掛けてモータの暴走を防ぐものである。
また、請求項3項記載の発明において、前記暴走検出手段で暴走を検出すると、前記ブレーキが利くまでのタイムラグの間だけ、指令速度をゼロにして、デフォルト初期磁極位置を180°反転させるものである。
【0005】
また、モータの初期磁極位置によっては、指令トルク(推力)とモータの発生トルク(推力)の向きが逆向きの時があり、その場合モータが暴走するので、暴走したら瞬時に指令速度をゼロにしモータが停止したのを確認して、デフォルト初期磁極に90°足して、最初から初期磁極推定をやり直すことを特徴とする。
また、モータの初期磁極位置によっては、指令トルク(推力)とモータの発生トルク(推力)の向きが逆向きの時があり、その場合モータが暴走するので、暴走したら瞬時に指令速度をゼロにしモータが停止したのを確認して、デフォルト初期磁極から90°引いて、最初から初期磁極推定をやり直すことを特徴とする。
また、モータが暴走した場合、瞬時に指令速度をゼロにし、ブレーキがある場合ブレーキを掛けてモータの暴走(垂直応用分野の場合は落下)を防ぐことを特徴とする。
また、モータが暴走した場合、前記ブレーキが利くまでのタイムラグの間だけ、指令速度をゼロにして、デフォルト初期磁極位置を180°反転させることにより電流を逆向きに流して、モータの暴走(垂直応用分野の場合は落下)を防ぐことを特徴とする。
また、ブレーキが付いていないモータが暴走した場合、指令速度をゼロにして、デフォルト初期磁極位置を180°反転させることにより電流を逆向きに流して、モータの暴走(垂直応用分野の場合は落下)を防ぐことを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図に基づいて説明する。
図1は本発明の実施例の形態に係るdq電流制御(ベクトル電流制御)によるAC同期モータの電流制御ブロック図である。
図2,3は本発明の実施例の形態に係るAC同期モータの初期磁極推定方法に関するブロック図である。
図4は図2,3の推定初期磁極演算手段10の詳細な初期磁極推定第1演算手段に関するブロック図である。
図5は図2,3の推定初期磁極演算手段10の詳細な初期磁極推定第2演算手段に関するブロック図である。
図6〜図8は本発明の実施例の形態に係る指令速度用2周期の有限繰り返し波形に関する図で、図6は長方形波形の指令速度パターン(水平軸応用分野に適用)、図7は台形型波形の指令速度パターン(水平軸応用分野に適用)、図8はゼロ型波形(図6又は図7の指令速度のピーク値をゼロに設定した場合の波形)の指令速度パターン(垂直軸応用分野のみに適用)である。
図9は図2,3に示す初期磁極推定ブロック図におけるdqモードスイッチに関する図である。
図10及び図11は本発明の実施例の形態に係るAC同期モータの初期磁極推定方法に関する第1フローチャートである。
図12及び図13は本発明の実施例の形態に係るAC同期モータの初期磁極推定方法に関する第2フローチャートである。
図14はPWMインバータにおいて、PWMゲートパルス発生器に関する制御ブロック図である。
図1において、AC同期モータ11は初期磁極位置センサを持たないAC回転モータ又はACリニアモータである。
【0007】
本発明の実施の形態は、図1に示すAC同期モータのdq電流制御上で、図2,3〜図5に示す初期磁極推定方法を行うものである。
AC同期モータのdq電流制御は、図1中のAC同期モータ11を除く構成である。即ち、PWM電力変換手段12でAC同期モータ11を駆動し、3相電流検出器13でAC同期モータの3相電流を検出し、電気角検出手段14でAC同期モータの電気角を検出し、電気角の情報から3相/2相座標変換計算手段15で3相検出電流から2相検出電流への3相/2相座標変換を行う。検出速度演算手段で検出電気角を用いて検出速度ωの演算を行う。2相指令電流から2相検出電流を差し引いて電流誤差を計算し、電流比例積分構成部17で電流誤差に第1の比例積分ゲインを掛けて2相指令電圧を計算し、電気角の情報から2相/3相座標変換計算手段18で2相指令電圧から3相指令電圧への2相/3相座標変換を行う。PWMゲートパルス演算手段で3相指令電圧と搬送波19を比較してPWMゲートパルスを演算して、PWMゲートパルスを前記PWM電力変換手段12に入力して直流電圧20を任意の交流電圧に変換することを備える。
【0008】
次に、図2,3のブロック図と図10及び図11の第1フローチャートは本発明の初期磁極推定方法を示す図である。一例として、指令速度波形生成手段101で生成された一例の波形として2周期の台形型波形を持つ指令速度パターンを用いて下記のようにAC同期モータの初期磁極推定処理を説明する。
まず、図7で示す2周期の台形型波形の指令速度パターンを第1周期目はt10〜t20 の区間、第2周期目はt20 〜t30 の区間に分けて、
t10 〜t11 とt16 〜t21 とt26 〜t30 はゼロ速度区間、
t11 〜t12 とt13 〜t14 とt15 〜t16 とt21 〜t22 とt23 〜t24 とt25 〜t26 とは加・減速区間、
t12 〜t13 とt14 〜t15 とt22 〜t23 とt24 〜t25 は一定任意速度区間を表す。
【0009】
dqモード判断手段102により指令速度が第1周期目(q軸制御モード)か第2周期目(d軸制御モード)かの判断を行い、第1周期目になった場合はq軸制御モードへ、第2周期になった場合はd軸制御モードへの切り替えをdqモードスイッチ103で行う。q軸指令電流からd軸指令電流への瞬時切り換えが、加減速及び一定速度区間(ゼロ速度区間の以外)で行った場合、速度積分による異常現象が起こるため、図7のt16 とt21 の真中であるt20 でdqモードスイッチを作動、切り換わるように設定する。
q軸制御モードの場合、指令速度パターンにおける第1周期目の指令速度から検出速度を差し引いて速度誤差を計算し、速度誤差に速度比例積分ゲインを乗じて指令トルクを計算して、その指令トルクをdqモードスイッチの切り換えでq軸指令電流として入力し、d軸指令電流にはゼロを入力する。
d軸制御モードの場合、指令速度パターンにおける第2周期目の指令速度から検出速度を差し引いて速度誤差を計算し、速度誤差に速度比例積分ゲインを乗じて指令トルクを計算して、その指令トルクをdqモードスイッチの切り換えでd軸指令電流として入力し、q軸指令電流にはゼロを入力する。
q軸制御モードでは、速度が定常状態(正の一定速度区間)であるt12 〜t13 区間で、q軸メモリ記憶手段106により瞬時q軸指令電流Iq[0] 〜Iq[n-1]をコントローラのq軸メモリに記憶する。
【0010】
その後、d軸制御モードに切り換えた場合、速度が定常状態(正の一定速度区間)であるt22 〜t23 区間での瞬時d軸指令電流Id*[0]〜Id*[n-1]とq軸メモリ呼び出し手段109によりq軸メモリから呼び出した瞬時q軸呼び出し指令電流Iq call*[0]〜Iq call*[n-1] の情報から瞬時推定初期磁極演算手段1101で式(2)を用いて、瞬時推定初期磁極 θest instant[k] の演算を行う。
θest instant[k] = tan-1(Iq call*[k]/Id*[k]) (2)
ここで、θest instant[k] は瞬時推定初期磁極、
Iq call*[k] はk 時点の瞬時q軸呼び出し指令電流、
Id*[k] はk 時点の瞬時d軸指令電流、
k は0〜[n-1] の定数である。
また、推定誤差が大きくなることを防ぐために、下記の条件では瞬時推定磁極を±90度、又は0度とする。
Iq call*[k] ≧ Ilimit の場合、θest instant[k] = ±90° (3)
Id*[k] ≧ Ilimit の場合、θest instant[k] = 0° (4)
但し、Ilimit は任意指令電流制限値。
【0011】
求めた瞬時推定初期磁極 θest instant[k] から平均推定初期磁極演算手段1102により、次の式(5)で平均推定初期磁極 θest ave の演算を行う。
θest ave = Σ(θest instant[k])/n (5)
但し、θest ave は平均推定初期磁極、n はデータ数。
次に、瞬時推定初期磁極 θest instant[k] からローパスフィルタ関数の式(6)を用いて、ローパスフィルタ推定初期磁極演算手段1103によるフィルタ推定初期磁極 θest filter の演算を行う。
θest filter = LOWFILTER(θest instant[k]) (6)
但し、θest filter はフィルタ推定初期磁極、LOWFILTER はローパスフィルタ関数。
【0012】
最後に、演算した瞬時推定初期磁極の最終値 θest instant[n-1] と平均推定初期磁極 θest ave とフィルタ推定初期磁極 θest filter の中から、どの推定初期磁極を選択するかを推定初期磁極オプションスイッチ1104で決定する。選択した任意推定初期磁極 θest aux を補正初期磁極演算手段113によりデフォルト初期磁極位置(現在設定の初期磁極位置)θ0 に加えて、補正初期磁極 θcomp の演算を式(7)で行う。
θcomp = θ0 + θest aux (7)
ここで、θcomp は補正初期磁極、θ0 はデフォルト初期磁極位置、θest aux は任意推定初期磁極。
【0013】
上記で述べた初期磁極推定の第1演算手段は下記に示す手順で行う。
S100:デフォルト初期磁極位置(現在設定の初期磁極位置)はゼロに設定し、指令速度波形生成手段により発生させた台形型波形を指令速度パターンとして入力する。S101へ進む。
S101:速度誤差演算手段により、指令速度から検出速度を差し引いて速度誤差を計算する。S102へ進む。
S102:速度比例積分構成部により、速度誤差に速度比例積分ゲインを乗じて指令トルクを計算する。但し、dqモードスイッチでq軸制御モードからd軸制御モードへの切り換えが起きた瞬間には速度ゲインの積分項をクリアする。S103へ進む。
S103:指令速度パターンが第1周期目か第2周期目かの判断を行う。判断結果により、dqモードスイッチでq軸制御モードまたはd軸制御モードへの切り換えを行う。q軸制御モードの場合はS104へ、d軸制御モードの場合はS111へ進む。
【0014】
S104:指令トルクをq軸指令電流に入力し、d軸指令電流にはゼロを入力する。S105へ進む。
S105:暴走検出手段で暴走を検出した場合、S106へ進む。そうでない場合、S109へ進む。
S106:暴走した場合、直ちに指令速度をゼロにし、デフォルト初期磁極に180°足し、ブレーキ付きのモータのであれば、ブレーキを作動させる。S107へ進む。
S107:モータが停止したか確認する。停止したならば、S108へ進む。停止してなければ、停止するまで待つ。
S108:デフォルト初期磁極に+90°(もしくは−90°)し、指令速度を最初から作り直し、q軸メモリをクリアし、ブレーキを解除する。S101へ進む。
S109:一定速度判断手段が第1周期目のt12 〜 t13 区間(正の一定速度区間)にあると判断したら、S110へ進む。そうでない場合は、S101へ進む。
S110:q軸指令電流記憶手段により瞬時q軸指令電流Iq[0] 〜Iq[n-1]をq軸メモリに記憶する。S101へ進む。
S111:指令トルクをd軸指令電流に入力し、q軸指令電流にはゼロを入力する。S112へ進む。
S112:暴走検出手段で暴走を検出した場合、S113へ進む。そうでない場合、S116へ進む。
S112:暴走した場合、直ちに指令速度をゼロにし、デフォルト初期磁極に180°足し、ブレーキ付きのモータのであれば、ブレーキを作動させる。S114へ進む。
S114:モータが停止したか確認する。停止したならば、S115へ進む。停止してなければ、停止するまで待つ。
【0015】
S115:デフォルト初期磁極に+90°(もしくは−90°)し、指令速度を最初から作り直し、q軸メモリをクリアし、ブレーキを解除する。S101へ進む。
S116:一定速度判断手段が第2周期目のt22 〜 t23 区間(正の一定速度区間)にあると判断したら、S117へ進む。そうでない場合は、S101へ進む。
S117:q軸メモリから呼び出した瞬時q軸呼び出し指令電流Iq call*[0]〜Iq call*[n-1]と瞬時d軸指令電流Id*[0]〜Id*[n-1]の情報を得る。S118へ進む。
【0016】
S118:S117の瞬時q軸呼び出し指令電流と瞬時d軸指令電流の情報から、瞬時推定初期磁極演算手段により瞬時推定初期磁極 θest instant[k] の演算を行う。S119,S120,S121へ進む。
S119:瞬時推定初期磁極 θest instant[k] から平均推定初期磁極演算手段により、平均推定初期磁極θest aveの演算を行う。S121へ進む。
S120:瞬時推定初期磁極 θest instant[k] からローパスフィルタ関数でフィルタ推定初期磁極 θest filter の演算を行う。S121へ進む。
S121:指令速度が終わった場合は、S122へ進む。そうでない場合は、S101へ進む。
S122:推定初期磁極オプションスイッチで、瞬時推定初期磁極の最終値 θest instant[n-1] と平均推定初期磁極 θest ave とフィルタ推定初期磁極 θest filterの中から出力する任意推定初期磁極 θest aux を選択する。S123,S124,S125のいづれかへ進む。
S123:瞬時推定初期磁極の最終値θest instantを任意推定初期磁極θest auxとする。S126へ進む。
S124:平均推定初期磁極θest aveを任意推定初期磁極θest auxとする。S126へ進む。
S125:フィルタ推定初期磁極θest filterを任意推定初期磁極θest auxとする。S126へ進む。
S126:最後に、任意推定初期磁極 θest aux をデフォルト初期磁極位置 θ0 に加えて補正初期磁極 θcomp を演算する。
【0017】
図2,3および図5のブロック図と図12及び図13の第2フローチャートで示す初期磁極推定の第2演算手段は、一定速度判断手段105が第1周期目のt12 〜 t13 区間(正の一定速度区間)にあると判断したら、最大q軸指令電流演算手段1201により最大q軸指令電流の演算を行い、q軸メモリ106に最大q軸指令電流Iq max* を記憶する。その後、一定速度判断手段108が第2周期目のt22 〜 t23 区間(正の一定速度区間)にあると判断したら、q軸メモリ109から呼び出した最大q軸呼び出し指令電流Iq call max* と最大d軸指令電流演算手段1202で求めた最大d軸指令電流Id max* の情報から、最大電流推定初期磁極演算手段1203での式(9)により最大電流推定初期磁極θest currentmax の演算を行う。
【0018】
Iq max* = MAX(Iq*[k]) (7)
Id max* = MAX(Id*[k]) (8)
θest currentmax = tan-1(Iq call max*/Id max*) (9)
但し、Iq max* はq軸制御モード時の最大q軸指令電流、Id max* はd軸制御モード時の最大d軸指令電流。
また、推定誤差が大きくなることを防ぐために、下記の条件では最大電流推定初期磁極を±90度、又は0度とする。
Iq call max* ≧ Ilimit の場合、θest currentmax = ±90° (10)
Id max* ≧ Ilimit の場合、θest currentmax = 0° (11)
但し、Ilimit は任意指令電流制限値。
最後に、演算した最大電流推定初期磁極 θest currentmax を任意推定初期磁極θest aux として扱って、補正初期磁極演算手段113によりデフォルト初期磁極位置(現在設定の初期磁極位置)θ0 に加えて、補正初期磁極θcomp の演算を式(6)で行う。
θest aux = θest currentmax (6)
【0019】
上記で述べた初期磁極推定の第2演算手段は下記に示す手順で行う。
S200:デフォルト初期磁極位置(現在設定の初期磁極位置)はゼロに設定し、指令速度波形生成手段により発生させた台形型波形を指令速度パターンとして入力する。S201へ進む。
S201:速度誤差演算手段により、指令速度から検出速度を差し引いて速度誤差を計算する。S202へ進む。
S202:速度比例積分構成部により、速度誤差に速度比例積分ゲインを乗じて指令トルクを計算する。但し、dqモードスイッチでq軸制御モードからd軸制御モードへの切り替えが起きた瞬間には速度ゲインの積分項をクリアする。S203へ進む。
S203:指令速度パターンが第1周期目か第2周期目かの判断を行う。判断結果により、dqモードスイッチでq軸制御モードまたはd軸制御モードへの切り替えを行う。但し、q軸制御モードの場合はS204へ、d軸制御モードの場合はS212へ進む。
【0020】
S204:指令トルクをq軸指令電流に入力し、d軸指令電流にはゼロを入力する。S205へ進む。
S205:暴走検出手段で暴走を検出した場合、S206へ、そうでない場合、S209へ進む。
S206:暴走した場合、直ちに指令速度をゼロにし、デフォルト初期磁極に180°足し、ブレーキ付きのモータのであれば、ブレーキを作動させる。S207へ進む。
S207:モータが停止したか確認する。停止したならば、S208へ進む。停止してなければ、停止するまで待つ。
S208:デフォルト初期磁極に+90°(−90°)し、指令速度を最初から作り直し、q軸メモリをクリアし、ブレーキを解除する。S201へ進む。
S209:一定速度判断手段が第1周期目のt12 〜 t13 区間(正の一定速度区間)にあると判断したら、S210へ進む。そうでない場合は、S201へ進む。
S210:最大q軸指令電流演算手段によりq軸指令電流が最大かどうか判断する。最大ならば、S211へ進む。そうでなければ、S201へ進む。
S211:q軸指令電流記憶手段により最大q軸指令電流Iq max* をq軸メモリに記憶する。S201へ進む。
【0021】
S212:指令トルクをd軸指令電流に入力し、q軸指令電流にはゼロを入力する。S213へ進む。
S213:暴走検出手段で暴走を検出した場合、S214へ、そうでない場合、S217へ進む。
S214:暴走した場合、直ちに指令速度をゼロにし、デフォルト初期磁極に180°足し、ブレーキ付きのモータのであれば、ブレーキを作動させる。S215へ進む。
S215:モータが停止したか確認する。停止したならば、S216へ進む。停止してなければ、停止するまで待つ。
S216:デフォルト初期磁極に+90°(−90°)し、指令速度を最初から作り直し、q軸メモリをクリアし、ブレーキを解除する。S201へ進む。
S217:一定速度判断手段が第2周期目のt22 〜 t23 区間(正の一定速度区間)にあると判断したら、S218へ進む。そうでない場合は、S201へ進む。
S218:最大d軸指令電流演算手段によりd軸指令電流が最大かどうか判断する。最大ならば、S219へ進む。そうでなければ、S201へ進む。
【0022】
S219:q軸メモリから呼び出した最大q軸呼び出し指令電流Iq call max*とS218より最大d軸指令電流Id max*を得る。S220へ進む。
S220:最大q軸指令電流と最大d軸指令電流の情報から、最大電流推定初期磁極演算手段により最大電流推定初期磁極 θest currentmax の演算を行う。S221へ進む。
S221:指令速度が終わった場合は、S222へ進む。そうでない場合は、S201へ進む。
S222:最大電流推定初期磁極θest currentmaxを任意推定初期磁極θest auxとする。S223へ進む。
S223:最後に、任意推定初期磁極 θest aux をデフォルト初期磁極位置 θ0 に加えて補正初期磁極 θcomp を演算する。
【0023】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明はAC同期モータを駆動するPWM電力変換手段と、前記AC同期モータの3相電流を検出する3相電流検出手段と、前記AC同期モータの電気角を検出する電気角検出手段と、3相指令電圧と搬送波を比較してPWMゲートパルスを演算するPWMゲートパルス演算手段と、前記PWMゲートパルスを入力して直流電圧を任意の交流電圧に変換する前記PWM電力変換手段であって、AC同期モータの初期磁極を計算する磁極推定手段を備えたAC同期モータの初期磁極推定装置において、
デフォルト初期磁極をゼロに設定するデフォルト初期磁極設定手段と、指令速度波形生成手段と、前記指令速度から前記検出速度を差し引いて速度誤差を計算する速度誤差演算手段と、前記速度誤差に基づいて指令トルクを生成する速度比例積分制御手段と、前記指令速度が第1周期目になった場合はq軸制御モード、第2周期目になった場合はd軸制御モードに切り換えを行うdqモードスイッチと、前記q軸制御モードを選択した場合は前記q軸指令電流に前記指令トルクを入力し、d軸指令電流にゼロを入力した後、前記指令速度が正の一定速度区間にあるかどうかの判断を行う一定速度判断手段と、前記指令速度が前記正の一定速度区間に入った場合にはq軸メモリに一定量の瞬時q軸指令電流を記憶するq軸指令記憶手段と、前記d軸制御モードを選択した場合は前記q軸指令電流にゼロを入力し、前記d軸指令電流に前記指令トルクを入力した後、前記指令速度が正の一定速度区間にあるかどうかの判断を行う一定速度判断手段と、前記指令速度が前記正の一定速度区間に入った場合には前記q軸メモリから呼び出した瞬時q軸呼び出し指令電流と前記d軸指令電流の情報を用いて瞬時推定初期磁極を計算する瞬時推定初期磁極演算手段と、
前記瞬時推定初期磁極を前記初期磁極設定手段で設定された前記デフォルト初期磁極に加えて補正初期磁極を演算する補正初期磁極演算手段とを有し、
前記AC同期モータの暴走検出する暴走検出手段と、前記暴走検出手段で暴走を検出すると指令速度をゼロにし、前記AC同期モータが停止したのを確認して、デフォルト初期磁極に90°足して、または90°引いて最初から初期磁極推定をやり直すので、1)実際の初期磁極位置がどのような場合でも初期磁極推定を行うことができること、2)モータが暴走しても、瞬時に暴走(垂直応用分野の場合は落下)を止めることができるという効果がある。
更にモータが暴走した場合、瞬時に指令速度をゼロにし、ブレーキ付きモータの場合はブレーキをかけ、モータが停止するまでの間、デフォルト初期磁極位置に+180°することにより逆向きに電流を流してモータの暴走(垂直応用分野の場合は落下)を防ぐ。モータが停止したのを確認して、デフォルト初期磁極に+90°(もしくは−90°)することにより、初期磁極推定が可能な磁極位置関係にして、最初から初期磁極推定をやり直す。
以上により、モータが暴走しても瞬時にモータの暴走を止め、実際の初期磁極位置がどのような場合でも、最悪3回の失敗で初期磁極推定を終了することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の形態に係るdq電流制御(ベクトル電流制御)によるAC同期モータの電流制御ブロック図である。
【図2】本発明の実施例の形態に係るAC同期モータの初期磁極推定方法に関するブロック図である。
【図3】本発明の実施例の形態に係るAC同期モータの初期磁極推定方法に関するブロック図である。
【図4】図2,3の推定初期磁極演算手段10に関する詳細な初期磁極推定の第1演算手段のブロック図である。
【図5】図2,3の推定初期磁極演算手段10に関する詳細な初期磁極推定の第2演算手段のブロック図である。
【図6】本発明の実施例の形態に係る指令速度用2周期の有限繰り返し波形に関する図で、特に台形型波形の指令速度パターン(水平軸応用分野に適用)を示す図である。
【図7】本発明の実施例の形態に係る指令速度用2周期の有限繰り返し波形に関する図で、特に長方形波形の指令速度パターン(水平軸応用分野に適用)を示す図である。
【図8】本発明の実施例の形態に係る指令速度用2周期の有限繰り返し波形に関する図で、特にゼロ型波形(図6又は図7の指令速度のピーク値をゼロに設定した場合の波形)の指令速度パターン(垂直軸応用分野のみに適用)を示す図である。
【図9】図2,3に示す初期磁極推定ブロック図のdqモードスイッチに関する図である。
【図10】本発明の実施例の形態に係るAC同期モータの初期磁極推定方法に関する第1フローチャートの前半である。
【図11】本発明の実施例の形態に係るAC同期モータの初期磁極推定方法に関する第1フローチャートの後半である。
【図12】本発明の実施例の形態に係るAC同期モータの初期磁極推定方法に関する第2フローチャートの前半である。
【図13】本発明の実施例の形態に係るAC同期モータの初期磁極推定方法に関する第2フローチャートの後半である。
【図14】PWMインバータにおいて、PWMゲートパルス発生器に関する制御ブロック図である。
【図15】AC同期モータの発生トルクTeとずれ磁極位相との関係を示す図である。
【符号の説明】
* 指令を表す添字
fb 検出を表す添字
d−q 2相座標系
a−b−c 3相座標系
Vt 搬送波電圧
Vdc PWMインバータの直流電圧
Vq*,Vd* 2相座標に於いてd軸とq軸の指令電圧
Va*,Vb*,Vc* 3相座標に於いてa軸、b軸、c軸の指令電圧
Va,Vb,Vc 3相座標に於いてa軸、b軸、c軸のインバータの出力電圧
T* 指令トルク
Tm, Te, Tloss トルクの最大値、発生トルク(推力)、トルク損失
Iq*,Id* 2相座標に於いてd軸とq軸の指令電流
Iq call*[k],Id*[k] 2相座標に於いてk時点での瞬時q軸呼び出し指令電流と瞬時d軸指令電流
Iq call max*, Id max* 2相座標に於いて最大q軸呼び出し指令電流と最大d軸指令電流
Iq,Id 2相座標に於いてd軸とq軸の実際電流
Ia,Ib,Ic 3相座標に於いてa軸、b軸、c軸の実際電流
Iafd,Ibfd,Icfd 3相座標に於いてa軸、b軸、c軸のフィードバック(検出)電流
ΔIq,ΔId 2相座標に於いてq軸とd軸の電流誤差
θerror ずれ磁極位相(初期磁極誤差)
θ0 デフォルト初期磁極位置(現在設定の初期磁極位置)
θest aux, θest currentmax 任意推定初期磁極、最大電流推定初期磁極
θcomp 補正初期磁極
θest instant, θest ave, θest filter 瞬時推定初期磁極、平均推定初期磁極、フィルタ推定初期磁極
ω*, ω 指令速度と検出速度
Δω 速度誤差
LOWFILTER ローパスフィルタ関数
PWM INVERTER PWMインバータ
Gau, Gbu, Gcu, Gad, Gbd, Gcd PWMインバータのゲート6パルス
1 本発明の初期磁極推定方法
11 AC同期モータ(回転モータとリニアモータ)
12 PWM電力変換手段
13 三相交流電流センサ(CT)
14 磁極と位置センサ(ポールセンサなしのインクリメンタルエンコーダ)
15 3/2座標変換計算手段
16 減算器
17 2相座標での電流比例積分制御構成部
18 2/3座標変換計算手段
19 三角搬送波
20 直流電源装置
31 検出速度演算手段
32 減算器
33 速度比例積分制御部
101 指令速度波形生成手段
102 dqモード・dqモード瞬時切り替え判断手段
103 dqモードスイッチ
104 q時制御モード(q軸指令電流←指令トルク、d軸指令電流←0)
105 q軸制御モード時における正の一定速度区間の判断手段
106 q軸メモリ記憶手段
107 d時制御モード(q軸指令電流←0、d軸指令電流←指令トルク)
108 d軸制御モード時における正の一定速度区間の判断手段
109 q軸メモリ呼び出し手段
110 推定初期磁極演算手段
111 デフォルト初期磁極設定手段
112 速度ゲインの積分クリア手段
113 補正初期磁極手段
114 暴走検出
115 デフォルト初期磁極変更およびブレーキオン処理
116 モータ停止確認
117 暴走時の磁極推定初期化処理
118 暴走検出
119 デフォルト初期磁極変更およびブレーキオン処理
120 モータ停止確認
121 暴走時の磁極推定初期化処理
1101 瞬時初期磁極演算手段
1102 平均推定初期磁極演算手段
1103 ローパスフィルタ推定初期磁極演算手段
1104 推定初期磁極オプションスイッチ
1201 最大q軸指令電流判断手段
1202 最大d軸指令電流判断手段
1203 最大電流推定初期磁極演算手段
1204 任意推定初期磁極演算手段
201 PWMゲートパルス発生器

Claims (4)

  1. AC同期モータを駆動するPWM電力変換手段と、前記AC同期モータの3相電流を検出する3相電流検出手段と、前記AC同期モータの電気角を検出する電気角検出手段と、3相指令電圧と搬送波を比較してPWMゲートパルスを演算するPWMゲートパルス演算手段と、前記PWMゲートパルスを入力して直流電圧を任意の交流電圧に変換する前記PWM電力変換手段であって、AC同期モータの初期磁極を計算する磁極推定手段を備えたAC同期モータの初期磁極推定装置において、
    デフォルト初期磁極をゼロに設定するデフォルト初期磁極設定手段と、指令速度波形生成手段と、前記指令速度から前記検出速度を差し引いて速度誤差を計算する速度誤差演算手段と、前記速度誤差に基づいて指令トルクを生成する速度比例積分制御手段と、前記指令速度が第1周期目になった場合はq軸制御モード、第2周期目になった場合はd軸制御モードに切り換えを行うdqモードスイッチと、前記q軸制御モードを選択した場合は前記q軸指令電流に前記指令トルクを入力し、d軸指令電流にゼロを入力した後、前記指令速度が正の一定速度区間にあるかどうかの判断を行う一定速度判断手段と、前記指令速度が前記正の一定速度区間に入った場合にはq軸メモリに一定量の瞬時q軸指令電流を記憶するq軸指令記憶手段と、前記d軸制御モードを選択した場合は前記q軸指令電流にゼロを入力し、前記d軸指令電流に前記指令トルクを入力した後、前記指令速度が正の一定速度区間にあるかどうかの判断を行う一定速度判断手段と、前記指令速度が前記正の一定速度区間に入った場合には前記q軸メモリから呼び出した瞬時q軸呼び出し指令電流と前記d軸指令電流の情報を用いて瞬時推定初期磁極を計算する瞬時推定初期磁極演算手段と、
    前記瞬時推定初期磁極を前記初期磁極設定手段で設定された前記デフォルト初期磁極に加えて補正初期磁極を演算する補正初期磁極演算手段とを有し、
    前記AC同期モータの暴走検出する暴走検出手段と、前記暴走検出手段で暴走を検出すると指令速度をゼロにし、前記AC同期モータが停止したのを確認して、デフォルト初期磁極に90°足して、または90°引いて最初から初期磁極推定をやり直すAC同期モータの初期磁極推定装置。
  2. 前記暴走検出手段で暴走を検出すると、指令速度をゼロにして、デフォルト初期磁極位置を180°反転させる請求項記載のAC同期モータの初期磁極推定装置。
  3. ブレーキがある場合、前記暴走検出手段で暴走を検出すると、指令速度をゼロにすると共に、ブレーキを掛けてモータの暴走を防ぐ請求項記載のAC同期モータの初期磁極推定装置。
  4. 前記暴走検出手段で暴走を検出すると、前記ブレーキが利くまでのタイムラグの間だけ、指令速度をゼロにして、デフォルト初期磁極位置を180°反転させる請求項記載のAC同期モータの初期磁極推定装置。
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