JP4766335B2 - 多軸制御システム - Google Patents
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Description
なお、スレーブ機器における瞬時リセットの発生が、マスタ機器からの指令データを受信している時、マスタ機器から指令データを受信した後でマスタ機器への応答データを送信する前およびマスタ機器へ応答データを送信している時である場合、マスタ機器はその通信ICが備えるタイマーのタイムアップで、通信中のスレーブ機器に何らかの異常が発生したことを知ることができるが、該異常が瞬時リセットの発生であることを特定することはできない。
請求項1に記載の発明は、1つの装置内で複数の軸を同期して協調動作させる多軸制御システムであって、
それぞれ1軸を制御する複数のスレーブ機器毎に含まれ、シリアル通信を行なうスレーブICと、
前記複数のスレーブ機器を制御する1のマスタ機器に含まれ、前記スレーブICとシリアル通信を行なうマスタICと、
を備え、
前記スレーブICは、自己の前記スレーブ機器で瞬時リセットが発生したか否かを検出するための瞬時リセット監視ビットを有し、
前記マスタICは、複数の前記スレーブICから送られた複数の前記瞬時リセット監視ビットを保持するためのステータス監視レジスタを有し、
前記マスタICは、前記ステータス監視レジスタに保持された複数の前記瞬時リセット監視ビットのうちの少なくとも1つが、前記瞬時リセットの発生を示す場合、前記マスタ機器のCPUに対して、前記多軸制御システム全体についての異常処理を実行する割り込みをかける
ことを特徴とするものである。
CPU4は、スレーブ機器21〜2nへの指令データをマスタIC5およびシリアル通信を介して送信する。スレーブ機器21〜2nは、該指令データはスレーブIC71〜7nを介して受信し、それをモータ制御回路81〜8nに渡し、モータ31〜3nを制御し、応答データをスレーブIC71〜7nおよびシリアル通信を介してマスタ機器1へ送信する。
マスタIC5は起動時においてリセットが解除されると、通信のための初期化を行い(ステップM1)、CPU4からのスレーブID読出し要求をスレーブIC71〜7nへ送信する(ステップM2)。このスレーブID読出し要求は、起動時に送信されるものであり、各スレーブIC71〜7nに対する瞬時リセット監視ビット設定要求を兼ねている。
マスタIC5は、スレーブIC71〜7nからスレーブID読出し要求に対する応答であるスレーブID読出しデータを受信しCPU4へ渡し(ステップM3)、次のステップM4、ステップM5を繰り返す動作へ移行する。
スレーブIC71〜7nは起動時においてリセットが解除されると、動作状態へ移行し、スレーブID読出し要求を受信し(ステップS1)、該スレーブID読出し要求は瞬時リセット監視ビット設定要求を兼ねているので、瞬時リセット監視ビットに‘1’を設定し(ステップS2)、自己のスレーブIDをマスタIC5へ送信し(ステップS3)、次のステップS4、ステップS5を繰り返す動作へ移行する。
本多軸制御システムが起動され、リセットが解除されると、マスタIC5は通信のための初期化を行い、スレーブIC71〜7nに対して、瞬時リセット監視ビット設定要求を兼ねたスレーブID読出し要求を送信する。スレーブIC71〜7nは、リセット解除後動作状態に移行しており、該スレーブID読出し要求に対応して、スレーブ瞬時リセット監視ビットを‘1’に設定し、マスタIC5へスレーブID読出しデータを送信する。
各スレーブ71〜7nからスレーブID読出しデータを受信したら、マスタIC5はそれらをCPU4へ送信し、CPU4はそれらのスレーブID読出しデータを確認したら、各スレーブ機器への指令データの送信を基本周期で周期的に実行する。
即ち、マスタIC5はCPU4から指令データを受取り、スレーブIC71〜7nへ送信し、スレーブIC71〜7nは該指令データをモータ制御部81〜8nに渡し、モータの制御が行われる。その結果は、瞬時リセット監視ビットを含むステータスとともに応答データとしてマスタIC5へ送信される。
また、スレーブIC71〜7n自身は瞬時リセットが解除されると動作状態へ移行し、次の指令データを受信し、該指令データをモータ制御部81〜8nへ渡し、モータ制御部81〜8nがモータ31〜3nの制御を行うとともに、応答データをマスタIC5へ送信する。この応答データの瞬時リセット監視ビットを除く部分は不定になるが、ステータスの瞬時リセット監視ビットは該応答データの送信時にステータスに付加されるものであり、瞬時リセットが発生したことをマスタIC5へ確実に通知することができる。
マスタIC5は、すべてのスレーブIC71〜7nからの瞬時リセット監視ビットをステータス監視レジスタ51に保存した後、ステータス監視レジスタ51の少なくとも一つの瞬時リセット監視ビットがリセットされている場合、CPU4に対して割り込みをかけて、スレーブ機器21〜2nの少なくとも一つにおいて瞬時リセットが発生したことを通知する。
21〜2n スレーブ機器
31〜3n モータ
311〜3n1 エンコーダ
4 多軸制御用CPU
5 シリアル通信マスタIC
51 ステータス監視レジスタ
6 マスタ機器のリセットIC
71〜7n シリアル通信スレーブIC
81〜8n モータ制御回路
91〜9n スレーブ機器のリセットIC
M 従来のマスタ機器
S1〜Sn 従来のスレーブ機器
L1 従来のシリアル通信ライン
L2 従来のアラーム通信ライン
Claims (3)
- 1つの装置内で複数の軸を同期して協調動作させる多軸制御システムであって、
それぞれ1軸を制御する複数のスレーブ機器毎に含まれ、シリアル通信を行なうスレーブICと、
前記複数のスレーブ機器を制御する1のマスタ機器に含まれ、前記スレーブICとシリアル通信を行なうマスタICと、
を備え、
前記スレーブICは、自己の前記スレーブ機器で瞬時リセットが発生したか否かを検出するための瞬時リセット監視ビットを有し、
前記マスタICは、複数の前記スレーブICから送られた複数の前記瞬時リセット監視ビットを保持するためのステータス監視レジスタを有し、
前記マスタICは、前記ステータス監視レジスタに保持された複数の前記瞬時リセット監視ビットのうちの少なくとも1つが、前記瞬時リセットの発生を示す場合、前記マスタ機器のCPUに対して、前記多軸制御システム全体についての異常処理を実行する割り込みをかける
ことを特徴とする多軸制御システム。 - 前記多軸制御システムが複数の軸を同期して協調動作させる1の装置は、多関節ロボットまたは工作機械であることを特徴とした請求項1に記載の多軸制御システム。
- 前記スレーブICは、基本周期毎に、前記瞬時リセット監視ビットを、前記マスタICへの応答データの一部として送信することを特徴とした請求項1または2のいずれか1項に記載の多軸制御システム。
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JP2007064480A JP4766335B2 (ja) | 2007-03-14 | 2007-03-14 | 多軸制御システム |
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JP2008225949A JP2008225949A (ja) | 2008-09-25 |
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