JP2006252362A - マスタ、スレーブモータアンプおよびモーション制御システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 コントローラから絶対時間の付与しないサーボ制御指令を非同期通信方式で送信し、複数のサーボアンプを同期制御させるモーション制御システムを提供する。
【解決手段】 コントローラ100は各モータ11Nへの制御指令を第1のサーボアンプ101へ非同期通信方式で送信し、第1のサーボアンプ101は受信した制御指令を他のサーボアンプへ同期通信方式で制御指令を送信し、各サーボアンプは前記同期通信方式で定められたタイミングで、それぞれ受信した制御指令を実行し、各モータ間での同期制御を実現する。
【選択図】図1
【解決手段】 コントローラ100は各モータ11Nへの制御指令を第1のサーボアンプ101へ非同期通信方式で送信し、第1のサーボアンプ101は受信した制御指令を他のサーボアンプへ同期通信方式で制御指令を送信し、各サーボアンプは前記同期通信方式で定められたタイミングで、それぞれ受信した制御指令を実行し、各モータ間での同期制御を実現する。
【選択図】図1
Description
本発明は、コントローラとモータを制御するマスタ、スレーブモータアンプが通信線で接続されたモーション制御システムに関する。
従来のコントローラとモータを制御するサーボアンプが通信線で接続されたモーション制御システムは、非同期通信する機能を備えたコントローラと、非同期通信する機能と各サーボモータの処理時間を表す絶対時間指令データを処理する機能とを備えたサーボアンプと、が通信線で接続されている。
図9は、従来の数値制御システムの構成を示すブロック図である(例えば、特許文献1参照)。
図9において、コンピュータ装置としてのパソコン910は、CPU、外部記憶装置としてのハードディスク等のメモリ及びLAN等のネットワークとの非同期通信機能を備えている。
複数のサーボアンプ930〜93n(nは自然数)は、対応する各軸のサーボモータ940〜94n(nは自然数)を制御し、絶対時間を用いた同期補間制御機能およびLAN等のネットワークとの非同期通信機能を備えている。
スイッチング・ハブ920は、切り替え回路を備え、LAN等のネットワークにおいて2デバイス間の専用通信を可能にするために一般的に設けられている装置である。
図9に示す数値制御システム は、パソコン910と、複数のサーボアンプ930〜93nとが、例えばネットワークとしてのLAN915上に配置されるスイッチング・ハブ920を介して接続される構成である。LAN115上では、例えばTCP/IPを用いた非同期通信が行われる。
また、サーボアンプ930〜93nの間は、非常停止などを通知するホットライン980によってワイヤードOR接続されている。
また、図10は従来の数値制御システムにおけるサーボアンプの構成を示すブロック図である(特許文献1、第12頁、図3参照)。サーボアンプ930〜93nは、全て同様の構成である。図10では、代表としてサーボアンプ930を取り上げている。
図10において、サーボアンプ930は、軸制御部としての機能を実現するサーボアンプCPU1010と、LAN915を介して信号授受を行い、LAN915からサーボアンプ通信データ1070を取り込む等を行うLANインタフェース回路1030と、サーボモータ940を回転駆動するサーボモータ回転制御回路1040と、絶対時間を示す内部タイマ1050とが、内部バスを介して接続される構成である。LANインタフェース回路1030には、通信データを一時的に保管するため通信データバッファメモリ1080が接続されている。
また、ホットライン980を介して信号授受を行うI/Oインターフェース回路1060が設けられている。ホットライン980の信号(内部信号)には、同期時間補正信号1020とが含まれている。
次に、図10を参照して、各サーボアンプの動作について説明する。LAN915から絶対位置指令データ{データIDn、制御軸番号AX1n、絶対時間指令T、位置指令F}が受信されると、通信データバッファメモリ1080に一時保管される。次に、通信データバッファメモリ1080から絶対位置指令データを読み出し、絶対時間指令データTと内部タイマ350の実時間データtとの一致不一致を比較し、T=tであるか否かを判断し、T=tとなるまで処理を中断し、T=tとなった時点で、絶対位置指令データに基づきサーボモータの回転数を演算し、サーボモータの駆動電流を制御してサーボモータを回転駆動する。これによって、複数のサーボアンプ930〜93N間で同期をとりながら、サーボモータを回転させることができる。
また、I/Oインタフェース回路1060がホットライン980を通して同期時間補正信号1020を受信すると、内部タイマ1050の時刻を補正することにより、各サーボアンプ930〜93N間の絶対時間を調整する。
このように、この実施の形態によれば、パソコン910が複数のサーボアンプ930〜93nに対し、LAN915を介した非同期通信によって絶対時間指令を送信することにより、複数のサーボアンプ930〜93N間で同期補間制御が行える。
ところが、特許文献1の請求項1の手法を用いた場合、各サーボモータを同期制御するために、コントローラは、各サーボアンプへの指令にサーボアンプにおける処理開始時刻を示す絶対時間を付与したデータ、つまり絶対時間指令データを作成する必要があった。特に、サーボアンプで処理される一連の指令データ全てに対して、各々の処理開始時刻と処理時間を計算する必要があり、コントローラにおける指令データ作成手順が複雑になるという問題があった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、コントローラから絶対時間を付与しないサーボ制御指令を非同期通信方式で送信し、複数のサーボアンプを同期制御させるモーション制御システムを提供することを目的とする。
上記問題を解決するため、本発明は、次のように構成したのである。
請求項1に記載の発明は、モータと、前記モータを制御するマスタモータアンプと、少なくとも1つのスレーブモータアンプと、前記モータの制御指令を作成するコントローラと、を備え、前記マスタモータアンプと前記スレーブモータアンプおよび前記コントローラとが通信線で接続されるモーション制御システムにおいて、前記マスタモータアンプは、前記コントローラから送信された前記制御指令を非同期通信方式で受信し、前記スレーブモータアンプに係る前記制御指令を同期通信方式で前記スレーブモータアンプへ送信し、前記スレーブモータアンプは、前記マスタモータアンプから送信された前記制御指令を前記同期通信方式で受信し、前記マスタモータアンプおよび前記スレーブモータアンプは前記同期通信方式で定められたタイミングで、それぞれ前記制御指令を実行し、前記モータ間で同期制御を実現することを特徴とするものである。
また、請求項2に記載の発明は、前記マスタモータアンプは、非同期通信インタフェースと、非同期通信部と、同期通信部と、同期通信インタフェースと、モータ制御部と、を備え、前記非同期通信インタフェースは前記コントローラから送信された制御指令を受信するとともに全軸制御指令を出力し、前記非同期通信部は前記全軸制御指令を受信し、前記全軸制御指令をマスタ軸制御指令と、全スレーブ軸制御指令に分けて出力し、前記同期通信部は、前記全スレーブ軸制御指令を受信するとともに出力するとともに、前記同期通信インタフェースが前記同期通信方式の伝送周期ごとに発生する同期イベントの受信に合わせて前記モータ制御部の起動イベントを出力し、前記同期通信インタフェースは前記同期通信部が出力した前記全スレーブ軸制御指令を受信するとともに、前記スレーブモータアンプに対して前記同期通信方式で出力し、前記モータ制御部は前記同期通信部が出力した起動イベントを受信すると前記マスタ軸制御指令を実行してモータを制御することを特徴とするものである。
また、請求項3に記載の発明は、前記スレーブモータアンプは、同期通信インタフェースと、同期通信部と、モータ制御部と、を備え、前記同期通信インタフェースは、前記マスタモータアンプが出力した制御指令を受信するとともに出力し、前記同期通信部は、前記軸制御指令を受信するとともに出力し、前記同期通信インタフェースが前記同期通信方式の伝送周期ごとに発生する同期イベントの受信に合わせて前記モータ制御部の起動イベントを出力し、前記モータ制御部は、前記起動イベントを受信すると前記同期通信部が出力した制御指令を実行してモータを制御することを特徴とするものである。
また、請求項4に記載の発明は、前記マスタモータアンプは、前記全軸制御指令を格納する制御指令バッファと、次制御指令要求を処理する同期通信管理部と、を備え、前記マスタモータアンプが第1の制御指令を送信後、次制御指令要求を受信すると、前記同期通信管理部が前記制御指令バッファにおいて前記第1の制御指令の次に格納されている第2の制御指令を取り出し、前記第2の制御指令を送信し、前記マスタモータアンプおよび前記スレーブモータアンプは前記同期通信方式で定められたタイミングで、それぞれ前記制御指令を実行し、前記制御指令バッファに格納されている前記制御指令を実行して、前記モータ間で同期制御を実現することを特徴とするものである。
また、請求項5に記載の発明は、前記通信線はIEEE1394シリアルバスであり、前記非同期通信方式としてIEEE1394規格のアシンクロナス転送を用い、前記同期通信方式としてIEEE1394規格のアイソクロナス転送を用いることを特徴とするものである。
また、請求項6に記載の発明は、モータを制御するモータアンプであって、コントローラが通信線で接続されるとともに、スレーブモータアンプがディージーチェーン接続されるマスタモータアンプにおいて、前記コントローラから送信された前記モータの制御指令を非同期通信方式で受信し、前記スレーブモータアンプに係る前記制御指令を同期通信方式で前記スレーブモータアンプへ送信することを特徴とするものである。
また、請求項7に記載の発明は、前記非同期通信方式としてIEEE1394規格のアシンクロナス転送を用い、前記同期通信方式としてIEEE1394規格のアイソクロナス転送を用いることを特徴とするものである。
また、請求項8に記載の発明は、モータを制御するモータアンプであって、マスタモータアンプの後段にディージーチェーン接続されるスレーブモータアンプにおいて、前記マスタモータアンプから送信された前記モータの制御指令を同期通信方式で受信することを特徴とするものである。
また、請求項9に記載の発明は、前記同期通信方式としてIEEE1394規格のアイソクロナス転送を用いることを特徴とするものである。
請求項1、2、3、6、8に記載の発明によると、コントローラが作成した各モータへの制御指令をマスタモータアンプが非同期通信方式で受信し、次にマスタモータアンプからスレーブモータアンプへ同期通信方式で制御指令を送信し、各スレーブモータアンプは同期通信方式で定められたタイミングで、それぞれ受信した制御指令を実行し、各モータ間での同期制御を実現するため、絶対時間指令データを作成することなく、コントローラが非同期通信プロトコルを使って、モータ群を同期制御することができる。
また、請求項4に記載の発明によると、マスタモータアンプが制御指令を格納する制御指令バッファを備え、スレーブモータアンプからの次制御指令要求を受信後、次の制御指令を送信するので、コントローラは各マスタモータアンプおよびスレーブモータアンプが制御指令を実行し終えるたびに制御指令を送信する必要がなく、制御指令バッファに空きが生じた場合にのみ制御指令を送信すればよい。したがって、制御指令バッファの大きさを調整すれば、制御指令をある程度途切れることなくマスタモータアンプに送信することが可能となり、非リアルタイムOS(例えばWindows(登録商標)、Linux)を搭載した汎用のパーソナルコンピュータをコントローラとして使用することができ、モーション制御システムを安価に構築することができる。また、汎用のパーソナルコンピュータにソフトウェアをインストールするだけでモーション制御システムを簡単に構築することができる。
また、請求項5、7、9に記載の発明によると、IEEE1394シリアルバスを通信線として使用することができ、他のIEEE1394規格に準拠した機器(例えばデジタルビデオカメラ)とモータアンプを同一のIEEE1394シリアルバスに接続することができ、モータアンプと他のIEEE1394規格に準拠した機器を一台のコントローラから同時に制御することができる。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施例におけるモーション制御システムの構成を示すブロック図である。図1において、100はサーボアンプへの制御指令を作成するコントローラである。101はマスタサーボアンプであり、コントローラ100と非同期通信線120で接続されている。102〜10N(Nは自然数)はスレーブモータアンプであり、マスタサーボアンプ101および各々のスレーブサーボアンプが同期通信線121で接続されている。111〜11N(Nは自然数)はサーボモータであり、サーボアンプ101〜10Nによって制御されている。
図2は本発明の第1実施例におけるマスタサーボアンプの構成を示すブロック図である。図2において、220はコントローラ100と非同期通信線120で接続される非同期通信インタフェースである。201は非同期通信部であり、コントローラ100から非同期通信線120を経由して送信された全サーボアンプ101〜10Nに対する制御指令、すなわち全軸制御指令204を入力して、マスタサーボアンプ101に対する制御指令、すなわちマスタ軸制御指令206と、スレーブサーボアンプ102〜10Nに対する制御指令、すなわち全スレーブ軸制御指令205を出力する。221は同期通信インタフェースであり、スレーブサーボアンプ102と同期通信線121で接続されており、同期通信方式の伝送周期ごとに同期信号207をネットワークへ送出してマスタサーボアンプ101、スレーブサーボアンプ102〜10N間の同期をとる。202は同期通信部であり、全スレーブ軸制御指令205が入力され、スレーブサーボアンプ102〜10Nへ送信する。また、同期通信部202は同期通信インタフェース221から同期通信方式の伝送周期ごとに発生する同期イベント209が入力され、サーボモータ111を制御するサーボモータ制御部203を起動するためのイベント、すなわち起動イベント208を出力する。
図2は本発明の第1実施例におけるマスタサーボアンプの構成を示すブロック図である。図2において、220はコントローラ100と非同期通信線120で接続される非同期通信インタフェースである。201は非同期通信部であり、コントローラ100から非同期通信線120を経由して送信された全サーボアンプ101〜10Nに対する制御指令、すなわち全軸制御指令204を入力して、マスタサーボアンプ101に対する制御指令、すなわちマスタ軸制御指令206と、スレーブサーボアンプ102〜10Nに対する制御指令、すなわち全スレーブ軸制御指令205を出力する。221は同期通信インタフェースであり、スレーブサーボアンプ102と同期通信線121で接続されており、同期通信方式の伝送周期ごとに同期信号207をネットワークへ送出してマスタサーボアンプ101、スレーブサーボアンプ102〜10N間の同期をとる。202は同期通信部であり、全スレーブ軸制御指令205が入力され、スレーブサーボアンプ102〜10Nへ送信する。また、同期通信部202は同期通信インタフェース221から同期通信方式の伝送周期ごとに発生する同期イベント209が入力され、サーボモータ111を制御するサーボモータ制御部203を起動するためのイベント、すなわち起動イベント208を出力する。
図3は本発明の第1実施例におけるスレーブサーボアンプの構成を示すブロック図である。図3ではスレーブサーボアンプの一例としてスレーブサーボアンプ102を例示しているが、他のスレーブサーボアンプ102〜10Nも同様の構成である。図3において、300は同期通信部であり、スレーブサーボアンプ102に対する制御指令301が入力され、サーボモータ制御部203へ出力する。同期通信部300は同期通信インタフェース321から同期信号207に伴って発生する同期イベント209が入力され、サーボモータ制御部203を起動するためのイベント、すなわち起動イベント208を出力する。
図4は、本発明の第1実施例におけるマスタサーボアンプ101の処理手順を示すフローチャートである。図4を使って、図2で示したマスタサーボアンプ101の動作を説明する。まず、非同期通信部201がコントローラ100から全軸制御指令204を受信した後(ST401)、マスタ軸制御指令206をサーボモータ制御部203へ出力し(ST402)、全スレーブ軸制御指令205を同期通信部202へ出力する(ST403)。次に、同期通信部202は入力された全スレーブ軸制御指令205を同期通信インタフェース221経由で各スレーブ軸102〜10Nへ送信し(ST404)、同期通信インタフェース221からの同期イベント209を待つ(ST405)。同期通信部202は、同期イベント209を受信した後、起動イベント208を発行し、サーボモータ制御部203を起動する(ST405)。起動されたサーボモータ制御部203はマスタ軸制御指令206を実行して、サーボモータ111を制御する(ST407)。
図5は、本発明の第1実施例におけるスレーブアンプの処理手順を示すフローチャートである。図5を使って、図3で示したスレーブサーボアンプ102の動作を説明する。まず、同期通信部300がマスタサーボアンプ101からスレーブサーボアンプ102に対する制御指令301を受信し(ST501)、制御指令301をサーボモータ制御部203へ出力した後(ST502)、同期通信インタフェース221からの同期イベント209を待つ(ST503)。同期通信部300は、同期イベント209を受信した後、起動イベント208を発行し、サーボモータ制御部203を起動する(ST504)。起動されたサーボモータ制御部203は制御指令301を実行して、サーボモータ112を制御する(ST505)。
以上で述べた構成および手段とすることによって、コントローラが作成した各モータへの制御指令を第1のモータアンプが非同期通信方式で受信し、次に第1のモータアンプから他のモータアンプへ同期通信方式で制御指令を送信し、各モータアンプは同期通信方式で定められたタイミングで、それぞれ受信した制御指令を実行し、各モータ間での同期制御を実現するため、絶対時間指令データを作成することなく、コントローラが非同期通信プロトコルを使って、モータ群を同期制御することができる。
図6は、本発明の第2実施例におけるマスタサーボアンプの構成を示すブロック図である。図6が図2と異なる点は、マスタサーボアンプ101が、制御指令バッファ601と同期通信管理部602を備え、サーボアンプ101〜10Nより次制御指令要求603を受信する点である。非同期通信部201は受信した全軸制御指令204を制御指令バッファ601へ格納し、同期通信管理部602が制御指令バッファ601から時間的にもっとも古い全スレーブ軸制御指令205を取り出し、同期通信部202へ出力する。次に、同期通信部202は入力した全スレーブ軸制御指令205を同期通信インタフェース221経由で各スレーブ軸102〜10Nへ送信し、同期通信インタフェース221からの同期イベント209を待つ。同期通信部202は、同期イベント209を受信した後、起動イベント208を発行し、サーボモータ制御部203を起動する。起動されたサーボモータ制御部203は、制御指令バッファ601から時間的にもっとも古いマスタ軸制御指令206を取り出してバッファから削除し、実行し、サーボモータ111を制御する。それぞれのサーボアンプ101〜10Nは処理を完了すると、次制御指令要求603および604を出力する。全てのサーボアンプ101〜10Nからの次制御指令要求603および604を受信した同期通信管理部602は、制御指令バッファ601から時間的にもっとも古い全スレーブ軸制御指令205を取り出し削除する。これ以降は上記手順を繰り返し実行する。
以上で述べた構成および手段とすることによって、第1のモータアンプが制御指令を格納する制御指令バッファを備え、他のモータアンプからの次制御指令要求を受信後、次の制御指令を送信するので、コントローラは各モータアンプが制御指令を実行し終えるたびに制御指令を送信する必要がなく、制御指令バッファに空きが生じた場合にのみ制御指令を送信すればよい。したがって、制御指令バッファの大きさを調整すれば、制御指令をある程度途切れることなく第1のモータアンプに送信することが可能となり、非リアルタイムOS(例えばWindows(登録商標)、Linux)を搭載した汎用のパーソナルコンピュータをコントローラとして使用することができ、モーション制御システムを安価に構築することができる。また、汎用のパーソナルコンピュータにソフトウェアをインストールするだけでモーション制御システムを簡単に構築することができる。
図7は本発明の第3実施例におけるモーション制御システムの構成を示すブロック図である。図7において、700はIEEE1394通信インタフェースを備えたコントローラである。701〜70N(Nは自然数)はIEEE1394通信インタフェースを備えたサーボアンプである。111〜111N(Nは自然数)はサーボモータであり、サーボアンプ701〜70Nによって制御されている。710はIEEE1394通信線である。コントローラ700やサーボアンプ701〜70NはIEEE1394ハブ711を介して、IEEE1394通信線で接続されている。
図8は本発明の第3実施例におけるマスタサーボアンプ701の構成を示すブロック図である。図8が図6と異なる点は非同期通信インタフェース220と同期通信インタフェース221がIEEE1394通信インタフェース801で置き換えられている点である。
IEEE1394規格(IEEE Std 1394−1995, IEEE Standard for a High Performance Serial Bus参照)では、1本のIEEE1394通信線において、非同期通信方式すなわちアシンクロナス転送機能と、同期通信方式すなわちアイソクロナス転送機能が同時に使用可能である。このため、IEEE1394通信線701を実施例1または2における非同期通信線120および同期通信線121として使用することができる。
以上で述べた構成とすることによって、IEEE1394通信線を非同期通信線および同期通信線として使用することができ、他のIEEE1394規格に準拠した機器(例えばデジタルビデオカメラ)とサーボアンプを同一のIEEE1394通信線に接続することができ、サーボアンプと他のIEEE1394規格に準拠した機器を一台のコントローラから同時に制御することができる。
なお、上記実施例1〜3において、モータとしてサーボモータ、モータアンプとしてサーボアンプを用いているが、これに限定されるわけではなく、パルスモータ等のモータ全般に適用可能である。また、1つのサーボアンプが制御するサーボモータは1つであるが、複数であっても良い。さらに、同期通信方式、非同期通信方式については、IEEE1394通信が好ましいが、一般的な同期通信方式、非同期通信方式であっても適用可能である。
なお、上記実施例1〜3において、モータとしてサーボモータ、モータアンプとしてサーボアンプを用いているが、これに限定されるわけではなく、パルスモータ等のモータ全般に適用可能である。また、1つのサーボアンプが制御するサーボモータは1つであるが、複数であっても良い。さらに、同期通信方式、非同期通信方式については、IEEE1394通信が好ましいが、一般的な同期通信方式、非同期通信方式であっても適用可能である。
本発明によれば、Windows(登録商標)やLinuxなどの非リアルタイムOSを搭載し、イーサネット(登録商標)、USB、IEEE1394といった汎用の非同期通信インタフェースを備えた汎用のパーソナルコンピュータをコントローラとして、サーボモータ群を同期制御するモーション制御システムが構築できる。
このため、特別なハードウェアを使用することなく、汎用のパーソナルコンピュータにソフトウェアをインストールするだけで、サーボアンプやデジタルビデオカメラを制御するシステム、例えば、監視装置やホームオートメーションシステムという用途にも適用できる。
100 コントローラ
101 マスタサーボアンプ
102〜10N スレーブサーボアンプ
111〜11N サーボモータ
120 非同期通信線
121 同期通信線
201 非同期通信部
202 同期通信部
203 サーボモータ制御部
204 全軸制御指令
205 全スレーブ軸制御指令
206 マスタ軸制御指令
207 同期信号
208 起動イベント
209 同期イベント
220 非同期通信インタフェース
221 同期通信インタフェース
300 同期通信部
301 制御指令
321 同期通信インタフェース
601 制御指令バッファ
602 同期通信管理部
603、604 次制御指令要求
700 コントローラ
701 マスタサーボアンプ
702〜70N スレーブサーボアンプ
710 IEEE1394通信線
711 IEEE1394ハブ
801 IEEE1394通信インタフェース
910 パソコン
915 LAN
920 スイッチングハブ
930〜93N 軸制御部(サーボアンプ)
940〜94N サーボモータ
980 ホットライン
1010 サーボアンプCPU
1020 同期時間補正信号
1030 LANインタフェース回路
1040 サーボモータ回転制御回路
1050 内部タイマ
1060 I/Oインタフェース回路
1070 サーボアンプ通信データ
1080 通信データバッファメモリ
101 マスタサーボアンプ
102〜10N スレーブサーボアンプ
111〜11N サーボモータ
120 非同期通信線
121 同期通信線
201 非同期通信部
202 同期通信部
203 サーボモータ制御部
204 全軸制御指令
205 全スレーブ軸制御指令
206 マスタ軸制御指令
207 同期信号
208 起動イベント
209 同期イベント
220 非同期通信インタフェース
221 同期通信インタフェース
300 同期通信部
301 制御指令
321 同期通信インタフェース
601 制御指令バッファ
602 同期通信管理部
603、604 次制御指令要求
700 コントローラ
701 マスタサーボアンプ
702〜70N スレーブサーボアンプ
710 IEEE1394通信線
711 IEEE1394ハブ
801 IEEE1394通信インタフェース
910 パソコン
915 LAN
920 スイッチングハブ
930〜93N 軸制御部(サーボアンプ)
940〜94N サーボモータ
980 ホットライン
1010 サーボアンプCPU
1020 同期時間補正信号
1030 LANインタフェース回路
1040 サーボモータ回転制御回路
1050 内部タイマ
1060 I/Oインタフェース回路
1070 サーボアンプ通信データ
1080 通信データバッファメモリ
Claims (9)
- モータと、前記モータを制御するマスタモータアンプと、少なくとも1つのスレーブモータアンプと、前記モータの制御指令を作成するコントローラと、を備え、前記マスタモータアンプと前記スレーブモータアンプおよび前記コントローラとが通信線で接続されるモーション制御システムにおいて、
前記マスタモータアンプは、前記コントローラから送信された前記制御指令を非同期通信方式で受信し、前記スレーブモータアンプに係る前記制御指令を同期通信方式で前記スレーブモータアンプへ送信し、
前記スレーブモータアンプは、前記マスタモータアンプから送信された前記制御指令を前記同期通信方式で受信し、
前記マスタモータアンプおよび前記スレーブモータアンプは前記同期通信方式で定められたタイミングで、それぞれ前記制御指令を実行し、前記モータ間で同期制御を実現することを特徴とするモーション制御システム。 - 前記マスタモータアンプは、非同期通信インタフェースと、非同期通信部と、同期通信部と、同期通信インタフェースと、モータ制御部と、を備え、
前記非同期通信インタフェースは前記コントローラから送信された制御指令を受信するとともに全軸制御指令を出力し、
前記非同期通信部は前記全軸制御指令を受信し、前記全軸制御指令をマスタ軸制御指令と、全スレーブ軸制御指令に分けて出力し、
前記同期通信部は、前記全スレーブ軸制御指令を受信するとともに出力するとともに、前記同期通信インタフェースが前記同期通信方式の伝送周期ごとに発生する同期イベントの受信に合わせて前記モータ制御部の起動イベントを出力し、
前記同期通信インタフェースは前記同期通信部が出力した前記全スレーブ軸制御指令を受信するとともに、前記スレーブモータアンプに対して前記同期通信方式で出力し、
前記モータ制御部は前記同期通信部が出力した起動イベントを受信すると前記マスタ軸制御指令を実行してモータを制御することを特徴とする請求項1に記載のモーション制御システム。 - 前記スレーブモータアンプは、同期通信インタフェースと、同期通信部と、モータ制御部と、を備え、
前記同期通信インタフェースは、前記マスタモータアンプが出力した制御指令を受信するとともに出力し、
前記同期通信部は、前記軸制御指令を受信するとともに出力し、前記同期通信インタフェースが前記同期通信方式の伝送周期ごとに発生する同期イベントの受信に合わせて前記モータ制御部の起動イベントを出力し、
前記モータ制御部は、前記起動イベントを受信すると前記同期通信部が出力した制御指令を実行してモータを制御することを特徴とする請求項1に記載のモーション制御システム。 - 前記マスタモータアンプは、前記全軸制御指令を格納する制御指令バッファと、次制御指令要求を処理する同期通信管理部と、を備え、
前記マスタモータアンプが第1の制御指令を送信後、次制御指令要求を受信すると、前記同期通信管理部が前記制御指令バッファにおいて前記第1の制御指令の次に格納されている第2の制御指令を取り出し、前記第2の制御指令を送信し、
前記マスタモータアンプおよび前記スレーブモータアンプは前記同期通信方式で定められたタイミングで、それぞれ前記制御指令を実行し、
前記制御指令バッファに格納されている前記制御指令を実行して、前記モータ間で同期制御を実現することを特徴とする請求項1に記載のモーション制御システム。 - 前記通信線はIEEE1394シリアルバスであり、
前記非同期通信方式としてIEEE1394規格のアシンクロナス転送を用い、
前記同期通信方式としてIEEE1394規格のアイソクロナス転送を用いることを特徴とする請求項1に記載のモーション制御システム。 - モータを制御するモータアンプであって、
コントローラが通信線で接続されるとともに、スレーブモータアンプがディージーチェーン接続されるマスタモータアンプにおいて、
前記コントローラから送信された前記モータの制御指令を非同期通信方式で受信し、前記スレーブモータアンプに係る前記制御指令を同期通信方式で前記スレーブモータアンプへ送信することを特徴とするマスタモータアンプ。 - 前記非同期通信方式としてIEEE1394規格のアシンクロナス転送を用い、前記同期通信方式としてIEEE1394規格のアイソクロナス転送を用いることを特徴とする請求項6に記載のマスタモータアンプ。
- モータを制御するモータアンプであって、マスタモータアンプの後段にディージーチェーン接続されるスレーブモータアンプにおいて、
前記マスタモータアンプから送信された前記モータの制御指令を同期通信方式で受信することを特徴とするスレーブモータアンプ。 - 前記同期通信方式としてIEEE1394規格のアイソクロナス転送を用いることを特徴とする請求項8に記載のスレーブモータアンプ。
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