JP4762793B2 - 波長分散制御方法および波長分散制御システム - Google Patents

波長分散制御方法および波長分散制御システム Download PDF

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Description

本発明は、波長多重光伝送システムにおいて、光ファイバ伝送路の波長分散を安定的に制御する波長分散制御方法および波長分散制御システムに関する。
波長多重光伝送システムは、1本の光ファイバに複数の波長を多重して伝送する。伝送容量を向上させるためにはより多くの波長を多重する必要があり、広帯域の中でより均一で安定した伝送品質を保つことが不可欠である。ここで、伝送品質を制限する要因の一つとして光ファイバの波長分散があり、この波長分散をいかに補償できるかが重要な課題となっている。
一方、伝送速度が40Gbit/s以上の高速な光伝送システムでは、波長分散に対して耐力が低下するために、気温変動といったわずかな環境変化に対しても品質低下の原因となる可能性がある。このような波長分散の変動を補償するためには、変動量を測定する波長分散モニタと、可変分散補償器(TDC(Tunable Dispersion Compensator))が必要となる。また、波長分散の変動をモニタする方法としては、受信部においてTDCの波長分散補償値を変化させて主信号のビットエラーレート(BER)をモニタし、この値が最小になるようにTDCを制御する方法が提案されている(非特許文献1)。その他の波長分散モニタ方法として、ある変調周波数で変調をかけた光信号を伝送路に送り、受信部において変調信号間の位相差を測定して伝送路ファイバの波長分散を測定する位相シフト法が提案されている(非特許文献2)。
ところで、伝送品質の制限要因として、波長分散以外に偏波モード分散(PMD(Polarization Mode Dispersion))がある。PMDは、光ファイバへの入射偏波の状態によって伝搬速度が異なる現象で、光ファイバの複屈折特性に起因するものである。すなわち、光ファイバ内の複屈折率により生じる光信号は、2つの直交する偏波モード成分(x/y偏波)に分離される。この2つの偏波モード成分は互いに伝搬速度(群速度)が異なるため、光ファイバの出力端では直交する偏波モード成分間に群遅延時間差(DGD(Differential Group Delay)が生じ、このDGDに応じて出力光にパルス拡がりが生じる。これがPMDと呼ばれるものである。PMDも波長分散と同様、時間的に変動する性質をもっており、敷設ファイバのPMD変動については報告がなされている(非特許文献3)。
したがって、伝送速度が40Gbit/s以上の高速な光伝送システムでは、波長分散に限らずPMDによる波形劣化も伝送品質制限要因の一つとなっている。なお、理想的な光ファイバコアは完全な円心構造をしており複屈折は生じない。しかし、光ファイバの製造過程や光ファイバの敷設条件による曲げや張力など種々の応力が加わることにより光ファイバコアの円心構造が崩れると、偏波モードの縮退が解けてPMDが生じる。PMDの大きさは上記の条件によって大きく左右されるが、一般的にファイバ長に依存する。
上記の波長分散モニタのうち、BERを最小化するようにTDCを制御するモニタ方法では、PMD値の大きな光ファイバに対して、以下の理由により正常に動作しない可能性がある。すなわち、PMDの大きな光ファイバでは、PMDの時間変動によりBERが大きく変化する。PMDの時間変動には、季節変動のように長い周期での変動以外に、光ファイバタッチなど光ケーブルへの物理的な接触によって単発的に発生する変動がある。しかし、BERだけをモニタする波長分散モニタ方式では、PMD変動と波長分散変動とを区別することができないため、TDC制御中にPMDが変動すると、伝送路の波長分散が変動したと誤判断し、BERを最小化するように制御を開始する。その結果、波長分散が最適値からずれ、ペナルティ発生の原因となる。
このように従来の波長分散モニタ方式でTDCを制御すると、BERの変動が波長分散に起因するものか、PMDに起因するものか区別ができないために、波長分散制御が正しく機能しない可能性がある。
K.Yonenaga et al, "Automatic dispersion equalization using bit error rate monitoring in 40 Gbit/s optical transmission system", Electron.Lett., Vol.37, No.3, p.187, Feb. 2001 A.Sano et al, "Adaptive Dispersion Equalization by Monitoring Relative Phase Shift Between Spacing-Fixed WDM Signals", J.Lightwave.Technol., Vol.19 No.3, p.336, Mar.2001 M.Karlsson et al, "Long-Term Measurement of PMD and Polarization Drift in Installed Fibers", J.Lightwave.Technol., Vol.18, No.7, p.941, July 2000
PMDが大きな伝送路ファイバでは、上記のようにPMDの時間変動によってBERが変動するため、BERを最小化するように可変分散補償器(TDC)を制御する波長分散制御方法では正常に制御が機能しない可能性があり、結果として波長分散制御の信頼性が低下していた。以下、図を参照して具体的に説明する。
図6は、波長分散に対するBERの分布(波長分散耐力)の一例を示す。横軸はTDCの最適波長分散補償値からのずれで単位はps/nm 、縦軸はBERを示す。最適な波長分散補償値を決定するために、TDCに設定する波長分散補償値を変えながらその都度BERを読み取り、波長分散制御部に取り込む。TDCに設定する波長分散補償値の可変幅、補償間隔、1 回あたりのBER測定時間については光伝送システムの構成に応じて決定する。次に、BERが最小となる波長分散補償値を決定し、最適波長分散補償値としてTDCに設定する。波長分散は時間的に変動するため、波長分散を精度良く補償するためには、上記の手順を繰り返し実行する必要がある。ただし繰り返しの周期については光伝送システムに応じて決定する。
図7は、PMDにより波長分散制御が誤動作するケースを示す。図7は、図6における波長分散耐力がPMD変動によって変動する様子を模式的に表わしている。実線の曲線は初期状態における分散耐力曲線、点線および一点鎖線の曲線をそれぞれ状態a、状態bとする。ケース1は、TDC制御中にPMD変動によって初期状態から状態aに遷移した場合(図中の1→2→3→4→5)、遷移する前のポイント1に対する波長分散補償値で最もBERが小さくなり、最適な波長分散補償値として誤認識してしまう場合である。また、ケース2は、TDC制御中に初期状態から状態bに遷移した場合(図中の11→12→13→14→15→16)、遷移した後のポイント15に対する波長分散補償値でBERが最小となり、同様に最適な波長分散補償値からずれが生じる。PMDの変動がTDCの制御時間に比べて十分長ければ上記のようなケースが生じる可能性は低いが、PMDが大きい伝送路においては、わずかなPMD変動によってBERが大きく変動する。
図8は、PMD耐力(DGDに対するペナルティ)の測定例を示す。図8からDGDが大きくなるほどペナルティが大きくなることがわかる。そのためPMDの変動量は一定であると仮定すると、PMD変動量は同じでも伝送路のPMDの絶対値が大きいほどBER変動も大きくなる傾向があり、従来の波長分散制御方法では十分な信頼性を確保することが困難である。
本発明は、以上の点からPMDを考慮した波長分散制御を行い、光ファイバ伝送路の波長分散を安定的に制御することができる波長分散制御方法および波長分散制御システムを提供することを目的とする。
第1の発明は、光ファイバ伝送路を介して接続される光送信装置と光受信装置との間で波長多重光信号を伝送する波長多重光伝送システムであって、光送信装置は、複数の送信信号を互いに異なる波長の光信号に変換し、各波長の光信号を波長多重して波長多重光信号として光ファイバ伝送路に送出し、光受信装置は、入力する波長多重光信号を各波長の光信号に分波し、可変分散補償器で各波長の光信号に対してそれぞれ波長分散補償を行い、光受信部で波長分散補償された各波長の光信号を光電気変換した受信信号を出力するとともに、この受信信号のビットエラーレートまたはエラー訂正数を検出し、ビットエラーレートまたはエラー訂正数が最小になるように可変分散補償器に設定する波長分散補償値を制御する波長分散制御方法において、光送信装置に備えた偏波スクランブラで、波長多重光信号の偏波状態をランダムに変化させて送信し、光受信装置は、偏波状態がランダム化された各波長の光信号に対して受信信号の平均化されたビットエラーレートまたはエラー訂正数が最小になるように可変分散補償器を制御する。
第2の発明は、光ファイバ伝送路を介して接続される光送信装置と光受信装置との間で波長多重光信号を伝送する波長多重光伝送システムであって、光送信装置は、複数の送信信号を互いに異なる波長の光信号に変換し、各波長の光信号を波長多重して波長多重光信号として光ファイバ伝送路に送出し、光受信装置は、光分波部で入力する波長多重光信号を各波長の光信号に分波し、可変分散補償器で各波長の光信号に対してそれぞれ波長分散補償を行い、光受信部で波長分散補償された各波長の光信号を光電気変換した受信信号を出力するとともに、波長分散制御部でこの受信信号のビットエラーレートまたはエラー訂正数を検出し、ビットエラーレートまたはエラー訂正数が最小になるように可変分散補償器に設定する波長分散補償値を制御する波長分散制御方法において、光受信装置に備えたSOPモニタに、光分波部で分波された各波長の光信号のうち少なくとも1つの光信号の光パワーの一部を分岐して入力し、その偏波状態であるSOPを測定し、波長分散制御部は、SOPモニタで測定される所定のSOPを基準SOPとし、この基準SOPに対して逐次測定されたSOPとの差であるSOP変動量を算出し、該SOP変動量が許容値を超えた場合には各波長の光信号に対応する可変分散補償器にそれぞれ設定する波長分散補償値を初期値に戻して制御動作を停止し、該SOP変動量が許容値以下であった場合にはビットエラーレートまたはエラー訂正数が最小になるように各波長の光信号に対応する可変分散補償器をそれぞれ制御する。
また、SOPモニタは、各波長の光信号のそれぞれの光パワーの一部を分岐して入力し、それぞれのSOPを測定して各波長の光信号ごとにSOP変動量を算出し、波長分散制御部は、各波長の光信号におけるSOP変動量に応じて、各波長の光信号に対応する可変分散補償器をそれぞれ個別に制御するようにしてもよい。
第3の発明は、複数の送信信号を互いに異なる波長の光信号に変換し、各波長の光信号を波長多重して波長多重光信号として光ファイバ伝送路に送出する光送信装置と、光ファイバ伝送路を介して光送信装置に接続され、入力する波長多重光信号を各波長の光信号に分波する光分波部と、各波長の光信号に対してそれぞれ波長分散補償を行う可変分散補償器と、波長分散補償されたされた各波長の光信号を光電気変換した受信信号を出力するとともに、この受信信号のビットエラーレートまたはエラー訂正数を検出して出力する光受信部と、ビットエラーレートまたはエラー訂正数が最小になるように可変分散補償器を制御する波長分散制御部とを含む光受信装置とを備えた波長分散制御システムにおいて、光送信装置に、波長多重光信号の偏波状態をランダムに変化させる偏波スクランブラを備え、光受信装置の波長分散制御部は、偏波状態がランダム化された各波長の光信号に対して受信信号の平均化されたビットエラーレートまたはエラー訂正数が最小になるように可変分散補償器を制御する構成である。
第4の発明は、複数の送信信号を互いに異なる波長の光信号に変換し、各波長の光信号を波長多重して波長多重光信号として光ファイバ伝送路に送出する光送信装置と、光ファイバ伝送路を介して光送信装置に接続され、入力する波長多重光信号を各波長の光信号に分波する光分波部と、各波長の光信号に対してそれぞれ波長分散補償を行う可変分散補償器と、波長分散補償されたされた各波長の光信号を光電気変換した受信信号を出力するとともに、この受信信号のビットエラーレートまたはエラー訂正数を検出して出力する光受信部と、ビットエラーレートまたはエラー訂正数が最小になるように可変分散補償器を制御する波長分散制御部とを含む光受信装置とを備えた波長分散制御システムにおいて、光受信装置に、光分波部で分波された各波長の光信号のうち少なくとも1つの光信号の光パワーの一部を分岐して入力し、その偏波状態であるSOPを測定するSOPモニタを備え、波長分散制御部は、SOPモニタで測定される所定のSOPを基準SOPとし、この基準SOPに対して逐次測定されたSOPとの差であるSOP変動量を算出し、該SOP変動量が許容値を超えた場合には各波長の光信号に対応する可変分散補償器にそれぞれ設定する波長分散補償値を初期値に戻して制御動作を停止し、該SOP変動量が許容値以下であった場合にはビットエラーレートまたはエラー訂正数が最小になるように各波長の光信号に対応する可変分散補償器をそれぞれ制御する構成である。
また、SOPモニタは、各波長の光信号のそれぞれの光パワーの一部を分岐して入力し、それぞれのSOPを測定して各波長の光信号ごとにSOP変動量を算出する構成であり、波長分散制御部は、各波長の光信号におけるSOP変動量に応じて、各波長の光信号に対応する可変分散補償器をそれぞれ個別に制御する構成としてもよい。
第1の発明および第3の発明では、光ファイバ伝送路のPMD値が大きい場合でも、光送信装置から波長多重光信号の偏波状態をランダムに変化させて送信することにより、光受信装置では、PMDの時間変動によるBER変動を平均化できる。すなわち、TDC制御時間に対してBER変動を平均化でき、PMDの影響を緩和して精度の高い波長分散制御を実現することができる。
第2の発明および第4の発明では、光受信装置で各波長の光信号の少なくとも1波の偏波状態(SOP)をモニタし、SOPが許容範囲を超えて大きく変動している間はBERまたはエラー訂正数に応じた波長分散制御を停止し、可変分散補償器には波長分散補償値を初期値を設定する。これにより、PMDの影響を回避して精度の高い波長分散制御を実現することができる。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態を示す。図において、光送信装置10と光受信装置20は、光ファイバ伝送路30を介して接続される。なお、光ファイバ伝送路中の光増幅器中継器については省略している。
光送信装置10は、クライアント装置11から出力される複数の送信信号を互いに異なる波長λ1 〜λn の光信号に変換する複数の光送信部(Tx )12−1〜12−n(nは2以上の整数)と、各光送信部から出力される各波長の光信号を波長多重する光合波部13と、光合波部13から出力される波長多重光信号を増幅して光ファイバ伝送路30に送出する光増幅部14とを備える。
光受信装置20は、光ファイバ伝送路30からの波長多重光信号を増幅する光増幅部21と、増幅された波長多重光信号を各波長λ1 〜λn の光信号に分波する光分波部22と、光分波部22で分波された各波長の光信号の波長分散を補償する可変分散補償器(TDC)23−1〜23−nと、各TDCで波長分散補償された各波長の光信号を受信し、電気信号に変換してクライアント装置26へ出力する光受信部(Rx )24−1〜24−nと、各光受信部で得られるBERまたはエラー訂正数を入力し、各TDCの波長分散補償値を最適制御する波長分散制御部25とを備える。
本実施形態の特徴は、光送信装置10の光増幅部14と光ファイバ伝送路30との間に、光信号の偏波状態をランダムに変化させる偏波スクランブラ(PS(Polarization Scrambler))15を配置するところにある。なお、偏波スクランブラ15は、光受信装置20の波長分散制御部25から主信号監視用の通信チャネルを介して適宜制御され、例えば波長分散制御時に起動するようにしてもよい。
偏波スクランブラ15は、入力光信号の偏波状態をランダム化する機能をもつ。PMDは、上記のように複屈折率媒体である光ファイバを通過する際に、速軸と遅軸の群速度が異なるために光パルス拡がりが生じる現象で、光ファイバの入射偏波に依存する。そのため、偏波スクランブラ15によって偏波を十分高速に変化させることにより、光ファイバ伝送路30に送出する波長多重光信号の偏波状態をランダム化する。これにより、光受信装置30では、TDC制御時間に対してBER変動を平均化でき、結果としてPMD変動の影響を低減することができる。
なお、本実施形態は、PMD値の大きな光ファイバ伝送路30において特に有効な波長分散制御方法を提供するものである。
(第2の実施形態)
図2は、本発明の第2の実施形態を示す。図において、光ファイバ伝送路30を介して接続される光送信装置10と光受信装置20の波長分散制御に係る基本的な構成は第1の実施形態と同様である。
本実施形態の特徴は、光受信装置20の光分波部22で分波された各波長の光信号の中から所定の波長の光信号の偏波状態(SOP(State of Polarization))を測定するSOPモニタ27を備え、波長分散制御部28がSOPモニタ27で測定されるSOP変動量に応じて、可変分散補償器(TDC)23−1〜23−nに設定する波長分散補償値を制御ところにある。ここでは、光受信装置20において、光分波部22で分波された波長λn の光信号を光カプラ29を介してSOPモニタ27に入力している。
本実施形態の波長分散制御部28は、SOPモニタ27で測定されるSOP変動量が許容範囲を超えた場合には、可変分散補償器23−1〜23−nに設定する波長分散補償値を無効とし(波長分散補償値を初期値に戻して制御動作を停止し)、SOP変動量が許容範囲であれば可変分散補償器23−1〜23−nに設定する波長分散補償値を有効とする。すなわち、PMDは上記のように入射偏波状態に依存するため、SOPが変動すれば光信号のPMDも変動し、結果としてBERが変動することに着目し、本実施形態ではSOP変動量に許容範囲を設けて波長分散制御部28の制御動作をオンオフさせている。なお、PMDの波長依存性が無視できる場合には、図2に示すように所定の1波でSOPをモニタしてその結果を各波長の波長分散制御に適用すればよい。一方、PMDの波長依存性を厳密に考慮する場合には、光分波部22で分波された各波長λ1 〜λn の光信号をそれぞれSOPモニタ27に入力し、各波長ごとにSOP変動量に応じた波長分散制御を行うようにしてもよい。なお、全波長をモニタする場合には、光分波部22の入力側に光カプラ29を配置し、光カプラ29で分岐した波長多重光信号を波長可変フィルタを介して1波ずつ選択してSOPモニタ27に入力する構成としてもよい。
ここで、本実施形態のSOPモニタ27としては、文献(波平宜敬、「偏波モード分散の測定技術動向」、OPTRONICS(2003), No.10, pp.112-120)に記載のストークスパラメータを求めるストークスアナライザなどのポラリメータ(偏光解析器)を利用することができる。本文献では、SOPの測定によりPMDを見積もることが可能なことを説明している。
図3は、ポラリメータを用いたSOPモニタ27の構成例を示す。図において、SOPモニタ27の入力光は、ポラリメータ40のビームスプリッタ(BS,PBS)により4つの成分に分岐して各受光器41−1〜41−4に受光される。第1の成分(0 °直線偏光成分)と第2の成分(90°直線偏光成分)は、偏光ビームスプリッタ(PBS)42で互いに直交する直線偏光に分離して受光器41−1,41−2に受光される。第3の成分(45°直線偏光成分)は、偏光子(POL)43−1を通過して受光器41−3に受光される。第4の成分(右回り円偏光成分)は、1/4波長板(QW)44および偏光子(POL)43−2を通過して受光器41−4に受光される。この4つの成分に対応する各受光器41−1〜41−4の出力I1 〜I4 は、A/D変換器45を介して演算部46に入力され、ストークスパラメータS0 ,S1 ,S2 ,S3 が次式のように求められる。
0 =I1+I2 …(1-1)
1 =I1−I2 …(1-2)
2 =2I3 −(I1+I2 ) …(1-3)
3 =2I4 −(I1+I2 ) …(1-4)
また、SOPは、楕円率ηを用いて次式のように求められる。
SOP=(1−η2)/(1+η2) …(2-1)
η=tan [0.5tan-1(S3/(S1 2+S2 2)1/2)] …(2-2)
この式(2-1),(2-2) で定義されるSOPは0から1の間の値をとり、1の場合は直線偏光、0の場合は円偏光、0から1の間は楕円偏光を表わす。
図4は、SOPモニタ27のSOP測定例を示す。横軸は時間、縦軸はSOPの測定値を表す。図4に示すように、初期値SOP0 に対する変動量ΔSOPと許容範囲ΔSOPthを比較し、変動量ΔSOPが許容範囲ΔSOPthを越えている間は、波長分散制御部28は制御動作を停止し、可変分散補償器(TDC)23−1〜23−nに設定する波長分散補償値を初期値に戻す。また、変動量ΔSOPが許容範囲ΔSOPth内であれば、波長分散制御部28はBERまたはエラー訂正数に基づく制御動作を行い、可変分散補償器(TDC)23−1〜23−nに設定する波長分散補償値の最適化制御を行う。なお、ここでは最初に測定されるSOPを初期値SOP0 としたが、最初の測定値に限らず、また例えば所定期間の複数のSOPの平均値を初期値SOP0 としてもよい。
図5は、波長分散制御部28の制御手順を示す。なお、波長分散制御部28はBERまたはエラー訂正数に基づく制御動作を行うが、ここではBERを例に説明する。
図において、SOPモニタ27は上記の測定方法に基づいて初期SOP0 を測定して波長分散制御部28に通知し、波長分散制御部28は初期SOP0 を記録する(S1)。次に、波長分散制御部28は波長分散補償値D0 を可変分散補償器23−i(iは1〜nの任意の整数)に初期設定し、光受信部24−iで測定されたD0 に対するBER0 を記録する(S2)。次に、波長分散制御部28は波長分散補償値D0 からΔD増加(減少)させた波長分散補償値Dj (j=1,2,…)を可変分散補償器23−iに設定し、光受信部24−iで測定されたDj に対するBERj を記録する(S3)。同時に、SOPモニタ27は上記の測定方法に基づいてSOPj を測定して波長分散制御部28に通知し、波長分散制御部28はSOPj を記録して初期SOP0 との差分から変動量ΔSOPj を求め、許容変動量ΔSOPthと比較する(S4,S5)。
次に、ΔSOPj <ΔSOPthの場合は、可変分散補償器23−iに設定した波長分散補償値Dj に対するBERj の履歴から、BERが最小となる波長分散補償値が決定できるか否かを判定し(S6)、「否」の場合にはステップS3に戻って波長分散補償値をシフトして対応するBERを測定する。例えば、jをインクリメントしながら波長分散補償値のシフトを繰り返し、jが規定値に達したときにBERが最小となる波長分散補償値を判定する方法がある。以下、ステップS3〜S6の処理を繰り返し、BERが最小となる波長分散補償値が決定できる場合には、その波長分散補償値を最適値として決定し(S7)、処理を終了する。
一方、ステップS5でΔSOPj ≧ΔSOPthとなった場合にはステップS2に戻り、それまで可変分散補償器23−iに設定していた波長分散補償値Dj を初期値D0 にリセットし、同様の処理を繰り返す。したがって、SOPモニタ27で測定されるSOPj と初期SOP0 との差分である変動量ΔSOPj が許容変動量ΔSOPthを超えている間は、波長分散制御部28の可変分散補償器23−iに対する制御は実質的に停止状態になる。
なお、許容変動量ΔSOPth、およびBER測定時間は光伝送システムの条件や要求する精度に応じて決定することが可能である
本発明の第1の実施形態を示す図。 本発明の第2の実施形態を示す図。 SOPモニタ27の構成例を示す図。 SOPモニタ27のSOP測定例を示す図。 波長分散制御部28の制御手順を示すフローチャート。 波長分散に対するBERの分布(波長分散耐力)の一例を示す図。 PMDにより波長分散制御が誤動作するケースを説明する図。 PMD耐力(DGDに対するペナルティ)の測定例を示す図。
符号の説明
10 光送信装置
11 クライアント装置
12 光送信部(Tx )
13 光合波部
14 光増幅部
15 偏波スクランブラ(PS)
20 光受信装置
21 光増幅部
22 光分波部
23 可変分散補償器(TDC)
24 光受信部(Rx )
25,28 波長分散制御部
26 クライアント装置
27 SOPモニタ
29 光カプラ
30 光ファイバ伝送路
40 ポラリメータ
41 受光器
42 偏光ビームスプリッタ(PBS)
43 偏光子(POL)
44 1/4波長板(QW)
45 A/D変換器
46 演算部

Claims (6)

  1. 光ファイバ伝送路を介して接続される光送信装置と光受信装置との間で波長多重光信号を伝送する波長多重光伝送システムであって、
    前記光送信装置は、複数の送信信号を互いに異なる波長の光信号に変換し、各波長の光信号を波長多重して波長多重光信号として光ファイバ伝送路に送出し、
    前記光受信装置は、入力する前記波長多重光信号を各波長の光信号に分波し、可変分散補償器で各波長の光信号に対してそれぞれ波長分散補償を行い、光受信部で波長分散補償された各波長の光信号を光電気変換した受信信号を出力するとともに、この受信信号のビットエラーレートまたはエラー訂正数を検出し、前記ビットエラーレートまたはエラー訂正数が最小になるように前記可変分散補償器に設定する波長分散補償値を制御する波長分散制御方法において、
    前記光送信装置に備えた偏波スクランブラで、前記波長多重光信号の偏波状態をランダムに変化させて送信し、
    前記光受信装置は、偏波状態がランダム化された各波長の光信号に対して受信信号の平均化された前記ビットエラーレートまたはエラー訂正数が最小になるように前記可変分散補償器を制御する
    ことを特徴とする波長分散制御方法。
  2. 光ファイバ伝送路を介して接続される光送信装置と光受信装置との間で波長多重光信号を伝送する波長多重光伝送システムであって、
    前記光送信装置は、複数の送信信号を互いに異なる波長の光信号に変換し、各波長の光信号を波長多重して波長多重光信号として光ファイバ伝送路に送出し、
    前記光受信装置は、光分波部で入力する前記波長多重光信号を各波長の光信号に分波し、可変分散補償器で各波長の光信号に対してそれぞれ波長分散補償を行い、光受信部で波長分散補償された各波長の光信号を光電気変換した受信信号を出力するとともに、波長分散制御部でこの受信信号のビットエラーレートまたはエラー訂正数を検出し、前記ビットエラーレートまたはエラー訂正数が最小になるように前記可変分散補償器に設定する波長分散補償値を制御する波長分散制御方法において、
    前記光受信装置に備えたSOPモニタに、前記光分波部で分波された各波長の光信号のうち少なくとも1つの光信号の光パワーの一部を分岐して入力し、その偏波状態であるSOPを測定し、
    前記波長分散制御部は、前記SOPモニタで測定される所定のSOPを基準SOPとし、この基準SOPに対して逐次測定されたSOPとの差であるSOP変動量を算出し、該SOP変動量が許容値を超えた場合には前記各波長の光信号に対応する可変分散補償器にそれぞれ設定する波長分散補償値を初期値に戻して制御動作を停止し、該SOP変動量が許容値以下であった場合には前記ビットエラーレートまたはエラー訂正数が最小になるように前記各波長の光信号に対応する可変分散補償器をそれぞれ制御する
    ことを特徴とする波長分散制御方法。
  3. 請求項2に記載の波長分散制御方法において、
    前記SOPモニタは、前記各波長の光信号のそれぞれの光パワーの一部を分岐して入力し、それぞれの前記SOPを測定して前記各波長の光信号ごとに前記SOP変動量を算出し、
    前記波長分散制御部は、前記各波長の光信号における前記SOP変動量に応じて、前記各波長の光信号に対応する前記可変分散補償器をそれぞれ個別に制御する
    ことを特徴とする波長分散制御方法。
  4. 複数の送信信号を互いに異なる波長の光信号に変換し、各波長の光信号を波長多重して波長多重光信号として光ファイバ伝送路に送出する光送信装置と、
    前記光ファイバ伝送路を介して前記光送信装置に接続され、入力する前記波長多重光信号を各波長の光信号に分波する光分波部と、各波長の光信号に対してそれぞれ波長分散補償を行う可変分散補償器と、波長分散補償されたされた各波長の光信号を光電気変換した受信信号を出力するとともに、この受信信号のビットエラーレートまたはエラー訂正数を検出して出力する光受信部と、前記ビットエラーレートまたはエラー訂正数が最小になるように前記可変分散補償器を制御する波長分散制御部とを含む光受信装置と
    を備えた波長分散制御システムにおいて、
    前記光送信装置に、前記波長多重光信号の偏波状態をランダムに変化させる偏波スクランブラを備え、
    前記光受信装置の波長分散制御部は、偏波状態がランダム化された各波長の光信号に対して受信信号の平均化された前記ビットエラーレートまたはエラー訂正数が最小になるように前記可変分散補償器を制御する構成である
    ことを特徴とする波長分散制御システム。
  5. 複数の送信信号を互いに異なる波長の光信号に変換し、各波長の光信号を波長多重して波長多重光信号として光ファイバ伝送路に送出する光送信装置と、
    前記光ファイバ伝送路を介して前記光送信装置に接続され、入力する前記波長多重光信号を各波長の光信号に分波する光分波部と、各波長の光信号に対してそれぞれ波長分散補償を行う可変分散補償器と、波長分散補償されたされた各波長の光信号を光電気変換した受信信号を出力するとともに、この受信信号のビットエラーレートまたはエラー訂正数を検出して出力する光受信部と、前記ビットエラーレートまたはエラー訂正数が最小になるように前記可変分散補償器を制御する波長分散制御部とを含む光受信装置と
    を備えた波長分散制御システムにおいて、
    前記光受信装置に、前記光分波部で分波された各波長の光信号のうち少なくとも1つの光信号の光パワーの一部を分岐して入力し、その偏波状態であるSOPを測定するSOPモニタを備え、
    前記波長分散制御部は、前記SOPモニタで測定される所定のSOPを基準SOPとし、この基準SOPに対して逐次測定されたSOPとの差であるSOP変動量を算出し、該SOP変動量が許容値を超えた場合には前記各波長の光信号に対応する可変分散補償器にそれぞれ設定する波長分散補償値を初期値に戻して制御動作を停止し、該SOP変動量が許容値以下であった場合には前記ビットエラーレートまたはエラー訂正数が最小になるように前記各波長の光信号に対応する可変分散補償器をそれぞれ制御する構成である
    ことを特徴とする波長分散制御システム。
  6. 請求項5に記載の波長分散制御システムにおいて、
    前記SOPモニタは、前記各波長の光信号のそれぞれの光パワーの一部を分岐して入力し、それぞれの前記SOPを測定して前記各波長の光信号ごとに前記SOP変動量を算出する構成であり、
    前記波長分散制御部は、前記各波長の光信号における前記SOP変動量に応じて、前記各波長の光信号に対応する前記可変分散補償器をそれぞれ個別に制御する構成である
    ことを特徴とする波長分散制御システム。
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