JP4760083B2 - 板材の圧延方法及び装置 - Google Patents
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Description
図1は合成エステルを基油とする圧延油を用いたクーラントについて、鋼板(板材)に対するクーラントのプレートアウト量、板材の温度及びクーラントの圧延油濃度の関係を示す図である。
例えば、潤滑不良とならないための必要なプレートアウト量が1g/m2 程度であるとすると、図1に示すように、濃度が10%以下の圧延油を用いた場合、鋼板温度が170℃程度以上に上昇するとプレートアウト量が不足して潤滑不良が生じることがわかる。
したがって、クーラントを構成する圧延油の濃度を変えずにプレートアウト量を増加させるには、板材の温度を下げればよいことがわかる。
図2は本発明に係る板材の圧延装置の概略構成を示すブロック図である。
圧延装置1は、図1に示すように、鋼板(板材)Sを圧延するワークロール2と、ワークロール2の上流に備えられ、ワークロール2入側にクーラントを供給するワークロールスプレー3と、板材冷却スプレー(板材冷却手段)4と、温度計(温度検出手段)5と、板材冷却スプレー制御手段(制御手段)6と、データベース7と、ワークロールスプレー制御手段8とから構成されている。
温度計5は、板材冷却スプレー4の上流に備えられ、鋼板Sの温度を測定して、その測定値を板材冷却スプレー制御手段6へと出力している。
データベース7は、板材冷却スプレー制御手段6と接続され、クーラントを構成する圧延油の種類及び濃度ごとに求められた、鋼板Sの温度に対するプレートアウト量の関係をテーブル化したデータ(相関値)が格納されている。
ワークロールスプレー制御手段8は、ワークロールスプレー3と接続され、ワークロール2の出側における鋼板Sの温度が所定の温度となるようにワークロールスプレー3によるクーラントの供給流量を制御している。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明はこれに限定されず、種々の変更、改良を行うことができる。
例えば、本発明に係る圧延装置1は、タンデム形式の圧延装置の場合であるが、リバース形式の圧延装置であってもよく、この場合においては、ワークロールスプレー3及び板材冷却スプレー4は、ワークロール2を境にして鋼板Sの搬送方向の上流側と下流側に略対象に配置されることとなる。
ワークロールスプレー3による供給条件としては、クーラントの組成は鉱物油10vol%、一般的な圧延添加剤2vol%及び残部純水となるものを用い、液温は50℃に管理した。
その結果、潤滑性の低下による板厚変動、荷重変動及び形状変化は生じなかった。
2 ワークロール
3 ワークロールスプレー
4 板材冷却スプレー
5 温度計
6 板材冷却スプレー制御手段
7 データベース
8 ワークロールスプレー制御手段
S 鋼板
Claims (2)
- 板材の温度を目標とする温度に制御するため、ワークロールスプレーが圧延機のワークロールの入側にクーラントを供給して圧延を行う、板材の圧延方法において、
前記クーラントを構成する圧延油の種類及び濃度と、前記板材の温度と、前記クーラントのプレートアウト量との相関値をデータベース化し、
温度検出手段により前記板材の温度を検出し、
前記温度検出手段により検出された前記板材の温度と、実際に圧延に使用される前記クーラントを構成する圧延油の種類及び濃度と、前記相関値とに基づき実績プレートアウト量を算出し、
前記板材の種類及び前記圧延機の条件に応じて求められた、前記板材の潤滑性確保のために必要な設定プレーアウト量と、前記実績プレートアウト量とを比較し、前記温度検出手段によって検出された前記板材の温度が、前記データベースでの前記板材の温度と前記プレートアウト量との相関における、板材の温度が下がるとプレートアウト量が増加する板材の温度域にあって、かつ、前記実績プレートアウト量が前記設定プレートアウト量を下回った場合に、前記ワークロールスプレーとは別個の冷却手段によって前記板材を冷却し、前記実績プレートアウト量が前記設定プレートアウト量を上回った場合に前記板材冷却手段による冷却を停止することを特徴とする板材の圧延方法。 - 板材の温度を目標とする温度に制御するため、ワークロールスプレーがワークロール入側にクーラントを供給して圧延を行う板材の圧延装置において、
前記ワークロールの上流に備えられ、前記板材を冷却する冷却手段と、
前記板材冷却手段の上流に備えられ、前記板材の温度を検出する温度検出手段と、
前記クーラントを構成する圧延油の種類及び濃度と、前記板材温度と、前記クーラントのプレートアウト量との相関値を格納するデータベースと、
前記温度検出手段により検出された前記板材の温度と、実際に圧延に使用される前記クーラントを構成する圧延油の種類及び濃度と、前記相関値とに基づき実績プレートアウト量を算出するとともに、前記板材の種類及び前記圧延機の条件に応じて求められた、前記板材の潤滑性確保のために必要な設定プレーアウト量と、前記実績プレートアウト量とを比較し、前記温度検出手段によって検出された前記板材の温度が、前記データベースでの前記板材の温度と前記プレートアウト量との相関における、板材の温度が下がるとプレートアウト量が増加する板材の温度域にあって、かつ、前記実績プレートアウト量が前記設定プレートアウト量を下回った場合に前記冷却手段により前記板材を冷却し、前記実績プレート量が前記設定プレート量を上回った場合に前記冷却手段を停止する制御手段と、
を備えたことを特徴とする板材の圧延装置。
Priority Applications (1)
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JP2005089083A JP4760083B2 (ja) | 2005-03-25 | 2005-03-25 | 板材の圧延方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2005089083A JP4760083B2 (ja) | 2005-03-25 | 2005-03-25 | 板材の圧延方法及び装置 |
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JP2006263800A JP2006263800A (ja) | 2006-10-05 |
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2005
- 2005-03-25 JP JP2005089083A patent/JP4760083B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2006263800A (ja) | 2006-10-05 |
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