JP4759881B2 - 装飾材料 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、表面にベーマイト層を設けたアルミニウム基材を用いた装飾材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
着色層を有する装飾材料は、各種存在し、それぞれ目的に応じて利用されている。前述の着色層として、金属光沢を有する構成としては、アルミニウムに代表される金属を用いるのが一般的であった。そして、所望の着色状態にするためには、金属層の上に、所定の色の透過性着色層を設けることで、金属光沢と着色の目的を達成していた。
しかしながら、目的の着色に対応し、それぞれ透過性着色層を設けなければならないうえ、単に金属光沢を有する着色層となり、高級感、装飾性が不足した感じとなり、より装飾性が優れた装飾材料が求められるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、より装飾性が優れた金属光沢を有する装飾材料を提供することを目的とする。
また、所望の着色状態を、透過性着色層を設けずに達成することができる装飾材料を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、表面に所望の厚みのベーマイト層を有するアルミニウム基材の、前記ベーマイト層上に、ベーマイトより屈折率が大きい金属からなり光線を透過する厚みの表面層を設けたことを特徴とする装飾材料である。
このように、得ようとする着色に応じて、アルミニウム基材の表面に設けるベーマイト層の厚みを設定し、さらにベーマイトより屈折率が大きい金属層を設けることにより、屈折率を変化させることができ、深みがあり、金属光沢がある、所望の着色状態の装飾材料とすることができる。
【0005】
請求項2に記載の発明は、前記アルミニウム基材が、アルミニウム蒸着フィルムであることを特徴とする、請求項1記載の装飾材料である。
このように、アルミニウム基材を、アルミニウム蒸着フィルムとすることにより、柔軟性を有する金属光沢を有する装飾材料とすることができる。
【0006】
請求項3に記載の発明は、前記表面層が、白金であることを特徴とする、請求項1、または2記載の装飾材料である。
このように、ベーマイトより屈折率が大きい金属として、白金を用いることで、安定した金属光沢を有する装飾材料とすることができる。
【0007】
請求項4に記載の発明は、前記表面層上に保護層を設けたことを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載の装飾材料である。
このように、表面層上に、透明保護層を設けることで、表面層の保護が図れると共に、着色等の装飾をさらに付加することができる。
【0008】
請求項5に記載の発明は、前記アルミニウム基材に設けるベーマイト層の厚みを変化させた、複数のアルミニウム基材を用いたことを特徴とする、請求項1ないし4のいずれかに記載の装飾材料である。
このように、ベーマイト層の厚みを変えたアルミニウム基材を複数用いることで、着色が異なる部分を現出することができ、さらに装飾性を増すことができる。
【0009】
請求項6に記載の発明は、前記アルミニウム基材が、図形、文字、数字等の特定形状としたことを特徴とする、請求項1ないし5のいずれかに記載の装飾材料である。
このように、着色を部分的に、しかも、図形等の特定形状とすることで、装飾性を増すことができる。
また、ベーマイト層の厚みを変えたアルミニウム基材を複数用いることで、特定形状ばかりでなく、着色が異なる部分も現出することができ、さらに装飾性を増すことができる。
【0010】
請求項7に記載の発明は、前記アルミニウム基材上に、図形、文字、数字等の特定形状の印刷層を設けたことを特徴とする、請求項1ないし5のいずれかに記載の装飾材料である。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の装飾材料の一実施例を示す破断説明図であり、図2は、図1のA−Aからの断面図である。
図中、1は、アルミニウム基材を、2は、ベーマイト層を、3は、表面層をそれぞれ示す。
【0012】
ここで、アルミニウム基材1は、アルミニウム板、アルミニウム箔、あるいは前記アルミニウム材単体でなく、別の材料、例えば、紙、プラスチック材料と組み合わせた複合材料の、いずれでもよい。
また、アルミニウム蒸着フィルムを使用すれば、他の材料との複合化が容易であり、柔軟性に優れているので、フレキシブルな装飾材料として、使用可能である。
【0013】
ベーマイト層2は、アルミニウム基材1のアルミニウム面をベーマイト処理することによって、形成する。このベーマイト層の厚さは、前記のベーマイト処理の度合いにより変化させることができる。
そして、得ようとする着色に応じて、ベーマイト処理を行い、所定の厚みのベーマイト層を形成する。
【0014】
表面層3は、前述のベーマイト層2のベーマイトよリ屈折率が大きい金属からなり、光線を透過する厚みに設ける。
ここで、ベーマイトより屈折率が大きい金属として、白金、銅等があるが、酸化等がなく安定している白金が好ましい。また、光線が透過する厚みは、10nmから20nmの範囲が好ましい。
【0015】
そして、図3に示すように、前記表面層3の上に、透明な保護層4を設けてもよい。この保護層4は、表面層3を保護し、外部からの力、環境の影響で、傷や亀裂が発生したり、腐食や変色が発生するのを防止する。
また、この保護層4に、着色等を施すことにより、さらに装飾性を高めることができる。
【0016】
前述の装飾材料は、ベーマイト層2の厚みを特定した1つの材料を用いるだけでなく、図4に示すように、ベーマイト層2の厚みを変えた複数の材料5を部分的に用いた装飾材料としてもよい。
このように、複数の材料を用いることで、着色の異なる部分が生じ、装飾性がさらに向上させることができる。
【0017】
また、図5に示すように、表面層3の上に、図形、文字、数字等の特定形状の印刷層6を設けることにより、装飾性がさらに向上させることができる。
【0018】
次に、本発明の具体例について説明する。
アルミニウム基材として、厚みが40mのアルミニウム箔を用い、このアルミニウム箔の表面をベーマイト処理を行い、ベーマイト層を設けた。
次に、このベーマイト層の上に白金をスパッタリングし、表面層を形成した。この時の、スパッタリングの条件は、30mAで、30秒間で、表面層の厚みは、12nmあった。
そして、前記ベーマイト処理時間を変え、ベーマイト層の厚みを変えて、それぞれ装飾材料を作製した。その着色結果は、表1に示す通りである。
【0019】
【表1】
Figure 0004759881
【0020】
表1から明らかなように、アルミニウム基材の表面に設けたベーマイト層の厚みが変化することで、着色の度合いが変化する。そこで、所望の着色装飾材料を作製する場合、ベーマイト処理時間を特定すればよい。
【0021】
このように、本発明の装飾材料は、以上の構成からなるので、アルミニウム基材の表面に設けたベーマイト層の厚みが変化させる、所望の着色の度合いの装飾材料とすることができるので、各種装飾備品、装飾部材として使用することができる。
例えば、時計の文字盤、ポスター、カード、本の表紙、パンフレット等が挙げられる。また、その他、金属、木材等からなる箱状の入れ物のような物体でもかまわない。
【0022】
【発明の効果】
本発明の装飾材料は、以上の構成からなるので、アルミニウム基材の表面に設けたベーマイト層の厚みが変化させる、所望の着色の度合いの装飾材料とすることができるので、各種装飾備品、装飾部材として使用することができる。
【0023】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す破断説明図。
【図2】図1のA−Aからの断面図。
【図3】本発明の他の実施例を示す説明図。
【図4】本発明の他の実施例を示す説明図。
【図5】本発明の他の実施例を示す説明図。
【符号の説明】
1・・・アルミニウム基材
2・・・ベーマイト層
3・・・表面層
4・・・保護層
5・・・印刷層

Claims (7)

  1. 表面に所望の厚みのベーマイト層を有するアルミニウム基材の、前記ベーマイト層上に、ベーマイト層より屈折率が大きい金属からなり、光線を透過する厚みの表面層を設けたことを特徴とする装飾材料。
  2. 前記アルミニウム基材が、アルミニウム蒸着フィルムであることを特徴とする、請求項1記載の装飾材料。
  3. 前記表面層が、白金であることを特徴とする、請求項1または2記載の装飾材料。
  4. 前記表面層上に透明保護層を設けたことを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載の装飾材料。
  5. 前記アルミニウム基材に設けるベーマイト層の厚みを変化させた、複数のアルミニウム基材を用いたことを特徴とする、請求項1ないし4のいずれかに記載の装飾材料。
  6. 前記アルミニウム基材が、図形、文字、数字等の特定形状としたことを特徴とする、請求項1ないし5のいずれかに記載の装飾材料。
  7. 前記アルミニウム基材上に、図形、文字、数字等の特定形状の印刷層を設けたことを特徴とする、請求項1ないし5のいずれかに記載の装飾材料。
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