JP4759772B2 - 薄膜膜厚計測方法及び薄膜膜厚計測装置 - Google Patents
薄膜膜厚計測方法及び薄膜膜厚計測装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4759772B2 JP4759772B2 JP2005220079A JP2005220079A JP4759772B2 JP 4759772 B2 JP4759772 B2 JP 4759772B2 JP 2005220079 A JP2005220079 A JP 2005220079A JP 2005220079 A JP2005220079 A JP 2005220079A JP 4759772 B2 JP4759772 B2 JP 4759772B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- light
- film thickness
- thin film
- primary colors
- reflection angle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
Description
よって、このような膜厚範囲に対してはピーク・バレー法を適用して膜厚解析することができないという問題がある。
するための手段を説明する。
図1参照
(1)上記の目的を達成するため、本発明は、薄膜膜厚計測方法において、薄膜からの
光の反射角度ごとに光の強度を光の3原色ごとに分離して取得する工程と、取得した光強
度の光の3原色ごとの反射角度特性を取得する工程と、取得した反射角度特性と予め取得しておいた別の反射角度特性との間で光の3原色ごとの類似度を表す相関係数を求める工程と、光の3原色ごとの相関係数の積の最大値から薄膜の膜厚を決定する工程とを含むことを特徴とする。
の強度を光の3原色ごとに分離して取得する受光装置と、取得した光強度の光の3原色ごとの反射角度特性を取得し、予め記憶しておいた別の反射角度特性との間で光の3原色ごとの比較演算を行って光の3原色ごとの類似度を表す相関係数を求め、求めた光の3原色ごとの相関係数の積の最大値から薄膜の膜厚を求める記憶演算装置とを設けたことを特徴とする。
図2参照
図2は、本発明の実施例に用いる測定装置の概略的構成図であり、面光源11、エリアセンサ型のCCDカメラ12、計測対象の薄膜が成膜された被計測パネル13、被計測パネル13を搭載して一方向に移動する一軸ステージ14、一軸ステージ14を移動させるためのレール15、一軸ステージ14の移動を制御するステージコントローラ16、ステージ位置からCCDカメラ12を制御するためのトリガ信号を伝達するためのトリガ信号線17、ステージコントローラ16を制御するとともに、CCDカメラ12で撮像した画像を取り込んで再構成するとともに、比較演算等を行うPC18によって構成される。
なお、一軸ステージ14は、図示しないステージ制御用モータによって駆動される。
なお、蛍光灯19としては、白色光源が得られるように例えば、フィッシュルクス(東芝製商品名)を用いた。
また、測定する反射角度は10°〜55°の範囲とし、撮影画像の面分解能は0.5mm/pixelとした。
なお、これらの各補正は、このような測定において通常に行われている手法であり、本発明に特有な手法ではないので、説明は省略する。
図3参照
まず、撮影順ごとに撮影した画像21に1,2,・・・,m−1,mと番号を振る。
次いで、撮影した各画像21の垂直方向のピクセル列22(1,2・・・,n−1,n列)において、同じピクセル列22ではそれぞれ同一の反射角度での輝度となっているので、各ピクセル列22ごとに切り出し、被計測パネル13が撮影されているピクセル列22のみを撮影順ごとに並べる画像合成を行うことで連続視野角画像23を作成する。
この画像合成を撮影画像中のR、G、Bチャネルそれぞれで行い、R、G、Bチャネルごとの連続視野角画像を作成する。
ここで、連続視野角画像23の画素数をW個(ステージの移動方向)×H個(ステージの移動方向と垂直方向)とし、ある特定の注目する画素24の画像中位置をステージの移動方向においてはx個目、ステージの移動方向と垂直方向においてはy個目とする。
したがって、上述のように10°〜55°の範囲で撮影したとすると、一軸ステージ14をCCDラメラ12の直下からCCDラメラ12から遠ざかるように移動されることになるので、θstart =10°となる。
(h・tanθ)2 =〔h・tanθstart +(n−1)dx〕2
+〔(y−H/2)dx〕2 ・・・(1)
となり、この式(1)をθに関して整理すると、
θ=tan-1{(〔h・tanθstart +(n−1)dx〕2
+〔(y−H/2)dx〕2 )1/2 /h} ・・・(2)
となる。
この作業をRGBの3色について個別に行う。
図5は、このようにして取得した反射角度−反射強度特性の一例の説明図であり、R、G、Bの反射角度−反射強度特性が異なっていることが分かる。
この一連の処理を連続視野角画像23内の全ての画素について行うと、基板全面での反射角度−反射強度特性を取得することができる。
図6参照
図6は、サンプルの概略的平面図であり、実施例1で測定したサンプル30としては100nm角のガラス基板上にスパッタリングにより膜厚80nm〜135nm程度のムラを持つITO薄膜を成膜したものを用いた。
この時、抽出するデータに含まれるノイズの影響を除去するため、上記5つの反射角度における輝度値を抽出する際には、もとの反射角度−反射強度特性データの当該反射角度付近の周囲5つの出力階調値を平均化し、これを後述の比較演算に用いた。
図7は、この具体例として取得した反射角度−反射強度特性データの中の、反射角度40°付近の周囲5点のRGB出力階調値とその平均値を示した説明図であり、図のように反射角度40°に一番近い反射角度を有するk枚目の連続視野角画像とその前後2枚ずつのk−2,k−1,k,k+1,k+2の5枚の連続視野角画像における出力階調値を用いてRGBそれぞれに対して平均値を算出しこれを抽出値として用いた。
rR =Σ(XRi−XRave)Σ(YRi−YRave)
/〔Σ(XRi−XRave)2 (YRi−YRave)2 〕1/2 ・・・(3)
なお、XRave及びYRaveはそれぞれ各データ列XR ,YR の平均値である。
同様にG、Bチャネルについても計算し、RGB各チャネルごとの膜厚−相関係数特性を取得し、RGB各チャネルごとの相関係数をrR ,rG ,r B とする。
図8は、膜厚が135nmに相当するある測定点に対して参照点データとして計測値ではなく理論計算値を用いて上記の比較演算をRGB各チャネルごとに行ったシミュレーション結果の説明図である。
この膜厚−相関係数特性において、RGBのうちの1チャネルだけに着目すると、膜厚が100〜1000nmの範囲でr=1に近い高い相関係数を示すピークが複数回現れており、1チャネルだけの相関係数だけでは最も類似度の高い膜厚を決定することは不可能であることが分かる。
また、測定値の膜厚である135nmと一致する参照値の特性のみがRGB全てのチャネルで高い相関係数を示し、一方、その他の膜厚においてはRGBのうちのいずれかで低い相関係数を示すという特性が現れている。
これはRGBの3つのチャネルのうちの2つが負の相関を示す場合、2つのチャネルで相関が低いにも関わらず相関係数の積が正となってしまうため、RGB全てのチャネルで相関が高い場合の相関係数の積と区別するためである。
図9は、相関係数の積−膜厚特性の説明図であり、135nmの近傍で相関係数の積が最大になっていることが分かる。
図10参照
図10は、測定点におけるRGBごとの膜厚−相関係数の相関の説明図であり、RGBごとに異なった膜厚−相関係数特性となっている。
図11は、測定点における膜厚−相関係数の積の相関の説明図であり、図に示すように113nmの近傍で相関係数の積が最大になっているので、この測定点における膜厚は113nmと判定する。
図12参照
図12は、本発明の薄膜膜厚計測方法の精度の説明図であり、図6に示したサンプル上の24点の測定点について、上述の薄膜膜厚計測方法によって決定した膜厚と、上述の参照点と同様に24点の測定点を分光式膜厚計Filmetrics F20( フィルメトリクス社製商品名)を用いて測定した膜厚を比較したものである。
例えば、上記の実施の形態においては受光装置として3CCD型のカラーエリアセンサを用いているが、1枚のCCDを用いたカラーエリアセンサを用いても良い。
例えば、XYZ表色系、CMY表色系、HSI表色系(HSV,HSL表色系) 、NTSC方式で用いられるYIQ表色系、Y,R−Y,B−Yによる表現などでも解析可能である。
12 CCDカメラ
13 被計測パネル
14 一軸ステージ
15 レール
16 ステージコントローラ
17 トリガ信号線
18 PC
19 蛍光灯
21 画像
22 ピクセル列
23 連続視野角画像
24 画素
30 サンプル
Claims (3)
- 薄膜からの光の反射角度ごとに光の強度を光の3原色ごとに分離して取得する工程と、
取得した光強度の光の3原色ごとの反射角度特性を取得する工程と、
前記反射角度特性と予め取得しておいた別の反射角度特性との間で光の3原色ごとの類似度を表す相関係数を求める工程と、
前記光の3原色ごとの相関係数の積の最大値から薄膜の膜厚を決定する工程と
を含むことを特徴とする薄膜膜厚計測方法。 - 上記薄膜からの光の反射角度ごとに光の強度を光の3原色ごとに分離して取得する工程において、
エリアイメージセンサを用いて薄膜上の複数箇所の光強度を一括して取得することを特徴とする請求項1に記載の薄膜膜厚計測方法。 - 薄膜からの光の反射角度ごとに光の強度を光の3原色ごとに分離して取得する受光装置と、
取得した光強度の光の3原色ごとの反射角度特性を取得し、予め記憶しておいた別の反射角度特性との間で光の3原色ごとの比較演算を行って光の3原色ごとの類似度を表す相関係数を求め、求めた光の3原色ごとの相関係数の積の最大値から薄膜の膜厚を求める記憶演算装置と
を設けたことを特徴とする薄膜膜厚計測装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005220079A JP4759772B2 (ja) | 2005-07-29 | 2005-07-29 | 薄膜膜厚計測方法及び薄膜膜厚計測装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005220079A JP4759772B2 (ja) | 2005-07-29 | 2005-07-29 | 薄膜膜厚計測方法及び薄膜膜厚計測装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007033361A JP2007033361A (ja) | 2007-02-08 |
JP4759772B2 true JP4759772B2 (ja) | 2011-08-31 |
Family
ID=37792797
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005220079A Active JP4759772B2 (ja) | 2005-07-29 | 2005-07-29 | 薄膜膜厚計測方法及び薄膜膜厚計測装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4759772B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5222505B2 (ja) * | 2007-08-24 | 2013-06-26 | 国立大学法人 香川大学 | 微小物体の光学的計測装置 |
JP5142278B2 (ja) * | 2008-08-14 | 2013-02-13 | 独立行政法人産業技術総合研究所 | グラフェン又は超薄膜グラファイトの厚さ検出方法および厚さ検出システム |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06137948A (ja) * | 1992-10-28 | 1994-05-20 | Shimadzu Corp | 測光装置 |
JPH06249620A (ja) * | 1993-02-23 | 1994-09-09 | Dainippon Screen Mfg Co Ltd | 膜厚測定方法 |
JP3219223B2 (ja) * | 1993-08-12 | 2001-10-15 | 株式会社日立製作所 | 特性値測定方法及び装置 |
JPH11153416A (ja) * | 1997-11-21 | 1999-06-08 | Dainippon Screen Mfg Co Ltd | 膜厚測定装置および膜厚測定方法 |
JP2004069651A (ja) * | 2002-08-09 | 2004-03-04 | Omron Corp | 膜厚測定装置 |
JP3811728B2 (ja) * | 2003-03-18 | 2006-08-23 | 独立行政法人科学技術振興機構 | 膜厚取得方法 |
JP3742801B2 (ja) * | 2003-03-18 | 2006-02-08 | 独立行政法人科学技術振興機構 | 膜厚取得方法 |
US7271921B2 (en) * | 2003-07-23 | 2007-09-18 | Kla-Tencor Technologies Corporation | Method and apparatus for determining surface layer thickness using continuous multi-wavelength surface scanning |
JP4544846B2 (ja) * | 2003-10-31 | 2010-09-15 | 三菱重工業株式会社 | 透明導電膜分析方法および透明導電膜品質管理方法ならびに太陽電池 |
-
2005
- 2005-07-29 JP JP2005220079A patent/JP4759772B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007033361A (ja) | 2007-02-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
TWI509220B (zh) | 採用表面顏色之表面形貌干涉儀 | |
JP4323991B2 (ja) | 分光反射率測定装置、膜厚測定装置および分光反射率測定方法 | |
KR101423339B1 (ko) | 피측정물로부터의 반사광을 이용하는 광학 특성 측정 장치및 그것에 있어서의 포커스 조정 방법 | |
US10690480B2 (en) | Film thickness measuring method and film thickness measuring device | |
US20120307047A1 (en) | Imaging system and control method thereof | |
JP2005091003A (ja) | 2次元分光装置及び膜厚測定装置 | |
TWI512276B (zh) | 量測發光二極體模組之光軸的方法 | |
JP2012189406A (ja) | 膜厚測定方法及び膜厚測定装置 | |
JP3742801B2 (ja) | 膜厚取得方法 | |
JP4084817B2 (ja) | 膜厚測定方法及び膜厚測定装置 | |
JP4759772B2 (ja) | 薄膜膜厚計測方法及び薄膜膜厚計測装置 | |
JP2006071316A (ja) | 膜厚取得方法 | |
JPH09133517A (ja) | 分布測定装置 | |
JP2000002514A (ja) | 膜厚測定装置及びアライメントセンサ並びにアライメント装置 | |
JP3811728B2 (ja) | 膜厚取得方法 | |
JP2011002401A (ja) | 輝度測定装置における補正係数算出方法および輝度測定装置 | |
US8755054B2 (en) | Method of measuring surface structure of display device | |
JP4850014B2 (ja) | 分光測光システム及び該システムの照明光源位置の補正方法 | |
JP2008026147A (ja) | カラーフィルタの検査装置及びカラーフィルタの検査方法 | |
JP2007147507A (ja) | 分光測定方法及び分光測定装置 | |
KR102571243B1 (ko) | 색채측정 장치 및 방법 | |
US12086976B2 (en) | Inspection method and inspection device | |
JP2003247912A (ja) | 微小測定対象要素の検査装置、カラーフィルタの検査装置、微小測定対象要素の検査方法、画素付き基板の製造方法およびプログラム | |
JP2011117856A (ja) | 線幅測定装置、線幅測定方法およびカラーフィルター基板の製造方法 | |
Hsu et al. | P‐84: Luminance and Color Measurement for LED Backlights with a Hyperspectral Camera |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080627 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20101022 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20101102 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20101227 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110426 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110519 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140617 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4759772 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |