JP4759353B2 - 口腔内唾液量測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、口腔内の唾液量を測定することによって、口腔内の乾燥状態を判定する口腔内唾液量測定装置に関する。
従来より口の中の唾液量が減少する口腔乾燥症が知られている。この口腔乾燥症を調べるために唾液量を測定する方法として、サクソンテスト、ガム法、ワッテ法等の各種方法がある。これらの方法は、直接唾液を採取してその量を測定する方法がある。
例えば、サクソンテストでは、ガーゼを一定時間口に含んで噛み、そのガーゼに含まれた唾液の量を測定する。また、ガム法では、チューインガムを10分間噛み、その間に分泌された唾液の量を測定する。また、ワッテ法では、舌下部にロールワッテを置いて30秒あるいは60秒後に取り出し、その間に吸湿された唾液量を測定する。
この他にも、唾液を採取する方法として、被検者の口内に挿入するサンプリング管にポンプを連結することで、被検者の唾液を吸引するようにした装置も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−9693号公報
このように、従来の測定方法では、直接唾液を採取しているため、測定に1〜10分程度の時間がかかっていた。また、少ない採取量で唾液量を正確に測定することは難しく、新たな測定装置の必要性が生じていた。
本発明はかかる問題点を解決すべく創案されたもので、その目的は、短時間の間に唾液量を正確に測定することのできる口腔内唾液量測定装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の口腔内唾液量測定装置は、口腔内の2箇所に接触させて電流を印加する一対の電流印加電極と、口腔内の2箇所に接触させて電圧を測定する一対の電圧測定電極と、前記電流印加電極に印加した電流と前記電圧測定電極で測定された電圧から電気インピーダンスを算出するインピーダンス算出手段と、算出した電気インピーダンスに基づいて口腔内の唾液量を算出する唾液量算出手段と、唾液量の算出結果を表示する表示手段とを備えた構成としている。
口腔内に唾液が多く分泌されていれば、唾液を媒体として電流がよく流れ、乾燥していると電流が流れにくいのは周知の事実である。従って、口腔内の電気インピーダンスから唾液の分泌量を計算により推定することが可能である。本発明では、この原理を利用して口腔内の唾液量を測定する測定装置を構築している。
ここで、電気インピーダンスから唾液の分泌量を算出(推定)する方法について以下に説明する。
図10に示すSLZ図のように、唾液が断面積S、長さLの層を成していると考えると、その電気インピーダンスZは、次式(1)で表される。
Z=ρL/S(ρ:唾液の抵抗率)
S=ρL/Z ・・・(1)
一方、求めたい唾液の量(体積)Vは、断面積Sと長さLを用いて次式(2)で表される。
V=S×L ・・・(2)
従って、上記(2)式に上記(1)式を代入すると、次式(3)のようになる。
V=ρL/Z×L=ρL2/Z ・・・(3)
ここで、測定される唾液層の長さLは、2つの電圧測定電極間の距離に相当するので、この電圧測定電極の寸法によって決まる既知の量である。また、唾液の抵抗率ρは、唾液の成分(一般健常者の場合99%以上が水分で、微量の消化酵素やタンパク質電解質が含まれる)により決まるので、唾液の成分に大きな個人差がないとすると、測定された電気インピーダンスZから唾液の量(体積)Vを求めることができる。この場合、唾液の成分の年齢層や性別によるばらつきを考慮して、ρの標準値を年齢層、性別毎に数種類用意しておき、使い分けることで、唾液の量(体積)Vの算出精度(推定精度)を高めることができる。
一方、上記のように唾液の抵抗率ρを唾液の成分から求める方法の他に、統計的に求める方法も考えられる。すなわち、同じ被検者に対して上記のインピーダンス測定と、別の妥当な測定方法(上記従来の技術で例示したサクソンテスト、ガム法、ワッテ法等)で唾液の量(体積)を測定する。このような測定を統計的に必要な数の被検者に対して実施後、L2/Zを説明変数、唾液の量(体積)Vを目的変数として回帰分析を行うことにより、回帰係数としてρを求める方法である。このような回帰分析を行う場合は、L2/Z以外に身長、体重、年齢、性別といった個人の身体的特徴データも説明変数に加え、推定精度を高めるのが常套手段である。
上記のようにして唾液量を算出するためには、前記一対の電圧測定電極は、前記一対の電流印加電極間に配置する必要がある。また、測定時の前記電流印加電極及び前記電圧測定電極の接触位置としては、舌上、または舌下、または頬内側に配置する。この場合、上記した電気インピーダンスから唾液分泌量を算出する方法からも分かるとおり、電極間の距離はできるだけ離れている方が、より正確な測定が可能である。
また、印加する測定電流としては、1〜40kHzの交流信号が好適である。40kHz以上になると、電流が舌表面の唾液中だけでなく、皮膚を通過して生体組織内部にも流れるため、唾液量を測定するための正確な電気インピーダンスが得られないからである。一方、1kHz以下の低周波数では、心室細動を引き起こすリスクが高く、1kHzを超えるとそのリスクが急激に減少することが知られている(JIS T 0601-1:1999 付属書A)。よって、印加する測定電流としては、上記した1〜40kHzが好適である。また、測定時間としては、1〜10秒程度で十分に測定可能である。
また、本発明の口腔内唾液量測定装置は、前記一対の電流印加電極及び前記一対の電圧測定電極が予め所定の間隔をあけて配置固定された測定電極体を備えており、この測定電極体を口腔内に挿入することにより、前記各電極を口腔内の所定の箇所に接触させる構成としている。このように、測定電極体を口腔内に挿入して舌や頬の内側に接触させるだけで、電極間距離を常に一定に保つことができるので、正確な測定が可能となるものである。
この場合、前記測定電極体を略矩形状に形成し、この測定電極体の一方の面上において、対向する2箇所の角隅部に前記一対の電流印加電極をそれぞれ配置し、他の2箇所の角隅部に前記一対の電圧測定電極をそれぞれ配置する構成とすることができる。このように、各電極を対角線状に配置することで、電極間の距離をかせぐことが可能となる
また、前記測定電極体を、舌を左右両側から挟み込むように前方側が開口した略U字形状に形成し、この測定電極体の対向する内面側の面に前記一対の電流印加電極と前記一対の電圧測定電極とをそれぞれ配置する構成とすることができる。この場合、前記電流印加電が略U字状の測定電極体の開口先端側に配置されており、前記電圧測定電極が前記電流印加電より開口先端側とは反対側のU字状の底側に配置された構成とする。このよう構成とすることで、上記と同様、電極間の距離をかせぐことが可能となり、より正確な測定が可能となる。
また、本発明の口腔内唾液量測定装置は、前記インピーダンス算出手段、前記唾液量算出手段及び前記表示手段が把持可能な装置本体内に収納されており、この装置本体に前記測定電極体一体的に取り付けられた構成としている。このような構成とすれば、検査者は、装置本体を手で把持した状態で、測定電極体を被検者の口腔内に挿入するだけで簡単に測定することができる。また、持ち運びも便利であり、携帯にも適したものとなる。
本発明の口腔内唾液量測定装置は、上記のように構成したので、従来よりも短時間に、かつ正確に口腔内の唾液量を測定することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態の口腔内唾液量測定装置の電気的構成を示すブロック図である。
本実施の形態の口腔内唾液量測定装置は、電気インピーダンスを測定する測定ブロックAと、測定された電気インピーダンスに基づいて唾液量を演算処理する演算処理ブロックBとに大別される。
演算処理ブロックBは、測定及び演算処理を実行するCPU11、測定処理プログラムや演算処理プログラム、及び各種定数や演算式等を格納するROM12、各種演算結果を格納するとともに、測定処理時及び演算処理時にはワークエリアとして働くRAM13、測定結果や演算結果等を表示する表示部14、測定に関するデータや演算に関するデータを入力するキーボード等の入力部15を備えている。
測定ブロックAは、測定処理部2及び電極部3からなる。
測定処理部2は、基準となるクロックを発生する基準クロック発生器21、ROM12に格納されている測定処理プログラムに従いCPU11から送信されてくる測定制御信号に基づいて所定の交流信号(交流電流Ia)を発生する測定信号発生器22、発生した交流電流Iaを一定の電流で駆動する信号増幅器23、一定の電流で駆動後の交流電流Iaを出力する交流電流出力用端子23a、口腔内の唾液を流れてきた交流電流Ibを入力する交流電流入力用端子24a、入力された交流電流Ibを電圧に変換する電流/電圧変換器24、変換後の電圧信号Vcからノイズ成分を除去するLPF25、ノイズ成分除去後のアナログ信号である電圧信号Vcをデジタル信号に変換してCPU11に入力するためのA/D変換器26、電圧検出用端子27a,27bを有する差動増幅器27、差動増幅器27により検出された電位差信号Vpからノイズ成分を除去するLPF28、ノイズ成分除去後のアナログ信号である電位差信号Vpをデジタル信号に変換してCPU11に入力するためのA/D変換器29等を備えている。
一対の交流電流入出力端子23a,24aには、測定ケーブル31a,32aを介して一対の電流印加電極31,32が接続されており、一対電圧検出用端子27a,27bには、測定ケーブル33a,34aを介して一対の電圧測定電極33,34が接続されている。
測定信号発生器22は、本実施形態では、1〜40kHzの範囲内の任意の周波数の交流信号を生成する。信号増幅器23は、人体に過大な電流を流し過ぎず、かつ十分な測定精度を確保するため、100〜800μA程度の測定電流を出力するものが好ましい。また、測定対象の電気インピーダンスが変化しても、測定電流が変化しない定電流回路とすることが好ましい。差動増幅器27は、電圧測定電極33,34間の電圧を測定可能なレベルまで増幅する。電流/電圧変換器24は、測定電流を検出し、測定可能な電圧に変換する。ただし、信号増幅器23の出力が定電流であれば、電流の測定は必ずしも必要ではない。
演算処理ブロックBは、測定された電圧と電流から電気インピーダンスを算出し、唾液量を算出(推計)する。表示部14は、測定結果を表示する。入力部15には測定開始ボタン15a(図2参照)が設けられており、この測定開始ボタン15aを操作することで測定開始指示をCPU11に入力する。
図2は、上記構成の口腔内唾液量測定装置の外観図であり、(a)は正面図、(b)は底面図である。
本実施形態の口腔内唾液量測定装置は、上記測定ブロックAと演算処理ブロックBとが、把持可能な筒形状に形成された装置本体41内に収納されており、装置本体41の表面には、表示部14の表示パネルと測定開始ボタン15aとが配置されている。そして、本体41の先端部に、支持杆42を介して測定電極体43が一体的に取り付けられており、この測定電極体43の表面に、電流印加電極31,32と電圧測定電極33,34とが配置固定された構成となっている。図2(b)に示すように、測定電極体43は楕円形状に形成されており、その下面側の前後両外側の位置に電流印加電極31,32がそれぞれ対向配置されており、その電流印加電極31,32の内側に電圧測定電極33,34がそれぞれ対向配置された構成となっている。
図3は、測定電極体43の他の実施例(以下、実施例1という。)を示しており、図2に示す測定電極体43を下から見た図である。
本実施例1の測定電極体43aは、その全体が略矩形状に形成され、その一方の面上(図2では下面側)において、対向する2箇所の角隅部に一対の電流印加電極31,32がそれぞれ配置固定され、他の2箇所の角隅部に一対の電圧測定電極33,34がそれぞれ配置固定された構成となっている。このように、測定電極体43a上に電極を配置固定することで、各電極間の距離を常に一定に保つことができるため、測定誤差を無くすことができる。また、各一対の電極31,32及び33,34をそれぞれ対角線状に配置することで、電極間の距離をかせぐことが可能となる。なお、本実施例1の測定電極体43aの場合には、口腔内に挿入した測定電極体43aを舌の上に載せて軽く押さえつけることで、電気インピーダンスを確実に測定することができる。
図4は、測定電極体43のさらに他の実施例(以下、実施例2という。)を示しており、図2に示す測定電極体43を上から見た図である。
本実施例2の測定電極体43bは、その全体が略半円弧形状の板状体に形成されているとともに、先端側である直線部分の中央部に所定幅の切込み部43b1が形成されている。そして、その一方の面上(図2では上面側)において、ほぼ対角線状に対向する2箇所の位置に一対の電流印加電極31,32がそれぞれ配置固定され、ほぼ対角線状に対向する他の2箇所の位置に一対の電圧測定電極33,34がそれぞれ配置固定された構成となっている。このように、測定電極体43b上に電極を配置固定することで、各電極間の距離を常に一定に保つことができるため、測定誤差を無くすことができる。また、各一対の電極31,32及び33,34をそれぞれ対角線状に配置することで、電極間の距離をかせぐことが可能となる。なお、本実施例2の測定電極体43bの場合には、口腔内に挿入した測定電極体43bを舌の下側に挿入して舌側に軽く押さえつけることで、電気インピーダンスを確実に測定することができる。
図5は、測定電極体43のさらに他の実施例(以下、実施例3という。)を示しており、(a)は斜視図、(b)は平面図である。
本実施例3の測定電極体43cは、その全体が、舌を左右両側から挟み込むように前方側が開口した略U字形状のマウスピース型に形成されている。そして、この測定電極体43cの対向する内面側に、一対の電流印加電極31,32と一対の電圧測定電極33,34とがそれぞれ配置固定された構成となっている。この場合、電流印加電31,32を開口先端側に配置し、電圧測定電極33,34を電流印加電31,32より内側(開口先端側とは反対側のU字状の底側)に配置する。このような配置構造とすることで、電流印加電極31,32間に印加された電流を電圧測定電極33,34で確実に検出して電圧に変換することができる。また、電極間の距離をかせぐことが可能となり、より正確な測定が可能となる。なお、本実施例3の測定電極体43cの場合には、測定電極体43cを、舌を左右両側から挟み込むようにして口腔内に挿入することで、舌の左右両側に各電極を確実に接触させることができるので、電気インピーダンスを確実に測定することができる。
図6は、測定電極体43のさらに他の実施例(以下、実施例4という。)を示す平面図である。
本実施例4の測定電極体43dは、その全体が、舌を左右両側から挟み込むように前方側が開口した略U字形状のマウスピース型に形成されている。そして、この測定電極体43dの対向する外面側に、一対の電流印加電極31,32と一対の電圧測定電極33,34とがそれぞれ配置固定された構成となっている。この場合、電流印加電31,32を開口先端側に配置し、電圧測定電極33,34を電流印加電31,32より内側(開口先端側とは反対側のU字状の底側)に配置する。このような配置構造とすることで、電流印加電極31,32間に印加された電流を電圧測定電極33,34で確実に検出して電圧に変換することができる。また、本実施例4の測定電極体43dの構造は、上記実施例3の測定電極体43cの構造に比べて、電極間の距離をさらにかせぐことが可能となり、より正確な測定が可能となる。なお、本実施例4の測定電極体43dの場合には、測定電極体43dを、舌を左右両側から挟み込むようにして口腔内に挿入することで、頬の左右内側に各電極を確実に接触させることができるので、電気インピーダンスを確実に測定することができる。
次に、上記構成の口腔内唾液量測定装置の使用方法について説明する。
本実施形態の口腔内唾液量測定装置は、図7に示すように、装置本体41を把持した状態で、被検者の口腔内に測定電極体43を挿入する。ただし、図7には、図2に示す測定電極体43(または、図3に示す実施例1の測定電極体43a)が図示されているため、この場合には、測定電極体43を舌の上に載せて軽く押さえつける。これにより、電流印加電極31,32と電圧検出電極33,34とが舌に密着する。そして、この状態で装置本体41に設けられた測定開始ボタン15aを押すと、測定信号発生器22から所定周波数(具体的には、1〜40kHzの範囲内の任意に設定された周波数)の交流電流Iaを発生し、信号増幅器23、交流電流出力用端子23a、測定ケーブル31a及び電流印加電極31を介して人体に印加する。そして、電流印加電極32、測定ケーブル32a、交流電流入力用端子24a、電流/電圧変換器24、LPF25及びA/D変換器26を介して入力された電流信号と、電圧測定電極33,34、測定ケーブル33a,34a、差動増幅器27、LPF28及びA/D変換器29を介して入力された電位差信号とに基づき、演算処理ブロックBにおいて電気インピーダンスを算出する。そして、この算出した電気インピーダンスから、口腔内の唾液量を算出する。なお、唾液量の算出方法については、課題を解決するための手段のところですでに説明しているので、ここでは説明を省略する。
次に、測定信号発生器22から発生する周波数の範囲を1〜40kHzの範囲内の任意の周波数に設定することの根拠について説明する。
図8は、測定周波数ごとの唾液量と1/Zとの相関係数を示すグラフである。
このグラフは、次のような実験によって求めたものである。すなわち、図1に示す各電極31,32,33,34を例えば舌上に接触させた状態で、測定信号発生器22より、1kHzから40kHzまでは2.5kHz刻みの周波数成分を含む交流電流Iaを発生させるとともに、40kHz以上は順次周波数間隔を広くした周波数成分を含む交流電流Iaを発生させ、信号増幅器23、交流電流出力用端子23a、測定ケーブル31a及び電流印加電極31を介して人体に印加する。そして、電流印加電極32、測定ケーブル32a、交流電流入力用端子24a、電流/電圧変換器24、LPF25及びA/D変換器26を介して入力された電流信号と、電圧検出電極33,34、測定ケーブル33a,34a、差動増幅器27、LPF28及びA/D変換器29を介して入力された電位差信号とに基づき、演算処理ブロックBにおいて各周波数成分での電気インピーダンスを算出する。その直後に、舌上の唾液を濾紙に吸収させて唾液量Vを測定する。このような測定を、舌の乾燥度合いを変えて数回実施する。ここで、電気インピーダンスZは、理論上唾液量Vに反比例することから、Vと1/Zの相関分析を実施して、両者の相関の強さを表す相関係数を求め、周波数ごとの違いをプロットしたのが図8に示すグラフである。因みに、各測定周波数とそのときの相関係数との関係を、図9に表形式でまとめている。
図8及び図9に示す通り、測定周波数が低いほど、電気インピーダンス(の逆数)と唾液量との相関が高く、測定に適していることが分かる。これは、周波数が高くなると、唾液中だけでなく、皮膚を通過して生体組成内部にも電流が流れるためと考えられるからである。ここで、相関係数が0.720近傍のレベルを測定精度の下限レベルとすると、好適な周波数としては上記した1〜40kHzの範囲内であるが、より好ましくは、1〜20kHzの範囲が好適であり、中でも1〜10kHzの範囲が最適であると言える。
なお、上記実施形態では、装置本体41に設けられた測定開始ボタン15aを押すことで電流を印加し、唾液量の測定を開始する構成としているが、測定開始のきっかけとしてはこのようなボタン操作に限らず、例えば、測定電極体43が舌等に押し当てられたときの圧力を検知して測定を開始する構成、または測定電極体43が舌等に押し当てられることによって電流印加電極31,32間に実際に電流が流れることによって測定を開始する構成、等とすることが可能である。
また、本発明では、口腔内の唾液量を測定して表示する構成としているが、測定した唾液量と予め用意しておいた健常者の唾液量の標準値とを比較することによって、測定値が標準値に対してある一定のレベル以下であった場合には警報等を出力するように構成してもよい。
本発明の口腔内唾液量測定装置の電気的構成を示すブロック図である。 本発明の口腔内唾液量測定装置の外観図であり、(a)は正面図、(b)は底面図である。 測定電極体の実施例1を示しており、図2に示す測定電極体を下から見た図である。 測定電極体の実施例2を示しており、図2に示す測定電極体を上から見た図である。 測定電極体の実施例3を示しており、(a)は斜視図、(b)は平面図である。 測定電極体の実施例4を示す平面図である。 本発明の口腔内唾液量測定装置の使用方法を説明する図である。 測定周波数ごとの唾液量と1/Zとの相関係数を示すグラフである。 各測定周波数とそのときの相関係数との関係を示す図表である。 電気インピーダンスから唾液の分泌量を推定する方法を説明する図(SLZ図)である。
符号の説明
A 測定ブロック
B 演算処理ブロック
2 測定処理部
3 電極部
11 CPU
12 ROM
13 RAM
14 表示部
15 入力部
15a 測定開始ボタン
21 基準クロック発生器
22 測定信号発生器
23 信号増幅器
23a 交流電流出力用端子
24 電流/電圧変換器
24a 交流電流入力端子
25,28 LPF
26,29 A/D変換器
31,32 電流印加電極
33,34 電圧検出電極
31a,32a,33a,34a 測定ケーブル
41 装置本体
42 支持杆
43(43a〜43d) 測定電極体

Claims (9)

  1. 口腔内の唾液量を測定する測定装置であって、
    口腔内の2箇所に接触させて電流を印加する一対の電流印加電極と、
    口腔内の2箇所に接触させて電圧を測定する一対の電圧測定電極と、
    前記電流印加電極に印加した電流と前記電圧測定電極で測定された電圧から電気インピーダンスを算出するインピーダンス算出手段と、
    算出した電気インピーダンスに基づいて口腔内の唾液量を算出する唾液量算出手段と、
    唾液量の算出結果を表示する表示手段とを備えたことを特徴とする口腔内唾液量測定装置。
  2. 前記一対の電圧測定電極は、前記一対の電流印加電極間に配置されることを特徴とする請求項1に記載の口腔内唾液量測定装置。
  3. 前記電流印加電極及び前記電圧測定電極が舌上に配置されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の口腔内唾液量測定装置。
  4. 前記電流印加電極及び前記電圧測定電極が舌下に配置されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の口腔内唾液量測定装置。
  5. 印加する測定電流が1〜40kHzの交流信号であることを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれかに記載の口腔内唾液量測定装置。
  6. 前記一対の電流印加電極及び前記一対の電圧測定電極が予め所定の間隔をあけて配置固定された測定電極体を備えており、この測定電極体を口腔内に挿入することにより、前記各電極を口腔内の所定の箇所に接触させることを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれかに記載の口腔内唾液量測定装置。
  7. 前記測定電極体が、舌を左右両側から挟み込むように前方側が開口した略U字形状に形成されており、この測定電極体の対向する内面側の面に前記一対の電流印加電極と前記一対の電圧測定電極とがそれぞれ配置されていることを特徴とする請求項に記載の口腔内唾液量測定装置。
  8. 前記電流印加電が略U字状の測定電極体の開口先端側に配置されており、前記電圧測定電極が前記電流印加電より開口先端側とは反対側のU字状の底側に配置されていることを特徴とする請求項に記載の口腔内唾液量測定装置。
  9. 前記インピーダンス算出手段、前記唾液量算出手段及び前記表示手段が把持可能な装置本体内に収納されており、この装置本体に前記測定電極体一体的に取り付けられていることを特徴とする請求項ないし請求項のいずれかに記載の口腔内唾液量測定装置。
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