JP2000074914A - 糖濃度測定装置 - Google Patents

糖濃度測定装置

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JP2000074914A
JP2000074914A JP10263915A JP26391598A JP2000074914A JP 2000074914 A JP2000074914 A JP 2000074914A JP 10263915 A JP10263915 A JP 10263915A JP 26391598 A JP26391598 A JP 26391598A JP 2000074914 A JP2000074914 A JP 2000074914A
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sugar
saliva
salivary
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blood
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JP10263915A
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Tadahisa Toyama
忠久 当山
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 糖尿病や耐糖能異常を非侵襲的に検出できる
糖濃度測定装置を提供する。 【解決手段】 唾液糖センサ1と、この唾液糖センサ1
での測定電流を唾液糖値に換算するCPU装置5と、C
PU装置5へ換算データを出力する読み出し専用メモリ
装置2と、メモリ装置3と、判定結果を表示するディス
プレイ装置4とを備える。空腹時と食後との測定項目を
選択して、唾液糖センサ1でのグルコースと酵素との反
応による電解電流測定を行うことで、唾液糖の値をCP
U装置5で算出でき、この算出値と正常値とを比較する
ことで糖尿病の状態を判定することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、糖濃度測定装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】糖尿病診断の指標として、血中の糖濃度
が一般に用いられている。血液を用いた1次スクリーニ
ング法としては、空腹時又は食後に血液を採取して血糖
測定を行い、その値が被験者の年齢に応じて設定された
所定値以上の場合の糖尿病の可能性があると判定する方
法がある。また、食事療法や薬物療法を受けている糖尿
病患者の場合、通院の前日、又は当日に空腹時と食後の
血糖を測定し、血糖コントロールの良否を判定してい
る。良否判定には、例えば、年齢毎の判定基準を用い、
治療法を施す上での参考にしている。
【0003】また、血液を用いない、非侵襲的な方法と
して、尿糖検査が普及している。この検査は、糖尿病の
可能性があるかどうかを判断する1次スクリーニング検
査として用いられることが多い。1次スクリーニング検
査として用いる場合は、尿試験紙に尿を滴下し、試薬の
呈色反応結果をカラーコード表と比較して、糖尿病の可
能性があるかどうかを判定している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、通常、
尿糖値検査では血糖値が所定値を越えると陽性と判定さ
れるが、血糖値には個人差があるため、ばらつきが大き
くこの検査法をもって一概に判断できない。従って、糖
尿病患者、或いは、糖尿病と健康な人との境界型である
耐糖能異常者であっても、健康診断などで一般に行われ
る空腹時の尿糖を測定した場合、陰性であると判定され
る可能性がある。そのため、血糖コントロールの良否の
細かな判断ができないものであった。
【0005】一方、血糖値を直接測定する方法は、糖尿
病の可能性を判定できるが、特に境界型と健常人のボー
ダライン上に分布している人たちは、年1回の健康診断
だけでは不十分で、糖負荷試験などの頻繁に検査を行う
必要があるうえ、血液採取の際に痛みを伴うという問題
点があった。特に糖尿病患者の間では短い間隔で定期的
に検査しなければならず負担が大きかった。
【0006】本発明は、非侵襲的に糖尿病の1次スクリ
ーニングや血糖コントロールの良否の判定を自動的に行
うことができる糖濃度測定装置を提供することを目的と
している。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
糖濃度測定装置であって、唾液糖測定手段と、唾液糖の
正常値と前記唾液糖測定手段での測定値とを比較して糖
尿病の状態を判定する演算手段と、を備えることを特徴
としている。
【0008】請求項1記載の発明では、唾液糖測定手段
での測定値と正常値とを比較することにより、非侵襲的
な手段で血糖値を推定することができ、糖尿病の1次ス
クリーニングに用いることができる。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の糖
濃度測定装置であって、前記唾液糖測定手段は、電極間
に唾液を滴下して唾液の検知を行う唾液検知手段と、酵
素と反応させる唾液反応手段と、前記電極間に電圧を印
加する電圧印加手段と、前記唾液検知手段の電解電流を
測定する電解電流測定手段と、前記電解電流値を唾液糖
値に変換する手段と、を備えることを特徴としている。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1又は請求
項2に記載の糖濃度測定装置であって、前記正常値は、
早朝空腹時の唾液糖の正常値と、食後唾液糖の正常値と
であることを特徴としている。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項1〜3のい
ずれかに記載の糖濃度測定装置であって、前記演算手段
は、複数の唾液糖値データを読み出す手段と、これの唾
液糖値データの平均値を算出する手段と、標準偏差を算
出する手段と、前記正常値と前記平均値又は前記標準偏
差を比較して糖尿病の状態を判定する判定手段とからな
ることを特徴としている。
【0012】請求項5記載の発明は、糖濃度測定装置で
あって、非侵襲的な操作により血糖濃度を推定する血糖
推定手段と、前記推定値と血糖コントロールの良否判定
基準を比較して良否判定を行う判定手段と、前記判定手
段での判定結果を表示する表示手段と、からなることを
特徴としている。
【0013】請求項5記載の発明では、血糖推定手段で
推定された血糖値と、血糖コントロールの良否判定基準
と、を比較することで、例えば糖負荷を行った後の血糖
コントロールの良否を判定することができる。
【0014】請求項6記載の発明は、請求項5記載の糖
濃度測定装置であって、前記血糖推定手段は、血糖値と
相関のある体液を用いて血糖値を推定することを特徴と
している。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る糖濃度測定装
置の詳細を図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0016】(実施形態1)本実施形態では、以下に説
明するような知見に基づいて装置が構成されている。即
ち、上記したように、唾液糖値と血糖値との間では、個
人差が大きいために、人全体に対しての相関は低い。し
かしながら、糖尿病患者と非患者の2つのグループの間
では、糖尿病患者のグループの唾液糖値が非患者のグル
ープのそれより高い傾向にある。図1に示すように、空
腹時の健常人の唾液糖値は、概ね1mg/dl未満に分
布し、糖尿病患者は1mg/dl以上に分布している。
また、糖負荷後の唾液糖のピーク値は、図2に示すよう
に、健常人や血糖コントロールが良好な糖尿病患者では
唾液糖値が概ね3.5mg/dl以下であり、糖尿病患
者では4mg/dl以上の値を示している。このこと
は、空腹時の唾液糖値が1mg/dl以上の場合、或い
は糖負荷後、又は食事後の唾液糖ピーク値が3.5mg
/dl以上の場合、糖尿病の可能性があることを示して
いる。
【0017】一方、健常人の唾液糖値は、糖尿病患者の
唾液糖値に比べ、安定性が良い傾向がある。特に、早朝
空腹時の唾液糖値は、非常に安定しており再現性がよ
く、ばらつきが小さい。従って、測定値だけではなく、
そのばらつきも同時にみれば、糖尿病か否かの判定の精
度が向上する。
【0018】図3は、本実施形態の糖濃度測定装置のブ
ロック図であり、図4(a)は唾液糖センサの平面図、
図4(b)は(a)のA−A断面図、図5はフローチャ
ートである。以下、図を用いて糖濃度測定装置の構成・
動作を説明する。糖濃度測定装置は、図3に示すよう
に、唾液糖センサ1と、読み出し専用メモリ2と、メモ
リ装置3と、ディスプレイ装置4と、CPU装置5と、
から構成されている。
【0019】唾液糖センサ1は、図4(a)及び(b)
に示すような構成である。即ち、上連続多孔性膜21と
下連続多孔性膜22とが、絶縁性材料でなる板状のスペ
ーサ23を介して接合されている。なお、下連続多孔性
膜22は、上連続多孔性膜21の一側縁部より外側に突
出する延在部22Aが形成されている。なお、スペーサ
23には、図4(a)に破線で示すような平面略T字形
状の、試料液導入空間としての中空部24が形成されて
いる。この中空部24は、下連続多孔性膜22の延在部
22Aの幅方向の中央の位置から内側に向けてスペーサ
23を切り欠いた試料液導入部24Aと、この試料液導
入部24Aに連通する、上下連続多孔性膜21、22の
幅方向に沿ってスペーサ23を切り欠いた検査空間24
Bと、から構成されている。
【0020】そして、下連続多孔性膜22の下面には、
例えば対向電極として導電性カーボンでなるカソード電
極25が全面に亙って形成されている。また、このカソ
ード電極25の下面には、全面に亙って下絶縁膜26が
形成されている。一方、上連続多孔性膜21の上面に
は、同図(a)に示すように、所定距離を介して、長手
方向に沿って形成された、作用電極として白金でなるア
ノード電極27と、同じく白金でなる補正用アノードで
なる28とが形成されている。これらアノード電極27
と補正用アノード電極28の一端部には、それぞれ円形
状の検査部27A、28Aが形成されている。この検査
部27A、28Aは、スペーサ23と上下連続多孔性膜
21、22とで形成される検査空間24Bに、上連続多
孔性膜21を介して臨むように配置されている。そし
て、図4(a)に示すように、検査空間24Bのアノー
ド電極27側の半分に対応する部分の上連続多孔性膜2
1の酵素層21Aの表面には、グルコースオキシダーゼ
(GOD)が設けられている。このGODは、牛血清ア
ルブミン(BSA)とグルタルアルデヒド蒸気中で架橋
反応により固定化してもよい。また、検査空間24Bの
補正用アノード電極28側の半分に対応する部分の上連
続多孔性膜21には、GODが酵素活性を失活した非酵
素層21Bが形成されている。非酵素層21Bは、牛血
清アルブミン(蛋白質)のみが乾燥後グルタルアルデヒ
ド蒸気中で固定化されてなもよいが、失活した非酵素層
21Bに比べ多少応答速度の遅延や電流信号が小さくな
る。なお、これら酵素層21A、非酵素層21Bは、上
連続多孔性膜21の連続孔を酵素などで塞いでしまうも
のではなく、基質であるグルコースがアノード電極2
7、補正用アノード電極28に到達し得るように連続孔
が連通した状態を保つように固定化されている。そし
て、図4(b)に示すように、アノード電極27及び補
正用アノード電極28を覆うように上連続多孔性膜21
の上面に上絶縁膜29が全面に亙って設けられている。
【0021】そして、図4(b)に示すように、カソー
ド電極25は、リード線32を介して電圧印加回路33
及び電流測定回路34に接続されている。さらに、補正
用アノード電極28は、リード線31を介して電圧印加
回路33及び電流測定回路34に接続されている。また
さらに、電流測定回路34は、演算手段35に接続され
ている。
【0022】次に、本実施形態の糖濃度測定装置の動作
について図5を用いて説明する。先ず、この糖濃度測定
装置は、図示しないスイッチを備えており、このスイッ
チをオンにすると、測定項目の入力待ち状態となる。こ
の入力待ち状態では、早朝空腹時、又は食後などの唾液
糖値を測定するかをディスプレイ装置4で表示する(ス
テップS1)。早朝空腹時が選択されれば(ステップS
2)、読み出し専用メモリ2から空腹時の唾液糖値の正
常値上限(1mg/dl)を読み出す。食後が選択され
れば(ステップS3)、読み出し専用メモリ2から食後
の唾液糖値の正常値上限(3.5mg/dl)を読み出
す。次に、唾液試料の滴下待ち状態になり、唾液糖セン
サ1の電極間に所定電圧を印加する(ステップS4)。
唾液が滴下されて、唾液糖センサ1の内部へ導入される
と、唾液糖センサ1の内部の電極間のインピーダンス変
化から唾液が導入されたことを検知する。唾液検知と同
時に、電圧印加を停止し(ステップS5)、唾液と唾液
糖センサ1内の酵素試薬とを反応させる。そして、10
秒〜1分間の所定時間反応後、400〜800mVの所
定電圧を印加し(ステップS6)、さらに所定時間(1
〜5秒)経過後に電解電流値を測定する(ステップ
7)。次に、読み出し専用メモリ装置2に記録されてい
る、電解電流値を唾液糖濃度に変換する換算表を参照し
(ステップS8)、唾液糖値を求めてディスプレイ装置
4に表示する(ステップS9)。ステップS5〜ステッ
プS9を順を追って詳述すると、まず酵素層21Aでは
唾液中の糖が酵素反応により糖濃度に応じて過酸化水素
を発生される。電圧印加回路33から電極25,27間
に電圧を印加すると、アノード電極27とカソード電極
25との間には、発生された過酸化水素の量に応じて過
酸化水素が酸化時に電流が流れ、この酸化電流を検出し
て酸化電流に基づき糖濃度を算出することができること
になる。しかし、このとき得られる酸化電流は、ノイズ
になる唾液中の他の酸による酸化電流を含む。一方非酵
素層21Bでは、唾液中の糖による酵素反応が引き起こ
されない。したがって、補正用アノード電極28とカソ
ード電極25との間には、ノイズになる唾液中の他の酸
による酸化電流のみが流れる。アノード電極27とカソ
ード電極25との間のノイズを含む電流並びに補正用ア
ノード電極28とカソード電極25のノイズ電流が電流
測定回路34でデータ化され、これらのデータを演算手
段35に入力される。演算手段35では、アノード電極
27とカソード電極25との間の電流値から補正用アノ
ード電極28とカソード電極25の電流値を差し引い
て、過酸化水素の酸化電流のみを得ることができ、この
電流データから糖の正確な濃度を得ることができる。計
測した唾液糖値を、空腹時測定の場合は空腹時の唾液糖
正常値上限(1mg/dl)と、食後測定の場合は、食
後唾液糖正常値上限(3.5mg/dl)と比較し(ス
テップS10)し、それぞれの値以下であれば「異常な
し」とディスプレイ表示し(ステップS11)、それぞ
れの値より大きければ「糖尿病の可能性があり」とディ
スプレイ表示する(ステップS12)。
【0023】本実施形態では、唾液を測定試料液とした
ため、尿糖では明確に検出しにくい糖尿病、又は耐糖能
異常を簡易に発見することができる。また、血液採取の
ような痛みを伴わないので、非侵襲的に糖尿病のスクリ
ーニングを行うことができる。
【0024】(実施形態2)図6は、本発明に係る糖濃
度測定装置の実施形態2のフローチャートを示してい
る。なお、本実施形態の糖濃度測定装置のブロック図
は、実施形態1と同様である。本実施形態では、何日か
に分けて、上記した実施形態1と同様に早朝空腹時の唾
液糖値を測定する。測定結果は、自動的にメモリ装置3
に記録する(ステップS31〜S3n)。必要に応じ
て、判定ボタンを押すと、CPU装置5はメモリ装置3
に記録されているn個のデータを読み出し(ステップS
41)、平均値と標準偏差を計算する(ステップS4
2)。次に、平均値と標準偏差とを空腹時正常値上限/
標準偏差正常値を参照して比較して(ステップS4
3)、平均値が1mg/dl以下、且つ標準偏差が所定
値以下の場合のみ「異常なし」とディスプレイ4に表示
する(ステップS44)。それ以外の場合、「糖尿病の
可能性あり、血液検査をお勧めします」とディスプレイ
装置4に表示するようになっている(ステップS4
5)。
【0025】本実施形態では、複数回、早朝空腹時の唾
液測定を行うため、例えば、糖尿病患者、又は耐糖能異
常者の唾液糖値が、何らかの原因で低く検出された場合
が1回あっても測定値の標準偏差を糖尿病の判定基準に
採用したので、より確実に糖尿病患者をスクリーニング
することが可能となる。
【0026】(実施形態3)図7は、本発明に係る糖濃
度測定装置の実施形態3のフローチャートである。本実
施形態の糖濃度測定装置のブロック図は、上記した実施
形態1と同様である。本実施形態では、測定項目の入力
時に空腹時測定か、食後測定かの入力に加えて個人名を
入力して、個人名毎に唾液糖値をメモリ装置3に記録す
る(ステップS31〜S3n)。そして、判定ボタンを
押したときに、スイッチオン時に入力した個人(最終測
定者:N)に対応するn個の唾液糖値データを読み出す
(ステップS41)と共に個人名をディスプレイ装置4
で表示する。その後、読み出したデータに基づいて平均
値と標準偏差を計算する(ステップS42)。その後、
上記した実施形態2と同様に、異常なしか糖尿病の可能
性があるかを判定し、結果をディスプレイ装置4に表示
すると共に、個人名(図7ではN)も表示する。このよ
うに、本実施形態では互いにデータにばらつきのある複
数の人が各個人のばらつきの小さいデータで糖尿病1次
スクリーニングすることが可能となる。
【0027】(実施形態4)Englanderらは、
糖尿病患者26人と非患者26人に対し、傾向糖負荷試
験を実施し、血糖値とレモンジュースによって刺激採取
した耳下腺唾液糖値とを比較した(H.R.Engla
nder et al.:Glucoseconcen
tration in blood plasma a
nd parotid saliva of indi
viduals with andwithout d
iabetes mellitus,J.dent.R
es.,vol.42,pp.1246(196
3).)。それによると、患者の唾液糖値は、非患者よ
りも高いレベルにあると報告している。しかし、唾液糖
値の個人差が大きく、健康な人でも患者の唾液よりも大
きな値が出ることもあり、糖尿病診断には唾液試料を使
用できないと結論付けている。
【0028】しかしながら、データを検討したところ、
患者と非患者の唾液糖値の平均値は、血糖値の平均値に
良く追随しており、血糖値と唾液糖値のピークの位置も
一致している。また、相関係数も0.91という高い相
関を示している。このことは、唾液糖値が血糖値を反映
していることを強く示唆している。その後の多くの研究
でも、高血糖の人は、唾液糖値が高い傾向にあることが
報告されている。しかし、唾液と血糖との相関を否定し
た研究では、唾液糖値の個人差があるにも拘わらず、血
糖値を測定せずに、糖尿病患者と非患者との唾液糖値を
比較しているだけの場合、或いは、被検者全体に対する
血糖値との相関を見いだそうとして失敗している場合が
多い。
【0029】そこで、唾液糖値と血糖値との経時的変化
の相関を、個人レベルで検討した。即ち、1個人に対し
て、経口負荷試験を実施し、血糖値と唾液糖値の経時変
化を比較した。早朝空腹時に75gの糖負荷を行い、1
5分毎に唾液採取と血糖測定を2時間繰り返した。この
実験を計4回行い、データを分析した。図8(a)、
(b)、図9(a)、(b)にそれぞれの結果を示す。
血糖値は、糖負荷後約15分から30分でピークに達
し、その後減少していった。唾液糖値もそれに追随する
動きを示している。一般の糖負荷試験と異なり、2峰性
を示す傾向があるが、それにも追随している。
【0030】以上の結果から、唾液糖と血糖との相関を
求めたのが図10である。同図から、相関係数が0.
7、近似直線と血糖値との差は±19%以内に収まるこ
とが判る。市販されている簡易測定用の小型血糖計で
は、真値から20%以内の差までは、臨床的に問題を起
こさないと考えられている。これらのことは、1個人に
対しては唾液糖と血糖の相関が十分にあることを示して
いる。従って、個人毎に唾液糖と血糖の相関を示す近似
直線式、又は、唾液糖−血糖の変換テーブルを予め作成
しておけば、唾液糖値を測定することにより、血糖値が
推定できる。
【0031】上記したことを利用して血糖コントロール
の良否判定を行う糖濃度測定装置の実施形態4の構成を
以下に説明する。
【0032】図11は、実施形態4の糖濃度測定装置の
ブロック図である。この糖濃度測定装置は、唾液糖セン
サ11と、入力装置12と、第1メモリ装置13と、第
2メモリ装置14と、CPU装置15と、読み出し専用
メモリ装置16と、ディスプレイ装置17と、から構成
されている。唾液糖センサ11は、CPU装置15に接
続され、入力装置12は第1メモリ装置13に接続され
ている。第1メモリ装置13、第2メモリ装置14、読
み出し専用メモリ装置16、及びディスプレイ装置17
は、それぞれCPU装置15に接続されている。
【0033】この糖濃度測定装置は、図12のフローチ
ャートに示すように、血糖コントロール良否判定前の個
人の唾液糖値−血糖値相関直線近似式を求める動作と、
図13のすフローチャートに示す血糖コントロールの良
否判定する動作と、を行う。
【0034】最初に、スイッチをオン状態にし(ステッ
プS51)、入力装置12へ唾液糖値−血糖値相関近似
直線を求めるのか、血糖コントロール良否判定を行うの
か測定モードを入力する。唾液糖値−血糖値相関近似直
線を求める場合は、先ず、血糖値を測定する。血糖値測
定の方法は、病院の血液検査で測定してもよいし、市販
の簡易型血糖計を用いてもよい。測定した結果は、入力
装置12を用いて入力し(ステップS52)、そのデー
タは第1メモリ装置13に記録される(ステップS5
3)。
【0035】血糖測定と同時に、唾液糖センサ11で唾
液中の糖濃度を測定する。即ち、唾液試料の滴下待ち状
態になり、唾液糖センサ11の電極間に所定電圧を印加
する(ステップS54)。その後、唾液が滴下されて唾
液糖センサ11内部の検出部に導入されると、唾液糖セ
ンサ11の内部の電極間のインピーダンス変化から唾液
が導入されたことを検知する。唾液検知と同時に、電圧
印加を停止し(ステップS55)、唾液と唾液糖センサ
11内の酵素試薬と反応させる。10秒〜1分の所定時
間反応後、400〜800mVの所定電圧を印加し(ス
テップS56)、さらに所定時間経過(1〜5秒)後に
電解電流を測定する(ステップS57)。次に、読み出
し専用メモリ装置16に記録されている電解電流値を唾
液糖濃度に変換する換算表を参照して唾液糖値を求め
(ステップS58)、その値をディスプレイ装置17に
表示する(ステップS59)。唾液糖測定結果は、直ち
に第1メモリ装置13に記録される(ステップS6
0)。ここで、一度スイッチをオフにする。
【0036】このような操作を繰り返し、唾液糖値と血
糖値との対を複数個記録する。なお、これらの複数の対
を記録する際、糖負荷試験を行い、できるだけ糖濃度範
囲の広いデータを得ることが望ましい。最後の測定後、
所定ボタンをオンにすると、CPU装置15が第1メモ
リ装置13に記録されている唾液糖値−血糖値の対を呼
び出し、唾液−血液相関近似直線を求める(ステップS
61)。さらに、この近似直線式を第2メモリ装置14
に記録する(ステップS62)。以上の操作で、血糖コ
ントロール良否判定の準備が整う。
【0037】次に、図13に示すように、血糖コントロ
ール良否判定を行うには、引き続き測定モードを入力す
るか、一度スイッチをオフにした後、改めてスイッチオ
ンして測定モードを入力する(ステップ63)。さら
に、年齢、次いで空腹時、又は食後のどの唾液糖値を測
定するかを入力する。この時点で唾液糖センサ11の電
極間に所定電圧が印加され(ステップS64)、唾液検
知待ちの状態になる。そして、相関近似直線を求めたと
きと同様の方法で唾液糖値を測定する。即ち、唾液が滴
下されて唾液糖センサ11内部の検出部に導入される
と、唾液糖センサ11の内部の電極間のインピーダンス
変化から唾液が導入されたことを検知する。唾液検知と
同時に、電圧印加を停止し(ステップS65)、唾液と
唾液糖センサ11内の酵素試薬と反応させる。10秒〜
1分の所定時間反応後、400〜800mVの所定電圧
を印加し(ステップS66)、さらに所定時間経過(1
〜5秒)後に電解電流を測定する(ステップS67)。
次に、読み出し専用メモリ装置16に記録されている電
解電流値を唾液糖濃度に変換する換算表を参照して唾液
糖値を求め(ステップS68)、その値をディスプレイ
装置17に表示する(ステップS69)。
【0038】次に、上記測定結果を第2メモリ装置14
に記録されている相関近似直線式に代入し、推定血糖値
を求め(ステップS70)、その値をディスプレイ装置
17に表示する(ステップS71)。さらに、読み出し
専用メモリ装置16に、予め記録されている各年齢毎の
血糖コントロール判定表(例えば、上記した表1)と、
入力された年齢、空腹時/食後測定の別、推定血糖値を
比較し(ステップS72)、該当する判定結果をディス
プレイ装置17に表示する(ステップS73)。その表
示の内容は、例えば「許容範囲」、「コントロール不
良」、「コントロール極めて不良」などである。なお、
唾液糖−血糖の経時的相関を求める操作は、最初の1回
だけでよく、1度相関直線を求めておけば、以後は唾液
糖値のみを測定することによって、血糖値を推定するこ
とができる。
【0039】上記した実施形態4では、唾液を試料液と
し、血糖値を推定する方式としたため、被検者が痛みを
感じない非侵襲的な方法で血糖値を求めることができ
る。また、血糖コントロールの良否判定表を読み出し専
用メモリ装置16に記録したため、判定表を常時携帯し
なくても患者自身が自分の血糖コントロール状況を判定
することが容易になる。さらに、本実施形態4の糖濃度
測定装置は、特に、食事療法や薬物療法などで、血糖値
コントロールを行っている糖尿病患者に対して有用であ
る。
【0040】(実施形態5)本実施形態は、上記した実
施形態4の唾液糖センサ11が、血糖センサとして兼用
できるものである。なお、本実施形態のブロック図は図
11と同一である。以下、本実施形態の糖濃度測定装置
の動作を図14のフローチャートを用いて説明する。
【0041】先ず、スイッチをオンにする(ステップS
81)。その後、唾液糖−血糖相関近似式測定モードを
選択する。この時点で、装置は血糖測定モードとなる。
即ち、血液の滴下待ちの状態になり、血糖センサを兼ね
る唾液糖センサ11の電極間に所定電圧を印加する(ス
テップS82)。以後、上記した実施形態4の唾液糖の
測定と同様の動作で血糖測定を行う(ステップ83〜8
7)。測定結果を、第1メモリ装置13に記録する(ス
テップ88)。ここで、装置は自動的に唾液糖測定モー
ドとなる。そして、上記した実施形態4と同様に唾液糖
測定を行う(ステップ89〜93)。その後、唾液糖測
定結果を、第1メモリ装置13に記録する(ステップS
94)と共に、唾液糖値をディスプレイ装置17に表示
する(ステップ)。ここで、次の測定を行うまで、スイ
ッチをオフにする。以上の操作を繰り返し、複数の血糖
値と唾液糖値の対を第1メモリ装置13に記録する。最
後の測定が終了したところで、所定ボタン(近似式計算
ボタン)をオンにすると、上記した実施形態4と同様
に、CPU装置15が第1メモリ装置13に記録あれて
いる唾液糖値−血糖値の対を呼び出し、唾液−血液相関
近似直線を求め(ステップS96)、この近似直線式を
第2メモリ装置14に記録する(ステップS97)。以
後は、実施形態4と全く同様に血糖コントロールの良否
判定を行う(ステップS98)。
【0042】本実施形態5では、糖濃度測定装置で、血
糖値も測定できるようにしたため、病院などで血糖を測
る必要がなく、また、簡易血糖計を別に購入することな
く家庭で血糖の自己管理ができる。なお、本実施形態で
は、唾液糖センサ11が血糖センサを兼ねる構成とした
が、センサカートリッジを取り替えて唾液糖と血糖との
測定を切り替える構成としてもよい。また、本実施形態
では、血糖値と唾液糖値を測定したが、血糖値のみの測
定をしてもよい。その場合、相関直線を求めることな
く、直接血糖の自己管理ができる。
【0043】以上、実施形態1〜5について説明した
が、本発明はこれらに限定されるものではなく、構成の
要旨に付随する各種の設計変更が可能である。例えば、
上記した各実施形態では、唾液を試料液として用いた
が、血糖値と相関のある体液であればよい。これに伴い
センサの構成も変更可能である。
【0044】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明によれば、唾液を測定試料液とすることで、尿糖では
検出できない糖尿病や、耐糖能異常を非侵襲的に検出す
ることが可能になる。また、唾液糖値のみではなく、測
定値の標準偏差を糖尿病の判定に採用したことにより、
確実に糖尿病患者をスクリーニングできる。さらに、本
発明によれば、血糖コントロールの良否を良否判定基準
に比較して判定を行えるため、判定表を常時携帯しなく
ても患者自身が自分の血糖コントロール状況を判定する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】空腹時の唾液糖値と血糖値との相関を示すグラ
フ。
【図2】糖負荷後の唾液糖値と血糖値との相関を示すグ
ラフ。
【図3】本発明に係る糖濃度測定装置の実施形態1を示
すブロック図。
【図4】(a)は、実施形態1の唾液糖センサの平面
図、(b)は、(a)のA−A断面図。
【図5】実施形態1の動作を示すフローチャート。
【図6】本発明に係る糖濃度測定装置の実施形態2の動
作を示すフローチャート。
【図7】本発明に係る糖濃度測定装置の実施形態3の動
作を示すフローチャート。
【図8】(a)及び(b)は、経口負荷試験において血
糖値と唾液糖値の経時変化を示すグラフ。
【図9】(a)及び(b)は、経口負荷試験において血
糖値と唾液糖値の経時変化を示すグラフ。
【図10】唾液糖と血糖との相関を示すグラフ。
【図11】本発明に係る糖濃度測定装置の実施形態4の
ブロック図。
【図12】実施形態4の動作を示すフローチャート。
【図13】実施形態4の動作を示すフローチャート。
【図14】本発明に係る糖濃度測定装置の実施形態5の
動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 唾液糖センサ 2 読み出し専用メモリ装置 3 メモリ装置 4 ディスプレイ装置 5 CPU装置 11 唾液糖センサ 12 入力装置 13 第1メモリ装置 14 第2メモリ装置 15 CPU装置 16 読み出し専用メモリ装置 17 ディスプレイ装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 唾液糖測定手段と、唾液糖の正常値と前
    記唾液糖測定手段での測定値とを比較して糖尿病の状態
    を判定する演算手段と、を備えることを特徴とする糖濃
    度測定装置。
  2. 【請求項2】 前記唾液糖測定手段は、電極間に唾液を
    滴下して唾液を検知する唾液検知手段と、酵素と反応さ
    せる唾液反応手段と、前記電極間に電圧を印加する電圧
    印加手段と、前記唾液検知手段の電解電流を測定する電
    解電流測定手段と、前記電解電流値を唾液糖値に変換す
    る手段と、を備えることを特徴とする請求項1記載の糖
    濃度測定装置。
  3. 【請求項3】 前記正常値は、早朝空腹時の唾液糖の正
    常値、又は食後唾液糖の正常値であることを特徴とする
    請求項1又は請求項2に記載の糖濃度測定装置。
  4. 【請求項4】 前記演算手段は、複数の唾液糖値データ
    を読み出す手段と、これらの唾液糖値データの平均値を
    算出する手段と、標準偏差を算出する手段と、前記正常
    値と前記平均値及び前記標準偏差を比較して糖尿病の状
    態を判定する判定手段とからなることを特徴とする請求
    項1〜3のいずれかに記載の糖濃度測定装置。
  5. 【請求項5】 非侵襲的な操作により血糖濃度を推定す
    る血糖推定手段と、前記推定値と血糖コントロールの良
    否判定基準を比較して良否判定を行う判定手段と、前記
    判定手段での判定結果を表示する表示手段と、からなる
    ことを特徴とする糖濃度測定装置。
  6. 【請求項6】 前記血糖推定手段は、血糖値と相関のあ
    る体液を用いて血糖値を推定することを特徴とする請求
    項5記載の糖濃度測定装置。
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