JP4758628B2 - 顔料分散樹脂とそれを用いたカラ−マスタ−バッチ - Google Patents
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従って、ポリオレフィン樹脂中への顔料分散性が悪く、着色成形品はカラ−スペック、カラ−ストリ−ク等を生じて、品質が不安定となって好ましくない。
ドライカラ−は、顔料にステアリン酸カルシウムやステアリン酸亜鉛等の金属石鹸等を混合機を用い、配合処理した粉末状着色剤であり、製造が容易な樹脂用着色剤として使用されている。
しかし、ドライカラ−は、製品として包装の仕方、包装品の貯蔵状態、貯蔵期間、季節等によって影響を受け凝集を生じ易く巨大な粒子に成長し易いという性質があり、これを防ぐことは困難なことである。
そして具体的には、樹脂の着色成形の際に、混合機・成形機周辺の汚れ、作業者の汚れ、粉塵の吸い込みが問題となり、労働安全衛生上からも成形の際には細心の注意をもって作業を行うことが必要になっている。
該マスタ−バッチを製造する際には、顔料粉末と上記の分散剤を、ロ−ル、ニ−ダ−、押出機等の高剪断力により混練して顔料の分散を図っているが、一旦乾燥した顔料粉末は粗大な二次凝集粒子として存在し易く、これら粗大粒子を改めて微細な粒子にして分散することは非常に困難である。しかも、有機顔料の場合には、吸油量が大であるため更に高濃度微分散が困難である。
そこで、近年、エチレンビスアマイド、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックス等低分子量樹脂ワックスに代えて、分散剤として水を使用し、装置としてニ−ダや押出機を用いて所謂フラッシング法によるマスターバッチの製造法、即ち担体樹脂と粉末顔料を加熱混練する際に水を加えることにより、粉末顔料の凝集体に水分が浸透・破壊して得られる顔料合成時に近い粒径の顔料を担体樹脂中に配合した、分散性の良好な着色剤が得られるフラッシング法によるマスタ−バッチが盛ん商品化されている。
しかし、フラッシング法マスタ−バッチの製造は、他の着色剤の製造工程に比べ、製造ライン及び作業が複雑であり、製造コストも著しく高価になっている。
即ち、フラッシング法によるマスタ−バッチの製造では、混練→練肉→賦形工程と製造ラインが複雑で、それぞれで熱履歴をうけることが多く、担体樹脂自体も熱劣化を生じ易く、着色に際して被着色樹脂の物性を低下させる欠点もある。
特許文献1では、マスタ−バッチとして使用する分散剤として、エチレンビスアマイド、ポリエチレンワックス又はポリプロピレンワックス等低分子量樹脂ワックス類を使用する方法が記載されている。
特許文献2では、分散剤に水を主成分とするフラッシング法によるマスタ−バッチの製法が記載されており、分散剤に水を使用して得られるマスタ−バッチが、顔料分散性が非常に良好であると述べられている。
そこで本発明者らは、ドライカラ−を製造の際に使用する混合機の攪拌条件を鋭意検討して従来品のフラッシング法によるカラーマスタ−バッチと同等の顔料分散性に富み、しかも、ドライカラ−の製造法と同様な簡便な生産方法で、ポリオレフィン樹脂用カラーマスターバッチを製造することを検討したのである。
この事実は、非特許文献2でも、最上段の攪拌羽根より上面では攪拌により作り出された空気流のために混合物が浮遊した状態になり、均一分散性が困難となっていると、記載されている。
そこで本発明者は、今回、カラ−マスタ−バッチを製造の際に、顔料に配合するポリオレフィン樹脂(担体樹脂)について改質を試みることで、上記引例に示す各種の欠点を解消した着色剤の開発を検討したのである。
そこで、層流状攪拌が可能な高速型混合機を用いて、上記のポリオレフィン樹脂について攪拌処理を行った処、該樹脂は顔料との配合が容易であり、上記の各種分散剤を使用せずに、顔料の着色性に優れ、機械的物等に良好なカラーマスターバッチが容易に得られることを知見し、本発明品を完成したのである。
請求項2は、赤外線吸収スペクトルのピ−クが、1600cm −1 付近に存在し、前記ポリオレフィン樹脂がポリエチレン系樹脂である請求項1記載のカラーマスターバッチ用顔料分散樹脂の製造方法である。
請求項3は、赤外線吸収スペクトルのピ−クが、1650cm −1 付近に存在し、前記ポリオレフィン樹脂がポリプロピレン系樹脂である請求項1記載のカラーマスターバッチ用顔料分散樹脂の製造方法である。
請求項4は、請求項1〜3のいずれかに記載のカラーマスターバッチ用顔料分散樹脂の製造方法により得られたカラーマスターバッチ用顔料分散樹脂である。
請求項5は、請求項4記載のカラーマスターバッチ用顔料分散樹脂に対し顔料を加えた混合物を、押出機を用いて溶融混練して得られるカラーマスターバッチである。
該顔料分散樹脂は、各実施例にも記載の通り分散剤を全く使用せず、本発明の顔料分散樹脂に顔料を直接配合することが可能な担体樹脂が発明したのである。
これらの混合機(装置)は、いずれも攪拌軸及び円筒形の槽を基盤に対して横向きに設置した所謂横型ミキサ−であり、層流状(一定スピ−ド)の周速度が容易に得られる。
また、攪拌羽根の先端速度は20〜60m/secが好ましく、20m/secより遅いと攪拌処理による応力が不十分で1580〜1680cm−1での赤外線吸収スペクトルが現れず本発明の顔料分散樹脂が得られない、また60m/secより速いとオレフィン樹脂が劣化し好ましくない。
請求項2及び3で得られる顔料分散樹脂は、従来、顔料との均一配合が容易でないポリオレフィン樹脂についても、実施例にも記載の通り分散剤を配合せず、顔料を直接に配合してカラーマスターバッチが容易に製造可能である。
本発明でのカラーマスターバッチの製造では、従来から使用の添加剤としての分散剤を全く使用せずに、本発明の顔料分散樹脂を担体樹脂に代え顔料を直接配合することで、従来品のカラーマスターバッチに全く分散性の劣らぬ優秀なカラーマスターバッチが容易に得られるものである。
即ち、本発明のカラーマスターバッチは、従来から分散剤として使用のエチレンビスアマイドや、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックス等低分子量樹脂ワックス等の分散剤を全く配合せず、又、水を用いたフラッシング法で得られるカラーマスターバッチに劣らぬ顔料分散性を提供するものである。
本発明のカラ−マスタ−バッチは、従来から使用の各種分散剤使用した場合に発生する耐熱性や耐候性等の低下の心配も全く心配の必要がない。
本発明のカラーマスターバッチは、着色成形品の製造でも長時間操業しても何ら物性変化を生じない耐熱性に良好な製品を提供するものであり、本発明品は、上記の特徴を生かして各種成形品の用途に使用可能であり、特に紡糸やフィルム成形品として最適である。
本発明のカラーマスターバッチは、従来から使用の各種分散剤を使用の場合に発生する耐熱性や耐候性等の低下の心配も全く心配の必要がない。
本発明のカラーマスターバッチには、その特徴を損なわない程度で各種添加剤、例えば酸化防止剤、紫外線吸収剤等安定剤を配合しても良い。また、剛性、耐熱性等を向上するために必要に応じて、シリカ、炭酸カルシウム、ベントナイト、酸化亜鉛、マイカ、金属水酸化物等を配合しても良い。
更に、得られたカラーマスターバッチは、物性が優れており、従来のフラッシング法で得られるマスタ−バッチに匹敵する顔料分散性に富んだ着色剤が容易に得られる技術を確立したのである。
しかも、本発明の製造操作は、従来から行われているフラッシング法に比較し非常に簡便であり、小ロット製造が容易であり、カラーマスターバッチ製造の合理化に大いに貢献するものである。
更に、本発明のカラーマスターバッチは、フラッシング法マスタ−バッチの重要な用途である、紡糸や高級フィルムの用途に使用可能なな樹脂用着色剤を提供するものである。
しかも、該顔料分散樹脂を担体樹脂に用い顔料を配合したカラ−マスタ−バッチの製造は、汎用の押出機を用い容易に製造可能である。
以下に実施例及び比較例を記載する。尚、重量部は部と記載する。
MFR7.2g/10分(JIS-K-7210に準拠)、軟化点100.2℃(JIS-K-7206に準拠)の低密度ポリエチレンペレット(三井化学社製商品:M11P、3mm径ペレット)を、攪拌羽根の先端部と攪拌槽内面の間隔を10mmに調節した容量5リットルの横型高速型混合機(米国DRAISWERKE社製:G5シリ−ズ)の高速型混合機ホッパー口より投入して、回転羽根の先端速度を30m/secとして、90℃以下で5分間攪拌し、層流状攪拌処理を行って、本発明の顔料分散樹脂を製造した。
本発明の顔料分散樹脂100重量部に、顔料としてフタロシアニンブル−(C.I.Pigment Blue 15:1)40重量部を加えた混合物を、L/D=37の単軸押出機を用い溶融混練して、本発明のカラ−マスタ−バッチを製造し、ペレット化した。
実施例1で得られた本発明のカラーマスターバッチについて、(a)及び(b)ともに優れた数値を示しており、カラーマスターバッチとして優れていることを証明している。又、比較例4の従来法フラッシング法と変わらぬ着色剤(マスタ−バッチ)が容易に得られる事実を証明している。
試料について厚さ30μmのインフレションフイルムを作成し、容積10cc中のフィルムに存在する0.1mm2以上のグリット個数を測定する。
その結果について、次の基準で顔料分散性の評価を行った。
○‥‥‥10個/cm3未満であり、あらゆる用途に使用可能である
△‥‥‥10個/cm3〜50個/cm3未満であり、分散性が若干劣りフイルムなどの 薄物には不適当である。
×‥‥‥50個/cm3以上であり、使用不可能
スクリュ−径15mm単軸押出機の先端に325メッシュの金網を装着し、試料1kgを
押出し、金網の目詰まり状態をダイス部での圧力上昇値(MPa)を測定する。
尚、実施例2〜9及び比較例1〜6についても、同様に(a)と(b)を測定して、その結果を表1に記載する。
MFR1.0g/10分、軟化点135℃の高密度ポリエチレンペレット(KEIYOポリエチレン社製商品:E8082、2mm径ペレット)を、攪拌羽根の先端部と攪拌槽内面の間隔を10mmに調節した容量5リットルの横型高速型混合機(米国DRAISWERKE社製:G5シリ−ズ)の高速型混合機ホッパー口より投入して、回転羽根の先端速度を30m/secとして、95℃以下で5分間攪拌し、層流状攪拌処理を行って、本発明の顔料分散樹脂を製造した。
本発明の顔料分散樹脂100重量部に、顔料としてフタロシアニンブル−(C.I.Pigment Blue 15:1)40重量部を加えた混合物を、L/D=37の単軸押出機を用い溶融混練して、本発明のカラ−マスタ−バッチを製造し、ペレット化した。
攪拌羽根が上下2段からなり攪拌羽根の先端部と攪拌槽内面の間隔を5mmに調節しており、下段攪拌羽が底部材に平行に取り付けられた容量1リットル縦型円筒槽である攪拌羽根が2段からなる実験用高速型混合機(以後ラボミキサ−と省略)を用い、周速度26m/secに調節一定層流で5分間攪拌処理した以外は実施例1同様にして、顔料分散樹脂を得た。
本発明の顔料分散樹脂100重量部に、顔料としてキナクリドン(C.I.Pigment Red)40重量部を加えた混合物を、L/D=37の単軸押出機を用い溶融混練して、本発明のカラ−マスタ−バッチを製造し、ペレット化した。
そして、ポリエチレンの標準バンドである1367cm−1との強度比を算出した処、処理前2.4に比較して2.9と違いが認められた。
本発明の顔料分散樹脂100重量部に、顔料としてフタロシアニンブル−(C.I.Pigment Blue 15:1)40重量部を加えた混合物を、L/D=37の単軸押出機を溶融混練して、本発明のカラ−マスタ−バッチを製造し、ペレット化した。
実施例3で使用の高速型混合機の周速度を40m/secとした以外は、実施例1同様にして、本発明の顔料分散樹脂を製造した。
該顔料分散樹脂についてプレス機で薄膜化し、本発明の処理前と処理後について赤外線スペクトルの変化について測定した処、1600cm−1付近にナチュラルのポリエチレン樹脂には見られぬピ−クが確認された。そして、ポリエチレンの標準バンドである1367cm−1との強度比を算出した処、処理前2.4に比較して3.2と違いが認められた。
本発明の顔料分散樹脂100重量部に、顔料としてフタロシアニンブル−(C.I.Pigment Blue 15:1)40重量部を加えた混合物を、L/D=37の単軸押出機を用い溶融混練して、本発明のカラ−マスタ−バッチを製造し、ペレット化した。
実施例3で使用の高速型混合機の周速度を50m/secとした以外は、実施例3同様にして、本発明の顔料分散樹脂を得た。
該顔料分散樹脂についてプレス機で薄膜化し、本発明の処理前と処理後について赤外線スペクトルの変化について測定した処、1600cm−1付近にナチュラルのポリエチレン樹脂には見られぬピ−クが確認された。そして、ポリエチレンの標準バンドである1367cm−1との強度比を算出した処、処理前2.4に比較し3.8と違いが認められた。
本発明の顔料分散樹脂100重量部に、顔料としてフタロシアニンブル−(C.I.Pigment Blue 15:1)40重量部を加えた混合物を、L/D=37の単軸押出機を用い溶融混練して、本発明のカラ−マスタ−バッチを製造し、ペレット化した。
実施例3で使用の高速型混合機の攪拌羽根の先端部と攪拌槽内面の間隔を10mmに調節して、実施例1で使用のポリエチレンをMFR7.2g/10分、軟化点100.2℃の低密度ポリエチレンに代える以外は、実施例3と同様にして、本発明の顔料分散樹脂を得た。
該顔料分散樹脂についてプレス機で薄膜化し、本発明の処理前と処理後について赤外線スペクトルの変化について測定した処、1600cm−1付近にナチュラルのポリエチレン樹脂には見られぬピ−クが確認された。
該顔料分散樹脂についてプレス機で薄膜化し、本発明の処理前と処理後について赤外線スペクトルの変化について測定した処、1600cm−1付近にナチュラルのポリエチレン樹脂には見られぬピ−クが確認された。そして、ポリエチレンの標準バンドである1367cm−1との強度比を算出した処、処理前2.4に比較し2.8と違いが認められた。
本発明の顔料分散樹脂100重量部に、顔料としてフタロシアニンブル−(C.I.Pigment Blue 15:1)40重量部を加えた混合物を、L/D=37の単軸押出機を溶融混練して、本発明のカラ−マスタ−バッチを製造し、ペレット化した。
実施例3において使用のポリプロピレンをMFR25g/10分、軟化点155.9℃のポリプロピレン(日本ポリプロ社製MA03 平均粒径3mm)に代える以外は、実施例3と同様に攪拌処理し、本発明の顔料分散樹脂を製造した。
本発明の顔料分散樹脂100重量部に、顔料としてフタロシアニンブル−(C.I.Pigment Blue 15:1)40重量部を加えた混合物を、L/D=37の単軸押出機を用いて溶融混練して、本発明のカラ−マスタ−バッチを製造し、ペレット化した。
実施例3において使用のポリプロピレンをランダム共重合体ポリプロピレン(三井化学社製品:F329D、平均粒径0.5mm)に代える以外は、実施例3と同様に攪拌処理し、本発明の顔料分散樹脂を得た。
該顔料分散樹脂についてプレス機で薄膜化し、本発明の処理前と処理後について赤外線スペクトルの変化について測定した処、1600cm−1付近にポリプロピレン樹脂には見られぬピ−クが確認された。そして、ポリプロピレンの標準バンドである1167cm−1との強度比を算出した処、処理前0.32に比較して0.48と違いが認められた。
本発明の顔料分散樹脂100重量部に、顔料としてフタロシアニンブル−(C.I.Pigment Blue 15:1)40重量部を加えた混合物を、L/D=37の単軸押出機を溶融混練して、本発明のカラ−マスタ−バッチを製造し、ペレット化した。
実施例3において使用のポリプロピレンをブロック共重合体ポリプロピレン(三井化学社製品:J704)に代える以外は、実施例3と同様に攪拌処理し、本発明の顔料分散樹脂を得た。
該顔料分散樹脂についてプレス機で薄膜化し、本発明の処理前と処理後について赤外線スペクトルの変化について測定した処、1650cm−1付近にポリプロピレン樹脂には見られぬピ−クが確認された。そして、ポリプロピレンの標準バンド1167cm−1との強度比を算出した処、処理前に0.26比較して0.33と違いが認められた。
本発明の顔料分散樹脂100重量部に、顔料としてフタロシアニンブル−(C.I.Pigment Blue 15:1)40重量部を加えた混合物を、L/D=37の単軸押出機を用い溶融混練して、本発明のカラ−マスタ−バッチを製造し、ペレット化した。
実施例1における攪拌羽根の先端部と攪拌槽内面の間隔を2mmに調節した以外は、実施例1と同様に攪拌処理を試みた。
しかし、攪拌処理の際に攪拌槽内の温度が上昇しポリエチレンが塊状化し得られた樹脂には、1600cm−1のピ−クが現れず、顔料との混練を試みたがマスタ−バッチとしての満足する顔料分散効果が示されなかった。
実施例1における攪拌羽根の先端部と攪拌槽内面の間隔を35mmに調節した以外は、実施例1と同様に攪拌処理を試みた。
しかし、ポリエチレンは塊状化は見られなかったが得られた樹脂には、1600cm−1のピ−クが現れず、顔料との混練を試みたがマスタ−バッチとしての満足する顔料分散効果が示されなかった。
実施例1における周速度を17m/secとする以外は、実施例1と同様に攪拌処理を試みた。
しかし、ポリエチレンは塊状化は見られなかったが得られた樹脂には、1600cm−1のピ−クが現れず、顔料との混練を試みたがマスタ−バッチとしての満足する顔料分散効果が示されなかった。
実施例1における周速度を63m/secとする以外は、実施例1と同様に攪拌処理を試みた。
しかし、攪拌処理の際に攪拌槽内の温度が上昇しポリエチレンが塊状化し得られた樹脂には、1600cm−1のピ−クが現れず、顔料との混練を試みたがマスタ−バッチとしての満足する顔料分散効果が示されなかった。
ACポリエチレン6A(アライドケミカル&ダイコ−ポレション社製)100部、フタロシアニンブル−(CIピグメントブル−15:1)10部、及び蒸留水50部をニ−ダ−に仕込み加熱混練した後、水分を蒸発させて得られた混合物を3本ロ−ルを用い混練して、フラッシング法によるカラ−マスタ−バッチを得た。
比較例6
比較例4で使用のACポリエチレン6A及びフタロシアニンブル−を予備溶融混練した後に、3本ロ−ルを用いて加熱混練してカラ−マスタ−バッチを得た。
Claims (5)
- ポリオレフィン樹脂を、攪拌羽根先端部と攪拌槽内壁面との間隙が3〜30mmであり、且つ、回転する攪拌羽根の先端速度が20〜60m/secを有する高速型混合機を用い、前記ポリオレフィン樹脂軟化点以下の温度で層流状の攪拌処理を行って得られる赤外線吸収スペクトルのピ−クが1580〜1680cm−1に存在することを特徴とするカラーマスターバッチ用顔料分散樹脂の製造方法。
- 前記赤外線吸収スペクトルのピ−クが、1600cm−1付近に存在し、前記ポリオレフィン樹脂がポリエチレン系樹脂である請求項1記載のカラーマスターバッチ用顔料分散樹脂の製造方法。
- 前記赤外線吸収スペクトルのピ−クが、1650cm−1付近に存在し、前記ポリオレフィン樹脂がポリプロピレン系樹脂である請求項1記載のカラーマスターバッチ用顔料分散樹脂の製造方法。
- 請求項1〜3のいずれかに記載のカラーマスターバッチ用顔料分散樹脂の製造方法により得られたカラーマスターバッチ用顔料分散樹脂。
- 請求項4記載のカラーマスターバッチ用顔料分散樹脂に対し顔料を加えた混合物を、押出機を用いて溶融混練して得られるカラーマスターバッチ。
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