JP4757784B2 - 刈込機 - Google Patents

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Description

本発明は、刈込機に関し、更に詳細には、庭木や植込み等の刈込みを行うための刈込機に関する。
庭木や植込み等の刈込みを行うための刈込機、所謂、ヘッジトリマーにおいて、長手方向に沿って複数の刈刃を有する一対のブレードを、回転動力機によって互いに逆方向に往復動させる種類の刈込機が従来から知られている。
前記刈刃の切れ味を良くするために、前記一対のブレードの間の隙間を規制することが好ましい。そのため、従来の刈込機の一つの形態では、前記隙間の設定を容易にするために、前記一対のブレードの合計厚さよりも少し長いカラーを挟んだプレート又はワッシャの間に前記一対のブレードが配置されていた。この場合、前記カラーの長さと、前記一対のブレードの合計厚さの差が、前記一対のブレードの隙間になる。しかしながら、前記従来の刈込機の長期間の使用によって前記一対のブレードが摩耗すると、前記一対のブレードの隙間が次第に大きくなり、切れ味が悪くなる。
精密な刈込みが求められる茶葉等の刈込み等の用途では、長期間使用しても、切れ味が維持されることが必要である。そのため、従来の刈込機の他の形態では、前記刈込機の長期間の使用によって前記一対のブレードが摩耗しても、前記一対のブレードの前記隙間を調整できるように、前記一対のブレードを互いにバネで押付けたり(例えば、特許文献1参照)、前記一対のブレードを貫通するネジが用いられたりしている。(例えば、特許文献2参照)。
特開平第6−50429号公報(図1) 特開平第10−327669号公報(図2及び図3)
前記一対のブレードを互いにバネで押付ける前記従来の刈込機では、前記刈刃が庭木等を刈込むときの負荷が前記バネの力よりも大きくなり、前記一対のブレードの隙間を広げることがあり、その結果、切れ味が悪くなることがあった。
前記一対のブレードを貫通する前記ネジを有する前記従来の刈込機では、前記ネジの調整により、長期間にわたって前記刈込機の切れ味を維持することができる。しかしながら、前記刈込機の長期間の使用によって、前記ネジが摩耗することがあった。前記ネジの硬度を上げることにより、摩耗を防止することができるが、前記ネジの硬度を上げると、前記ネジの加工が困難になる。
また、前記一対のブレード及びその周辺の構造を複雑にすると、それらの重量が重くなり、作業性が低下することがある。
そこで、本発明の目的は、前記刈刃の切れ味を維持しながら、簡単な構造で耐久性を向上させることができる刈込機を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明による刈込機は、長手方向に沿って複数の刈刃を有する一対のブレードを、回転動力機によって相対的に前記長手方向に沿って往復動させ、前記一対のブレードは、前記回転動力機が取付けられたハウジングから長手方向に延びる外部分を有し、前記一対のブレードの前記外部分は、前記一対のブレードの間の隙間を調整可能に規制する複数の調整式規制部を前記長手方向に沿って有し、該調整式規制部は、前記一対のブレードを貫通するネジと、前記一対のブレードを挟むように前記ネジに取付けられた一対の押え部材とを有する刈込機において、前記一対のブレードの前記外部分は、更に、前記一対のブレードの横方向の動きを抑える少なくとも二つの横方向規制部を前記長手方向に沿って有し、該横方向規制部は、前記一対のブレードを貫通する貫通部材と、該貫通部材の両端部に固定された一対の押え部材とを有し、前記少なくとも二つの横方向規制部の間に少なくとも一つの前記調整式規制部を有することを特徴としている。
このように構成された前記刈込機では、前記一対のブレードが相対的に往復動するとき、前記刈刃によって庭木等を刈込む。前記刈刃の切れ味は、前記一対のブレードの間の隙間を前記複数の調整式規制部によって調整することによって維持することができる。それに加えて、前記一対のブレードの横方向の動きを、前記横方向規制部によって抑えることができる。従来の刈込機では、前記調整式規制部だけが設けられていたので、前記従来の刈込機を長期間使用すると、前記調整式規制部の前記ネジが摩耗することがあったが、本発明による刈込機では、前記一対のブレードの横方向の動きを前記少なくとも二つの横方向規制部によって抑えることができ、それにより、前記少なくとも二つの横方向規制部の間に位置する前記調整式規制部の前記ネジの摩耗を防止することができる。その結果、前記刈刃の切れ味を維持しながら、前記刈込機の耐久性を向上させることができる。
本発明による前記刈込機の実施形態において、好ましくは、前記横方向規制部は、前記一対のブレードを貫通するネジを有し、前記貫通部材は、前記ネジが挿入されたカラーである。
このように構成された刈込機では、簡易な構造で前記一対のブレードの横方向の動きを抑えることができる。
また、本発明による前記刈込機の実施形態において、好ましくは、前記横方向規制部は、前記一対のブレードの前記外部分のハウジング側の基端部と、先端部とに設けられる。
このように構成された刈込機では、従来の刈込機において前記調整式規制部の前記ネジが摩耗し易かった箇所に前記横方向規制部が設けられるので、前記一対のブレードの横方向の動きを効果的に規制することにより、前記刈込機の耐久性を向上させることができる。
以上説明したとおり、本発明による前記刈込機によれば、前記刈刃の切れ味を維持しながら、簡単な構造で耐久性を向上させることができる。
図面を参照して、本発明による刈込機の実施形態を説明する。図1は、本発明の実施形態である刈込機の斜視図であり、図2は、図1の刈込機の動力伝達機構を下方から見た分解斜視図であり、図3は、図1の刈込機の刈刃組立体を下方から見た分解斜視図であり、図4は、図1の刈刃組立体の正面断面図である。また、図5〜図8は、大歯車、偏心カム及びコンロッドの底面図であり、それぞれ、大歯車が0度、90度、180度、270度回転した状態を示す。
図1に示すように、本発明の実施形態である刈込機1は、回転動力機であるエンジン2と、前記エンジン2が取付けられたハウジング4と、該ハウジング4から長手方向A1に延びる刈刃組立体6とを有している。該刈刃組立体6は、前記長手方向A1に沿って複数の刈刃8を有する一対のブレード10、12を有している。該一対のブレード10、12は、互いに重なり、庭木等を前記刈刃8によって刈込むために、前記長手方向A1に沿って互いに逆方向に摺動し且つ往復動するように構成されている。前記ハウジング4には、前記一対のブレード10、12を往復動させるための動力伝達機構14(図2参照)が収容されている。また、前記ハウジング4には、前記刈込機1を手で持つための二つの取っ手16、18が設けられ、一方の該取っ手16には、前記エンジン2の回転速度を調節することによって、前記一対のブレード10、12の往復動を作動させ又は停止させるためのスロットルレバー20が設けられている。
以下の説明では、前記長手方向A1の前記ハウジング4の側を「後」と称し、前記刈刃組立体6の側を「前」と称する。また、前記一対のブレード10、12が重なる方向を上下方向C1と称し、エンジン2の側を「上」と称し、その反対側を「下」と称する。また、前記長手方向A1及び前記上下方向C1と垂直な方向を横方向B1と称する。
図2に示すように、前記ハウジング4は、下方に開放したハウジング本体4aと、ハウジング蓋4bとを有している。前記エンジン2(図2に図示せず)は、遠心クラッチ22を介して前記ハウジング本体4aの上面4cに取付けられ、前記動力伝達機構14は、前記遠心クラッチ22の出力軸(図示せず)に固定された小歯車24と、該小歯車24と噛合う大歯車26と、該大歯車26に設けられた上偏心カム28及び下偏心カム30と、前記上偏心カム28及び前記下偏心カム30と前記刈刃組立体6とを連結する上コンロッド32及び下コンロッド34とを有している。また、前記大歯車26を支持するためのプレート36と、前記ハウジング4の中に入れられたグリスが漏れることを防止するためのフェルト部材38が設けられている。
前記大歯車26は、前記ハウジング4に固定された回転軸40に回転可能に取付けられ、上面26aと下面26bとを有している。前記上面26a及び前記下面26bにはそれぞれ、前記回転軸40に対して偏心して配置された前記上偏心カム28及び前記下偏心カム30が設けられている。前記上偏心カム26a及び前記下偏心カム26bは、前記回転軸40に対して互いに180度の位相で配置されている。前記上偏心カム26a及び前記下偏心カムは、ほぼ円筒形状である。
また、前記大歯車26の前記上面26a及び前記下面26bにはそれぞれ、前記上コンロッド32及び前記下コンロッド34が配置されている。前記上コンロッド32は、前記上偏心カム28の周囲に摺動可能に嵌合する環状の大端部32aと、前記一対のブレード10、12のうちの上側に位置する上ブレード10に枢動可能に取付けられた環状の小端部32bと、前記大端部32aと前記小端部32bとを連結する連結部32cとを有している。同様に、前記下コンロッド34は、前記下偏心カム30の周囲に摺動可能に嵌合する環状の大端部34aと、前記一対のブレード10、12のうちの下側に位置する下ブレード12に枢動可能に取付けられた環状の小端部34bと、前記大端部34aと前記小端部34bとを連結する連結部34cとを有している。前記上コンロッド32及び前記下コンロッド34は、同一の形状を有しており、前記連結部32c、34cは、前記大端部32a、34aから前記小端部32b、34bに向かって狭まるテーパ状の輪郭をなし、ほぼ三角形状の貫通孔42を有している。
図2及び図3に示すように、前記刈刃組立体6は、前記ハウジング4の中に位置する内部分6aと、前記ハウジング4から前記長手方向A1に延びる外部分6bとを有している。該外部分6bの長さは、例えば、600〜800mmである。
図3及び図4に示すように、前記上ブレード10と前記下ブレード12とは重ねられており、該一対のブレード10、12は、その上に配置された支持プレート44と、その下に配置された押えプレート46とによって挟まれている。
前記支持プレート44は、前記ハウジング4の中に固定される内部分44aと、前記ハウジング4から前記長手方向A1に延びる外部分44bとを有している。前記内部分44aは、前記長手方向A1に間隔をおいた二つの孔48を有しており、該二つの孔48は、前記ハウジング4の雌ネジ部4dと整列している(図2参照)。
前記上ブレード10及び前記下ブレード12は、前記ハウジング4の中に位置する内部分10a、12aと、前記ハウジング4から前記長手方向A1に延びる外部分10b、12bとを有している。前記内部分10a、12aは、前記支持プレート44の前記二つの孔48と整列し且つ前記長手方向A1に延びる長孔50を有している。該長孔50の中には、該長孔50に嵌合するカラー52が配置され、それにより、前記上ブレード10及び前記下ブレード12は、前記カラー52に沿って前記長手方向A1に摺動可能である。前記カラー52の上下方向長さL1は、前記上ブレード10と前記下ブレード12の合計の厚さW1よりも僅かに大きい。
前記押えプレート46は、前記ハウジング4の前記内部4aに位置する内部分46aと、前記ハウジング4から前記長手方向A1に沿って延びる外部分46bとを有している。前記押えプレート46の前記外部分46bは、前記支持プレート44、前記上ブレード10、前記下ブレード12の前記外部分44b、10b、12bよりも短く、前記内部分46aは、前記二つの孔48と整列する孔54を有している。
前記押えプレート46の前記孔54、前記カラー52、及び前記支持プレート44の前記孔48に挿入されたネジ56が、前記雌ネジ部4dにねじ込まれ、それにより、前記押えプレート46、前記カラー52、及び前記支持プレート44が前記ハウジング4に固定されている。これに対し、前記支持プレート44と前記押えプレート46との間に位置する前記上ブレード10及び前記下ブレード12は、前記カラー52に案内され、前記長手方向A1に移動可能である。また、前記上ブレード10の後端部10cには、前記上コンロッド32の環状の前記小端部32bに枢動可能に嵌合する円筒形の突起部10dが設けられ、前記下ブレード12の後端部12cには、前記下コンロッド34の環状の前記小端部34bに枢動可能に嵌合する円筒形の突起部12dが設けられている。かくして、前記エンジン2の回転によって前記大歯車26が一回転するとき、前記上ブレード10及び前記下ブレード12は、前進位置58(図5参照)と後退位置60(図7参照)との間を一往復するように構成されている。また、上述したように、前記上偏心カム28と前記下偏心カム30とが前記回転軸40に対して互いに180度の位相で配置されているので、前記上ブレード10が前記前進位置58から前記後退位置60に移動するとき、前記下ブレード12は前記後退位置60から前記前進位置58に移動し、その逆に、前記上ブレード10が前記後退位置60から前記前進位置58に移動するとき、前記下ブレード12は前記前進位置58から前記後退位置60に移動する。
前記上ブレード10及び前記下ブレード12の前記外部分10b、12bには、複数の前記刈刃8が前記長手方向A1に沿って設けられている。本実施形態では、前記刈刃8は、前記長手方向A1に対する両側に設けられ、前面8aと後面8bに刃部8cを有している。
前記刈刃8は、前記上ブレード10が前記前進位置58から前記後退位置60に移動し且つ前記下ブレード12が前記後退位置60から前記前進位置58に移動するときに、前記上ブレード10の前記刈刃8、例えば刈刃8dがその後側に隣接した前記下ブレード12の前記刈刃8、例えば刈刃8eと係合して切断作用を行うように配置されている。更に、前記刈刃8は、前記上ブレード10が前記後退位置60から前記前進位置58に移動し且つ前記下ブレード12が前記58前進位置から前記後退位置60に移動するときに、前記上ブレード10の前記刈刃8、例えば刈刃8dがその前側に隣接した前記下ブレード12の前記刈刃8、例えば刈刃8fと係合して切断作用を行うように配置されている。
前記刈刃組立体6の前記外部分6aは、前記一対のブレード10、12の間の隙間(L2−W1)を調整可能に規制する複数の調整式規制部64を前記長手方向A1に沿って有している。前記調整式規制部64は、前記支持プレート44に形成された雌ネジ部64aと、前記上ブレード10及び前記下ブレード12に設けられた長孔64bと、ワッシャ64cと、前記上ブレード10及び前記下ブレード12を貫通するネジ64dと、ロックナット64eとを有している。前記支持プレート44及び前記ワッシャ64cは、前記上ブレード10及び前記下ブレード12を挟むように前記ネジ64dに取付けられ、前記一対のブレード10、12の押え部材を構成する。詳細には、前記ワッシャ64cと、前記下ブレード12及び前記上ブレードの長孔64bとに挿入された前記64dネジは、前記雌ネジ部64aにねじ込まれ、前記支持プレート44と前記ワッシャ64との間の上下方向距離L2が所定の大きさになるように、前記ロックナット64eによって固定されている。前記上下方向距離L2と前記上ブレード10及び前記下ブレード12の合計の厚さW1との間の差が、前記一対のブレード10、12の隙間(L2−W1)になる。
また、前記刈刃組立体6は、前記外部分6bの前記ハウジング4の側の基端部6cと、先端部6dとに、前記上ブレード10及び前記下ブレード12の横方向Bの動きを抑える横方向規制部66を有している。該横方向規制部66は、前記支持プレート44に形成された雌ネジ部66aと、前記上ブレード10及び前記下ブレード12に設けられた長孔66bと、該長孔66b内に配置され且つ前記一対のブレード10、12を貫通する貫通部材であるカラー66cと、ワッシャ66d又は押えプレート46の孔66eと、ネジ66fとを有している。前記支持プレートと前記ワッシャ66d又は前記押えプレート46とは、カラー66cの両端部66gに固定された一対の押え部材を構成する。前記カラー66cの上下方向長さL3は、前記上ブレード10と前記下ブレード12の合計厚さW1よりも僅かに大きいことが好ましい。詳細には、前記ワッシャ66d又は前記押さえプレート46の孔66eと前記カラー66cとに挿入された前記ネジ66fは、前記雌ネジ部66aにねじ込まれて固定されている。前記カラー66cの材質は、前記ネジ66fの材質よりも硬いことが好ましく、例えば、焼入れした鉄であってもよいし、めっきしたものであってもよい。前記カラー66cの径Dは、前記長孔66bに対して摺動するように定められることが好ましい。
図5は、前記下ブレード12が最も前方に移動した前進位置58を示し、そのときの前記大歯車26及び前記下偏心カム30の回転方向位置を0度とする。図6〜図8はそれぞれ、前記大歯車26及び前記下偏心カム30が図5の状態から90度、180度、270度回転した状態を示す。従って、図7は、前記下ブレード12が最も後方に移動した後退位置60を示すことになる。なお、前記上偏心カム28及び前記上ブレード10は、前記下偏心カム30及び前記下ブレード12を位相180度ずらしたこと以外、前記下偏心カム30及び前記下ブレード12と同様の構成を有している。従って、以下、前記下偏心カム30及び前記下ブレード12だけを説明し、前記上偏心カム28及び前記上ブレード10の図示及び説明を省略する。
図5に示すように、前記下コンロッド34は、前記小端部34bの中心軸線C2と前記大端部34aの中心軸線C3を通るコンロッド軸線A2と、前記大端部34aの前記中心軸線C3を通り且つ前記コンロッド軸線A2及び前記大端部34aの前記中心軸線C3と直交する横方向軸線B2とを有している。
前記大端部34aは、前記コンロッド軸線A2上に位置する前方の受け部68a及び後方の受け部68bと、前記横方向軸線B1上に位置する横部70a、70bとを有している。前記受け部68a、68bは、前記コンロッド軸線A2の方向に変形可能に構成されている。具体的には、前記下コンロッド34及び前記下偏心カム28は、鉄で作られ、前記受け部68a、68bの半径方向幅T1、T2は、前記横部70a、70bの半径方向幅T3、T4よりも小さい。
また、前記下偏心カム28は、前記コンロッド軸線A2と前記長手方向A1とが整列したときに前記横方向軸線B2上に位置する周囲切欠き部72と、貫通孔74とを有している。前記周囲切欠き部72は、前記コンロッド軸線A2と前記長手方向A1とが整列したときに前記コンロッド軸線A2と平行な面72aを有している。前記貫通孔74及び前記周囲切欠き部72は、前記下コンロッド34の前記大端部34aと前記下偏心カム28との間にグリスを溜めるための空間76を形成する。
次に、本発明の実施形態である前記刈込機1の動作を説明する。
前記エンジン2を作動させ、その回転速度を調節する前記スロットルレバー20によって前記遠心クラッチ22を作動させることにより、前記小歯車24及び前記大歯車26を回転させる。前記大歯車26の回転により、前記上偏心カム28及び前記下偏心カム30が前記回転軸40の周りを回転移動し、前記上コンロッド32及び前記下コンロッド34の前記大端部32a、32bを回転移動させる。これに応じて、前記上コンロッド32及び前記下コンロッド34の前記小端部32b、34bは、前記上ブレード10及び前記下ブレード12を前記カラー52に沿って、即ち、前記長手方向A1に往復動させる。
前記上偏心カム28及び前記下偏心カム30の位相が180度ずれているので、前記上ブレード10が前記後退位置60から前記前進位置58に移動するとき、前記下ブレード12が前記前進位置58から前記後退位置60に移動する。それにより、前記上ブレード10の前記刈刃8(8d)と前記下ブレード12の刈刃8(8f)とが切断作用を行う。引続いて、前記上ブレード10が前記前進位置58から前記後退位置60に移動するとき、前記下ブレード12が前記後退位置60から前記前進位置58に移動する。それにより、前記上ブレード10の前記刈刃8(8d)と前記下ブレード12の前記刈刃8(8e)とが切断作用を行う。前記上ブレード10と前記下ブレード12の動作は、同様であるので、以下、下ブレード12動作を説明し、上ブレードの動作の説明を省略する。
前記下ブレード12は、それが前記前進位置58から前記後退位置60に移動するとき、特に前記後退位置60の直前で、切断負荷を受ける。従って、前記下偏心カム30が前方から後方に回転することを阻止する向きに前記下偏心カム30に力を及ぼす。即ち、前記下コンロッド34の後方の受け部78bが前記下偏心カム30に押付けられる。上述したように、かかる力は、前記長手方向A1と前記コンロッド軸線A2とが整列するとき又はその直前で大きくなる。それにより、前記受け部68bは、前記コンロッド軸線A2の方向に変形し、前記受け部68bと前記下偏心カム30との間の接触面積が増大する。その結果、前記下偏心カム30に作用する圧力が小さくなり、前記下コンロッド34の前記大端部34aと前記下偏心カム30との間の磨耗を減少させることができる。
また、前記下ブレード12は、それが前記後退位置60から前記前進位置58に移動するとき、特に前記後退位置60の直前で、切断負荷を受ける。従って、前記下偏心カム30が後方から前方に回転することを阻止する向きに前記下偏心カム30に力を及ぼす。即ち、前記下コンロッド34の前方の受け部78aが前記下偏心カム30に押付けられる。上述したように、かかる力は、前記長手方向A1と前記コンロッド軸線A2とが整列するとき又はその直前で大きくなる。それにより、前記受け部68aは、前記コンロッド軸線A2の方向に変形し、前記受け部68aと前記下偏心カム30との間の接触面積が増大する。その結果、前記下偏心カム30に作用する圧力が小さくなり、前記下コンロッド34の前記大端部34aと前記下偏心カム30との間の磨耗を減少させることができる。
一方、前記下ブレード12が前記前進位置58から前記後退位置60に移動するほとんどの間、及び、前記後退位置60から前記前進位置58に移動するほとんどの間、前記大端部32aの前記横部70a、70bに引張り力が働く。前記大端部34aの前記横部70a、70bは、従来技術の刈込機と同様、変形が小さくなるように厚い幅を有するように構成されているので、前記下ブレード12を安定して回転させることができる。
また、前記下ブレード12が前記前進位置58から前記後退位置60に移動するほとんどの間、及び、前記後退位置60から前記前進位置58に移動するほとんどの間、前記受け部68a、68bにコンロッド軸線A2の方向の及ぼす力は比較的小さい。従って、前記下偏心カム30は、前記受け部68a、68bと接触している必要はない。かくして、本実施形態の前記下偏心カム30は、該下偏心カム30が90度(図6参照)又は270度(図8参照)の位置にあるときに前記受け部68a、68bと隣接した位置、言い換えれば、前記コンロッド軸線A2と前記長手方向A1とが整列したとき(図5及び図7参照)の前記横方向軸線B2上に位置に前記周囲切欠き部72を設けることができる。それによって生じた前記空間76にグリスを溜めることができ、その結果、前記下コンロッド34の前記大端部34aと前記下偏心カム30との間の潤滑が促進され、それらの間の磨耗を低減することができる。また、前記上コンロッド32及び前記下コンロッド34の貫通孔42と、前記上偏心カム28及び前記下偏心カム30の貫通孔74を設けることによって、前記動力伝達機構14の軽量化を図ることができ、前記貫通孔42、74にグリスを入れることによって、前記大端部34aと前記下偏心カム30との間の磨耗を低減することができる。
前記周囲切欠き部72は、前記下コンロッド34の前記大端部34aと前記下偏心カム30との間に作用する圧力が、前記下偏心カム30が一回転する間にわたってほぼ同じになるように定められることが好ましい。
また、前記刈込機1の長期の使用により、前記上ブレード10及び前記下ブレード12が摩耗して、刈刃8の切れ味が悪くなっとき、前記距離L2を調整するために、前記調整用規制部64の前記ネジ64dを固定しなおすのがよい。
一方、前記一対のブレード10、12の横方向B1の動きを、前記横方向規制部66の前記カラー66cによって抑えることができる。従って、前記刈込機1の長期間使用しても、従来の刈込機で生じることがあった前記調整用規制部64の前記ネジ64dの摩耗を防止することができる。かくして、本発明による前記刈込機1は、前記調整用規制部64によって、良好な切れ味を維持しながら、前記横方向規制部66によって、耐久性を向上させることができる。また横方向規制部66は、前記調整用規制部64に前記カラー66cを追加するだけなので、構造が簡単であり、前記刈込機1の重量もほとんど変わらない。
本発明による前記刈込機と比較するために、前記横方向規制部66を使用せずに、前記調整式規制部64だけを使用した従来の刈込機を150時間無負荷で運転した。前記刈刃組立体6の前記外部分6bの前記ハウジング4の側の前記基端部6c及び前記先端部6dに設けられた前記調整式規制部64の前記ネジ66fは、0.15〜0.5mm摩耗していたのに対し、その他の前記調整式規制部64の前記ネジ66fの摩耗は、0〜0.05mmであった。このことから、前記基端部6c及び前記先端部6dの摩耗が大きいことが分かった。本発明による前記刈込機で同様の無負荷運転をした結果、前記基端部6c及び前記先端部6dに設けた前記横方向規制部66の前記カラー66cに、摩耗は見られなかった。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
上記実施形態では、前記横方向規制部66を、前記基端部6c及び前記先端部62に設けたけれども、前記調整式規制部64による調整機能を損なわない範囲であれば、前記横方向規制部66を任意の箇所に設けても良い。例えば、少なくとも二つの横方向規制部66の間に少なくとも一つの前記調整式規制部64を設けることによって、該調整式規制部64のネジ64dの摩耗を防止することができる。また、前記調整式規制部64と前記横方向規制部66を交互に設けても良い。
また、上記実施形態では、前記調整式規制部64を前記ロックナット64eを使用して固定したけれども、前記距離L2が所望の値になるように固定できれば、その他の方法を使用してもよい。
また、前記横方向規制部66の前記カラー66cは、前記一対のブレード10、12の前記外部分10b、12bの横方向B1の動きを抑えることができれば、前記刈刃組立体6の内部分6aで使用される前記カラー52と共通の部品であってもよい。
また、上記実施形態では、前記上ブレード10と前記下ブレード12の両方を往復動させたが、そのうちの一方だけを往復動させても良い。
本発明の実施形態である刈込機の斜視図である。 図1の刈込機の動力伝達機構を下方から見た分解斜視図である。 図1の刈込機の刈刃組立体を下方から見た分解斜視図である。 図1の刈込機の刈刃組立体の正面断面図である。 0度の位置の大歯車、偏心カム及びコンロッドの底面図である。 90度の位置の大歯車、偏心カム及びコンロッドの底面図である。 180度の位置の大歯車、偏心カム及びコンロッドの底面図である。 270度の位置の大歯車、偏心カム及びコンロッドの底面図である。
符号の説明
1 刈込機
2 エンジン(回転動力機)
6c 端部
6d 先端部
8 刈刃
4 ハウジング
10 上ブレード(一対のブレード)
10b 外部分
12 下ブレード(一対のブレード)
12b 外部分
44 支持プレート(押え部材)
46 押えプレート(押え部材)
64 調整式規制部
64c ワッシャ(押え部材)
64d ネジ
66 横方向規制部
66c カラー(貫通部材)
66g 両端部
66f ネジ
A1 長手方向
B1 横方向
L2−W1 隙間

Claims (3)

  1. 長手方向(A1)に沿って複数の刈刃(8)を有する一対のブレード(10,12)を、回転動力機(2)によって相対的に前記長手方向(A1)に沿って往復動させ、前記一対のブレード(10,12)は、前記回転動力機(2)が取付けられたハウジング(4)から長手方向(A1)に延びる外部分(10b,12b)を有し、前記一対のブレード(10,12)の前記外部分(10b,12b)は、前記一対のブレード(10,12)の間の隙間(L2-W1)を調整可能に規制する複数の調整式規制部(64)を前記長手方向(A1)に沿って有し、該調整式規制部(64)は、前記一対のブレード(10,12)を貫通するネジ(64d)と、前記一対のブレード(10,12)を挟むように前記ネジ(64d)に取付けられた一対の押え部材(44,64c)とを有する刈込機(1)において、
    前記一対のブレード(10,12)の前記外部分(10b,12b)は、更に、前記一対のブレード(10,12) の横方向(B1)の動きを抑える少なくとも二つの横方向規制部(66)を前記長手方向(A1)に沿って有し、該横方向規制部(66)は、前記一対のブレード(10,12)を貫通する貫通部材(66c)と、該貫通部材(66c)の両端部(66g)に固定された一対の押え部材(44,46,66d)とを有し、前記少なくとも二つの横方向規制部(64)の間に少なくとも一つの前記調整式規制部(64)を有することを特徴とする刈込機。
  2. 前記横方向規制部(66)は、前記一対のブレード(10,12)を貫通するネジ(66f)を有し、前記貫通部材(66c)は、前記ネジ(66f)が挿入されたカラー(66c)であることを特徴とする請求項1に記載の刈込機。
  3. 前記横方向規制部(66)は、前記一対のブレード(10,12)の前記外部分(10b,12b)のハウジング(4)側の基端部(6c)と、先端部(6d)とに設けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の刈込機。
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