JP4711986B2 - 高枝刈機 - Google Patents
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Description
図6に示されるように、この種の高枝刈機1にあっては、エンジン駆動力を伝達する駆動力伝達軸が内挿された操作杆2の先端部に、回転駆動力を往復駆動力に変換して刈刃(レシプロ刃)3を往復動させる刈取部本体4が着脱可能に取り付けられるようになっている。そして、刈取部本体4は、操作杆2に連なるジョイントケース5と、刈刃3に連なると共にジョイントケース5に回動可能に連なった刈刃支持ケース6との間に、刈刃支持ケース6をジョイントケース5に固定することによって刈刃3の角度調整を行う角度調整部7が配設されていた。
ところが、このような菊座調整式の角度調整部にあっては、2つの噛み合い面(菊座)は外部に露出しているため、刈り取った枝葉が2つの噛み合い面(菊座)の周りに溜まりやすく、刈り取り作業の途中で刈刃の角度調節を行うと2つの噛み合い面間に枝葉が入り込んでしまう虞があった。
そして、2つの噛み合い面間に枝葉が入り込んだまま刈刃を固定してしまうと、2つの噛み合い面(菊座)に生じる結合力が低下するため、回転駆動力を往復駆動力に変換する噛み合い歯車が適正に噛み合わなくなったり、刈り取り作業中に刈刃が不用意に回動してしまう虞がある。
前記ジョイントケースに対する前記刈刃支持ケースの回動位置を示すように前記刈刃支持ケースに揺動可能に支持された凹凸状の第1の係合部と、
前記第1の係合部が摺接移動するように前記ジョイントケースに設けられた凹凸状の第2の係合部と、を備えて構成され、
前記第1の係合部の凸部が前記第2の係合部の凹部に位置している状態にあっては、前記第1及び第2の噛み合い面を適正に噛み合わせることが可能であることを示し、前記第1の係合部の凸部が前記第2の係合部の凸部に位置している状態にあっては、前記第1及び第2の噛み合い面を適正に噛み合わせることが不可能であることを示す噛み合い検出部を備えたことを特徴とする。
図1,2に示されるように、この高枝刈機における刈取部本体20は、刈刃3、ジョイントケース21、刈刃支持ケース22、菊座調整式(ネジ式)の角度調整部23、2つの噛み合い面(菊座)のほぼ全周を覆う枝葉避けカバー24(図2に図示)、2つの噛み合い面(菊座)を適正に噛み合わせることが可能か否かを検出する噛み合い検出部25、を備えて構成されている。
なお、以下にあっては、ジョイントケース21の長手方向を前後方向として説明すると共に、ジョインケース21に対して刈刃支持ケース22が縦回動し、かつ横方向に進退移動するものとして説明する。
図2,3に示されるように、ジョイントケース21の後部には、操作杆2の先端部が挿入される筒状の接続部26が一体的に形成されている。また、ジョイントケース21の右側面には、刈刃支持ケース22の摺動部27が挿入される筒状の第1の突出部28が一体的に形成されていると共に、ジョイントケース21の左側面には、第1の突出部28と同一軸心となる断面ハット状の第2の突出部29が一体的に形成されている。
なお、図中の符号47は、ジョイントケース21内部に潤滑用のグリースを注入するためのグリスニップルを示している。
刈刃支持ケース22は、図1,2に示されるように、ジョイントケース21の右側面に縦方向に回動可能、かつ左右方向に進退移動可能に連なり、ジョイントケース21から伝達された回転駆動力を往復駆動力に変換して刈刃3を往復動させるものである。この刈刃支持ケース22の左側部には、第1の支持部28の挿入支持部39に挿入される筒状の摺動部27が一体的に形成されている。さらに、この摺動部27の外周面には、第2の噛み合い面42が形成されている。この第2の噛み合い面42には、菊座をなすように凹部42aと凸部42bとが放射状に形成されており、第1の噛み合い面41に噛み合い可能とされている。
角度調整部23は、図2に示されるように、スライド軸40、第1及び第2の噛み合い面(菊座)41,42、ノブナット45を備えて構成されている。なお、第1及び第2の噛み合い面(菊座)41,42については、上述したのでここでの説明は省略する。
スライド軸40は、第1の回転軸33の前方において、第1の回転軸33と直交する左右方向に延設されていると共に、第1及び第2の突出部28、29、及び摺動部27の軸心に配置されている。このスライド軸40の右端部は、刈刃支持ケース22の内壁に設けられた回転防止用平面部(図示せず)にネジ止め固定されており、スライド軸40は、回転が阻止された状態で刈刃支持ケース22に一体的に連なっている。
また、スライド軸40のフランジ部55よりも左側の軸部と第2の突出部29との間には、付勢バネ72が配設されており、この付勢バネ72によって刈刃支持ケース22はジョイントケース21から離脱する方向に常時付勢されている。なお、この付勢バネ72と突出部との間にはワッシャ73が介装されている。
さらには、刈刃支持ケース22の後部には、フランジ部74が一体形成されており、このフランジ部74に刈刃支持ケース22の回動を容易化するための把持部75が刈刃3と異なる方向に延びるように取り付けられている。
また、ノブナット45を逆方向(例えば、時計回り方向)に回動すると、スライド軸40は、左端部がさらにジョイントケース21から引き出されるようにスライド移動して、刈刃支持ケース22をジョイントケース21に向かって移動させる。その際、2つの噛み合い面(菊座)41,42が適正、つまり互いに対向する凸部41b(42b)と凹部42a(41a)とがきちんと噛み合うように位置決めがなされていれば、ジョイントケース21と刈刃支持ケース22とがしっかりと固定される。
噛み合い検出部25は、図2,3に示されるように、ジョイントケース21に対する刈刃支持ケース22の回動位置を示すように刈刃支持ケース22に揺動可能に支持された凹凸状の第1の係合部としての突起部76と、突起部76が摺接移動するようにジョイントケース21に設けられた凹凸状の第2の係合部77とを備えて構成されている。
これら突起部76と第2の係合部77とは、第1及び第2の噛み合い面(菊座)41,42が適正に噛み合っている状態にあっては、突起部76が第2の係合部77の凹部77a(図3に図示)に位置し、第1及び第2の噛み合い面(菊座)41,42が適正に噛み合っていない状態にあっては、突起部76が第2の係合部77の凸部77b(図3に図示)に位置するように予め設定されている。
すなわち、突起部76が第2の係合部77の凹部77aに位置している状態にあっては、第1及び第2の噛み合い面(菊座)41,42を適正に噛み合わせることが可能であることを示し、また、突起部76が第2の係合部77の凸部77bに位置している状態にあっては、第1及び第2の噛み合い面(菊座)41,42を適正に噛み合わせることが不可能であることを示すようになっている。
また、このレバー部材78の揺動基部78cには付勢バネ79が配設されており、突起部76をフランジ部80の外周縁部に向かって常時付勢するようになっていると共に、作業者によるレバー操作が行われた場合は、フランジ部80の外周面から突起部76を容易に離脱させることができるようになっている。
なお、突起部76をフランジ部80の外周縁から離脱させた状態にあっては、ジョイントケース21に対して刈刃支持ケースを360度回動させることが可能となっている。
図4(a)に示されるように、操作杆2と刈刃3との長手方向がほぼ一致する状態、つまり突起部76が既に第2の係合部77に位置している状態にあっては、作業者は、ノブナット45を緩めて、ジョイントケース21から刈刃支持ケース22が離脱する方向(右方向)に移動させる。やがて、第1及び第2の噛み合い面(菊座)41,42が非噛み合い状態になると、刈刃支持ケース22が回動可能になるので、刈刃3が所望角度(上向き、或いは下向き)となるように、把持部75を握りながら刈刃支持ケース22を回動させる。そして、図4(b)に示されるように、刈刃支持ケース22の回動に応じて突起部76が第2の係合部77に沿って摺接移動し、突起部76が第2の係合部77の凹部77aに位置している状態(図中にあっては実線で示す)、つまり、第1及び第2の噛み合い面(菊座)41,42が適正に噛み合うように配置された状態でノブナット45を締め込んでいけば、刈刃支持ケース22はジョイントケース21にしっかり固定され、刈刃3を所望角度で固定することができる。
3…刈刃
20…刈取部本体
21…ジョイントケース
22…刈刃支持ケース
23…角度調整部
24…枝葉避けカバー
25…噛み合い検出部
41…第1の噛み合い面
42…第2の噛み合い面
76…突起部(第1の係合部)
77…第2の係合部
77a…凹部
77b…凸部
Claims (1)
- 操作杆と連結するジョイントケースに設けられた第1の噛み合い面と、前記ジョイントケースに縦回動可能、かつ横方向に進退移動可能に連なると共に刈刃を支持する刈刃支持ケースに設けられた第2の噛み合い面と、を適切に噛み合わせることによって前記刈刃の角度調整を行う菊座調整式の角度調整部を備えた高枝刈機において、
前記ジョイントケースに対する前記刈刃支持ケースの回動位置を示すように前記刈刃支持ケースに揺動可能に支持された凹凸状の第1の係合部と、
前記第1の係合部が摺接移動するように前記ジョイントケースに設けられた凹凸状の第2の係合部と、を備えて構成され、
前記第1の係合部の凸部が前記第2の係合部の凹部に位置している状態にあっては、前記第1及び第2の噛み合い面を適正に噛み合わせることが可能であることを示し、前記第1の係合部の凸部が前記第2の係合部の凸部に位置している状態にあっては、前記第1及び第2の噛み合い面を適正に噛み合わせることが不可能であることを示す噛み合い検出部を備えたことを特徴とする高枝刈機。
Priority Applications (1)
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JP2007058279A JP4711986B2 (ja) | 2007-03-08 | 2007-03-08 | 高枝刈機 |
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JP2007058279A JP4711986B2 (ja) | 2007-03-08 | 2007-03-08 | 高枝刈機 |
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Family
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Family Applications (1)
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JP2007058279A Active JP4711986B2 (ja) | 2007-03-08 | 2007-03-08 | 高枝刈機 |
Country Status (1)
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- 2007-03-08 JP JP2007058279A patent/JP4711986B2/ja active Active
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