JP4757716B2 - 貯湯式給湯器 - Google Patents

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Description

本発明は、貯湯タンク内の残湯量を分かりやすく表示して、使い勝手を改善した貯湯式給湯器に関する。
ヒートポンプ式給湯器、電気温水器、コージェネレーション・システム等においては、貯湯タンクを有し、底部から貯湯タンクに給水された水を沸上温度まで加熱して、貯湯タンクの頂部から出湯し、適宜な割合で水と混合して給湯する貯湯式給湯装置が広く使用されている。かかる貯湯式給湯装置では、夜間電力や発電排熱などを利用して、熱需要が発生する時刻よりも前に貯湯タンク内の水の沸き上げを行い、貯湯タンクに蓄熱し、この蓄熱された熱を給湯や暖房等に利用する。そのため、多くは各日の熱負荷を学習して各日毎の熱需要を予測する機能を有しており、予測熱量に応じて貯湯タンク内の水の沸き上げを行い蓄熱する。
しかしながら、実際の熱需要は、各日毎のユーザの熱消費により決まるものであるため、いくら学習したとしても正確に熱需要を予測することは困難である。実際の熱需要が予測熱需要を上回る場合、貯湯タンクの貯熱量が不足し、いわゆる湯切れ状態となる。従って、湯切れを生じる前に、実際の熱需要に応じて貯湯タンク内の水(又は温水)を追加的に沸き上げを行う必要がある。
そのため、貯湯式給湯器は、貯湯タンク内の残熱量が、現在時刻以降のその日の予測熱需要を下回った場合、自動的に又は手動で追加沸き上げを行う機能を有する。一般には、実際の熱需要はユーザの意志によって決まるため、手動で追加沸き上げを行う機能を付加する場合が多い。その場合、ユーザが追加の沸き上げの要否を判断するために、貯湯タンク内の残熱量をユーザに知らせる機能が必要となる。従って、リモコンに貯湯タンク内の残熱量を表示させる機能を有する貯湯式給湯器が考案されている(特許文献1〜3参照)。
特許文献1に記載された貯湯式給湯器では、貯湯タンクの縦方向に所定間隔をおいて複数の湯温センサを設けると共に、貯湯タンクからの湯に混合する水の水温を検出する水温センサ及び制御器を備えている。各湯温センサを、上から順に1,2,3,…,6と番号をふり、i番目の温度センサが検出する温度をTとする。水温センサが検出する水温をTとする。また、貯湯タンクを、各湯温センサの取り付け高さに対応して各部分に区画する。i番目の湯温センサに対応する区画の部分容積をVとする。ユーザが入力ボタンから入力する所望の給湯温度をTとする。制御器は、各温度T(i=1,…,6),T,T及び部分容積Vに基づいて、混合水量VをVx={(i=1〜6)Σ(T-Tu)Vi}/(Tu-Tw)により求める。そして、求めた混合水量Vに貯湯タンクの全容量Vを加えて、給湯可能容量V(=V+V)を算出する。この給湯可能容量Vを、ユーザが入力した給湯温度Tとともに、リモコンに付属のLCDに数値で表示する。これにより、ユーザはあとどの程度の量の湯が使用可能であるかを知ることができる。
特許文献2,3には、リモコンに付属のLCDに、リモコンに残湯量を示すゲージを表示する貯湯式給湯器が記載されている。
特許文献3には、貯湯タンク内の現時点の残熱量Qを貯湯タンクの蓄熱容量Qallで除算して蓄熱率R=Q/Qallを算出し、この蓄熱率Rをリモコンにバーグラフで表示する貯湯式給湯器が記載されている。
また、特許文献4に記載の貯湯式給湯器では、貯湯タンクの残熱量を使用可能な湯量ではなく、貯湯タンク内の残熱を用いて給湯可能な時間又は湯張りが可能な回数に換算して表示する。この場合、貯湯タンク内の残熱量QをQ=V(T−T)+V(T−T)+…+V(T−T)により計算し、あらかじめ決められた所定の換算温度T(例えば、43℃)を用いて残湯量qをq=Q/(T−T)により算出する。温水が使用可能な時間tを算出する場合、あらかじめ決められた所定の流量f(例えば、12L/min)を用いて、t=q/fにより求める。この給湯可能な時間をリモコンに表示する。
一方、過去の熱需要の実績をグラフとしてリモコンに表示させることにより、ユーザが毎日の熱の使用状況を把握可能とした貯湯式給湯器が記載されている。
特開平5−118572号公報 実開平4−50354号公報 特開2005−9810号公報 特開2004−218947号公報 特開2004−144327号公報 特開2004−85059号公報
ところで、上述のように、一般の貯湯式給湯器においては、各日の熱需要を過去の熱需要の実績から予測し、その予測に基づいて、沸き上げコストと熱効率のバランスが最適となる時点で沸き上げを行うように運転計画を作成する。そして、作成された運転計画に従って、自動的に沸上運転が行われる。
例えば、深夜電力を利用すると沸上時の電力コストの点では有利である。しかしながら、その日の熱需要がその日の夕方以降に集中している場合、深夜電力によって、その日のすべての予測消費熱量分の貯湯タンクの沸き上げを行ったのでは、貯湯中の放熱ロスにより熱効率が低下する。従って、放熱ロスを加味した余分な蓄熱が必要となるため、全体的にコストが大きくなる可能性がある。また、その日の予測消費熱量が貯湯熱量を超えている場合には、深夜時間帯以外のその日のある時間帯に沸上運転を行う必要がある。
このように、運転計画に従って自動的な沸上運転が行われる場合においては、一時的に貯湯タンク内の残熱量が少なくなっていたとしても、その後暫くすれば自動的に沸上運転が行われる場合がある。従って、貯湯タンク内の残熱量が少ないからと云って必ずしも手動で沸上運転を行わなくてもよい場合がある。
しかしながら、上記従来の貯湯式給湯器においては、いずれも、ユーザは現在の貯湯タンク内の残熱量に関する情報又は過去の使用熱量に関する情報は認知することはできるが、現時点より先に自動運転計画に関する情報を認知することができない、すなわち、現時点より先に自動運転計画に沿って沸上運転が実行された場合も考慮して、今後、湯切れが起こるおそれがあるか否かの判断を行うことができない。従って、自動の沸上運転によって湯切れが生じないにもかかわらず手動で沸上運転を実行させて、貯湯タンクに余分な熱量が蓄熱され、最適な貯湯式給湯器の運転が阻害されてしまうおそれがある。
また、貯湯タンクの残熱量が減ってきたときに、将来の自動沸上運転の予定が分からないために、ユーザが不安感を抱く場合もある。
そこで、本発明の目的は、ユーザが、現時点より先に計画された自動沸上運転をも含めて、現時点以降の貯湯タンク内の蓄熱量を容易に認識することを可能とする貯湯式給湯器を提供することにある。
本発明に係る貯湯式給湯器の第1の構成は、温水を貯湯する貯湯タンクと、前記貯湯タンク内の水を沸き上げる加熱部と、前記貯湯タンク内に蓄熱された熱の使用熱量を検出する使用熱量検出手段と、前記使用熱量に基づいて、各日の熱需要の予測値(以下「予測熱需要」という。)を算出する熱需要予測手段と、前記予測熱需要に基づき、各日の各時間帯において前記加熱部による沸上運転の計画を作成する運転計画作成手段と、前記運転計画作成手段が作成する運転計画に基づき、前記加熱部による沸上運転を制御する自動沸上運転制御手段と、前記貯湯タンク内の残熱量を検知する残熱量検知手段と、前記残熱量又は前記残熱量から換算される前記貯湯タンク内の残熱量を示す量(以下「残熱量等」という。)を表示する残熱量表示手段と、各時刻において、使用熱量検出手段が検出する使用熱量のその日の積算値を算出する使用熱量積算手段と、各時点において、前記運転計画作成手段が決定したその日のその時点以降の沸上予定熱量と現時点の前記貯湯タンク内の残熱量の和から、前記使用熱量積算手段が算出した使用熱量の積算値を差し引くことにより、その日のその時点以降に予定された全貯熱量(以下「予定残熱量」という。)を算出する予定残熱量演算手段と、前記予定残熱量又は前記予定残熱量から換算される前記貯湯タンク内の予定残熱量を示す量(以下「予定残熱量等」という。)を表示する予定残熱量表示手段と、を備えたことを特徴とする。
この構成により、各時点において残熱量表示手段によってその時点における貯湯タンク内の残熱量等が表示されるとともに、予定残熱量表示手段により予定残熱量等が表示される。従って、ユーザはこれらの表示手段によって表示される残熱量等及び予定残熱量等を見て、将来の自動沸上運転の予定を認知し、手動の沸上運転を実行すべきか否かの正確な判断を行うことが可能となる。
ここで、「加熱部」としては、電気ヒータ、ヒートポンプ・ユニット、エンジン発電機の排熱回収装置、燃料電池の排熱回収装置等を使用することができる。「残熱量検知手段」が貯湯タンク内に蓄熱された残熱の熱量を検出する方法は、ここでは特に限定するものではなく、例えば、上記「背景技術」の欄で述べたような従来の各種の方法を用いることができる。「運転計画作成手段」が沸上運転の計画を作成する方法に関しても、ここでは特に限定するものではなく、従来公知の各種方法を使用することができる。
「残熱量表示手段」及び「予定残熱量表示手段」としては、例えば、貯湯式給湯器を操作するリモコンに備えられたLCDパネルやLEDパネル等のディスプレイを使用することができる。
「残熱量から換算される前記貯湯タンク内の残熱量を示す量」としては、例えば、残熱量から換算して得られる貯湯タンク内の残湯量、蓄熱率(貯湯タンク内の現時点の残熱量を貯湯タンクの蓄熱容量で除算した値)、残熱により給湯を持続することが可能な時間等が上げられる。「予定残熱量から換算される前記貯湯タンク内の予定残熱量を示す量」としては、例えば、予定残熱量から換算して得られる貯湯タンク内の残湯量、蓄熱率(貯湯タンク内の現時点の予定残熱量を貯湯タンクの蓄熱容量で除算した値)、予定残熱により給湯を持続することが可能な時間等が上げられる。
本発明に係る貯湯式給湯器の第2の構成は、前記第1の構成において、前記予定残熱量等がその日のその時点以降の予測熱需要を下回る場合に、湯切れ警報を報知する湯切報知手段を備えたことを特徴とする。
これにより、予定残熱量等がその日の予測熱需要を下回る場合に、追加の沸上運転を行うか否かのユーザの判断を促すことができる。ユーザが必要を感じれば追加の沸上運転を行い、不要であれば追加の沸上運転を行わないように指示すればよいため、無駄な沸上運転を極力減らすことが可能となる。
本発明に係る貯湯式給湯器の第3の構成は、前記第1又は2の構成において、前記残熱量表示手段及び予定残熱量演算手段は、前記残熱量等又は予定残熱量等をグラフ化して表示することを特徴とする。
これにより、ユーザは残熱量等又は予定残熱量等を容易に視認することができる。
ここで、グラフの表示形態は特に限定するものではなく、例えば、バーグラフや円グラフ等の表示形態を用いることができる。
本発明に係る貯湯式給湯器の第4の構成は、前記第1乃至3の何れか一の構成において、前記運転計画作成手段が作成した運転計画をグラフ化して表示する運転計画表示手段を備えていることを特徴とする。
これにより、ユーザは将来の運転計画を容易に視認することができる。これにより、ユーザは、その日に自動で追加の沸上運転が行われるか否かを認知できるため、ユーザが不安感を解消できるとともに、手動の沸上運転の要否の判断ミスを減らすことができる。
以上のように、本発明に係る貯湯式給湯器によれば、残熱量表示手段に加えて予定残熱量表示手段を備え、予定残熱量等も表示させることにより、ユーザは将来の自動沸上運転の予定を認知し、手動の沸上運転を実行すべきか否かの正確な判断を行うことが可能となる。従って、自動の沸上運転によって将来湯切れが生じないにもかかわらず手動で沸上運転を実行させて、貯湯タンクに余分な熱量が蓄熱され、最適な貯湯式給湯器の運転が阻害されるような事態を防止することができる。
また、貯湯タンクの残熱量が減ってきたときであっても、予定残熱量等をユーザに知らせることで、ユーザが不安感を抱くことを防止できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施例1に係る貯湯式給湯器1の構成を表す図である。貯湯式給湯器1は、貯湯タンク2、給水路3、沸上循環路4、沸上ポンプ5、加熱部6、原湯出湯路7、混合用水路8、混合弁9、出湯路10、出湯センサ11、湯温センサ12a〜12d、水温センサ13、流量センサ14、制御部15、及びリモコン16を備えている。
貯湯タンク2は、成層貯湯方式により温水を貯湯するタンクである。「成層貯湯方式」とは、高温(70℃程度)の温水を、貯湯タンク上部にゆっくりと注入することで、下部の水と混ざり合わないように貯熱する方式をいう。
給水路3は、貯湯タンク2の下部に上水からの水を供給する管路である。
沸上循環路4は、貯湯タンク2内の水の沸上を行うための管路であり、両端が、貯湯タンク2の底部と頂部に接続されている。沸上ポンプ5は、沸上循環路4に貯湯タンク2内の水を流水させるポンプである。加熱部6は、沸上循環路4を流水する未加熱水を加熱する。沸上ポンプ5により貯湯タンク2の底部から沸上循環路4に吸入される未加熱水は、沸上ポンプ5,加熱部6を経て沸き上げられた後、貯湯タンク2の頂部に返流される。
原湯出湯路7は、貯湯タンク2の頂部付近の温水(以下「原湯」という。)を出湯するための管路である。原湯出湯路7は、上流側が貯湯タンク2の頂部に連通している。混合用水路8は、出湯温度の調節のため原湯と混合するための水(以下「混合用水」という。)が通水する管路である。混合用水路8の上流側は、給水路3に接続されている。混合弁9は、原湯出湯路7から送水される原湯と、混合用水路8から送水される混合用水とを混合する電動混合弁である。出湯路10は、混合弁9で温度調整された温水を給湯栓等に出湯するための管路である。
出湯センサ11は、貯湯タンク2の頂部付近に貯湯された温水の温度を検出する温度センサである。湯温センサ12a〜12dは、貯湯タンク2の側面に、高さ方向に間隔を開けて設けられた温度センサであり、各高さにおける貯湯タンク2内の温水の温度を検出する。
水温センサ13は、給水路3に設けられた温度センサであり、給水される水の温度を検出する。流量センサ14は、給水路3から貯湯タンク2に流入する水の流量を検出するセンサである。
制御部15は、貯湯式給湯器1の制御を行う回路である。また、リモコン16は、ユーザが貯湯式給湯器1に対して操作指示を入力するためのリモコンである。
制御部15は、残熱量検知手段21、使用熱量検出手段22、使用熱量記憶手段23、タイマ24、使用熱量積算手段25、予定残熱量演算手段26、グラフ作成手段27、湯切報知手段28、熱需要予測手段29、運転計画作成手段30、運転計画記憶手段31、自動沸上運転制御手段32、及び運転計画表示手段33を備えている。リモコン16は、表示部41及び操作指示入力部42を備えている。尚、本実施例においては、リモコン16の表示部41は、残熱量等を表示する残熱量表示手段、及び予定残熱量等を表示する予定残熱量表示手段として機能する。
残熱量検知手段21は、出湯センサ11及び湯温センサ12a〜12d並びに水温センサ13が検出する各温度に基づいて、貯湯タンク2内に蓄積された熱量(残熱量)を演算する。
使用熱量検出手段22は、各時間帯において貯湯タンク2内に蓄熱された熱を使用した量(使用熱量)を演算する。使用熱量記憶手段23は、使用熱量検出手段22により算出された各時間帯の使用熱量を記憶する。タイマ24は、時刻を表すクロック信号を出力する。
熱需要予測手段29は、使用熱量記憶手段23に記憶された過去の使用熱量の実績に基づいて、各日の各時間帯の熱需要の予測値(予測熱需要)を算出する。算出した各日の各時間帯の予測熱需要は、運転計画記憶手段31に保存される。運転計画作成手段30は、この予測熱需要に基づいて、加熱部6による沸上運転のスケジュール(以下「沸上運転計画」という。)を作成する。運転計画記憶手段31は、運転計画作成手段30が作成する沸上運転計画を記憶する。自動沸上運転制御手段32は、沸上運転計画に基づいて、加熱部6及び沸上ポンプ5の運転制御を行う。
使用熱量積算手段25は、使用熱量検出手段22が検出する使用熱量のその日の積算値を算出する。予定残熱量演算手段26は、各時刻において、運転計画作成手段30が作成した沸上運転計画におけるその日のその時点以降の沸上予定熱量と現時点の貯湯タンク2内の残熱量の和から、使用熱量積算手段25が算出した使用熱量の積算値を差し引くことにより、その日のその時点以降に予定された熱量(予定残熱量)を算出する。
グラフ作成手段27は、リモコン16の表示部41に、残熱量又は予定残熱量をグラフ化して表示する制御を行う。
湯切報知手段28は、予定残熱量がその日のその時点以降の予測熱需要を下回る場合に、リモコン16の表示部41に湯切れ警報を表示する制御を行う。
運転計画表示手段33は、運転計画記憶手段31に記憶された沸上運転計画を、リモコン16の表示部41にグラフ化して表示する制御を行う。
以上のように構成された本実施例に係る貯湯式給湯器1について、以下その動作を説明する。
まず、残熱量検知手段21は、各時刻において、貯湯タンク2内の残熱量を演算する。水温センサ13が検出する給水温度をT、湯温センサ12a〜12dが検出する温度をT〜Tとする。各湯温センサ12a〜12dに対応して、貯湯タンク2内の貯湯空間を4つの部分領域に区分し、それぞれの区分の体積をV〜Vとする。各部分空間内の温水温度は、高さにより異なるが、その平均値が、それぞれに対応する湯温センサ12a〜12dが検出する温度をT〜Tであるとする。そうすると、残熱量Qは、次式によって計算される。
Figure 0004757716
さらに、残熱量検知手段21は、残熱量Q、給水温度T、及びリモコン16によりユーザが設定する給湯温度Tとから、使用可能な温水の水量(以下「残湯量」という。)Vを換算する。残湯量の計算は、次式により行われる。
Figure 0004757716
一方、使用熱量検出手段22は、各時刻において、使用熱量を算出する。各時刻において使用される貯湯タンク2の使用熱量qは、出湯センサ11の検出する出湯温度T、水温センサ13が検出する給水温度T、及び流量センサ14が検出する流量Fに基づいて、q=F(T−T)により計算される。
また、使用熱量検出手段22は、各時間帯における積算使用熱量を計算し、使用熱量記憶手段23に記憶する。ここで、「時間帯」とは、1日を一定の時間に区分したときの各時間帯をいう。例えば、1日を2時間ごとに区分して、0〜2時を時間帯W、2〜4時を時間帯W、…のように表す。各時間帯Wにおける使用熱量Qは、次式により計算される。
Figure 0004757716
この各時間帯Wにおける使用熱量Qは、熱需要予測手段29及び運転計画作成手段30による後の沸上運転計画を作成する際の学習データとして使用される。
使用熱量積算手段25は、使用熱量検出手段22が算出する使用熱量を、その日の0時から現時刻まで積算し、その日の全使用熱量Qを算出する。
予定残熱量演算手段26は、運転計画記憶手段31に記憶された沸上運転計画を参照し、現時点以降にその日に計画されている沸上運転により供給される全熱量(以下「沸上予定熱量」という。)Qsrを計算する。そして、現時点の残熱量Qと沸上予定熱量Qsrとの加算値Q+Qsrから、その日の全使用熱量Qを引いて、その日のその時点以降に予定された全貯熱量(以下「予定残熱量」という。)Q(=Q+Qsr−Q)を算出する。予定残熱量は、現時点以降の沸上運転により供給される熱量も考慮した残熱量である。
さらに、予定残熱量演算手段26は、式(2)と同様に、予定残熱量Qを湯量に換算し、予定残湯量V=Q/(T−T)を算出する。
グラフ作成手段27は、残熱量検知手段21が計算した残湯量Vと、予定残熱量演算手段26が計算した予定残湯量Vとを、リモコン16の表示部41にグラフ表示する。グラフ表示の仕方としては、例えば、図2に示したように表示する。
図2は、図1のリモコン16の表示状態の例を表す図である。図2の例においては、残湯量はバーグラフで表示されている。バーグラフは2色で表示されており、下側の部分Aは残湯量Vを表している。また、下側の部分Aと上側の部分Bとを合わせた全体Cは、予定残湯量Vを表している。
このように、予定残湯量までもリモコン16に表示することで、ユーザは将来の自動沸上運転の予定を認知し、手動の沸上運転を実行すべきか否かの正確な判断を行うことが可能となる。また、貯湯タンク2の残熱量が減ってきたときであっても、予定残熱量等をユーザに知らせることで、ユーザが不安感を抱くことを防止できる。
さらに、運転計画表示手段33は、運転計画記憶手段31に記憶された沸上運転計画を参照し、現時点以降の所定期間の沸上運転計画をグラフ化して表示する。図2においては、沸上運転計画表示領域43に、現時点以降の12時間後までの沸上運転計画をグラフ表示している。沸上運転計画表示領域43において、下部に表示された数字は、時間帯(例えば、12は12時から14時までの時間帯、14は14時から16時までの時間帯等)を表す。また、各数字の上部に表示されたバーグラフは、その時間帯に行われる沸上運転により供給される湯量(熱量)を表す。このように、沸上運転計画をグラフ表示することで、ユーザはあとどれくらい後にどの程度の沸上運転が計画されているかを認知できるため、手動の沸上運転を実行すべきか否かのより正確な判断を行うことが可能となる。
また、湯切報知手段28は、運転計画記憶手段31に保存された予測熱需要を読み出して、現時点以降のその日の予測熱需要Qを計算する。そして、予定残熱量演算手段26が算出した予定残熱量Qから予測熱需要Qを引いた値Q−Qが0以上か否かを判定する。Q−Qが0未満の場合、湯切れを起こすことが予想されるため、リモコン16の表示部41に湯切れ警報44を表示し、手動による追加の沸上運転を促す。ユーザは、この湯切れ警報44を見て、手動による追加の沸上運転が必要であることに気づくことができる。又、警報はブザーや音声と併用することで、より認知性を高めることが可能である。
本発明の実施例1に係る貯湯式給湯器1の構成を表す図である。 図1のリモコン16の表示状態の例を表す図である。
符号の説明
1 貯湯式給湯器
2 貯湯タンク
3 給水路
4 沸上循環路
5 沸上ポンプ
6 加熱部
7 原湯出湯路
8 混合用水路
9 混合弁
10 出湯路
11 出湯センサ
12a〜12d 湯温センサ
13 水温センサ
14 流量センサ
15 制御部
16 リモコン
21 残熱量検知手段
22 使用熱量検出手段
23 使用熱量記憶手段
24 タイマ
25 使用熱量積算手段
26 予定残熱量演算手段
27 グラフ作成手段
28 湯切報知手段
29 熱需要予測手段
30 運転計画作成手段
31 運転計画記憶手段
32 自動沸上運転制御手段
33 運転計画表示手段
41 表示部
42 操作指示入力部
43 沸上運転計画表示領域
44 湯切れ警報

Claims (4)

  1. 温水を貯湯する貯湯タンクと、
    前記貯湯タンク内の水を沸き上げる加熱部と、
    前記貯湯タンク内に蓄熱された熱の使用熱量を検出する使用熱量検出手段と、
    前記使用熱量に基づいて、各日の熱需要の予測値(以下「予測熱需要」という。)を算出する熱需要予測手段と、
    前記予測熱需要に基づき、各日の各時間帯において前記加熱部による沸上運転の計画を作成する運転計画作成手段と、
    前記運転計画作成手段が作成する運転計画に基づき、前記加熱部による沸上運転を制御する自動沸上運転制御手段と、
    前記貯湯タンク内の残熱量を検知する残熱量検知手段と、
    前記残熱量又は前記残熱量から換算される前記貯湯タンク内の残熱量を示す量(以下「残熱量等」という。)を表示する残熱量表示手段と、
    各時刻において、使用熱量検出手段が検出する使用熱量のその日の積算値を算出する使用熱量積算手段と、
    各時点において、前記運転計画作成手段が決定したその日のその時点以降の沸上予定熱量と現時点の前記貯湯タンク内の残熱量の和から、前記使用熱量積算手段が算出した使用熱量の積算値を差し引くことにより、その日のその時点以降に予定された全貯熱量(以下「予定残熱量」という。)を算出する予定残熱量演算手段と、
    前記予定残熱量又は前記予定残熱量から換算される前記貯湯タンク内の予定残熱量を示す量(以下「予定残熱量等」という。)を表示する予定残熱量表示手段と、を備えた貯湯式給湯器。
  2. 前記予定残熱量等がその日のその時点以降の予測熱需要を下回る場合に、湯切れ警報を報知する湯切報知手段を備えた請求項1記載の貯湯式給湯器。
  3. 前記残熱量表示手段及び予定残熱量演算手段は、前記残熱量等又は予定残熱量等をグラフ化して表示することを特徴とする請求項1又は2記載の貯湯式給湯器。
  4. 前記運転計画作成手段が作成した運転計画をグラフ化して表示する運転計画表示手段を備えていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一記載の貯湯式給湯器。



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