JP4757453B2 - クランプの取付構造 - Google Patents

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本発明は、クランプの取付構造と,この取付構造における切り起こし孔の製造方法に関する。
従来のクランプとして、ケーブルワイヤを保持する保持部に支柱が立設された構造を有するものがある。このクランプは、車体パネルを貫通する取付孔に支柱の先端から差し込まれることで車体パネルに固定される(特許文献1の第5図参照。)。
また支柱の基部には、支柱を包囲するようにして皿状体が設けられる。支柱と取付孔との間には環状の防水パッキンが挟み込まれる。そして支柱が車体パネルの取付孔に差し込まれることで、皿状体により防水パッキンが車体パネルに押し付けられる。
特開2000−249120号公報
上述のように従来のクランプは、車体パネルに対して直交する方向から取付孔に差し込まれる。このため車体パネルとそれに隣接する機器との間隔がクランプの全長分に満たない場合には、クランプの取付作業がスムーズにいかないという問題があった。
また防水性を確保するためには、取付孔とクランプとの間に防水パッキンなどのシーリングを配置することが必要となる。
本発明は上述した点に鑑みて創案されたものである。つまり本発明が解決しようとする課題は、車体パネルに対して直交する方向に開口した孔(切り起こし孔)を利用することで、その取付作業に必要とされる空間を低減させたクランプの取付構造を提供することにある。そしてシーリングを極力必要としない車体パネルへのクランプの取付構造を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の各発明は次の手段をとる。
先ず第1の発明に係るクランプの取付構造は、車両等に装備される平板状の車体パネルの所定位置に厚み方向に形成された部分的な切れ目によって分割された一方の端縁部を他方の端縁部から車体パネルの厚み方向に離間させることで形成された切り起こし孔にクランプを挿入して固定するクランプの取付構造であって、クランプが、ワイヤ類などの部材を保持可能な保持部と、保持部の基部に設けられ、車体パネルに設けられた切り起こし孔に挿入され車体パネルの一方の端縁部に嵌合し挟持する挟持溝を有する挟持部とを有し、車両等の内方側が、車体パネルによって、雨の侵入が許容される区画や外部から閉鎖されることにより、斜め又は水平に降り注ぐ雨が侵入しないように防水される構成であるとともに、車体パネルに形成された切り起こし孔は、防水が必要とされる車両の内方側に位置して配置されることを特徴とする。
この第1の発明によれば、切り起こし孔の一方の端縁部を挟持溝で挟持することにより、切り起こし孔にクランプが取付けられる。クランプは、車体パネルから突出した一方の端縁部に嵌合できる大きさの挟持部とワイヤ保持部とを少なくとも備えていればよい。このため従来のクランプの場合と比較して、車体パネルと隣接する機器との間の空間が少ない場合でもクランプを車体パネルに取付けることができる。
また第1の発明によれば、防水が必要とされる車両の内方側に切り起こし孔が配置されている。このためこの切り起こし孔とクランプとの隙間に防水処理(シーリング)を別途施す必要がほとんどない。よって切り起こし孔とクランプとの間にシーリングを必要としないだけ、車体パネルへのクランプの取付構造の部品点数が削減される。
「車体パネル」とは、車両の車体,ドア,フェンダ,フード,トランクリッドなどの車体外部又は車体内部を形作る外板又は内板である。また空間を介した閉断面構造をとって組み合わされたドアなどの複合パネルのアウタパネル(外装パネル,外板)や補強用のインナパネル(内装パネル,内板)も車体パネルに含まれる。
「切れ目」とは、車体パネルなどの表面の切れ込みのことである。切れ込みの深さは、外力が加えられることでその両端縁部を分割して離間させることが可能な深さであればよい。車体パネルの厚み方向に貫通して形成された切れ目でもよい。
また「切れ目」の形状は、略水平・略鉛直の直線形状,斜線,波線,折れ曲がり線など両端縁部を形成することができる限りいかなる形状であってもよい。
次に第2の発明に係るクランプは、第1の発明において、切り起こし孔が、一方の端縁部である下方の端縁部と、他方の端縁部である上方の端縁部を有し、上方の端縁部と下方の端縁部が、垂直状の車体パネルに形成された水平状の切れ目にて分割される構成である。
次に第3の発明に係るクランプは、第1の発明又は第2の発明において挟持部の切り起こし孔に挿入される部片の前面に設けられ、挿入状態において切り起こし孔の他方の端縁部に係合して抜止機能を果たす係止片とを有することを特徴とする。
この第3の発明によれば、切り起こし孔を形成する他方の端縁部に係止片を係合させることで、挟持部の抜け方向への移動を制限する。これにより、切り起こし孔から挟持部が抜けることを防止又は低減する(抜止する)ことができる。
次に第4の発明に係るクランプは、第1の発明〜第3の発明のいずれかにおいて係止片が、挟持部の挿入方向に並んで複数個設けられていることを特徴とする。
この第4の発明によれば、挟持部の挿入方向に並んで設けられた複数個の係止片のいずれかにより他方の端縁部と係合する。これにより、多少の製造誤差が生じた場合であってもクランプを確実に切り起こし孔に取付けることができる。
次に第5の発明に係る切り起こし孔の製造方法は、第1の発明〜第4の発明のいずれかにおける車体パネルへのクランプの取付構造における車体パネルへの切り起こし孔の製造方法であって、車体パネルに形成する切れ目に沿って切れ目より短い長さで切れ目とは垂直方向の面方向に所定幅の孔を車体パネルの厚み方向に貫通して予め穿設する工程と、所定幅の孔を穿設した後、車体パネルの厚み方向に貫通して切れ目を形成し、切れ目の一方の端縁部を他方の端縁部から車体パネルの厚み方向に離間させて切り起こし孔を形成する工程とを有することを特徴とする。
この第5の発明によれば、一方の端縁部と他方の端縁部とを垂直方向の面方向に予め離間しておく。このため両者を車体パネルの方向に離間させる際に、両端縁部が互いにその結合部分で引張られることなく離間する。このため端縁部が切り起こし孔の内方方向へ突出する(バリが生じる)ことが防止又は低減される。
「所定幅」とは、下部の端縁部と上部の端縁部とが垂直方向の面方向に完全に離間する幅のことをいう。また予め穿設される孔(貫通孔)は一つであってもよく、複数であってもよい。貫通孔の形状は、正角形・三角形・長方形などの多角形,円形,楕円形等の種々の形状をとることができる。
更に、本発明に係るシートは、上記各手段以外に次の手段をとることができる。
すなわち、第1の発明から第3の発明のいずれかの発明において、その係止片は、切り起こし孔の内方方向に弾性的に撓み動作可能に形成されていることを特徴とする。
これによれば、切り起こし孔にクランプを挿入する際の挿入荷重を係止片の撓み動作により吸収することができる。
次に車体パネルへの切り起こし孔の製造方法であって、車体パネルに形成する切れ目に沿って切れ目より短い長さで且つ切れ目に対して垂直方向に所定幅で離間した孔を車体パネルの厚み方向に貫通して予め穿設する工程と、所定幅の孔を穿設した後に車体パネルの厚み方向に貫通して切れ目を形成し、切れ目の一方の端縁部を他方の端縁部から車体パネルの厚み方向に離間させて切り起こし孔を形成する工程とを有する。
これによれば、バリの少ない切り起こし孔を車体パネルに設けることができる。
上述した本発明によれば、次の効果を得ることができる。
先ず第1の発明又は第2の発明によれば、車体パネルと隣接する機器との間の空間が比較的少ない場合でもクランプを車体パネルに取付けることができる。また第1の発明又は第2の発明によれば、クランプの取付構造の部品点数を削減することができる。
次に第3の発明によれば、挟持部の切り起こし孔からの抜けを防止又は低減する。
次に第4の発明によれば、いずれかの係止片によりクランプを固定することができる。
次に第5の発明によれば、バリの少ない切り起こし孔を製造することができる。
以下に本発明を実施するための最良の形態を図面を参照して説明する。
第一の実施形態を図1,図2及び図7,図8に、第二の実施形態を図9〜図12に、第三の実施形態を図16に示す。
図3〜図6は、車体パネルに形成される切り起こし孔の異なった形態を示す。図3及び図4は、車体パネル75の一部を車両内側に向けて変形させて切り起こし孔を形成したものである。図5及び図6は、車体パネル75の一部を車両外側に向けて変形させて切り起こし孔を形成したものである。詳しくは、下部の端縁部72の方が上部の端縁部71よりも車両の内方側に配置されることで、切り起こし孔70が形成されている。車両の内方側には一般的な防水対策が施されている。
[第一の実施形態]
第一の実施形態に係るクランプ1,2は断面逆U字状の固定部材である。一方の自由端がワイヤ保持部10となり、その一方の自由端に連接する部分が挟持部20となる。挟持部20に含まれる他方の自由端が、切り起こし孔70に挿入される挿入片30となる。そしてワイヤ保持部10と挿入片30とで形成された挟持溝60により、切り起こし孔70の端縁部を挟み込んで保持する。挿入片30には、弾性係止部位40が形成されている。弾性係止部位40は、切り起こし孔70と係合するための係止片50を有する。
ワイヤ保持部10は平板状の基部17からなる。基部17には、ケーブルワイヤなどを保持する公知の構造が設けられている。
図1に示すクランプ1は、バックル11とその下面に結合されたベルト12とを備える。バックル11は、ベルト12が挿し通される挿通部を備える。図7のように、ケーブルワイヤ76をベルトで巻いた後に、ベルト12の先端を挿通部に挿し通し引き締めることでケーブルワイヤ76を結束する。
図2に示すクランプ2は、ケーブルワイヤが配索される方向に張り出した板部材15を備える。図8のように、板部材15に沿ってケーブルワイヤ76を配置した後に、それらの周囲をテープ77などで巻くことでケーブルワイヤ76を板部材15に固定する。
挟持部20は挿入片30を有し、その挿入片30とワイヤ保持部10とを連結する構造を有する。
クランプ1,2の挟持部20は、その断面が逆L字形の部材である。挿入片30は、挟持部20の自由端として形成されると共にワイヤ保持部10に沿って下向きに突出している。そして挟持部20の基部で、ワイヤ保持部10の基部17の上部位置に連結する。
弾性係止部位40は、挿入片30を略逆U字状に切り欠いて形成されている。弾性係止部位40は、その上方の先端部が自由端をなして弾性的に撓み易くなっている。その自由端に後述の係止片50が設けられている。
係止片50は、切り起こし孔の上部の端縁部71側を臨む挿入片30の面(以下、前面30aと呼ぶ。)側に設けられた断面凸状の突起である。係止片50の形状,大きさは、ケーブルワイヤを保持した状態のクランプ1,2が切り起こし孔70から抜け方向に移動できない状態となる程の引っかかり力(係止力)が生ずる形状,大きさであればよい。
クランプ1,2の係止片50は、その断面が略台形形状に形成されている。断面の上部は、前面30aに対して垂直に切り立っている。また断面の下部は、挿入荷重低減のため挿入方向に傾斜が与えられている。
挟持溝60は、切り起こし孔70の下部の端縁部72を挟持する溝構造である。ワイヤ保持部10と挿入片30とが互いに連係して挟持溝60を形成する。つまりクランプ1,2のようにワイヤ保持部10と挿入片30とが一定の間隔を開けて互いに並列して配置されることで、その両者の間に挟持溝60が形成される。なお一定の間隔とは、下部の端縁部72が入り込むことができるだけの間隔をいう。
次にクランプ1,2の取付構造を、図7及び図8に基づいて説明する。
まず切り起こし孔70に挿入片30が挿入されることにより、図7及び図8のようにワイヤ保持部10と挿入片30とが下部の端縁部72を挟み持つかたちで下部の端縁部72と挟持溝60とが嵌合する。
更に挿入片30が挿入されることで切り起こし孔70から抜け出た係止片50が、その上部面で上部の端縁部71と接触して係合する。
クランプ1,2の材質は樹脂であり、各構成要素が一体的に成形されている。樹脂製のクランプ1は、金属などの素材のものよりも軽量である。樹脂としては、例えばポリビニルアルコール,ポリ塩化ビニル,ポリ塩化ビニリデン,ポリエチレン,ポリスチレン,ポリアミド,ポリ酢酸ビニル,アクリロニトリル=スチレン共重合体(AS),アクリロニトリル=ブタジエン=スチレン共重合体(ABS)などの熱可塑性樹脂、フェノール樹脂,エポキシ樹脂,不飽和ポリエステル樹脂,ユリア樹脂,メラミン樹脂,ポリウレタン樹脂,シリコン樹脂などの熱硬化性樹脂、生ゴムなどの天然ゴム、スチレン=ブタジエンゴム,ブタジエンゴム,ブチルゴム,エチレン=プロピレンゴム,ニトリルゴム,ウレタンゴムなどの合成ゴムがある。上述の樹脂は単独で使用してもよく、二種類以上使用されていてもよい。
なお、クランプ1としての機能を果たす限り他の材質を用いていてもよい。
次にクランプ1,2の作用,効果について説明する。
先ずクランプ1,2の挿入片30を、車体パネル75に沿って切り起こし孔70に挿入することでクランプ1,2を車体パネル75に取付けることができる。このため従来のクランプの場合と比較して、車体パネル75と隣接する機器との間の空間が少ない場合でもクランプ1,2を車体パネル75に取付けることができる。
また切り起こし孔70を形成する上部の端縁部71に係止片50を係合させることで、切り起こし孔70から挟持部20が抜け方向に移動することを防止又は低減する。つまり切り起こし孔からクランプ1,2が抜けることを防止又は低減する(抜止する)。
次に弾性係止部位40に設けられた係止片50は弾性的に撓み易くなっている。これによれば、切り起こし孔70にクランプ1,2を挿入する際の挿入荷重を、係止片50の切り起こし孔70の内方方向への撓み動作により吸収することができる。
次に車体パネル75へのクランプ1,2の取付構造によれば、切り起こし孔70を上部の端縁部71が被い隠す構造(庇構造)により、切り起こし孔70に対して斜め又は略水平から降り注ぐ雨が切り起こし孔70内に侵入することを防止する。これによれば切り起こし孔70とクランプ1,2との隙間にシーリングを配置する必要がない。シーリングを必要としないだけ、クランプ1,2の取付構造の部品点数が削減される。
[第二の実施形態]
次に第二の実施形態に係るクランプ3を図9〜図11に基づいて説明する。
クランプ3は断面逆U字状の固定部材であり、ワイヤ保持部10と挟持部20とを有する。ワイヤ保持部10はケーブルワイヤを保持する構造を有する(図示せず。)。挟持部20は、切り起こし孔70に挿入される挿入片30を有する。この挿入片30とワイヤ保持部10とは、互いに連係して挟持溝60を形成する。つまりクランプ3は第一の実施形態のクランプ1,2と同様の基本的構成を有する。よって同一の構成については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
クランプ3においてクランプ1,2と異なる点は、挿入片30に直接的に係止片50aが設けられている点である。図9では、挿入片30の挿入方向と直交して直線状の係止片50aが挿入片30の前面30aに設けられている。これによれば実施例1のクランプ2と同様の効果を奏する。さらに実施例1のクランプ1,2と比較して上部の端縁部71と係止片50aとの接触箇所が多くなるため、その係止力が高まる。
上述の係止片50aは複数個設けられていてもよい。図10のクランプ3aでは、略台形形状の係止片50aが一定の間隔をもって挿入片30の前面30aに三組設けられている。また図11のクランプ3bでは、前面30aから斜め上方へ向けて延出された撓み可能な係止片50bが一定の間隔をもって前面30aに三組設けられている。更にクランプ3bの挿入片30の自由端も、斜め上方に向けて延出されて係止片51を形成している。
これによれば、係止片50a,50a,50a(係止片50b,50b,50b)のいずれかにより上部の端縁部71と係合できる。つまり多少の製造誤差が生じた場合であっても、切り起こし孔70にクランプ3a(3b)を確実に取付けることができる。
[第三の実施形態]
次に第三の実施形態に係るクランプ4を図12に基づいて説明する。
クランプ4は断面逆U字状の固定部材であり、ワイヤ保持部10と挟持部20とを有する。ワイヤ保持部10にはバックル11とベルト12とを備える。挟持部20には挿入片30が設けられる。ワイヤ保持部10と挿入片30とで挟持溝60が形成される。つまりクランプ4は、第一の実施形態のクランプ1と同様の基本的構成を有する。よって同一の構成については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
クランプ4においてクランプ1と異なる点は、挿入片30よりもワイヤ保持部10を大きく形成した点である。挿入片30よりもワイヤ保持部10を大きく形成することで、ケーブルワイヤの保持力が向上する。またワイヤ保持部10の基部部分も大きく形成することで、切り起こし孔70の蓋の役目を果たす。また係止片が設けられていないため、切り起こし孔70にクランプ3を挿入する際の挿入荷重が低減される。
[切り起こし孔の製造方法]
次に切り起こし孔70の製造方法について図13〜図16に基づいて説明する。
先ず図13の通り、水平方向に長尺な長方形状の貫通孔80を車体パネルの厚み方向に貫通して設ける(穿設する)。次に上述の貫通孔80が中央位置にくるように、車体パネル75に略水平に長尺の切れ目を形成する。
次に切れ目の下部の端縁部72を上部の端縁部71から車体パネル75の厚み方向に離間させて図14及び図15の切り起こし孔70aを形成する。
なお上述の方法では、切れ目を形成した後に貫通孔80を設けることもできる。
この切り起こし孔70aの製造方法によれば、上部の端縁部71と下部の端縁部72とを垂直方向に予め離間しておくため、両者を車体パネル75の方向に離間させる際に、両端縁部71,72が互いにその結合部分で引張られることなく離間する。このため、図16のように両端縁部71,72が切り起こし孔70の内方方向へ突出する(バリ73が生じる)ことが防止又は低減される。
なお図16の切り起こし孔は、上部の端縁部71と下部の端縁部72とが面方向に結合したままの状態で外力を加えて離間させて形成されたものである。
第一の実施形態に係るクランプの斜視図である。 第一の実施形態に係るクランプの別の例の斜視図である。 切り起こし孔の斜視図である。 切り起こし孔の断面図である。 切り起こし孔の別の例の斜視図である。 切り起こし孔の別の例の断面図である。 第一の実施形態に係るクランプを用いた取付構造の図である。 第一の実施形態に係る別の例のクランプを用いた取付構造の図である。 第二の実施形態に係るクランプの一部斜視図である。 第二の実施形態に係るクランプの別の例の一部斜視図である。 第二の実施形態に係るクランプの更に別の例の一部斜視図である。 第三の実施形態に係るクランプの斜視図である。 貫通孔が設けられた車体パネルの斜視図である。 切り起こし孔の更に別の例の斜視図である。 切り起こし孔の更に別の例の断面図である。 通常の製造方法により形成された切り起こし孔の断面図である。
1,2,3,4 クランプ
10 ワイヤ保持部
11 バックル
12 ベルト
15 板部材
17 基部
20 挟持部
30 挿入片
30a 前面
40 弾性係止部位
50,50a,50b,51 係止片
60 挟持溝
70,70a 切り起こし孔
71 上部の端縁部
72 下部の端縁部
73 バリ
75 車体パネル
76 ケーブルワイヤ
77 テープ
80 貫通孔

Claims (5)

  1. 車両等に装備される平板状の車体パネルの所定位置に厚み方向に形成された部分的な切れ目によって分割された一方の端縁部を他方の端縁部から該車体パネルの厚み方向に離間させることで形成された切り起こし孔にクランプを挿入して固定するクランプの取付構造であって、
    前記クランプが、ワイヤ類などの部材を保持可能な保持部と、該保持部の基部に設けられ、前記車体パネルに設けられた切り起こし孔に挿入され前記車体パネルの該一方の端縁部に嵌合し挟持する挟持溝を有する挟持部とを有し、
    前記車両等の内方側が、前記車体パネルによって、雨の侵入が許容される区画や外部から閉鎖されることにより、斜め又は水平に降り注ぐ前記雨が侵入しないように防水される構成であるとともに、
    前記車体パネルに形成された切り起こし孔は、防水が必要とされる前記車両の内方側に位置して配置されることを特徴とするクランプの取付構造。
  2. 請求項1に記載のクランプの取付構造であって、
    前記切り起こし孔が、前記一方の端縁部である下方の端縁部と、前記他方の端縁部である上方の端縁部を有し、前記上方の端縁部と前記下方の端縁部が、垂直状の前記車体パネルに形成された水平状の切れ目にて分割される構成であることを特徴とするクランプの取付構造。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のクランプの取付構造であって、
    前記挟持部の前記切り起こし孔に挿入される部片の前面に設けられ、挿入状態において該切り起こし孔の他方の端縁部に係合して抜止機能を果たす係止片とを有することを特徴とするクランプの取付構造。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載のクランプの取付構造であって、
    前記係止片が、前記挟持部の挿入方向に並んで複数個設けられていることを特徴とするクランプの取付構造。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の車体パネルへのクランプの取付構造における車体パネルへの切り起こし孔の製造方法であって、
    前記車体パネルに形成する切れ目に沿って該切れ目より短い長さで該切れ目とは垂直方向の面方向に所定幅の孔を該車体パネルの厚み方向に貫通して予め穿設する工程と、
    前記所定幅の孔を穿設した後、該車体パネルの厚み方向に貫通して該切れ目を形成し、該切れ目の一方の端縁部を他方の端縁部から該車体パネルの厚み方向に離間させて切り起こし孔を形成する工程とを有することを特徴とする切り起こし孔の製造方法。
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