JP4756752B2 - 土砂改良用混合処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、軟弱土に固化材を混合して改良する土砂改良用混合処理装置に関し、特に軟弱土が超軟弱土に好適な混合処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
土砂改良としては、例えば、処理対象の軟弱土が浚渫土等の超軟弱土であり、それらを処理場に集めて改良することもある。図9はそのような一例として特許第3053179号に記載のものを示している。この例は、浚渫土等の超軟弱土が土運船1で埋立に近い海域に移送され、混合処理を行った後、埋立用として利用される。処理方法は、土運船1内の超軟弱土(以下、必要に応じ土砂aと称する)を、土運船1自体を混合槽として混合設備用台船4上から操作される混合設備10により固化材bと混合し、所定品質の混合物cに製造する。即ち、台船4には、混合装置10及び供給装置20が装備されている。混合装置10は、クレーン装置11により混合手段12を駆動操作する。クレーン装置11は、旋回式ジブ13に混合手段12を吊り下げた状態で、前後・左右に移動可能になっている。混合手段12は、駆動モータ及び減速機台等により回転される回転軸15と、回転軸15の下端側に設けられた撹拌翼16とを有している。回転軸15は、供給管及び管下端側の吐出口(何れも不図示)を有し、上部のスイベル等を通して供給される固化材bを該吐出口から排出可能になっている。供給装置20は、処理対象である土砂aの含水量等に応じて改良用固化材bの使用量及びフロー値等が決められ、例えば、固化材bを所定スラリー状に製造し供給する。
【0003】
混合物cを製造する場合は、固化材bが供給装置20のグラウトポンプ等により専用配管、上記スイベル及び軸内の供給管、更に上記した吐出口から土運船1内に供給される。作業者は、クレーン装置11で混合手段12を駆動しながら、回転軸15を下降・上昇し、又前後・左右に順に移動し、土砂aと固化材bを撹拌翼16により混合撹拌して、全体を均一な混合物cとなるよう処理する。このような処理方法は、土運船1でなくとも埋立地やその付近に設けらる処理場或いは埋立域自体で行う場合も同じ。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
以上の土砂改良は、大容量処理であり、混合物cの品質を充足するだけではなく、物性が時間経過と共に変化する関係で迅速な処理も必須となる。このため、従来混合装置10としては、回転軸15を同図の如く多連式にしたり、回転数や下降・上昇速度、撹拌翼16の段数や枚数等を工夫し処理効率を向上するようにしている。しかし、従来構造では、図10に2連式の例で示す如く、改良範囲が撹拌翼16の回転軌跡内に対応しており、該軌跡外となる同(a)の部分e1が未改良部分となる。従って、処理方法としては、同(b)の如く次の処理時に撹拌翼16が未改良部分e1にラップするようにして未改良部を極力なくすよう操作しなくてはならなかった。このラップ対策は、撹拌翼16の全寸Lに対するラップしろDの値を如何に設定するかであり、ラップしろDを大きくするほど処理効率が低下し製造費増となる。また、処理品質的には、ラップしろDの設定以外に、例えば、図8の本発明で挙げた如く処理場の側壁が傾斜していると、回転軸15を下降・上昇するだけでは処理不能となり、品質低下要因となる。
【0005】
本発明は以上の課題を全て解消することを目的としている。具体的には、比較的簡単な構造により攪拌翼の回転範囲以外でも混合処理を行うことを可能にし、これによって従来のラップ施工を省略でき、同時に、攪拌翼の攪拌能力や吐出用ポンプの動力のみに依存することなく、処理効率及び処理品質を向上できる土砂改良用混合装置を実現することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため本発明は、図面に例示される如く回転軸15と、該回転軸と一体に回転される撹拌翼16と、処理対象である超軟弱土aへ固化材bを供給する供給装置20とを少なくとも備え、前記回転軸15の超軟弱土a中への下降や上昇する過程で、前記固化材bを前記超軟弱土aに供給して混合する混合処理装置において、前記供給装置20は固化材供給手段8と共に圧縮エアー供給手段9を有し、前記回転軸15は断面略矩形枠状の縦型フレーム3の内側に回転自在に支持されて該フレーム3と共に下降及び上昇操作され、前記フレーム3は、前記固化材供給手段8及び圧縮エアー供給手段9に配管30b、31bを介し接続され、かつ固化材供給手段8から送られる固化材bを圧縮エアー供給手段9から送られる圧縮エアーに同伴させて噴出可能な混合エジェクター5、又は該混合エジェクター5にに接続パイプ33aを介して接続されたノズル18Aを有していることを特徴としている。
【0007】
以上の本発明は、回転軸15を内側に支持するフレーム3、該フレーム3に固定された混合エジェクター5の構成により、攪拌翼16の攪拌軌跡外、つまり当該撹拌翼16の1回の上下動で処理できない未改良部分を、混合エジェクター5によって改良可能にしたものである。即ち、混合エジェクター5は、固化材bを圧縮エアーに同伴させて超軟弱土a中に高速で噴出させる。構造的には、本発明者らが先に開発した特開2000−290993号公報に記載されている如く、固化材bをポンプの移送能力により供給管路の下端側(ノズル)から吐出する従来方式(以下、これを単独排出態様と称する)に代え、固化材bを圧縮エアーに同伴させて超軟弱土へ吐出する方式(以下、これをエアー同伴噴出態様と称する)を利用したものである。利点は、固化材bを圧縮エアーに乗せて霧状に噴出するため吐出力を増大でき、同時に、固化材bを超軟弱土aに高速で衝突させるため土流動化及び土細分化つまり混合撹拌作用に優れていること等にある。従って、本発明構造では、従来に対し回転軸15が縦型フレーム3に支持されてより安定した状態で上下に操作され、混合撹拌作用が攪拌翼16による処理対象以外の位置においても、混合エジェクター5により処理可能になる。これにより、本発明は従来のラップ対策を取ることなく、品質を維持し処理効率を大幅に向上できる。
【0008】
なお、本発明において、超軟弱土とは、回転軸及びフレームが自重により下降可能な程度のものが目安となる。「土」とは浚渫により得られた土砂、ヘドロ、埋立・土工に伴って発生する発生土や建設残土,山土等の掘削土も含む。また、固化材は、セメントや生石灰等の如く粉体系であれば、該粉体自体に限らず、セメントミルク等の流動物に処理したものを含む。物性的には圧縮エアーに同伴して噴出可能なものであればよい。
【0009】
以上の本発明は請求項2〜5のように具体化することがより好ましい。即ち、
第1に、前記混合エジェクター5は、前記固化材bを第1の入口17cから導入する固化材供給部17aと、前記圧縮エアーを第2の入口17dから導入するエアー供給部17bと、前記固化材bを圧縮エアーに同伴させて噴出するノズル部18とを有している構成である。これは、図3の形態を特定したものであり、ノズル部18を一体化しているため取扱性及びフレーム3側への取付性等の点で優れている。
第2に、前記混合エジェクター5は、前記固化材bを第1の入口から導入する固化材供給部17aと、前記圧縮エアーを第2の入口から導入するエアー供給部17bとを有し、前記固化材bを圧縮エアーに同伴させて、前記ノズル18Aを介し噴出する構成である。これは、図5及び図6の形態を特定したものであり、例えば、混合エジェクター5B(5)の配置をフレーム3の上下適位置や上部側に設け、ノズル18Aをフレーム下部側に付設する等、取付部や配置規制を緩和できる。
第3に、前記混合エジェクター5のノズル部18又は前記ノズル18Aは、少なくとも前記フレーム3の底部側の隅角部にあって、内側に噴出口18aを向けて配置されている構成である。これは、図10の如く撹拌翼16の1回の上下動で処理できない未改良部分e1を図7の如く上記したエアー同伴噴出態様で確実に処理して、従来のラップ対策を省略可能にする。
第4に、前記混合エジェクター5のノズル部18又は前記ノズル18Aは、フレーム3の外側に噴出口18aを向けて配置されている構成である。これは、図8の如く撹拌翼16の下降及び上昇操作により処理できない未改良域e2を上記エアー同伴噴出態様で処理して、製造効率を低下することなく処理品質を向上できるようにする。
【0010】
なお、以上の混合エジェクター又はノズルは、使い方として、例えば、固化材の供給を止めて、圧縮エアーだけを超軟弱土へ噴出したり、逆に、圧縮エアーを止めて固化材を当該供給圧により超軟弱土へ吐出することも可能である。また、使用済み圧縮エアーは、例えば、フレーム上下方向に沿って排気管を付設し、該排気管を通じて地上や海上等に排気回収するようにしてもよい。この点は特開2000−196709号記載の技術が適宜に変形適用される。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態について添付図面を参照して説明する。図1は本発明の基本形態例を模式的に示す構成図である。図2は図1のA−A線方向から見たときの模式構成図であり、同(a)と(b)は縦型フレーム形態及び混合エジェクターの配置の2例を示している。図3は混合エジェクター例を示し、(a)は模式外観図、同(b)は模式構成図である。図4(a),(b)は回転軸下端側の構成を示す2例である。図5は図6の混合エジェクターを縦型フレーム側に適用した例を示す図である。図7は本発明を適用したときの改良作用を示す図である。図8は混合エジェクターの他の配置例を示す模式図である。なお、従来と同様な部材に同じ符号を使用している。
【0012】
(全体の概要)この混合処理装置は、上記した如く土運船1自体を処理場としたり、地上に設けられた処理場で大量の超軟弱土を改良処理するものである。装置主要部は、図9に対応させると、混合手段12が図1の如く撹拌翼16付の回転軸15と共に縦型フレーム3及び混合エジェクター5A(又は混合エジェクター5Bとノズル18A)を有した処理ユニット2として構成されている点、供給装置20が改良用固化材bを製造したり供給する固化材供給手段8及び圧縮エアーを生成したり供給する圧縮エアー供給手段9を組として構成されている点、等が変更される。以下の説明では変更点の細部を明らかにした後、作動特徴に言及する。
【0013】
(処理ユニット)処理ユニット2は、図1と図2に示される如く、断面略矩形の枠組形状をなした縦型フレーム3に対し、回転軸15が回動自在に支持されると共に、混合エジェクター5を該フレーム3及び撹拌翼16に取り付けたものである。そして、この処理ユニット2は、図9の混合手段12と同様に架台6に対しフレーム3を介し吊り下げ状態に結合される。架台6上には、回転駆動機構7A及び上スイベル7Bが処理ユニット2の数に応じて設けられている。回転駆動機構7Aは減速機構やモータ等からなり、回転軸15を正・逆転する。上スイベル7Bは、供給装置20側から供給される固化材bや圧縮エアーを回転軸15内に配置されている供給管30a,31a側へ導入可能にする。なお、図面では上スイベル7Bの供給管30a,31aと、後述する回転軸15の軸内の供給管30a,31aとを同じ符号を付している。これは、固化材経路と圧縮エアー経路とを分かり易くするためであるが、実際は専用管同士を接続する構造となっている。
【0014】
ここで、縦型フレーム3は、縦骨材3a及び横骨材3bにより矩形立体に組立られると共に、多数の補強材3cにより全体の剛性が確保されている。大きさは、使用する回転軸15の数に応じて決められ、また、回転軸15を中心に配置したときに撹拌翼16の回転軌跡に対応し、図2の如く撹拌翼16が描く回転軌跡がフレーム3の外へはみ出さないよう設計されている。以上のフレーム3は、回転軸15を多連式に用いる仕様として、図2(a)の如く該回転軸15の本数に合わせた専用品として製作されたり、図2(b)の如く単一の回転軸15に合わせた単位フレーム3Aを用い、回転軸15の本数に応じた数の該単位フレーム3A同士を順に連結し製作される。後者では、回転軸15の使用本数を連結操作しなければならないが、汎用性が得られる。
【0015】
回転軸15は有底筒状をなし、内部上下方向に沿って供給管30a,31aを配置しており、軸下端側に2段に設けられてそれぞれ2枚構成の撹拌翼16と、回転軸15又は撹拌翼16に設けられた混合エジェクター5とを有している。そして、フレーム3に対しガイド部材3dにより回動自在に支持されている。このガイド部材3dは、例えば、両端がフレーム3の適位置に固定され、中間部に設けられたガイド孔で回転軸15の軸回りを支持する構成である。なお、撹拌翼16の段数や枚数等は任意である。また、撹拌機構的には、例えば、公知の土共回り防止板等が必要に応じて付設される。
【0016】
混合エジェクター5は図3又は図4の何れの構造であってもよい。この形態では、図3のものが縦型フレーム3側に付設され、図4のものが回転軸15側に付設される例であるが、逆であっても何ら差し支えない。また、この形態では、回転軸15や撹拌翼16に混合エジェクター5を付設している。しかし、回転軸15や撹拌翼16には従来と同じ吐出口やノズル、つまり上記した単独排出態様を適用してもよいものである。
【0017】
図3の混合エジェクター5A(5)は、鋼製ハウジングである導入筒部17と、ノズル部18と、取付部19とからなる。導入筒部17内は、筒後側のエアー供給部17bと筒前側の固化材供給部17aとが弁機構14により区画され、又、各供給部17a,17bに入口17c,17dが設けられている。弁機構14は、導入筒部17の内周に固定されて、エアー供給部17bに導入される圧縮エアーを内部に導入可能な(弁座を形成している)弁ケース14aと、弁ケース14a内と固化材供給部17a側とを開閉する弁部材14bとを有している。そして、入口17cにはフレーム3に沿って配管されている固化材側配管30bが、入口17dにはフレーム3に沿って配管されているエアー側配管31bが直に或いはジョイントを介しそれぞれ接続される。弁部材14bは、通常、バネ部材14cにより閉状態になっていて両供給部17a,17bの間を遮断しており、エアー供給部17b(弁ケース14a)内が所定圧になるとバネ部材14cの付勢圧に抗し開状態に切り換えられて圧縮エアーを供給部17b側から供給部17a側へ導入する。これにより、供給部17a内に導入された固化材bは、供給部17bから導入される圧縮エアーに乗せられてノズル部18側へ導出される。なお、ノズル部18は、後側が供給部17aに連通され、また、後側から前側に行くに従って横幅を増大している。即ち、ノズル部18の噴出口18aは、供給部17a側から先端に向けて次第に横幅を増大した偏平な開口となっている。また、前記配管30b,31bは作図上模式化されている。
【0018】
図4の混合エジェクター5B(5)は、前記ノズル部18を分割したタイプであり、上記混合エジェクター5Aと同じか類似する部位に同じ符号を付し、特徴点を概説する。この構造では、導入筒部17の上端側にエアー導入用第2の入口17dを設け、他端側に第1の入口に接続されたパイプ部17cを設け、下端側が多少細く絞られている。パイプ部17cは、導入筒部17に対し傾きを持って筒内へ貫通配置され、挿入端側が筒状内の略中央に位置し、下端側へ折り曲げられている。そして、第2の入口17dは回転軸15内に沿って配管されている供給管31aと接続されて、圧縮エアーを導入する。パイプ部17cは軸内に沿って配管されている供給管30aが接続されて、固化材bを導入する。導入された固化材bは、上側から導入される圧縮エアーに乗せられて下端に接続されて接続パイプ33を通ってノズル18Aへ導出される。ノズル18Aは、上記した混合エジェクター5Aのうち導入筒部17を除く、ノズル部18及び取付部19を有した構造である。ノズル18Aの形状は上記したものとほぼ同じ。
また、図5の混合エジェクター5B(5)は、図6のもの(これは図4と同じ構造からなっている)を処理ユニット2のフレーム3に適用した例である。この場合には、混合エジェクター5Bがフレーム3の中間適位置に固定され、前記分割されたノズル18Aがフレーム3の下部側に固定されている。なお、混合エジェクター5Bは、フレーム3の内側にあって上下方向に沿って配置されている。設置個所としては、フレーム3の上部側であっても差し支えない。また、混合エジェクター5Bとノズル18Aとの間は、図6の如く上記接続パイプ33よりも長い接続パイプ33aにより接続されている。
【0019】
以上の混合エジェクター5は、フレーム3の適位置に溶接等の手段により接合固定される。取付位置は、少なくとも、図2(a)や(b)の如くフレーム底部側の隅角部、撹拌翼16同士の中間に対応したフレーム部分である。取付時には、前記隅角部の例において、噴出口18aを対応する回転軸15に対向させることが好ましい。また、取付位置としては、図7の例の如く混合エジェクター5がノズル部18Aの噴出口18aをフレーム3の外側に向けて設置される場合もある。なお、取付構造としては、フレーム3の隅角部等の配置予定部にねじ込み式等の脱着孔を設けておき、通常は該脱着孔を盲栓で閉じ、必要となったら盲栓を外して混合エジェクター5を装着することも考えられる。これに対し、回転軸15に取り付ける場合は、図4(a)の例の如く撹拌翼16同士の間に位置されることが好ましい。撹拌翼16に取り付ける場合は、図4(b)の如くノズル18Aやノズル部18の噴出口18aを翼回転方向に位置させることが好ましい。但し、これらは処理条件に応じ任意に設定される。
【0020】
(供給装置)供給装置20は、固化材供給手段8及び圧縮エアー供給手段9を組として構成されている。このうち、固化材供給手段8は、セメント等の固化材用サイロ8Aと、該サイロ8Aから導入される改良用固化材原料と不図示の水槽側から導入される水とを混合し所定の固化材スラリー(以下、このスラリーも固化材bと略称する)を製造する製造プラント8Bと、低圧ポンプ(グラウトポンプ等)8C及び流量計8D等を備えている。製造プラント8Bで製造された流動物(粉体の固化材b自体であってもよい)は、低圧ポンプ8C及び流量計8Dを介し設計添加量を満たすよう所定の流量等でホース等の配管30を通って、上記した上スイベル7B側の対応する供給管30aと、フレーム3側の対応する配管30bへ供給される。なお、固化材bがスラリー状の場合は製造プラント8Bからアジテータ側に移し、そこから供給することもある。これに対し、圧縮エアー供給手段9は、コンプレッサー9A及びレシーバータンク9B並びにエアー流量計9C等を備えている。コンプレッサー9Aの駆動により生成される圧縮エアーは、レシーバータンク9Bからエアー流量計9Cを介し設計圧力及び流量でホース等の配管31を通って、上記した上スイベル7B側の対応する供給管31aと、フレーム3側の対応する配管31bへ供給される。
【0021】
(混合処理作動)次に、以上の混合処理装置の処理操作について概説する。処理要領は、処理ユニット2が図9の如くクレーン装置11で吊り下げられた状態で、処理場内の土砂a中に下降及び上昇操作されると共に、手順書に従って前後・左右に移動される。固化材bの土砂aへの混合は、処理ユニット2の下降過程又は/及び引き抜き過程にて行われ、全土砂aが所定品質の混合物cに処理される。即ち、混合処理では、供給装置20において、混合プラント8Bで製造された固化材b(配合粉体、スラリー等)は、ポンプ8C及び流量計8Dを介し配管30に圧送され、バルブ等を介して上記供給管30aから回転軸側混合エジェクター5内(固化材供給部17a)と配管30b等からフレーム側混合エジェクター5(固化材供給部17a)へ圧送される。同時に、コンプレッサー9Aで生成される圧縮エアーは、レシーバータンク9B及びエアー流量計9Cを介し配管31に圧送され、バルブ等を介して上記供給管31aから回転軸側混合エジェクター5内(エアー供給部17b)と配管31b等からフレーム側混合エジェクター5(エアー供給部17b)へ圧送される。すると、各混合エジェクター5では、上記した如くエアー供給部17bが所定圧になるとバネ部材14cの付勢力に抗し弁部材14bが開状態に切り換えられ、圧縮エアーが供給部17b側から供給部17a側へ導入されて、供給部17aに導入された固化材bがその圧縮エアーに乗せられてノズル部18又はノズル18Aの噴出口18aから、土砂aに向けて噴出する。この噴出態様は、固化材b(配合粉体、スラリー等)が高速の圧縮エアーに同伴して霧状に噴出される。このようなエアー同伴吐出態様では、圧縮エアーの噴射圧及び流動体の供給量を制御することにより設計通りの噴射力により土砂a内へ高速でぶつかり、例えば、噴出口18aの前方に存在する土の塊等を粉砕したり、土や土粒子の流動性を効率的に高めることができる。このため、形態例の混合処理装置としては次のような効果を実現できる。
【0022】
(1)、この構造では、縦型フレーム3内において、撹拌翼16による混合撹拌作用だけではなく、図2の如く回転軸側混合エジェクター5と、フレーム側混合エジェクター5との細分化及び流動化作用を追加でき、混合処理効率を向上できる。
(2)、混合対象域としては、縦型フレーム3内において、図7の如くフレーム側混合エジェクター5の細分化及び流動化作用により図10のような未改良部分e1を生じない。このため、混合処理操作は、縦型フレーム3を単位として行うことができ、従来のようなラップ対策を必要としない。これは、処理効率を向上し、迅速処理を可能にすることを意味し、土砂aが大容量になるほど有利となる。全体の処理時間は大幅に短縮される。このため、埋立等に用いる場合は、混合物cの物性を損なわず、設計品質を維持して利用できる。
(3)、図8の例の如く混合エジェクター5が噴出口18aをフレーム3の外側に向けた形態では、処理ユニット2の外側も混合処理できるため、従来不可能又は容易ではなかった混合対象域e2、つまり傾斜壁に接近した箇所等においても簡単に混合処理できる。従って、この構造では、従来に対し撹拌翼16で処理できない未改良部分について、処理効率を低下することなく処理可能にするという利点も有している。
【0023】
(その他)以上の処理ユニット2を用いるときの使用方法、又は従来装置との関係では上記した以外に次の態様が考えられる。まず、回転軸15や撹拌翼16には混合エジェクター5を設けず、上記した従来の単独排出態様にすることである。この場合は、縦型フレーム3側の混合エジェクター5による処理作動だけが従来構造に追加されるが、既存の機構を活用できる利点がある。また、回転軸15や撹拌翼16における上記した単独排出態様やエアー同伴噴出態様を利用せず、縦型フレーム3側の混合エジェクター5による処理作動だけを利用することである。これは、例えば、撹拌翼16の全寸が短いときに採用され、フレーム側混合エジェクター5から噴出される固化材bを撹拌翼16によって混合撹拌することになる。更に、回転軸15や撹拌翼16における上記した単独排出態様やエアー同伴噴出態様を利用し、縦型フレーム3側の混合エジェクター5から圧縮エアーだけを噴出することである。これは、例えば、処理ユニット2が小型となるようなときに採用され、フレーム側混合エジェクター5が圧縮エアーの噴出圧力により土砂a及び撹拌翼16や回転軸15側から噴出される固化材bを動かして未改良部分をなくすようにする。
【0024】
以上のように本発明は、請求項1で特定される技術要素を備えていればよく、その使い方等は処理条件、つまり対象となる土砂性状、処理量、処理場の態様、改良用固化材の物性及び性状等に応じこの形態を参考にして種々変形したり、展開可能なものである。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の土砂改良用混合処理装置では、フレームに設けられた混合エジェクター又はそれに接続されたノズルにより、攪拌翼の1回の上下動で処理できない未改良部分を確実に改良処理できる。換言すると、本発明は、従来ラップ対策に変わるものとし、混合撹拌作用が攪拌翼による処理対象以外の位置においても、混合エジェクターにより品質を維持しかつ効率的に処理でき、処理効率を大幅に向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明装置形態の要部を模式的に示す構成図である。
【図2】 図1のフレーム下側から見た模式構成図である。
【図3】 本発明に用いられる混合エジェクター例の構成図である。
【図4】 本発明に用いられる他の混合エジェクター例の構成図である。
【図5】 図6の混合エジェクターを図1のフレーム側に適用した図である。
【図6】 図5の混合エジェクターを示す模式構成図である。
【図7】 図1の装置を適用したときの作用を示す模式図である。
【図8】 上記混合エジェクターの他の配置例を示す模式図である。
【図9】 従来混合処理装置の混合処理例を示す模式図である。
【図10】 従来混合処理装置の問題を説明するための模式図である。
【符号の説明】
1は土運船(処理場)
2は処理ユニット(装置本体)
3,3Aは縦型フレーム
5,5A,5Bは混合エジェクター
7Aは回転駆動機構
8は固化材供給手段
9は圧縮エアー供給手段
15は回転軸
16は撹拌翼
18はノズル部
18Aはノズル
20は供給装置
30,30a,30bは固化材用の配管又は供給管
31,31a,31bは圧縮エアー用の配管又は供給管
aは土砂(超軟弱土)
bは固化材
cは混合物

Claims (5)

  1. 回転軸と、該回転軸と一体に回転される撹拌翼と、処理対象である超軟弱土へ固化材を供給する供給装置とを少なくとも備え、前記回転軸の超軟弱土中への下降や上昇する過程で、前記固化材を前記超軟弱土に供給して混合する混合処理装置において、
    前記供給装置は固化材供給手段と共に圧縮エアー供給手段を有し、
    前記回転軸は断面略矩形枠状の縦型フレームの内側に回転自在に支持されて該フレームと共に下降及び上昇操作され、
    前記フレームは、前記固化材供給手段及び圧縮エアー供給手段に配管を介し接続され、かつ前記固化材供給手段から送られる固化材を圧縮エアー供給手段から送られる圧縮エアーに同伴させて噴出可能な混合エジェクター、又は該混合エジェクターに接続パイプを介して接続されているノズルを有している、ことを特徴とする土砂改良用混合処理装置。
  2. 前記混合エジェクターは、前記固化材を第1の入口から導入する固化材供給部と、前記圧縮エアーを第2の入口から導入するエアー供給部と、前記固化材を圧縮エアーに同伴させて噴出するノズル部とを有している請求項1に記載の土砂改良用混合処理装置。
  3. 前記混合エジェクターは、前記固化材を第1の入口から導入する固化材供給部と、前記圧縮エアーを第2の入口から導入するエアー供給部とを有し、前記固化材を圧縮エアーに同伴させて、前記ノズルを介し噴出する請求項1に記載の土砂改良用混合処理装置。
  4. 前記混合エジェクターのノズル部又は前記ノズルは、少なくとも前記フレームの底部側の隅角部にあって、内側に噴出口を向けて配置されている請求項2又は3に記載の土砂改良用混合処理装置。
  5. 前記混合エジェクターのノズル部又は前記ノズルは、フレームの外側に噴出口を向けて配置されている請求項2又は3に記載の土砂改良用混合処理装置。
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