JP4756638B2 - フローパレット、半田フロー装置及び半田付け方法 - Google Patents

フローパレット、半田フロー装置及び半田付け方法 Download PDF

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本発明は、フローパレット、半田フロー装置及び半田付け方法に係り、更に詳しくは、基板が搭載されるフローパレット、該フローパレットに搭載された基板に対し半田付けを行なう半田フロー装置、及び前記フローパレットを用いた半田付け方法に関する。
近年の回路基板への自動半田付けは、半田フロー方式と半田リフロー方式の半田付けに大別される。一般にアキシャルリード部品やラジアルリード部品などの基板貫通型部品が実装された回路基板に対しては、例えば、回路基板を搬送するためのコンベアと、回路基板の搬送経路の下方に搬送方向に沿って順次配置されたフラックス塗布部、予熱ヒータ、半田フロー部等を備えた半田フロー装置を用いて、回路基板に対しフラックス塗布工程、予熱工程、及び半田フロー工程などを順次施す半田フロー方式を用いた半田付けが行なわれている。一方、近年の部品の主流である面実装部品が実装された回路基板に対しては、面実装において予め施してある半田を溶融させることによって部品を半田付けする半田リフロー方式を用いた半田付けが行なわれている(例えば特許文献1参照)。
しかしながら、半田フロー方式を用いた場合には、回路基板に実装された基板貫通型リード部品の方向、配置、密集状態などが最適でない場合には、リード間などに半田ブリッジが生じやすいという不都合がある。
特開2002−329956
本発明は、かかる事情の下になされたもので、その第1の目的は、基板貫通型部品が実装された回路基板に対し、半田フロー方式による高品質な半田付けを行なうことを可能とするフローパレットを提供することにある。
また、本発明の第2の目的は、基板貫通型部品が実装された回路基板に対し、半田フロー方式による高品質な半田付けを可能とする半田フロー装置を提供することにある。
また、本発明の第3の目的は、基板貫通型部品が実装された回路基板に対し、半田フロー方式による高品質な半田付けを可能とする半田付け方法を提供することにある。
本発明は、第1の観点からすると、半田フロー装置に用いられるフローパレットであって、ベースと;部品が挿入実装された基板が載置されるとともに、前記ベースに前記基板に垂直な軸回りに回転可能に装着された載置板と;前記載置板及びベースのいずれか一方に設けられて前記載置板の回転基準となるマーク、及び他方に設けられて前記マークに対し相対的に移動し、前記載置板の回転角度を示すスケールと;前記ベース上面の外縁に沿って固定された棒状部材により前記基板への半田の流れ込みを防止する半田流れ込み防止枠と;前記載置板の外周に沿って設けられた歯部と、該歯部に嵌合する歯車と、該歯車を回転するハンドルと、を備えるフローパレットである。
これによれば、リード間のブリッジの発生などを効果的に抑制することができ、基板に対し高品質な半田付けを行なうことが可能となる。
この場合において、前記載置板には、前記基板に実装された前記部品のリードが露出する開口部が形成されていることとすることができる。
この場合において、前記開口部には、溶融半田の流れ込みを誘導するための半田誘導部が形成されていることとすることができる。
上記各フローパレットにおいて、前記載置板は、前記基板が嵌合する枠部と、前記基板を前記枠部に対し着脱可能に固定する押さえノブとを備えることとすることができる。
この場合において、前記載置板は、複数の枠部を備えることとすることができる。
本発明は、第2の観点からすると、部品が挿入実装された基板を上方に噴出する溶融半田に対して相対移動して、前記部品の半田付けを行う半田フロー装置であって、本発明のフローパレットと;前記フローパレットを前記上方に噴出する溶融半田に対して相対移動する搬送系と;を備える半田フロー装置である。
これによれば、フローパレットの載置板をベースに対して回転することで、搬送系によるフローパレットの移動方向に対する基板の角度を任意に設定することができる。したがって、基板に挿入実装された部品のリードの配置に応じて、溶融半田によるブリッジが最も形成されにくい角度に基板を回転し、半田フロー方式による半田付けを行なうことで、リード間のブリッジの発生などを効果的に抑制することができ、基板に対し高品質な半田付けを行なうことが可能となる。
本発明は、第3の観点からすると、基板が載置されるフローパレットを用いた半田付け方法であって、前記基板が搬送方向に対して所定角度傾斜するように本発明のフローパレットの載置板を回転させた状態で、半田槽内で前記搬送方向に前記フローパレットを搬送する工程を含む半田付け方法である。
これによれば、基板はフローパレットの搬送方向に対し溶融半田によるブリッジが最も形成されにくい角度に回転された状態で、基板に対し半田付けが行なわれる。したがって、半田フロー方式による半田付け処理においてリード間のブリッジの発生等が効果的に抑制され、基板に対し高品質な半田付けを行なうことが可能となる。
以下、本発明の一実施形態を図1〜図10に基づいて説明する。図1は一実施形態に係る半田フロー装置10の側面図であり、図2は該半田フロー装置10の平面図である。半田フロー装置10は、図1及び図2を総合するとわかるように、基板50が載置されるフローパレット20、フローパレット20を搬送する搬送装置17、フローパレット20に載置された基板50に対しフラックスを塗布するフラックス塗布装置14、基板50を所定の温度以上に加熱する予熱ヒータ15、基板50に対し溶融半田を噴出するフロー装置16、及び上記各装置を収容する本体(ハウジング)11などを含んで構成されている。
ハウジング11は略直方体状の中空部材であり、−Y側の側壁の中央部分には、基板50が載置されたフローパレット20が外部から搬入される開口11aが形成され、+Y側の側壁の中央やや上方の部分には、半田付を終えた基板50が載置されたフローパレット20が搬出される開口11bが形成されている。
搬送装置17は、ハウジング11の開口11aから搬入されたフローパレット20を開口11bへ搬送するための装置である。この搬送装置17は、図2に示されるように長手方向をY軸方向として相互に併設された一対のコンベア17A,17Bを備えている。
コンベア17Aは、ハウジング11内の−Y側端部近傍かつ開口11aの−X側の外縁部近傍に配置された従動ローラ17aと、ハウジング11内の+Y側端部近傍かつ開口11bの−X側の外縁近傍に配置された駆動ローラ17bと、従動ローラ17aと駆動ローラ17bに巻回された無端環状の部材、例えばベルト17cとを含んで構成されている。そして、ベルト17cにはその外周に沿って複数の係止爪18がそれぞれ外側を向いた状態で固定されている。
コンベア17Bは、上述したコンベア17Aと同等の構成を有し、ハウジング11内の開口11aと開口11bの中心を通る直線を基準にコンベア17Bと対称となる位置に配置されている。
上記のように構成されたコンベア17Aのベルト17cは、その駆動ローラ17bが図2における反時計回りに回転することにより、矢印aに示される方向へ所定の速度で回転されるようになっている。また、コンベア17Bのベルト17cは、その駆動ローラ17bが図2における時計回りに回転することにより、矢印bに示される方向へ所定の速度で回転されるようになっている。
図3は、一例としてコンベア17Aに形成された係止爪18を代表的に採りあげて示す図である。この図3に示されるように係止爪18は、一端がコンベア17Aのベルト17cに接続されたアーム部18aと、該アーム部18aの他端に形成された上下方向に対向する挟持面を有する側面視略U字状の把持部18bの2部分からなる部材である。この係止爪18はコンベア17A,17Bのベルト17cの外周に沿って等間隔で固定されている。
図1に戻り、フラックス塗布装置14は、ハウジング11内部の搬送装置17の下方かつ開口11aの近傍に配置されている。このフラックス塗布装置14は、一例としてX軸方向に沿って往復移動するノズル14aを備え、該ノズルを介して搬送装置17に搬送されるフローパレット20に載置された基板50に対し、半田面を活性化するためのフラックスを下方から噴霧する。
予熱ヒータ15は、ハウジング11内部のフラックス塗布装置14の+Y側に配置され、搬送装置17に搬送されるフローパレット20に載置された基板50を所定の温度以上に予熱する。
フロー装置16は、ハウジング11内部の予熱ヒータ15の+Y側に配置され、加熱溶融された溶融半田をフローパレット20に載置された基板50に噴出させる。
図4は、コンベア17A,17Bに保持されたフローパレット20を示す平面図である。この図4に示されるように、フローパレット20は一例としてコンベア17A,17Bの係止爪18に保持されるベース21、基板50が載置された載置板22、8つの押さえノブ23A,23B,23C,23D,23E,23F,23G,23H、4つの固定金具24などを備えている。
基板50は、一例として正方形板状の樹脂製の回路基板であり、基板50の側面図である図5(A)及び平面図である図5(B)を総合するとわかるように、例えば上面側にはラジアルリード部品53、アキシャルリード部品54が挿入実装され、面実装部品52が面実装されている。そして、下面側には面実装部品55及び56が面実装されている。なお、特に面実装部品52,55はリードがないが、説明の便宜上リード付きで図示している。
ベース21は、図4と図4におけるAA線に沿ったフローパレット20の断面図である図6を総合するとわかるように、中央に円形開口21bが形成された板部材からなる。詳述すると、ベース21の中央には下面側の内径が上面側の内径よりも小さくなった段つきの円形開口21bが形成され、ベース21の上部外周にはフランジ状のガイド部21aが形成されている。また、図4に示されるようにベース21の上面には、断面4角形状の4本の棒状部材28がそれぞれ外縁に沿って固定されている。これらの棒状部材28は、それぞれの端部が隙間なく当接し、両端が例えば螺子などによりベース21に固定されることで、半田フロー装置10による半田付けの際に外部から基板50に対し溶融半田が流れ込むことを防止する半田流れ込み防止枠を構成している。
載置板22は図4及び図6を総合するとわかるように、上部外周にフランジ部22aが形成され、厚さがベース21と等しい円形板状の部材からなる。この載置板22の上面中央部には基板50の輪郭に対応する形状の凹部22eが形成されている。さらに詳述すると、図6に示されるように凹部22eは基板50が嵌合したときに該基板50の上面と載置板22の上面の高さが同一となるような深さを有している。そして、凹部22eの底壁には該低壁と基板50の下面側に実装された面実装部品55,56との干渉を防ぐための逃げ溝22dと、基板50の上面側から挿入実装されたラジアルリード部品53及びアキシャルリード部品54のリードが露出する開口部22bが形成されている。なお、図6は図4のAA線に沿った断面図であるため、AA線より−Y側に位置するアキシャルリード部品のリードが露出する開口部22bは図6において図示されていない。また、載置板22の下面の開口部22bの−X側には、開口部22bの内壁を一部削り取ることにより形成された半田誘導部22cが設けられている。
載置板22の上面の外縁には、図4に示されるように載置板22の中心を基準として11時の位置に三角形のマーク26が形成され、このマーク26を基準に5度単位で設けられたメモリからなるスケール25が形成されている。マーク26は、基板50が図4に示されるように、コンベア17A,17Bによるフローパレット20の搬送方向(Y軸方向)に対して傾いていない状態のときに、ベース21の上面に設けられた三角形のマーク27と一致するようになっている。
上記のように構成された載置板22は、図6に示されるようにベース21に形成された円形開口21bに上方から隙間なく挿入され、載置板22のフランジ部22aがベース21の円形開口21bに形成された段部21cに係止されることにより、その上面がベース21の上面と同じ高さになる位置でベース21に対し回転可能に支持されている。
押さえノブ23A〜23Bは、図4に示されるように配置場所はそれぞれ異なるが機能及び用途は共通する。したがって、ここでは代表的にベース21の+Y側かつ−X側のコーナー部分近傍に配置される押さえノブ23Aを代表的に採りあげて説明する。
図7は押さえノブ23Aが設けられた部分近傍を拡大して示す図である。この図7に示されるように、押さえノブ23Aは平面視L字状で、L字の長い部分に相当する部分の端部が、ベース21に設けられたZ軸に平行な軸23aに対し回動可能に接続されている。また、押さえノブ23A上面のコーナー部分には、グリップ23cがZ軸に平行な軸23dを中心に回動可能に接続されている。
これにより、例えば図7に仮想線で示される位置に押さえノブ23Aを回動して、載置板22をベース21に対して回転させた後に、図7に実線で示される位置まで押さえノブ23Aを回動することで、押さえノブ23AのL字の短い部分に相当する部分で載置板22をベース21へ固定することができるようになっている。また、押さえノブ23Aの回動はグリップ23cを持って行なうことにより容易に行なうことができる。
同様に押さえノブ23Bはベース21の−Y側かつ−X側のコーナー部分に設けられ、押さえノブ23Cはベース21の−Y側かつ+X側のコーナー部分に設けられ、押さえノブ23Dはベース21の+Y側かつ+X側のコーナー部分に設けられている。また、押さえノブ23E〜23Hは、凹部22eの4隅近傍に設けられ、所定位置に回動することで凹部22eに嵌合された基板50を載置板22対して固定できるようになっている。
図8は図6の−X側近傍を拡大して示す図である。この図8に示されるように、固定金具24は上面に丸孔24aが形成された断面L字状の部材である。そして、−Z側端が載置板22の上面に当接し、棒状部材28の上面に固定された植込みボルト61に丸孔24aが挿入された状態で、該植込みボルト61にナット62が螺合されることにより、載置板22をベース21に対し強固に固定するようになっている。
上記のように構成されたフローパレット20は、図9に示されるように半田フロー装置10のコンベア17Aに固定された係止爪18の把持部18bにベース21の−X側のガイド部21aが係止され、コンベア17Bの係止爪18にベース21の+X側のガイド部21aが係止される。そして、この状態から図2に示されるようにコンベア17A,17Bがそれぞれ矢印a,bに示される方向に駆動されることで、フローパレット20はハウジング11内を開口11a近傍から開口11b近傍に向かって移動する。なお、半田フロー装置10ではこの搬送にあたって、フラックス塗布装置14、予熱ヒータ15及びフロー装置16に対応する位置を予め定められた時間で通過するように不図示の制御装置によりコンベア17A,17Bが駆動されるようになっている。
次に、半田フロー装置10による基板50の半田フロー方法について説明する。先ず、フラックス塗布装置14、予熱ヒータ15及びフロー装置16を通電し各装置が所定の温度になるまで暖機運転を行なう。
次に、フローパレット20の載置板22に形成された凹部22eに基板50を嵌合し、図4に示されるように押さえノブ23E〜23Hを回動して載置板22に対し基板50を固定する。そして、図10に示されるように4つの固定金具24を取外すとともに、押さえノブ23A〜23Dを回動して載置板22の上面から退避させて、載置板22を回転可能にする。
ここで、基板50の角度としては、基板50に実装された部品のリードの並び方向、配置位置、密集状態に応じて、半田ブリッジの発生しづらい角度を決定する。例えば半田フロー装置10での基板50の処理以前の基板の処理結果に基づいて最もブリッジの発生頻度の低い角度に設定することができる。ここでは、一例として最適角度が45度であるものとする。したがって、図10に示されるようにベース21のマーク27と載置板22のマーク26とのなす角が45度となるようにスケール25のメモリを読みながら、載置板22を図10における時計回りに回転させる。そして、この状態から押さえノブ23A〜23Dを回動して載置板22をベース21に固定するとともに、固定金具24を取り付けて完全に載置板22とベース21を一体化させる。
次に、フローパレット20をハウジング11の開口11a近傍で搬送装置17に引き渡す。フローパレット20は搬送装置17に搬送されることにより図2の矢印cに示されるように、+Y方向へ移動を開始し、まずフラックス塗布装置14の上方に到達する。フローパレット20がフラックス塗布装置14の上方を通過する際には、フラックス塗布装置14によってフラックスが載置板22の開口部22bを介して基板50に噴霧される。これによりラジアルリード部品53及びアキシャルリード部品54に対するフラックスの塗布が完了する。
そして、フローパレット20が予熱ヒータ15の上方を通過する際には、基板50に実装されたラジアルリード部品53及びアキシャルリード部品54が所定の温度になるまで予熱される。
さらに、フローパレット20がフロー装置16の上方を通過する際には、溶融状態で噴出している半田が半田誘導部22cに導かれて開口部22bに確実に流入し、ラジアルリード部品53及びアキシャルリード部品54に対する半田付けが施される。また、フロー装置16の上方を通過する際には、ベース21の上面に設けられた半田流れ込み防止枠によって溶融半田が基板50の表面に流れ込むのが効果的に防止される。
以上説明したように、本実施形態にかかるフローパレット20によると、基板50が載置された載置板22をベース21に対して回転することで、基板50のコンベア17A,17Bによる搬送方向に対する角度を任意に設定することができる。したがって、基板50に挿入実装されたラジアルリード部品53やアキシャルリード部品54などの基板貫通型部品のリードの配置に応じて、リード間に最も溶融半田によるブリッジが形成されにくい角度に載置板22を回転した状態で、基板50に対し半田付けを行なうことで、リード間のブリッジの発生などが効果的に抑制され、高品質な半田付けを行なうことが可能となる。
また、基板50が嵌合される載置板22の凹部22eの底壁には、図6に示されるように、該底壁に面実装部品55,56が干渉しないように逃げ溝22dが設けられている。したがって、基板50の表裏面に面実装部品と基板貫通型部品が混在している場合においても、基板50を載置板22の凹部22eに良好に嵌合することができる。
また、載置板22の凹部22eの底壁には基板貫通型部品53,54のリードが露出する開口部22bがそれぞれの基板貫通型部品ごとに設けられている。一方、面実装部品55,56は逃げ溝22dの底壁により覆われ外部から遮蔽されている。すなわち、半田付けが必要な部分のみ露出し、半田付けが不必要な部分は遮蔽されている。したがって、面実装部品と基板貫通型部品が混在する基板50に対して半田フロー方式の半田付けを行う場合にも、例えば面実装部品などに対して手間のかかるマスキングを施す必要がなく、特に複雑な形状のマスキングを必要とする場合には大幅に製造工程の短縮を図ることが可能となる。また、フラックス工程では半田付けをすべき部分にのみフラックスを塗布でき、予熱工程では塗布されたフラックスが蒸発して半田付けが不要な部分に残滓が残留することがない。したがって、残滓に起因して生じる腐食が抑制され経年耐久性の向上を図ることが可能となる。
また、図6に示されるように、基板貫通型部品53,54のリードを露出させるための開口部22bには、半田誘導部22cが設けられている。したがって、基板50に対し半田フロー方式の半田付けを行った際には、溶融半田が確実に開口部22bに流れ込むため半田付け不良の発生頻度を低減し高品質な半田付けが可能となる。なお、この半田誘導部22cは開口部22bの外縁を例えばテーパー状に加工することにより形成してもよい。
また、図4に示されるように、基板50が載置される載置板22の上面には、原点位置をマーク26とするスケール25が設けられ、ベース21の上面には基準マーク27が設けられている。したがって、載置板22の角度を容易に所望の角度に設定することが可能となる。
また、載置板22には凹部22eに嵌合した基板50を固定する押さえノブ23E〜23Hが設けられている。したがって、基板50が載置板22に押し付けられた状態となり、正確な半田付け位置からずれることがないとともに、半田付けの際の熱膨張の違いから起こりやすい基板本体の反りの発生を防ぐことが可能となる。
また、本実施形態にかかる半田フロー装置10によると、基板50はフローパレット20の搬送方向に対し溶融半田によるブリッジが最も形成されにくい角度に回転された状態で、搬送装置17により下方から噴出する溶融半田の上方を搬送される。したがって、半田フロー方式による半田付け処理においてリード間のブリッジの発生等が効果的に抑制され、基板50に対し高品質な半田付けを行なうことが可能となる。
また、本実施形態にかかる半田付け方法によると、基板50は搬送方向に対し溶融半田によるブリッジが最も形成されにくい角度に回転された状態で、半田フロー方式による半田付けが行なわれる。したがって、半田フロー方式による半田付け処理においてリード間のブリッジの発生等が効果的に抑制され、基板50に対し高品質な半田付けを行なうことが可能となる。
また、基板50の角度は、以前に異なる角度に設定された基板に対する半田付け処理の結果に基づいて予め決定することで、更に高品質な半田付けを行なうことが可能となる。
なお、本実施形態では載置板22に基板50が嵌合する凹部22eが1つ設けられている場合について説明したが、これに限らず、図11に示されるように凹部が複数設けられていてもよい。
また、本実施形態では基板50に、面実装部品52,55,56及び基板貫通型部品53,54が実装されている場合について説明したが、面実装部品及び基板貫通型部品の配置、種類、個数は一例であり、例えば、基板にはスリットが形成されていたり、部品の配置や個数などが異なっていていてもよい。その場合には、基板に応じて半田付けが必要な部分が露出され不必要な部分が遮蔽されるように、載置板22の底壁に開口部22b、半田誘導部22c、逃げ溝22dが形成された載置板を用いればよい。
また、基板50とは大きさや種類が異なる基板に対して半田付けを行う場合にも、載置板22の形状を異ならしめるだけでよく、コンベア17A,17Bの間隔を変更したり、係止爪18の付け替え等の設定作業を現場で行う必要がない。
また、本実施形態では載置板22に5度単位のメモリからなるスケール25が付されている場合について説明したが、これに限らず、例えば1度単位のメモリからなるスケールを付してもよく、スケール25はベース21に設けられていてもよい。
また、フローパレット20にはベース21に対して載置板22を回転駆動するための駆動装置が設けられていてもよい。この駆動装置としては、載置板22の外周に沿って設けられた歯部と、歯部に嵌合する歯車と、該歯車を回転するハンドルなどを含んで構成され、ハンドルを回転することで載置板22を回転させることが可能な駆動装置などの使用が考えられる。
また、本実施形態では、図2に示されるように半田フロー装置10が外周に係止爪18が固定されたコンベア17A,17Bを備えている場合について説明したが、これに代えて、例えば、キャリアタイプのコンベアなどを備えていてもよい。
以上説明したように、本発明のフローパレットは、回路基板を保持するのに適しており、本発明の半田フロー装置及び半田付け方法は、回路基板に対し半田付けを行なうのに適している。
本発明の一実施形態にかかる半田フロー装置10の側面図である。 半田フロー装置10の平面図である。 係止爪18を説明するための図である。 フローパレット20の平面図である・ 図5(A)は基板50の側面図であり、図5(B)基板50の平面図である。 フローパレット20断面図である。 押さえノブ23Aの近傍を拡大して示す図である。 図6の−X側近傍を拡大して示す図である。 フローパレット20の搬送動作を説明するための図である。 載置板22の回転操作を説明するための図である。 フローパレット20の変形例を示す図である。
符号の説明
10…半田フロー装置、11…ハウジング、11a,11b…開口、14…フラックス塗布装置、15…予熱ヒータ、16…フロー装置、17…搬送装置、17A,17B…コンベア、17a…従動ローラ、17b…駆動ローラ、18…係止爪、18a…アーム部、18b…把持部、20…フローパレット、21…ベース、21a…ガイド部、21b…円形開口、21c…段部、22…載置板、22a…フランジ部、22b…開口部、22c…半田誘導部、22d…逃げ溝、22e…勘合部、23A〜23H…押さえノブ、23a…可動部、23b…丸孔、23c…グリップ、24…固定金具、24a…丸孔、25…スケール、26,27…マーク、28…棒状部材、50…基板、52,55,56…面実装部品、53…ラジアルリード部品、54…アキシャルリード部品、61…植込みボルト、62…ナット

Claims (8)

  1. 半田フロー装置に用いられるフローパレットであって、
    ベースと;
    部品が挿入実装された基板が載置されるとともに、前記ベースに前記基板に垂直な軸回りに回転可能に装着された載置板と;
    前記載置板及びベースのいずれか一方に設けられて前記載置板の回転基準となるマーク、及び他方に設けられて前記マークに対し相対的に移動し、前記載置板の回転角度を示すスケールと;
    前記ベース上面の外縁に沿って固定された棒状部材により前記基板への半田の流れ込みを防止する半田流れ込み防止枠と;
    前記載置板の外周に沿って設けられた歯部と、
    該歯部に嵌合する歯車と、
    該歯車を回転するハンドルとを備えるフローパレット。
  2. 前記載置板には、前記基板に実装された前記部品のリードが露出する開口部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のフローパレット。
  3. 前記開口部には、溶融半田の流れ込みを誘導するための半田誘導部が形成されていることを特徴とする請求項に記載のフローパレット。
  4. 前記載置板は、前記基板が嵌合する枠部と、前記基板を前記枠部に対し着脱可能に固定する押さえノブとを備えることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載のフローパレット。
  5. 前記載置板は、複数の枠部を備えることを特徴とする請求項に記載のフローパレット。
  6. 部品が挿入実装された基板を上方に向かって噴出される溶融半田に対して相対移動して、前記部品の半田付けを行う半田フロー装置であって、
    請求項1〜のいずれか一項に記載のフローパレットと;
    前記フローパレットを前記溶融半田に対して相対移動する搬送系と;を備える半田フロー装置。
  7. 基板が載置されるフローパレットを用いた半田付け方法であって、
    前記基板が搬送方向に対して所定角度傾斜するように請求項1〜のいずれか一項に記載のフローパレットの載置板を回転させた状態で、半田槽内で前記搬送方向に前記フローパレットを搬送する工程を含む半田付け方法。
  8. 前記所定の角度は、異なる角度で前記搬送する工程の処理を繰り返し行った結果に基づいて、予め決定されていることを特徴とする請求項に記載の半田付け方法。
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