JP4756563B2 - 増殖礁 - Google Patents

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Description

本発明は、藻類又は珊瑚の生育及び/又は増殖に使用される増殖礁に関する。
近年、日本各地の海岸において、海岸に生息するコンブやワカメなどの藻類が減少して不毛の状態となる「磯焼け」という現象が発生し、生態系に深刻な影響を及ぼしている。磯焼けの原因としては、海流の変化や藻食動物(アイゴやウニなど)による食害、さらには大量の河川水や砂泥の流入などが考えられているが、海岸の環境汚染により藻類の光合成作用が不活発となり磯焼けが発生するのではないかと推察される海域もある。
このような磯焼け問題に対し、健全な藻場を造成することを目的として、主に藻類を生育又は増殖させる藻場増殖部を備えた増殖礁が開発されている(例えば特許文献1参照)。しかし、従来の増殖礁を使用した場合、魚類による食害、即ち生育又は増殖した藻類が魚類に齧られるという問題があった。そこで、特許文献2では、藻類や水産資源を生育又は増殖させる増殖部と、該増殖部を支持する台座とを具備し、海底に沈設される増殖礁において、増殖部を保護するために用いられる防護ネット装置の考案が開示されている。
特開2003−47363号公報 実用新案登録第3109447号公報
しかしながら、特許文献2に記載されている防護ネット装置の場合、防護ネットが化繊製のロープとされているので、波浪が高い海域では、防護ネットが破断するおそれがある。また、藻類の着生によって防護ネットが目詰まりした際、防護ネットの強度及び耐久性が低いため、防護ネットの清掃が難しく、防護ネット全体を取り替えなければならない。そのため、メンテナンス費用が掛かるという問題がある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、強度及び耐久性に優れ、メンテナンスが容易であると共に、波浪が高い海域でも使用することが可能な防護ネットを備える増殖礁を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る増殖礁は、周縁部に比べて中央部が上方に突出する台座を有し、該台座の上部が藻類又は珊瑚の生育場及び/又は増殖場とされる下部構造体と、柱部及び梁部から構成される骨組構造からなり、該骨組構造の基礎部位が前記台座の基部に嵌合される上部構造体と、前記上部構造体に設けられた開口部ごとに設置され、該開口部を覆う合成樹脂製の防護ネットとを備え、前記防護ネットの周縁部を前記上部構造体に密着させるFRP製のフラットバーと、前記フラットバーを前記上部構造体に固定するノブボルトにより、前記防護ネットが前記上部構造体に着脱可能に装着されていることを特徴としている。
本発明では、強度及び耐久性に優れる合成樹脂製の防護ネットを使用しているので、海中で防護ネットを清掃しても防護ネットが破断することがなく、また波浪が高い海域でも使用することができる。さらにまた、手回し式のノブボルトを用いて、上部構造体の構面に設けられた開口部ごとに防護ネットを装着するようにしているので、工具を使用せずに容易に防護ネットを上部構造体に取り付けたり取り外したりすることができる。ここで、構面とは、並設する2本の柱部と当該柱部間に架設される2本の梁部によって構成される面、若しくは、複数の梁部によって構成される面(例えば、天井面)のことである。
加えて、藻類又は珊瑚の生育場及び/又は増殖場とされる台座の基部に上部構造体の基礎部位を嵌合するようにしているので、増殖礁の組立及び解体を容易に行うことができる。
また、本発明に係る増殖礁では、前記防護ネットと前記フラットバーが一体化されていても良く、これにより、防護ネットの着脱が容易となる。
また、本発明に係る増殖礁では、前記台座の上部が該台座の中央に向けて上方に高くなる階段状とされていることが好ましい。
藻類は、突起物に付着して繁殖するという性質がある。当該構成では、この性質を利用し、台座の上部を階段ピラミッド状として多くの角部(突起部)を設けることにより、藻類が繁殖しやすいようにしている。
また、本発明に係る増殖礁では、前記防護ネットを構成する線材の太さが3mm〜7mm、且つ該防護ネットの目合いが50mm〜100mmであることが好ましい。
防護ネットを構成する線材の太さが3mm未満の場合、強度不足となって破断しやすくなり、線材の太さが7mmを超えると、線材に藻類が付着しやすくなって目詰まりの原因となる。一方、防護ネットの目合いが50mm未満の場合、目詰まりしやすく、目合いが100mmを超えると、魚類が防護ネットを通過しやすくなるため好ましくない。
本発明に係る増殖礁では、強度及び耐久性に優れる合成樹脂製の防護ネットを使用しているので、海中で防護ネットを清掃しても防護ネットが破断することがなく、また波浪が高い海域でも使用することができる。さらにまた、手回し式のノブボルトを用いて、上部構造体の構面に設けられた開口部ごとに防護ネットを装着するようにしているので、工具を使用せずに容易に防護ネットを上部構造体に取り付けたり取り外したりすることができる。
本発明の一実施の形態に係る増殖礁の斜視図である。 同増殖礁の分解斜視図である。 防護ネット周縁部の部分詳細図である。 増殖礁の一使用形態を説明するための模式図である。 増殖礁の他の使用形態を説明するための模式図である。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。なお、以下では、藻類を例に採り説明するが、珊瑚の場合も同様である。
本発明の一実施の形態に係る増殖礁10は、上部が藻類の生育場及び/又は増殖場となる台座13を有し、海底に接地される下部構造体11と、台座13の上部空間を画成する上部構造体12とから概略構成されている(図1及び図2参照)。
上部構造体12は、柱部15と梁部16により六角柱状に構成された鉄筋コンクリート製の骨組構造からなり、該骨組構造の基礎部位12aは、台座13の基部13aに嵌合して下部構造体11と一体化される。
下部構造体11はコンクリート製とされ、平面視して正六角形状とされている。下部構造体11の上部は、周縁部に比べて中央部が上方に突出する台座13とされている。台座13も平面視して正六角形状とされ、台座13の中央に向けて上方に高くなる階段ピラミッド状となっている。台座13の最下段となる基部13aは、上部構造体12の基礎部位12aが嵌合するため、段の高さが他の段より高くなっている。
一方、下部構造体11の底面には、海底条件によって決定される高さを有する脚部14が設けられている。なお、脚部14から下部構造体11の直下に進入した波によって増殖礁10が浮き上がらないようにするため、平面視して台座13の中心部には、下部構造体11を上下に貫通する貫通孔13bが設けられている。これにより、下部構造体11の直下に進入した波は貫通孔13bから上方へ流出し、下部構造体11の底面に上向きの力が作用することはない。また、貫通孔13bから増殖礁10内に魚類が侵入しないように、台座13の頂部は合成樹脂製の防護ネット26によって覆われている。
台座13の基部13aの外側周囲には、下部構造体11を上下に貫通するボルト孔11aが設けられると共に、上部構造体12の基礎部位12aの底面には、雌ネジ部(図示省略)が形成されており、下部構造体11のボルト孔11aに下部構造体11の底面側からボルト(図示省略)を挿入して上部構造体12の雌ネジ部に螺挿することにより、上部構造体12と下部構造体11を一体化する。
また、上部構造体12の各構面ごとに設けられた開口部17には、着脱式の防護ネット19が装着されている。各防護ネット19は一つの開口部17を覆う広さとされ、格子状に組まれた合成樹脂製の線材19aから構成されている。合成樹脂としては、強度及び耐久性に優れるものが良く、例えばポリプロピレン樹脂などが好適である。また、防護ネット19を構成する線材19aの太さは3mm〜7mm程度、防護ネット19の目合いは50mm〜100mm程度が好ましい。
各防護ネット19の周縁部には、FRP(繊維強化プラスチック)製の枠体からなりボルト孔21を有するフラットバー20が固着されている。具体的には、図3に示すように、防護ネット19を構成する各線材19aの端部を覆うFRP製の接合部20aを介して、フラットバー20と防護ネット19が一体化されている。
防護ネット19を上部構造体12に装着する場合は、各開口部17を覆うように防護ネット19をセットし、フラットバー20に設けられたボルト孔21に、手回し式のノブボルト22を挿入する。そして、上部構造体12の柱部15及び梁部16に設けられた雌ネジ部18にノブボルト22を螺挿し、フラットバー20を介して防護ネット19を上部構造体12に固定する。
なお、防護ネット19を上部構造体12から取り外す場合は、ノブボルト22を緩めて防護ネット19をフラットバー20ごと上部構造体12から取り外せばよい。また、複数の防護ネットで一つの開口部を覆うようにしてもよい。
次に、上記構成を有する増殖礁10の使用方法について説明する。
図4に、増殖礁10の一使用形態を示す。先ず、藻類Wが着床した増殖プレート23を台座13の各段に設置する。増殖プレート23は、藻類Wの胞子が付着した種糸24を矩形状のプレートの表面に配設したものである。そして、上部構造体12を下部構造体11上にセットしてボルトで一体化した後、増殖礁10を海底に沈設する。
藻類Wは成長と共に台座13に形成された階段ピラミッドの角部に付着し繁殖する。
なお、珊瑚の場合は、珊瑚を着床させた着床具(図示省略)を台座13の各段に設置すればよい。
図5は、他の使用形態を示したものである。本形態では増殖プレート23を使用せず、藻類Wの胞子が付着した種糸25を台座13の各段に網目状に配設する。
以上、本発明の一実施の形態について説明してきたが、本発明は何ら上記した実施の形態に記載の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施の形態や変形例も含むものである。例えば、上記実施の形態では、増殖礁、即ち上部構造体及び下部構造体を平面視して六角形としているが、四角形や五角形など他の多角形でもよいことは言うまでもない。また、上記実施の形態では、防護ネットの網の目を格子状としているが、六角形など他の形状でもよい。さらには、上記実施の形態では、防護ネットとフラットバーを一体化したものを使用したが、防護ネットとフラットバーを別体としても良い。
10:増殖礁、11:下部構造体、11a:ボルト孔、12:上部構造体、12a:基礎部位、13:台座、13a:基部、13b:貫通孔、14:脚部、15:柱部、16:梁部、17:開口部、18:雌ネジ部、19:防護ネット、19a:線材、20:フラットバー、20a:接合部、21:ボルト孔、22:ノブボルト、23:増殖プレート、24、25:種糸、26:防護ネット、W:藻類

Claims (4)

  1. 周縁部に比べて中央部が上方に突出する台座を有し、該台座の上部が藻類又は珊瑚の生育場及び/又は増殖場とされる下部構造体と、柱部及び梁部から構成される骨組構造からなり、該骨組構造の基礎部位が前記台座の基部に嵌合される上部構造体と、前記上部構造体に設けられた開口部ごとに設置され、該開口部を覆う合成樹脂製の防護ネットとを備え、
    前記防護ネットの周縁部を前記上部構造体に密着させるFRP製のフラットバーと、前記フラットバーを前記上部構造体に固定するノブボルトにより、前記防護ネットが前記上部構造体に着脱可能に装着されていることを特徴とする増殖礁。
  2. 請求項1記載の増殖礁において、前記防護ネットと前記フラットバーが一体化されていることを特徴とする増殖礁。
  3. 請求項1又は2記載の増殖礁において、前記台座の上部が該台座の中央に向けて上方に高くなる階段状とされていることを特徴とする増殖礁。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の増殖礁において、前記防護ネットを構成する線材の太さが3mm〜7mm、且つ該防護ネットの目合いが50mm〜100mmであることを特徴とする増殖礁。
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