JP2013165693A - サンゴ育成構造体及び護岸方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】新規なサンゴ礁の再生・造成手段を提供する。
【解決手段】高耐久性網状部材11によって形成され、全面が略閉塞された籠体1内に、サンゴ石灰岩21が収容されたサンゴ育成構造体Aを提供する。サンゴの上に海中の砂塵などが堆積すると、サンゴ内の褐虫藻の光合成が阻害され、サンゴの成長も妨げられる。それに対し、このサンゴ着生構造体Aを海中に設置した際、波浪・水流などにより網状部材11が適度に撓み、振動する。これにより、網状部材11上に着生・定着したサンゴの上などに砂塵などが堆積することを防止できるため、サンゴが良好に生育・成長できる。また、籠体1内にサンゴ石灰岩21を収容することにより、網状部材11上に着生・定着したサンゴに対し、サンゴ石灰岩21からカルシウム分及び炭酸イオンを比較的高濃度に供給することができ、サンゴの生育・成長を促進することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、高耐久性網状部材によって形成され、全面が略閉塞された籠体内に、サンゴ石灰岩が収容されたサンゴ育成構造体、該構造体を海中に設置する工程を含む護岸方法などに関連する。
クラゲ、サンゴ、イソギンチャクなどの動物は、分類学上、刺胞動物門に属する。刺胞動物門の動物は、二胚葉動物で、「刺胞」と呼ばれる刺糸を備えた細胞内小器官を有するという共通の特徴を有する。
現在、刺胞動物門は、6つの綱に分類されている。そのうち、サンゴは、主に、刺胞動物門花虫綱に属する。サンゴは、他の刺胞動物門の動物と比較して、炭酸カルシウムを主成分とする固い骨格を発達させるという特徴を有する。
サンゴの個体は、他の多くの刺胞動物と同様、ポリプ(polyp)と呼ばれるイソギンチャクに似た構造をとる。サンゴのポリプは、1cm以下の大きさで、岩盤などに定着・固着するとともに、海水中の二酸化炭素やカルシウム分を取り込み、炭酸カルシウムを主成分とした外骨格をつくる。
各個体はそれぞれ他のポリプと接近した場所に定着・固着し、集まって群体を形成する。群体内で隣り合ったポリプ同士は、共通骨格を形成するとともに、共肉部という生きた組織で繋がっており、栄養のやり取りなども行う。
サンゴの中には、大規模な骨格を自ら形成し、サンゴ礁を形成するものがあり、造礁サンゴと呼ばれる。造礁サンゴの大部分は、花虫綱六放サンゴ亜綱イシサンゴ目に属し、約800種が現存するといわれる。また、ヒドロ虫綱ヒドロサンゴ目のアナサンゴモドキ、花虫綱六放サンゴ亜綱根生目のクダサンゴなども造礁サンゴである。
造礁サンゴの体内には、褐虫藻という藻類が共生する。褐虫藻は、ポリプの呼吸・代謝産物などを用いて光合成などを行う。一方、褐虫藻の光合成や代謝により得られた産物の多くはサンゴに供給される。褐虫藻の光合成や代謝により得られた産物がサンゴ骨格の迅速かつ大量な形成に不可欠とされ、これによりサンゴ礁が形成される。
近年、多くのサンゴ礁が急速に破壊され、又は、危機に瀕しており、大きな問題となっている。主な原因として、沿岸開発などによる海水汚濁、サンゴの白化、食害などが考えられている。
それに対し、サンゴ礁の再生・造成に関心が集まっており、いくつかの試みが提案されている。
例えば、特許文献1には、サンゴ礁の人工増殖具及びサンゴ礁の人工増殖方が、特許文献2には、網状構造体を敷設した基盤にサンゴ幼生を着生させるサンゴ礁の造成方法が、特許文献3には、サンゴ礁の一部を着生基盤ごと切り出して他の海域へ移す方法が、特許文献4には、鉄製の棒状体によりドーム状の骨格を形成し、この骨格を網状物で塞いでドーム状のサンゴ着生基盤を形成し、サンゴ着生基盤に電流を印加するサンゴ育成増殖装置が、それぞれ記載されている。
その他、本発明に関連のある事項として、特許文献5には沖縄県で産出された石灰岩の化学成分、鉱物組成、真比重、比表面積、細孔容積・平均細孔径などが、特許文献6には琉球石灰岩の特徴・性質などが、非特許文献1には琉球石灰岩の圧縮強度が、非特許文献2には琉球石灰岩の有効空隙率と圧縮強度が、それぞれ記載されている。
特開2003−61506号公報 特開2007−135511号公報 特開2004−321076号公報 特開2009−232706号公報 特開昭54−60192号公報 特開平11−200336号公報 琉球大学農学部学術報告第22号(1975)p269−277 琉球大学農学部学術報告第50号(2003)p131−135
上述の通り、サンゴ礁の再生・造成などに向け、種々の手段が検討されているが、現在のところ、必ずしも充分な成果が上がっているとはいえない。そこで、本発明は、新規なサンゴ礁の再生・造成手段を提供することなどを目的とする。
本発明では、高耐久性網状部材によって形成され、全面が略閉塞された籠体内に、サンゴ石灰岩が収容されたサンゴ育成構造体を提供する。
サンゴの上に海中の砂塵などが堆積すると、サンゴ内の褐虫藻の光合成が阻害され、サンゴの成長も妨げられる。それに対し、本発明では、このサンゴ育成構造体を海中に設置した際、波浪・水流などにより網状部材が適度に撓み、振動する。これにより、網状部材上に着生・定着したサンゴの上などに砂塵などが堆積することを防止できるため、サンゴが良好に生育・成長できる。
また、高耐久性の部材を用いることにより、このサンゴ育成構造体を海中に設置しても網状部材が劣化しないため、サンゴ礁を形成するまでの長い期間、網状部材上でサンゴを成長・増殖させることができる。
サンゴの骨格は主に炭酸カルシウムでできており、サンゴが骨格を形成する際、二酸化炭素(炭酸イオンC0 2−)とカルシウム(Ca2+)を必要とする。一方、サンゴ石灰岩は、炭酸カルシウムの含有量が高く、かつ多孔質であるため、例えば、このサンゴ育成構造体を海中に設置した場合、サンゴ石灰岩に海水が多く浸潤し、カルシウム分及び炭酸イオンが高濃度で、緩効性に、かつ半永続的に溶出する。
そのため、籠体内にサンゴ石灰岩を収容することにより、網状部材上に着生・定着したサンゴに対し、サンゴ石灰岩からカルシウム分及び炭酸イオンを比較的高濃度に供給することができ、サンゴの生育・成長を促進することができる。
一方、本発明に係るサンゴ育成構造体では、サンゴ石灰岩が籠体内に収容されているため、サンゴ石灰岩上における波浪・水流も適度に抑制される。従って、網状部材上だけでなく、籠体内のサンゴ石灰岩上においても、サンゴが着生・定着しやすく、生育・成長しやすい環境を創出できる。
このサンゴ育成構造体において、網状部材が、網目を形成する線材間の各接合部位において、2〜6回の捩り合わせを有する構成にしてもよい。この構成により、捩り合わせた部位に適度な凹凸が形成されるため、その部分にサンゴが着生しやすくなるとともに、サンゴの幼生がその部位に入り込み、ウニや魚類などによる食害を回避できる。これにより、網状部材上におけるサンゴの着生・定着を促進できる。
このサンゴ育成構造体において、例えば、網状部材の目合いが4〜6cmで、網目を形成する線材の太さが1〜5mmである構成にすることにより、ウニなどの食害生物が、網状部材上のサンゴが定着する領域まで登ろうとしても、ウニなどにとって充分な足場となる部分がないため、体重を維持できず、途中で落下してしまう。従って、この構成にすることにより、ウニなどの食害生物による登はん行動を阻止でき、網状部材上に定着したサンゴを保護できる。また、網状部材の目合いをこの長さにすることにより、ウニ・オニヒトデなどの籠体内への侵入も予防できるため、籠体内のサンゴ石灰岩上に定着したサンゴも保護できる。
その他、このサンゴ育成構造体を海中に設置することは、サンゴ礁や多様な生物資源の保護増殖礁の再生・造成に有効であり、また、サンゴ礁海域などにおける築堤・根固・洗堀防止工などを含む護岸工事の蛇籠としても有用である。
なお、本発明において、「サンゴ石灰岩」は、造礁サンゴの化石を含む石灰岩をいう。ここで、「石灰岩」は、炭酸カルシウムを50%以上含有する堆積岩をいう。
本発明により、サンゴの着生・定着、並びにその生育・成長の場を比較的簡易に創出できる。従って、サンゴ礁の再生・造成に有効である。
以下、本発明の実施形態の例を示す。なお、本発明は、これらの実施形態のみに狭く限定されない。
<サンゴ育成構造体について>
本発明に係るサンゴ育成構造体は、高耐久性網状部材によって形成され、全面が略閉塞された籠体内に、サンゴ石灰岩が収容されたものをすべて包含する。
図1は、本発明に係るサンゴ育成構造体の例を示す外観斜視模式図である。
図1のサンゴ育成構造体Aは、高耐久性網状部材11によって形成され、全面が略閉塞された籠体1内に、中詰材2として、サンゴ石灰岩21とともに、サンゴ石灰岩よりも硬度の高い高硬度材料22が収容された構成を有する。
籠体1は、中詰材2を収容する部位であり、全面が高耐久性網状部材11によって形成され、かつ全面が略閉塞された構成を備える。
籠体1の形状などは目的・用途に応じて適宜定めることができ、特に限定されないが、例えば、このサンゴ育成構造体Aを海中で並設したり積層したりする場合を考慮すると、略直方体が最も好適である。
その場合、例えば、略直方体の六面のそれぞれの網状部材11を準備し、それらを公知の係具12などで締結し、籠体1を形成してもよい。また、例えば、略直方体の天面13を開閉可能にし、サンゴ石灰岩21が波浪・水流などにより摩耗・破砕した際に、中詰材2を補給できる構成にしてもよい。
高耐久性網状部材11は、籠体1の全面を構成する網状の部材であり、線材14を編成して網状に形成したものである。
高耐久性網状部材11は、海中に長期間設置しても劣化しない耐久性、中詰材2を収容した状態でサンゴ育成構造体を海中に設置しても変形しない形状保持性を備え、かつ、中詰材2の重量が負荷されてもせん断されないが、網目状に形成した場合に適度に撓む程度の強度を備える必要がある。なお、網状部材11の耐久性に関し、サンゴ礁を形成するまでの期間を考慮し、例えば、最低でも30年間、海中に設置した場合であっても、ほとんど劣化しない材質のものであることが好ましい。
それらの属性を備えるものとして、線材13がポリエステルモノフィラメントであるもの、即ち、ポリエステルモノフィラメントを編成して形成された網状部材11が最も好適である。
ポリエステルモノフィラメントは、上記の属性を備える網状部材11を形成できるものであればよく、特に限定されない。ポリエステルのジカルボン酸成分としては、例えば、テレフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、イソフタル酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸などが挙げられ、グリコール成分としては、エチレングリコール、ブチレングリコール、プロピレングリコール、テトラメチレングリコール、1,4―シクロヘキサンジメタノールなどが挙げられる。これらのジカルボン酸成分とグリコール成分とを適宜組み合わせて合成されたポリエステルモノフィラメントを適宜使用することができる。この中で、ジカルボン酸成分の90モル%以上がテレフタル酸からなり、グリコール成分の90モル%がエチレングリコールからなるポリエチレンテレフタレート(以下、PETという)のポリエステルモノフィラメントが最も好適である。
その他、本発明で用いるポリエステルモノフィラメントには、目的・用途などに応じて、耐熱剤、耐候剤、耐光剤、耐酸化防止剤、帯電防止剤、染料などが適宜添加されていてもよい。
中詰材2は、籠体1内に収容する材料である。中詰材2として、例えば、サンゴ石灰岩21、サンゴ石灰岩よりも硬度の高い高硬度材料22などが籠体1内に収容される。なお、例えば、このサンゴ育成構造体A全体の重量・比重の調整など、目的・用途などに応じて、適宜、前記の材料以外のものを収容してもよい。
また、本発明は、中詰材2をそのまま籠体1内に収容する場合に加え、例えば、中詰材2を予め袋体に入れておき、その袋体を籠体1内に収容する場合も広く包含する。袋体は網袋など、公知のものを用いることができる。袋体として、例えば、網状部材11よりも目合いの細い網袋を用いることにより、カルシウム分及び炭酸イオンを溶出させる機能を保持でき、かつ、中詰材2が波浪・水流などにより破砕されて小型化した場合に、砂礫になる前に海底へ散逸することを防止できる。目合いの大きさは特に限定されないが、例えば、0.1〜3.5cmのものを用いることができる。袋体の材質については、特に限定されないが、例えば、ポリ乳酸、ポリカプロラクトン、ポリグリコール酸、変性ポリビニルアルコール、カゼイン、変性デンプンなどの生分解性プラスチック製のものが、設置後の環境負荷が少ない点で好適である。
サンゴ石灰岩21は、上述の通り、造礁サンゴの化石を含む石灰岩である。
籠体1内にサンゴ石灰岩21を収容することにより、網状部材11上に着生・定着したサンゴに、カルシウム分及び炭酸イオンを比較的高濃度で長期間持続的に供給できるため、サンゴの生育・成長を促進できる。また、籠体1内のサンゴ石灰岩21上に着生・定着したサンゴに対しても、同様に、サンゴ石灰岩21からカルシウム分及び炭酸イオンを比較的高濃度で長期間持続的に供給できるため、サンゴが着生・定着しやすく、生育・成長しやすい環境を創出できる。
その他、サンゴ石灰岩21を用いることには、以下の利点がある。
サンゴ石灰岩21は多孔質であるため、岩盤・コンクリートなどと比較してみかけ比重が低い。そのため、特に海中などでは、サンゴ育成構造体Aを設置する際の労力、及び、サンゴ石灰岩21を籠体1内に補充する際の労力などを低減できる。
上述の通り、サンゴ石灰岩21は太古に形成されたサンゴ礁に由来する岩石(サンゴ礁堆積物)が地殻変動により海面上に隆起したものである。従って、例えば、このサンゴ育成構造体Aを海中に設置しても、環境負荷がほとんどない。また、サンゴ石灰岩21はサンゴ礁海域の地産材料であり、身近な材料で、サンゴ礁の造成及び生物多様性空間の創出を行うことができる。
サンゴ石灰岩21は主に炭酸カルシウムでできており、酸性物質に溶解する性質を有する。軟体動物(貝類など)は、酸性物質を分泌し岩盤などを溶解させ、そこを棲家とする。従って、このサンゴ育成構造体Aは、軟体動物なども棲家として定着しやすく、生物多様性適応材料として好適である。
サンゴ石灰岩21に含有するカルシウム分及び炭酸イオンは、貝類、甲殻類(カニ、エビなど)など、サンゴ礁に生息する外殻形成生物の生育・成長を促進する。また、サンゴ石灰岩21は上記の通り多孔質で凹凸に富み、多くの空隙を有する。従って、種々の生物の棲家などとしても適している。そのため、サンゴ石灰岩21を用いることにより、生物多様性空間を創造できる。
本発明に係るサンゴ石灰岩21としては、例えば、炭酸カルシウム含有率が70%以上のものが好適であり、90%以上のものがより好適であり、95%以上のものが最も好適である。また、水中に設置した際に水流によって漂流せず、かつ設置時などの作業性を保持する観点から、みかけ比重が2.0〜2.5のものが適度で好適である。
サンゴ石灰岩の中で、琉球石灰岩は、本発明に最も好適なものの一つである。琉球石灰岩は、日本の琉球列島に分布する石灰岩であり、他の地域の石灰岩と比較して形成年代が新しいという特徴がある。従って、炭酸カルシウムの濃度が特に高く、かつ多孔質で空隙を多く含む。
なお、籠体1の天面13の網状部材11と、籠体1内に収容されたサンゴ石灰岩21との間には、所定長の間隔が確保されていることが好ましい。例えば、籠体1の天面13の網状部材11とサンゴ石灰岩21との間に3〜50cm程度の間隔が形成されていることにより、網状部材11の適度な撓み・振動が保持されるため、網状部材11上における海中の砂塵などの堆積を防止できる。また、籠体1の天面13の網状部材11とサンゴ石灰岩21との間隔が確保されていることにより、その領域の海水の流れが適度に保持され、サンゴ石灰岩21上における海中の砂塵などの堆積も防止できる。
高硬度材料22は、火成岩など、サンゴ石灰岩よりも硬度の高い材料である。
サンゴ育成構造体Aを海中に設置した場合、波浪・水流などにより、サンゴ石灰岩21は徐々に破砕され、籠体1から流出し、設置海域の周辺に、サンゴ砂などの砂礫が形成される。その際、例えば、籠体1内にサンゴ石灰岩21とともに、サンゴ石灰岩よりも硬度の高い高硬度材料22を収容する場合、波浪・水流により、高硬度材料22がサンゴ石灰岩21に衝突しサンゴ石灰岩21を徐々に削岩するため、サンゴ石灰岩21の破砕を促進できる。
即ち、サンゴ石灰岩21とともに、サンゴ石灰岩よりも硬度の高い高硬度材料が収容されたサンゴ育成構造体Aを海中に設置することにより、特別なエネルギー・労力を費やさずに、波浪・水流などの力で、サンゴ砂などの砂礫を比較的高効率で生産することができる。
サンゴ砂などの砂礫の形成により、籠体1内に収容したサンゴ石灰岩21が摩耗・小型化するが、例えば、上記の通り、籠体1の天面13を開閉可能にして中詰材2を補給できる構成にし、適宜、サンゴ石灰岩21を補充することにより、網状部材11上に定着したサンゴを傷つけることなく、サンゴ砂などの砂礫の生産を半永続的に続けることができる。
例えば、上記の通り、中詰材2を予め袋体に入れておき、その袋体を籠体1内に収容することにより、小型化した中詰材2の散逸を防ぐことができ、かつ、中詰材2同士の接触の頻度が高くできるため、より効率的に砂礫を生産できる。また、小型化した中詰材2の撤収及び新たな中詰材2の補給の作業を簡易化・低労力化できる。
図2は、網状部材11の構成例を示す平面模式図である。
図2の網状部材11では、網目を形成する線材14間の各接合部位15において捩り合わせを有し、また、線材14を編成することにより、所定長の目合いSが形成された構成を備えている。
網状部材11の網目の形状は、公知の線材編成手段に基づき、適宜定めることができ、特に限定されない。例えば、網目が、平面視略六角形状(略亀甲型)、略菱形状などに形成されるように線材14を編成した網状部材11を用いてもよい。
本発明に係るサンゴ育成構造体Aでは、網状部材11が、網目を形成する線材14間の各接合部位15において、2〜6回の捩り合わせを有する構成が好ましい。
捩り合わせを有する網状部材11を用いることにより、上記の通り、捩り合わせた部位に適度な凹凸が形成されるため、その部分にサンゴが着生しやすくなるとともに、サンゴの幼生がその部位に入り込み、ウニや魚類などによる食害を回避できる。これにより、網状部材11上におけるサンゴの着生・定着を促進できる。
網状部材11の目合いSは4〜6cmが好適である。また、網状部材11の網目を形成する線材14の太さは1〜5mmが好適である。
上記の通り、例えば、目合いSを4cm以上にし、線材14の太さを5mm以下にすることにより、ウニなどの食害生物が、網状部材上のサンゴが定着する領域まで登ろうとしても、ウニなどにとって充分な足場となる部分がないため、途中で落下してしまう。従って、この構成にすることにより、ウニなどの食害生物による登はん行動を阻止でき、網状部材上に定着したサンゴを保護できる。
また、上記の通り、例えば、目合いSを6cm以下にすることにより、ウニ・オニヒトデなどの籠体内への侵入も予防できるため、籠体内のサンゴ石灰岩上に定着したサンゴも保護できる。
線材14の断面形状は、略円形状、中空状、略扁平形状、略正方形状、略三角形状、略多角形状など、特に限定はされないが、網状部材11上に海中の砂塵などが堆積しにくいという観点より、線材14の断面形状が略円形状であるものが好適である。
<護岸方法>
本発明に係る護岸方法は、上述のいずれかのサンゴ育成構造体を海水中に設置する工程を含むものを全て包含する。
本発明に係るサンゴ育成構造体は、例えば、サンゴ礁海域などにおいて、通常の蛇籠と同様に、護岸工事全般に適用可能である。
即ち、例えば、サンゴ育成構造体を積層することによる築堤、海中などにサンゴ育成構造体を設置することによる防波・水制、防波堤・離岸堤・突堤などの水中構造物の近傍にサンゴ育成構造体を設置することによる基礎部分の被覆保護・補強・根固・洗堀防止工などに広く用いることができる。
サンゴ育成構造体をサンゴ礁海域などに設置することにより、通常の蛇籠と同様、対防災性の向上を図ることができるのに加え、その設置個所にサンゴ礁を造成できるため、美観の向上と生物多様性の創出を図ることができる。
また、サンゴ石灰岩は、火成岩などの通常の蛇籠に用いられる中詰材と比較して、みかけ比重が低い。そこで、より護岸を強固にするために、例えば、海水中において、火成岩などを収容した通常の蛇籠を設置するとともに、その表層に、本発明に係るサンゴ育成構造体を積層するようにしてもよい。これにより、対防災性を強化できるとともに、表層ではサンゴ礁の造成を図ることができ、美観の向上を図ることができる。
図3は、本発明に係る護岸方法の例を示す模式図である。
図3では、水中構造物Dが築造されたサンゴ礁海域において、海水W中に、通常の蛇籠A’が積層され、その表層にさらにサンゴ育成構造体Aが積層されている。
蛇籠A’では、通常の蛇籠と同様、火成岩などの比重の高い材料を収容したものを用いる。これにより、護岸を強固にでき、対防災性を強化できる。
一方、積層された蛇籠A’の表層に、さらにサンゴ育成構造体Aを積層する。これにより、蛇籠A’を覆い隠すことができるとともに、表層ではサンゴ礁の造成を図ることができるため、美観の向上を図ることができる。また、サンゴ礁を造成することにより、多様な生物の住処を提供でき、生物多様性の創出を図ることができる。
実施例1では、亀甲ネットで覆った人工基盤を海中に設置し、サンゴの着生及び生育状況を観察した。
人工基盤として、普通コンクリート平板、火成岩をコンクリート平板の表面全体に埋め込んだもの、琉球石灰岩をコンクリート平板の表面全体に埋め込んだもの、の3種類を準備した。各人工基盤の大きさは30cm×30cm×5cmとし、各2枚を試験に用いた。
鹿児島県徳之島伊仙町面縄地区サンゴ礁湖内を試験地点とした。2009年5月、試験地点の水深3mの砂地に高さ50cmの架台を設置し、各人工基盤を架台の上に固定し、ポリエステルモノフィラメント線亀甲ネット(目合い5cm、網目を形成する線材間の各接合部位における捩り合わせ3回、線材の太さ5mm、線材の断面形状は略円形状)で、人工基盤を覆った。人工基盤と亀甲ネットとの間に、5cmの間隔が確保されるようにした。なお、2009年6月中旬に、試験地点の周辺海域において、サンゴの一斉産卵が起きた。
2010年8月及び2011年6月に、同人工基盤上のおけるサンゴの着生及び生育状況を観察した。潜水機具を使用し、水中での目視と画像記録での判定を行った。
結果を表1に示す。
Figure 2013165693
表1は、亀甲ネットで覆った人工基盤を海中に設置した場合における、サンゴの着生及び生育状況を示す。表1中、「コンクリート」は普通コンクリート平板を用いた場合を、「火成岩」は火成岩をコンクリート平板の表面全体に埋め込んだものを用いた場合を、「琉球石灰岩」は琉球石灰岩をコンクリート平板の表面全体に埋め込んだものを用いた場合を、それぞれ表わす。「平板上」は平板上で着生・生育したサンゴの数を、「ネット上」は平板を覆った亀甲ネット上に着生・生育したサンゴの数を、それぞれ表わす。各数値は着生・生育したサンゴの数を、日付は観察を行った日付を、それぞれ表わす。
表1に示す通り、普通コンクリート平板及び火成岩を埋め込んだ人工基盤を用いた場合、サンゴの着生・生育がほとんど観察されなかったのに対し、琉球石灰岩を埋め込んだ人工基盤を用いた場合、設置の約2年後において、亀甲ネット上に11個体、平板上でも7個体のサンゴが観察された。
普通コンクリート平板及び火成岩を埋め込んだ人工基盤を用いた場合と比較して、琉球石灰岩を埋め込んだ人工基盤を用いた場合の方が、着生・生育したサンゴの数が多かった理由は、琉球石灰岩からカルシウム分及び炭酸イオンが比較的高濃度に溶出し、サンゴの生育・生育を促進したためであると推測する。
また、琉球石灰岩を埋め込んだ人工基盤を用いた場合において、平板上に着生・生育した個体よりも、亀甲ネット上に平板上に着生・生育した個体の方が多かった理由は、亀甲ネットが波浪・水流などにより適度に撓み、振動することにより、着生・定着したサンゴの上などに砂塵などが堆積することを防止できたためであると推測する。
なお、一般的に、琉球石灰岩を埋め込んだ人工基盤を亀甲ネットなどで覆わずにそのまま海中に設置した場合、サンゴはほとんど着生・生育しない。これは、ウニなどの食害、及び、波浪・水流が強すぎるためであると推測する。それに対し、本実験では、琉球石灰岩を埋め込んだ人工基盤を亀甲ネットで覆った場合、設置の約2年後において、平板上でも7個体のサンゴが観察された。これは、人工基盤を亀甲ネットで覆うことにより、食害生物のネット内への侵入を予防するとともに、波浪・水流を適度に抑制することができたためであると推測する。
実施例2では、実施例1で用いた3種類の人工基盤について、海水中におけるカルシウム溶出量を測定した。
実施例1で用いた3種類の人工基盤を、それぞれ、水槽内に置き、人工海水5Lを注水し、所定時間静置した後、人工海水中におけるカルシウム量を測定した。カルシウム量の測定には、「パックテスト・カルシウム/カルシウム硬度(株式会社共立理化学研究所製、「パックテスト」は登録商標)」を用いた。なお、対照として、人工海水のみの水槽を準備し、同様の測定を行った。
その結果、琉球石灰岩を埋め込んだ人工基盤を人工海水に浸した場合には、人工海水の注入から1時間後に5mg/L、24時間後に15mg/L、72時間後に20mg/Lと高いカルシウム量を示したのに対し、普通コンクリート平板及び火成岩を埋め込んだ人工基盤を人工海水に浸した場合には、人工海水の注入から72時間後でも5mg/L以下の値であった。
この結果より、海中に設置した場合、琉球石灰岩から高濃度のカルシウム分が溶出することが実証された。本実験結果を勘案すると、実施例1において、琉球石灰岩を埋め込んだ人工基盤を用いた場合に着生・生育したサンゴの数が多かった理由は、この琉球石灰岩から溶出したカルシウム分がサンゴの着生・生育を促進したためであると推測する。
本発明に係るサンゴ育成構造体の例を示す外観斜視模式図。 網状部材11の構成例を示す平面模式図。 本発明に係る護岸方法の例を示す模式図。
1 籠体
11 高耐久性網状部材
12 係具
14 線材
15 線材14間の接合部位
2 中詰材
21 サンゴ石灰岩
22 高硬度材料
A サンゴ育成構造体
A’ 通常の蛇籠
S 網状部材11の目合い
D 水中構造物
W 海水

Claims (6)

  1. 高耐久性網状部材によって形成され、全面が略閉塞された籠体内に、サンゴ石灰岩が収容されたサンゴ育成構造体。
  2. 前記網状部材が、網目を形成する線材間の各接合部位において、2〜6回の捩り合わせを有する請求項1記載のサンゴ育成構造体。
  3. 前記網状部材の目合いが4〜6cmで、前記線材の太さが1〜5mmである請求項2記載のサンゴ育成構造体。
  4. 前記線材がポリエステルモノフィラメントである請求項2又は請求項3に記載のサンゴ育成構造体。
  5. 前記サンゴ石灰岩とともに、前記サンゴ石灰岩よりも硬度の高い高硬度材料が収容された請求項1〜4のいずれか一項に記載のサンゴ育成構造体。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載のサンゴ育成構造体を海中に設置する工程を含む護岸方法。
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