JP4756349B2 - 発光装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、発光装置の製造方法に関し、より詳しくは、発光素子がガラスで封止されている発光装置の製造方法に関する。
現在、白色の発光ダイオード(Light Emitting Diode,以下、LEDと言う。)を発光素子として用いた照明機器が実用化されつつある。白色LEDを照明に使用した場合の利点としては、1)白熱灯や蛍光灯に比べて消費電力が小さくランニングコストが安い、2)寿命が長いために交換の手間が省ける、3)小型化できる、4)蛍光灯における水銀のような有害物質を使用しない、などが挙げられる。
一般的な白色LEDは、樹脂によってLEDが封止された構造を有する。例えば、典型的な1チップ型白色LEDでは、GaNにInが添加されたInGaNを発光層とするLEDが、YAG蛍光体を含有する樹脂によって封止されている。このLEDに電流を流すと、LEDから青色光が放出される。次いで、青色光の一部によってYAG蛍光体が励起されて、この蛍光体から黄色光が放出される。青色光と黄色光は補色の関係にあるので、これらが入り混じると人間の目には白色光として認識される。
しかし、樹脂封止されたLEDでは、長時間の使用により樹脂中に水分が浸入して、LEDの動作が阻害されたり、LEDから放出される光によって樹脂が変色し、樹脂の光透過率が低下したりするなどの問題があった。
また、LEDは、実装基板から発光部までの熱抵抗が小さくて耐熱温度が高いほど、高い周囲温度および大入力で使用することが可能となる。したがって、熱抵抗および耐熱性は、LEDを高出力化するためのキーポイントである。しかし、LEDの封止に樹脂を用いた場合には、樹脂の耐熱性が低いために、高出力での使用に適さないという問題があった。例えば、エポキシ樹脂の場合、130℃以上の温度で黄変してしまう。
これに対して、ゾルゲル法によって作製したガラスで封止したLED(例えば、特許文献1参照。)や、低融点ガラスで封止したLED(例えば、特許文献2および3参照。)が開示されている。ガラスで封止することにより、封止材を通しての吸湿性や、封止材の変色による光透過率の低下を低減できるとともに、耐熱性を向上させることが可能となる。また、低融点ガラスを用いれば、ゾルゲルガラスにおける細孔の問題を解消することもできる。尚、ここで、「低融点ガラス」とは、典型的なガラスと比較して、屈服点の低いガラス材料を言う。一般に、ガラス材料の膨張は、ガラス材料が一軸方向に膨張し、測定装置の検出部を押すことによって検出部が移動した距離で評価される。屈服点は、ガラス材料が軟化してしまい検出部を押すことができなくなる温度のことである。
特許文献2には、型押し法と電気炉を用いて、GaNをガラスで封止する技術が記載されている。図7に、その実施例の1つである発光装置の断面図を示す。サブマウント202に搭載された発光ダイオードチップ201は、リード203に配置されている。また、発光ダイオードチップ201は、ボンディングワイヤ205によってリード204と接続している。そして、発光ダイオードチップ201は、ボンディングワイヤ205とともに、封止部材206によって封止されている。封止部材206は低融点ガラスであり、加熱により低融点ガラスを軟化させることによって、発光ダイオードチップ201、ボンディングワイヤ205および周辺の回路を封止している。
しかし、特許文献2では、発光ダイオードチップ201およびボンディングワイヤ205などを全てガラスで被覆しているので、デバイスを製造する際に、ボンディングワイヤ205に断線が発生するおそれがあると思われる。また、低融点ガラスは一般に温度によって粘度が急激に変化するので、封止部材206は、図7に示すように扁平な形状となる。このため、発光ダイオードチップ201から出射される光の指向性が低下するおそれもあると思われる。
特許文献3では、熱膨張率が16×10−6である低融点ガラスが用いられている。LEDの熱膨張率は7×10−6であるので、低融点ガラスとの熱膨張率の差により封止後にガラスにクラックが生じるのを防ぐため、特許文献2の発光装置には、LEDの角部を斜辺状にカットした応力緩和部が設けられている。
一方、本発明者らは、TeOおよびZnOを主成分とするガラスで封止された発光装置を提案した(特許文献4参照)。この場合、LEDの平均線膨張係数が85×10−7/℃であるのに対して、ガラスの平均線膨張係数は75×10−7〜140×10−7/℃である。したがって、ガラス封止後に発生する残留応力は、特許文献3に比較して小さいことが見込まれる。それ故、特許文献4に記載のガラスによれば、特許文献3のようにLEDに応力緩和部を設けずとも、応力に起因する破壊のおそれを低減することが可能となる。
特開2002−203989号公報 国際公開第2004/082036号パンフレット 特開2005−39122号公報 特開2005−11933号公報
ところで、LEDをガラスで封止する際には、ガラスに空気が巻き込まれることによって、ガラス中に気泡が生じやすい。このため、LEDから放出される光の取り出し効率が減少してしまうという問題があった。
ガラスに空気が巻き込まれるのを防ぐには、真空雰囲気下でLEDを封止すればよい。しかしながら、特許文献4に記載のガラスを用いて、真空雰囲気下でLEDを封止すると、TeOの還元反応によってガラスが茶色または黒色に変色し、LEDから放出される光を取り出せなくなるという問題があった。
一方、特許文献3では、応力緩和部を設けることによって、封止時にガラスの乱流を生じ難くして、ガラスに空気が巻き込まれるのを防ぐことができるとされる。しかしながら、上述したように、特許文献3では、LEDの角部を斜辺状にカットすることが必要となる。
本発明はこうした問題点に鑑みてなされたものである。即ち、本発明の目的は、発光素子を封止する際にガラスに気泡が生じるのを、発光素子を加工することなしに抑制することのできる発光装置の製造方法を提供することにある。
本発明の他の目的および利点は、以下の記載から明らかとなるであろう。
本発明の第1の態様は、配線基板に実装された発光素子の上に固体のガラス部材を載置する工程と、
前記発光素子を介して前記ガラス部材を昇温して溶融させる工程と、
前記溶融されたガラス部材および前記発光素子を冷却して、前記発光素子をガラスで封止する工程とを有する発光装置の製造方法に関する。
本発明の第1の態様においては、前記配線基板に赤外線を照射することによって前記配線基板を昇温し、次いで、前記配線基板を介して前記発光素子を昇温することができる。
この場合、前記赤外線の照射は、赤外線ランプを有する赤外線発生部と、該赤外線発生部に接続するチャンバとを備えた加熱装置を用いて行われ、
前記チャンバの内部に、前記配線基板に実装された前記発光素子を載置する工程と、
前記発光素子の上に前記ガラス部材を載置する工程と、
前記赤外線発生部で発生した赤外線を、前記ガラス部材とは反対の側から前記配線基板に照射する工程とを有するものとすることができる。
また、前記赤外線の照射は、赤外線ランプを有する赤外線発生部と、該赤外線発生部に接続するチャンバとを備えた加熱装置を用いて行われ、
前記チャンバの内部に、前記配線基板に実装された前記発光素子を載置する工程と、
前記発光素子の上に前記ガラス部材を載置する工程と、
前記赤外線発生部で発生した赤外線を、前記ガラス部材の側から前記配線基板に照射する工程とを有するものとすることもできる。
本発明の第1の態様においては、前記配線基板を赤外線吸収部材の上に載置し、赤外線を照射することによって該赤外線吸収部材を昇温し、次いで、該赤外線吸収部材を介して前記配線基板を昇温し、さらに、前記配線基板を介して前記発光素子を昇温することもできる。
この場合、前記赤外線吸収部材の表面温度は、0.5℃/秒〜50℃/秒の速度で昇温するものとすることができる。
また、前記赤外線の照射は、赤外線ランプを有する赤外線発生部と、該赤外線発生部に接続するチャンバとを備えた加熱装置を用いて行われ、
前記チャンバの内部に前記赤外線吸収部材を載置する工程と、
前記赤外線吸収部材の上に、前記配線基板に実装された前記発光素子を載置する工程と、
前記発光素子の上に前記ガラス部材を載置する工程と、
前記赤外線発生部で発生した赤外線を、前記ガラス部材とは反対の側から前記赤外線吸収部材に照射する工程とを有するものとすることができる。
本発明の第2の態様は、伝熱材の上に発光素子を載置する工程と、
前記発光素子の上に固体のガラス部材を載置する工程と、
前記伝熱材を介して前記発光素子を昇温する工程と、
前記発光素子を介して前記ガラス部材を昇温して溶融させる工程と、
前記溶融されたガラス部材および前記発光素子を冷却して、前記発光素子をガラスで封止する工程とを有する発光装置の製造方法に関する。
本発明の第2の態様において、前記伝熱材は赤外線吸収部材とすることができる。
この場合、前記赤外線吸収部材の表面温度を0.5℃/秒〜50℃/秒の速度で昇温することができる。
また、前記赤外線の照射は、赤外線ランプを有する赤外線発生部と、該赤外線発生部に接続するチャンバとを備えた加熱装置を用いて行われ、
前記チャンバの内部に前記赤外線吸収部材を載置する工程と、
前記赤外線吸収部材の上に前記発光素子を載置する工程と、
前記発光素子の上に前記ガラス部材を載置する工程と、
前記赤外線発生部で発生した赤外線を、前記ガラス部材とは反対の側から前記赤外線吸収部材に照射する工程とを有するものとすることができる。
本発明の第1の態様および第2の態様において、前記ガラス部材は、TeO、BおよびZnOを含むことが好ましい。
本発明の第1の態様および第2の態様において、前記発光素子は、LEDおよび半導体レーザのいずれか一方とすることができる。。
本発明の第1の態様によれば、配線基板に実装された発光素子の上に固体のガラス部材を載置し、発光素子を介してガラス部材を昇温して溶融させるので、発光素子を封止する際にガラスに気泡が生じるのを抑制することができる。また、実質的に球状の形状を有する封止ガラスを容易に形成することができ、これにより、略球状であるガラスの外表面に発光素子の一部が取り付けられた構造を備える発光装置を得ることができる。
本発明の第2の態様によれば、伝熱材を介して発光素子を昇温し、次いで、発光素子を介してガラス部材を昇温して溶融させるので、発光素子を封止する際にガラスに気泡が生じるのを抑制することができる。また、実質的に球状の形状を有する封止ガラスを容易に形成することができ、これにより、略球状であるガラスの外表面に発光素子の一部が取り付けられた構造を備える発光装置を得ることができる。
まず、LEDをガラスで封止する際に、ガラスに空気が巻き込まれることによってガラスに気泡が生じるメカニズムについて説明する。
図1(a)は、配線基板1に実装されたLED2の上に、封止用のガラス部材3が載せられた状態を示す図である。ここで、LED2は、バンプ6を介して、配線基板1に設けられた配線7と電気的に接続されている。
電気炉内において、図1(a)の状態から昇温していくと、矢印で示すように、ガラス部材3の周辺部から内部に向かって熱が伝達される。ガラス部材3が軟化すると、やがて、図1(b)に示すように、重力によって下方に垂れ下がる。そして、配線基板1に接触した後は、ガラス部材3は、それ自身の凝集作用によって球面に近い表面形状をとるようになる。その後、加熱を止めて冷却すると、LED2が封止ガラス4で封止された構造(図1(c))を得ることができる。
尚、ある温度において、ガラスは、その表面エネルギーと基板の濡れ性によって定まる形状(球形状)になろうとするが、実際には、上述した重力による変形が加わることによって最終的な形状、すなわち平衡状態で得られる形状が決定される。また、ガラスの粘性は温度によって変化するので、時間とともに温度が変化する状況では、時間によってガラスの粘性が変化する。したがって、ある温度における保持時間が、ガラスの変形に要する時間よりも短い場合には、平衡状態で得られる形状に到達する前にガラスの形状が決定されてしまう。それ故、球面に近い表面形状を得るためには、溶融したガラス部材を適当な粘度の状態で保持することが望ましい。具体的には、ガラス部材をガラス転移点より高い温度、好ましくはガラス転移点より100℃〜220℃程度の高温、より好ましくはガラス転移点より120℃〜200℃程度の高温で保持するのがよい。尚、一般的な低融点ガラス(例えば、燐酸−スズ−亜鉛系ガラスなど。)では、温度によって粘度が急激に変化するので、軟化したガラスを球状にするのは困難である。
ところで、図1(b)で軟化したガラス部材3が下方に垂れ下がり、配線基板1に到達すると、配線基板1とガラス部材3の間に空気が閉じ込められる。そして、この状態でガラス部材が冷却されると、図1(c)に示すように、封止ガラス4の内部に気泡5が生じる結果となる。これが、LEDをガラスで封止する際に、ガラスに空気が巻き込まれることによって、ガラスに気泡が生じるメカニズムと考えている。
次に、本発明者が鋭意研究した結果見出した、封止時にガラスに空気が巻き込まれるのに起因してガラスに気泡が生じるのを防ぐことのできる方法について述べる。
図2(a)は、配線基板11に実装されたLED12の上に、封止用のガラス部材13が載せられた状態を示す図である。次に、この状態から昇温して、ガラス部材13を軟化させる。このとき、矢印で示すように、LED12に接する部分から熱が伝達されるようにする。これにより、LED12に接する部分から昇温するので、この部分から軟化が始まるようにすることができる。
ガラス部材13の内部で熱の伝達が進むと、やがてガラス部材13の全体が軟化し、重力によって下方に垂れ下がるようになる。そして、この変形は、先に軟化したLED12の近傍から始まる。
一方、図1(a)〜(c)に示したように、電気炉内でガラス部材3を熱した場合には、ガラス部材3の外側から内側に向かって熱が伝達されるので、重力による変形は外側、すなわちLED2に遠い側から始まる。このため、ガラス部材3と配線基板1の間で逃げ場を失った空気が、ガラス部材3の内側に閉じ込められて気泡5となって残存する。
これに対して、LED12の近傍から変形が起こる場合には、ガラス部材13と配線基板11の間の空気が徐々に外側に押し出されるようにして変形が進む。したがって、ガラス部材13と配線基板11の間に閉じ込められる空気の量は、図1(c)に比較して少ないものとなる。また、僅かに残った空気も、配線基板11とLED12の間の空間14に逃げるので、封止ガラスに気泡が発生するのを抑制することができる。
ガラス部材13が配線基板11に接触した後は、ガラス部材13は、それ自身の凝集作用によって球面に近い表面形状をとるようになる。その後、加熱を止めて冷却すると、LED12が封止ガラス15で封止された構造(図2(c))を得ることができる。
図2(c)において、封止ガラス15は、表面形状に曲面である部分と平坦である部分とを含む。そして、LED12は、平坦である部分に配置されている。曲面である部分は、回転楕円体等の曲面体に近似できる。一方、平坦である部分は、ガラス部材13が配線基板11に接触した部分に形成される。それ故、平坦である部分の形状は、配線基板11の表面形状に概ねしたがうものとなる。
このように、LED12に接する部分からガラス部材13が昇温するようにすると、図2(c)に示すように、封止ガラス15に、図1(c)の気泡5に相当する気泡は認められなくなる。このため、封止ガラス15とLED12の発光面との間に隙間が生じず、LED12は、その端子側の面のみ露出して大部分が封止ガラス15の内部に埋没した状態となる。その結果、LED12からの光を端子側の面を除く全ての方向から取り出すことができるので、光の取り出し効率の損失を小さくすることが可能となる。また、実質的に球状の形状を有する封止ガラスを容易に形成することができ、これにより、略球状であるガラスの外表面に発光素子の一部が取り付けられた構造を備える発光装置を得ることができる。
以下の実施の形態では、図2(a)〜(c)に従って発光装置を製造する具体的方法について述べる。
実施の形態1.
まず、LED12を封止するためのガラス部材13を準備する。
ガラス部材13としては、軟化点が500℃以下、好ましくは490℃以下であり、温度50℃〜300℃における平均線膨張係数が65×10−7/℃〜95×10−7/℃であり、波長405nmの光に対する厚さ1mmでの内部透過率が80%以上、好ましくは85%以上、より好ましくは90%以上、さらに好ましくは93%以上であり、この光に対する屈折率が1.7以上、好ましくは1.9以上、より好ましくは2.0以上であるものが好ましく用いられる。特に、軟化点が500℃以下、温度50℃〜300℃における平均線膨張係数が65×10−7/℃〜95×10−7/℃、波長405nmの光に対する厚さ1mmでの内部透過率が80%以上であって、この光に対する屈折率が1.8以上であるものが好適である。このようなガラスであれば、LED12との熱膨張係数の差が小さいので、残留応力を小さくして、封止後にガラスにクラックが生じるのを防ぐことができる。また、透過率が高く、屈折率も大きいので、LED12から放出される光の取り出し効率を損なうことなくLED12を被覆することができる。
本実施の形態においては、TeO、BおよびZnOを含むガラスが好ましく用いられ、この内でTeOを10mol%以上、望ましくは40mol%〜54mol%含むガラスが特に好ましく用いられる。TeOの含有量を多くすることによって、屈折率を高くすることができるからである。
具体的には、TeOおよびGeOの含有量の合計が42mol%〜58mol%であり、B、GaおよびBiの含有量の合計が15mol%〜35mol%であり、ZnOの含有量が3mol%〜20mol%であり、Y、La、GdおよびTaの含有量の合計が1mol%〜15mol%であって、TeOおよびBの含有量の合計が75mol%以下であるガラスを用いることができる。
この内で特に、TeOの含有量が40mol%〜53mol%であり、GeOの含有量が0mol%〜10mol%であり、Bの含有量が5mol%〜30mol%であり、Gaの含有量が0mol%〜10mol%であり、Biの含有量が0mol%〜10mol%であり、ZnOの含有量が3mol%〜20mol%であり、Yの含有量が0mol%〜3mol%であり、、Laの含有量が0mol%〜3mol%であり、Gdの含有量が0mol%〜7mol%であり、Taの含有量が0mol%〜5mol%であるガラスが好ましく用いられる。
例えば、ガラス部材13として、TeO(45.0mol%)、TiO(1.0mol%)、GeO(5.0mol%)、B(18.0mol%)、Ga(6.0mol%)、Bi(3.0mol%)、ZnO(15mol%)、Y(0.5mol%)、La(0.5mol%)、Gd(3.0mol%)およびTa(3.0mol%)からなるものを用いることができる。この組成のガラスは、アルカリ金属を含まない上に、比較的低温で軟化し(例えば、軟化点490℃程度)、平均線膨張係数は86×10−7/℃程度である。したがって、LEDで一般に使用されるサファイア基板の平均線膨張係数(C軸に平行で68×10−7/℃、C軸に垂直で52×10−7/℃)に近い。また、波長405nmでの屈折率が2.01と高いので、LEDからの発光光の取り出し効率を高くするとともに、光の指向性を良好なものとすることができる。
ガラス部材13には、蛍光体が含有されていてもよい。例えば、黄色光を放出する蛍光体をガラス部材に添加すると、LED12から放出された青色光と、この青色光の一部によって蛍光体が励起されて放出された黄色光とが混ざり合うことによって、白色光を得ることができる。
ガラス部材13は、環境問題の点から鉛を実質的に含まないものであることが好ましい。さらに、LED12の電気的特性が低下するのを防ぐ点から、アルカリを実質的に含まないものであることが好ましい。
本実施の形態においては、LED12を通じてガラス部材13に熱が伝達されることによって、LED12に接する部分からガラス部材13の軟化が始まるようにする。したがって、ガラス部材13の形状は、LED12の上に載置可能なブロック状とすることが好ましい。
ガラス部材13がLED12以外の部分に触れると、その部分から熱が伝達して軟化するおそれがあるので好ましくない。また、LED12を封止するには相当量のガラス部材13が必要であり、さらに、LED12の近傍から徐々にガラス部材13を変形させるためには、ガラス部材13の内部で、熱の伝達が比較的ゆっくりと進むことが重要である。したがって、ガラス部材13を粉末状とするよりは、ブロック状とした方が好ましい。但し、ガラス部材13の形状はブロック状に限られるものではなく、フレーク状であってもよく、大きなガラスの塊を粉砕して得られた破片であってもよい。さらに、封止ガラス15のプリフォームであってもよい。
LED12を封止するのに必要なガラス部材13の量は、少なくとも、可視光の波長の数倍以上、具体的には2μm以上の厚さで、LED13の光が取り出される部分、すなわち端子側の面以外の部分を被覆できる量である。但し、ガラス部材13の量は、最終的に得られる封止ガラス15の形状がどの程度球状に近い形状となるかによっても変わる。
次に、ガラス部材13で封止されるLED12を準備する。本実施の形態においては、LED12は、配線基板11に実装されているものとする。
LED12としては、ガラス部材13で封止する際の熱処理で劣化しないものが用いられる。一般に、バンドギャップの大きいものほど耐熱性が高くなるので、発光光が青色であるLEDが好ましく用いられる。例えば、主発光ピーク波長が500nm以下であるLED、より詳しくは、GaNおよびInGaNなどの窒化物半導体、または、ZnOおよびZnSなどのII−VI族化合物半導体などを用いたLEDを用いることができる。
尚、本発明の発光装置は、発光素子をLEDに代えて半導体レーザとした場合にも適用できる。半導体レーザとしては、LEDと同様に、封止ガラスで封止する際の熱処理で劣化しないものが用いられる。すなわち、主発光ピーク波長が500nm以下である半導体レーザ、より詳しくは、GaNおよびInGaNなどの窒化物半導体、または、ZnOおよびZnSなどのII−VI族化合物半導体などを用いた半導体レーザなどを用いることができる。
配線基板11には、耐熱性の基板を用いることが好ましい。これは、LED12をガラス部材13で封止する際に、ガラスの溶融温度まで加熱する必要があるからである。それ故、エポキシ樹脂などからなる樹脂基板では熱劣化を起こすことが予想され好ましくない。本実施の形態に適用可能な耐熱性基板としては、例えば、アルミナ基板、窒化アルミニウム基板および炭化ケイ素基板などのセラミクス基板、ガラスセラミクス基板、または、表面にシリコン酸化膜が形成されたシリコン基板(シリカコートシリコン基板)などを用いることができる。
図2(a)では、LED12は、フリップチップ方式によって、配線基板11に設けられた配線16にボンディングされている。すなわち、LED12は、導電性部材としてのバンプ17を介して、基板11上の配線16と電気的に接続されている。但し、LED12の配線基板11への実装方法は、フリップチップ方式に限られるものではなく、例えば、非導電性フィルム(Non−Conductive Film)などを用いた他のワイヤレスボンディングであってもよく、また、金細線を用いたワイヤボンディングであってもよい。
次に、加熱によって、固体のガラス部材13を溶融させる。本実施の形態においては、この工程に、図3に示す加熱装置21を使用する。
加熱装置21は、加熱対象物を図の下側から加熱するタイプの装置であり、図3に示すように、赤外線ランプ22および反射ミラー23を備えた赤外線発生部29と、赤外線発生部29に接続するチャンバ25とを有する。
赤外線ランプ22から放出される光の波長帯は600nm〜1,100nmであり、900nm付近に最大強度を有するものとする。この波長帯の赤外線は、ガラスなどの透明な物体を透過する一方で、それ以外の物体には吸収されて、その物体の温度を上昇させる。楕円体形状を持つ反射ミラー23は、例えば、ステンレスの表面に金メッキを施したものとすることができる。
図3で破線で示すように、赤外線ランプ22から放出された赤外線は、直進した後に、または、反射ミラー23によって反射した後に、石英板24を透過してチャンバ25内に入射する。本実施の形態においては、チャンバ25内を大気雰囲気とする。特に、TeOを含むガラスを用いる場合には、酸素を含む雰囲気下で行うことが好ましい。真空雰囲気とすることは、ガラス部材中のTeOが変色する点から好ましくない。
チャンバ25内には、石英からなるステージ26が石英板24と略平行に設けられていて、加熱対象物はステージ26の上に載置される。本実施の形態における加熱対象物は、配線基板11と、配線基板11に実装されたLED12と、LED12の上に載せられたガラス部材13である。尚、図3では、配線16およびバンプ17を省略している。
ところで、配線基板11として通常用いられるアルミナ基板は白色であり、赤外線を散乱してしまう。このため、アルミナ基板を加熱するには、アルミナ基板とステージ26との間にセラミクスなどの赤外線吸収部材27を設け、これを介してアルミナ基板に熱を伝達することが必要となる。したがって、この場合、赤外線による直接的な加熱対象物は赤外線吸収部材27となる。
基本的な構成では、反射ミラーの第2焦点位置の近傍に赤外線吸収部材が配置される。赤外線を集光したときのスポットサイズが極端に小さい場合には、赤外線吸収部材における熱の分布が不均一なものとなって、所望のサイズや形状のガラスでLEDを封止することが困難となる。一方、スポットサイズが大きくなりすぎると、加熱対象物を所望の温度まで昇温することが困難となる。
一例として、赤外線吸収部材に赤外線を集光させるとともに、スポットサイズが加熱対象物よりも大きくなるようにして、スポットの中に加熱対象物を載置した。このとき、赤外線吸収部材の面内におけるスポットサイズの直径が15mm〜20mm程度となるように、赤外線ランプおよびその他の部品の相対的な位置を調整した。
赤外線吸収部材から配線基板、LED、そして、ガラス部材への伝熱は、各部材が接触している領域での固体−固体間の熱伝導によるものである。そして、加熱対象物の大きさ、ガラス部材の容積並びにこれらの物性および相互の熱伝導性等を勘案して、赤外線ランプに流す電流量やスポットサイズが決定される。また、熱源である赤外線ランプの出力によっても加熱能力は変わるので、必要な定格容量の装置を準備するようにする。加熱装置における反射ミラーや集光部分の構造および設置箇所等は、任意に変更可能である。そして、赤外線ランプから赤外線吸収部材までの距離を調整することによって、最適な赤外線の焦点位置に加熱対象物を載置することができる。
図3において、チャンバ25内に入射した赤外線は、赤外線吸収部材27によって吸収され、赤外線吸収部材27の温度を上昇させる。このとき、赤外線吸収部材の表面温度は、0.5℃/秒〜50℃/秒の速度で昇温することが好ましい。次いで、赤外線吸収部材27は、接触している配線基板11に熱を伝達することによって配線基板11を昇温する。さらに、配線基板11は、バンプ(図示せず)を介して接続しているLED12に熱を伝達し、LED12を昇温させる。その後、LED12からガラス部材13に熱が伝達されることによって、ガラス部材13が昇温する。尚、昇温によってガラス部材13が達する温度は、赤外線吸収部材27の温度に略等しいと考えられる。したがって、赤外線吸収部材27の外側表面に熱電対28を接触させ、これにより得られた赤外線吸収部材27の温度からガラス部材13の温度を推定することができる。
一方、配線基板11が、窒化アルミニウムなどの赤外線を吸収する材料からなる場合には、赤外線吸収部材27を設ける必要はない。この場合、赤外線を吸収して最初に温度上昇するのは配線基板11であり、LED12は配線基板11を通じて、ガラス部材13はLED12を通じて、それぞれ温度上昇する。
上記の方法によって加熱対象物に加えられる温度は、ガラス部材13を溶融させる温度以上でなければならない。この温度は、ガラス部材13の組成によって決まる。例えば、ガラス部材13として、TeO(45.0mol%)、TiO(1.0mol%)、GeO(5.0mol%)、B(18.0mol%)、Ga(6.0mol%)、Bi(3.0mol%)、ZnO(15mol%)、Y(0.5mol%)、La(0.5mol%)、Gd(3.0mol%)およびTa(3.0mol%)からなるものを用いた場合には、500℃以上の温度、好ましくは570℃以上の温度とする。
また、加熱温度は、LED12の動作機能に支障をきたす温度以下とする必要がある。具体的には、700℃以下とすることが好ましく、610℃以下とすることがより好ましい。温度が700℃以上になると、LED12の発光機能が損なわれるおそれがあるからである。
本実施の形態のように、赤外線を用いた加熱方法を採用すると、電気炉内に加熱対象物を置いて昇温する場合に比較して、処理時間を短縮することができる。
例えば、本出願人による特願2005−254127号に記載の実施例では、ガラス部材をブロック状に加工し、フリップチップ実装されたLEDの上に載せて、大和科学株式会社製の電気炉(製品名FP41)で加熱処理している。このときの温度プロファイルを、比較例として図4に破線で示す。この比較例では、室温から610℃まで60分間かけて昇温し、610℃で15分間保持した後に、4時間以上かけて室温まで降温している。これに対して、赤外線照射による加熱の場合には、図4に実施例として実線で示すように、室温から610℃まで10分間かけて昇温し、610℃で10分間保持してから、80℃まで10分間かけて降温した後、自然放冷することができる。このように、赤外線を用いることにより、電気炉を用いた場合に比べて、昇温時間および降温時間をともに短縮することができる。
LED12から熱を伝達されたガラス部材13は、LED12に接する部分から昇温し、この部分から軟化を始める。そして、重力によってLED12に近い部分から下方に垂れ下がり、ガラス部材13と配線基板11の間の空気を徐々に押し出すようにして変形した後、ガラス自身の凝集作用によって球面に近い表面形状をとる。その後、加熱を止めて冷却することによって、LED12を封止ガラス15で封止することができる。尚、このときの降温速度は最高で200℃/分とし、これよりもゆっくりとした速度で降温させるようにすることが好ましい。
TeOを含むガラスの除冷温度は約470℃である。好ましい除冷効果を得るためには、降温の際に、除冷温度付近で1時間程度保持し、その後、1℃/分の速度でゆっくりと降温させるのがよい。この場合、加熱装置21の自然放冷に任せることもできる。また、降温速度を速めるために、チャンバ25に放熱装置を設けてもよい。さらに、所定の温度まで降温した後に、封止ガラス15で封止されたLED12をチャンバ25から取り出してしまってもよい。
このように、本実施の形態においては、配線基板11からLED12に熱が伝達され、次いで、LED12を介してガラス部材13が熱せられることが重要である。したがって、ガラス部材13が、赤外線吸収部材27や配線基板11に接触してしまうと、LED12に接している部分以外の部分から熱せられることとなって、本発明の効果が得られなくおそれがある。尚、配線基板11やLED12の熱伝導率に比べると、空気の熱伝導率は小さいので、赤外線吸収部材27や配線基板11から空気を介してガラス部材13に熱が伝達される可能性については考えなくてよい。
実施の形態2.
実施の形態1では、配線基板11の側から赤外線を照射して、ガラス部材13を加熱する方法について述べた。一方、本実施の形態では、ガラス部材13の側から赤外線を照射する例について述べる。
ガラス部材13、LED12および配線基板11は、実施の形態1と同様のものを用いることができる。尚、LEDに代えて半導体レーザとすることもできる。
図5は、本実施の形態で用いる加熱装置31の断面模式図である。
加熱装置31は、加熱対象物を図の上側から加熱するタイプの装置であり、基本的な構成は、実施の形態1で述べた加熱装置21と同様である。すなわち、加熱装置31は、赤外線ランプ32および反射ミラー33を備えた赤外線発生部37と、赤外線発生部37に接続するチャンバ35とを有する。但し、実施の形態1の加熱装置21とは、チャンバ35への赤外線発生部37の取り付け位置が上下逆となっている。
図5で破線で示すように、赤外線ランプ32から放出された赤外線は、直進した後に、または、反射ミラー33によって反射した後に、石英板34を透過してチャンバ35内に入射する。本実施の形態においては、チャンバ35内を大気雰囲気とする。特に、TeOを含むガラスを用いる場合には、酸素を含む雰囲気下で行うことが好ましい。真空雰囲気とすることは、ガラス部材中のTeOが変色する点から好ましくない。
チャンバ35内には、ステージ36が石英板34と略平行に設けられていて、加熱対象物はステージ36の上に載置される。本実施の形態における加熱対象物も、配線基板11と、配線基板11に実装されたLED12と、LED12の上に載せられたガラス部材13である。尚、図5では、配線16およびバンプ17を省略している。
配線基板11は、窒化アルミニウム基板などの赤外線を吸収するものとする。アルミナ基板などの赤外線を散乱する基板では、以下の理由により好ましくない。
例えば、配線基板にアルミナ基板を用い、実施の形態1のように、赤外線吸収部材の上に、LEDが実装された配線基板を置き、さらにLEDの上にガラス部材を載せる。そして、これらの上方から赤外線を照射すると、赤外線はガラス部材を透過した後に、LEDや配線基板によって散乱されてしまう。したがって、配線基板によって被覆された部分の赤外線吸収部材には赤外線が照射されないので、この部分の赤外線吸収部材を昇温することはできない。つまり、赤外線吸収部材を通じて、配線基板、LED、ガラス部材をこの順に熱することができなくなる。尚、この場合、配線基板によって被覆されていない部分の赤外線吸収部材には、赤外線が照射されるので、この部分の温度上昇を起こすことはできる。しかしながら、赤外線吸収部材内での熱の伝達によって、ガラス部材を所望の温度にまで加熱することは困難である。
したがって、本実施の形態における配線基板11は、窒化アルミニウム基板などの赤外線を吸収するものとする。この場合、チャンバ35内に入射した赤外線は、ガラス部材13を透過し、配線基板11によって吸収されて、配線基板11の温度を上昇させる。次いで、配線基板11は、バンプ(図示せず)を介して接続しているLED12に熱を伝達し、LED12を昇温させる。その後、LED12からガラス部材13に熱が伝達されることによって、ガラス部材13が昇温する。尚、ガラス部材13を透過した赤外線の一部はLED12によって散乱されるが、LED12の大きさは配線基板11に比較して小さいので、散乱による影響は無視できる程度のものである。
本実施の形態においても加熱対象物に加えられる温度は、ガラス部材13を溶融させる温度以上でなければならない。この温度は、ガラス部材13の組成によって決まる。例えば、ガラス部材13として、TeO(45.0mol%)、TiO(1.0mol%)、GeO(5.0mol%)、B(18.0mol%)、Ga(6.0mol%)、Bi(3.0mol%)、ZnO(15mol%)、Y(0.5mol%)、La(0.5mol%)、Gd(3.0mol%)およびTa(3.0mol%)からなるものを用いた場合には、500℃以上の温度、好ましくは570℃以上の温度とする。
また、加熱温度は、LED12の動作機能に支障をきたす温度以下とする必要がある。具体的には、LED12の発光機能が損なわれるのを避けるために、700℃以下の温度とすることが好ましい。610℃以下の温度であればより好ましい。
LED12から熱を伝達されたガラス部材13は、LED12に接する部分から昇温して、この部分から軟化を始める。そして、重力によってLED12に近い部分から下方に垂れ下がり、ガラス部材13と配線基板11の間の空気を徐々に押し出すようにして変形した後、ガラス自身の凝集作用によって球面に近い表面形状をとる。その後、加熱を止めて冷却することによって、LED12を封止ガラス15で封止することができる。
以上述べたように、本発明によれば、LEDに接する部分からガラス部材が昇温するようにすることによって、封止ガラスに気泡が生じるのを低減することができる。したがって、本発明によれば、LEDの角部を斜辺状にカットするなどの加工を必要とせずに済む。また、TeO、BおよびZnOを含むガラス部材を用いることによって、ガラス封止時に発生する残留応力を低減することができる。すなわち、この組成のガラス部材を用いることにより、上記と同様に、LEDの角部を斜辺状にカットするなどの加工をしなくとも、封止後にガラスにクラックが生じるのを防止することができる。
本発明によって得られた発光装置は、LEDディスプレイ、バックライト光源、室内用照明灯、車載用光源、信号機、交通標識、光センサー、インジケータ、集魚ランプ並びに自動車用のヘッドランプ、方向指示ランプおよび警告ランプなどに用いられる発光ダイオードまたは光ピックアップ等の各種の用途に用いられる。
尚、本発明は上記各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において、種々変形して実施することができる。
例えば、実施の形態1および2では、赤外線ランプを用いて加熱する例について述べたが、本発明はこれに限られるものではない。本発明で使用される加熱装置は、LEDに接する部分からガラス部材を加熱できるものであればよく、例えば、赤外線レーザ、短パルス化した可視レーザまたはホットプレートなどを用いてもよい。
また、実施の形態1および2では、配線基板の上にLEDを実装した後、このLEDの上にガラス部材を載せ、加熱・冷却することによって、LEDを封止ガラスで封止した。しかし、実装されていないLEDの上にガラス部材を載せ、LEDを介してガラス部材を加熱することによってLEDを封止してもよい。
例えば、伝熱材としての赤外線吸収部材の上に、LEDをその端子側を赤外線吸収部材の側に向けて載せ、さらに、このLEDの上に固体のガラス部材を載せた後に、実施の形態1で述べた加熱装置を用いて赤外線吸収部材を加熱し、赤外線吸収部材からLEDを介してガラス部材に熱が伝達するようにする。これにより、ガラスに気泡がない状態でLEDを封止することが可能となる。
実装されていないLEDをガラスで封止する場合には、以下の理由により、封止ガラスに気泡が生じるのをさらに低減することができる。
LEDの上にガラス部材を載せ、昇温して固体のガラス部材を軟化させると、ガラス部材が重力によって下方に移動してLEDを取り囲んだ状態となる。ここで、ガラス部材の比重はLEDの比重より大きいので、浮力によってLEDはガラス部材中を上方に移動する。この移動距離rは、
r ∝ F×t×η−1
によって表される。但し、Fは浮力、tはガラスの軟化時間、ηはガラスの粘度である。したがって、
浮力は、LEDの比重とガラス部材の比重との差によって決まる。
LEDの質量の大部分は基板によって占められるので、LEDの比重は基板の比重で近似できると考えられる。例えば、一般的な発光ダイオードチップに用いられる基板の比重は、サファイア基板で4.0g/cm、SiC基板で3.1g/cm、GaAs基板で5.3g/cmである。
一方、燐酸亜鉛系ガラスの比重は2.8g/cm〜3.3g/cmであり、ホウケイ酸亜鉛系ガラスの比重は2.6g/cm〜3.0g/cmである。さらに、TeO、BおよびZnOを含み、且つ、TeOの含有量が10mol%以上であるガラスの内で、TeO(45.0%)、TiO(1.0%)、GeO(5.0%)、B(18.0%)、Ga(6.0%)、Bi(3.0%)、ZnO(15%)、Y(0.5%)、La(0.5%)、Gd(3.0%)およびTa(3.0%)の組成を有するものの比重は5.2g/cmである。
LEDが同じものであれば、ガラス部材の比重が大きくなるほど、移動距離rは大きくなる。すなわち、ガラス部材の内部にLEDが大きくめり込むことになり、赤外線吸収部材とLEDとの間に占める空間が大きくなる。尚、この空間は、図2(c)の空間14に対応するものである。
上述したように、LEDを介してガラス部材を昇温して溶融させるようにすると、LEDの近傍から重力に基づく変形が起こる。そして、この変形は、ガラス部材と赤外線吸収部材の間の空気が徐々に外側に押し出されるようにして進む。このため、ガラス部材と赤外線吸収部材の間に閉じ込められる空気の量は、電気炉で加熱した場合に比較して少ないものとなる。
また、LEDが実装されていないことによって、LEDは、溶融したガラス部材中を浮力により上方に移動する。その結果、赤外線吸収部材とLEDの間の空間が大きくなる。このことは、ガラス中に残存した空気が逃げ込める空間が大きくなることを意味する。それ故、実装されたLEDをガラスで封止する場合に比較して、ガラスに気泡が発生するのをさらに抑制することができる。
尚、配線基板に実装されていないLEDをガラスで封止する場合には、離型性を有する赤外線吸収部材の上にLEDを載置して行うことが好ましい。これにより、表面形状の少なくとも一部が曲面、好ましくは全体が略球状となった封止ガラスを得ることが容易となる。
離型性を有する赤外線吸収部材とは、表面に離型材層が設けられた赤外線吸収部材であってもよいし、離型性を有する材料からなる赤外線吸収部材であってもよい。離型性を有する赤外線吸収部材としては、窒化ホウ素またはカーボン(特に、ガラス質カーボン)などが挙げられる。但し、カーボンを用いる場合には、窒素ガスやヘリウムガスなどの不活性ガス雰囲気下で処理することが必要となる。
以下、本発明の実施例とその比較例について述べる。
実施例
<配線基板の形成>
基板として、純度99.6%、厚さ1mmのアルミナ基板を用いた。次いで、配線形成用の金ペーストを調合した。具体的には、金(80重量%)および有機質ワニス(18重量%)を混合し、磁気乳鉢中で1時間混練した後、三本ロールを用いて3回分散を行って金ペーストとした。
金としては、平均粒径2μmの球状の微粉末を用いた。また、有機質ワニスとしては、重合度7のエチルセルロース樹脂をαーテレピネオールに濃度が20重量%となるように溶解したものを用いた。
次に、アルミナ基板の表面に金ペーストをスクリーン印刷して配線パターンを形成した。その後、120℃で10分間の加熱処理を行った後に、800℃で30分間焼成することによって、アルミナ基板の上に金配線を形成した。
<LED>
豊田合成株式会社製のE1C60−0B011−03(商品名)を用いた。
<ボンディング>
まず、LEDの電極上にバンプを形成した。具体的には、ウェストボンド社製のマニュアルワイヤボンダ(製品名7700D)を用いて、直径25μmの金ワイヤ(住友金属鉱山株式会社製のSGH−25(商品名))によって金バンプを形成した。形成された金バンプの直径は100μm、高さは25μmであった。
次に、金バンプを介して、LEDに設けられた電極と金配線をボンディングした。具体的には、ハイソル社製のフリップチップボンダ(製品名MOA−500)を用いて、LEDをアルミナ基板上にフリップチップ実装した。実装後の金バンプの直径は100μm程度であり、高さは15μm〜20μm程度であった。
<ガラス封止>
ガラス部材として、TeO(45.0mol%)、TiO(1.0mol%)、GeO(5.0mol%)、B(18.0mol%)、Ga(6.0mol%)、Bi(3.0mol%)、ZnO(15mol%)、Y(0.5mol%)、La(0.5mol%)、Gd(3.0mol%)およびTa(3.0mol%)からなるものを用いた。このガラスは、軟化点が490℃であり、波長400nm〜3,200nmの光をほとんど吸収しない。
縦60mm×横100mm×厚さ15mm程度の大きさを有する上記組成のガラスを、縦50mm×横80mm×厚さ1.5mmの大きさに切り出した後、これの表面と裏面に光学研磨を施した。次いで、縦3mm×横3mm×厚さ1.5mmの大きさに精密切断し、得られたブロック状のガラスをガラス部材とした。
加熱装置として、株式会社サーモ理工の赤外線加熱装置IVF298W(商品名)を用いた。この装置の赤外線ランプは、輻射波長帯が600nm〜1,100nmであり、900nm付近に最大輻射強度を有するものであった。
上記の加熱装置のチャンバ内に、赤外線吸収部材として、直径20mmの旭硝子セラミックス株式会社製のチタン酸アルミニウム(Al・TiO)(商品名:ローテックTM)を置き、この上に、上記のLEDが実装された配線基板を載置し、さらに、LEDの上に上記のガラス部材を載せた。尚、温度は、セラミクスに熱電対を接触させることによって測定した。
上記の赤外線吸収部材の側から、出力2kWで赤外線を照射した。温度プロファイルは、室温から610℃まで10分間かけて昇温し、610℃で10分間保持した後、10分間で80℃まで降温するようにした。その後、チャンバ上部の蓋を開けて数分間放置した。これにより、LEDを球状のガラスによって封止できた。得られた封止ガラスを20倍の倍率で顕微鏡観察したところ、封止時にガラスに空気が巻き込まれることによって生じる気泡は見られなかった。
LEDに電圧を印加したところ、青色の発光光を確認できた。ここで、菊水電子社製のMC35−1A(商品名)を直流電源として用い、端子と電源の接続にはマニュアルプローバを用いた。このとき、発光開始電圧は2.4Vであり、ガラス封止前の値と同じであった。このことから、封止時の熱によってLED発光層に損傷は生じていないものと考えられる。
一方、電流値が10mAであるときの電圧は3.0Vであり、ガラス封止前の値(2.9V)に比べてやや高かった。これは、封止時の熱によって、LEDの電極が熱履歴を受け、それによって電極部の電気伝導特性に若干の変動が生じたためと考えられる。しかしながら、この程度の変化であれば、発光装置の実用性能上は殆ど問題のないレベルと考えられる。尚、LED等の半導体デバイスにおいて、耐熱性を有する電極構造が知られている。例えば、特開2002−151737号公報、特開平10−303407号公報および特開2005−136415号公報などに開示された、特定材料による層構造を採用したLEDを本発明に適用することによって、上記の電気伝導特性の変化を抑制できると思われる。
比較例.
<配線基板の形成>
実施例と同様にして、アルミナ基板の上に金配線を形成した。
<LED>
豊田合成株式会社製のE1C31−0B001−03(商品名)を用いた。
<ボンディング>
実施例と同様にして、配線基板の上にLEDをフリップチップ実装した。
<ガラス封止>
実施例と同様のガラス部材を用い、フリップチップ実装されたLEDの上に載せて、大和科学株式会社製の電気炉(製品名FP41)で加熱処理した。温度プロファイルは、室温から610℃まで60分間かけて昇温し、610℃で15分間保持した後、4時間かけて室温まで降温するようにした。得られた封止ガラスを20倍の倍率で顕微鏡観察したところ、封止ガラスの内部に気泡が認められた。
図6は、上記の実施例および比較例について、電流−電圧特性を示したものである。これらの特性は略同等と認められる。
(a)〜(c)は、電気炉を用いたガラス封止の説明図である。 (a)〜(c)は、本発明によるガラス封止の説明図である。 実施の形態1における加熱装置の断面図模式図である。 赤外線による加熱と電気炉による加熱の各温度プロファイルである。 実施の形態2における加熱装置の断面模式図である。 実施例と比較例の電流−電圧特性である。 従来例における発光装置の断面図である。
符号の説明
1,11 配線基板
2,12 LED
3,13 ガラス部材
4,15 封止ガラス
5 気泡
6,17 バンプ
7,16 配線
14 空間
21,31 加熱装置
22,32 赤外線ランプ
23,33 反射ミラー
24,34 石英板
25,35 チャンバ
26,36 ステージ
27 赤外線吸収部材
28 熱電対

Claims (13)

  1. 配線基板に実装された発光素子の上に固体のガラス部材を載置する工程と、
    前記発光素子を介して前記ガラス部材を昇温して溶融させる工程と、
    前記溶融されたガラス部材および前記発光素子を冷却して、前記発光素子をガラスで封止する工程とを有する発光装置の製造方法。
  2. 前記配線基板に赤外線を照射することによって前記配線基板を昇温し、次いで、前記配線基板を介して前記発光素子を昇温する請求項1に記載の発光装置の製造方法。
  3. 前記赤外線の照射は、赤外線ランプを有する赤外線発生部と、該赤外線発生部に接続するチャンバとを備えた加熱装置を用いて行われ、
    前記チャンバの内部に、前記配線基板に実装された前記発光素子を載置する工程と、
    前記発光素子の上に前記ガラス部材を載置する工程と、
    前記赤外線発生部で発生した赤外線を、前記ガラス部材とは反対の側から前記配線基板に照射する工程とを有する請求項2に記載の発光装置の製造方法。
  4. 前記赤外線の照射は、赤外線ランプを有する赤外線発生部と、該赤外線発生部に接続するチャンバとを備えた加熱装置を用いて行われ、
    前記チャンバの内部に、前記配線基板に実装された前記発光素子を載置する工程と、
    前記発光素子の上に前記ガラス部材を載置する工程と、
    前記赤外線発生部で発生した赤外線を、前記ガラス部材の側から前記配線基板に照射する工程とを有する請求項2に記載の発光装置の製造方法。
  5. 前記配線基板を赤外線吸収部材の上に載置し、赤外線を照射することによって該赤外線吸収部材を昇温し、次いで、該赤外線吸収部材を介して前記配線基板を昇温し、さらに、前記配線基板を介して前記発光素子を昇温する請求項1に記載の発光装置の製造方法。
  6. 前記赤外線吸収部材の表面温度は、0.5℃/秒〜50℃/秒の速度で昇温する請求項5に記載の発光装置の製造方法。
  7. 前記赤外線の照射は、赤外線ランプを有する赤外線発生部と、該赤外線発生部に接続するチャンバとを備えた加熱装置を用いて行われ、
    前記チャンバの内部に前記赤外線吸収部材を載置する工程と、
    前記赤外線吸収部材の上に、前記配線基板に実装された前記発光素子を載置する工程と、
    前記発光素子の上に前記ガラス部材を載置する工程と、
    前記赤外線発生部で発生した赤外線を、前記ガラス部材とは反対の側から前記赤外線吸収部材に照射する工程とを有する請求項5または6に記載の発光装置の製造方法。
  8. 伝熱材の上に発光素子を載置する工程と、
    前記発光素子の上に固体のガラス部材を載置する工程と、
    前記伝熱材を介して前記発光素子を昇温する工程と、
    前記発光素子を介して前記ガラス部材を昇温して溶融させる工程と、
    前記溶融されたガラス部材および前記発光素子を冷却して、前記発光素子をガラスで封止する工程とを有する発光装置の製造方法。
  9. 前記伝熱材は赤外線吸収部材である請求項8に記載の発光装置の製造方法。
  10. 前記赤外線吸収部材の表面温度を0.5℃/秒〜50℃/秒の速度で昇温する請求項9に記載の発光装置の製造方法。
  11. 前記赤外線の照射は、赤外線ランプを有する赤外線発生部と、該赤外線発生部に接続するチャンバとを備えた加熱装置を用いて行われ、
    前記チャンバの内部に前記赤外線吸収部材を載置する工程と、
    前記赤外線吸収部材の上に前記発光素子を載置する工程と、
    前記発光素子の上に前記ガラス部材を載置する工程と、
    前記赤外線発生部で発生した赤外線を、前記ガラス部材とは反対の側から前記赤外線吸収部材に照射する工程とを有する請求項9または10に記載の発光装置の製造方法。
  12. 前記ガラス部材は、TeO、BおよびZnOを含む請求項1〜11のいずれか1項に記載の発光装置の製造方法。
  13. 前記発光素子は、LEDおよび半導体レーザのいずれか一方である請求項1〜12のいずれか1項に記載の発光装置の製造方法。
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