JP4755681B2 - 耕耘機 - Google Patents
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Description
この耕耘機によれば、機体フレームの前部からスタンドを下方に突設させて、スタンド、耕耘爪および抵抗棒を接地させることで、耕耘機を自立状態に保つことが可能である(例えば、特許文献1参照。)。
このため、耕耘機の構成が複雑になり、この観点から改良の余地が残されていた。
この場合、耕耘機の作業性を維持するために、摩耗した耕耘爪を新たな耕耘爪に交換することが好ましい。
そして、耕耘作業の際には、内側耕耘爪および外側耕耘爪を取り付けて土壌を耕耘し、草刈作業の際には、内側耕耘爪のみを取り付けて草刈をおこなうことがある。
このため、作業の用途に応じて、外側耕耘爪を着脱することが考えられる。
しかし、特許文献1のスタンドは、耕耘爪および抵抗棒を接地させることで、すなわち耕耘爪および抵抗棒を利用することで、耕耘機を自立させた状態に保つ簡易的なスタンドである。
このため、耕耘爪の交換作業や、外側耕耘爪の着脱作業に手間がかかる。
また、耕耘機を安定させた状態に保つことが難しいため、耕耘爪の修理や洗浄作業にも手間がかかる。
このように、抵抗棒取付孔を利用してスタンド手段を取り付けることで、スタンド手段を機体に取り付けるための取付ブラケットを除去でき、耕耘機の簡素化を図ることができる。
よって、耕耘爪の交換や外側耕耘爪の着脱をおこなう場合に、スタンド手段で耕耘機を安定させた状態に自立させることができる。
これにより、耕耘爪の交換作業や耕耘爪の修理・洗浄作業などを手間をかけないでおこなうことが可能になり、作業性の向上を図ることができる。
さらに、移動用の車輪を用いて耕耘機の姿勢を自立状態に保持可能とした。このように、移動用の車輪を、耕耘機の姿勢を自立状態に保持する部材として兼用することで、スタンド手段の簡素化を図ることができる。
これにより、耕耘爪の交換作業や耕耘爪の修理・洗浄作業などを一層手間をかけないでおこなうことが可能になり、作業性の向上をさらに図ることができる。
耕耘機10は、耕耘機本体(機体)11の上端部に搭載されたエンジン12と、エンジン12の下方に設けられた耕耘軸13と、耕耘軸13に設けられた複数の耕耘爪(作業部)15と、耕耘機本体11の支持ブラケット16から後上方へ向けて延出されたハンドルコラム18と、ハンドルコラム18の前端部18aに設けられた抵抗棒取付部20と、抵抗棒取付部20に着脱自在に取り付け可能な抵抗棒22およびスタンド手段24と、スタンド手段24に取り付けられたケース体26と、ハンドルコラム18の略中央に設けられた運搬用のキャリーハンドル28と、ハンドルコラム18の上端部に設けられた操作ハンドル29とを備えた歩行型耕耘機である。
抵抗棒取付部20は、ハンドルコラム18の前端部18aに設けられた取付パイプ部31と、取付パイプ部31に取り付けられた着脱操作手段32とを備えている。
この取付パイプ部31は、ハンドルコラム18の前端部18aに貫通した状態でハンドルコラム18に対して交差するように設けられ、鉛直線35に対して角度θ(図1も参照)で傾斜するように配置されることで車体後方に向けて下り勾配に配置されている。
この取付パイプ部31は、ハンドルコラム18の前端部18a上方に一対の係止孔31aが同軸上に形成されている。
このブラケット37は、上片44、下辺45および折曲部39で略U字状に形成されている。
カラー41は、貫通孔38aと同軸上に配置された状態で、折曲部39に貫通されるとともに固定されている。
これにより、取付パイプ部31の抵抗棒取付孔33に抵抗棒22を取り付けることができる。
抵抗棒取付孔33に抵抗棒22を取り付けることで、耕耘機10で土壌を耕耘する際に、耕耘時の姿勢を抵抗棒で保持することができる。
これにより、取付パイプ部31の抵抗棒取付孔33から抵抗棒22を手間をかけないで簡単に取り付けることや外すことができる。
スタンド手段24は、取付パイプ部31の抵抗棒取付孔33に着脱自在に取付可能なポール部51と、ポール部51の下端部51aに設けられた取付ブラケット52と、取付ブラケット52の上端部52aに設けられたスタンド部材53と、スタンド部材53に取り付けられた抵抗棒保持部54と、取付ブラケット52の下端部52bに設けられた車輪55とを備えている。
取付孔51cは、操作ロッド42のロッド本体42aが貫通可能に形成されている。
抵抗棒取付孔33にポール部51を取り付けることで、取付パイプ部31にスタンド手段24を取り付けることができる。
これにより、スタンド手段24を取り付けるために、専用の取付ブラケット(取付孔)を耕耘機10に備える必要がなく部品数を抑えて簡素化を図ることができる。
左右の脚部58の上端部に受入凹部59,59が形成され、受入凹部59,59にスタンド部材53が設けられている。
また、左右の脚部58間に車輪55が配置され、車輪55が左右の脚部58の下端部に支持軸を介して回転自在に取り付けられている。
スタンド部材53は、ロッドを折り曲げて形成された部材である。
このスタンド部材53は、幅方向に略水平に延びた水平ロッド部62と、水平ロッド部62の左端部から前方に向けて延びた左支持延出部(支持延出部)63と、水平ロッド部62の右端部から前方に向けて下り勾配に延びた右支持延出部(支持延出部)64とを備えている。
このスタンド部材53は、平面視で略コ字状に形成されている。
右支持延出部64は、水平ロッド部62の右端部から前方に向けて下り勾配に延びた右傾斜延出部68と、右傾斜延出部68の下端部から前方に向けて水平に延びた右水平延出部(水平延出部)69とを備えている。
回り込んだ左右の水平延出部67,69は、耕耘爪15の下端15aに対して距離H1(図2参照)だけ下方に配置されている。
よって、図2に示すように、左右の水平延出部67,69を接地させた状態で、耕耘爪15を浮かせた状態に保持することができる。
下端部54aを凹状に潰すことで、抵抗棒22の上端部22bが抵抗棒保持部54に差し込まれた状態に保持される。
これにより、抵抗棒保持部54で抵抗棒22を保持することができる。
スタンド手段24単独で耕耘機10を運搬姿勢や保管姿勢に自立させた状態に保つことができる。
よって、図2に示すように、左右の水平延出部67,69を接地させた状態において、耕耘爪15を浮かせた状態で耕耘機10を運搬姿勢や保管姿勢に自立させた状態に保つことができる。
これにより、耕耘爪15の交換作業や耕耘爪15の修理・洗浄作業などを手間をかけないでおこなうことが可能になり、作業性の向上を図ることができる。
これにより、車輪55を利用して耕耘機10を容易に移動することが可能になり、使い勝手の向上を図ることができる。
このように、移動用の車輪55を、耕耘機10を自立状態に保持する部材として兼用することで、スタンド手段24の簡素化を図ることができる。
耕耘爪15をケース体26で収納することで、耕耘爪15から落ちた土砂をケース体26内に蓄えることができる。
これにより、耕耘機10を車両で運搬する際に、車両の床部を耕耘爪15から落ちた土砂で汚すことを防止できる。
このケース体26は、底部71、前壁部72、後壁部73、左側壁部74および右側壁部75で箱状に形成されている。
前壁部72は、底部71の前辺から前方に向けて上り勾配で傾斜された壁部である。
後壁部73は、底部71の後辺から後方に向けて上り勾配で傾斜された壁部である。
左側壁部74の上辺77は、後方に向けて上り勾配に形成された上前辺77aと、上前辺77aの上端から後方に向けて略水平に形成された上中央辺77b、上中央辺77bの後端から後方に向けて下り勾配に形成された上後辺77cとを有する。
すなわち、上辺77は、上中央辺77bを略水平、上前辺77aおよび上後辺77cを傾斜状とすることで略富士山型に形成されている。
把持部78は、作業者が把持可能に張出幅W1で比較的大きく外側に張り出されている。
フランジ部79は、把持部78の張出幅W1に対して幅寸法が小さい張出幅W2で張り出されている。
よって、上中央辺77bおよび上後辺77cに、把持部78に対してケース体26の幅方向中心側に凹ませた干渉防止用の凹部81が形成されている。
右側壁部75は、左側壁部74と左右対称の側壁部なので、右側壁部75の各構成部位に左側壁部74と同じ符号を付して説明を省略する。
さらに、左右の側壁部74,75の上中央辺77bおよび上後辺77cに干渉防止用の左右の凹部81を備えることで、耕耘機10を持ち上げる際に、作業者がケース体26に干渉することを防ぐことができる。
ケース体26は、底部71および後壁部73において、左右の支持延出部63,64に対応する部位に、左右の支持延出部63,64をケース体26の外方から嵌合可能な左右の嵌合溝部(嵌合溝部)83,84が設けられている。
左嵌合溝部83には、左支持延出部63がケース体26の外方から嵌合可能に凹状に形成されている。
右嵌合溝部84には、右支持延出部64がケース体26の外方から嵌合可能に凹状に形成されている。
これにより、耕耘機10を持ち上げてケース体26に収納する必要がないので、耕耘爪15をケース体26に容易に収納することができ、耕耘爪15をケース体26から容易に取り外すことができる。
よって、ケース体26を左右の支持延出部63,64に沿わせて回転させながら耕耘爪15および左右の支持延出部63,64間に差し込むことで、左嵌合溝部83が左支持延出部63に嵌合されるとともに、右嵌合溝部84が右支持延出部64に嵌合される。
これにより、耕耘爪15をケース体26に一層容易に収納することができ、耕耘爪15をケース体26から一層容易に取り外すことができる。
一対の水抜孔86は、左右の補強リブ87間に一定の間隔をおいて水平に配置され、ケース体26の内部空間88の水を排水可能な孔である。
これにより、一対の水抜孔86を所定高さ位置H2に備えることで、ケース体26の内部空間88において一対の水抜孔86より高い空間に水が溜まることを防止できる。
よって、例えば、耕耘機10から水滴がケース体26の底部71に滴下した場合に、滴下した水をケース体26の底部71に蓄えておくことができる。
これにより、耕耘爪15から滴下した水滴が、ケース体26の内部空間88から車両の床部に排水されることを阻止することができる。
よって、ケース体26の内部空間88において一対の水抜孔86より低い空間に水が溜まった場合、耕耘機10を後傾させて一対の水抜孔86を最下位置に配置することで、ケース体26の水を容易に排水することができる。
耕耘機10を運ぶために、例えば、耕耘機10の左右側(ケース体26の左右側)に各作業者が立ち、各作業者が左グリップ部46および右グリップ部47をそれぞれ把持し、左右のグリップ部46,47を持ち上げて耕耘機10を運ぶ。
または、耕耘機10の左右側(ケース体26の左右側)の一方に1人の作業者が立ち、中央グリップ部48を把持し、中央グリップ部48を持ち上げて耕耘機10を運ぶ。
そこで、前述したように、左右の側壁部74,75の上中央辺77bおよび上後辺77cに干渉防止用の左右の凹部81を備えた。
これにより、耕耘機10を持ち上げる際に、作業者がケース体26に干渉することを防ぐことができる。
一方、耕耘機10を運ぶ際に、作業者はケース体26の左右側に位置する。
これにより、耕耘機10を運ぶ際に、水抜孔86から排水された水が作業者にかからないようにできる。
図12(a),(b)は本発明に係る耕耘機から抵抗棒を外す手順を説明する図である。
(a)において、耕耘機10を耕耘軸13を軸にして矢印Aの如く前側に倒すことによりガード部材27を接地させる。ガード部材27および耕耘爪15が接地することで、耕耘機10が前傾した状態に保持される。
耕耘機10が前傾することで、取付パイプ部31の下端部31cが後方を向いて配置され、抵抗棒22が横向きに浮いた状態に保たれる。
(a)において、取付パイプ部31の抵抗棒取付孔33(図5参照)にスタンド手段24のポール部51を矢印Cの如く差し込む。ポール部51を差し込んだ状態で、図5に示す操作ロッド42(取手部42c)を操作して取付パイプ部31にポール部51を取り付ける。
取付パイプ部31から外した抵抗棒22を抵抗棒保持部54に矢印Eの如く取り付ける。
左右の水平延出部67,69は、耕耘爪15の下端15aに対して距離H1だけ下方に配置されている。よって、左右の水平延出部67,69および車輪55を接地させることで、耕耘爪15を浮かせた状態に保つことができる。
図15(a),(b)は本発明に係る耕耘機にケース体を取り付ける手順を説明する図である。
(a)において、ケース体26の左右の把持部78(図6も参照)を掴んで、ケース体26を矢印Fの如く後傾させて後壁部73を水平に配置する。この状態で、ケース体26を矢印Gの如く移動させて、後壁部73を左右の水平延出部67,69と耕耘爪15との間に差し込む。
ケース体26の左右の把持部78を掴むことで、ケース体26を差し込む作業を手間をかけないで容易におこなうことができる。
ケース体26を差し込むことで、左水平延出部67に左嵌合溝部83が嵌合するとともに、右水平延出部69に右嵌合溝部84が嵌合する。
左傾斜延出部66に左嵌合溝部83が嵌合するとともに、右傾斜延出部68に右嵌合溝部84が嵌合する。
ケース体26が矢印Iの如く回転することで、左支持延出部63に左嵌合溝部83が嵌合するとともに、右支持延出部64に右嵌合溝部84が嵌合する。
この状態で、ケース体26がスタンド部材53(具体的には、左右の支持延出部63,64)に載置された状態で取り付けられる。
例えば、スタンド部材53に一本の支持延出部を備え、一本の支持延出部を略T字状に形成することも可能である。
Claims (1)
- 機体の下方に設けられた耕耘爪と、この耕耘爪よりも後方に位置して前記機体に設けられた操作ハンドルとを備え、前記機体に設けられた抵抗棒取付孔に抵抗棒が着脱自在に取り付けられ、前記抵抗棒で耕耘時の姿勢を保持する耕耘機において、
前記機体の下方に設けられて、前記耕耘機の姿勢を自立状態に保つスタンド手段を備え、
前記スタンド手段は、
前記抵抗棒を外した前記抵抗棒取付孔に着脱自在に取付可能なポール部と、
このポール部に設けられて前記耕耘爪の下方に延出された水平延出部と、
この水平延出部と共に前記ポール部に設けられて前記耕耘機の移動に使用可能な車輪とからなり、
この車輪は、前記水平延出部よりも後方に位置し、
前記ポール部が前記抵抗棒取付孔に取り付けられた状態で、前記水平延出部及び前記車輪が接地して前記耕耘爪を浮かせた状態に保持することで、前記耕耘機の姿勢を自立状態に保つことが可能な構成であることを特徴とする耕耘機。
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