JP4755679B2 - エスカレータ監視装置、エスカレータ監視装置の設置方法、及びエスカレータ監視装置の取付装置 - Google Patents

エスカレータ監視装置、エスカレータ監視装置の設置方法、及びエスカレータ監視装置の取付装置 Download PDF

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Description

本発明は、エスカレータ乗客の乗り方を撮影記録するのに好適なエスカレータ監視装置、エスカレータ監視装置の設置方法、及びエスカレータ監視装置の取付装置に関する。
従来のエスカレータ配設構造において、建屋の上下階床間を傾斜して配置されるエスカレータの移動手摺りと、建屋天井間に形成される狭角部に、あるいは複数台のエスカレータを側面から見て交差するように併設したときに一方のエスカレータの移動手摺りと、他方のエスカレータの底部間に形成される狭角部に、乗客が挟まれることを防ぐ保護装置が備えられているものがある。各々の保護装置の前方端部には、所定径の筒体が設けられており、乗客が保護装置の筒体に衝突したとき危険を察知させ、その乗客に怪我をさせない構造となっている。
このようなエスカレータ配設構造に含まれるエスカレータにおいて、従来、乗客が何らかの原因で転倒し、あるいは挟まれ、転落するような事故が起こり得ることを考慮して、乗客のエスカレータの利用状況を撮影する監視用のカメラを備えるとともに、保護装置の揺れを検出するセンサを設け、このセンサが保護装置の揺れを検出した時点の前後所定時間の映像を記録するようにしたエスカレータの監視装置が提案されている(特許文献1参照)。
また、このようなエスカレータ配設構造に含まれるエスカレータにおいて、乗客が移動手摺りから乗り出し、保護装置に接触するまで狭角部の接近に気付かずに重大な事故に至るのを防止するため、保護装置の手前に吊設され、弾性体によって支持される検出体を設け、保護装置があることを事前に認知させるようにしたエスカレータの安全装置が提案されている(特許文献2参照)。
また、このようなエスカレータ配設構造に含まれるエスカレータにおいて、上下部のそれぞれの乗場へ所定高のポールを立設し、このポール内にカメラを内蔵させ、乗降客の乗り方を撮影記録するようにしたエスカレータの監視カメラが提案されている(特許文献3参照)。
また、狭角部に設置されるアクリル製の保護装置は、筒体と台形形状の板体で形成され、板体の上端辺には、所定の厚みと所定の高さを有するアクリル板で形成される補強部が前後に貼り付けられ、筒体に形成される溝部に補強部を含め挿入し、筒体に加わるねじれ方向に対する強度を向上させている(特許文献4参照)。
特開2002−114475号公報 実開昭61−154278号公報 特開2006−206283号公報 特開2003−20186号公報
上述した従来のエスカレータ監視装置は、保護装置の揺れを検出するセンサに接続される信号線をカメラの制御装置まで配線する必要があり、建屋側の配線工事による設置費用がかかる問題があった。
また、カメラは建屋側の天井または壁に設置することになり、取付個所が制限されるため、良好なカメラ視野が確保できないといった問題や、吹き抜け構造や壁面がガラス仕上げ、あるいは天井特殊仕上げ等の特殊構造の場合には、カメラを設置することができないといった問題があった。
また、ポールを立設させるため、建屋側の床の掘削やポールの固定や配線ダクトの埋設等、建屋工事期間や費用がかかるという問題や、乗客の動線を妨げる問題や、下部から上方を撮影するため乗客に覗かれているという不信感を与える問題もあった。
更に、建物内の照明装置の光がカメラに入り、画像に光が写り込み肝心な個所が見え難くなるという現象があった。
また、保護装置の筒体内には長手方向に板体が挿入されており、筒体上部にカメラを内蔵できない問題があった。
本発明の第1の目的は、エスカレータの乗客の乗り方状況を撮影するカメラの取付け、取外し、調整が容易に行えるとともに、乗客に不信感を与えないエスカレータ監視装置を提供することにある。
本発明の第2の目的は、エスカレータの乗客の乗り方状況を撮影するカメラに対し、建物内の照明や外光の影響を受け難く、意匠的に優れたエスカレータ監視装置を提供することにある。
本発明の第3の目的は、エスカレータの乗客の乗り方状況を撮影するカメラの取付け、取外し、調整が容易に行えるエスカレータ監視装置の設置方法を提供することにある。
本発明の第4の目的は、保護装置の筒体内にカメラを装着できるエスカレータ監視装置の取付装置を提供することにある。
前記第1の目的を達成するため本発明の第1の手段のエスカレータ監視装置は、傾斜して配置されるエスカレータの移動手摺りと建屋天井間の狭角部に、あるいは交差して隣接するエスカレータの底部と移動手摺り間の狭角部に配置されるとともに、前側位置に筒体を有し、乗客が前記狭角部に挟まれることを防ぐ保護装置を備えたエスカレータ配設構造に設けられ、前記筒体の内部に収納されるカメラと、前記筒体の中心部の鉛直上に前記カメラを垂下させための取付治具であって、中央部に所定径の穴及び中心から所定半径の円周上且つ所定角度間隔に複数個の取付穴を設けたカメラ取付板と、前記所定径の穴を中心に対向して前記カメラ取付板上に立設され、所定長の脚部を有するコ字状の取付部材と、前記取付部材における前記カメラ取付板の中心部の軸線延長上の平坦部の外方箇所に一体的に配設され、当該カメラ取付板及び当該取付部材と協働して前記カメラを垂下して支持するカメラ支持部と、を備えたことを特徴とする。
このように、エスカレータの狭角部に配置される保護装置の筒体内にカメラを内蔵したことで、建屋の天井や壁の構造に影響されることなく、乗客の昇降状態を監視できる最良な位置に監視用のカメラを取付けることができるとともに、撮影位置はエスカレータの中間部近傍からとなるので、上方を撮影しても覗きが可能なアングルにはならならず、乗客の動線に影響も与えない。
また、保護装置とは別にカメラの支持具を筒体の中心部の鉛直上に設けたことで、カメラ単独で吊下げることが可能になるとともに、カメラを取付けるとき、取付治具の取付穴位置を変えることで、カメラの水平画角を変更できる。
また、前記第2の目的を達成するため本発明の第2の手段のエスカレータ監視装置は、第1の手段において、前記筒体の上面から少なくとも前記カメラ取付板の下端部まで前記筒体の内周面を覆うとともに、前記筒体における前記カメラの視野上端部から下方へ光を照射した前記筒体における前記カメラの画角側の投影点から、前記カメラ取付板の下端部までの長さを少なくとも有し、前記カメラの反画角側における前記筒体の略半周を覆う屈曲自在なカバー体を備えたことを特徴とする。本発明の第3の手段のエスカレータ監視装置は、第2の手段において、前記カバー体は、T字状あるいはL字状の不透明フィルムとし、前記カバー体上辺を前記筒体上端面と面一としたとき前記筒体の上方に設けた穴に合致する位置に少なくとも一つの穴を設けたことを特徴とする。
このように、カバー体は筒体内壁を反射してカメラの視野角度に入る光を抑制するので、画像への光の写り込みを減少させることができる。
更に、前記第3の目的を達成するため本発明の第4の手段のエスカレータ監視装置の設置方法は、傾斜して配置されるエスカレータの移動手摺りと建屋天井間の狭角部に、あるいは交差して隣接するエスカレータの底部と移動手摺り間の狭角部に配置されるとともに、前側位置に筒体を有し、乗客が前記狭角部に挟まれることを防ぐ保護装置を備えたエスカレータ配設構造に設けられ、前記筒体の内部に収納するカメラの取付方法であって、前記カメラを垂下させる支持具を、前記狭角部を形成する前記移動手摺りと前記建屋天井間及び前記隣接するエスカレータの底部に設置する第1の工程と、前記カメラを前記支持具に吊下げるとともに、前記カメラの画角を調整する第2の工程と、前記カバー体を前記カメラの水平画角に合せ、前記筒体の内周面に接触するように挿入する第3の工程と、前記保護装置の後部支持部を支持する第4の工程と、前記カメラを前記筒体の内部に収納する第5の工程と、前記保護装置の前部支持部を支持する第6の工程と、を有することを特徴とする。
このように、取付けた支持具にカメラを吊下げ、カメラの画角を調整し、この調整した画角に合わせて筒体内にカバー体を挿入した後、保護装置の最後部を支持し、筒体内にカメラを挿入し、保護装置の前部を支持するようにしたことで、カメラの画角調整はカメラを吊下げたまま行えるとともに、カバー体も光の影響を避ける最適位置に配置でき、保護装置の筒体内へカメラを挿入してからの調整作業をする必要がない。
加えて、前記第4の目的を達成するため本発明の第5の手段のエスカレータ監視装置の取付装置は、傾斜して配置されるエスカレータの移動手摺りと建屋天井間の狭角部に、あるいは交差して隣接するエスカレータの底部と移動手摺り間の狭角部に配置され、前側位置に配置される筒体と、この筒体の後側位置に台形形状の板体とで形成され、乗客が前記狭角部に挟まれることを防ぐとともに、前記筒体内にカメラの収納を可能とする保護装置であって、前記板体に建屋天井やエスカレータの底部に対する平行な辺と台形形状の下底に相当する辺に挟まれる端点から所定の幅と長さを有する切欠部と、前記筒体の長手方向に前記板体の厚さと同一寸法の溝部とを設け、前記板体の前記下底に相当する辺を前記溝部へ挿入し、前記下底に相当する辺を前記溝部の対向内面に当接させた状態で、前記筒体と前記板体を接着したことを特徴とする。本発明の第6の手段のエスカレータ監視装置の取付装置は、第5の手段において、前記板体に設けた前記切欠部の幅は前記筒体の内径と厚みを加えた寸法とし、前記切欠部の長さは前記カメラを所定位置へ配置して上下の画角を最適に調整したとき、少なくとも画角下端の位置としたことを特徴とする。本発明の第7の手段のエスカレータ監視装置の取付装置は、第5の手段又は第6の手段において、前記溝部は少なくとも前記板体における切欠部以外の前記下底に相当する辺の長さ寸法としたことを特徴とする。
このように、保護装置の筒体上部に空間部を設けることができ、この空間部にカメラを装着することができる。
本発明の第1の手段によれば、エスカレータの狭角部に配置される保護装置の筒体内にカメラを内蔵したことで、乗客の昇降状態を監視できる最良な位置での撮影が行えるとともに、カメラアングルに関して乗客からの信頼感を得ることができる。
また、保護装置と別にカメラを独立して吊下げるとともに、カメラの取付けのとき、取付治具に設けた取付穴の位置を変えるとカメラの水平画角を変更できるようにしたので、カメラの調整作業を容易且つ短時間に行える。
更に、第2の手段、並びに第3の手段によれば、カバー体は、筒体の内面を反射してカメラの視野角度に入る光を抑制し、カメラの画像に光の写り込みを減少させるので、判りやすい映像を提供することができるとともに、筒体の上端部から取付治具の下端部を覆うことで、カメラや取付治具やケーブル等を隠すことができ、意匠性に優れた監視装置を提供できる。
また、カバー体に設けた少なくとも一つの穴を筒体に設けた穴に合致させることで、カメラの画角位置にカバー体を自在に調整できるので、カメラの調整が短時間に行える。
加えて第4の手段によれば、カメラの画角調整はカメラを吊下げたまま行えるとともに、カバー体をカメラ画角の最適位置に配置でき、取付時の調整を的確且つ短時間に行える。
また、第5の手段〜第7の手段によれば、保護装置の筒体内にカメラを内蔵できるようにしたので、エスカレータの乗客にカメラの存在を意識させず、乗客の近い位置での撮影が可能となる。
以下、本発明のエスカレータ監視装置、エスカレータ監視装置の設置方法、及びエスカレータ監視装置の取付装置に関する実施形態を図に基づいて説明する。
図1は本発明に係るエスカレータ監視装置の第1実施形態の全体構成を示す側面図で、図2は本発明に係るエスカレータ監視装置のカメラ取付状態を示す保護装置部の側面図及び要部拡大図で、図3は本発明に係るエスカレータ監視装置の取付装置である保護装置の構造を示す要部斜視図で、図4は本発明に係るエスカレータ監視装置の構成を説明する斜視図で、図5は本発明に係るエスカレータ監視装置の取付け手順を示すフローチャートである。
図1〜図5において、エスカレータ1は、1階床2と2階床3に跨って設置されており、乗客がつかまる移動手摺り4を支持する欄干5と、この欄干5を外側から保持する外デッキ6と、エスカレータ1の制御装置7を備え、移動手摺り4と2階床3の下方に設けられる1階天井8間に形成される狭角部8Dに、乗客が挟まれるのを防ぐために、乗客が触れたときに危険に気付かせるように揺動可能な稼動保護装置9と、堅固に固定される固定保護装置10とが配置されている。
また、稼動保護装置9は台形形状のアクリル製の板体9Aと、この板体9Aに接着される所定径を有するアクリル製の筒体9Bで構成されており、筒体9Bの上方には1階天井8から吊下げられているドーム式のカメラ11が挿入される。
また、カメラ11の頂部中央には電源や映像信号用のコネクタ11Aが設けられ、このコネクタ11Aにケーブル12が着脱自在に接続され、カメラ11の頂部に設けられる図示しない複数のねじ穴に図示しないビスをそれぞれ螺着させて取付治具13が締結される。
取付治具13は、中央部に所定径の図示しない穴を設けコネクタ11Aとの接触を避け、カメラ11の直径を越えない円周上に所定角度間隔に複数の穴13Aaが設けられるカメラ取付板13Aと、このカメラ取付板13Aの中央部の図示しない穴を中心とした対向位置には、所定長の一対の脚部13Baを有するコ字状の取付部材13Bが溶接されており、取付部材13Bの水平面の中心部にカメラ支持部13Bcが設けられている。ここで、カメラ11の頂部に設けられる図示しないねじ穴とカメラ取付板13Aの穴13Aaとの締結位置を変えることで、カメラ11の水平画角を変えることができる。
また、1階天井8の狭角部8Dにカメラ11及び稼動保護装置9を取付ける取付金具14が取付けられ、この取付金具14は稼動保護装置9の板体9Aの上方に設けられる後部支持部である後部取付穴9Aaと前部支持部である筒体側取付け穴9Abの間隔で、支持部14a,14bが設けられるとともに、支持部14bから筒体側取付け穴9Abと筒体9Bの中心部の長さと同一寸法で、支持部14cが設けられ、支持部14a,14bと吊りリング15Aを介して稼動保護装置9後部取付穴9Aa、筒体側取付け穴9Abが取付けられ、支持部14cと吊りリング15B及びカメラ支持部13Bcを介してカメラ11が吊下げられる。
ここで、取付金具14は支持部14a,14b,14cを設けたものを説明したが、支持部14cを別個の取付金具に設け、稼動保護装置9の取付金具とは別に取付けても、筒体9Bの中心部の鉛直上にカメラ11を支持する支持部14cが位置すれば良い。
このようにしたことで、カメラ11は稼動保護装置9と別に取付けることができ、カメラ11の画角等の調整を実施してから稼動保護装置9の筒体9Bに装着することができる。
また、筒体9Bの内面を反射し、カメラ11の映像に光の写り込みを防止するとともに、カメラ11上部のカメラ取付板13Aやケーブル12を隠すために、平面T字状やL字状のカバー体である不透明のフィルム16を筒体9B内に挿入する。
このフィルム16は、T字状やL字状としたカメラ11上部を隠すための遮蔽部16Aと、筒体9Bの内周における約半分の幅寸法を有する反射防止部16Bとからなり、筒体9の上端と遮蔽部16Aの上端を面一にしたとき、筒体9上部に設けた穴9Baと合致する長穴16Aaを、遮蔽部16Aに設ける。
また、カメラ11には筒体9Bにおける上方視野角点Aと下方視野角点Bとを有しており、光の写り込みはこの視野角点A−Bの範囲内でカメラ11の反画角側から光が反射しなければ良いのであるから、反射防止部16Bの下端は長くとも下方視野角点Bの位置まであれば良く、上方視野角点Aから下方へ光を照射し、筒体9Bの反画角側の内面で反射したアクリルに対する光の全反射の臨界角における画角側の投影点Cを定める。ここで、筒体9Bの下方から全反射してきた光が投影点Cより上方位置で反射すると、光がカメラに入ることとなり、画像に光の写り込みが生じるので、反射防止部16Bの下端は下方視野角Bと投影点Cの間に位置すれば良いこととなる。
また、水平視野角を検討すると、カメラの水平視野角は約120度であるので、筒体9Bにおける反画角側の180度に反射防止部16Bが位置すれば十分である。
また、フィルム16の反射防止部16Bの外側に印刷個所16Baを設けると、注意喚起(例えば「カメラ作動中」)や店内案内等のPRにも活用できる。
このようにしたことで、カメラ11も上部に設けたカメラ取付板13Aやケーブル12を、フィルム16の遮蔽部16Aで隠すことができ、エスカレータ1の利用者はカメラ11の存在に気付くことがなく、故意に悪戯されることもない。
また、フィルム16の反射防止部16Bが確実に筒体9B内の光の反射による写り込みを抑制するので、判り易い画像を記録することができる。
次に、稼動保護装置9の台形形状の板体9Aは、板体9Aの台形形状の下底である筒側辺9aの上端角部から筒体9Bの内径と筒体9Bの厚みを加えた寸法の幅と、筒体9Bの上端から筒体9Bにおけるカメラ11の下方視野角点Bまでの長さとを有する部分を切欠部9Acとして切り欠き、板体9Aの上端両面に所定幅の補強材を貼り付けるとともに、補強材を貼り付けた部分の筒体9B側に穴9Ab及び反筒体9B側に穴9Aaを稼動保護装置9の取付け用として設ける。
一方、稼動保護装置9の筒体9Bは、筒体9Bにおけるカメラ11の下方視野角点Bから下方長手方向に、板体9Aの厚み寸法を有する溝部9Bbを設けるとともに、筒体9Bの上方には所定径の穴9Bを設ける。
このように板体9Aと筒体9Bを製作し、板体9Aにおける切欠部9Ac以外の筒側辺9aの端部に接着剤を塗布し、筒体9Bの溝部9Bbへ板体9Aの筒側辺9aから挿入するとともに、板体9Aの上端部と筒体9Bの上端部が面一になるようし、溝部9Bbと対向する筒体9Bの内面に接着剤を塗布した筒側9aの端部を押付け、筒体9Bと板体9Aが接触する個所に接着剤を付け、筒体9Bと板体9Aを接着する。
ここで、筒体9Bに設けた溝部9Bbは筒体9Bにおけるカメラ11の下方視野角点Bから下方長手方向に設けたが、筒体9Bにおけるカメラ11の下方視野角点Bから切欠部9Ac以外の筒側辺9aの長さでも良く、筒体9Bの長手方向全体に設けても良い。
このようにしたので、カメラ11を稼動保護装置9の筒体9B上方部に収納することができ、乗客に近い位置での撮影が可能となった。
次に、エスカレータ監視装置の取付けに関する手順を図5を用いて説明する。
まず、狭角部8Dの1階天井8にカメラ11及び稼動保護装置9を吊下げる取付金具14を、支持部14cが1階床2の方向となるように取付ける(手順S1)。
次に、取付金具14の支持部14a,14bにリング15Aを取付けるとともに、支持部14cに取付けたリング15Aをカメラ11に締結された取付治具13のカメラ支持部13Bcに装着し、カメラ11を取付ける。
次に、取付けられたカメラ11の垂直画角と水平画角の調整を図示しないモニタを見ながら行う。ここで、カメラ11の水平画角の調整は、取付治具13を外して所定角度回転させ、カメラ取付板13Aの穴13Aaとカメラ11の頂部に設けられる図示しない複数のねじ穴との締結位置を変えて行う(手順S2)。
次に、手順S2にて調整したカメラ11の水平画角に対しフィルム16の反射防止部16Bの最適な位置に合わせるべく、稼動保護装置9をカメラ11の位置に近づけたり筒体9Bにカメラ11を挿入したりして、カメラ11の向きが筒体9Bのどの位置となるかを見定め(筒体9B頂部へのマークでも可)、フィルム16を丸めて筒体9Bの頂部開口部からカメラ11と反対方向が反射防止部16Bの中心線となる位置に調整しながら挿入し、フィルム16の遮蔽部16Aの設けた長穴16Aaが筒体9B上部の穴9Baに合致する位置で挿入を止め、筒体9Bの内壁へのフィルム16の接触状態を確認し、接触状態が悪いときは、フィルム16の曲げ具合を変えて再度挿入作業を行う(手順S3)。
次に、手順S2にて取付金具14の支持部14aに取付けたリング15Aを、稼動保護装置9の板体9Aの上方に設けられる後部取付穴9Aaへ装着し、稼動保護装置9の仮止めを行う(手順S4)。
次に、稼動保護装置9の筒体9Bにカメラ11を挿入し(手順S5)、手順S2にて取付金具14の支持部14cに取付けたリング15Bを、稼動保護装置9の板体9Aの上方に設けられる筒体側取付け穴9Abへ装着し(手順S6)、取付金具14の支持部14cと、筒体9B上部の穴9Ba及び筒体9Bに装着されるフィルム16の遮蔽部16Aの設けた長穴16Aaとにワイヤーリング17を装着する。
ここで、筒体9Bの穴9Ba及びフィルム16の長穴16Aaと取付金具14の支持部14cとをワイヤーリング17で接続することで、稼動保護装置9の板体9Aが割れて板体9Aと筒体9Bが分離しても、筒体9Bの落下を防止するものである。
このように、カメラ11に関連する作業と稼動保護装置9に関連する作業を別々に行えるようにしたので、カメラ11の画角調整作業や光による移りこみの対策作業を簡単且つ的確に行うことができる。
また、交差して隣接するエスカレータに対しては、隣接するエスカレータの底部と移動手摺り間の狭角部の角度が異なり、これに伴い保護装置の構造が若干異なるが、エスカレータ監視装置に関しては上記実施形態と概ね同じであるので、説明は省略する。
本発明に係るエスカレータ監視装置の第1実施形態の全体構成を示す側面図である。 本発明に係るエスカレータ監視装置のカメラ取付状態を示す保護装置部の側面図及び要部拡大図である。 本発明に係るエスカレータ監視装置の取付装置である保護装置の構造を示す要部斜視図である。 本発明に係るエスカレータ監視装置の構成を説明する斜視図である。 本発明に係るエスカレータ監視装置の取付け手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1‥‥エスカレータ
8D‥‥狭角部
9‥‥稼動保護装置
9A‥‥板体
9Aa‥‥後部取付穴
9Ab‥‥筒体側取付け穴
9Ac‥‥切欠部
9B‥‥筒体
9Bb‥‥溝部
11‥‥カメラ
13‥‥取付治具
13A‥‥カメラ取付板
13Aa‥‥穴
13B‥‥取付部材
13Bc‥‥カメラ支持部
14‥‥取付金具
14a,14b,14c‥‥支持部
15A,15B‥‥リング
16‥‥フィルム
16A‥‥遮蔽部
16Aa‥‥長穴
16B‥‥反射防止部

Claims (7)

  1. 傾斜して配置されるエスカレータの移動手摺りと建屋天井間の狭角部に、あるいは交差して隣接するエスカレータの底部と移動手摺り間の狭角部に配置されるとともに、前側位置に筒体を有し、乗客が前記狭角部に挟まれることを防ぐ保護装置を備えたエスカレータ配設構造に設けられ、前記筒体の内部に収納されるカメラと、前記筒体の中心部の鉛直上に前記カメラを垂下させための取付治具であって、中央部に所定径の穴及び中心から所定半径の円周上且つ所定角度間隔に複数個の取付穴を設けたカメラ取付板と、前記所定径の穴を中心に対向して前記カメラ取付板上に立設され、所定長の脚部を有するコ字状の取付部材と、前記取付部材における前記カメラ取付板の中心部の軸線延長上の平坦部の外方箇所に一体的に配設され、当該カメラ取付板及び当該取付部材と協働して前記カメラを垂下して支持するカメラ支持部と、を備えたことを特徴とするエスカレータ監視装置。
  2. 請求項1記載のエスカレータ監視装置において、前記筒体の上面から少なくとも前記カメラ取付板の下端部まで前記筒体の内周面を覆うとともに、前記筒体における前記カメラの視野上端部から下方へ光を照射した前記筒体における前記カメラの画角側の投影点から、前記カメラ取付板の下端部までの長さを少なくとも有し、前記カメラの反画角側における前記筒体の略半周を覆う屈曲自在なカバー体を備えたことを特徴とするエスカレータ監視装置。
  3. 請求項記載のエスカレータの監視装置において、前記カバー体は、T字状あるいはL字状の不透明フィルムとし、前記カバー体上辺を前記筒体上端面と面一としたとき前記筒体の上方に設けた穴に合致する位置に少なくとも一つの穴を設けたことを特徴とするエスカレータ監視装置。
  4. 傾斜して配置されるエスカレータの移動手摺りと建屋天井間の狭角部に、あるいは交差して隣接するエスカレータの底部と移動手摺り間の狭角部に配置されるとともに、前側位置に筒体を有し、乗客が前記狭角部に挟まれることを防ぐ保護装置を備えたエスカレータ配設構造に設けられ、前記筒体の内部に収納するカメラの取付方法であって、
    前記カメラを垂下させる支持具を、前記狭角部を形成する前記移動手摺りと前記建屋天井間及び前記隣接するエスカレータの底部に設置する第1の工程と、前記カメラを前記支持具に吊下げるとともに、前記カメラの画角を調整する第2の工程と、前記カバー体を前記カメラの水平画角に合せ、前記筒体の内周面に接触するように挿入する第3の工程と、前記保護装置の後部支持部を支持する第4の工程と、前記カメラを前記筒体の内部に収納する第5の工程と、前記保護装置の前部支持部を支持する第6の工程と、を有することを特徴とするエスカレータ監視装置の設置方法。
  5. 傾斜して配置されるエスカレータの移動手摺りと建屋天井間の狭角部に、あるいは交差して隣接するエスカレータの底部と移動手摺り間の狭角部に配置され、前側位置に配置される筒体と、この筒体の後側位置に台形形状の板体とで形成され、乗客が前記狭角部に挟まれることを防ぐとともに、前記筒体内にカメラの収納を可能とする保護装置であって、
    前記板体に建屋天井やエスカレータの底部に対する平行な辺と台形形状の下底に相当する辺に挟まれる端点から所定の幅と長さを有する切欠部と、前記筒体の長手方向に前記板体の厚さと同一寸法の溝部とを設け、前記板体の前記下底に相当する辺を前記溝部へ挿入し、前記下底に相当する辺を前記溝部の対向内面に当接させた状態で、前記筒体と前記板体を接着したことを特徴とするエスカレータ監視装置の取付装置。
  6. 請求項5記載のエスカレータ監視装置の取付装置において、前記板体に設けた前記切欠部の幅は前記筒体の内径と厚みを加えた寸法とし、前記切欠部の長さは前記カメラを所定位置へ配置して上下の画角を最適に調整したとき、少なくとも画角下端の位置としたことを特徴とするエスカレータ監視装置の取付装置。
  7. 請求項5又は6記載のエスカレータ監視装置の取付装置において、前記溝部は、少なくとも前記板体における切欠部以外の前記下底に相当する辺の長さ寸法としたことを特徴とするエスカレータ監視装置の取付装置。
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