JP4718625B2 - エスカレータの監視装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エスカレータの監視装置に係り、特にエスカレータの乗客の乗り方を撮影記録するのに好適なエスカレータの監視装置に関する。
従来のエスカレータ配設構造において、建屋の上下階床間を傾斜して配置されるエスカレータの移動手摺りと、建屋天井間に形成される狭角部に、あるいは複数台のエスカレータを側面から見て交差するように併設したときに一方のエスカレータの移動手摺りと、他方のエスカレータの底部間に形成される狭角部に、乗客が挟まれることを防ぐ保護装置が備えられているものがある。各々の保護装置の前方端部には、所定径の筒体が設けられており、乗客が保護装置の筒体に衝突したとき危険を察知させ、その乗客に怪我をさせない構造となっている。
このようなエスカレータ配設構造に含まれるエスカレータにおいて、従来、乗客が何らかの原因で転倒し、あるいは挟まれ、転落するような事故が起こり得ることを考慮して、乗客のエスカレータの利用状況を撮影する監視用のカメラを備えるとともに、保護装置の揺れを検出するセンサを設け、このセンサが保護装置の揺れを検出した時点の前後所定時間の映像を記録するようにしたエスカレータの監視装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、このようなエスカレータ配設構造に含まれるエスカレータにおいて、乗客が移動手摺りから乗り出し、保護装置に接触するまで狭角部の接近に気付かずに重大な事故に至るのを防止するため、保護装置の手前に吊設され、弾性体によって支持される検出体を設け、保護装置があることを事前に認知させるようにしたエスカレータの安全装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2002−114475号公報 実開昭61−154278号公報
上述した従来のエスカレータの監視装置は、保護装置の揺れを検出するセンサに接続される信号線をカメラの制御装置まで配線する必要があり、建屋側の配線工事による設置費用がかかる問題があった。
また、カメラは建屋側の天井または壁に設置することになり、取付個所が制限されるため、良好なカメラ視野が確保できないといった問題や、吹き抜け構造や壁面がガラス仕上げ、あるいは天井特殊仕上げ等の特殊構造の場合には、カメラを設置することができないといった問題があった。
更に、建物内の照明装置の光がカメラに入り、画像に光が写り込み肝心な個所が見え難くなるという現象があった。
また、保護装置に衝突する前に検出体の接触により、乗客に危険を知らしめるようにしても、エスカレータから身を乗り出している乗客だけが気付くものであり、仮にこの乗客が身を乗り出した状態のままであると、移動手摺りと建屋天井間の狭角部に頭を挟まれたり狭角部に衝突させる事故が発生し、他の乗客がこの状態に気付くのが遅れ、狭角部で事故を起こした乗客の救出や救急車呼び出しが遅れるという問題がある。
本発明の第1の目的は、エスカレータの乗客の乗り方状況を撮影するカメラの設置に対し、建屋構造やエスカレータ構造に影響を受けることのないエスカレータの監視装置を提供することにある。
本発明の第2の目的は、エスカレータの乗客の乗り方状況を撮影するカメラの取付け、取外し、調整が容易に行えるエスカレータの監視装置を提供することにある。
本発明の第3の目的は、エスカレータの乗客の乗り方状況を撮影するカメラに対し、建物内の照明や外光の影響を受け難いエスカレータの監視装置を提供することにある。
本発明の第4の目的は、カメラへの悪戯を防止するとともに、エスカレータから身を乗り出した乗客や周りの乗客に、注意喚起を行うエスカレータの監視装置を提供することにある。
本発明の第5の目的は、どのようなカメラでも取付が可能なエスカレータの監視装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明のエスカレータの監視装置は、傾斜して配置されるエスカレータの移動手摺りと建屋天井間の狭角部に、あるいは交差して隣接するエスカレータの底部と移動手摺り間の狭角部に配置されるとともに、前側位置に筒体を有し、乗客が挟まれることを防ぐ保護装置を備えたエスカレータ配設構造に設けられ、前記保護装置の前方に垂下される所定長の筒形状体と、この筒形状体の内部に収納されるカメラと、前記筒形状体の内部に前記カメラと共に収納されて前記カメラを支持する取付治具とを備え、この取付治具は、前記カメラの上部取付部に螺着され、中心に所定径の穴及びこの穴から所定半径の位置に所定角度間隔で設けられた複数個の取付用穴を有するカメラ取付円板と、端部近傍にそれぞれ設けられた一対の吊り用穴及びこの吊り用穴の所定寸法下方にそれぞれ設けられたねじ穴を有する一対の吊り板とから少なくとも構成され、前記取付用穴を介して前記カメラを取付け、前記一対の吊り用穴に装着した吊り具にて前記カメラを設置した後、前記筒形状体の直径方向に設けた一対の穴を介し、前記各吊り板に設けられる前記ねじ穴にビスをそれぞれ螺着させ、前記筒形状体を垂下させたことを特徴としている。
このように構成した本発明は、エスカレータ周りの建屋の天井や壁の構造に影響されることなく、乗客の昇降状態を監視できる最良な位置に監視用のカメラを取付けることができる。また、本発明は、取付治具にカメラを装着し、吊り用穴に装着した吊り具を介して取付治具及びカメラを設置することで、カメラのレンズの角度調整を行ってから筒形状体を取付治具に装着することができる。
本発明に係るエスカレータの監視装置は、前記筒形状体の上端部から少なくとも前記取付治具の下端部までの前記筒形状体の内周を覆うカバー体と、このカバー体の下端から、前記カメラの視野下端部から照射し、前記筒形状体における前記カメラの画角側の投影点までの長さを少なくとも有し、前記カメラの反画角側における前記筒形状体の略半周を覆う反射防止体とを備えたことを特徴としている。このように構成すると、反射防止体は筒形状体の内壁を反射してカメラの視野角度に入る光を抑制することができるので、カメラの画像に写り込みを減少させることができる。
本発明に係るエスカレータの監視装置は、前記カバー体と、前記反射防止体はT字状あるいはL字状の一体形状の不透明フィルムとし、前記カバー体の部分に前記筒形状体に設けた一対の穴に合致する複数対の穴を設け、前記取付治具のねじ穴に螺着する前記ビスを、前記筒形状体の内面に停止するようにしたことを特徴とする。
このように構成した本発明は、不透明フィルムがカメラや取付治具やケーブル等を隠すことができ、カメラへの悪戯を防ぐことができる。また、カバー体の複数対の穴を筒形状体の穴に合わせてビスを取り付けることにより、容易にカバー体及び反射防止体を筒形状体の内面に固定することができる。
請求項1記載の発明によれば、エスカレータ周りの建屋の天井や壁の構造に影響されることなく、乗客の昇降状態を監視できる最良な位置に監視用のカメラを取付けることができるとともに、カメラが筒体の内部に収納され、意匠性に優れた監視装置を提供できる。また、カメラを装着した取付治具を吊り用穴に装着した吊り具を介して吊下げることができるので、カメラの調整や取付けが簡単且つ短時間に行える。
また、請求項の発明によれば、反射防止体は、筒形状体の内面を反射してカメラの視野角度に入る光を抑制し、カメラの画像に光の写り込みを減少させるので、判りやすい映像を提供することができる。
また、請求項の発明によれば、筒形状体の上端部から取付治具の下端部を覆う不透明フィルムにより、カメラや取付治具やケーブル等を隠すことができる。また、前記カバー体の部分に前記筒形状体に設けた一対の穴に合致する複数対の穴を設けたことにより、容易にカバー体及び反射防止体を筒形状体の内面に固定することができる。
本発明に係るエスカレータの監視装置の第1実施形態が適用されるエスカレータの側面図である。 本発明に係るエスカレータの監視装置の第1実施形態の構成を示す縦断面図である。 本発明の第1実施形態に備えられる取付治具の構成を示す斜視図である。 図2のD−D線に沿う横断面図である。 本発明の第1実施形態に備えられるL字型の反射防止体の構成を示す展開図である。 本発明の第1実施形態の使用方法を説明する図である。 図2に示す筒形状体の上端要部を示す縦断面図である。 本発明に係るエスカレータの監視装置の第2実施形態が適用されるエスカレータの側面図である。 本発明の第2実施形態に備えられる取付治具の構成を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に備えられるT字型の反射防止体の構成を示す展開図である。
以下、本発明に係るエスカレータの監視装置を実施するための形態を図に基づいて説明する。
[第1実施形態]
図1は本発明に係るエスカレータの監視装置の第1実施形態が適用されるエスカレータの側面図、図2は本発明に係るエスカレータの監視装置の第1実施形態の構成を示す縦断面図、図3は本発明の第1実施形態に備えられる取付治具の構成を示す斜視図、図4は図2のD−D線に沿う横断面図、図5は本発明の第1実施形態に備えられるL字型の反射防止体の構成を示す展開図、図6は本発明の第1実施形態の使用方法を説明する図、図7は図2に示す筒形状体の上端要部を示す縦断面図である。
図1に示すように、本発明に係るエスカレータの監視装置の第1実施形態は、エスカレータ1に適用される。このエスカレータ1は、上階床と下階床に跨って設置されており、乗客がつかまる移動手摺り2と、この移動手摺り2を支持する欄干3と、この欄干3を外側から保持する外デッキ4と、エスカレータ1を制御する制御装置5と、エスカレータ1の下方にオイルパン等が配設された底部6とを備えている。
また、本発明の第1実施形態は、エスカレータ1と同様のエスカレータ1a、1b、1cを備え、合計で4台のエスカレータを有するものとする。ここで、エスカレータ1は1階から2階への上昇運転を行い、エスカレータ1aは2階から1階への下降運転を行い、エスカレータ1bは2階から3階への上昇運転を行い、エスカレータ1cは3階から2階への下降運転を行うものである。
また、これらエスカレータ1a、1b、1cは、互いに併設されて交差している。そして、エスカレータ1の移動手摺り2とエスカレータ1aの底部6a間に形成される狭角部と、エスカレータ1の移動手摺り2とエスカレータ1bの底部6b間に形成される狭角部とに、乗客が挟まれるのを防ぐために、乗客が触れたときの危険を気付かせるように揺動可能な保護装置7を配置してあり、またエスカレータ1aの底部6aに堅固に固定される保護装置8及びこの保護装置7の前方に筒形状体9を配置している。
この筒形状体9は、保護装置7に取付けられている筒体と同一材質の透明アクリル材から成り、揺動可能なように吊下げることで、乗客が衝突した際に怪我をしない構造となっている。また、筒形状体9の長さは吊り下げて下端が移動手摺2の上端より200mm以上下方にあれば良い。
図2に示すように、筒形状体9の内部上端には、エスカレータ1の乗客を監視するカメラ、すなわち、エスカレータ1に対する乗客の乗り方を撮影するドーム10Aが装着されるカメラ10を配置している。
また図3に示すように、取付治具11は、中心にカメラ10とエスカレータ1aの底部6aから外デッキ4を通って配線される配線ケーブル19のケーブルコネクタ19aを接続するための所定径の穴11aと、カメラ10の上部取付部に螺着させるための所定径の穴11aの中心から所定半径の円周上かつ中心から所定角度間隔に設けた複数個の取付用穴11bとを有するカメラ取付円板11Aと、このカメラ取付円板11Aに設けられた所定径の穴11aを中心に対向して立設される一対の吊り板11Bが設けられている。ここで、吊り板11Bは、カメラ取付円板11Aから所定寸法上方に設けたねじ穴11cと、吊り板11Bの端部近傍に設けた吊り下げ金具12に取付治具11を装着する吊り具13を取り付けるための一対の吊り用穴11dとを設けている。
またこれらねじ穴11cと吊り用穴11dは、図1に示すようにエスカレータ1aの底部6aから筒形状体9を垂下させる場合、カメラ取付円板11Aが水平に保たれるように設けられている。
すなわち、エスカレータ1の底部6aが水平方向に対して約30°傾いている場合、図3に示すように、取付治具11の吊り板11Bは、吊り用穴11dの延長線がエスカレータ1aの底部6aに平行かつカメラ取付円板11Aが水平になるようにどちらか一方を所定寸法延ばした構成を有し、また吊り用穴11dは吊り板11Bの上端部近傍にそれぞれ設けられている。
このように、エスカレータ1の底部6の傾斜角度によって、吊り用穴11dの設置位置を調整したことで吊り具13が同一形状のものが使えるとともにカメラ取付円板11Aが水平となるので、カメラ10の視野角の調整を容易に行うことができる。
次に、建物に設けられる照明の光に対する影響を以下説明する。
図2に示すように、筒形状体9の内部に臨界角α0より小さい角度である入射角αで入った光Cが筒形状体9の内面を反射しながら進み、カメラの視野に入る現象、すなわち写り込みが発生する。この光の写り込みの対策として、少なくともカメラ視野に外光が達する前に筒形状体9の内面における反射を抑制する必要がある。
次に、筒形状体9のカメラ撮影方向の反対側半周に、シールの貼付や塗料等の反射防止体15を設ければ写り込みは発生しないが、このような反射防止体15を設ける範囲を説明する。
まず、入射角αの光Cが内径Diの筒形状体9の内面を反射し、筒形状体9の中心軸を通る垂直面内を進み、カメラ視野下端点Aに達するとした場合、カメラ視野下端点Aの二つ手前で反射する投影点Bとの距離L2は、L2=2×Di×tanαで求められる。前述したように、カメラ撮影方向の反対面に、上下方向にはカメラ視野下端点Aから投影点Bにかけ、左右方向にはカメラの左右の視野角にかけてのシールの貼付もしくは塗料の塗布といった反射防止体15を設けることによって、カメラ視野への外光の写り込みを抑えることができる。
また、入射角を臨界角α0から90度に近づけるに従いL2は無限大に近づくので、理想的には筒形状体9の長さ方向の半面を全て反射防止体とすることが望ましいが、実際の照明条件を考えると入射角αが90度近傍になることは稀であり、光の入射角αがα<α0のものを主に抑えることとして、L2=2×Di×tanα0で求める長さでも十分な効果が得られる。
写り込みを効率的に抑制する範囲は、カメラ視野下端点AからL2=2×Di×tanα0で求めたL2の距離となり、本実施例では、シールの貼付もしくは塗料の塗布といった前述の反射防止体15の寸法を、カメラ視野下端点Aから筒形状体9の上端の距離L1と、カメラ視野下端点AからL2=2×Di×tanα0で求めたL2を加えた長さLdとし、反射防止体15の貼付位置を計測せずに調整できるようにした。
また、図4に示すように、カメラ10の左右の視野角θ2における筒形状体9の外周面の投影点F1,G1と、この外周面の投影点F1,G1から視野角θ2にて反カメラ視野側に延長した筒形状体9の内周面の投影点F2,G2とを求め、左右の視野角θ2においける光の写り込みは、最大、外周面の投影点F1,G1の円弧Lb1の範囲に反射防止体15を設ければ良い。なお、最少でも筒形状体9の中心から内周面の接点F2,G2を延長させた外周面のそれぞれの接点で形成される円弧Lb2に設けた反射防止体15でも、筒形状体9で反射する光がカメラ10の左右の視野角θ2へ光が入り込まないので、十分な効果が得られる。
すなわち、カメラ10の左右の視野角θ2に対する反射防止体15は、円弧Lb2から円弧Lb1の範囲で、筒形状体9の内周面に設ければ良く、意匠面を考慮すれば筒形状体9の半周近傍が適している。
次に、図5に示すように、カバー体16と反射防止体15を合わせたL字状の一体形状の不透明フィルム17は筒形状体9の上端からカバー体16の下端までの長さLaと長さLcを加えたLdと、円弧Lb2から円弧Lb1の範囲で筒形状体9の半周近傍の幅Wdの寸法を有する短冊形状を成し、カメラ10の角度に合った角位置に螺着できるように上部にビス14が挿入可能な複数の穴17aを設け、カメラ10側の内面を明度の低い例えば黒色として写り込みの影響を少なくし、反面はどのような色でも良く、注意喚起用の文言や図柄を描いても良いし、シール等を張り付けても良い。
カバー体16と反射防止体15を一体化したことで、L字型の不透明フィルム17を切り出すとき無駄となる部分が生じるが、筒形状体9への装着は容易となり短時間に行うことができる。
また、L字状の不透明フィルム17の材質は着色可能で容易に変形し、ポリエステル、塩化ビニル等の樹脂や紙、布でも良く、0.3mm厚さの塩化ビニルの取扱いが容易である。
カバー体16は略帯状の形状をしており、このカバー体16の上辺近傍には、筒形状体9の上端部と図示しない一対の穴の寸法と、この一対の穴間の寸法(筒形状体9内面の半周寸法)と同一寸法にてカバー体16の上辺から2個の対の穴16aを設け、その穴のそれぞれの左右側にもそれぞれ1個の穴16aを設け、取付治具11のねじ穴11cに合わせてビス14にて螺着することにより、カバー体16は筒形状体9の内周と同一寸法の環状体となり、カバー体16の上辺を筒形状体9の上端に合わせると、2個の穴16aは筒形状体9の図示しない一対の穴と合致する。
ここで、カバー体16の材質は、L字状の不透明フィルム17と同一のポリエステル、塩化ビニル等の樹脂や紙、布でも良く、L字状の不透明フィルム17と同じ材質かつカメラ10の上部と同系色とすれば、意匠的に望ましい。
次に、カメラ10の取付手順を説明する。
図6及び図7に示すように、カメラ取付円板11Aの取付用穴11bに図示しないビスを介してカメラ10を取付け、取付治具11の底面中心に設けた所定径の穴11aを介して、カメラ10の上部取付部10aにエスカレータ1aの底部6aから外デッキ4を通って配線される配線ケーブル19のケーブルコネクタ19aを接続し、また吊下げ金具12はエスカレータ1aの底部6aに固定ボルト12aにて固定され、取付治具11のカメラ取付円板11Aに対向して設立する吊り板11Bの端部近傍にそれぞれ設けた一対の吊り用穴11dにて、吊り具13によりカメラ10が揺動可能なように吊下げてカメラ10の視野角の調整を行う。
このように、筒形状体9を取付けることなくカメラ10の調整を実施できるので、作業を容易に行える。
また、着脱自在な所定長の光の反射防止体15は、後述するが、上下視野角θ1の範囲より大きい長さ寸法を有し、カメラ10の反画角側の筒形状体9における略半周を覆うように貼り付けている。
なお、この反射防止体15には「カメラ作動中」や「乗りだし注意」という文章(イラストやマークでも可)を印刷することで、乗客の悪戯防止や狭角部への注意喚起を促す注意銘板を兼ねている。
また、裏面に印刷することで隣接するエスカレータの乗客からも視認することができる。ここで、反射防止体15は、筒形状体9の内側に設けることにより、反射の抑制効果を大きくすることができる。
また、反射防止体15は、筒形状体9の上端部から少なくとも取付治具11の下端部までの長さを有し、筒形状体9の内面を覆う不透明フィルムで形成した帯状のカバー体16を設けており、筒形状体9の内面と取付治具11及びカメラ10の間に装着され、カメラ10や取付治具11を見えにくくし、カメラ10の存在を隠している(少なくとも筒形状体9上端部から取付治具11下端部までの目隠しができれば良い)。
筒形状体9の下方部には、筒形状体9の下端に設けた穴と外デッキ4に設けた図示しない取付治具をワイヤ18(チェーンでも可)で筒形状体9の過剰なる振れを防止している。
また、カメラ10の映像データは、エスカレータ1aの底部6aから外デッキ4を通って配線される配線ケーブル19を介して、外デッキ4に設置された監視部20に内蔵される図示しない画像メモリへ記録されるようになっている。
なお、図1に示される各狭角部の保護装置701〜705の前方にも、図示しないカメラが内蔵された筒形状体901〜905が配置され、監視部201には筒形状体905に内蔵される図示しないカメラが接続され、監視部202には筒形状体901,902の2台の図示しないカメラが接続され、また監視部203にも筒形状体903,904の2台の図示しないカメラがそれぞれ接続されている。
次に、カバー体16と反射防止体15を一体形状としたT字状あるいはL字状の不透明フィルム17の取付方法を説明する。
まず、準備作業として取付治具11にカメラ10を取付け、不透明フィルム17が筒形状体9の内周面に当接するよう不透明フィルムの下方に曲線状の癖をつける(明度の低い黒色側が内側になるようにする)。
第1に、筒形状体9の内側に環状にした不透明フィルム17を入れ、筒形状体9の図示しない一対の穴と不透明フィルム17の穴17aを合わせる。
第2に、筒形状体9、不透明フィルム17がずれないようにして、筒形状体9の上からカメラ10を装着し、筒形状体9の図示しない穴と不透明フィルム17の穴17a及び取付治具11のねじ穴11cとが合致するように調整する。
第3に、ビス14をねじ穴11cに螺着させる。ここで、ビス14は、図2に示す首下から所定寸法ねじ切りが成されていない段付ねじを使用することで、取付治具11のねじ穴11cにねじ14を螺着するとき、筒形状体9の内壁に当接しない所定厚みのジスタントピースを用いれば、筒形状体9の取付け部のひびや割れを防止することができる。
また、首下からねじ切りされている一般のビス14を使う場合は、筒形状体9と取付治具11のねじ穴11c間に、筒形状体9の内壁に当接しない所定厚みのジスタントピースを用いれば、筒形状体9の取付け部のひびや割れを防止することができる。
このように、不透明フィルム17を筒形状体9の内部に容易に装着可能となり、光による写り込みを効果的に抑制できると共に、落書きなどの悪戯も防止することができる。
ここで、カメラ10の撮影方向とエスカレータの走行方向にずれが生じると、不透明フィルム17の反射防止体15に記載した文字が見え難くなるので、不透明フィルム17の上部に設けた複数の穴17aを適宜変えることで、エスカレータの走行方向と不透明フィルム17が同一方向となり、不透明フィルム17の反射防止体15の文字がエスカレータの乗客から読みやすい位置となる。
このように構成したので、狭角部に配置される保護装置7の前方に垂下される筒形状体9と、この筒形状体9の内部側に監視用のカメラ10を収納するようにしたので、エスカレータ周りの建屋の天井や壁の構造に影響されることなく、乗客の昇降状態を監視することができる良好な位置に監視用のカメラを取付けることができ、建物の前述にて受けていたカメラの設置規制を解消させることができるとともに、このエスカレータの監視装置の設置費用を低減させることができる。他の筒形状体901〜905に関しても同様である。
また、カメラ10が露出することなく筒形状体9の内部側に収納されるので優れた意匠性を確保することができるとともに、乗客のカメラ10に対する悪戯を防ぐことができる。また、カメラ10の取付治具11の形状をカメラ取付円板11Aと吊り板11Bを設けた形状としたことで、取付治具11の部材や吊り具13が筒形状体9の外周より外に出ることがないので、エスカレータ1の走行時に誤って筒形状体9の上端部に手を触れても怪我の発生を抑制できる。
また、筒形状体901に設けたカメラでは、エスカレータ1で上昇してくる乗客だけでなく、交差し隣接するエスカレータ1aで下降してくる乗客も監視することができ、一台のカメラで広範囲の監視が可能となる。
また、不透明フィルム17の反射防止体15をカメラ10の反画角側の約半周を覆うようにしたので、筒形状体9を介して反射した照明等の外光がカメラの視野角に入光することを阻止することができるため、建物の照明や外光による影響の少ない優れた映像を得ることができる。
また、不透明フィルム17のカバー体16を筒形状体9の上部内周面に設けたので、取付治具11やカメラ上部取付部10aやケーブルコネクタ19a等が乗客の目に付くことがないので、意匠性に優れたエスカレータの監視装置を提供することができる。
また、さらに、カバー体16と反射防止体15と一体形状としたので、筒形状体9の内面への取付が簡単かつ短時間に行え、カバー体16の部分に筒形状体9に設けた一対の穴に合致する複数対の穴を設けたので、カメラの角度に影響せず、カメラの取付治具11のねじ穴に螺着することができる。
[第2実施形態]
図8は本発明に係るエスカレータの監視装置の第2実施形態が適用されるエスカレータの側面図、図9は本発明の第2実施形態に備えられる取付治具の構成を示す斜視図、図10は本発明の第2実施形態に備えられるT字型の反射防止体の構成を示す展開図である。
図8〜図10に示すように、本発明の第2実施形態が前述した第1実施形態と異なるのは、単独に設置されたエスカレータ1に適用されることである。またこれに伴い、取付治具11の一対の吊り板11Bは、建屋天井6dから筒形状体9を垂下させた場合にカメラ取付円板11Aが水平になるように同じ大きさを有しており、また吊り用穴11dの延長線が水平になるように吊り板11Bの上端部近傍にそれぞれ設けられている。さらに、カバー体16と反射防止体15を合わせた一体形状の不透明フィルム17はL字型ではなく、T字型が用いられており、その他の構成は第1実施形態と同じである。
このように構成した本発明の第2実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果が得られる他、取付治具11の吊り板11Bが同じ大きさを有するので、取付治具11を容易に作製することができる。また、建屋天井6dに対して一対の吊り板11Bの向きを調整する必要がないので、取付治具11を簡単に取付け及び取外すことができる。
1,1a〜1c エスカレータ
2 移動手摺り
6,6a〜6c 底部
6d 建屋天井
7,8 保護装置
9,901〜905 筒形状体
9A アクリル部
10,21 カメラ
11 取付治具
11A カメラ取付円板
11B 吊り板
11a 穴
11b 取付用穴
11c ねじ穴
11d 吊り用穴
12 吊下げ金具
13 吊り具
14 ビス
15 反射防止体
16 カバー体
17 不透明フィルム

Claims (3)

  1. 傾斜して配置されるエスカレータの移動手摺りと建屋天井間の狭角部に、あるいは交差
    して隣接するエスカレータの底部と移動手摺り間の狭角部に配置されるとともに、前側位
    置に筒体を有し、乗客が挟まれることを防ぐ保護装置を備えたエスカレータ配設構造に設
    けられ、前記保護装置の前方に垂下される所定長の筒形状体と、この筒形状体の内部に収
    納されるカメラと、前記筒形状体の内部に前記カメラと共に収納されて前記カメラを支持する取付治具とを備え、この取付治具は、前記カメラの上部取付部に螺着され、中心に所定径の穴及びこの穴から所定半径の位置に所定角度間隔で設けられた複数個の取付用穴を有するカメラ取付円板と、端部近傍にそれぞれ設けられた一対の吊り用穴及びこの吊り用穴の所定寸法下方にそれぞれ設けられたねじ穴を有する一対の吊り板とから少なくとも構成され、
    前記取付用穴を介して前記カメラを取付け、前記一対の吊り用穴に装着した吊り具にて前記カメラを設置した後、前記筒形状体の直径方向に設けた一対の穴を介し、前記各吊り板に設けられる前記ねじ穴にビスをそれぞれ螺着させ、前記筒形状体を垂下させたことを特徴とするエスカレータの監視装置。
  2. 請求項1に記載のエスカレータの監視装置において、
    前記筒形状体の上端部から少なくとも前記取付治具の下端部までの前記筒形状体の内周を覆うカバー体と、このカバー体の下端から、前記カメラの視野下端部から照射し、前記筒形状体における前記カメラの画角側の投影点までの長さを少なくとも有し、前記カメラの反画角側における前記筒形状体の略半周を覆う反射防止体とを備えたことを特徴とするエスカレータの監視装置。
  3. 請求項2に記載のエスカレータの監視装置において、
    前記カバー体と、前記反射防止体はT字状あるいはL字状の一体形状の不透明フィルムとし、前記カバー体の部分に前記筒形状体に設けた一対の穴に合致する複数対の穴を設け、前記取付治具のねじ穴に螺着する前記ビスを、前記筒形状体の内面に停止するようにしたことを特徴とするエスカレータの監視装置。
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