JP4754406B2 - 防振壁掛装置 - Google Patents
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Description
(1)機器を背面側から固定する背板と、壁面に固定される壁面取付板と、背板と壁面取付板とを結合する二以上の支持部材と、背板及び壁面取付板には支持部材を結合するための結合用台座と、弾性体からなる防振部材と、を備えた防振壁掛装置であって、支持部材は、それぞれ垂直投影面上において機器の重心点を通る直線上に配置され、支持部材と取付台座とは防振部材を介在させて結合され、防振部材は変形方向が直線に対して平行になるように台座に配置され、機器を鉛直方向に正立させた状態で機器に働く力の釣り合いが取れるように、支持部材を台座に結合可能に構成して成ることを特徴とする。
さらに、弾性体としてワイヤーロープ、ケブラー、カーボンファイバー等の柔軟で細い材料を用いた場合には、装置のコンパクト化が可能となり、その分、防振材料のスペース拡大に資する。
図1は、本発明の一実施形態である防振壁掛装置の構成を側面側から見た図である。また、図2は、同装置の構成を上面側から見た一部破断図である。図1において防振壁掛装置1は、機器(給湯器2)を背面側から固定する背板3と、壁面16にボルト・ナットにより固定される壁面取付板4と、上下2つの防振支持部1A、1Bにより構成されている。上側防振支持部1Aは、背板3に設けられた台座5と壁面取付板4に設けられた台座7と、背板3と壁面取付板4とを結合するためのボルト・ナットにより構成される支持部材9と、支持部材9と台座5、7間に介在する防振部材である防振ゴム11及び12と、により構成されている。また、下側防振支持部1Bは、背板3に設けられた台座6と壁面取付板4に設けられた台座8と、背板3と壁面取付板4とを結合するためのボルト・ナットにより構成される支持部材10と、支持部材10と台座6、8間に介在する防振ゴム13を備えている。防振ゴム材質としてはEPDM等の合成ゴムを用いている。給湯器2は、背面の上端部及び下端部近傍に複数のねじ穴を有する取付板18a、18bを備えており、対応する背板3のねじ穴にねじ止めされて固定されている。
鉛直方向の力の釣り合いは、 Mg=T1sinθ ・・・・・(1)
水平方向の力の釣り合いは、 T2=T1cosθ ・・・・(2)
従って、 T1=Mg/sinθ、T2=/sinθ となる。
防振ゴム11,12の自然長をd1、バネ定数をk1、防振ゴム13の自然長をd2、バネ定数をk2とすると、機器を懸架したときは、防振ゴムは重量により圧縮されるため、防振ゴム11,12については、
d1’=d1−(1/k1)・T1=d1−(1/k1)・Mg/sinθ
また、防振ゴム13については、
d2’=d1−(1/k1)・T1=d1−(1/k1)・Mg/sinθ
となる。従って、これらの長さのときに機器が直立するようにゴム材質、支持部材長さを設計すればよいことになる。
次に、請求項1に対応する他の実施形態について説明する。図5は、本実施形態に係る防振壁掛装置20を側面側から見た図である。また、上面側から見た同装置の構成は、第一の実施形態に係る防振壁掛装置1と同一であるので図示を省略する。防振壁掛装置20が防振壁掛装置1と異なる点は、防振壁掛装置1では下側防振支持部1Bは水平方向、かつ、給湯器2の重心の垂直面上投影点Gを通過するように配置されているのに対して、下側防振壁掛装置20においては、下側防振支持部20Bは上側防振支持部1Aと水平面に対して対称、すなわち、水平方向に対して−θの角度で配置されていることである。下側防振支持部Cは、背板3に設けられた台座21と壁面取付板4に設けられた台座22と、背板3と壁面取付板4とを結合するためのボルト・ナットにより構成される支持部材23と、支持部材23と台座21、22間に介在する防振ゴム24を備えている。その他の構成は防振壁掛装置1と同一であるので説明を省略する。
水平方向の力の釣り合いは、 T3cosθ=T4cosθ
鉛直方向の力の釣り合いは、 T3sinθ+T4sinθ=Mg
これより、T3=T4=Mg/2sinθ となる。
防振ゴム11、12、24の自然長をそれぞれda、db、dc、機器設置時の長さをそれぞれda’、db’、dc’及びバネ定数をそれぞれka、kb、kcとすると、機器を懸架したときは、防振ゴムは重量により圧縮されるため、
da’=da−(1/ka)・Mg/2sinθ
db’=db−(1/kb)・Mg/2sinθ
dc’=dc−(1/kc)・Mg/2sinθ
となる。従って、これらの長さのときに機器が直立するようにゴム材質、支持部材長さを設計すればよいことになる。
なお、機器が防振ゴムの支持力によるたわみ(上述の(1/ka)・Mg/2sinθに相当)よりも大きく振動する場合には、
(a)防振ゴム11と台座5、防振ゴム12と台座7、防振ゴム24と台座22を接着するなど、互いに離れないようにする
(b)防振ゴムをさらに追加し、防振ゴム11,12,24が自然長まで伸びてしまった際にも振動が低減するようにする。この場合、追加する各防振ゴムの寸法は、機器が鉛直に支持されたときに自然長(=力が掛かっていない状態)になるように決定する
といった処置が必要となる。
さらに図10乃至13を参照して、本発明の他の実施形態について説明する。本実施形態は請求項2に対応するものである。図10は、本実施形態に係る防振壁掛装置30の側面を示す図である。また、図11は防振壁掛装置30の振れ止め部材の配置を示す図である。
防振壁掛装置30が上述の防振壁掛装置1と異なるのは、四隅に振れ止め部材31A乃至31D及び重心周りに振れ止め部材32A、32Bを備えている点である。なお、図10,11では煩雑を避けるため防振支持部については一部表示を省略しているが、実際には防振壁掛装置1の防振支持部1A、1Bと同様の防振支持部を備えている。
振れ止め部材31A乃至31Dの中心軸の作用線L3乃至L5’は水平であり、重心点Gを通らないように設けられている。また、振れ止め部材32A、32Bの中心軸の作用線L4、L4’についても、重心点Gを通らないように設けられている。
その他の構成は第一の実施形態と同一であるので、説明を省略する。以上のような構成により防振壁掛装置30においては、振れ止め部材31A乃至31Dによりz軸方向の並進運動、y軸周りの回転運動、及びx軸周りの回転運動を抑制することができる。さらに、振れ止め部材32A、32Bによりy軸方向の並進運動、z軸周りの回転運動を抑制することができる。
また、各実施形態では、防振部材として防振ゴムを用いた例を示したが、これに限らずスプリングなど他の弾性体材料を用いることも可能である。
また、支持部材としてボルト・ナットを用いた例を示したが、金属角材等の剛材料やワイヤーロープ、ケブラー、カーボンファイバー等の柔軟で細い材料を用いることも可能である。
1A、1B、20B 防振支持部
2 給湯器
3 背板
4 壁面取付板
5〜8、21a〜24a、31a〜31c 台座
9、10 支持部材
11、12、13、24 防振ゴム
31A〜31D、32A,32B 振れ止め部材
L1〜L5、L41〜L44 作用線
Claims (1)
- 機器を背面側から固定する背板(3)と、壁面に固定される壁面取付板(4)と、
前記背板と前記壁面取付板とを結合する二以上の支持部材(9,10)と、
前記背板及び前記壁面取付板には、前記支持部材を結合するための一対の第一の台座(5,7)と、
弾性体からなる第一の防振部材(11,12,13)と、を備えた防振壁掛装置であって、
前記支持部材は、それぞれ垂直投影面において機器の重心点を通る直線上に配置され、
前記支持部材と前記第一の台座とは、前記第一の防振部材を介在させて結合され、
前記第一の防振部材は、変形方向が前記直線に対して平行になるように前記第一の台座に配置され、
機器を鉛直方向に正立させた状態で機器に働く力の釣り合いが取れるように、前記支持部材を前記第一の台座に結合可能に構成し、かつ、
垂直投影面上もしくは水平投影面上において機器の重心点を通らない直線上に、機器の6軸方向の回動及び並進運動を抑制するための複数の振れ止め部材(31A−31D,32A,32B)を備え、
該振れ止め部材は、前記背板及び前記壁面取付板に一対の第二の台座(31a、31b及び32a、32b)と、該第二の台座に遊びを以って又は固定されることなく結合される第二の防振部材(31c、32c)と、を含んで構成され、
て成ることを特徴とする防振壁掛装置。
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