JP4754275B2 - 壁掛機器用防振支持構造 - Google Patents

壁掛機器用防振支持構造 Download PDF

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Description

本願発明は、機器を壁面に掛けて支持する場合の防振支持構造に関し、詳しくは、壁に掛けた機器から取付台側へ振動が伝播するのを抑止する防振支持構造に関する。
従来より、種々の機器が壁面に掛けて支持した状態で使用されている。例えば、動力機器を制御する制御器や、各種制御器を収納した機器等が壁面に掛けて支持した状態で使用されている。
このように機器を壁面に掛けて支持した状態で使用する場合、その機器で発生する振動を壁面に伝播させないように支持したい場合がある。例えば、水中の音響を計測する水中調査船等の場合、機器から船体構造に振動が伝わり、その振動によって自船から有害な雑音を発して安定した水中調査を妨げる場合がある。このため、通常、船体構造に振動を伝えて水中雑音源となりうる電気機器(例えば、変圧器、電動機、リレー等)は、船体と機器とがボルト等の金属同士が接触しないように、その支持部に防振ゴムを挟んで連結されている。
この機器の支持部としては、例えば、図5(a) の縦断面図に示すように、壁面Wに固定された取付台Bの取付台側フランジBFの両面に防振ゴム51を設けるとともに、取付台側フランジBFの貫通孔52にリング状のゴム部材53を設け、機器Aの機器側フランジAFとこれら防振ゴム51とゴム部材53との中心部にボルト54を挿通させて端部をナット55で固定することにより、機器Aと取付台Bとの間に防振ゴム51とゴム部材53と介在させた状態で連結する構造がある。56はライナであり、ボルト54の反機器側で防振ゴム51と接する板材である。この構成の場合、機器Aに接するボルト54を防振ゴム51とゴム部材53とを介して取付台Bに支持しているので、金属同士の接触は防止した支持ができる(従来例1)。
また、他の従来技術として、図5(b) の縦断面図に示すように、防振ゴム61の両面に取付ボルト62,63が一体的に立設された金属板を接着し、一方の取付ボルト62を機器Aの機器側フランジAFにナット64で固定し、他方の取付ボルト63を取付台Bの取付台側フランジBFにナット64で固定することによって機器Aを支持するような構造がある。この構成の場合も、金属同士の接触を防止した支持ができる(従来例2)。
さらに、この種の機器を壁面で防振支持する従来技術として、例えば、壁面の上下に固定する壁面側支持部材と、振動発生機器を固定する機器側支持部材とを設け、夫々対応させた縦板部を水平方向に間隔をおき、横板部を機器側が上方で垂直方向に間隔をおいた状態で対向させ、それらの間隔に防振ゴムを介在させて連結ボルトにより連結するものがある(例えば、特許文献1参照)。
特許第3599206号公報(第3,4頁、図1)
しかしながら、前記従来例1の場合、機器Aの重量は取付台側フランジBFの貫通孔52に設けたゴム部材53及びフランジBFの両面とゴム部材間の摩擦力で支持することになるため、このゴム部材53が経年使用により撓んで十分な防振効果を得ることができなくなる。
また、前記従来例2の場合、機器Aの重量を防振ゴム61の剪断方向に働く力として受けるため、経年使用により防振ゴム61の劣化が早く長期間十分な防振効果を得ることができなくなるとともに、この構成の場合には、機器重量が数十kg〜数百kgと大きい場合には防振ゴム61が変形して使用が難しい。
その上、当初は防振支持対象ではなく、取付台に取付済の機器Aであっても、後に防振支持したい場合がある。その場合、前記従来例1の構造では、フランジBFに設けられているボルト孔をゴム部材53を設けるための貫通孔52に拡径するので、これによってフランジBFの強度が低下するおそれがあり、前記従来例2の構造では、十分な防振効果が得られる大きさの防振ゴム61を使用できないおそれがある。
さらに、前記特許文献1の場合には、振動発生機器を固定する機器側支持部材の縦板部及び横板部と、壁面側支持部材の縦板部及び横板部とが取付ボルトを介して金属同士が接触しているので、この接触部から振動発生機器の振動が壁面に伝播してしまう。
そのため、これらの従来技術では、前記水中調査船のように微細な音響も計測する場合、自船の機器から発する振動等の雑音によって安定した計測が困難になる場合が生じる。すなわち、水中調査船で計測している音響が、自船から発している雑音か周囲の調査している音響かを見極めることが困難であるため、安定した調査が難しくなる。
そこで、本願発明は、機器を壁面に掛けて支持する場合に、安定して振動伝播を抑止できる壁掛機器用防振支持構造を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本願発明は、機器を壁面の取付台に掛けて支持するための防振支持構造であって、前記機器と取付台の上部と下部とにそれぞれ固定して該機器と取付台との間に配置する支持部材と保持部材とを設け、該支持部材と保持部材とに水平方向板と垂直方向板とを備えさせ、前記機器と取付台とに該垂直方向板を固定して水平方向板を対向させるとともに、支持部材の水平方向板が上下方向外側に位置し、保持部材の水平方向板が上下方向内側に位置するように前記機器と取付台とに各々配置し、前記支持部材の水平方向板に、該水平方向板から前記保持部材の水平方向板に設けた貫通孔を貫通するように連結ボルトを一体的に設けるとともに、該連結ボルトの先端部のねじ部分長さをナットを設計締付量よりも締めすぎない長さに限定し、前記保持部材の水平方向板と支持部材の水平方向板との間に前記連結ボルトを挿入する穴を中心部に有する保持防振ゴムを設け、前記保持部材の水平方向板の反保持防振ゴム側に前記連結ボルトを挿入する孔を中心部に有する支持防振ゴムを設け、前記保持部材の水平方向板に設けた貫通孔に、中心部に孔を設けた水平方向板防振ゴムを設け、前記支持部材の水平方向板に設けた前記連結ボルトを、前記保持防振ゴムと前記水平方向板防振ゴムと前記支持防振ゴムと垂直方向に挿通し、該連結ボルトのねじ部に、該ねじ部分の長さ分でナットを締め付けて前記支持部材の水平方向板と保持部材の水平方向板との間を連結している。この明細書及び特許請求の範囲の書類中では、「取付台の垂直面で支持する」構成を、「掛けて支持する」という。これにより、機器重量を保持防振ゴムの広い面積で垂直方向に受けるので、経年使用しても安定した振動伝播抑止効果を得ることができる。
また、前記保持部材の水平方向板の反垂直方向板側端部に垂直方向の壁面を形成する係止片を設け、前記保持防振ゴムを該係止片の内面と保持部材の垂直方向板の内面との間の寸法で形成することにより、保持防振ゴムを係止片と保持部材の垂直方向板との間で水平方向に移動するのを抑止でき、機器重量の支持と防振を図る保持防振ゴムを安定して定位置に保持することができる。
本願発明は、以上説明したような手段により、機器を壁面に掛けて支持する場合に、経年使用しても振動伝播を安定して抑止できる支持構造を提供することが可能となる。
以下、本願発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本願発明の一実施の形態を示す防振支持構造の縦断面図であり、図2は、同防振支持構造の分解斜視図、図3は、同防振支持構造で機器を支持した状態を示す斜視図である。なお、機器Aと取付台Bとは前記背景技術と同一の構成であるため、同一の符号を付して説明する。
図1,2に示すように、この防振支持構造1は、機器側フランジAFを設けた機器Aを、壁面Wに固定した取付台Bの取付台側フランジBFに防振支持するためのものである。この例では、機器側フランジAF及び取付台側フランジBFを、それぞれ4本のボルト16とナット17とで固定する例を示している。
この防振支持構造1は、機器Aの機器側フランジAF側(図示する左側)には、上部にL形断面の支持部材2が設けられ、下部にL形断面の保持部材3が設けられている。一方、取付台Bの取付台側フランジBF側(図示する右側)には、上部に前記L形断面の保持部材3が設けられ、下部に前記L形断面の支持部材2が設けられている。これら支持部材2と保持部材3とは、前記機器側フランジAFと取付台側フランジBFとの幅寸法と同等の幅寸法で形成されている(図1の紙面直交方向の寸法)。
また、L形断面の支持部材2と保持部材3とは、それぞれ垂直方向板2a,3aと水平方向板2b,3bとを有している。前記支持部材2と保持部材3との配置において、防振支持構造1の上側は、L形断面の支持部材2及び保持部材3の水平方向板2b,3bが共に下側に位置し、防振支持構造1の下側は、L形断面の支持部材2及び保持部材3の水平方向板2b,3bが共に上側に位置するように配置されている。この保持部材3の垂直方向板3aは、支持部材2の垂直方向板2aよりも所定量高く形成されている。この高さは、後述する保持防振ゴム8の厚み分に設定されている。保持部材3の水平方向板3bには、幅方向の所定位置に貫通孔4が設けられている。また、支持部材2の水平方向板2bには、保持部材3の水平方向板3bに設けられた貫通孔4と一致する位置に連結ボルト5が固定されている。この実施の形態では、支持部材2に連結ボルト5の頭部を溶接することによって、これらが一体的に固定されている。6は、連結ボルト5に螺合させるナットである。このナット6としては、フリクションリング(バネ)を組込んだナット、例えば、Uナット(登録商標)が好ましい。この実施形態では、前記連結ボルト5の先端のねじ部分長さを限定しており、ナット6を締めるときに設計者の意図する締付量[(保持防振ゴム8の厚み+保持部材3の厚み+支持防振ゴム9の厚み+ライナ14の厚み)−(所定の保持防振ゴム8と支持防振ゴム9との縮量)]よりも締めすぎることがないようにしている。
さらに、前記保持部材3の水平方向板3bの貫通孔4が設けられた位置の反垂直方向板側端部には、垂直方向板3aと平行な方向に垂直方向の壁面を形成するための係止片7が設けられている。この係止片7は、図2に示すように、貫通孔4を中心に所定幅で設けられている。
そして、前記保持部材3の水平方向板3bの上下に保持防振ゴム8と支持防振ゴム9とが設けられている。保持防振ゴム8は、保持部材3の垂直方向板3aの内面と係止片7の内面との間の寸法で形成されている。また、この保持防振ゴム8は、その防振効果が高くなる幅寸法に設定されている。前記係止片7の所定幅寸法は、この保持防振ゴム8の幅寸法となっており、この係止片7によって、保持防振ゴム8が倒れたり形くずれして防振効果が減少するのを防止するとともに、横方向の力をボルト側面積のみに頼らずより広い面積で受けることができるようにしている。図では、保持部材3の曲げ部に保持防振ゴム8が当接しないように、垂直方向板3aと水平方向板3bとの間の曲げ部の位置に面取りがなされている。これにより、保持防振ゴム8が保持部材3の水平方向板3b上で機器A方向又は取付台B方向に水平移動しないようにしている。保持防振ゴム8及び支持防振ゴム9としては、表面に直径の異なる突起が設けられた防振ゴムが減衰効果が高く好ましい。この突起としては、さらに高さが異なるものがより減衰効果が高く好ましい。保持防振ゴム8の硬度としては、40度〜80度の範囲が好ましい。これら保持防振ゴム8と支持防振ゴム9との中心部には、前記支持部材2に設けられた連結ボルト5を挿通させる孔10,11が設けられている。
また、前記保持部材3の水平方向板3bに設けられた貫通孔4には、中心部に前記連結ボルト5を挿通させる孔13が設けられた防振ゴム(水平方向板防振ゴム)12が設けられている。14は、支持防振ゴム9の反水平方向板側の端面に設けるライナであり、中心部に前記連結ボルト5を挿通させる孔15が設けられている。このライナ14は、金属の板材等で形成される。これら支持防振ゴム9とライナ14は、回転しても他の構成と接触しないように円形で形成されている。
このように構成された防振支持構造1における支持部材2と保持部材3との配置としては、前記したように、この実施の形態では、機器Aの上部を支持する構成として、機器A側の上部に支持部材2が、取付台B側の上部に保持部材3が設けられ、この保持部材3の水平方向板3bが支持部材2の水平方向板2bの下側に位置するように配置されている。また、機器Aの下部を支持する構成として、機器A側の下部に保持部材3が、取付台B側の下部に支持部材2が設けられ、この支持部材2の水平方向板2bが保持部材3の水平方向板3bの下側に位置するように配置されている。このような配置とすることにより、保持部材3と支持部材2とを同一の構成とし、これら保持部材3と支持部材2とを、機器Aの取付側と取付台Bの取付側とで上下対称に使用できるようにしている。これにより、コスト削減を図っている。また、この実施の形態では、これら保持部材3と支持部材2とをL形の金具で構成することにより、曲げ加工による製作の容易性も図っている。
そして、上部の保持部材3の水平方向板3b上面に保持防振ゴム8、貫通孔4に防振ゴム12、下面に支持防振ゴム9がそれぞれ配置され、支持部材2に設けられた連結ボルト5を保持防振ゴム8の上側から挿入し、支持防振ゴム9の下面に設けたライナ14の下部から突出させた連結ボルト5の端部をナット6で固定することにより、防振支持構造1の上側における支持構造の組立てが完了する。
一方、防振支持構造1の下側は、保持部材3の水平方向板3bの下面に保持防振ゴム8、貫通孔4に防振ゴム12、上側に支持防振ゴム9がそれぞれ配置され、支持部材2に設けられた連結ボルト5を保持防振ゴム8の下側から挿入し、支持防振ゴム9の上面に設けたライナ14の上部から突出させた連結ボルト5の端部をナット6で固定することにより、防振支持構造1の下側における支持構造の組立てが完了する。このように、機器A側と取付台B側との間で構造物同士の接触を防止するように構成されている。
この機器Aを取付台Bに支持した状態の防振支持構造1が、図1に示す状態である。図3にも示すように、機器側フランジAFの上側に支持部材2、下側に保持部材3を設け、取付台側フランジBFの上側に保持部材3、下側に支持部材2を設け、これらの間に保持防振ゴム8を挟むような構成とすることにより、機器Aの重量を支持する方向を垂直方向にするとともに、この機器Aの重量を保持防振ゴム8の広い面積で支持するようにしている。
以上のように構成された壁掛機器用防振支持構造1によれば、機器Aから発する振動は、機器側フランジAFから上部の支持部材2と下部の保持部材3とに伝播される。上部の支持部材2に伝播した振動は、水平方向板2bと連結ボルト5へと伝播するが、水平方向板2bに伝播した振動は保持防振ゴム8によって減衰され、連結ボルト5に伝播した振動は支持防振ゴム8,12及び9によって減衰され、取付台B側に固定された保持部材3へ伝播する振動は大幅に減衰される。
下部の保持部材3に伝播する振動は水平方向板3bへと伝播するが、水平方向板3bに伝播した振動は保持防振ゴム8と支持防振ゴム9,12とによって減衰され、取付台B側に固定された支持部材2と連結ボルト5とへ伝播する振動は大幅に減衰される。
図4は、図1に示す防振支持構造1において、実際に船体に取付けて機器側と取付台側とにおける振動計測結果の一例を示すグラフである。図示するグラフは、約500Hz〜約800Hzの範囲における計測結果を示している。破線は機器側フランジAFの振動を示し、実線は取付台側フランジBFの振動を示している。
図示する破線の機器側フランジAFでは、約−30db〜約−12dbの範囲で変化するとともに、一定周期的に約0db付近まで大きく変化するような振動を生じている。このような振動は、機器に収納されている構成の特性等によって変化する。
一方、実線の取付台側フランジBFでは、船体からの振動も計測されているが、機器側フランジAFにおける振動を全般的に約−8db抑止して約−38db〜約−20dbの範囲程度にすることができるとともに、一定周期的に大きく変化する振動を抑止することができる。このことは、船体側の振動の方が大きい場合には、この船体側の振動が機器側に伝搬することを抑止できるといえる。(船体の振動も機器に伝わらない。)
このように、本願発明の防振支持構造1によれば、機器Aからの振動伝播を効果的に抑止することができるとともに、この機器Aの重量を垂直方向に支持しているので、経年使用しても安定した振動抑止を発揮できる防振支持構造1を構成することができる。
しかも、この構成によれば、機器Aの重量が数十kg〜数百kgと大きい場合でも安定した重量支持と防振効果を得ることができる。その上、この構成によれば、機器側フランジAFと取付台側フランジBFとを接近させた状態で支持することができるので、省スペースの防振支持構造1を構成することができる。
また、保持防振ゴム8を保持部材3の垂直方向板3aと係止片7との間で水平移動しないように抑止しているので、連結ボルト5に横方向の力が作用しても保持防振ゴム8は定位置で安定した重量支持と防振効果を発揮することができる。
その上、前記防振支持構造1で機器Aを支持したとしても、機器Aが前面側には出るが、機器Aの正面側から見て機器外側に支持するための構成がはみ出さないため、周囲の機器と緩衝する心配がない。
さらに、既に取付台Bに直接取付済の防振支持対象ではない機器Aを防振支持したい場合でも、機器側フランジAFと取付台側フランジBFとの間に前記防振支持構造1を設けることにより、機器A、取付台Bのどちらも改造することなく機器Aを防振支持することができる。この場合も、機器Aの重量を垂直方向荷重として受けながら防振支持するので、機器Aの安定支持と振動抑止が可能な防振支持構造1となる。
なお、前記実施の形態では、連結ボルト5の頭部を支持部材2に溶接することによってこれらを一体化しているが、連結ボルト5を設ける構成は他の構成であってもよく、この実施の形態の構成に限定されるものではない。
また、前記実施の形態では、機器A側と取付台B側との上下2箇所でそれぞれ支持する防振支持構造1を例に説明したが、上下3箇所以上であっても同様に構成することは可能である。また、保持部材3と支持部材2とを幅方向の2箇所に設けた連結ボルト5で連結する例を示したが、幅方向の3箇所以上で連結するように構成してもよく、これらの個数は前記実施の形態に限定されるものではない。
さらに、前述した実施の形態は一例を示しており、本願発明の要旨を損なわない範囲での種々の変更は可能であり、本願発明は前述した実施の形態に限定されるものではない。
本願発明に係る壁掛機器用防振支持構造は、機器を壁面に掛けて支持する場合に、その機器からの振動伝播を極力防止したい防振支持に利用できる。
本願発明の一実施の形態を示す防振支持構造の縦断面図である。 図1に示す防振支持構造の分解斜視図である。 図1に示す防振支持構造で機器を支持した状態を示す斜視図である。 図1に示す防振支持構造において、機器側と取付台側とにおける振動計測結果の一例を示すグラフである。 (a) は従来の支持構造の一例を示す縦断面図であり、(b) は従来の支持構造の他の例を示す縦断面図である。
符号の説明
1…防振支持構造
2…支持部材
3…保持部材
4…貫通孔
5…連結ボルト
6…ナット
7…係止片
8…保持防振ゴム
9…支持防振ゴム
12…防振ゴム
14…ライナ
16…ボルト
17…ナット
A…機器
AF…機器側フランジ
B…取付台
BF…取付台側フランジ

Claims (2)

  1. 機器を壁面の取付台に掛けて支持するための防振支持構造であって、
    前記機器と取付台の上部と下部とにそれぞれ固定して該機器と取付台との間に配置する支持部材と保持部材とを設け、
    該支持部材と保持部材とに水平方向板と垂直方向板とを備えさせ、前記機器と取付台とに該垂直方向板を固定して水平方向板を対向させるとともに、支持部材の水平方向板が上下方向外側に位置し、保持部材の水平方向板が上下方向内側に位置するように前記機器と取付台とに各々配置し、
    前記支持部材の水平方向板に、該水平方向板から前記保持部材の水平方向板に設けた貫通孔を貫通するように連結ボルトを一体的に設けるとともに、該連結ボルトの先端部のねじ部分長さをナットを設計締付量よりも締めすぎない長さに限定し、
    前記保持部材の水平方向板と支持部材の水平方向板との間に前記連結ボルトを挿入する穴を中心部に有する保持防振ゴムを設け、前記保持部材の水平方向板の反保持防振ゴム側に前記連結ボルトを挿入する孔を中心部に有する支持防振ゴムを設け、
    前記保持部材の水平方向板に設けた貫通孔に、中心部に孔を設けた水平方向板防振ゴムを設け
    前記支持部材の水平方向板に設けた前記連結ボルトを、前記保持防振ゴムと前記水平方向板防振ゴムと前記支持防振ゴムと垂直方向に挿通し、該連結ボルトのねじ部に、該ねじ部分の長さ分でナットを締め付けて前記支持部材の水平方向板と保持部材の水平方向板との間を連結した壁掛機器用防振支持構造。
  2. 前記保持部材の水平方向板の反垂直方向板側端部に垂直方向の壁面を形成する係止片を設け、前記保持防振ゴムを該係止片の内面と保持部材の垂直方向板の内面との間の寸法で形成した請求項1記載の壁掛機器用防振支持構造。
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