以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。なお、ここでは、遊技機の一例としてパチンコ遊技機を示すが、本発明はパチンコ遊技機に限られず、たとえば、画像式の遊技機、および、コイン遊技機等であってもよく、遊技領域に遊技媒体を発射することにより遊技を行ない、所定の始動条件が成立したことに基づいて、各々が識別可能な複数種類の識別情報の変動表示を行なって表示結果を導出表示する変動表示装置と、前記遊技領域に設けられ、遊技者にとって有利な第1状態と遊技者にとって不利な第2状態とのいずれかの状態に変化可能な可変入賞手段とを備え、前記変動表示装置における前記識別情報の変動表示の表示結果が予め定められた特定表示結果となったときに、前記可変入賞手段を前記第1状態に変化させる遊技者にとって有利な特定遊技状態に制御され、さらに、前記識別情報の変動表示の表示結果が前記特定表示結果のうちで予め定められた特別表示結果となったときに、前記特定遊技状態が終了した後に該特定遊技状態とは異なる遊技者にとって有利な特別遊技状態に制御される遊技機遊技機であれば、どのような遊技機であってもよい。
〔第1実施形態〕
まず、遊技機の一例であるパチンコ遊技機1の全体の構成について説明する。図1はパチンコ遊技機1を正面からみた正面図である。
パチンコ遊技機1は、縦長の方形状に形成された外枠(図示せず)と、外枠の内側に開閉可能に取付けられた遊技枠とで構成される。また、パチンコ遊技機1は、遊技枠に開閉可能に設けられている額縁状に形成されたガラス扉枠2を有する。遊技枠は、外枠に対して開閉自在に設置される前面枠(図示せず)と、機構部品等が取付けられる機構板(図示せず)と、それらに取付けられる種々の部品(後述する遊技盤6を除く)と、を含む構造体である。
ガラス扉枠2の下部表面には打球供給皿(上皿)3がある。打球供給皿3の下部には、打球供給皿3に収容しきれない遊技球を貯留する余剰球受皿4、打球を発射するために操作する打球操作ハンドル5が設けられている。また、ガラス扉枠2の背面には、遊技盤6が着脱可能に取付けられている。なお、遊技盤6は、それを構成する板状体と、その板状体に取付けられた種々の部品とを含む構造体である。また、遊技盤6の前面には打ち込まれた遊技球が流下可能な遊技領域7が形成されている。
パチンコ遊技機1の側方には、遊技者所有の記録媒体としてのプリペイドカード(遊技カード)を受付け、遊技者に遊技媒体としての遊技球を貸出す(貸与または球貸しともいう)ための記録媒体処理装置であるカードユニット50が付設される。
このパチンコ遊技機1では、カードユニット50に受付けられた遊技者所有の記録媒体としてのプリペイドカードの記録情報により特定される遊技者所有の残額(残高ともいう)の使用に基づいて貸出遊技媒体である貸し球が払出されることにより遊技球が遊技者に貸出(貸与)される。そして、パチンコ遊技機1においては、上皿としての打球供給皿3に貯留された遊技媒体である遊技球を、打球操作ハンドル5を操作することに応じて弾発発射して、遊技盤6に形成された遊技領域7に打込んで遊技が行なわれる。そして、遊技により入賞が生じれば、払出条件が成立し、その払出条件が成立したことに基づいて、景品として、景品遊技媒体である賞球が払出される。
遊技領域7中には、所定の始動条件の成立(たとえば、打球が可変入賞装置15における始動入賞口14を含む始動入賞領域へ入賞)に基づいて各々が識別可能な複数種類の識別情報(たとえば、「0」〜「9」の全10種類の数字図柄)の変動表示(可変表示ともいう)を行なって表示結果を導出表示する特別図柄表示器8が設けられている。また、特別図柄表示器8の上方には、特別図柄保留記憶表示器10が設けられている。
なお、この実施の形態では、特別図柄が数字図柄である場合を例として示したが、これに限らず、特別図柄は、数字以外の文字、図形、模様等のその他の識別情報が示された図柄であってもよい。また、変動表示は、所定方向に図柄をスクロールさせることにより更新表示するものでもよく、図柄を切換えることにより更新表示するものでもよく、仮想軸を中心に図柄を回転させながら更新表示するものでもよい。また、本実施の形態においては、特別図柄表示器8は、7セグメント表示器を用いた例について説明するが、これに限らず、液晶表示装置、CRT、プラズマ表示やエレクトロルミネセンスあるいはドットマトリックス表示を利用したもの等、画像表示式のものであってもよい。また、特別図柄表示器8は、回転ドラム式の表示装置等、機械式のものであってもよい。また、特別図柄表示器8における変動表示は、図柄を点滅させながら前述した更新表示をすることをいい、また、表示結果を導出表示するとは、図柄を点灯させて停止表示することをいう。しかし、これに限らず、表示結果を導出表示することは、遊技者に対して、「変動表示」を行なっていることと、変動表示が終了し「表示結果が導出表示」されていることとを区別して認識させることのできる態様であればよい。
特別図柄表示器8の左上方には、特別図柄表示器8に対応して、各々が識別可能な複数種類識別情報(たとえば、「0」〜「9」の全10種類の数字図柄)の変動表示を行なって表示結果を導出表示する飾り変動表示装置9が設けられている。
本実施の形態では、特別図柄表示器8は、7セグメントLED表示器により構成されている。飾り変動表示装置9は、液晶表示装置(LCD)により構成され、左・中・右の3つの表示領域で識別情報が変動表示される。これら左・中・右の3つの表示領域で変動表示される飾り図柄は、左図柄、中図柄、右図柄と呼ばれる。
特別図柄表示器8の表示結果が後述するような特定遊技状態(大当り遊技状態)としての大当りの発生する大当り図柄である特図特定表示結果(たとえば、奇数図柄)となる場合には、飾り変動表示装置9の表示結果も大当りが発生する大当り図柄の組合せである飾り特定表示結果(たとえば、左図柄、中図柄、右図柄が同一となる大当り図柄の組合せ、すなわちゾロ目、もしくは後述するチャンス目)となるように制御されることにより、両表示結果の整合性が保たれるように制御される。
特別図柄表示器8で変動表示される識別情報は特別図柄と呼ばれる。また、飾り変動表示装置9で変動表示される識別情報は、飾り図柄と呼ばれる。飾り図柄は、特別図柄表示器8における特別図柄の変動表示の装飾効果を高めるために特別図柄の変動表示と所定の関係を有して変動表示される装飾的な意味合いがある図柄をいう。このような図柄についての所定の関係には、たとえば、特別図柄の変動表示が開始されたときに飾り図柄の変動表示が開始される関係や、特別図柄の変動表示が終了し表示結果が表示されたときに飾り図柄の変動表示が終了し表示結果が表示される関係等が含まれる。
特別図柄表示器8および飾り変動表示装置9は変動表示結果が前述したような対応関係になるため、以下の説明においては、これらをまとめて変動表示部と呼ぶ場合がある。
次に、特別図柄表示器8における変動表示に用いられる特別図柄、および、飾り変動表示装置9における変動表示に用いられる飾り図柄の種類について説明する。
特別図柄表示器8は、0〜9の10種類の数字からなる特別図柄を変動表示する。飾り変動表示装置9は、0〜9の10種類の数字からなる飾り図柄を3つの表示領域のそれぞれにおいて変動表示する。特別図柄表示器8により、大当り図柄として予め定められた奇数(1,3,5,7,9)の特別図柄が表示結果として導出表示されたときには、特図特定表示結果となり、大当り遊技状態が発生する。特別図柄表示器8により奇数の図柄が表示結果として導出表示されるときには、飾り変動表示装置9にゾロ目もしくは後述するチャンス目となる飾り特定表示結果が表示結果として導出表示される。
特別図柄表示器8により第1確変大当り図柄として予め定められた大当り図柄(たとえば「3」、「7」)が導出表示されるときには、飾り変動表示装置9に第1確変大当り図柄の組合せである奇数のゾロ目が表示結果として導出表示されるか、または、後述するような2次再抽選表示において確変状態となることが示される。そして、このような第1確変大当り図柄の組合せの表示結果は、第1確変大当り表示結果と呼ばれる。第1確変大当り表示結果となったときには、後述するように15ラウンド継続可能な大当り遊技状態に制御された後、確率変動制御モード(以下に示す実施の形態においては、確率変動を確変という略称で呼ぶ場合がある。たとえば、確変制御モード)に制御される。このような大当り遊技状態は、第1確変大当り遊技状態と呼ばれる。確変制御モードは、確変制御モードの状態となっておらず、大当り遊技状態にもなっていない状態である通常遊技状態と比べて、特別図柄および飾り図柄の変動表示の表示結果が大当り図柄の表示結果となりやすい遊技状態である特別遊技状態に含まれる。この特別遊技状態は、大当り遊技状態とは異なる遊技者にとって有利な遊技状態と定義することもできる。
また、特別図柄表示器8により第2確変大当り図柄として予め定められた大当り図柄(たとえば「1」)が導出表示されるときには、飾り変動表示装置9にチャンス目と呼ばれる予め定められた飾り図柄の組合せが表示結果として導出表示される。チャンス目は、前述した第1確変大当り表示結果のようなゾロ目以外の図柄の組合せにより構成される図柄の組合せであり、遊技者にチャンスをもたらす表示結果として複数種類予め定められている。このような表示結果は、第2確変大当り表示結果と呼ばれる。第2確変大当り表示結果となったときには、後述するように2ラウンド継続可能な大当り遊技状態に制御された後、確率変動制御モードに制御される。このような大当り遊技状態は、第2確変大当り遊技状態と呼ばれる。
確変制御モードに制御されたときは、後述する確率変動状態である確変状態に制御されるとともに、変動時間短縮状態である時短状態に制御される。確変状態とは、大当りの発生確率が通常遊技状態時に比べて向上した制御状態をいう。確変状態中では、大当りの発生確率が向上するので、確率的な観点で変動表示の表示結果が大当り図柄の表示結果となりやすくなり、遊技者にとって有利な遊技状態となる。飾り変動表示装置9で導出表示される大当り図柄の組合せのうち、導出表示されるときに確変状態が発生する大当り図柄の組合せを確変大当り図柄の組合せといい、そのような確変大当り図柄の組合せを構成する図柄を確変大当り図柄という。
また、時短状態とは、通常遊技状態に比べて、特別図柄表示器8、飾り変動表示装置9、および、後述する普通図柄表示器12のそれぞれの変動表示時間(変動開始時から表示結果の導出表示時までの時間)を短縮して早期に表示結果を導出表示させる制御状態をいう。時短状態中では、図柄の変動表示時間が短縮されるので、後述する保留記憶数が早期に消化され、保留記憶数の上限(たとえば「4」)を超えて発生した始動入賞が無効になってしまう状態を減少でき、短期間に頻繁に表示結果を導出表示して早期に当りの表示結果を導出表示しやすくなるので、時間効率的な観点で変動表示の表示結果が大当り図柄の表示結果となりやすくなり、遊技者にとって有利な遊技状態となる。
確変制御モードは、変動表示部における変動表示回数が所定の変動表示回数(たとえば、100回)に到達する範囲内で継続される。確変制御モード中において、後述する通常大当り遊技状態となるときには、変動表示部における変動表示回数が確変状態の継続期間として規定されている前述の所定の変動表示回数分に到達していない場合であっても、当該確変制御モードが終了する。
前述のように変動表示回数が所定の変動表示回数に到達したか、または、非確変大当り表示結果が導出表示されたことにより確変制御モードが終了した後には、大当り遊技状態でもなく、確変制御モードの状態でもない通常遊技状態に制御される。
また、特別図柄表示器8により予め定められた通常大当り図柄(たとえば、「5」または「9」)が導出表示されたときには、飾り変動表示装置9において、通常大当り図柄(非確変大当り図柄)の組合せである奇数のゾロ目が表示結果として導出表示される。この場合には、大当り遊技状態のみが発生し、前述のような確変制御モードの状態は発生しない。このような大当り遊技状態は、通常大当り遊技状態と呼ばれる。
また、特別図柄表示器8により予め定められたはずれ図柄(たとえば「0」または偶数)が導出表示されるときには、飾り変動表示装置9において、はずれ図柄の組合せであるばらけ目(ゾロ目以外で、かつ、チャンス目を除く図柄の組合せ)が表示結果として導出表示される。この場合には、大当り遊技状態も、確変制御モードの状態も発生しない。なお、大当り判定においてはずれとする判定がされたときにも、表示結果としてチャンス目を導出表示することができるよう制御をしてもよい。
なお、本実施の形態においては、特別図柄の大当り図柄について、確変大当り図柄と、非確変大当り図柄とを区別して用いる例を示した。しかし、これに限らず、特別図柄の大当り図柄については、確変大当り図柄と非確変大当り図柄とが区別されず、確変大当り図柄と非確変大当り図柄とが共用されるようにしてもよい。その場合には、飾り変動表示装置9の表示結果により、確変大当りとなるか否かを区別して表示すればよい。また、特別図柄の大当り図柄については、15ラウンド継続可能な大当り遊技状態となることを示す大当り表示結果と、2ラウンド継続可能な大当り遊技状態となることを示す大当り表示結果とのみを区別できるようにしてもよい。その場合には、たとえば、第1確変大当り図柄と通常大当り図柄とを共通化して表示するようにすればよい。
確変制御モードにおいては、確変状態および時短状態が開始されるが、その後の変動表示回数が前述のような所定の変動表示回数に到達することにより、または、非確変大当り表示結果による大当り遊技状態が発生することにより確変制御モードが終了する。
打球が始動入賞領域へ入賞したときに、後述する特別図柄プロセス処理において数値データ(たとえば、大当り判定用乱数等)が抽出される。このように抽出された数値データは、保留記憶手段としての保留記憶バッファ(たとえば、主基板31に搭載されるRAM55(図2参照))に抽出順番を特定可能に記憶される。前述した特別図柄保留記憶表示器10のLEDの点灯数により、この保留記憶手段としての保留記憶バッファに記憶されている数値データの個数が遊技者に報知される。この特別図柄保留記憶表示器10は、4個のLEDから構成されており、有効始動入賞(この実施の形態では、保留記憶バッファに記憶される数値データの記憶数が4未満のときに打球が始動入賞領域に入賞)がある毎にLEDの点灯数を増加させ、特別図柄表示器8の変動表示が開始される毎にLEDの点灯数を1減らす。
なお、保留記憶バッファに記憶される数値データ(乱数)は、特別図柄表示器8の変動表示の開始条件が成立したときに特別図柄表示器8の変動表示を開始するための始動条件が成立したことを示すデータである。このような保留記憶バッファに記憶される数値データは、保留記憶データとも呼ばれる。
また、この実施の形態では、保留記憶バッファには、抽出された数値データ(たとえば、大当り判定用乱数、等)のうち未だ開始条件(たとえば、大当り遊技状態および前回の変動表示の終了)が成立していない数値データが予め定められた上限数として4個まで記憶される。なお、保留記憶バッファに記憶可能となる数値データの上限数は上記のものに限らず、たとえば、上限数を20(任意の整数)としてもよい。また、所定条件が成立した(たとえば、表示結果が特別表示結果となったことに基づいて特別遊技状態に移行する)ことに基づいて、上限値を変更する(たとえば、4個から20個に変更する)構成としてもよい。
また、飾り変動表示装置9の下方には、遊技球が入賞可能な始動入賞口14を含む始動入賞領域を有する可変入賞装置15が設けられている。始動入賞口14を含む始動入賞領域に入った入賞球は、遊技盤6の背面に導かれ、始動口スイッチ62によって検出される。可変入賞装置15には、左右一対の可動片が設けられており、ソレノイド71によって可動片が開状態とされることにより、始動入賞領域が拡大して可変入賞装置15に遊技球が入賞し易くなり(始動入賞し易くなり)、遊技者にとって有利な状態となる。一方、可動片が閉状態とされることにより、始動入賞領域が縮小して可変入賞装置15に遊技球が入賞しにくくなり(始動入賞しにくくなり)、遊技者にとって不利な状態となる。
可変入賞装置15の下方には、特別図柄表示器8に特図特定表示結果が導出表示されたことに基づく大当りにおいて、ソレノイド72によって開状態とされる特別可変入賞装置20が設けられている。特別可変入賞装置20は、内部に大入賞口21を備えている。ソレノイド72は、特別可変入賞装置20の前面に設けられている開閉扉を開閉する手段である。
特別可変入賞装置20の大入賞口21には、V入賞領域とV入賞領域とは異なる10カウント入賞領域とが備えられている。大入賞口21から入賞して、遊技盤6の背面に導かれた入賞球のうち、一方(V入賞領域)に入った入賞球はV入賞スイッチ64で検出され、もう一方(10カウント入賞領域)に入った入賞球はカウントスイッチ63で検出される。遊技盤6の背面には、大入賞口21内の経路を切換えるための経路切換部材(シーソー)を駆動するソレノイド(ここでは図示を省略し、図2にソレノイド73として示す)も設けられている。
特別可変入賞装置20の右端部には、「○」および「×」と付された一対のLEDからなる普通図柄表示器12が設けられている。この普通図柄表示器12は、普通図柄と呼ばれる複数種類の識別情報(たとえば、「○」および「×」)を変動表示可能なものである。
ゲート28を遊技球が通過しゲートスイッチ61で検出されると普通図柄当り判定用乱数が抽出されて主基板31に搭載されるRAM55の普通図柄バッファに格納される。この実施の形態では、RAM55の普通図柄バッファに記憶可能な普通図柄当り判定用乱数の記憶数の上限は、4個となっている。そして、普通図柄バッファに記憶される普通図柄当り判定用乱数の記憶数が上限に達していなければ、つまり、普通図柄バッファに記憶される普通図柄当り判定用乱数の記憶数が4個に達していなければ、普通図柄当り判定用乱数が抽出される。そして、普通図柄表示器12において普通図柄の表示状態が変化(「○」および「×」が交互に点灯)する変動表示を開始できる状態であれば、普通図柄表示器12において普通図柄の変動表示が開始される。普通図柄表示器12において表示状態が変化する変動表示を開始できる状態でなければ、普通図柄当り判定用乱数を普通図柄バッファに格納することで普通図柄当り判定用乱数の記憶数が1増加する。
特別可変入賞装置20の左端部には、普通図柄当り判定用乱数の記憶数を表示する所定数(この実施の形態では4つ)のLEDを有する普通図柄保留記憶表示器18が設けられている。この普通図柄保留記憶表示器18は、ゲート28を遊技球が通過し、ゲートスイッチ61で遊技球が検出される毎に点灯するLEDを1つ増やす。そして、普通図柄表示器12で普通図柄(たとえば、「○」および「×」)の変動表示が開始される毎に点灯しているLEDを1減らす。
この実施の形態では、普通図柄表示器12で、「○」と「×」の付された左右のランプ(点灯時に図柄が視認可能になる)が交互に点灯することによって普通図柄の変動表示が行なわれ、変動表示は非時短状態では標準変動時間(たとえば、29.2秒)継続する。そして、変動表示の終了時に「○」の付された上側のランプが点灯すれば当りとなる。当りとするか否かは、ゲート28を遊技球が通過し、ゲートスイッチ61で遊技球が検出されたときに抽出された数値データ(普通図柄当り判定用乱数)の値が所定の普通図柄当り判定値と合致したか否かによって決定される。普通図柄表示器12における変動表示の表示結果が当りである場合には、可変入賞装置15が所定回数、所定時間だけ開状態になって遊技球が始動入賞領域に入賞しやすい状態になる。すなわち、可変入賞装置15の状態は、普通図柄の停止図柄が当り図柄である場合に、遊技者にとって不利な状態から有利な状態に変化する。
前述した確変制御モードにおける時短状態では、前述した変動時間の短縮制御に加えて、可変入賞装置15において、開放時間を非時短状態よりも長くする制御、および、開放回数を非時短状態よりも増やす制御のうち、いずれか一方または双方の制御が行なわれる。通常状態よりも可変入賞装置15の開放時間を長くまたは開放回数を多くすると、始動入賞領域への始動入賞が起こりやすくなる。これにより、時短状態では、所定期間内での特別図柄表示器8における変動表示回数が増加して当り図柄となる確率が通常遊技状態より高まるため、遊技者にとってさらに有利な状態となる。
また、遊技領域7においては、前述した入賞口の他に、通常入賞口と呼ばれる入賞領域が複数設けられている(図示省略)。通常入賞口のそれぞれには、入賞した遊技球を検出する通常入賞スイッチが内蔵されている。
遊技盤6の遊技領域7の左右周辺には、遊技中に点滅表示される装飾ランプ25が設けられている。遊技盤6の遊技領域7の下部には、入賞しなかった打球が取り込まれるアウト口26が設けられている。また、遊技領域7の外側の左右上部には、所定の音声出力として効果音や音声を発声する2つのスピーカ27が設けられている。前面枠における遊技領域7の外周左部および外周右部には、遊技効果ランプ40が複数設けられている。また、左右の遊技効果ランプ40の近傍には、賞球残数があるときに点灯する賞球ランプ51(図1では省略し、図2等に示す)と、補給球が切れたときに点灯する球切れランプ52(図1では省略し、図2等に示す)とが、設けられている。
次に、リーチ表示態様(リーチ)について説明する。本実施形態におけるリーチ表示態様(リーチ)とは、停止した図柄が大当り図柄の一部を構成しているときに未だ停止していない図柄については変動表示が行なわれていること、および、全てまたは一部の図柄が大当り図柄の全てまたは一部を構成しながら同期して変動表示している状態である。
たとえば、飾り変動表示装置9において、図柄が停止することで当りとなる有効ライン(本実施の形態の場合は横1本の有効ライン)が予め定められ、その有効ライン上の一部の表示領域に予め定められた図柄が停止しているときに未だ停止していない有効ライン上の表示領域において変動表示が行なわれている状態(たとえば、飾り変動表示装置9における左、中、右の表示領域のうち左、右の表示領域には同一の図柄が停止表示されている状態で中の表示領域は未だ変動表示が行なわれている状態)、および有効ライン上の表示領域の全てまたは一部の図柄が大当り図柄の全てまたは一部を構成しながら同期して変動表示している状態(たとえば、飾り変動表示装置9における左、中、右の表示領域の全てに変動表示が行なわれており、常に同一の図柄が揃っている状態で変動表示が行なわれている状態)をリーチ表示態様またはリーチという。
また、リーチの際に、通常と異なる演出がランプや音で行なわれることがある。この演出をリーチ演出という。また、リーチの際に、キャラクタ(人物等を模した演出表示であり、図柄(飾り図柄等)とは異なるもの)を表示させたり、飾り変動表示装置9の背景の表示態様(たとえば、色等)を変化させたりすることがある。このキャラクタの表示や背景の表示態様の変化をリーチ演出表示という。
また、飾り変動表示装置9については、大当りとなることが決定されたときに、大当りとなることを報知する予告演出である大当り予告が行なわれる場合がある。
次に、パチンコ遊技機1における具体的な遊技について説明する。パチンコ遊技機1には打球操作ハンドル5を操作することにより駆動モータを駆動し、駆動モータの回転力を利用して遊技球を遊技領域7に発射する打球発射装置(図示省略)が設けられている。打球発射装置から発射された遊技球は、遊技盤6に遊技領域7を囲むように円形状に載設された打球レールを通って遊技領域7に入り、その後、遊技領域7を下りてくる。
打球が始動入賞領域に入り始動口スイッチ62で検出されると、特別図柄表示器8の変動表示を開始できる状態であれば(たとえば、大当り遊技終了または前回の変動表示の終了)、特別図柄表示器8の変動表示を開始する。特別図柄表示器8の変動表示を開始できる状態でなければ、保留記憶バッファに記憶される数値データ(たとえば、大当り判定用乱数等)の記憶数を1増やし、特別図柄保留記憶表示器10のLEDの点灯数を増加させる。
特別図柄表示器8の変動表示は、一定時間が経過したときに停止する。特別図柄表示器8で停止した特別図柄が大当り図柄となると、特定遊技状態としての大当り遊技状態に移行する。大当り遊技状態では、一定時間経過するまで、または、所定個数(たとえば、10個)の打球が大入賞口21に入賞するまで特別可変入賞装置20によって大入賞口21が開放される。なお、特別可変入賞装置20によって大入賞口21が開放されてから一定期間(たとえば、第1確変大当り遊技状態および通常大当り遊技状態のそれぞれでは30秒間、第2確変大当り遊技状態では1秒間)経過するまで、または、所定個数(たとえば、10個)の打球が大入賞口21に入賞するまでが大当り遊技状態における1ラウンドである。そして、特別可変入賞装置20による大入賞口21の開放中に打球が大入賞口21内のV入賞領域に入賞し、V入賞スイッチ64で検出されると、継続権が発生し特別可変入賞装置20により大入賞口21の開放が再度行なわれる。継続権の発生は、所定回数許容される。継続権の発生は、通常大当り遊技状態と、第1確変大当り遊技状態とのそれぞれにおいて最大15ラウンド許容され、第2確変大当り遊技状態において最大2ラウンド許容される。
なお、本発明に係る特定遊技状態は、上記に限らず以下に示す1〜5の制御のうちいずれか1つの制御または組合せた制御を実行する状態であればよい。
1.打球の入賞を容易にする第1の状態と、打球が入賞できないまたは入賞し難い第2の状態とに変化可能な可変入賞装置に対して所定時間連続的または間欠的に第1の状態にする制御
2.特定の入賞または通過領域での打球の検出を介在させ、打球の入賞を容易にする第1の状態と、打球が入賞できないまたは入賞し難い第2の状態とに変化可能な可変入賞装置に対して所定時間連続的または間欠的に第1の状態にする制御
3.打球の入賞に関わらず所定数の景品球を直接排出する制御
4.有価価値を有する記憶媒体(カードやレシート等)に対して有価数を加算する制御
5.得点があることに基づいて遊技可能な弾球遊技機に対して得点を付与する制御
また、本実施の形態におけるパチンコ遊技機1では、変動表示部で通常大当りまたは第1確変大当りとなる変動表示が行なわれるときと、通常大当り遊技状態または第1確変大当り遊技状態となったときとに、飾り変動表示装置9において、再抽選表示が行なわれるときがある。再抽選表示とは、確変状態となるか否かを示す演出を行なう表示であって、そのような演出をたとえば、飾り図柄が確変状態とならない表示結果で停止表示した後に、確変大当りとなるか否かが再度抽選されることを示すような画像を表示することをいう。再抽選表示は、第2確変大当りとなる変動表示が行なわれるとき、および、第2確変大当り遊技状態となったときには、行なわれない。
再抽選表示は、1次再抽選表示と2次再抽選表示との複数の再抽選表示を含む。1次再抽選表示は、通常大当り遊技状態または第1確変大当り遊技状態を発生させる契機となる変動表示において、変動表示の表示結果を導出表示する変動表示の終了タイミングよりも前のタイミングで、図柄を一旦停止表示する仮停止図柄として、非確変大当り図柄の組合せを一旦停止表示させた後、再度変動表示を開始させ、その後、非確変大当り図柄の組合せまたは確変大当り図柄の組合せを導出表示(停止表示)する演出を行なう表示である。ここで、仮停止とは、変動表示において、表示結果を導出表示する変動表示の終了タイミングよりも前のタイミングで、図柄を一旦停止表示した後、再度変動表示を行なうときに、当該図柄を一旦停止(仮停止)表示させることをいう。また、2次再抽選表示は、通常大当り遊技状態または第1確変大当り遊技状態となった後に、その大当り遊技状態に制御されるときに、その後、第1確変状態となるか否かを示す演出を行なう表示である。
2次再抽選表示は、大当り遊技中に行なわれる大当り中2次再抽選表示と、大当り遊技状態の終了時に行なわれる大当り終了時2次再抽選表示とを含む。2次再抽選表示としては、大当り中2次再抽選表示のみが実行される場合、および、大当り中2次再抽選表示と大当り終了時2次再抽選表示との両方が実行される場合とがある。
第1確変大当り遊技状態となるときには、2次再抽選表示の結果として、大当り中2次再抽選表示において第1確変大当り表示結果となることが示される場合と、大当り終了時2次再抽選表示において確変状態となることが示される場合とがある。大当り中2次再抽選表示において確変状態となることが示される場合には、大当り終了時2次再抽選表示が行なわれない。
また、通常大当り遊技状態となるときには、大当り中2次再抽選表示および大当り終了時2次再抽選表示の両方が実行され、ともに、確変状態とならないことが示される。これにより、大当り中2次再抽選表示で確変状態とならないことが示された後における遊技者の興趣の低下を、大当り終了時2次再抽選表示が実行されることにより防ぐことが可能となる。
また、この実施の形態においては、通常大当り遊技状態となるときには、2次再抽選表示を必ず行なう制御が実行される。その理由は、大当り遊技状態を発生させる契機となる変動表示の表示結果、すなわち、大当り遊技状態前に表示結果として導出表示される図柄の組合せが非確変大当り図柄の組合せとなったときには、2次再抽選表示を行なわなければ確変状態に制御されないことが遊技者に認識されてしまうので、遊技者の興趣を低下させないためである。一方、第1確変状態となるときには、2次再抽選表示を行なうか否かがランダムに決定され、2次再抽選表示を行なう制御が実行される。
また、この実施の形態においては、飾り図柄の変動表示の表示結果について、大当り遊技状態を発生させる契機となる変動表示の表示結果(大当り遊技状態前に導出表示される表示結果であって、1次再抽選表示が行なわれたときの表示結果を含む)が確変大当り図柄の組合せとなるか、または、大当り遊技状態の終了時において行なわれるときがある2次再抽選表示において第1確変大当り遊技状態となることが示されるか、のいずれかの状態となるときには、確変制御モードに制御される。
図2は、本実施形態に係るパチンコ遊技機1の回路構成の概要を表したブロック図である。主基板31には、プログラムに従ってパチンコ遊技機1を制御する遊技制御用マイクロコンピュータ53が搭載されている。遊技制御用マイクロコンピュータ53は、遊技制御用のプログラム等を記憶するROM54、ワークメモリとして使用される記憶手段としてのRAM55、プログラムに従って遊技の信号を制御するCPU56、および表示制御基板80等に制御信号を送信するI/Oポート部57を含む。この実施の形態では、ROM54,RAM55は遊技制御用マイクロコンピュータ53に内蔵されている。すなわち、遊技制御用マイクロコンピュータ53は、1チップマイクロコンピュータである。なお、遊技制御用マイクロコンピュータ53では、CPU56がROM54に格納されているプログラムに従って制御を実行するので、以下、遊技制御用マイクロコンピュータ53またはCPU56が実行する(または、処理を行なう)ということは、具体的には、遊技制御用マイクロコンピュータ53またはCPU56がプログラムに従って制御を実行することである。このことは、主基板31以外の他の基板に搭載されている遊技制御用マイクロコンピュータまたはCPUについても同様である。
また、主基板31には、スイッチ回路32、ソレノイド回路33、LED駆動回路77、および、情報出力回路34が搭載されている。スイッチ回路32は、ゲートスイッチ61、始動口スイッチ62、カウントスイッチ63、V入賞スイッチ64、および、通常入賞スイッチ(図示省略)等の各種検出手段からの信号を遊技制御用マイクロコンピュータ53に与える。
ソレノイド回路33は、可変入賞装置15を開閉するソレノイド71、特別可変入賞装置20を開閉するソレノイド72、および、大入賞口21内の経路切換部材を駆動するソレノイド73等を遊技制御用マイクロコンピュータ53からの指令に従って駆動する。LED駆動回路77は、遊技制御用マイクロコンピュータ53からの制御信号に応じて、特別図柄表示器8、特別図柄保留記憶表示器10、普通図柄表示器12、および、普通図柄保留記憶表示器18のそれぞれに駆動信号を出力する。情報出力回路34は、遊技制御用マイクロコンピュータ53から与えられるデータに従って、大当り遊技状態の発生を示す大当り情報等の情報出力信号をホールコンピュータ等の外部装置に対して出力する。
主基板31には、特別図柄表示器8において、変動表示を開始した後に表示結果を導出表示する表示制御を行なうための回路が形成されている。遊技制御用マイクロコンピュータ53は、プログラムに従い、駆動信号を特別図柄表示器8に出力し表示制御を行なう。これにより、主基板31と特別図柄表示器8との間にドライバ回路やマイクロコンピュータを搭載した特別図柄表示器用の制御基板等を設け、主基板31からの指令信号に基づき制御基板等により特別図柄表示器8の表示制御を行なう場合と比較して、大当り判定の結果を確実に間違いなく表示させることができる。
また、主基板31は、特別図柄保留記憶表示器10において、対応する保留記憶バッファに記憶されている数値データの記憶数を報知するための回路が形成されている。遊技制御用マイクロコンピュータ53は、プログラムに従い、保留記憶バッファの保留記憶数に応じた駆動信号を特別図柄保留記憶表示器10に出力し制御を行なう。
また、主基板31は、普通図柄表示器12において、変動表示を開始した後に表示結果を導出表示する表示制御を行なうための回路が形成されている。遊技制御用マイクロコンピュータ53は、プログラムに従い、駆動信号を普通図柄表示器12に出力し表示制御を行なう。これにより、主基板31と普通図柄表示器12との間にドライバ回路やマイクロコンピュータを搭載した普通図柄表示器用の制御基板等を設け、主基板31からの指令信号に基づき制御基板等により普通図柄表示器12の表示制御を行なう場合と比較して、普通図柄の当り判定の結果を確実に間違いなく表示させることができる。
また、主基板31には、普通図柄保留記憶表示器18において、対応する保留記憶バッファに記憶されている数値データの記憶数を報知するための回路が形成されている。遊技制御用マイクロコンピュータ53は、プログラムに従い、保留記憶バッファの保留記憶数に応じた駆動信号を普通図柄保留記憶表示器18に出力し制御を行なう。
また、RAM55は、その一部または全部が電源基板(図示省略)において作成されるバックアップ電源によってバックアップされている記憶手段としてのバックアップRAMである。すなわち、パチンコ遊技機1に対する電力供給が停止しても、所定期間(バックアップ電源としてのコンデンサが放電してバックアップ電源が電力供給不能になるまで)は、RAM55の一部または全部の内容は保存される。少なくとも、遊技状態すなわち遊技制御用マイクロコンピュータ53の制御状態に応じたデータ(特別図柄プロセスフラグ等)等がバックアップRAMに保存される。
遊技制御用マイクロコンピュータ53は、プリペイドカード等が挿入されることによって球貸しを可能にするカードユニット50からの球貸要求信号に応じて貸球の払出しを行なうとともに、遊技盤6に設けられた各入賞口にて遊技球の入賞を検出したことにより賞球払出しを行なう装置である球払出装置44を制御する払出制御基板36に払出制御信号を送信する。また、遊技制御用マイクロコンピュータ53は、打球操作ハンドル5を操作することにより打球発射装置45を駆動制御して遊技球を遊技領域7に向けて発射制御する発射制御基板37に発射制御信号を送信する。
さらに、遊技制御用マイクロコンピュータ53は、表示制御基板80に表示制御コマンドとしての機能を含む演出制御コマンド(演出制御信号)を送信する。表示制御基板80には、各種の演出制御を行なう演出制御手段としての表示制御用マイクロコンピュータ800が搭載されている。表示制御用マイクロコンピュータ800は、表示制御用CPU、RAM、ROM、I/Oポート部(図示省略)を含む。この表示制御用マイクロコンピュータ800は、主基板31から送信される演出制御コマンドに応じて、飾り変動表示装置9の表示制御、各種発光手段の制御、および、スピーカ27を用いた遊技音発生制御等の各種演出の制御を行なう。表示制御用マイクロコンピュータ800が制御する発光手段には、装飾ランプ25、遊技効果ランプ40、賞球ランプ51、および、球切れランプ52が含まれる。
演出制御コマンドには、飾り変動表示装置9の表示を指定する演出制御コマンドが含まれ、表示制御用マイクロコンピュータ800は、受信したコマンドに応じて変動表示部(飾り変動表示装置9)を表示制御する。
表示制御用CPUは、ROMに格納されたプログラムに従って動作し、主基板31から演出制御コマンドを受信すると、受信した演出制御コマンドに従って飾り変動表示装置9の表示制御を行なう。具体的には次のような制御を行なう。表示制御基板80には、表示制御用マイクロコンピュータ800の他に、VDP、キャラクタROM、および、VRAM(図示省略)が搭載されている。VDPは、画像表示を行なう表示制御機能および高速描画機能を有する処理装置であり、変動表示部の表示制御を行なう。表示制御用CPUは、受信した演出制御コマンドに従って、キャラクタROMから必要なデータを読出す。キャラクタROMは、飾り変動表示装置9に表示する画像データを予め格納しておくためのものである。
そして、表示制御用CPUは、キャラクタROMから読出したデータをVDPに出力する。VDPは表示制御用CPUからデータが入力されたことに基づいて動作する。また、VDPは、それぞれ、表示制御用CPUとは独立した二次元のアドレス空間を持ち、そこにVRAMをマッピングしている。
VDPは、キャラクタROMの画像データに従って、飾り変動表示装置9に表示するための画像データを生成し、VDPはVRAMに画像データを展開する。VRAMはVDPによって生成された画像データを展開するためのフレームバッファメモリである。VRAMに展開された画像データは、飾り変動表示装置9に出力する。
また、表示制御用マイクロコンピュータ800は、音声出力基板70にスピーカ27の駆動信号を出力し、スピーカ27の音声出力制御を行なうともに、ランプドライバ基板35に前述した各種発光手段の駆動信号を出力し、パチンコ遊技機1に設けられたランプ・LEDの発光制御を行なう。表示制御基板80に搭載される表示制御用マイクロコンピュータ800は、主基板31から送信される演出制御コマンドに基づいて、飾り変動表示装置9での演出表示に対応して、音の出力および発光を、スピーカ27および前述の発光手段により行なうための制御も行なう。
次に、この実施の形態のパチンコ遊技機1での制御に用いられる乱数を発生させるためのランダムカウンタについて説明する。図3は、遊技制御用マイクロコンピュータ53が遊技制御に用いる各種ランダムカウンタを説明するための図である。図3には、ランダムカウンタの一例として、ランダムカウンタR1〜R7のランダムカウンタが示されている。
R1は、特別図柄表示器8の変動表示について大当り遊技状態を発生させるか否かを事前にランダムに判定するために用いられる乱数を発生させるための大当り判定用のランダムカウンタであり、「0」からカウントアップしてその上限である「400」までカウントアップし、再度「0」からカウントアップし直すように構成されている。このR1は、2msec毎に1ずつ加算更新されることとなる。
始動口スイッチ62により有効な始動入賞が検出されると、それに応じてこのR1が抽出されて保留記憶データとしてRAM55に記憶される。そして、特別図柄表示器8について、特別図柄の変動表示を開始する前の段階で、そのようにRAM55に記憶された抽出値が予め定められた大当り判定値と一致するか否かが判断される。この判断において、一致した場合には、変動表示の表示結果を大当り表示結果として大当りを発生させることが決定され、前述した大当り遊技状態の制御が行なわれる。一致しない場合には、変動表示の表示結果をはずれとすることが決定され、遊技状態が変化しない。確変状態以外の通常の確率状態においては、大当り判定値がたとえば1つの数値に設定される。確変状態においては、大当り判定値が複数個の数値(この場合、大当り判定値は、大当り判定に偏りが生じなくするために、数値順番が隣接した数値とならないように設定される)に設定されることにより、非確変状態の場合よりも大当りの発生確率が向上する。
R2は、R1を用いた大当り判定により大当りを発生させることが事前決定されているときに、第1確変大当り、第2確変大当り、および、通常大当りのうちのどの種類の大当り遊技状態にするかという大当り種類の決定と、大当り図柄の決定とを行なうために用いられる乱数を発生させるためのランダムカウンタである。パチンコ遊技機1においては、大当り遊技状態となるときに、後に確変状態に制御される確変大当りと、後に確変状態に制御されない通常大当り(非確変大当りともいう)とのいずれかに制御される。確変状態に制御される大当りとしては、大当り遊技状態のラウンド数の上限値を通常の15ラウンドとした大当り遊技状態を経て確変制御モードに制御される第1確変大当りと、大当り遊技状態のラウンド数の上限値を通常よりも少ないラウンド数(たとえば、2ラウンド)とするとともに1回のラウンドにおける特別可変入賞装置20の開放時間を通常よりも短い時間(1秒間)とした大当り遊技状態を経て確変制御モードに制御される第2確変大当りとを含む。パチンコ遊技機1においては、大当り遊技状態とすることが決定されたときに、第1確変大当り遊技状態、第2確変大当り遊技状態、および、通常大当り遊技状態のうちいずれの大当り遊技状態にするかをランダムに選択決定するためにR2が用いられる。これら大当り遊技状態には、各大当り遊技状態に対応する特別図柄の大当り図柄が予め定められており、R2を用いて大当り遊技状態の種類を決定するとき同時に、特別図柄の大当り図柄が決定される。これにより、R2は、大当り遊技状態の種類を決定することに加えて、特別図柄の大当り図柄を決定するためにも用いられる。
R2は、「0」からカウントアップしてその上限である「4」までカウントアップし、再度「0」からカウントアップし直すように構成されており、2msec毎に1ずつ加算更新される。R2は、R1と同じタイミングで抽出されて保留記憶データとしてRAM55に記憶される。そして、R2の抽出値は、特別図柄の変動表示を開始する前の所定のタイミングで読出され、予め定められた複数の大当り種類・図柄判定値のいずれと一致するか判断される。
R2の値は、たとえば、次のように大当り遊技状態の種類および大当り図柄の種類に割振られて対応付けられている。R2の値が「0」のときには、第2確変大当り遊技状態とすることおよび特別図柄の大当り図柄を「1」とすることが決定される。R2の値が「1」のときには、第1確変大当り遊技状態とすることおよび特別図柄の大当り図柄を「3」とすることが決定される。R2の値が「2」のときには、通常大当り遊技状態とすることおよび特別図柄の大当り図柄を「5」とすることが決定される。R2の値が「3」のときには、第1確変大当り遊技状態とすること、および、特別図柄の大当り図柄を「7」とすることが決定される。R2の値が「4」のときには、通常大当り遊技状態とすること、および、特別図柄の大当り図柄を「9」とすることが決定される。したがって、R2の抽出値に応じて、第1確変大当り遊技状態、第2確変大当り遊技状態、および、通常大当り遊技状態のいずれかが選択決定されるとともに、特別図柄の大当り図柄も選択決定されることとなる。このようなR2の値と決定される大当り遊技状態の種類および大当り図柄の種類との関係を示すデータは、RAM55に記憶されている。
この実施の形態の場合には、第1確変大当りを選択する判定値の個数の方が第2確変大当りを選択する判定値の個数よりも多くなるように判定値が設定されており、確変状態となるときには、第1確変大当りとなる確率の方が第2確変大当りとなる確率よりも高い。なお、第1確変大当りと第2確変大当りとは、同じ確率で選択されるように設定してもよく、第2確変大当りが選択される確率の方が第1確変大当りが選択される確率よりも高くなるように設定してもよい。
R3は、R1を用いた大当り判定によりはずれとする(大当りを発生させないこととする)ことが事前決定されているときに、どの種類のはずれ図柄を特別図柄表示器8に表示させるかをランダムに決定するために用いられる乱数を発生させるためのランダムカウンタである。R3は、「0」からカウントアップしてその上限である「4」までカウントアップし、再度「0」からカウントアップし直すように構成されており、2msec毎および割込み処理余り時間に1ずつ加算更新される。R3の値は、特別図柄のはずれ図柄のそれぞれに割振られて対応付けられている。R3は、特別図柄の変動表示を開始する前の予め定められたタイミングで抽出され、抽選されたR3の値に対応する特別図柄がはずれ図柄として決定される。
ここで、R3等の所定のランダムカウンタにおいて行なわれる割込み処理余り時間におけるカウントアップ動作について説明する。遊技制御用マイクロコンピュータ53のCPU56は、定期的な割込み処理の実行により、各種制御を行なうが、ある割込み処理について、割込み処理が実行された後に、その割込み処理の次回の実行開始までの期間は割込み処理待ち状態となる。そのような割込み処理待ち状態である割込み処理の余り時間において、無限ループを利用してランダムカウンタの加算更新処理を繰返し実行することを割込み処理余り時間におけるカウントアップという。
R4は、特別図柄表示器8および飾り変動表示装置9の変動表示のパターンである変動パターンをランダムに決定するために用いられる乱数を発生するための数値データ更新手段(ランダムカウンタ)である。R4は、「0」からカウントアップしてその上限である「99」までカウントアップし、再度「0」からカウントアップし直すように構成されており、2msec毎および割込処理余り時間に1ずつ加算更新される。特別図柄の変動開始時等の所定のタイミングでR4から抽出されたカウンタの値により、予め定められたカウント値と変動パターンとの関係に基づいて、予め定められた複数種類の変動パターンの中から、変動表示に用いる変動パターンが選択決定される。各変動パターンには、変動表示時間(変動表示を開始してから表示結果が導出表示されるまでの時間であり、変動時間ともいう)が予め定められており、変動パターンを選択決定することにより、変動表示時間が選択決定されることとなる。
R5は、飾り変動表示装置9について、前述の大当り判定においてはずれとする判定がされたときに、変動表示中に前述したリーチ表示態様を形成する(以下、リーチはずれという)か、リーチ表示態様を形成しない(以下、非リーチはずれという)か、のいずれにするかをランダムに判定するために用いられる乱数を発生させるためのリーチ判定用のランダムカウンタである。R5は、「0」からカウントアップしてその上限である「39」までカウントアップし、再度「0」からカウントアップし直すように構成されており、2msec毎および割込み処理余り時間に1ずつ加算更新される。変動パターンを決定する前の段階で、R5の値が抽出され、抽出されたR5の値が予め定められたリーチ判定値と一致するか否かが判断される。そして、これらの値が一致した場合には、リーチはずれとすることが判定され、表示結果がはずれとなる変動表示中にリーチ状態とする制御が行なわれる。一方、これらの値が一致しない場合には、非リーチはずれとすることが判定され、表示結果がはずれとなる変動表示中にリーチ状態としない制御が行なわれる。
R6は、普通図柄表示器12の変動表示について当りを発生させるか否かを事前にランダムに判定するために用いられる乱数を発生させるためのランダムカウンタである。R6は、「0」等の初期値からカウントアップしてその上限である「11」までカウントアップし、再度「0」等の初期値からカウントアップし直すように構成されており、2msec毎に1ずつ加算更新される。ゲートスイッチ61により有効な始動通過が検出されると、それに応じて、このR6の乱数が抽出されて通過記憶データとしてRAM55に記憶される。そして、普通図柄の変動表示を開始する前の段階で、その抽出値が予め定められた当り判定値と一致するか否かが判断され、一致した場合には普通図柄の当りを発生させることが決定されて前述のような制御が行なわれ、不一致の場合にははずれとすることが決定されて前述のような制御が行なわれない。
R7は、大当り種類の決定により第1確変大当りとすることが決定されたときに、前述した2次再抽選表示を実行するか否かの判定および実行する2次再抽選表示の種類を選択する判定というような2次再抽選表示に関する判定をするために用いられる乱数を発生させるためのランダムカウンタである。R7は、「0」からカウントアップしてその上限である「49」までカウントアップし、再度「0」からカウントアップし直すように構成されており、2msec毎および割込み処理余り時間に1ずつ加算更新される。R7は、特別図柄の変動表示を開始する前の予め定められたタイミングで抽出され、予め定められた2次再抽選用の判定値と一致するか否かが判断される。
R7の値については、2次再抽選表示用の判定値として、大当り遊技中のみに2次再抽選表示を実行することを選択する大当り中2次再抽選判定値と、大当り遊技中および大当り終了時に2次再抽選表示を実行することを選択する大当り終了時2次再抽選表示判定値とが設けられている。R7の抽出値が大当り中2次再抽選判定値および大当り終了時2次再抽選表示判定値のいずれかと一致した場合には、2次再抽選表示をすることが決定される。そして、R7の抽出値が大当り中2次再抽選判定値と一致した場合には、大当り遊技中のみに2次再抽選表示を実行することが選択決定され、一方、R7の抽出値が大当り終了時2次再抽選判定値と一致した場合には、大当り遊技中および大当り終了時に2次再抽選表示を実行することが選択決定される。また、一方、R7の抽出値がどちらの2次再抽選判定値とも一致しない場合には、2次再抽選表示を実行しないことが決定される。
図4は、表示制御用マイクロコンピュータ800が表示制御に用いる各種ランダムカウンタの一例を説明するための図である。図4には、ランダムカウンタの一例として、飾り図柄の停止図柄決定用のランダムカウンタRU−1〜RU−3が示されている。
RU−1〜RU−3は、飾り変動表示装置9について、飾り図柄の停止図柄を事前にランダムに決定するために用いられる乱数を発生させるための飾り図柄停止図柄決定用のランダムカウンタである。RU−1は、左図柄の停止図柄を決定するために用いられる。RU−2は、中図柄の停止図柄を決定するために用いられる。RU−3は、右図柄の停止図柄を決定するために用いられる。RU−1〜RU−3のそれぞれについては、RU−1が33msecごと、RU−2がRU−1の桁上げごと、RU−3がRU−2の桁上げごとにそれぞれ加算更新され、0から更新されてその上限である9まで更新された後再度0から更新される。
飾り図柄は、予め定められた図柄の配列順序に従って変動(更新)表示されていく。複数種類の飾り図柄のそれぞれには飾り図柄停止図柄決定用の数値データが対応付けられており、遊技制御用マイクロコンピュータ53による大当り判定(R1による判定)ではずれとする判定がされた場合であってリーチ判定によりリーチ状態としないことが判定された場合には、所定のタイミングでRU−1〜RU−3のそれぞれから抽出された乱数に対応する図柄がそれぞれ左,中,右の飾り図柄の変動表示結果となる停止図柄として決定される。なお、大当り判定ではずれとする判定がされた場合において、抽出された乱数に対応する停止図柄が偶然大当りの図柄と一致する場合には、はずれの図柄となるように補正(たとえば、中図柄を1図柄ずらす補正)して各停止図柄が決定される。また、大当り判定ではずれとする判定がされた場合であってリーチ判定によりリーチ状態とすることが判定された場合には、前述したタイミングで抽出された乱数のうち、RU−1から抽出された乱数に対応する図柄がリーチ状態を形成する左,右の各飾り図柄の停止図柄として決定され、RU−2から抽出されたカウンタの値と一致する数値データに対応する図柄が中図柄の停止図柄として決定される。また、この場合も、偶然大当り図柄の組合せとなってしまうときには、はずれの図柄となるように補正(たとえば、中図柄を1図柄ずらす補正)して各停止図柄が決定される。
また、遊技制御用マイクロコンピュータ53による大当り判定で大当りとする判定がされた場合であって、大当り種類・図柄決定(R2による決定)で第1確変大当り遊技状態とすることが決定された場合には、所定のタイミングでRU−3から抽出された乱数に対応する確変大当り図柄(奇数の飾り図柄)が左,中,右の各飾り図柄の変動表示結果となる停止図柄として決定される。これにより、飾り図柄による第1確変大当り表示結果は、奇数のゾロ目となる。また、大当り判定で大当りとする判定がされた場合であって、大当り種類・図柄決定により通常大当り遊技状態とすることが決定された場合には、所定のタイミングでRU−3から抽出された乱数に対応する非確変大当り図柄(0または偶数の図柄)が左,中,右の各飾り図柄の変動表示結果となる停止図柄として決定される。これにより、飾り図柄による通常大当り表示結果は、0または偶数の奇数のゾロ目となる。
また、大当り判定で大当りとする判定がされた場合であって、大当り種類・図柄決定で第2確変大当り遊技状態とすることが決定された場合には、所定のタイミングでRU−3から抽出された乱数に対応するチャンス目と呼ばれる予め定められた飾り図柄の組合せが左,中,右の各飾り図柄の変動表示結果となる停止図柄として決定される。チャンス目は、前述のような第1確変大当り表示結果および通常大当り表示結果のようなゾロ目以外の図柄の組合せにより構成される図柄の組合せであり、複数種類予め定められており、RU−3の抽出値に応じて選択決定される。たとえば、この実施の形態の場合には、2種類のチャンス目が予め定められるとともに、RU−3の抽出値のそれぞれがこれらチャンス目に割振られており、RU−3の抽出値に対応するチャンス目が第2確変大当り表示結果として選択決定される。これにより、飾り図柄による第2確変大当り表示結果としては、チャンス目が停止図柄として決定される。このように、第2確変大当りは、通常大当りおよび第1確変大当りのようなゾロ目の表示結果とは異なる表示結果となる。これにより、第2確変大当りは、導出表示する表示結果に関して、通常大当りおよび第1確変大当りのような一般的な大当りとは別の遊技者にとって有利な状態であるということを遊技者に感じさせることができる。
また、RU−1〜RU−3は、後述するように、1次再抽選表示での仮停止図柄、2次再抽選表示が行なわれるときの大当り遊技状態前に表示される変動表示結果、1次再抽選表示での変動表示結果としての停止図柄、および、2次再抽選表示として大当り終了時2次再抽選表示が行なわれる前に大当り中2次再抽選表示が行なわれときの大当り中2次再抽選表示での変動表示結果としての停止図柄をそれぞれ決定するためにも用いられる。
図5は、変動表示部(特別図柄表示器8、飾り変動表示装置9)における変動パターンおよび1次再抽選表示の有無を選択決定するために用いる判定値を記憶した変動パターン選択用のデータテーブルを説明するための図である。変動パターン選択用のデータテーブルは、確変制御モードにおいて用いられる短縮変動パターンを選択決定するために用いられる短縮変動パターンデータテーブルと、確変制御モードに制御されていない通常遊技状態において用いられる非短縮変動パターンを選択決定するために用いられる非短縮変動パターンデータテーブルとを含み、前述したROM54に予め記憶されている。
図5(a)は、前述した時短状態を含む確変制御モードに制御されていない通常遊技状態であるときにルックアップされる非短縮変動パターンデータテーブルである。非短縮変動パターンデータテーブルでは、R1を用いての大当り判定の結果、R2を用いての大当り種類の決定の結果、および、R5を用いてのリーチ判定の結果に基づき、非リーチはずれ決定時データテーブル、リーチはずれ決定時データテーブル、第1確変大当り・通常大当り決定時データテーブル、および、第2確変大当り決定時データテーブルが使い分けられる。
R1を用いた大当り判定結果がはずれであり、かつ、R5を用いたリーチ判定結果がリーチを発生させない非リーチはずれ決定時であるときには、R4の抽出値と、変動表示に用いられる変動パターンとして選択決定される変動パターンとの関係が次のように定められた非リーチはずれ決定時データテーブルが用いられる。この場合における変動パターンという情報には、変動パターンの種類と、変動表示を実行する時間(変動表示時間)とを特定可能な情報が含まれており、さらに、1次再抽選の有無についての情報も含まれている。
R4の抽出値が「0〜49」の範囲内の場合には、変動表示時間が10秒の「通常A変動パターン1次再抽選なし」が選択決定される。ここで、1次再抽選なしとは、1次再抽選表示が行なわれないことを示し、1次再抽選を行なうことなく変動表示結果が導出表示される変動パターンを示すものである。R4の抽出値が「50〜99」の範囲内の場合には、変動表示時間が15秒の「通常B変動パターン1次再抽選なし」が選択決定される。
また、R1を用いての大当り判定結果がはずれであり、かつ、R5を用いてのリーチ判定結果がリーチを発生させるリーチはずれ決定時であるときには、R4の抽出値と、変動表示に用いられる変動パターンとして選択決定される変動パターンとの関係が次のように定められたリーチはずれ決定時データテーブルが用いられる。R4の抽出値が「0〜49」の範囲内の場合には、変動表示時間が15秒の「リーチA変動パターン1次再抽選なし」が選択決定される。R4の抽出値が「50〜79」の範囲内の場合には変動表示時間が20秒の「リーチB変動パターン1次再抽選なし」が選択決定される。R4の抽出値が「80〜99」の範囲内の場合には変動表示時間が25秒の「リーチC変動パターン1次再抽選なし」が選択決定される。
また、R1を用いての大当り判定結果が大当りとなり、かつ、R2を用いての大当り種類の決定結果が第1確変大当りまたは通常確変大当りであるとき、すなわち大当り遊技状態における最大ラウンド数が15ラウンドとなる大当りであるときには、R4の抽出値と、変動表示に用いられる変動パターンとして選択決定される変動パターンとの関係が次のように定められた第1確変大当り・通常大当り決定時データテーブルが用いられる。R4の抽出値が「0〜9」の範囲内の場合には変動表示時間が20秒の「大当りA変動パターン1次再抽選あり」が選択決定される。ここで、1次再抽選ありとは、1次再抽選表示が行なわれることを示し、1次再抽選を行なった後に変動表示結果が導出表示される変動パターンを示すものである。R4の抽出値が「10〜19」の範囲内の場合には変動表示時間が15秒の「大当りA変動パターン1次再抽選なし」が選択決定される。
1次再抽選ありの変動パターンについては、1次再抽選表示が行なわれる時間が変動表示時間に含まれている。たとえば、「大当りA変動パターン1次再抽選あり」と「大当りA変動パターン1次再抽選なし」とは、飾り図柄の変動表示が、共通の大当りA変動パターンで行なわれるのであるが、「大当りA変動パターン1次再抽選あり」は、大当りA変動パターンで仮停止図柄が停止表示された後に、5秒間にわたり1次再抽選表示を行なうため、「大当りA変動パターン1次再抽選なし」と比べて、変動表示時間が5秒間多く設定されている。このような関係は、他の変動パターンについて同様である。また、この実施の形態に示す変動パターンでは、1次再抽選表示と2次再抽選表示とは変動の態様および変動時間が別個に管理されるため、指定する変動時間には2次再抽選表示の変動時間が含まれていない。
R4の抽出値が「20〜34」の範囲内の場合には変動表示時間が25秒の「大当りB変動パターン1次再抽選あり」が選択決定される。R4の抽出値が「35〜49」の範囲内の場合には変動表示時間が20秒の「大当りB変動パターン1次再抽選なし」が選択決定される。R4の抽出値が「50〜74」の範囲内の場合には変動表示時間が30秒の「大当りC変動パターン1次再抽選あり」が選択決定される。R4の抽出値が「75〜99」の範囲内の場合には変動表示時間が25秒の「大当りC変動パターン1次再抽選なし」が選択決定される。
また、R1を用いての大当り判定結果が大当りとなり、かつ、R2を用いての大当り種類の決定結果が第2確変大当りであるとき、すなわち大当り遊技状態における最大ラウンド数が2ラウンドとなる大当りであるときには、R4の抽出値と、変動表示に用いられる変動パターンとして選択決定される変動パターンとの関係が次のように定められた第2確変大当り決定時データテーブルが用いられる。R4の抽出値が「0〜49」の範囲内の場合には変動表示時間が15秒の「第2確変A変動パターン1次再抽選なし」が選択決定される。R4の抽出値が「50〜99」の範囲内の場合には変動表示時間が20秒の「第2確変B変動パターン1次再抽選なし」が選択決定される。
図5(b)は、前述した時短状態を含む確変制御モードに制御されているときにルックアップされる短縮変動パターンデータテーブルである。短縮変動パターンデータテーブルでは、非短縮変動パターンデータテーブルの場合と同様に、R1を用いての大当り判定の結果、R2を用いての大当り種類の決定結果、およびR5を用いてのリーチ判定の結果に基づき、非リーチはずれ決定時データテーブル、第1確変大当りリーチはずれ決定時データテーブル、第1確変大当り・通常大当り決定時データテーブル、および、第2確変大当り決定時データテーブルが使い分けられる。
R1を用いての大当り判定結果がはずれであり、かつ、R5を用いてのリーチ判定結果がリーチを発生させない非リーチはずれ決定時であるときには、R4の抽出値と変動表示に用いられる変動パターンとして選択決定される変動パターンとの関係が次のように定められた非リーチはずれ決定時データテーブルが用いられる。R4の抽出値が「0〜49」の範囲内の場合には、変動表示時間が5秒の「通常C変動パターン1次再抽選なし」が選択決定される。R4の抽出値が「50〜99」の範囲内の場合には、変動表示時間が5秒の「通常D変動パターン1次再抽選なし」が選択決定される。
また、R1を用いての大当り判定結果がはずれであり、かつ、R5を用いてのリーチ判定結果がリーチを発生させるリーチはずれ決定時であるときには、R4の抽出値と変動表示に用いられる変動パターンとして選択決定される変動パターンとの関係が次のように定められたリーチはずれ決定時データテーブルが用いられる。R4の抽出値が「0〜69」の範囲内の場合には、変動表示時間が10秒の「リーチD変動パターン1次再抽選なし」が選択決定される。R4の抽出値が「70〜99」の範囲内の場合には、変動表示時間が10秒の「リーチE変動パターン1次再抽選なし」が選択決定される。
また、R1を用いての大当り判定結果が大当りとなり、かつ、R2を用いての大当り種類の決定結果が第1確変大当りまたは通常確変大当りであるとき、すなわち大当り遊技状態における最大ラウンド数が15ラウンドとなる大当りであるときには、R4の抽出値と変動表示に用いられる変動パターンとして選択決定される変動パターンとの関係が次のように定められた第1確変大当り・通常大当り決定時データテーブルが用いられる。R4の抽出値が「0〜14」の範囲内の場合には、変動表示時間が15秒の「大当りD変動パターン1次再抽選あり」が選択決定される。R4の抽出値が「15〜29」の範囲内の場合には、変動表示時間が10秒の「大当りD変動パターン1次再抽選なし」が選択決定される。R4の抽出値が「30〜62」の範囲内の場合には、変動表示時間が15秒の「大当りE変動パターン1次再抽選あり」が選択決定される。R4の抽出値が「63〜99」の範囲内の場合には、変動表示時間が10秒の「大当りE変動パターン1次再抽選なし」が選択決定される。
また、R1を用いての大当り判定結果が大当りとなり、かつ、R2を用いての大当り種類の決定結果が第2確変大当りであるとき、すなわち大当り遊技状態における最大ラウンド数が2ラウンドとなる大当りであるときには、R4の抽出値と、変動表示に用いられる変動パターンとして選択決定される変動パターンとの関係が次のように定められた第2確変大当り決定時データテーブルが用いられる。R4の抽出値が「0〜49」の範囲内の場合には変動表示時間が10秒の「第2確変C変動パターン1次再抽選なし」が選択決定される。R4の抽出値が「50〜99」の範囲内の場合には変動表示時間が10秒の「第2確変D変動パターン1次再抽選なし」が選択決定される。この実施の形態の場合は、変動表示結果が第2確変大当り表示結果となるときは、1次再抽選は実行されない。
図5では、データテーブルにおいて選択される変動パターンのそれぞれの右側の欄(コマンドNO.の欄)に、選択された変動パターンに対応して送信される変動パターンコマンドのコマンド番号が示されている。変動パターンコマンドは、飾り変動表示装置9の変動表示の開始を指示するとともに、その変動表示における変動パターンを含む演出内容を指示するコマンドである。図5に示されたコマンド番号は、後述する図6に示すコマンド番号と対応関係にある。
なお、本実施の形態における変動表示に用いられる変動パターンは、後述するように変動表示部(特別図柄表示器8、飾り変動表示装置9)において変動表示が開始されるときに、図16を用いて後述する変動パターン設定処理において、図5で説明したデータテーブルをルックアップして、決定される。
次に、主基板31から表示制御基板80に送信される演出制御コマンドについて説明する。図6および図7は、演出制御コマンドの一例を表形式で示す図である。図6および図7においては、演出制御コマンドのそれぞれにコマンド番号を付し、コマンド名称とコマンドの内容とが関連付けて示されている。
まず、変動パターンコマンドを説明する。図6を参照して、1次再抽選なし変動パターン♯1〜♯18のコマンドは、1次再抽選なしの変動パターンを指定する変動パターンコマンドであり、たとえば、図5で説明した1次再抽選なしの各種変動パターンを示すものである。
1次再抽選あり変動パターン♯1〜♯5のコマンドは、1次再抽選ありの変動パターンを指定する変動パターンコマンドであり、たとえば、図5で説明した1次再抽選ありの各種変動パターンを示すものである。
はずれ指定のコマンドは、変動表示結果をはずれ図柄の組合せとすることを指定する図柄情報コマンドである。図柄情報コマンドは、飾り図柄の変動表示結果を指示するために用いられるコマンドであって、大当り判定の判定結果および大当り種類の判定結果を示すコマンドでもある。より具体的に、図柄情報コマンドは、はずれ、通常大当り、第1確変大当り、第2確変大当りのいずれに制御するか、および、2次再抽選表示に関する情報を指定するコマンドである。
通常大当り・大当り終了時2次再抽選後成上がりなし指定のコマンドは、通常大当りとすること、大当り中2次再抽選表示後に大当り終了時2次再抽選表示をすること、および、2次再抽選表示において成上がらないことを指定する図柄情報コマンドである。ここで、成上がりとは、再抽選表示において、非確変大当りから確変大当りに変更される(成上がる)ことをいう。
第1確変大当り・2次再抽選なし指定のコマンドは、第1確変大当りとすること、および、2次再抽選表示を実行しないことを指定する図柄情報コマンドである。ここで、2次再抽選なしとは、大当り中2次再抽選表示および大当り終了時2次再抽選表示の両方の2次再抽選表示が行なわれないことを示すものである。第1確変大当り・大当り中2次再抽選後成上がりあり指定のコマンドは、第1確変大当りとすること、大当り中2次再抽選表示をすること、および、大当り中2次再抽選表示において成上がることを指定する図柄情報コマンドである。第1確変大当り・大当り終了時2次再抽選後成上がりあり指定のコマンドは、第1確変大当りとすること、大当り中2次再抽選表示後に大当り終了時2次再抽選表示をすること、および、大当り終了時2次再抽表示において成上がることを指定する図柄情報コマンドである。第2確変大当り・2次再抽選なし指定のコマンドは、第2確変大当りとすること、および、2次再抽選表示を実行しないことを指定する図柄情報コマン
ドである。この実施の形態の場合は、第2確変大当りとなるときは、2次再抽選は実行されない。
次に、大当り開始コマンドを説明する。図7を参照して、大当り開始コマンドは、基本的に、大当り遊技状態が開始することを示すコマンドである。この例では、大当り開始コマンドにより、大当り遊技状態の開始という情報に加えて、大当りの種類、2次再抽選表示の有無、および、成上がりの有無に関する情報も特定される。
通常大当り開始・大当り終了時2次再抽選後成上がりなし指定のコマンドは、通常大当りの大当り遊技状態が開始すること、大当り中2次再抽選表示後に大当り終了時2次再抽選表示をすること、および、大当り終了時2次再抽表示において成上がらないことを指定する図柄情報コマンドである。
第1確変大当り開始・2次再抽選なし指定のコマンドは、第1確変大当りの大当り遊技状態が開始すること、および、2次再抽選表示を実行しないことを指定する図柄情報コマンドである。第1確変大当り開始・大当り中2次再抽選後成上がりあり指定のコマンドは、第1確変大当りの大当り遊技状態が開始すること、大当り中2次再抽選表示をすること、および、大当り中2次再抽選表示において成上がることを指定する図柄情報コマンドである。第1確変大当り開始・大当り終了時2次再抽選後成上がりあり指定のコマンドは、第1確変大当りの大当り遊技状態が開始すること、大当り中2次再抽選表示後に大当り終了時2次再抽選表示をすること、および、大当り終了時2次再抽表示において成上がることを指定する図柄情報コマンドである。第2確変大当り開始・2次再抽選なし指定のコマンドは、第2確変大当りの大当り遊技状態が開始すること、および、2次再抽選表示を実行しないことを指定する図柄情報コマンドである。
次に、ラウンド開始コマンドを説明する。図7を参照して、ラウンド開始コマンドは、大当り遊技状態における各ラウンドが開始することを示すコマンドである。ラウンド開始コマンドには、15ラウンドをラウンド回数の上限値とする通常大当りまたは第1確変大当りの各ラウンドが開始することを指定する15ラウンド大当りの第1ラウンド開始指定コマンド〜第15ラウンド開始指定コマンドと、2ラウンドをラウンド回数の上限値とする第2確変大当りの各ラウンドが開始することを指定する第2確変大当りの第1ラウンド開始指定コマンド、および、第2ラウンド開始指定コマンドとが含まれる。
次に、ラウンド終了コマンドを説明する。図7を参照して、ラウンド終了コマンドは、大当り遊技状態における各ラウンドが終了することを示すコマンドである。ラウンド終了コマンドには、15ラウンドをラウンド回数の上限値とする通常大当りまたは第1確変大当りの各ラウンドが終了することを指定する15ラウンド大当りの第1ラウンド終了指定コマンド〜第15ラウンド終了指定コマンドと、2ラウンドをラウンド回数の上限値とする第2確変大当りの各ラウンドが開始することを指定する第2確変大当りの第1ラウンド終了指定コマンド、および、第2ラウンド終了指定コマンドとが含まれる。
次に、エンディング表示コマンドを説明する。図7を参照して、エンディング表示コマンドは、大当り遊技状態の終了を指定するコマンドであって、大当り遊技状態の終了時において行なわれる演出表示の総称であるエンディング表示の内容を指定するコマンドである。この例では、エンディング表示コマンドにより、大当り遊技状態の終了という情報に加えて、大当りの種類、大当り終了時2次再抽選表示の有無、および、成上がりの有無に関する情報も特定される。
2次再抽選後第1確変成上がりなし表示指定のコマンドは、大当り終了時2次再抽選表示において非確変大当りから第1確変大当りに成上がらないことを指定するエンディング
表示コマンドである。2次再抽選後第1確変成上がりあり表示指定のコマンドは、大当り終了時2次再抽選表示において非確変大当りから第1確変大当りに成上がることを指定するエンディング表示コマンドである。
第2確変大当り終了表示指定のコマンドは、第2確変大当りとなり、2次再抽選表示が行なわれない第2確変大当り用の大当り終了表示(以下、第2確変大当り終了表示という)をすることを指定するエンディング表示コマンドである。大当り通常表示終了表示指定のコマンドは、第1確変大当りの大当り遊技状態において、大当り遊技状態の終了時に2次再抽選表示が行なわれない大当り通常終了表示を指定するエンディング表示コマンドである。ここで、大当り通常終了表示とは、2次再抽選を伴わない大当り遊技状態の終了表示をいう。このように、エンディング表示コマンドでは、大当り遊技状態の終了という情報に加えて、大当りの種類、大当り終了時2次再抽選表示の有無、および、成上がりの有無に関する情報も特定される。
次に、図8〜図10を用いて、飾り変動表示装置9での演出表示の一例を説明する。図8は、第1再抽選表示および第2再抽選表示が行なわれ、大当り終了時2次再抽選表示において成上がり表示が行なわれる表示例を示す表示画面図である。図8においては、(A)〜(L)に一連で演出表示が示される。
図8の(A)のように飾り変動表示装置9で左,中,右図柄91,92,93の変動表示が一斉に開始された後、(B),(C)に示すように、左図柄91、右図柄93、中図柄92の順に飾り図柄が停止表示される。そして、1次再抽選表示が行なわれるときには、(C)に示すように一旦非確変大当り図柄の組合せが停止表示(仮停止表示)され、その後、(D)に示すように飾り図柄の変動表示が再度開始されることにより1次再抽選表示が開始される。そして、(E)に示すように飾り図柄の変動表示が停止して大当り表示結果が導出表示されることにより、1次再抽選表示での表示結果が導出表示され、大当り遊技状態が開始される。図8の例では、大当り遊技状態の開始後に2次再抽選が実行されるので、1次再抽選では確変大当り図柄の組合せとならない大当り表示結果が導出表示される。
大当り遊技状態が開始されるときには、(F1)または(F2)に示すような大当り遊技状態が開始される旨を示す大当り開始表示が行なわれる。そして、大当り遊技状態が開始されるときの所定のタイミングにおいて、主基板31から表示制御基板80に送信されてきた演出制御コマンド(図柄情報コマンド)に対応する飾り図柄の表示結果と、現在飾り変動表示装置9に表示されている飾り図柄の表示結果とが比較される。そして、これらの表示結果が整合するときには、(F1)に示すように、現在の飾り図柄の表示結果が所定位置において大当り遊技中継続して表示される。一方、これらの表示結果が整合しないときには、(F2)に示すように、所定位置において表示される飾り図柄の表示結果が「???」というような不特定の表示となり、大当り遊技中表示結果が不整合である旨が報知される。このような報知を行なうための表示は、大当り表示結果不整合表示と呼ばれる。
そして、大当り中2次再抽選表示が行なわれることが決定されているときには、大当り遊技状態中の第7ラウンドが開始される前の第6,第7ラウンド間インターバル期間において、ラウンド間表示として、(G),(H)に示すような大当り中2次再抽選表示が行なわれる。大当り中2次再抽選表示では、たとえば、(G)に示すように複数種類の図柄に変化する複数枚のカードを横に並べた態様で変動表示させ、(H)に示すように変動表示の表示結果を導出表示させる画像が表示されることにより、大当り中2次再抽選表示が行なわれる。なお、大当り中2次再抽選表示としては、図示したような表示例に限らず、再抽選表示が行なわれていることを遊技者が把握できる表示であれば、どのような表示を用いてもよい。大当り中2次再抽選表示の結果としては、複数枚のカードの表示結果が予め定められた当りの表示結果(図柄が揃った表示結果)になると、その表示結果により、大当り中2次再抽選表示の結果として第1確変大当りに成上がる旨が示される。さらに、確変状態となることを示すメッセージが表示されること、および、所定位置に表示されていた飾り図柄の表示結果が第1確変大当り表示結果に変化することにより、大当り中2次再抽選表示の結果として第1確変大当りに成上がることを示す表示が行なわれる。一方、複数枚のカードの表示結果が予め定められたはずれの表示結果(図柄が揃っていない表示結果)になると、その表示結果により、大当り中2次再抽選表示の結果として第1確変大当りに成上がらない旨が表示がされる。さらに、所定位置に表示されていた飾り図柄の表示結果が非確変大当り表示結果を維持することにより、第1確変大当りに成上がらないことを示す表示が行なわれる。この表示例では、第1確変大当りに成上がらない例が(H)に示されている。
第6ラウンドと第7ラウンドとの間のラウンド間インターバル期間における大当り中2次再抽選表示が終了すると、(I)に示すように第7ラウンドが開始される旨が表示され、第7ラウンドが開始される。その後、たとえばラウンド回数の上限値まで大当り遊技状態が継続し、(J)に示すように大当り遊技状態が終了するときには、(K),(L)に示すような大当り終了時2次再抽選表示が行なわれる。大当り終了時2次再抽選表示では、たとえば、(K)に示すようにスロットマシンにおいて図柄を変動表示させ、(L)に示すように変動表示の表示結果を導出表示させる画像が表示されることにより、大当り終了時2次再抽選表示が行なわれる。なお、大当り終了時2次再抽選表示としては、図示したような表示例に限らず、再抽選表示が行なわれていることを遊技者が把握できる表示であれば、どのような表示を用いてもよい。大当り終了時2次再抽選表示の結果としては、スロットマシンの表示結果が予め定められた当りの表示結果になる(当り表示結果としては、いずれかの第1確変大当り表示結果が導出表示される)と、大当り終了時2次再抽選表示の結果として、第1確変大当りに成上がることが示される。一方、その表示結果が予め定められたはずれの表示結果(はずれ表示結果としては、いずれかの通常大当り表示結果が導出表示される)になると、大当り終了時2次再抽選表示の結果として、第1確変大当りに成上がらないことが示される。この表示例では、第1確変大当りに成上がった例が(L)に示されている。
図9は、第1再抽選表示および第2再抽選表示が行なわれ、大当り中2次再抽選表示において成上がり表示が行なわれる表示例を示す表示画面図である。図9においては、(A)〜(K)に一連で演出表示が示される。
図9において、変動表示が開始されてから大当り中2次再抽選表示が開始されるまでの(A)〜(G)の状態は、図8の場合と同様である。そして、図9の(H)のように、大当り中2次再抽選表示の表示結果が当りの表示結果になると(I)のように、その表示結果により、大当り中2次再抽選表示の結果として第1確変大当りに成上がる旨が示される。さらに、確変状態となることを示すメッセージが表示されること、および、所定位置に表示されていた飾り図柄の表示結果が第1確変大当り表示結果に変化することにより、大当り中2次再抽選表示の結果として第1確変大当りに成上がることを示す表示が行なわれる。その後、たとえばラウンド回数の上限値まで大当り遊技状態が継続し、大当り遊技状態が終了するときには、(K)に示すような大当り通常終了表示が行なわれ、大当り終了時2次再抽選表示は行なわれない。
図10は、第2確変大当りとなるときの表示例を示す表示画面図である。図10においては、(A)〜(G)に一連で演出表示が示される。
図10の(A)のように飾り変動表示装置9で左,中,右図柄91,92,93の変動表示が一斉に開始された後、(B),(C)に示すように、左図柄91、右図柄93、中図柄92の順に飾り図柄が停止表示される。そして、第2確変大当りとなるときには、(C)に示すように、変動表示の表示結果として、前述したような第2確変大当り表示結果であるチャンス目が導出表示される。
そして、第2確変大当り表示結果が導出表示されると、(D)〜(E)に示すような第2確変大当り遊技状態中を示す第2確変大当り演出が、2ラウンド分だけ継続して実行される。この第2確変大当り演出において、大当り遊技状態の開始時には、図8および図9に示されるような大当り遊技状態の開始を示す表示とは異なる表示であって、第2確変大当り遊技状態中に表示される画像による演出と表示内容に繋がりがあるような画像が表示される。また、第2確変大当り遊技状態中表示が行なわれるときには、実行中のラウンド数の表示は行なわれず、ラウンド単位で区切られた表示内容ではなく、たとえば、キャラクタ等が第1および第2ラウンドの期間中に亘って連続して動作するような表示内容となる。このような第2確変大当り演出により、第2確変大当りが、大当り遊技状態を経ずに突然確変状態になったように遊技者に感じさせることができ、変化に富んだ遊技状態を遊技者に提供することができる。
そして、第2ラウンドが終了すると、(F)に示すように、第2確変大当りによる確変制御モードに制御される旨を示す表示(「確変突入!!」)が行なわれる。そして、(G)に示すように、次の変動表示が実行可能となる確変制御モードに制御される。このように、第2確変大当りについては、通常大当りおよび第1確変大当りのような最大15ラウンドの大当り遊技状態が継続する大当り遊技状態とは異なり、2ラウンドという比較的短い大当り遊技状態を経て確変制御モードに移行するため、制御内容に関して、通常大当りおよび第1確変大当りのような長期間に亘り大当り遊技状態が継続する大当りとは別の遊技者にとって有利な状態であるということを遊技者に感じさせることができる。
図11は、遊技制御用マイクロコンピュータ53により実行される遊技制御メイン処理およびタイマ割込処理を説明するためのフローチャートである。図11においては、(a)に遊技制御メイン処理が示され、(b)にタイマ割込処理が示されている。このタイマ割込処理は、たとえば2msec毎に1回実行される。
(a)に示す遊技制御メイン処理においては、まずステップS(以下、単にSという)1において内蔵デバイスレジスタ等の初期化をする初期化処理が行なわれ、S2においてランダムカウンタを更新するための乱数更新処理が行なわれる。S2における乱数更新処理では、前述のR3〜R5,R7の値が更新される。なお、本実施形態において、2msec毎の割込処理が実行された後次回の割込処理が実行されるまでの割込待ち処理余り時間に、S2の処理が繰返し行なわれることとなる。
(b)に示すタイマ割込処理においては、まず、電源基板から電源断信号が出力されているか否かを確認して必要に応じて所定のバックアップ動作を行なう電源断処理(S11)を実行した後、S12〜S23の割込処理である遊技制御処理を実行する。
遊技制御処理において、まず、スイッチ回路32を介して、ゲートスイッチ61、始動口スイッチ62、カウントスイッチ63、V入賞スイッチ64等の各種スイッチの検出信号を入力し、それらの状態判定を行なうスイッチ処理を行なう(S12)。
そして、特別図柄プロセス処理を行なう(S13)。特別図柄プロセス処理では、遊技状態に応じて特別図柄表示器8、特別可変入賞装置20等を所定の順序で制御するための特別図柄プロセスフラグに従って該当する処理が選び出されて実行される。そして、特別図柄プロセスフラグの値は、遊技状態に応じて各処理中に更新される。
次に、S14において、ランダムカウンタの値を更新するための乱数更新処理を行なう。S14における乱数更新処理は、前述のR1〜R7のそれぞれを更新するための処理である。
また、普通図柄プロセス処理を行なう(S15)。普通図柄プロセス処理では、普通図柄表示器12の表示状態を所定の順序で制御するための普通図柄プロセスフラグに従って該当する処理が選び出されて実行される。そして、普通図柄プロセスフラグの値は、遊技状態に応じて各処理中に更新される。普通図柄プロセス処理を実行することにより普通図柄表示器12の表示制御および可変入賞装置15の開閉制御が実行される。
次いで、飾り変動表示装置9での飾り図柄の画像表示等の演出制御に関する演出制御コマンドをRAM55の所定の領域に設定して演出制御コマンドを送出する飾り図柄コマンド制御処理を行なう(S16)。さらに、たとえばホール管理用コンピュータに供給される大当り情報、始動情報、確率変動情報などのデータを出力する情報出力処理を行なう(S17)。
そして、始動口スイッチ62、カウントスイッチ63、V入賞スイッチ64、等の賞球の払出しに関わる各種スイッチの検出信号に基づく賞球個数の設定などを行なう賞球処理を実行する(S18)。具体的には、始動口スイッチ62、カウントスイッチ63、V入賞スイッチ64等のいずれかがオンしたことに基づく入賞検出に応じて、払出制御基板36に賞球個数を示す賞球制御信号を出力する。払出制御基板36に搭載されている払出制御用マイクロコンピュータは、賞球個数を示す賞球制御信号に応じて球払出装置44を駆動する。
そして、保留記憶数の増減をチェックする記憶処理を実行する(S19)。また、パチンコ遊技機1の制御状態を遊技機外部で確認できるようにするための試験信号を出力する処理である試験端子処理を実行する(S20)。さらに、所定の条件が成立したときにソレノイド回路33に各種ソレノイドについての駆動指令を行なうソレノイド出力処理(S21)を実行する。可変入賞装置15、特別可変入賞装置20を開状態または閉状態としたり、大入賞口21内の遊技球通路を切替えたりするために、ソレノイド回路33は、駆動指令に応じてソレノイド71〜73を駆動する。
次に、特別図柄表示制御処理が行なわれる(S22)。特別図柄表示制御処理では、特別図柄表示器8の表示状態を制御するための駆動信号をセットする処理が行なわれる。また、普通図柄表示制御処理が行なわれる(S23)。普通図柄表示制御処理では、普通図柄表示器12の表示状態を制御するための駆動信号をセットする処理が行なわれる。その後、割込許可状態に設定する(S24)。
以上の制御によって、この実施の形態では、遊技制御処理は2msec毎に起動されることになる。なお、この実施の形態では、タイマ割込処理で遊技制御処理が実行されているが、タイマ割込処理ではたとえば割込が発生したことを示すフラグのセットのみがなされ、遊技制御処理はメイン処理において実行されるようにしてもよい。
次に、特別図柄プロセス処理(S13)の処理内容を説明する。図12は、遊技制御用マイクロコンピュータ53が実行する特別図柄プロセス処理(S13)のプログラムの一例を示すフローチャートである。特別図柄プロセス処理では、変動表示部を制御する処理が実行される。遊技制御用マイクロコンピュータ53は、特別図柄プロセス処理において、以下のような処理を行なう。まず、始動口スイッチ62がオンしていたら、すなわち遊技球が始動入賞領域に入賞する始動入賞が発生していたら(S131)、始動口スイッチ通過処理(S132)を行なった後に、内部状態に応じて、S140〜S147のうちのいずれかの処理を行なう。
なお、始動口スイッチ通過処理では、RAM55の保留記憶バッファに記憶される数値データの記憶数(保留記憶数)が上限値に達しているかどうか確認し、保留記憶バッファに記憶される数値データの記憶数が最大値に達していなければ、保留記憶数を示す保留記憶カウンタのカウント値を1増やす。そして、数値データ更新手段としての大当り判定用ランダムカウンタR1(たとえば、CPU56の機能であって数値データ(大当り判定用ランダムカウンタの数値等)を更新(カウントアップ)する部分)、および、大当り種類・大当り図柄決定用のランダムカウンタR2から、それぞれR1の数値データ、および、R2の数値データ(乱数)の値を抽出し、それらを保留記憶バッファの抽出順番に対応する(保留記憶カウンタの値に対応する)保存領域に格納する処理が実行される。このように始動口スイッチ62がオンし、かつ、保留記憶バッファに記憶される数値データの記憶数(保留記憶数)が上限値に達していないときに、数値データを抽出する条件が成立する。なお、数値データ(乱数)を抽出するとは、数値データ(乱数)を生成させるためのカウンタから乱数を読出して、読出した乱数を数値データの値(乱数)とすることである。
特別図柄通常処理(S140):特別図柄表示器8の変動表示を開始できる状態になるのを待つ。特別図柄表示器8の変動表示が開始できる状態になると、保留記憶バッファに記憶される数値データの記憶数(保留記憶数)を確認する。保留記憶バッファに記憶される数値データの記憶数は保留記憶カウンタのカウント値により確認できる。そして、保留記憶カウンタのカウント値が0でなければ、特別図柄表示器8の変動表示の結果、大当りとするか否か(特図特定表示結果とするか否か)を決定する。大当りとする場合には大当りフラグをセットする。そして、特別図柄プロセスフラグをS141に移行するように更新する。
特別図柄停止図柄設定処理(S141):前述の大当り図柄決定用のランダムカウンタR2の抽出値または前述のはずれ図柄決定用のランダムカウンタR3の抽出値を用いて、変動表示後の特別図柄表示器8の停止図柄(大当り図柄またははずれ図柄)を決定する。さらに、大当りとなるときには、飾り変動表示装置9での飾り図柄の変動表示に関する所定の情報を決定する処理(飾り図柄情報決定処理)が行なわれ、導出表示する飾り図柄の情報を指定する図柄情報コマンドがセットされる。ここでセットされた図柄情報コマンドは、図11のS16において表示制御基板80に対して出力される。そして、特別図柄プロセスフラグをS142に移行するように更新する。
変動パターン設定処理(S142):変動パターン決定用のランダムカウンタR4の値を抽出し、図5で説明したデータテーブルを用いて、R4の値に応じて予め定められた複数種類の変動パターンの中から選択決定することにより、特別図柄表示器8および飾り変動表示装置9での変動表示の変動パターンを選択決定する。
また、選択決定された変動パターンに基づいて、特別図柄表示器8での変動表示について、変動表示時間(変動開始時から表示結果の導出表示時までの時間)を特別図柄プロセスタイマにセットした後、特別図柄プロセスタイマをスタートさせる。また、特別図柄の変動表示を開始させるための駆動信号がセットされる。ここでセットされた駆動信号は、図11のS22において出力される。また、飾り図柄の変動表示時間の長さの情報を含む変動パターンを指令するコマンドである変動パターンコマンドがセットされる。ここでセットされた変動パターンコマンドは、図11のS16において表示制御基板80に対して出力される。そして、特別図柄プロセスフラグをS143に移行するように更新する。
特別図柄変動処理(S143):変動パターン設定処理で選択決定された変動パターンでの変動時間が経過(S142でセットされた特別図柄プロセスタイマがタイムアウト)すると、特別図柄プロセスフラグをS144に移行するように更新する。
特別図柄停止処理(S144):特別図柄表示器8および飾り変動表示装置9のそれぞれにおいて変動表示される図柄が停止されるように制御する。具体的には、特別図柄を停止する駆動信号がセットされる。ここでセットされた駆動信号は、図11のS22において出力される。そして、飾り図柄を停止させるための図柄停止コマンドがセットされる。ここでセットされた図柄停止コマンドは、図11のS16において表示制御基板80に対して出力される。そして、大当りフラグがセットされている場合には、特別図柄プロセスフラグをS145に移行するように更新する。そうでない場合には、特別図柄プロセスフラグをS140に移行するように更新する。
大入賞口開放前処理(S145):特別図柄プロセスタイマに大入賞口開放中処理の実行時間を設定する等、大当り遊技状態の制御に関するデータを設定し、特別図柄プロセスフラグをS146に移行するように更新する。
大入賞口開放中処理(S146):大当り遊技状態中の各ラウンドの開始条件の成立を確認して大入賞口21を開放する各ラウンドの開始時処理を行なうとともに、ラウンド開始コマンド等の各ラウンドについての表示を行なうための演出制御コマンドを表示制御基板80に送信するための処理を行なう。そして、各ラウンド中は、大入賞口21への入賞個数の管理等のラウンド中処理を行なう。その後、大当り遊技状態中の各ラウンドの終了条件の成立を確認し、終了条件が成立したら、大入賞口21内に設けられたV入賞スイッチ64の通過の有無を監視して、大当り遊技状態の継続条件の成立を確認する処理を行なうとともに、ラウンド終了コマンドを表示制御基板80に送信するための処理を行なう。大当り遊技状態の継続の条件が成立し、かつ、まだ残りラウンドがある場合には、次のラウンドに移行させる。また、大当り遊技状態の継続条件が成立しなかった場合、または、全てのラウンドを終えた場合、すなわち、大当り遊技状態が終了するときには、前述したエンディング表示コマンドを送信するための処理を行なう。そして、特別図柄プロセスフラグをS147に移行するように更新する。
大当り終了処理(S147):大当り遊技状態が終了するときの表示制御として、前述のようなエンディング表示を表示制御用マイクロコンピュータ800にさせるための制御を行なう。そして、特別図柄プロセスフラグをS140に移行するように更新する。
図13は、特別図柄プロセス処理における特別図柄通常処理(S140)を示すフローチャートである。遊技制御用マイクロコンピュータ53は、特別図柄通常処理において、以下のような処理を行なう。
まず、保留記憶カウンタの値を確認し、保留記憶数が「0」であるか否かを判別する(S31)。なお、特別図柄通常処理は、特別図柄表示器8において特別図柄の変動表示がなされておらず、かつ、大当り遊技中でもない場合に実行される。保留記憶数が0であれば、リターンする。
一方、保留記憶数が0でなければ、RAM55の保留記憶バッファにおける保留記憶数=1に対応する保留記憶バッファに格納されている各乱数(数値データ)を読出してRAM55の乱数バッファ領域に格納するとともに(S32)、保留記憶数の値を1減らし(保留記憶カウンタのカウント値を1減算し)、かつ、各保存領域の内容をシフトする(S33)。すなわち、RAM55の保留記憶バッファにおいて保留記憶数=n(n=2,3,4)に対応する保存領域に格納されている各乱数を、保留記憶数=n−1に対応する保存領域に格納する。よって、各保留記憶数に対応するそれぞれの保存領域に格納されている各乱数が抽出された順番は、常に、保留記憶数=1,2,3,4の順番と一致するようになっている。すなわち、この例では、変動表示の開始条件が成立する毎に、各保存領域の内容をシフトする構成としているので、各乱数が抽出された順番を特定することができる。
次に、乱数バッファ領域から大当り判定用乱数(R1の抽出データ)を読出し(S34)、大当り判定処理を実行する(S35)。大当り判定処理においては、次のような処理を行なう。まず、確変フラグがセットされているか否かを判別する。確変フラグがセットされているときには、大当り判定に用いる大当り判定値に確変時大当り判定値として予め定められている複数の値を設定し、確変フラグがセットされていないときには、大当り判定に用いる大当り判定値に非確変時大当り判定値として予め定められている1つの値を設定する。そして、第1特別図柄通常処理のS34で読出した大当り判定用乱数と大当り判定値とを比較し、大当り判定用乱数と大当り判定値とが一致するときに大当りとする決定を行ない、これらが一致しないときに大当りとしない(はずれとする)決定を行なう。
大当り判定処理の結果、大当り遊技状態とすることに決定した場合には(S36においてY)、大当りフラグをセットする(S37)。一方、大当り遊技状態としないことに決定した場合には(S36においてN)、大当りフラグをセットしない。そして、特別図柄プロセスフラグの値を特別図柄停止図柄設定処理(S141)に対応した値に更新し(S38)、リターンする。
図14は、特別図柄プロセス処理における特別図柄停止図柄設定処理(S141)を示すフローチャートである。特別図柄停止図柄設定処理において、遊技制御用マイクロコンピュータ53は、以下のような処理を行なう。
まず、大当りフラグがセットされているか否かを判別する(S41)。大当りフラグがセットされていないときにはR3から乱数を抽出し、その抽出値に基づいて特別図柄のはずれ図柄を決定する(S46)。すなわち、R3から抽出した乱数に基づいて、「0」または偶数図柄から表示結果として導出表示する特別図柄を決定する。そして、S47に進む。
一方、大当りフラグがセットされているときには、始動入賞時にR2から抽出し、S32により読出したR2の抽出値に基づいて、第1確変大当り、第2確変大当り、および、通常大当りのうちのどの種類の大当り遊技状態にするかという大当り種類の決定と、大当り図柄の決定とを行なう(S42)。そして、S42の判定において確変大当り(第1確変大当りおよび第2確変大当りのうちいずれかの大当り)とする決定がされたか否かを判断する(S43)。確変大当りとする決定がされたときには、確変大当りの種類に対応する確変大当りフラグをセットし(S44)、S45に進む。ここで、確変大当りフラグとは、変動表示部で行なわれる変動表示について確変大当りとする決定がされた旨を示すフラグをいう。確変大当りフラグには、第1確変大当りとする決定がされた旨を示す第1確変大当りフラグと、第2確変大当りとする決定がされた旨を示す第2確変大当りフラグとが含まれる。一方、確変大当りとしない決定がされたときには、そのままS45に進む。
S45では、飾り図柄の変動表示に関する所定の情報を決定する処理である飾り図柄情報決定処理が実行され、S47に進む。この飾り図柄情報決定処理では、たとえば、2次再抽選表示を行なうか否かの判定が行なわれるとともに、2次再抽選表示として、大当り中2次再抽選表示のみの実行と、大当り中2次再抽選表示および大当り終了時2次再抽選表示の実行との両方の実行とのどちらを選択するのかの判定が行なわれる。そして、2次再抽選表示を行なうときには、2次再抽選を実行することを示すフラグとして、判定結果に応じて、大当り中2次再抽選表示のみを実行することを示す大当り中2次再抽選フラグと、大当り中2次再抽選表示および大当り終了時2次再抽選表示の実行との両方の実行することを示す大当り終了時2次再抽選表示フラグとのいずれかがセットされる。飾り図柄情報決定処理の詳細については、図15を用いて後述する。
S47では、送信する図柄情報コマンドを選択する処理が行なわれる。S47では、具体的に、次のように図柄情報コマンドを選択する。S46によりはずれ図柄が決定されたとき、すなわち、大当りフラグがセットされていないときには、図柄情報コマンドとして、前述のはずれ指定コマンドを選択する。一方、大当りフラグがセットされているときには、次のように図柄情報コマンドを選択する。前述の第1確変大当りフラグおよび第2確変大当りフラグがセットされておらず、かつ、大当り終了時2次再抽選フラグがセットされているときには、通常大当り・大当り終了時2次再抽選後成上がりなし指定コマンドを選択する。
また、第1確変大当りフラグがセットされており、かつ、どちらの2次再抽選フラグもセットされていないときには、第1確変大当り・2次再抽選なし指定コマンドを選択する。また、第1確変大当りフラグがセットされており、かつ、大当り中2次再抽選フラグがセットされ、大当り終了時2次再抽選フラグがセットされていないときには、第1確変大当り・大当り中2次再抽選後成上がりあり指定コマンドを選択する。また、第1確変大当りフラグがセットされており、かつ、大当り中2次再抽選フラグがセットされておらず、大当り終了時2次再抽選フラグがセットされているときには、第1確変大当り・大当り終了時2次再抽選後成上がりあり指定コマンドを選択する。また、第2確変大当りフラグがセットされており、かつ、どちらの2次再抽選フラグもセットされていないときには、第2確変大当り・2次再抽選なし指定コマンドを選択する。
次に、S47により選択された図柄情報コマンドを送信するための設定(コマンドのセット)を行なう(S48)。このように図柄情報コマンドが設定されると、図11のS16において図柄情報コマンドが出力される。そして、特別図柄プロセスフラグの値を変動パターン設定処理(S142)に対応した値に更新し(S49)、リターンする。
図15は、特別図柄停止図柄設定処理における飾り図柄情報決定処理(S45)を示すフローチャートである。飾り図柄情報決定処理において、遊技制御用マイクロコンピュータ53は、以下のような処理を行なう。
まず、第1確変大当りフラグがセットされているか否かを判断することにより、変動表示について第1確変大当りとする決定がされているか否かを判断する(S51)。第1確変大当りとする決定がされていないと判断されたときは、後述するS57に進む。一方、第1確変大当りとする決定がされていると判断されたときは、R7から数値データを抽出し、その抽出値に基づいて、前述のように、2次再抽選表示を行なうか否かの判定を行なうとともに、2次再抽選表示を行なうときには、2次再抽選表示として、大当り中2次再抽選表示のみの実行と、大当り中2次再抽選表示および大当り終了時2次再抽選表示の実行との両方の実行とのどちらを選択するかの判定を行なう(S52)。なお、本実施の形態の場合は、非確変大当りとなるときに、大当り中2次再抽選表示が実行される場合には、必ず、大当り終了時2次再抽選表示も実行される。そして、2次再抽選表示をしない旨の決定がされたときには、リターンする。一方、2次再抽選表示をする旨の決定がされたときには、後述するS54に進む。
S57では、第2確変大当りフラグがセットされているか否かを判断することにより、変動表示について通常大当り(非確変大当り)とする決定がされているか否かを判断する(S57はS51で第1確変大当りフラグがセットされていないと判断されたときに実行されるので、S57で第2確変大当りフラグがセットされていないと判断されたときには、通常大当りであると判断される)。通常大当りとする決定がされていると判断されたときは、前述のように必ず大当り遊技中および大当り終了時に2次再抽選表示を行なう必要があるので、後述するS55に進む。一方、通常大当りとする決定がされていないと判断されたとき(第2確変大当りとする決定がされているとき)は、リターンする。
S54では、大当り終了時に2次再抽選表示をする必要があるか否かが判断される。具体的に、S52で大当り終了時に2次再抽選表示をすることが決定されているときには、大当り終了時に2次再抽選表示を行なう必要があるためS55に進む。S55では、大当り終了時2次再抽選フラグをセットし、リターンする。これにより、大当り中および大当り終了時に2次再抽選表示を行なうことが示される。一方、S54で大当り終了時に2次再抽選表示をする必要がないと判断されたときは、大当り中のみに2次再抽選表示をするときであるので、大当り中2次再抽選フラグをセットし(S56)、リターンする。これにより、大当り中にのみ2次再抽選表示を行なうことが示される。
図16は、特別図柄プロセス処理における変動パターン設定処理(S142)を示すフローチャートである。遊技制御用マイクロコンピュータ53は、変動パターン設定処理において、以下のような処理を行なう。
まず、大当りフラグがセットされているか否かを判断することにより、変動表示について大当りとする決定がされているか否かを判断する(S61)。大当りとする決定がされていないと判断されたときは、後述するS65に進む。一方、大当りとする決定がされていると判断されたときは、時短フラグがセットされているか否かを判断する(S62)。ここで、時短フラグは、変動パターンとして短縮変動パターンを選択する状態を示すフラグであり、確変制御モードにおいてセットされているフラグである。
時短フラグがセットされていないと判断されたときは、確変制御モードに制御されていない通常遊技状態であるので、変動パターンを決定するために用いるデータテーブルとして、非短縮変動パターンデータテーブルのうちから、大当りの種類に応じた変動パターンデータテーブルを選択し(S63)、S69に進む。一方、時短フラグがセットされていると判断されたときは、確変制御モードの遊技状態であるので、変動パターンを決定するために用いるデータテーブルとして、短縮変動パターンデータテーブルのうちから、大当りの種類に応じた変動パターンデータテーブルを選択し(S64)、S69に進む。
また、S65に進んだときは、変動表示結果をはずれとすることが決定されているので、R5から乱数を抽出し、その抽出値に基づいてリーチ判定をする(S65)。この場合のリーチ判定結果は、リーチフラグ等のデータにより保存される。そして、時短フラグがセットされているか否かを判断する(S66)。
時短フラグがセットされていないと判断されたときは、確変制御モードに制御されていない通常遊技状態であるので、変動パターンを決定するために用いるデータテーブルとして、非短縮変動パターンデータテーブルのうち、非リーチはずれ決定時データテーブルと、リーチはずれ決定時データテーブルとのいずれかを選択し(S67)、S69に進む。一方、時短フラグがセットされていると判断されたときは、確変制御モードの遊技状態であるので、変動パターンを決定するために用いるデータテーブルとして、短縮変動パターンデータテーブルのうち、非リーチはずれ決定時データテーブルと、リーチはずれ決定時データテーブルとのいずれかを選択し(S68)、S69に進む。S67およびS68のそれぞれにおいては、S65でリーチとしないことが決定されているときには、非リーチはずれ決定時データテーブルが選択され、リーチとすることが決定されているときには、リーチはずれ決定時データテーブルが選択される。
S69では、R4から乱数を抽出し、その抽出値に基づいて、S63,S64,S67,S68により選択された変動パターンテーブルを用いて変動パターンを選択する。S69において、変動パターンを選択するときには、前述のように、同時に1次再抽選表示の有無も選択決定される。そして、特別遊技状態である確変制御モードを管理する処理としての特別遊技処理が行なわれる(S70)。特別遊技処理の処理内容についは、図17を用いて後述する。
次に、特別図柄表示器8において、特別図柄の変動表示を開始させるための処理を行なう(S71)。具体的には、特別図柄表示器8で特別図柄の変動表示を開始させる駆動信号がセットされ、その駆動信号が図11のS22で出力される。そして、S69により選択された変動パターンに対応する変動パターンコマンドを送信するための設定(コマンドのセット)を行なう(S72)。このように変動パターンコマンドが設定されると、図11のS16において変動パターンコマンドが出力される。そして、選択決定された変動パターンに基づいて、特別図柄表示器8において変動表示時間を特別図柄プロセスタイマにセットした後、特別図柄プロセスタイマをスタートさせる(S73)。特別図柄プロセスタイマは、変動表示時間を管理するために用いられるタイマである。そして、特別図柄プロセスフラグの値を特別図柄変動処理(S143)に対応した値に更新し(S74)、リターンする。
図17は、特別遊技処理(S70)を示すフローチャートである。特別遊技処理において、遊技制御用マイクロコンピュータ53は、以下のような処理を行なう。
まず、大当りフラグがセットされているか否かを判断することにより、変動表示について大当りとする決定がされているか否かを判断する(S701)。大当りとする決定がされていないと判断されたときは、後述するS710に進む。一方、大当りとする決定がされていると判断されたときは、第1確変大当りフラグまたは第2確変大当りフラグがセットされているか否かを判断することにより、変動表示について確変大当りとする決定がされているか否かを判断する(S702)。確変大当りとする決定がされていると判断されたときは、確変制御モードに制御されているか否かを判断するために、確変フラグおよび時短フラグがセットされているか否かを判断する(S703)。
確変フラグおよび時短フラグがセットされていないと判断されたときは、確変フラグをセットするとともに(S704)、時短フラグをセットし(S705)、S706に進む。これにより、新たに確変制御モードに制御されるときには、確変フラグおよび時短フラグがともにセットされる。一方、確変フラグおよび時短フラグがセットされていると判断されたときは、そのままS706に進む。これにより、確変制御モード中において新たに確変大当りが発生するときには、すでに確変フラグおよび時短フラグがセットされているので、確変フラグおよび時短フラグがセットされた状態をそのまま維持する。なお、これに限らず、確変制御モード中において新たに確変大当りが発生するときには、一旦確変フラグおよび時短フラグをリセットした後、新たに確変フラグおよび時短フラグをセットしてもよい。S706では、新たな確変制御モードの発生に応じて、確変制御モードにおいて計数される変動表示回数としての確変時変動回数のデータを初期化し、リターンする。ここで、確変時変動回数は、確変制御モード中に、はずれとなる変動表示が特別図柄表示器8および飾り変動表示装置9により行なわれる回数であり、これら変動表示部の変動表示が開始される毎に1ずつ加算されるものであって、RAM55の記憶領域に記憶される。
一方、確変大当りとする決定がされていないと判断されたときは、確変フラグおよび時短フラグがセットされているか否かを判断する(S707)。確変フラグおよび時短フラグがセットされているとき、すなわち、確変制御モードのときには、確変フラグをリセットし(S708)、時短フラグをリセットし(S709)、リターンする。これにより、確変制御モードにおいて通常大当りが生じると、確変制御モードが終了し、確変フラグおよび時短フラグがリセットされる。一方、確変フラグおよび時短フラグがセットされていないときには、リターンする。
また、S701で大当りとする決定がされていないと判断されてS710に進んだときは、確変フラグおよび時短フラグがセットされているか否かを判別する。つまり、確変制御モードであるか否かが判断される。確変フラグおよび時短フラグがセットされていないときには、リターンする。
一方、確変フラグおよび時短フラグがセットされているときには、確変制御モードであるので、今回実行する変動表示に基づいて、確変時変動回数を1加算する(S711)。そして、確変時変動回数が、予め設定されている確変終了回数(100回)に到達したか否かを判別する(S712)。S712においては、ROM54から予め定められた確変終了回数のデータを読込んで確変終了回数を設定し、判別に用いる。到達していないときには、リターンする。一方、到達しているときには、確変フラグをリセットし(S713)、時短フラグをリセットして(S714)、リターンする。このように、本実施の形態での確変制御モードにおいては、変動表示部での変動表示が開始される毎にS711において確変時変動回数が1ずつ加算される。そして、確変制御モードは、S712において確変時変動回数が確変終了回数に到達したと判断されると、S713において確変フラグがリセットされ、S714において時短フラグがリセットされることにより終了する。
以上のように、本実施の形態においては、確変大当りが発生するときに、確変フラグと時短フラグとがセットされ、確変制御モードに制御される。そして、確変制御モード中においてはずれとなる変動表示が所定回数実行されるときに、確変フラグおよび時短フラグがリセットされて、確変制御モードが終了する。また、確変制御モード中において通常大当りが発生するときにも、確変フラグおよび時短フラグがリセットされて、確変制御モードが終了する。
図18は、特別図柄プロセス処理における特別図柄停止処理(S144)を示すフローチャートである。特別図柄停止処理において、遊技制御用マイクロコンピュータ53は、次のような処理を行なう。
まず、特別図柄の変動表示を停止させるための処理を行なう(S80)。具体的には、特別図柄表示器8で変動表示を行なっている特別図柄の変動表示を停止させる駆動信号がセットされ、その駆動信号が図11の特別図柄表示制御処理(S22)で出力される。これにより、特別図柄が前述のように決定された停止図柄で停止表示される。さらに、図柄停止コマンドに応じたコマンド送信テーブルのアドレスをポインタにセットする(S81)。図柄停止コマンドは、飾り変動表示装置9における飾り図柄の変動表示を停止させる旨を指示するコマンドである。S81でセットされた図柄停止コマンドは、図11の飾り図柄コマンド制御処理(S16)で表示制御基板80に送信される。表示制御用マイクロコンピュータ800は、図柄停止コマンドを受信すると、飾り変動表示装置9における飾り図柄の変動表示を停止して表示結果を導出表示させる制御を実行する。
次に、大当りフラグがセットされているか否かを確認する(S82)。S82で大当りフラグがセットされていれば、すなわち、特別図柄通常処理(S140)におけるS36で大当りと判定されて大当りフラグがセットされたときには、S42で決定された大当り種類の大当りが開始されることを示す大当り開始コマンドに応じたコマンド送信テーブルのアドレスをポインタにセットする(S83)。
S83では、具体的に、次のように大当り開始コマンドを選択する。第1確変大当りフラグおよび第2確変大当りフラグがセットされておらず、かつ、大当り終了時2次再抽選フラグがセットされているときには、通常大当り開始・大当り終了時2次再抽選後成上がりなし指定コマンドを選択する。また、第1確変大当りフラグがセットされており、かつ、どちらの2次再抽選フラグもセットされていないときには、第1確変大当り開始・2次再抽選なし指定コマンドを選択する。また、第1確変大当りフラグがセットされており、かつ、大当り中2次再抽選フラグがセットされ、大当り終了時2次再抽選フラグがセットされていないときには、第1確変大当り開始・大当り中2次再抽選後成上がりあり指定コマンドを選択する。また、第1確変大当りフラグがセットされており、かつ、大当り中2次再抽選フラグがセットされ、大当り終了時2次再抽選フラグがセットされているときには、第1確変大当り開始・大当り終了時2次再抽選後成上がりあり指定コマンドを選択する。また、第2確変大当りフラグがセットされており、かつ、どちらの2次再抽選フラグもセットされていないときには、第2確変大当り開始・2次再抽選なし指定コマンドを選択する。
S83でセットされた大当り開始コマンドは、図11の飾り図柄コマンド制御処理(S16)により表示制御基板80に送信される。表示制御用マイクロコンピュータ800は、大当り開始コマンドを受信すると、飾り変動表示装置9にて受信した大当り開始コマンドに応じた表示制御を行なう。そして、特別図柄プロセスフラグの値を大入賞口開放前処理(S145)に対応した値に更新し(S84)、リターンする。
また、前述のS82で大当りフラグがセットされていないと判断されたときには、特別図柄プロセスフラグの値を特別図柄通常処理(S140)に対応した値に更新し(S85)、リターンする。
図19は、特別図柄プロセス処理における大入賞口開放前処理(S145)を示すフローチャートである。大入賞口開放前処理において、遊技制御用マイクロコンピュータ53は、次のような処理を行なう。
まず、第2確変大当りフラグがセットされているか否かを判断することにより、第2確変大当りとする決定がされているか否かを判断する(S91)。第2確変大当りとしない決定がされていると判断されたとき(第1確変大当りまたは通常大当りとする決定されているとき)は、ラウンド回数の上限値データを15回に設定し(S92)、各ラウンドにおける大入賞口21の開放時間の上限値データを30秒に設定し(S93)、後述するS96に進む。これにより、大入賞口開放中処理において実行されるラウンドの上限回数が15となり、各ラウンドにおける開放時間の最大時間が30秒間となる。一方、第2確変大当りとする決定がされていると判断されたときは、ラウンド回数の上限値データを2回に設定し(S94)、各ラウンドにおける大入賞口21の開放時間の上限値データを1秒に設定し(S95)、後述するS96に進む。これにより、大入賞口開放中処理において実行されるラウンドの上限回数が2回となり、各ラウンドにおける開放時間が1秒間となる。
S96では、前述したラウンド回数の上限値および開放時間の上限値の他に、大当り遊技状態の制御に必要となるデータを設定する。一例として、大当り遊技状態における各ラウンド間のインターバル期間は、S96により設定される。これにより、前述のような大当り中2次再抽選表示が行なわれるときには、大当り中2次再抽選表示が行なわれないときと比べて、第6ラウンドと第7ラウンドとの間のインターバル期間が、その他のラウンド間のインターバル期間よりも長い時間であって、大当り中2次再抽選表示が実行可能な時間に設定される。そして、特別図柄プロセスフラグの値を大入賞口開放中処理(S146)に対応した値に更新し(S97)、リターンする。
図20は、特別図柄プロセス処理における大入賞口開放中処理(S146)を示すフローチャートである。大入賞口開放中処理において、遊技制御用マイクロコンピュータ53は、次のような処理を行なう。
まず、大当り遊技状態での最終ラウンドに至るまでに大当り遊技状態が継続せずに最後のラウンドが終了したこと、または、前述した大入賞口開放前処理において設定された大当り遊技状態での最終ラウンド(上限回数のラウンドであって、第1確変大当りおよび通常大当りでは15回、第2確変大当りでは2回)が終了したことに基づいて、大当り遊技状態の終了時であるか否かを判断する(S101)。大当り遊技状態の終了時であると判断されたときは、後述するS110に進む。一方、大当り遊技状態の終了時ではないと判断されたときは、各ラウンドの開始条件の成立時であるか否かを判断する(S102)。
S102では、たとえば、大当り遊技状態の開始時からの時間が定められた第1ラウンドの開始タイミングとなったとき、または、ラウンドごとに時間が予め定められているラウンド間のインターバル期間が終了するタイミングとなったときのように、各ラウンドの予め定められた開始タイミングとなったときに、各ラウンドの開始条件が成立したと判断する。
各ラウンドの開始条件の成立時ではないと判断したときは、後述するS105に進む。一方、各ラウンドの開始条件の成立時であると判断したときは、大入賞口21を開放する等の各ラウンドの開始時に行なう処理を実行する(S103)。そして、各ラウンドのラウンド開始コマンド(たとえば、第3ラウンドであれば、第3ラウンドのラウンド開始コマンド)を送信するための設定(コマンドのセット)を行なう(S104)。このようにラウンド開始コマンドが設定されると、図11のS16においてラウンド開始コマンドが出力される。S104の後、S105に進む。この実施の形態の場合には、第6ラウンドと第7ラウンドとの間のインターバル期間において前述のような大当り中2次再抽選表示が行なわれるときがある。大当り中2次再抽選表示が行なわれるときには、大当り中2次再抽選表示が行なわれないときと比べて、第6ラウンドと第7ラウンドとの間のインターバル期間が、その他のラウンド間のインターバル期間よりも長い時間であって、大当り中2次再抽選表示が実行可能な時間に設定される。このため、大当り中2次再抽選表示中にラウンド開始コマンドが送信されることはない。一方、大当り中2次再抽選表示が行なわれないときには、第6ラウンドと第7ラウンドとの間のインターバル期間が、その他のラウンド間のインターバル期間と同じ時間に設定される。このようなインターバル期間の設定は、図19のS96により行なわれる。
S105では、各ラウンドにおけるラウンド開始時およびラウンド終了時以外の状態であるラウンド中の状態であるか否かを判断する。ラウンド中の状態であれば、たとえば、ラウンド中における大入賞口21への入賞個数の計数等の各ラウンド中に行なう処理を実行し(S106)、S107に進む。一方、ラウンド中の状態でなければ、そのままS107に進む。
S107では、各ラウンドの終了条件の成立時であるか否かを判断する。S107においては、たとえば、前述したようなラウンド中における大入賞口21への所定個数(10個)の入賞があったとき、または、前述した大入賞口開放前処理において設定した大入賞口開放時間の上限値が経過したときのうちのいずれか早い方の条件が成立したときのように、ラウンドの予め定められた終了タイミングとなったときに、各ラウンドの終了条件が成立したと判断する。
S107では、各ラウンドの終了条件の成立時ではないと判断したときは、リターンする。一方、各ラウンドの終了条件の成立時であると判断したときは、大入賞口21を閉塞し、大当り遊技状態を次のラウンドに継続させるための条件が成立したか否かを確認する等の各ラウンドの終了時に行なう処理を実行する(S108)。そして、各ラウンドのラウンド終了コマンド(たとえば、第3ラウンドであれば、第3ラウンドのラウンド終了コマンド)を送信するための設定(コマンドのセット)を行なう(S109)。このようにラウンド終了コマンドが設定されると、図11のS16においてラウンド終了コマンドが出力される。S109の後、リターンする。
前述のように、S101で大当り遊技状態の終了時であると判断されたときは、大当り遊技状態終了時に行なわれるエンディング表示の内容を指定するエンディング表示コマンドを送信するための設定(コマンドのセット)を行なう(S110)。具体的に、大当り終了時2次再抽選フラグがセットされ、かつ、第1確変大当りフラグがセットされていないときには、2次再抽選後第1確変成上がりなし表示指定コマンドを送信するための設定をする。また、大当り終了時2次再抽選フラグがセットされ、かつ、第1確変大当りフラグがセットされているときには、2次再抽選後第1確変成上がりあり表示指定コマンドを送信するための設定をする。また第2確変大当りフラグがセットされているときには、第2確変大当り遊技状態の終了時であるため、第2確変大当り終了表示指定コマンドを送信するための設定をする。また、大当り終了時2次再抽選フラグがセットされておらず、第2確変大当りフラグがセットされていないときには、大当り遊技状態の終了時に2次再抽選表示が行なわれない第1確変大当りの大当り遊技状態の終了時であるため、大当り通常終了表示指定コマンドを送信するための設定をする。S110でセットされたエンディング表示コマンドは、図11の飾り図柄コマンド制御処理(S16)により表示制御基板80に送信される。
次に、大当り終了時2次再抽選フラグがセットされているか否かを判断することに基づいて、大当り終了時2次再抽選表示を行なうか否かを判断する(S111)。大当り終了時2次再抽選表示を行なうと判断されたときには、エンディング表示としての大当り終了表示を管理するためのタイマである大当り終了タイマに大当り終了時2次再抽選表示が行なわれるときの予め定められた時間をセットすることにより大当り終了タイマをスタートさせ(S113)、大当り終了時2次再抽選表示に対応して行なう大当り終了表示を開始させる(S114)。ここで、大当り終了時2次再抽選表示を行なうときに大当り終了タイマにセットされる時間は、大当り通常終了表示を行なうときに大当り終了タイマにセットされる時間よりも長い時間に設定されている。そして、特別図柄プロセスフラグの値を大当り終了処理(S147)に対応した値に更新し(S119)、リターンする。
また、S111により大当り終了時2次再抽選表示を行なわないと判断されたときには、第2確変大当りフラグがセットされているか否かを確認することに基づいて、第2確変大当り遊技状態の終了時であるか否かを判断する(S112)。第2確変大当り遊技状態の終了時ではないと判断したとき、すなわち、通常大当り遊技状態の終了時であるときには、大当り終了タイマに大当り通常終了表示が行なわれるときの予め定められた時間をセットすることにより大当り終了タイマをスタートさせ(S115)、大当り通常終了表示に対応して行なう大当り終了表示を開始させる(S116)。そして、特別図柄プロセスフラグの値を大当り終了処理(S147)に対応した値に更新し(S119)、リターンする。
一方、S112により第2確変大当り遊技状態の終了時であると判断したときには、大当り終了タイマに第2確変大当り終了表示が行なわれるときの予め定められた時間をセットすることにより大当り終了タイマをスタートさせ(S117)、大当り通常終了表示に対応して行なう大当り終了表示を開始させる(S118)。そして、特別図柄プロセスフラグの値を大当り終了処理(S147)に対応した値に更新し(S119)、リターンする。
次に、表示制御用マイクロコンピュータ800の動作を説明する。図21は、表示制御用マイクロコンピュータ800が実行する演出制御メイン処理を示すフローチャートである。演出制御メイン処理では、まず、RAM領域のクリアや各種初期値の設定、また演出制御の起動間隔を決めるためのタイマの初期設定等を行なうための初期化処理を行なう(S201)。
初期化処理が終了すると、表示制御用マイクロコンピュータ800は、タイマ割込フラグの監視を行なう(S202)。なお、タイマ割込が発生すると、表示制御用マイクロコンピュータ800は、タイマ割込処理においてタイマ割込フラグの値として「1」がセットされる。S202において、タイマ割込フラグの値として「1」がセットされていたら、表示制御用マイクロコンピュータ800は、タイマ割込フラグの値をクリアし(S203)、以下の演出制御処理を実行する。
タイマ割込は、たとえば33ms毎に発生する。すなわち、演出制御処理は、たとえば33ms毎に起動される。また、この実施の形態におけるタイマ割込処理では、タイマ割込フラグの値として「1」をセットする処理のみがなされ、具体的な演出制御処理はメイン処理において実行されるが、タイマ割込処理で演出制御処理を実行してもよい。
演出制御処理においては、まず、電源断信号が出力された否かを監視する電源断処理を実行する(S204)。次に、受信した演出制御コマンドを解析するコマンド解析処理を実行する(S205)。次いで、演出制御プロセス処理を行なう(S206)。演出制御プロセス処理の内容については、図23を用いて後述する。演出制御プロセス処理では、制御状態に応じた各プロセスのうち、現在の制御状態(演出制御プロセスフラグ)に対応したプロセスを選択して飾り変動表示装置9の表示制御を含む演出制御を実行する。
次に、所定のランダムカウンタを更新する乱数更新処理を実行する(S207)。乱数更新処理においては、たとえば、変動表示結果として導出表示する飾り図柄の組合せを決定するために用いるランダムカウンタRU−1〜RU3等の各種ランダムカウンタが更新される。その後、S202のタイマ割込フラグの確認を行なう処理に戻る。主基板31からの表示制御用のINT信号は、表示制御用マイクロコンピュータ800の割込端子に入力されている。たとえば、主基板31からのINT信号がオン状態になると、表示制御用マイクロコンピュータ800においてINT割込が発生する。そして、表示制御用マイクロコンピュータ800は、割込処理において演出制御コマンドの受信処理を実行する。演出制御コマンドの受信処理において、表示制御用マイクロコンピュータ800は、受信した演出制御コマンドデータを、RAMに設けられたコマンド受信バッファに格納する。
次に、図21のS205によるコマンド解析処理を説明する。図22は、コマンド解析処理を示すフローチャートである。コマンド解析処理においては、コマンド受信バッファに受信コマンドがあるか否かを判断し(S211)、受信コマンドがないときには、リターンする。一方、受信コマンドがあるときには、受信コマンドを読出す(S212)。ここで読出されたコマンドのデータは、コマンド受信バッファにおいて消去される。そして、読出した受信コマンドが前述の図柄情報コマンドであるか否かを判断する(S213)。図柄情報コマンドであるときには、図柄情報コマンドが示す図柄情報のデータをRAMに設けられた図柄情報格納エリアに格納する(S214)。次に、受信した図柄情報コマンドが大当りに関する情報を示すときには、図柄情報コマンドが示す大当りについての情報(通常大当り、第1確変大当り、第2確変大当りの情報等)をRAMに設けられた大当り情報格納エリアに格納する(S215)。そして、受信したコマンドに対応して、受信したコマンドを特定可能な受信フラグである図柄情報受信フラグをセットする(S216)。そして、受信した図柄情報コマンドが示す2次再抽選表示についての情報(2次再抽選の有無、2次再抽選の種類、成上がりの有無等)をRAMに設けられた2次再抽選情報格納エリアに格納し(S217)S211に戻る。
なお、S214において、図柄情報コマンドが示す図柄情報のデータを格納するとともに、S215とS217とにより図柄情報のデータを大当りについての情報と2次再抽選表示についての情報とに分けて格納する例を示した。しかし、これに限らず、S214と、S215およびS217とのどちらか一方のデータがあれば、受信した図柄情報が示す図柄情報のデータを特定することが可能であるので、S214と、S215およびS217とのどちらか一方により図柄情報のデータを格納するようにしてもよい。また、図柄情報受信フラグが、受信した図柄情報コマンドを特定可能であるので、受信した図柄情報コマンドに基づいて、そのコマンドの内容を特定可能とする場合には、前述のS214,S215,S217は設けなくてもよい。逆に、S214,S215,S217により格納された情報に基づいて、受信した図柄情報コマンドの種類を特定可能とする場合には、S216は設けなくてもよい。
また、読出した受信コマンドが前述の変動パターンコマンドであるか否かを判断する(S218)。変動パターンコマンドであるときには、変動パターンコマンドが示す変動パターンのデータを、RAMに設けられた変動パターンデータ格納エリアに格納する(S219)。そして、受信したコマンドに対応して、受信したコマンドを特定可能な受信フラグである変動パターン受信フラグをセットすし(S220)、S211に戻る。なお、変動パターン受信フラグが、受信した変動パターンコマンドを特定可能であるので、受信した変動パターンコマンドに基づいて、そのコマンドの内容を特定可能とする場合には、前述のS219は設けなくてもよい。逆に、S219により格納された情報に基づいて、受信した変動パターンコマンドの種類を特定可能とする場合には、S220は設けなくてもよい。
また、読出した受信コマンドが前述の大当り開始コマンドであるか否かを判断する(S221)。大当り開始コマンドであるときには、受信したコマンドに対応して、受信したコマンドを特定可能な受信フラグである大当り開始コマンド受信フラグをセットする(S222)。そして、受信した大当り開始コマンドが示す大当りについての情報(通常大当り、第1確変大当り、第2確変大当りの情報等)をRAMに設けられた大当り情報格納エリアに、前述のS215とは別に格納する(S223)。次に、受信した大当り開始コマンドが示す2次再抽選表示についての情報(2次再抽選の有無、2次再抽選の種類、成上がりの有無等)をRAMに設けられた2次再抽選情報格納エリアに、前述のS217とは別に格納し(S224)、S211に戻る。なお、大当り開始受信フラグが、受信した大当り開始コマンドを特定可能であるので、受信した大当り開始コマンドに基づいて、そのコマンドの内容を特定可能とする場合には、前述のS223,S224は設けなくてもよい。逆に、S223,S224により格納された情報に基づいて、受信した大当り開始コマンドの種類を特定可能とする場合には、S222は設けなくてもよい。
また、読出した受信コマンドが前述のラウンド開始コマンドであるか否かを判断する(S225)。ラウンド開始コマンドであるときには、受信したコマンドに対応して、受信したコマンドを特定可能な受信フラグであるラウンド開始コマンド受信フラグをセットし(S226)、S211に戻る。また、読出した受信コマンドが前述のラウンド終了コマンドであるか否かを判断する(S227)。ラウンド終了コマンドであるときには、受信したコマンドに対応して、受信したコマンドを特定可能な受信フラグであるラウンド終了コマンド受信フラグをセットし(S228)、S211に戻る。
また、読出した受信コマンドが前述のエンディング表示コマンドであるか否かを判断する(S229)。エンディング表示コマンドであるときには、エンディング表示コマンドが示すエンディング表示の種類を示すデータを、RAMに設けられたエンディング表示データ格納エリアに格納する(S230)。そして、受信したコマンドに対応して、受信したコマンドを特定可能な受信フラグであるエンディング表示受信フラグをセットし(S231)、S211に戻る。なお、エンディング表示受信フラグが、受信したエンディング表示コマンドを特定可能であるので、受信したエンディング表示コマンドに基づいて、そのコマンドの内容を特定可能とする場合には、前述のS230は設けなくてもよい。逆に、S230により格納された情報に基づいて、受信したエンディング表示コマンドの種類を特定可能とする場合には、S231は設けなくてもよい。
また、前述のS229において受信コマンドがエンディング表示コマンドではないと判断されたとき(前述したコマンド以外のその他のコマンドであるとき)には、その他の受信コマンドがいかなるコマンドか判断し、受信コマンドに対応したコマンド受信フラグをセットし(S232)、S211に戻る。すなわち、S232は、前述した図柄情報コマンド、変動パターンコマンド、および、エンディング表示コマンド以外の各種コマンドの受信に対応した処理をまとめて示したものである。
次に、図21のS206による演出制御プロセス処理について説明する。図23は、演出制御プロセス処理を示すフローチャートである。演出制御プロセス処理では、演出制御プロセスフラグの値に応じてS400〜S406のうちのいずれかの処理を実行する。各処理において、以下のような処理が実行される。
変動パターンコマンド受信待ち処理(S400):変動パターンコマンドを受信したか否かを確認し、変動パターンコマンドが受信されたことを確認したときには、演出制御プロセスフラグの値をS401に応じた値に更新する。
図柄変動開始処理(S401):飾り図柄について、はずれ図柄の組合せ、1次再抽選表示前の仮停止図柄の組合せ、大当り遊技前の変動表示結果としての大当り図柄の組合せ、大当り中2次再抽選表示の表示結果、大当り終了時2次再抽選表示の表示結果としての大当り図柄の組合せ、および、第2確変大当りのチャンス目の表示結果(第2確変大当り表示結果)等の変動表示の表示結果を決定する。そして、変動パターンコマンドに応じて、図5に示すように複数予め定められている飾り図柄の変動パターンから、実際に飾り変動表示装置9での変動表示に使用する変動パターンを決定する。また、決定した変動パターンに応じて変動時間を設定し、飾り変動表示装置9における飾り図柄(左中右の図柄)の変動を開始させる。その後、演出制御プロセスフラグの値をS402に応じた値に更新する。図柄変動開始処理の内容については、図24を用いて後述する。
図柄変動中処理(S402):飾り変動表示装置9での飾り図柄の変動パターンを構成する各変動状態(変動速度等)の切替えタイミングを制御するとともに、設定された変動時間の終了を監視する。そして、設定された変動時間が終了したときに、飾り図柄の左,右,中図柄を仮停止させ、表示結果が確定せずに図柄が揺れている揺れ変動状態とする制御を行なう。その後、演出制御プロセスフラグの値をS403に応じた値に更新する。図柄変動中処理の内容については、図26を用いて後述する。
図柄停止待ち処理(S403):変動パターンコマンドにより指定された変動時間が経過して飾り図柄の全図柄停止を指示するコマンド(図柄停止コマンド)を受信していたら、飾り変動表示装置9での飾り図柄の変動を停止(前述の揺れ変動状態を停止)し、停止図柄を表示する制御を行なう。その後、飾り変動表示装置9での飾り図柄の停止図柄が大当り図柄の組合せとなるときは、演出制御プロセスフラグの値をS404に応じた値に更新し、飾り変動表示装置9での飾り図柄の停止図柄がはずれ図柄の組合せとなるときは、
演出制御プロセスフラグの値をS400に応じた値に更新する。
大当り表示処理(S404):飾り変動表示装置9での飾り図柄の変動時間の終了後、大当り開始時における表示を行なう。通常大当り遊技状態および第1確変大当り遊技状態のそれぞれにおいては、前述のような大当り開始表示を行なう。また、第2確変大当り遊技状態においては、前述のような第2確変大当り演出の表示を行なう。その後、演出制御プロセスフラグの値をS405に応じた値に更新する。大当り表示処理の内容については、図27を用いて後述する。
大当り遊技中処理(S405):大当り遊技中における演出を行なう表示である大当り遊技中演出の表示をする制御を行なう。たとえば、大当り遊技状態における各ラウンド中の各種演出、および、各ラウンド間のインターバル期間中(大当り中2次再抽選表示が実行されるときの大当り中2次再抽選表示の許容期間を除く)の各種演出等の大当り遊技中における演出をするための表示が実行される。そして、大当り遊技中処理が終了すると、演出制御プロセスフラグの値をS406に応じた値に更新する。大当り遊技中処理の内容については、図28を用いて後述する。
大当り遊技終了処理(S406):大当り遊技状態を終了させるときの演出としてのエンディング表示を行なう。エンディング表示には、大当り終了時2次再抽選表示を行なうことなく通常大当り遊技状態または第1確変大当り遊技状態を終了させる表示である大当り通常終了表示と、大当り終了時2次再抽選表示を行なった後に大当り遊技状態を終了させる表示である2次再抽選実行大当り終了表示と、大当り終了時2次再抽選表示を行なわずに第2確変大当り遊技状態を終了させる表示である第2確変大当り終了表示とが含まれる。その後、演出制御プロセスフラグの値をS400に応じた値に更新する。
次に、図23のS401による図柄変動開始処理について説明する。図24は、図23の図柄変動開始処理(S401)を示すフローチャートである。図柄変動開始処理において、表示制御用マイクロコンピュータ800は、次のような処理を行なう。まず、飾り図柄について、はずれ図柄の組合せ、1次再抽選表示前の仮停止図柄の組合せ、大当り遊技前の変動表示結果としての大当り図柄の組合せ、大当り中2次再抽選表示の表示結果、大当り終了時2次再抽選表示の表示結果としての大当り図柄の組合せ、および、第2確変大当りのチャンス目の表示結果(第2確変大当り表示結果)等の変動表示の表示結果を決定する図柄決定処理を行なう(S261)。図柄決定処理の処理内容については、図25を用いて後述する。そして、図柄決定処理において決定した図柄のデータをRAMに設けられた決定図柄データ格納エリアに格納する(S262)。次に、受信した変動パターンコマンドに対応した変動パターンでの変動表示を行なうためのデータを設定する(S263)。具体的に、S263では、受信した変動パターンコマンドに対応する変動パターンでの変動表示に用いられるデータが選択されて設定されることにより、変動パターンが設定される。そして、飾り変動表示装置9での変動表示時間を計時するための変動時間タイマがセットされ、計時がスタートさせられる(S264)。
次に、S263で設定された変動パターンで、飾り変動表示装置9において表示結果を導出表示するための飾り図柄の変動表示を開始する(S265)。そして演出制御プロセスフラグを図柄変動中処理(S402)に対応した値に更新し(S266)、リターンする。
図25は、図柄変動開始処理における図柄決定処理(S261)を示すフローチャートである。図柄決定処理においては、まず、受信した演出制御コマンドに応じて行なう変動表示の表示結果を大当り図柄の組合せとするか否かを判断する(S241)。具体的には、図柄情報コマンドとして、はずれ指定コマンドを受信したときに、大当り図柄の組合せとしないと判断し、通常大当りまたは確変大当りを指定するコマンド等の大当り指定コマンドを受信したときに、大当り図柄の組合せとすると判断する。大当り図柄の組合せとしないときには、変動表示の表示結果として、はずれ図柄の組合せをランダムに決定し(S242)、リターンする。S242では、次のようにはずれ図柄の組合せを決定する。
まず、RU−1〜3の値を抽出する。変動パターンコマンドとしてリーチA変動パターン1次再抽選なし等のリーチはずれとなる変動パターンを指定する1次再抽選なし変動パターンコマンドを受信したときには、RU−1の値とリーチ図柄との関係が予め定められたリーチ図柄決定用データテーブルを用いて、RU−1の抽出値から対応するリーチ図柄を選択し、そのリーチ図柄の組合せを左,右図柄の停止図柄の組合せ(リーチ図柄)として決定する。そして、予め定められたRU−2と中図柄との関係が予め定められた中図柄決定用データテーブルを用いて、RU−2の抽出値から対応する中図柄を選択する。ただし、RU−2の抽出値に対応する中図柄がリーチ図柄と一致するときには、リーチ図柄と一致しないように中図柄を変更する補正を行なう。また、変動パターンコマンドとして通常A変動パターン1次再抽選なし等の非リーチはずれとなる変動パターンを指定する1次再抽選なし変動パターンコマンドを受信したときには、RU−1の値と左図柄との関係が予め定められた左図柄決定用データテーブル、前述の中図柄決定用データテーブル、および、RU−3の値と右図柄との関係が予め定められた右図柄決定用データテーブルを用いて、RU−1〜3のそれぞれの抽出値から、対応する飾り図柄を選択し、その飾り図柄の組合せを飾り図柄の停止図柄の組合せとして決定する。ただし、RU−1〜3のそれぞれの抽出値に対応する飾り図柄の組合せが一致するときには、一致しないように中図柄を変更する補正を行なう。また、RU−1〜3のそれぞれの抽出値に対応する飾り図柄の組合せがチャンス目と一致するときには、一致しないように中図柄を変更する補正を行なう。
また、S241の判断により大当り図柄の組合せとするときには、1次再抽選表示の指定があったか否かを判断する(S243)。具体的に、S243では、受信した変動パターンコマンドが示す1次再抽選表示の有無の情報に応じて、1次再抽選表示の指定があったか否かを判断する。1次再抽選表示の指定がなかったと判断したときには、後述するS245に進む。一方、1次再抽選表示の指定があったと判断したときには、1次再抽選前に表示する仮停止図柄として、非確変大当り図柄の組合せをランダムに決定し(S244)、後述するS245に進む。
S244では、次のように非確変大当り図柄の組合せを決定する。まず、RU−1の値を抽出する。そして、RU−1の値と非確変大当り図柄(0,偶数の飾り図柄)との関係が予め定められた第1非確変大当り図柄決定用データテーブルを用いて、RU−1の抽出値から、対応する非確変大当り図柄を選択し、その非確変大当り図柄の組合せを飾り図柄の仮停止図柄の組合せとして決定する。
次に、確変大当りとするか否かを判断する(S245)。具体的に、S245では、たとえば、第1確変大当り・2次再抽選なし指定コマンド等の第1確変大当りを指定する図柄情報コマンドを受信したとき、または、第2確変大当り・2次再抽選なし指定コマンドのような第2確変大当りを指定する図柄情報コマンドを受信したときに、確変大当りとすると判断する。確変大当りとすると判断したときには、後述するS248に進む。一方、確変大当りとしないと判断したときには、大当り遊技状態となる前の変動表示結果(1次再抽選表示をする場合には1次再抽選表示の表示結果、1次再抽選表示をしない場合には変動表示の表示結果)として、非確変大当り図柄の組合せをランダムに決定する(S246)。
具体的に、S246では、次のように非確変大当り図柄の組合せを決定する。まず、RU−2の値を抽出する。そして、RU−2の値と非確変大当り図柄(0,偶数の飾り図柄)との関係が予め定められた第2非確変大当り図柄決定用データテーブルとを用いて、RU−2の抽出値から、対応する非確変大当り図柄を選択し、その非確変大当り図柄の組合せを飾り図柄の停止図柄の組合せとして決定する。
そして、非確変大当りとするときには、前述したように2次再抽選を必ず行なう必要があるため、まず、大当り中2次再抽選表示の表示結果として、図8に示すようなカードのはずれ表示結果をランダムに決定するとともに、そのはずれ表示結果に対応して、S246で決定した非確変大当り図柄の組合せをそのまま大当り中2次再抽選表示後において表示することを決定する(S246a)。具体的に、S246aでは、次のようにカードのはずれ表示結果を決定する。RU−1の値とカードの左図柄との関係が予め定められた左カード決定用データテーブル、RU−2の値とカードの中図柄との関係が予め定められた中カード決定用データテーブル、および、RU−3の値とカードの右図柄との関係が予め定められた右カード決定用データテーブルを用いて、RU−1〜3のそれぞれの抽出値から、対応するカードの図柄の組合せを選択し、そのカードの飾り図柄の組合せをカードの表示結果として決定する。ただし、RU−1〜3のそれぞれの抽出値に対応するカードの図柄の組合せが一致するときには、一致しないようにカードの中図柄(中央の図柄)を変更する補正を行なう。そして、大当り終了時2次再抽選表示の表示結果(図8に示すようなスロットマシンの変動表示の表示結果)として、非確変大当り図柄の組合せをランダムに決定し(S247)、リターンする。具体的に、S247では、次のように非確変大当り図柄の組合せを決定する。まず、RU−3の値を抽出する。そして、RU−3の値と非確変大当り図柄(0,偶数の図柄)との関係が予め定められた第3非確変大当り図柄決定用データテーブルとを用いて、RU−3の抽出値から、対応する非確変大当り図柄を選択し、その非確変大当り図柄の組合せを大当り終了時2次再抽選表示の表示結果として決定する。
また、確変大当り図柄の組合せとすると判断してS248に進んだときには、変動表示結果を第2確変大当り図柄の組合せとするか否かを判断する具体的に、S248では、第2確変大当り・2次再抽選なし指定コマンドのような第2確変大当りを指定する図柄情報コマンドを受信したときに、第2確変大当り図柄の組合せとすると判断する。第2確変大当り図柄の組合せとしないと判断したときには、後述するS250に進む。一方、第2確変大当り図柄の組合せとすると判断したときには、大当り遊技状態となる前の変動表示結果として、第2確変大当り図柄の組合せをランダムに決定し(S249)、リターンする。
S249では、次のように第2確変大当り図柄の組合せとしてのチャンス目を決定する。チャンス目は、RU−3の値に対応して複数種類予め定められており、RU−3の抽出値に応じて選択決定される。まず、RU−3の値を抽出する。そして、RU−3の値とチャンス目との関係が予め定められたチャンス目決定用データテーブルを用いて、RU−3の抽出値から、対応するチャンス目を選択し、そのチャンス目を飾り図柄の停止図柄の組合せとして決定する。
前述したS248により第2確変大当り図柄の組合せとしないと判断したときには、以下に説明するS250以降の処理により、第1確変大当り図柄の組合せを決定する。S250では、大当り中2次再抽選表示後成上がりありの指定があったか否かを判断する。具体的に、S250では、第1確変大当り・大当り中2次再抽選後成上がりあり指定コマンドを受信したときは、大当り中2次再抽選表示後成上がりありの指定があったと判断する。
大当り中2次再抽選表示後成上がりありの指定があったと判断したときには、S246と同様に、大当り遊技状態となる前の変動表示結果として、非確変大当り図柄の組合せをランダムに決定する(S251)。そして、大当り中2次再抽選表示の表示結果として、大当り中2次再抽選表示におけるカードの当り表示結果をランダムに決定するとともに、S251により決定され、図9の(I)に示すような所定位置に表示されているように、非確変大当り図柄の組合せを第1確変大当り図柄の組合せに変化させて表示するときの第1確変大当り図柄の組合せをランダムに決定し(S252)、リターンする。S252では、次のように第1確変大当り図柄の組合せを決定する。まず、RU−3の値を抽出する。そして、RU−3の値と第1確変大当り図柄(奇数の飾り図柄)との関係が予め定められた第1確変大当り図柄決定用データテーブルを用いて、RU−3の抽出値から対応する第1確変大当り図柄を選択し、その第1確変大当り図柄の組合せを飾り図柄の停止図柄の組合せとして決定する。また、S252では、次のようにカードの当り表示結果を決定する。まず、RU−1の値を抽出する。そして、前述の左カード決定用データテーブルを用いて、RU−1の抽出値に対応する図柄をカードの左,中,右図柄の表示結果(図柄が揃った当り表示結果)として決定する。
一方、大当り中2次再抽選表示成上がりありの指定がなかったと判断したときには、大当り終了時2次再抽選表示後成上がりありの指定があったか否かを判断する(S253)。S253では、第1確変大当り・大当り終了時2次再抽選後成上がりあり指定コマンドを受信したときは、大当り終了時2次再抽選表示後成上がりありの指定があったと判断する。
大当り終了時2次再抽選表示後成上がりありの指定があったと判断したときには、S246と同様に、大当り遊技状態となる前の変動表示結果として、非確変大当り図柄の組合せをランダムに決定する(S254)。そして、S246aと同様に、カードのはずれ表示結果をランダムに決定するとともに、そのはずれ表示結果に対応して、S254で決定した非確変大当り図柄の組合せをそのまま大当り中2次再抽選表示後において表示することを決定する(S255)。S255で大当り中2次再抽選表示の表示結果を決定するのは、大当り終了時2次再抽選表示を行なうときには、必ず大当り中2次再抽選表示を行なうように設定されているからである。そして、大当り終了時2次再抽選表示の表示結果(図8に示すようなスロットマシンの変動表示の表示結果)として、第1確変大当り図柄の組合せをランダムに決定し(S256)、リターンする。S256においては、S252と同様の処理を行なうことにより、第1確変大当り図柄の組合せを決定する。
S253で大当り終了時2次再抽選表示後成上がりありの指定がなかったと判断したときには、大当り遊技状態となる前の変動表示結果(この場合は2次再抽選表示が行なわれない)として、第1確変大当り図柄の組合せをランダムに決定し(S257)、リターンする。具体的に、S257では、S252と同様の処理をすることにより、第1確変大当り図柄の組合せを決定する。
図26は、図24の図柄変動中処理(S402)を示すフローチャートである。図柄変動中処理において、表示制御用マイクロコンピュータ800は、次のような処理を行なう。
まず、前述の変動時間タイマと、変動中処理における表示制御を管理するために用いられるプロセスタイマとを更新する(S271)。そして、プロセスタイマがタイムアウトしたか否かを確認し(S272)、タイムアウトしていれば演出制御実行データの切替えを行ない(S273)、S274に進む。タイムアウトしていなければ、そのままS274に進む。この実施の形態では、飾り図柄の変動態様を示すプロセスデータが変動パターン毎に設けられている(記憶されている)。プロセスデータは、プロセスタイマと演出制御実行データの組合せが複数集まったデータで構成される。表示制御用マイクロコンピュータ800は、変動パターンコマンドに応じたプロセスデータを選択するとともに該プロセスデータを参照してプロセスタイマに設定されている時間だけ演出制御実行データに設定されている変動態様で飾り図柄を変動表示させる制御を行なう。これにより、1次再抽選表示をすることが指定された変動パターンにおいては、指定された変動パターン中において、飾り図柄について、仮停止図柄の組合せを一旦停止させた後、再度変動表示を開始させ、その後、第1確変大当り図柄の組合せまたは非確変大当り図柄の組合せを導出表示させる1次再抽選表示を含む変動表示を行なうことができる。
そして、変動時間タイマがタイムアウトしたか否かを判断する(S274)。変動時間タイマがタイムアウトしていなければ、リターンする。一方、変動時間タイマがタイムアウトしていれば、監視タイマをセットしてスタートさせ(S275)、演出制御プロセスフラグを図柄停止待ち処理(S403)に対応した値に更新し(S276)、リターンする。
図27は、図24の大当り表示処理(S404)を示すフローチャートである。大当り表示処理において、表示制御用マイクロコンピュータ800は、次のような処理を行なう。
大当り開始コマンドを受信した直後のタイミングであるか否かを判断することに基づいて、大当り遊技状態の開始タイミングであるか否かを判断する(S280)。大当り遊技状態の開始タイミングでないとき、すなわち、大当り遊技状態の開始タイミングよりも後のタイミングであるときは、後述するS289に進む。一方、大当り遊技状態の開始タイミングであるときは、大当り開始コマンドが示す大当りについての情報に基づいて、開始する大当り遊技状態が第2確変大当りによるものであるか否かを判断する(S281)。第2確変大当りによるものではないと判断したとき、すなわち、通常大当りまたは第1確変大当りによるものであるときは、図8に示すような大当り遊技状態が開始する旨を報知する表示である大当り開始表示を開始させ(S281a)、S282に進む。一方、第2確変大当りによるものであると判断したときは、大当り開始表示を開始させずに、図10に示すような第2確変大当り演出を開始させ(S281b)、S282に進む。これにより、第2確変大当りによる大当り遊技状態が開始されるときには、大当り遊技状態であることが表示により示されず、第2確変大当り演出が開始される。これに加えて、第2確変大当りによる大当り遊技状態は第1確変大当りおよび通常大当りによる大当り遊技状態よりも短期間で終了するので、第2確変大当りについては、大当り遊技状態を経ずに突然確変状態になったように遊技者に感じさせることができ、変化に富んだ遊技状態を遊技者に提供することができる。
S282では、今回の変動表示について、受信した図柄情報コマンドが確変大当り(第1確変大当り、または、第2確変大当り)で、かつ、2次再抽選表示なしを指定するか否かを判断する。このような指定をするコマンドであるときには、今回の変動表示において導出表示した飾り図柄の大当り表示結果が、受信したコマンドによる指定に対応する第1確変大当りまたは第2確変大当りの確変大当り表示結果であるか否かを判断する(S283)。具体的に、第1確変大当り・2次再抽選なし指定コマンドを受信したときには、導出表示した飾り図柄の大当り表示結果が奇数のゾロ目であれば、受信したコマンドによる指定に対応する大当り表示結果であると判断する。また、第2確変大当り・2次再抽選なし指定コマンドを受信したときには、導出表示した飾り図柄の大当り表示結果がチャンス目であれば、受信したコマンドによる指定に対応する大当り表示結果であると判断する。
S283で、導出表示した大当り表示結果が、受信したコマンドによる指定に対応する確変大当りの表示結果であると判断したときには、演出制御コマンドの指示と、実際に表示されている大当り表示結果とが整合していると認定する(S285)。そして、図8の(F1)に示すような大当り表示結果整合表示(大当り表示結果の表示)を行ない(S286)、リターンする。一方、S283で、導出表示した大当り表示結果が、受信したコマンドによる指定に対応する確変大当りの表示結果ではないと判断したときには、演出制御コマンドの指示と、実際に表示されている大当り表示結果とが整合していないと認定する(S287)。そして、図8の(F2)に示すような大当り表示結果不整合表示(「???」の表示)を行ない(S288)、リターンする。
このように、受信した図柄情報コマンドが確変大当り、かつ、2次再抽選表示なしを示すコマンドであるときには、大当り遊技前に導出表示した変動表示結果に対応する大当りの種類が表示においてその後変更されないので、大当り遊技前に導出表示した変動表示結果が、受信したコマンドに対応する種類の確変大当りの表示結果となっていれば、大当り表示結果が整合していると認定する。一方、大当り遊技前に導出表示した変動表示結果が、受信したコマンドに対応する種類の確変大当りの表示結果となっていなければ、大当り表示結果が整合していないと認定する。
また、前述のS282で、受信したコマンドが、確変大当り、かつ、2次再抽選表示なしを示すコマンドではないと判断したとき、すなわち、受信したコマンドが、通常大当り(非確変大当り)、または、2次再抽選ありを指定するコマンドであるときは、今回の変動表示において導出表示した飾り図柄の大当り表示結果が、受信したコマンドに対応する表示結果であるか否かを判断するために、今回の変動表示において導出表示した表示結果が非確変大当りの表示結果であるか否かを判断する(S284)。具体的に、通常大当り・大当り終了時2次再抽選後成上がりなし指定コマンド、第1確変大当り・大当り中2次再抽選後成上がりあり指定コマンド、および、第1確変大当り・大当り終了時2次再抽選後成上がりあり指定コマンドのいずれかを受信したときには、最終的に非確変大当りとなるとき、および、2次再抽選表示が行なわれるときであり、いずれの場合であっても、大当り遊技前に導出表示する変動表示結果が非確変大当り表示結果でなければならない。したがって、S284で今回の変動表示において導出表示した表示結果が非確変大当り表示結果である0または偶数のゾロ目であると判断したときは、前述のS285により、演出制御コマンドに対応する表示結果と、実際に表示されている大当り表示結果とが整合していると認定し、前述のように、図8の(F1)に示すような大当り表示結果整合表示(大当り表示結果の表示)を行なう(S286)。一方、S284で今回の変動表示において導出表示した表示結果が非確変大当り表示結果ではないと判断したときは、前述のS287により、演出制御コマンドに対応する表示結果と、実際に表示されている大当り表示結果とが整合していないと認定し、前述のように、図8の(F2)に示すような大当り表示結果不整合表示(「???」の表示)を行なう(S288)。
このように、大当り表示処理においては、演出制御コマンドに対応して大当り遊技前に導出表示する表示結果と、実際に表示されている大当り表示結果とが整合しているか否かが判断され、整合していないと認定されたときに、大当り表示結果不整合表示を行なうことにより、演出制御コマンドに対応して大当り遊技前に導出表示する表示結果と、実際に表示されている大当り表示結果とが整合していないことを認識することができる。
また、前述のS280により大当り遊技状態の開始タイミングではない、すなわち、大当り遊技状態の開始タイミングよりも後のタイミングであると判断されたときは、第1ラウンドに対応したラウンド開始コマンド受信フラグがセットされているか否かを確認することにより、大当り遊技状態のラウンド(第1ラウンド)の開始タイミングであるか否かを判断する(S289)。そして、ラウンドの開始タイミングではないと判断されたときは、大当り表示処理を継続するためにそのままリターンし、ラウンドの開始タイミングであると判断されたときは、大当り遊技中処理で各ラウンドにおける表示制御を行なうために、演出制御プロセスフラグを大当り遊技中処理(S405)に対応した値に更新し(S290)、リターンする。
図28は、図24の大当り遊技中処理(S405)を示すフローチャートである。大当り遊技中処理において、表示制御用マイクロコンピュータ800は、次のような処理を行なう。
まず、大当り遊技状態の終了時であるか否かを判断する(S291)。具体的に、S291では、いずれかのエンディング表示コマンド受信フラグがセットされているときに大当り遊技状態の終了時であると判断する。
大当り遊技状態の終了時であると判断されたときは、後述するS303に進む。一方、大当り遊技状態の終了時ではないと判断されたときは、大当り中2次再抽選表示の許容期間であるか否かを判断する(S292)。ここで、大当り中2次再抽選表示の許容期間とは、演出制御コマンドにより大当り中2次再抽選表示を実行することが指示されたときに、大当り遊技状態において、大当り中2次再抽選表示を実行する期間として許容された期間であり、たとえば、大当り遊技状態中における第6ラウンドと第7ラウンドとの間のランウンド間インターバル期間が該当する。S292では、第6ラウンドに対応したラウンド終了コマンド受信フラグがセットされたときから、第7ラウンドに対応したラウンド開始コマンド受信フラグがセットされたときまでの間において、大当り中2次再抽選表示の許容期間であると判断される。
大当り中2次再抽選表示の許容期間ではないと判断されたときは、前述のような大当り遊技中演出を実行し(S294)、リターンする。具体的に、S294では、大当り遊技状態における各ラウンド中の各種演出、および、各ラウンド間のインターバル期間中(大当り中2次再抽選表示が実行されるときの大当り中2次再抽選表示の許容期間を除く)の各種演出等の大当り遊技中における演出をするための表示が実行される。大当り遊技中演出の処理内容については、図29を用いて後述する。
一方、大当り中2次再抽選表示の許容期間であると判断されたときは、図柄情報コマンド、および、大当り開始コマンドのうち少なくとも1つのコマンドにより、大当り中2次再抽選表示を実行することが指定されているか否かを判断する(S293)。S293では、たとえば、コマンド解析処理において格納された2次再抽選表示の情報に基づいて、大当り中2次再抽選表示の実行指定の有無を判断する。いずれのコマンドによっても大当り中2次再抽選表示を実行することが指定されていないと判断したときは、前述のS294に進み、大当り遊技中演出を実行する。これにより、大当り中2次再抽選表示を実行することが指定されていない大当り遊技状態中には、第6,第7ラウンド間のインターバル期間において、大当り中2次再抽選表示が実行されない。
一方、少なくとも1つのコマンドによって大当り中2次再抽選表示を実行することが指定されていると判断したときは、大当り中2次再抽選表示の開始タイミングであるか否か、すなわち、第6ラウンドに対応したラウンド終了コマンド受信フラグがセットされているか否かを判断する(S295)。大当り中2次再抽選表示の開始タイミングではないと判断したときは、後述するS301に進む。一方、大当り中2次再抽選表示の開始タイミングであると判断したときは、前述のS293で大当り中2次再抽選表示を実行することを指定していると判断されたコマンド(少なくとも1つのコマンド)により、大当り中2次再抽選表示後成上がりありが指定されているか否かを判断する(S296)。S296では、たとえば、コマンド解析処理において格納された2次再抽選表示の情報に基づいて、大当り中2次再抽選表示での成上がりありの指定の有無を判断する。
大当り中2次再抽選表示後成上がりありが指定されていないと判断したとき、すなわち、大当り終了時2次再抽選表示後成上がりなし、もしくは、大当り終了時2次再抽選表示後成上がりありが指定されていると判断したときは、大当り中2次再抽選表示を行なう時間を管理するために用いられる大当り中再抽選表示タイマに、大当り中2次再抽選表示を実行するときの時間として予め定められた2次再抽選表示時間をセットし、大当り中再抽選表示タイマの動作をスタートさせる(S297)。そして、第1確変大当り表示結果に成上がらない大当り中2次再抽選表示を開始させ(S298)、リターンする。これにより、セットされた2次再抽選表示時間に亘って、第1確変大当り表示結果に成上がらない大当り中2次再抽選表示が行なわれる。
成上がりの表示をしない大当り中2次再抽選表示が実行されるときの大当り中2次再抽選表示の結果に応じて図8のように表示されるカードの表示結果および飾り図柄の表示結果は、基本的に、図25の図柄決定処理のS246aで決定された通常大当りを示すための表示結果である。しかし、図柄情報コマンドを受信できなかったとき(コマンドを取りこぼしたとき)、または、図柄情報コマンドの受信後に電源断状態となったとき(パチンコ遊技機1の停電電源等により電源電力の供給が断たれたとき)には、S246aで決定された通常大当りを示すためのデータがない場合もあるので、その場合には、予め定められた通常大当りを示すための表示結果を図8のようにカードの表示結果および飾り図柄の表示結果として表示する制御が行なわれる。
一方、大当り中2次再抽選表示後成上がりありが指定されていると判断したときは、前述の大当り中再抽選表示タイマに、前述の2次再抽選表示時間をセットし、大当り中再抽選表示タイマの動作をスタートさせる(S299)。そして、第1確変大当り表示結果に成上がる大当り中2次再抽選表示を開始させ(S300)、リターンする。これにより、セットされた2次再抽選表示時間に亘って、第1確変大当り表示結果に成上がる大当り中2次再抽選表示が行なわれる。
成上がりの表示をする大当り中2次再抽選表示が実行されるときの大当り中2次再抽選表示の結果に応じて図9のように表示されるカードの表示結果および飾り図柄の表示結果は、基本的に、図25の図柄決定処理のS252でランダムに決定された第1確変大当りを示すための表示結果である。しかし、図柄情報コマンドを受信できなかったとき(コマンドを取りこぼしたとき)、または、図柄情報コマンドの受信後に電源断状態となったとき(パチンコ遊技機1の停電電源等により電源電力の供給が断たれたとき)には、S252で決定された第1確変大当りを示すためのデータがない場合もあるので、その場合には、予め定められた第1確変大当りを示すための表示結果を図9のようにカードの表示結果および飾り図柄の表示結果として表示する制御が行なわれる。
このように、大当り中2次再抽選表示は、図柄情報コマンド、および、大当り開始コマンドのうち少なくとも1つのコマンドにより、大当り中2次再抽選表示を実行することが指定されているときに実行される。これにより、たとえば、図柄情報コマンドを受信できなかったとき、または、図柄情報コマンドの受信後に電源断状態となったときであっても、大当り開始コマンドを受信したことに基づいて、大当り中2次再抽選表示を実行することができる。
また、前述のS295で大当り中2次再抽選表示の開始タイミングではないと判断して進むS301では、前述した大当り中再抽選表示タイマの値が更新される。これにより、大当り中2次再抽選表示の開始タイミング後、大当り遊技中処理が実行されるごとに、大当り中再抽選表示タイマの値が更新されていくこととなる。そして、大当り中再抽選表示タイマの値に基づいて、予め定められた大当り中2次再抽選表示の終了タイミング(大当り中再抽選表示タイマがタイムアウトしたタイミング)であるか否かを判断する(S302)。大当り中2次再抽選表示の終了タイミングであると判断したときには、前述のS294に進み、大当り遊技中演出を実行する。一方、大当り中2次再抽選表示の終了タイミングではないと判断したときには、リターンする。
また、前述のS291で大当り遊技状態の終了時であると判断して進むS303では、図柄情報コマンド、大当り開始コマンド、および、エンディング表示コマンドのうち少なくとも1つのコマンドにより、大当り終了時2次再抽選表示を実行することが指定されているか否かを判断する。S303では、たとえば、コマンド解析処理において格納された2次再抽選表示の情報に基づいて、大当り終了時2次再抽選表示の実行指定の有無を判断する。大当り終了時2次再抽選表示を実行することが指定されていないと判断したときは、大当り終了時2次再抽選なし演出処理を実行する(S304)。大当り終了時2次再抽選なし演出処理では、大当り終了時2次再抽選表示が行なわれないときにおける表示による演出が行なわれる。これにより、大当り通常終了表示または第2確変大当り終了表示が実行される。大当り終了時2次再抽選なし演出処理の処理内容については、図30を用いて後述する。S304の後、特別図柄プロセスフラグの値を大当り遊技終了処理(S406)に対応した値に更新し(S310)、リターンする。
一方、大当り終了時2次再抽選表示を実行することが指定されていると判断したときは、前述のS303で大当り終了時2次再抽選表示を実行することを指定していると判断されたコマンド(少なくとも1つのコマンド)により、大当り終了時2次再抽選表示で成上がりありが指定されているか否かを判断する(S305)。S305では、たとえば、コマンド解析処理において格納された2次再抽選表示の情報に基づいて、大当り終了時2次再抽選表示での成上がりありの指定の有無を判断する。
大当り終了時2次再抽選表示で成上がりありが指定されていると判断したときには、後述するS308に進む。一方、大当り終了時2次再抽選表示で成上がりありが指定されていないと判断したときには、エンディング表示の時間を管理するために用いる終了表示タイマに、大当り終了時2次再抽選表示を実行するときの時間として予め定められた2次再抽選表示時間をセットすることにより終了表示タイマをスタートさせる(S306)。そして、第1確変大当り表示結果に成上がらない大当り終了時2次再抽選表示を開始させ(S307)、特別図柄プロセスフラグの値を大当り遊技終了処理(S406)に対応した値に更新し(S310)、リターンする。これにより、成上がりの表示をしない大当り終了時2次再抽選表示が実行される。ここで、S306,S308でセットされる2次再抽選表示の実行時間は、後述する図30のS502でセットされる大当り通常終了表示の実行時間よりも長くなるように設定されている。
成上がりの表示をしない大当り終了時2次再抽選表示が実行されるときの大当り終了時2次再抽選表示におけるスロットマシンの画像の表示結果は、基本的に、図25の図柄決定処理のS247でランダムに決定された通常大当りを示すための表示結果である。しかし、図柄情報コマンドを受信できなかったとき(コマンドを取りこぼしたとき)、または、図柄情報コマンドの受信後に電源断状態となったとき(パチンコ遊技機1の停電電源等により電源電力の供給が断たれたとき)には、S247で決定された通常大当りを示すためのデータがない場合もあるので、その場合には、予め定められた通常大当りを示すための表示結果をスロットマシンの画像の表示結果として導出表示する制御が行なわれる。
一方、大当り終了時2次再抽選表示で成上がりありが指定されていると判断してS308に進んだときは、終了表示タイマに、大当り終了時2次再抽選表示を実行するときの時間として予め定められた2次再抽選表示時間をセットすることにより終了表示タイマをスタートさせる。そして、第1確変大当り表示結果に成上がる大当り終了時2次再抽選表示を開始させ(S309)、特別図柄プロセスフラグの値を大当り遊技終了処理(S406)に対応した値に更新し(S310)、リターンする。これにより、成上がりの表示をする大当り終了時2次再抽選表示が実行される。
成上がりの表示をする大当り終了時2次再抽選表示が実行されるときの大当り終了時2次再抽選表示におけるスロットマシンの画像の表示結果は、基本的に、図25の図柄決定処理のS256でランダムに決定された第1確変大当りを示すための表示結果である。しかし、図柄情報コマンドを受信できなかったとき(コマンドを取りこぼしたとき)、または、図柄情報コマンドの受信後に電源断状態となったとき(パチンコ遊技機1の停電電源等により電源電力の供給が断たれたとき)には、S256で決定された第1確変大当りを示すためのデータがない場合もあるので、その場合には、予め定められた第1確変大当りを示すための表示結果をスロットマシンの画像の表示結果として導出表示する制御が行なわれる。
このように、大当り終了時2次再抽選表示は、図柄情報コマンド、大当り開始コマンド、および、エンディング表示コマンドのうち少なくとも1つのコマンドにより、大当り終了時2次再抽選表示を実行することが指定されているときに実行される。これにより、たとえば、図柄情報コマンドを受信できなかったとき、または、図柄情報コマンドの受信後に電源断状態となったときであっても、大当り開始コマンドとエンディング表示コマンドとのうち少なくとも1つを受信したことに基づいて、大当り終了時2次再抽選表示を実行することができる。
図29は、大当り遊技中処理における大当り遊技中演出処理(S294)を示すフローチャートである。大当り遊技中演出処理において、表示制御用マイクロコンピュータ800は、次のような処理を行なう。
まず、前述の大当り情報格納エリアに記憶された大当りについての情報に基づいて、第2確変大当り遊技状態中であるか否かを判断する(S601)。たとえば、その時点で第2確変大当りを示す情報が大当り情報格納エリアに記憶されているときには、第2確変大当り遊技状態中であると判断する。第2確変大当り遊技状態中であると判断したときは、後述するS608に進む。
一方、第2確変大当り遊技状態中ではないと判断したときは、各ラウンドに対応するラウンド開始コマンド受信フラグがセットされているか否かを判断することに基づいて、各ラウンドの開始時であるか否かを判断する(S602)。各ラウンドの開始時ではないと判断したときには、後述するS605に進む。一方、各ラウンドの開始時であると判断したときには、図8の(I)に示すような各ラウンドのラウンド数を示す表示をし(S603)、各ラウンド中を演出する表示を開始させ(S604)、S605に進む。
S605では、各ラウンドに対応するラウンド終了コマンド受信フラグがセットされているかを判断することに基づいて、各ラウンドの終了時であるか否かを判断する。各ラウンドの終了時ではないと判断したときには、リターンする。一方、各ラウンドの終了時であると判断したときには、受信したラウンド終了コマンドが示すラウンド数に基づいて、今回のラウンドが最終ラウンド(第15ラウンド)であるか否かを判断する(S606)。最終ラウンドではないと判断したときは、各ラウンド間を演出する表示を開始させ(S607)、リターンする。ここで、各ラウンド間を演出する表示がS607により開始されるが、前述したように、第6,第7ラウンド間において大当り中2次再抽選表示が行なわれるときは、図28のS293からS295〜S302に進むことにより大当り中2次再抽選表示が実行される。一方、最終ラウンドであると判断したときは、次のラウンドに進まないので、ラウンド間を演出する表示を開始させることなくリターンする。
また、前述のS601により第2確変大当り遊技状態中であると判断してS608に進んだときは、受信したラウンド開始コマンドに基づいて、第2確変大当り遊技状態における第1ラウンドの開始時であるか否かを判断する。第1ラウンドの開始時であると判断したときは、図10の(D),(E)に示すような第2確変大当り開始表示および第2確変大当り遊技状態中表示を含む第2確変大当り中を演出する表示を開始させ(S609)、リターンする。一方、第1ラウンドの開始時ではないと判断したときは、そのままリターンする。
図30は、大当り遊技中処理における大当り終了時2次再抽選なし演出処理(S304)を示すフローチャートである。大当り終了時2次再抽選なし演出処理において、表示制御用マイクロコンピュータ800は、次のような処理を行なう。
まず、前述の大当り情報格納エリアに記憶された大当りについての情報に基づいて、第2確変大当り遊技状態中であるか否かを判断する(S501)。たとえば、その時点で第2確変大当りを示す情報が大当り情報格納エリアに記憶されているときには、第2確変大当り遊技状態中であると判断する。第2確変大当り遊技状態中ではないと判断したときは、終了表示タイマに、大当り通常終了表示の表示時間として予め設定された時間である大当り通常終了表示時間をセットすることにより終了表示タイマをスタートさせる(S502)。そして、大当り通常終了表示を開始させ(S503)、リターンする。一方、第2確変大当り遊技状態中であると判断したときは、終了表示タイマに、第2確変大当り終了表示の表示時間として予め設定された時間である第2確変大当り終了表示時間をセットすることにより終了表示タイマをスタートさせる(S504)。そして、第2確変大当り終了表示を開始させ(S505)、リターンする。
また、図23の大当り遊技終了処理(S406)では、大当り遊技中処理によって開始させられたエンディング表示である大当り通常終了表示、大当り終了時2次再抽選表示、または、第2確変大当り終了表示が、図28の大当り遊技中処理でセットされた終了表示タイマがタイムアウトするまで実行される。そして、終了表示タイマがタイムアウトすると、このようなエンディング表示が終了し、特別図柄プロセスフラグの値が変動パターンコマンド受信待ち処理(S400)に対応した値に更新され、変動パターンコマンド受信待ち処理が実行されることとなる。
なお、前述した実施の形態においては、大当り遊技状態が発生した後に送信される演出制御コマンドのうち、大当り開始コマンドにより、大当りの種類、大当り中2次再抽選表示の有無、および、成上がりの有無に関する情報を示すようにした例を示した。しかし、これに限らず、次のようなコマンドにより大当りの種類、大当り中2次再抽選表示の有無、および、成上がりの有無に関する情報を示すようにしてもよい。たとえば、大当り開始コマンドに替えて、または、大当り開始コマンドに加えて、ラウンド開始コマンドにより、大当りの種類、大当り中2次再抽選表示の有無、および、成上がりの有無に関する情報を示すようにしてもよい。また、大当り開始コマンドに替えて、または、大当り開始コマンドに加えて、ラウンド終了コマンドにより、大当りの種類、大当り中2次再抽選表示の有無、および、成上がりの有無に関する情報を示すようにしてもよい。このように、大当り遊技状態が発生した後に送信される演出制御コマンドのうち、大当りの種類、大当り中2次再抽選表示の有無、および、成上がりの有無に関する情報を示すコマンドは、大当り開始コマンドに限られるものではなく、前述したコマンドのうち少なくとも1つのコマンドを用いればよい。その場合には、図28のS293において、図柄情報コマンドと、大当り遊技状態が発生した後に送信される大当り中2次再抽選表示の有無、および、成上がりの有無に関する情報を示すコマンド(1つまたは複数)とのうち、少なくとも一方のコマンドにより、大当り中2次再抽選表示を実行することが指定されているか否かを判断すればよい。
また、前述した実施の形態においては、大当り遊技状態が発生した後に送信される演出制御コマンドのうち、大当り開始コマンドとエンディング表示コマンドとにより、大当りの種類、大当り終了時2次再抽選表示の有無、および、成上がりの有無に関する情報を示すようにした例を示した。しかし、これに限らず、次のようなコマンドのうちのいずれか1つ、または、いずれか複数(全部を含む)のコマンドにより、大当りの種類、大当り終了時2次再抽選表示の有無、および、成上がりの有無に関する情報を示すようにしてもよい。このようなコマンドとしては、大当り開始コマンド、ラウンド開始コマンド、ラウンド終了コマンド、および、エンディング表示コマンドが対象となる。このように、大当り遊技状態が発生した後に送信される演出制御コマンドのうち、大当りの種類、大当り終了時2次再抽選表示の有無、および、成上がりの有無に関する情報を示すコマンドは、前述したコマンドのうち少なくとも1つのコマンドを用いればよい。その場合には、図28のS303において、図柄情報コマンドと、大当り遊技状態が発生した後に送信される大当り終了時2次再抽選表示の有無、および、成上がりの有無に関する情報を示すコマンド(1つまたは複数)とのうち、少なくとも一方のコマンドにより、大当り終了時2次再抽選表示を実行することが指定されているか否かを判断すればよい。また、2次再抽選表示(大当り中2次再抽選表示、大当り終了時2次再抽選表示)に関する情報を含むラウンド開始コマンドまたはラウンド終了コマンドは、特定のラウンド(たとえば、第7ラウンドというような特定のラウンド)に送信されるコマンドであってもよく、また、抽選により決定された不特定のラウンド(たとえば大当り中2次再抽選表示を行なうタイミングを抽選によりいずれかのラウンド間インターバル期間に決定するようにし、決定されたラウンド間インターバル期間の直前のラウンド)に送信されるコマンドであってもよい。
この実施の形態においては、第2確変大当り遊技状態として、特別可変入賞装置20を、通常大当り遊技状態および第1確変大当り遊技状態において定められた所定期間(1ラウンド30秒)よりも短い期間(1ラウンド1秒間)、および、前記所定回数(15ラウンドの回数)よりも少ない回数(2ラウンドの回数)で第1状態(開状態)に変化させ、当該第2確変大当り遊技状態の終了後、前記確変制御モードに移行させる例を示した。しかし、これに限らず、第2確変大当り遊技状態としては、特別可変入賞装置20を、所定期間よりも短い期間(1ラウンド1秒間)、および、所定回数よりも少ない回数(2ラウンドの回数)のうち少なくともどちらかで第1状態(開状態)に変化させるものであればよい。したがって、第2確変大当り遊技状態としては、特別可変入賞装置20を所定期間(1ラウンド30秒)、および、所定回数(15ラウンドの回数)よりも少ない回数(2ラウンドの回数)で第1状態(開状態)に変化させてもよく、また、特別可変入賞装置20を所定期間(1ラウンド30秒)よりも短い期間(1ラウンド1秒間)、および、所定回数(15ラウンドの回数)で第1状態(開状態)に変化させてもよい。
〔第2実施形態〕
次に、第2実施形態を説明する。第2実施形態においては、変動パターンコマンドにより、1次再抽選表示の有無に加えて2次再抽選表示の有無を指定する例を説明する。この第2実施形態においては、主として第1実施形態との相違点を説明する。
図31〜図33は、第2実施形態による変動パターン選択用のデータテーブルを説明するための図である。図31および図32においては、非短縮変動パターンデータテーブルを示し、図33においては、短縮変動パターンデータテーブルを示す。図31および図32の非短縮変動パターンデータテーブルが図5(a)の非短縮変動パターンデータテーブルと異なるのは、各変動パターンが2次再抽選表示の有無を指定すること、および、第1確変大当り・通常大当り決定時データテーブルの代わりに、第1確変大当り決定時データテーブルと、通常大当り決定時データテーブルとが設けられていることである。同様に、図33の短縮変動パターンデータテーブルが図5(b)の短縮変動パターンデータテーブルと異なるのは、各変動パターンが2次再抽選表示の有無を指定すること、および、第1確変大当り・通常大当り決定時データテーブル大当り決定時データテーブルの代わりに、第1確変大当り決定時データテーブルと、通常大当り決定時データテーブルとが設けられていることである。
まず、図31および図32の短縮変動パターンデータテーブルについて説明する。非リーチはずれ決定時データテーブル、リーチはずれ決定時データテーブル、および、第2確変大当り決定時テーブルのそれぞれについては、各変動パターンについて、1次再抽選なし、および、2次再抽選なしが指定されている。
また、R1を用いた大当り判定結果が大当りであり、かつ、R2を用いての大当り種類の決定結果が第1確変大当りであるとき、すなわち、第1確変大当り決定時であるときには、R4の抽出値と、変動表示に用いられる変動パターンとして選択決定される変動パターンとの関係が次のように定められた第1確変大当り決定時データテーブルが用いられる(図31参照)。
R4の抽出値が「0」の場合には、変動表示時間が20秒の「大当りA変動パターン1次再抽選あり大当り中2次再抽選あり」が選択決定される。R4の抽出値が「1〜4」の範囲内の場合には変動表示時間が20秒の「大当りA変動パターン1次再抽選あり大当り終了時2次再抽選あり」が選択決定される。R4の抽出値が「5〜9」の範囲内の場合には変動表示時間が20秒の「大当りA変動パターン1次再抽選あり2次再抽選なし」が選択決定される。ここで、2次再抽選なしとは、大当り中2次再抽選表示および大当り終了時2次再抽選表示の両方の2次再抽選表示が行なわれないことを示すものである。R4の抽出値が「10」の場合には、変動表示時間が15秒の「大当りA変動パターン1次再抽選なし大当り中2次再抽選あり」が選択決定される。R4の抽出値が「11〜14」の範囲内の場合には変動表示時間が15秒の「大当りA変動パターン1次再抽選なし大当り終了時2次再抽選あり」が選択決定される。R4の抽出値が「15〜19」の範囲内の場合には変動表示時間が15秒の「大当りA変動パターン1次再抽選なし2次再抽選なし」が選択決定される。
R4の抽出値が「20,21」の範囲内の場合には、変動表示時間が25秒の「大当りB変動パターン1次再抽選あり大当り中2次再抽選あり」が選択決定される。R4の抽出値が「22〜27」の範囲内の場合には変動表示時間が25秒の「大当りB変動パターン1次再抽選あり大当り終了時2次再抽選あり」が選択決定される。R4の抽出値が「28〜35」の範囲内の場合には変動表示時間が25秒の「大当りB変動パターン1次再抽選あり2次再抽選なし」が選択決定される。R4の抽出値が「36,37」の範囲内の場合には、変動表示時間が20秒の「大当りB変動パターン1次再抽選なし大当り中2次再抽選あり」が選択決定される。R4の抽出値が「38〜43」の範囲内の場合には変動表示時間が20秒の「大当りB変動パターン1次再抽選なし大当り終了時2次再抽選あり」が選択決定される。R4の抽出値が「44〜51」の範囲内の場合には変動表示時間が20秒の「大当りB変動パターン1次再抽選なし2次再抽選なし」が選択決定される。
R4の抽出値が「52〜55」の範囲内の場合には、変動表示時間が30秒の「大当りC変動パターン1次再抽選あり大当り中2次再抽選あり」が選択決定される。R4の抽出値が「56〜63」の範囲内の場合には変動表示時間が30秒の「大当りC変動パターン1次再抽選あり大当り終了時2次再抽選あり」が選択決定される。R4の抽出値が「64〜67」の範囲内の場合には変動表示時間が30秒の「大当りC変動パターン1次再抽選あり2次再抽選なし」が選択決定される。R4の抽出値が「68〜75」の範囲内の場合には、変動表示時間が25秒の「大当りC変動パターン1次再抽選なし大当り中2次再抽選あり」が選択決定される。R4の抽出値が「76〜87」の範囲内の場合には変動表示時間が25秒の「大当りC変動パターン1次再抽選なし大当り終了時2次再抽選あり」が選択決定される。R4の抽出値が「88〜99」の範囲内の場合には変動表示時間が25秒の「大当りC変動パターン1次再抽選なし2次再抽選なし」が選択決定される。
また、R1を用いた大当り判定結果が大当りであり、かつ、R2を用いての大当り種類の決定結果が通常大当り(非確変大当り)であるとき、すなわち、通常大当り決定時であるときには、R4の抽出値と、変動表示に用いられる変動パターンとして選択決定される変動パターンとの関係が次のように定められた通常大当り決定時データテーブルが用いられる(図32参照)。
R4の抽出値が「0〜9」の範囲内の場合には、変動表示時間が20秒の「大当りA変動パターン1次再抽選あり大当り終了時2次再抽選あり」が選択決定される。R4の抽出値が「10〜19」の範囲内の場合には、変動表示時間が15秒の「大当りA変動パターン1次再抽選なし大当り終了時2次再抽選あり」が選択決定される。R4の抽出値が「20〜34」の範囲内の場合には、変動表示時間が25秒の「大当りB変動パターン1次再抽選あり大当り終了時2次再抽選あり」が選択決定される。R4の抽出値が「35〜49」の範囲内の場合には、変動表示時間が20秒の「大当りB変動パターン1次再抽選なし大当り終了時2次再抽選あり」が選択決定される。R4の抽出値が「50〜74」の範囲内の場合には、変動表示時間が30秒の「大当りC変動パターン1次再抽選あり大当り終了時2次再抽選あり」が選択決定される。R4の抽出値が「75〜99」の範囲内の場合には、変動表示時間が25秒の「大当りC変動パターン1次再抽選なし大当り終了時2次再抽選あり」が選択決定される。このような通常大当り決定時データテーブルでは、前述したように通常大当りとなるときに大当り中および大当り終了時に2次再抽選を必ず行なうために、「2次再抽選なし」を指定する変動パターンは選択できないように構成されている。
このように、第1確変大当り決定時データテーブルおよび通常大当り決定時データテーブルのそれぞれでは、1次再抽選表示の有無に加えて、大当り中2次再抽選表示の有無、および、大当り終了時2次再抽選表示の有無も選択決定する。このようなデータテーブルを用いて大当り中2次再抽選表示をすることが決定されると、前述した大当り中2次再抽選フラグがセットされる。そして、このようなデータテーブルを用いて大当り終了時2次再抽選表示をすることが決定されると、前述した大当り終了時2次再抽選フラグがセットされる。具体的には、図16のS69において変動パターンが選択されるときに、選択された変動パターンに応じてこれらのフラグがセットされる。また、第2実施形態で用いる変動パターンでは、第1実施形態の場合と同様に、1次再抽選ありの変動パターンについて、1次再抽選表示が行なわれる時間(5秒)が変動表示時間に含まれている。
第2実施形態で用いる変動パターンは、2次再抽選表示の有無も示すものであるが、2次再抽選表示で用いる表示態様および変動時間までも示すものではない。第2実施形態では、第1実施形態の場合と同様に、1次再抽選表示と、2種類の2次再抽選表示とについては変動の態様および変動時間が別個に管理されるため、変動パターンが示す変動時間には2次再抽選表示の変動時間が含まれていない。
次に、図33の短縮変動パターンデータテーブルについて説明する。図33の短縮変動パターンデータテーブルは、図31および図32の非短縮変動パターンデータテーブルと同様に、第1確変大当り決定時データテーブルと通常大当り決定時データテーブルとが設けられている。非リーチはずれ決定時データテーブル、リーチはずれ決定時データテーブル、および、第2確変大当り決定時テーブルのそれぞれについては、各変動パターンについて、1次再抽選なし、および、2次再抽選なしが指定されている。
また、第1確変大当り決定時データテーブルにおいては、大当りD変動パターンおよび大当りE変動パターンのそれぞれについて、「1次再抽選あり大当り中2次再抽選あり」、「1次再抽選あり大当り終了時2次再抽選あり」、「1次再抽選あり2次再抽選なし」、「1次再抽選なし大当り中2次再抽選あり」、「1次再抽選なし大当り終了時2次再抽選あり」、「1次再抽選なし2次再抽選なし」が指定された変動パターンが設定されている。また、通常大当り決定時データテーブルにおいては、大当りD変動パターンおよび大当りE変動パターンのそれぞれについて、「1次再抽選あり大当り終了時2次再抽選あり」、および、「1次再抽選なし大当り終了時2次再抽選あり」が指定された変動パターンが設定されている。第2実施形態の場合にも、第1実施形態の場合と同様に、変動パターンにおける「大当り終了時2次再抽選あり」等の「大当り終了時2次再抽選」を示す変動パターンは、大当り中2次再抽選表示と、大当り終了時2次再抽選表示との両方を行なう変動パターンを示すものである。
図34は、第2実施形態による演出制御コマンドの一例を表形式で示す図である。図34においては、演出制御コマンドのそれぞれにコマンド番号を付し、コマンド名称とコマンドの内容とが関連付けて示されている。この図34においては、図6に示した演出制御コマンドと異なるコマンドを示す。その他の演出制御コマンドは、第1実施形態と同様のものを用いる。
図34を参照して、1次再抽選なし・2次再抽選なし変動パターン♯1〜♯14のコマンドは、1次再抽選なしで、かつ2次再抽選なしの変動パターンを指定する変動パターンコマンドであり、たとえば、図31〜図33で説明した1次再抽選なし2次再抽選なしの各種変動パターンを示すものである。1次再抽選あり・2次再抽選なし変動パターン♯1〜♯5のコマンドは、1次再抽選ありで、かつ2次再抽選なしの変動パターンを指定する変動パターンコマンドであり、たとえば、図31〜図33で説明した1次再抽選あり2次再抽選なしの各種変動パターンを示すものである。
1次再抽選あり・大当り中2次再抽選あり変動パターン♯1〜♯5のコマンドは、1次再抽選あり、かつ、大当り中2次再抽選ありの変動パターンを指定する変動パターンコマンドであり、たとえば、図31〜図33で説明した1次再抽選あり大当り中2次再抽選ありの変動パターンを示すものである。1次再抽選あり・大当り終了時2次再抽選あり変動パターン♯1〜♯5のコマンドは、1次再抽選あり、かつ、大当り終了時2次再抽選ありの変動パターンを指定する変動パターンコマンドであり、たとえば、図31〜図33で説明した1次再抽選あり大当り終了時2次再抽選ありの各種変動パターンを示すものである。
1次再抽選なし・大当り中2次再抽選あり変動パターン♯1〜♯5のコマンドは、1次再抽選なし、かつ、大当り中2次再抽選ありの変動パターンを指定する変動パターンコマンドであり、たとえば、図31〜図33で説明した1次再抽選なし大当り中2次再抽選ありの変動パターンを示すものである。1次再抽選なし・大当り終了時2次再抽選あり変動パターン♯1〜♯5のコマンドは、1次再抽選なし、かつ、大当り終了時2次再抽選ありの変動パターンを指定する変動パターンコマンドであり、たとえば、図31〜図33で説明した1次再抽選なし大当り終了時2次再抽選ありの各種変動パターンを示すものである。
また、1次再抽選なし・第2確変大当り・2次再抽選なし変動パターン♯1〜♯4のコマンドは、1次再抽選なし、第2確変大当り、かつ、大当り中および大当り終了時の2次再抽選表示なしの変動パターンを指定する変動パターンコマンドであり、たとえば、図31〜図33で説明した第2確変大当りの1次再抽選なし2次再抽選なしの各種変動パターンを示すものである。通常大当り指定のコマンドは、通常大当りとすることを指定する図柄情報コマンドである。第1確変大当り指定のコマンドは、第1確変大当りとすることを指定する図柄情報コマンドである。第2確変大当り指定のコマンドは、第2確変大当りとすることを指定する図柄情報コマンドである。
図35は、第2実施形態による特別図柄停止図柄設定処理を示すフローチャートである。図35の特別図柄停止図柄設定処理が図14のものと異なる点は、S45の飾り図柄情報決定処理が設けられていないことである。
S47では、第1実施形態の場合と異なり、次のように、送信する図柄情報コマンドを選択する処理が行なわれる。具体的に、S46によりはずれ図柄が決定されたとき、すなわち、大当りフラグがセットされていないときには、図柄情報コマンドとして、前述のはずれ指定コマンドを選択する。一方、大当りフラグがセットされているときには、次のように図柄情報コマンドを選択する。第1確変大当りフラグおよび第2確変大当りフラグがセットされていないときには、通常大当り指定コマンドを選択する。また、第1確変大当りフラグがセットされているときには、第1確変大当り指定コマンドを選択する。また、第2確変大当りフラグがセットされているときには、第2確変大当り指定コマンドを選択する。このように、S47では、図柄情報コマンドとして、はずれ指定コマンド、通常大当り指定コマンド、第1確変大当り指定コマンド、および、第2確変大当り指定コマンドのうちからいずれのコマンドを選択する。
次に、第2実施形態によるコマンド解析処理について説明する。第2実施形態によるコマンド解析処理においては、変動パターンコマンドにより2次再抽選表示の実行の有無が示されるので、図22のS217のように2次再抽選情報を格納する処理は、図柄情報コマンドを受信したときではなく、変動パターンコマンドを受信したときに行なう。
次に、第2実施形態による変動パターン設定処理について説明する。第2実施形態による変動パターン設定処理が図16の第1実施形態による変動パターン設定処理と異なるのは、図16におけるS63,S64,S67,S68において選択される変動パターンデータテーブルとして、図31〜図33に示すデータテーブルが選択されることである。したがって、図16のS69による変動パターンの選択には、図31〜図33に示すデータテーブルが用いられることとなる。
次に、第2実施形態による図柄決定処理について説明する。第2実施形態による図柄決定処理が図25の第1実施形態による図柄決定処理と異なるのは、図25におけるS245,S248,S250,S253のそれぞれの判断において用いられる演出制御コマンドが異なることである。
S245では、たとえば、図柄情報コマンドとして第1確変大当り指定コマンドを受信したとき、または、図柄情報コマンドとして第2確変大当り指定コマンドを受信したときに、確変大当りとすると判断する。S248では、図柄情報コマンドとして第2確変大当り指定コマンドを受信したときに、第2確変大当り図柄の組合せとすると判断する。S250では、S245およびS428を経て第1確変大当りとすると判定されている場合であるので、1次再抽選あり・大当り中2次再抽選あり指定の変動パターンコマンド、または、1次再抽選なし・大当り中2次再抽選あり指定の変動パターンコマンドを受信したときに、大当り中2次再抽選表示後成上がりありの指定があったと判断する。また、S253では、S245およびS428を経て第1確変大当りとすると判定されている場合であるので、1次再抽選あり・大当り終了時2次再抽選あり指定の変動パターンコマンド、または、1次再抽選なし・大当り終了時2次再抽選あり指定の変動パターンコマンドを受信したときに、大当り終了時2次再抽選表示後成上がりありの指定があったと判断する。
図36は、第2実施形態による大当り表示処理を示すフローチャートである。図36の大当り表示処理が図27のものと異なる点は、S282aでの判断に用いられるコマンドが異なることである。
S282aでは、第1実施形態のS282の場合と異なり、今回の変動表示について、受信した図柄情報コマンドが確変大当り(第1確変大当り、または、第2確変大当り)であることを示し、かつ、受信した変動パターンコマンドが2次再抽選表示なしを指定しているか否かを判断する。これは、第2実施形態の場合には、2次再抽選表示の有無の指定が変動パターンコマンドにより行なわれ、確変大当り(第1確変大当り、または、第2確変大当り)の指定が図柄情報コマンドにより行なわれるからである。S282aでYESと判断したときはS283に進む。第2実施形態の場合、S283では、具体的に、第1確変大当り指定の図柄情報コマンドと、2次再抽選なし指定の変動パターンコマンドとを受信したときには、導出表示した飾り図柄の大当り表示結果が奇数のゾロ目であれば、受信したコマンドによる指定に対応する大当り表示結果であると判断する。また、第2確変大当り指定の図柄情報コマンドと、2次再抽選なし指定の変動パターンコマンドとを受信したときには、導出表示した飾り図柄の大当り表示結果がチャンス目であれば、受信したコマンドによる指定に対応する大当り表示結果であると判断する。一方、S282aでNOと判断したときはS284に進む。第2実施形態の場合、S284では、今回の変動表示において導出表示した表示結果が非確変大当りの表示結果であるか否かを判断する。
図37は、第2実施形態による大当り遊技中処理を示すフローチャートである。図37の大当り遊技中処理が図28のものと異なる点は、S293aおよびS303aのそれぞれの判断において用いられる演出制御コマンドが異なること、および、S296とS305とのそれぞれでの受信したコマンドに基づく判断の行ない方が異なることである。
S293aでは、第1実施形態のS293の場合と異なり、変動パターンコマンド、および、大当り開始コマンドのうち少なくとも1つのコマンドにより、大当り中2次再抽選表示を実行することが指定されているか否かを判断する。このように、大当り中2次再抽選表示は、変動パターンコマンド、および、大当り開始コマンドのうち少なくとも1つのコマンドにより、大当り中2次再抽選表示を実行することが指定されているときに実行される。これにより、たとえば、変動パターンコマンドを受信できなかったとき、または、変動パターンコマンドの受信後に電源断状態となったときであっても、大当り開始コマンドを受信したことに基づいて、大当り中2次再抽選表示を実行することができる。
また、S296では、S293aで大当り中2次再抽選表示を実行することを指定していると判断されたコマンドが大当り開始コマンドであるときには、大当り中2次再抽選表示後成上がりありが指定されているか否かを大当り開始コマンドが示す情報に基づいて判断する。また、S296では、S293aで大当り中2次再抽選表示を実行することを指定していると判断されたコマンドが変動パターンコマンドのみであるときには、受信している図柄情報コマンドが第1大当りを指定しているか否かに基づいて、大当り中2次再抽選表示後の成上がりありが指定されているか否かを判断する。これは、第2実施形態の場合、変動パターンコマンドが、2次再抽選表示の有無を示すが、成上がりの有無を示さないからである。また、S296では、変動パターンコマンドが大当り終了時2次再抽選あり指定コマンドであるときには、大当り中2次再抽選表示を行ない、大当り中2次再抽選表示において第1確変大当りに成上げないと判断する。
また、S303aでは、第1実施形態のS303の場合と異なり、変動パターンコマンド、大当り開始コマンド、および、エンディング表示コマンドのうち少なくとも1つのコマンドにより、大当り終了時2次再抽選表示を実行することが指定されているか否かを判断する。これは、第2実施形態の場合には、2次再抽選表示の有無の指定が、図柄情報コマンドの代わりに、変動パターンコマンドにより行なわれるからである。このように、大当り終了時2次再抽選表示は、変動パターンコマンド、大当り開始コマンド、および、エンディング表示コマンドのうち少なくとも1つのコマンドにより、大当り終了時2次再抽選表示を実行することが指定されているときに実行される。これにより、たとえば、変動パターンコマンドを受信できなかったとき、または、変動パターンコマンドの受信後に電源断状態となったときであっても、大当り開始コマンドとエンディング表示コマンドとのうち少なくとも1つを受信したことに基づいて、大当り終了時2次再抽選表示を実行することができる。
また、S305では、S303aで大当り終了時2次再抽選表示を実行することを指定していると判断されたコマンドに大当り開始コマンド、または、エンディング表示コマンドが含まれているときには、大当り終了時2次再抽選表示後成上がりありが指定されているか否かをこれらコマンドが示す情報に基づいて判断する。また、S305では、S393aで大当り終了時2次再抽選表示を実行することを指定していると判断されたコマンドが変動パターンコマンドのみであるときには、受信している図柄情報コマンドが第1大当りを指定しているか否かに基づいて、大当り終了時2次再抽選表示後の成上がりありが指定されているか否かを判断する。これは、第2実施形態の場合、変動パターンコマンドが、2次再抽選表示の有無を示すが、成上がりの有無を示さないからである。
以上のように構成された第2実施形態では、第1実施形態と比べて、用いられる演出制御コマンドが一部異なるとともに、そのように演出制御コマンドが一部異なることにより遊技制御用マイクロコンピュータ53により実行される処理の一部と、表示制御用マイクロコンピュータ800により実行される処理の一部とが異なるが、その演出制御コマンドに基づいて、第1実施形態と同様の1次再抽選表示および2次再抽選表示が行なわれる。
なお、前述の実施の形態では、大当り開始後に送信される大当り終了時2次再抽選表示を指示するコマンド(大当りの種類、大当り終了時2次再抽選表示の有無、および、成上がりの有無に関する情報)として、大当り開始コマンドとエンディング表示コマンドとの複数種類のコマンドを用いる例を示した。しかし、これに限らず、大当り開始後に送信される2次再抽選表示を指示するコマンドとしては、エンディング表示コマンドのみを用いるようにしてもよい。その場合には、S303aにおいて、変動パターンコマンド、および、エンディング表示コマンドのうち少なくとも一方のコマンドにより、大当り終了時2次再抽選表示を実行することが指定されているか否かを判断する。
なお、第2実施形態においては、第1実施形態の場合と同様に、大当り遊技状態が発生した後に送信される演出制御コマンドのうち、次のようなコマンドにより大当りの種類、大当り中2次再抽選表示の有無、および、成上がりの有無に関する情報を示すようにしてもよい。たとえば、大当り開始コマンドに替えて、または、大当り開始コマンドに加えて、ラウンド開始コマンドにより、大当りの種類、大当り中2次再抽選表示の有無、および、成上がりの有無に関する情報を示すようにしてもよい。また、大当り開始コマンドに替えて、または、大当り開始コマンドに加えて、ラウンド終了コマンドにより、大当りの種類、大当り中2次再抽選表示の有無、および、成上がりの有無に関する情報を示すようにしてもよい。このように、大当り遊技状態が発生した後に送信される演出制御コマンドのうち、大当りの種類、大当り中2次再抽選表示の有無、および、成上がりの有無に関する情報を示すコマンドは、大当り開始コマンドに限られるものではなく、前述したコマンドのうち少なくとも1つのコマンドを用いればよい。その場合には、図37のS293aにおいて、変動パターンコマンドと、大当り遊技状態が発生した後に送信される大当り中2次再抽選表示の有無、および、成上がりの有無に関する情報を示すコマンド(1つまたは複数)とのうち、少なくとも一方のコマンドにより、大当り中2次再抽選表示を実行することが指定されているか否かを判断すればよい。
また、第2実施形態においては、第1実施形態の場合と同様に、大当り遊技状態が発生した後に送信される演出制御コマンドのうち、次のようなコマンドのうちのいずれか1つ、または、いずれか複数(全部を含む)のコマンドにより、大当りの種類、大当り終了時2次再抽選表示の有無、および、成上がりの有無に関する情報を示すようにしてもよい。このようなコマンドとしては、大当り開始コマンド、ラウンド開始コマンド、ラウンド終了コマンド、および、エンディング表示コマンドが対象となる。このように、大当り遊技状態が発生した後に送信される演出制御コマンドのうち、大当りの種類、大当り終了時2次再抽選表示の有無、および、成上がりの有無に関する情報を示すコマンドは、前述したコマンドのうち少なくとも1つのコマンドを用いればよい。その場合には、図37のS303aにおいて、変動パターンコマンドと、大当り遊技状態が発生した後に送信される大当り終了時2次再抽選表示の有無、および、成上がりの有無に関する情報を示すコマンド(1つまたは複数)とのうち、少なくとも一方のコマンドにより、大当り終了時2次再抽選表示を実行することが指定されているか否かを判断すればよい。また、2次再抽選表示(大当り中2次再抽選表示、大当り終了時2次再抽選表示)に関する情報を含むラウンド開始コマンドまたはラウンド終了コマンドは、特定のラウンド(たとえば、第7ラウンドというような特定のラウンド)に送信されるコマンドであってもよく、また、抽選により決定された不特定のラウンド(たとえばランダムカウンタを用いてランダムに選択される不特定のラウンド)に送信されるコマンドであってもよい。
〔第3実施形態〕
次に、第3実施形態を説明する。第3実施形態においては、図柄情報コマンドと、変動パターンコマンドとの両方により、2次再抽選表示の有無を指定する例を説明する。この第3実施形態においては、主として第1実施形態との相違点を説明する。
図38〜図40は、第3実施形態による変動パターン選択用のデータテーブルを説明するための図である。図38および図39においては、非短縮変動パターンデータテーブルを示し、図40においては、短縮変動パターンデータテーブルを示す。図38および図39の非短縮変動パターンデータテーブルが図5(a)の非短縮変動パターンデータテーブルと異なるのは、第2実施形態のように変動パターンが2次再抽選表示の有無を指定すること、および、第1確変大当り・通常大当り決定時データテーブルの代わりに、第1確変大当り決定時データテーブルと、通常大当り決定時データテーブルとが設けられていることである。また同様に、図40の短縮変動パターンデータテーブルが図5(b)の短縮変動パターンデータテーブルと異なるのは、第2実施形態の場合のように各変動パターンが2次再抽選表示の有無を指定すること、および、第1確変大当り・通常大当り決定時データテーブル大当り決定時データテーブルの代わりに、第1確変大当り決定時データテーブルと、通常大当り決定時データテーブルとが設けられていることである。
まず、図38および図39の短縮変動パターンデータテーブルについて説明する。非リーチはずれ決定時データテーブル、リーチはずれ決定時データテーブル、および、第2確変大当り決定時テーブルのそれぞれについては、第2実施形態の場合と同様に、各変動パターンについて、1次再抽選なし、および、2次再抽選なしが指定されている。
また、R1を用いた大当り判定結果が大当りであり、かつ、R2を用いての大当り種類の決定結果が第1確変大当りであるとき、すなわち、第1確変大当り決定時であるときには、R4の抽出値と、変動表示に用いられる変動パターンとして選択決定される変動パターンとの関係が次のように定められた第1確変大当り決定時データテーブルが用いられる(図38参照)。
R4の抽出値が「0」の場合には、変動表示時間が20秒の「大当りA変動パターン1次再抽選あり大当り中2次再抽選後成上がりあり」が選択決定される。R4の抽出値が「1〜4」の範囲内の場合には変動表示時間が20秒の「大当りA変動パターン1次再抽選あり大当り終了時2次再抽選後成上がりあり」が選択決定される。R4の抽出値が「5〜9」の範囲内の場合には変動表示時間が20秒の「大当りA変動パターン1次再抽選あり2次再抽選なし」が選択決定される。ここで、2次再抽選なしとは、大当り中2次再抽選表示および大当り終了時2次再抽選表示の両方の2次再抽選表示が行なわれないことを示すものである。R4の抽出値が「10」の場合には、変動表示時間が15秒の「大当りA変動パターン1次再抽選なし大当り中2次再抽選後成上がりあり」が選択決定される。R4の抽出値が「11〜14」の範囲内の場合には変動表示時間が15秒の「大当りA変動パターン1次再抽選なし大当り終了時2次再抽選後成上がりあり」が選択決定される。R4の抽出値が「15〜19」の範囲内の場合には変動表示時間が15秒の「大当りA変動パターン1次再抽選なし2次再抽選なし」が選択決定される。
R4の抽出値が「20,21」の範囲内の場合には、変動表示時間が25秒の「大当りB変動パターン1次再抽選あり大当り中2次再抽選後成上がりあり」が選択決定される。R4の抽出値が「22〜27」の範囲内の場合には変動表示時間が25秒の「大当りB変動パターン1次再抽選あり大当り終了時2次再抽選後成上がりあり」が選択決定される。R4の抽出値が「28〜35」の範囲内の場合には変動表示時間が25秒の「大当りB変動パターン1次再抽選あり2次再抽選なし」が選択決定される。R4の抽出値が「36,37」の範囲内の場合には、変動表示時間が20秒の「大当りB変動パターン1次再抽選なし大当り中2次再抽選後成上がりあり」が選択決定される。R4の抽出値が「38〜43」の範囲内の場合には変動表示時間が20秒の「大当りB変動パターン1次再抽選なし大当り終了時2次再抽選後成上がりあり」が選択決定される。R4の抽出値が「44〜51」の範囲内の場合には変動表示時間が20秒の「大当りB変動パターン1次再抽選なし2次再抽選なし」が選択決定される。
R4の抽出値が「52〜55」の範囲内の場合には、変動表示時間が30秒の「大当りC変動パターン1次再抽選あり大当り中2次再抽選後成上がりあり」が選択決定される。R4の抽出値が「56〜63」の範囲内の場合には変動表示時間が30秒の「大当りC変動パターン1次再抽選あり大当り終了時2次再抽選後成上がりあり」が選択決定される。R4の抽出値が「64〜67」の範囲内の場合には変動表示時間が30秒の「大当りC変動パターン1次再抽選あり2次再抽選なし」が選択決定される。R4の抽出値が「68〜75」の範囲内の場合には、変動表示時間が25秒の「大当りC変動パターン1次再抽選なし大当り中2次再抽選後成上がりあり」が選択決定される。R4の抽出値が「76〜87」の範囲内の場合には変動表示時間が25秒の「大当りC変動パターン1次再抽選なし大当り終了時2次再抽選後成上がりあり」が選択決定される。R4の抽出値が「88〜99」の範囲内の場合には変動表示時間が25秒の「大当りC変動パターン1次再抽選なし2次再抽選なし」が選択決定される。
また、R1を用いた大当り判定結果が大当りであり、かつ、R2を用いての大当り種類の決定結果が通常大当り(非確変大当り)であるとき、すなわち、通常大当り決定時であるときには、R4の抽出値と、変動表示に用いられる変動パターンとして選択決定される変動パターンとの関係が次のように定められた通常大当り決定時データテーブルが用いられる(図32参照)。
R4の抽出値が「0〜9」の範囲内の場合には、変動表示時間が20秒の「大当りA変動パターン1次再抽選あり大当り終了時2次再抽選後成上がりなし」が選択決定される。R4の抽出値が「10〜19」の範囲内の場合には、変動表示時間が15秒の「大当りA変動パターン1次再抽選なし大当り終了時2次再抽選後成上がりなし」が選択決定される。R4の抽出値が「20〜34」の範囲内の場合には、変動表示時間が25秒の「大当りB変動パターン1次再抽選あり大当り終了時2次再抽選後成上がりなし」が選択決定される。R4の抽出値が「35〜49」の範囲内の場合には、変動表示時間が20秒の「大当りB変動パターン1次再抽選なし大当り終了時2次再抽選後成上がりなし」が選択決定される。R4の抽出値が「50〜74」の範囲内の場合には、変動表示時間が30秒の「大当りC変動パターン1次再抽選あり大当り終了時2次再抽選後成上がりなし」が選択決定される。R4の抽出値が「75〜99」の範囲内の場合には、変動表示時間が25秒の「大当りC変動パターン1次再抽選なし大当り終了時2次再抽選後成上がりなし」が選択決定される。このような通常大当り決定時データテーブルでは、前述したように通常大当りとなるときに大当り中および大当り終了時に2次再抽選を必ず行なうために、「2次再抽選なし」を指定する変動パターンは選択できないように構成されている。
このように、第1確変大当り決定時データテーブルおよび通常大当り決定時データテーブルのそれぞれでは、1次再抽選表示の有無に加えて、大当り中2次再抽選表示の有無、大当り終了時2次再抽選表示の有無、および、2次再抽選表示の成上がりの有無も選択決定する。このようなデータテーブルを用いて大当り中2次再抽選表示をすることが決定されると、前述した大当り中2次再抽選フラグがセットされる。そして、このようなデータテーブルを用いて大当り終了時2次再抽選表示をすることが決定されると、前述した大当り終了時2次再抽選フラグがセットされる。具体的には、図43のS69において変動パターンが選択されるときに、選択された変動パターンに応じてこれらのフラグがセットされる。また、第3実施形態で用いる変動パターンでは、第1実施形態の場合と同様に、1次再抽選ありの変動パターンについて、1次再抽選表示が行なわれる時間(5秒)が変動表示時間に含まれている。
第3実施形態で用いる変動パターンは、2次再抽選表示の有無および成上がりの有無も示すものであるが、3次再抽選表示で用いる表示態様および変動時間までも示すものではない。第3実施形態では、第1実施形態の場合と同様に、1次再抽選表示と、2種類の2次再抽選表示とについては変動の態様および変動時間が別個に管理されるため、変動パターンが示す変動時間には2次再抽選表示の変動時間が含まれていない。
次に、図40の短縮変動パターンデータテーブルについて説明する。図40の短縮変動パターンデータテーブルは、図38および図39の非短縮変動パターンデータテーブルと同様に、第1確変大当り決定時データテーブルと通常大当り決定時データテーブルとが設けられている。非リーチはずれ決定時データテーブル、リーチはずれ決定時データテーブル、および、第2確変大当り決定時テーブルのそれぞれについては、各変動パターンについて、1次再抽選なし、および、2次再抽選なしが指定されている。
また、第1確変大当り決定時データテーブルにおいては、大当りD変動パターンおよび大当りE変動パターンのそれぞれについて、「1次再抽選あり大当り中2次再抽選後成上がりあり」、「1次再抽選あり大当り終了時2次再抽選後成上がりあり」、「1次再抽選あり2次再抽選なし」、「1次再抽選なし大当り中2次再抽選後成上がりあり」、「1次再抽選なし大当り終了時2次再抽選後成上がりあり」、「1次再抽選なし2次再抽選なし」が指定された変動パターンが設定されている。また、通常大当り決定時データテーブルにおいては、大当りD変動パターンおよび大当りE変動パターンのそれぞれについて、「1次再抽選あり大当り終了時2次再抽選後成上がりなし」、および、「1次再抽選なし大当り終了時2次再抽選後成上がりなし」が指定された変動パターンが設定されている。第2実施形態の場合にも、第1実施形態の場合と同様に、変動パターンにおける「大当り終了時2次再抽選後成上がりあり」等の「大当り終了時2次再抽選」を示す変動パターンは、大当り中2次再抽選表示と、大当り終了時2次再抽選表示との両方を行なう変動パターンを示すものである。
図41および図42は、第3実施形態による演出制御コマンドの一例を表形式で示す図である。図41および図42においては、演出制御コマンドのそれぞれにコマンド番号を付し、コマンド名称とコマンドの内容とが関連付けて示されている。この図41および図42においては、変動パターンコマンドおよび図柄情報コマンドを示す。その他の演出制御コマンドは、第1実施形態と同様のものを用いる。
図41を参照して、1次再抽選なし・2次再抽選なし変動パターン♯1〜♯14のコマンドは、1次再抽選なしで、かつ2次再抽選なしの変動パターンを指定する変動パターンコマンドであり、たとえば、図38〜図40で説明した1次再抽選なし2次再抽選なしの各種変動パターンを示すものである。1次再抽選あり・2次再抽選なし変動パターン♯1〜♯5のコマンドは、1次再抽選ありで、かつ2次再抽選なしの変動パターンを指定する変動パターンコマンドであり、たとえば、図38〜図40で説明した1次再抽選あり2次再抽選なしの各種変動パターンを示すものである。
1次再抽選あり・大当り中2次再抽選後成上がりあり変動パターン♯1〜♯5のコマンドは、1次再抽選あり、かつ、大当り中2次再抽選表示後に成上がりありの変動パターンを指定する変動パターンコマンドであり、たとえば、図38〜図40で説明した1次再抽選あり大当り中2次再抽選後成上がりありの変動パターンを示すものである。1次再抽選あり・大当り終了時2次再抽選後成上がりあり変動パターン♯1〜♯5のコマンドは、1次再抽選あり、かつ、大当り終了時2次再抽選後に成上がりありの変動パターンを指定する変動パターンコマンドであり、たとえば、図38〜図40で説明した1次再抽選あり大当り終了時2次再抽選後成上がりありの各種変動パターンを示すものである。
1次再抽選なし・大当り中2次再抽選後成上がりあり変動パターン♯1〜♯5のコマンドは、1次再抽選なし、かつ、大当り中2次再抽選表示後に成上がりありの変動パターンを指定する変動パターンコマンドであり、たとえば、図38〜図40で説明した1次再抽選なし大当り中2次再抽選後成上がりありの変動パターンを示すものである。1次再抽選なし・大当り終了時2次再抽選後成上がりあり変動パターン♯1〜♯5のコマンドは、1次再抽選なし、かつ、大当り終了時2次再抽選後に成上がりありの変動パターンを指定する変動パターンコマンドであり、たとえば、図38〜図40で説明した1次再抽選なし大当り終了時2次再抽選後成上がりありの各種変動パターンを示すものである。
1次再抽選あり・大当り終了時2次再抽選後成上がりなし変動パターン♯1〜♯5のコマンドは、1次再抽選あり、かつ、大当り終了時2次再抽選表示後に成上がりなしの変動パターンを指定する変動パターンコマンドであり、たとえば、図38〜図40で説明した1次再抽選あり大当り終了時2次再抽選後成上がりなしの変動パターンを示すものである。1次再抽選なし・大当り終了時2次再抽選後成上がりなし変動パターン♯1〜♯5のコマンドは、1次再抽選なし、かつ、大当り終了時2次再抽選後に成上がりなしの変動パターンを指定する変動パターンコマンドであり、たとえば、図38〜図40で説明した1次再抽選なし大当り終了時2次再抽選後成上がりなしの各種変動パターンを示すものである。
図42を参照して、1次再抽選なし・第2確変大当り・2次再抽選なし変動パターン♯1〜♯4のコマンドは、1次再抽選なし、第2確変大当り、かつ、大当り中および大当り終了時の2次再抽選表示なしの変動パターンを指定する変動パターンコマンドであり、たとえば、図38〜図40で説明した第2確変大当りの1次再抽選なし2次再抽選なしの各種変動パターンを示すものである。
また、図柄情報コマンドは、図6に示す図柄情報コマンドと同様のコマンドである。これにより、第3実施形態においては、第1実施形態の場合と同様に、図柄情報コマンドにより、2次再抽選表示の有無および成上がりの有無を指定することができる。また、第3実施形態においては、図38〜図40に示すようなデータテーブルを用いることにより、変動パターンコマンドにより、2次再抽選表示の有無および成上がりの有無を指定することができる。
次に、第3実施形態による特別図柄停止図柄設定処理について説明する。第3実施形態の場合は、図14に示す特別図柄停止図柄設定処理のうち、S45、S47、および、S48のステップを含まない(実行されない)。第3実施形態においては、図柄情報コマンドの選択および送信のための設定は、変動パターン設定処理において行なわれる。
次に、第3実施形態による変動パターン設定処理について説明する。図43は、第3実施形態による変動パターン設定処理を示すフローチャートである。第3実施形態による変動パターン設定処理が図16の第1実施形態による変動パターン設定処理と異なるのは、次の点である。まず、S63,S64,S67,S68において選択される変動パターンデータテーブルとして、図38〜図40に示すデータテーブルが選択されることである。したがって、S69による変動パターンの選択には、図38〜図40に示すデータテーブルが用いられることとなる。また、S71とS72との間に、図柄情報コマンドを選択するS71aおよび図柄情報コマンドの送信を設定するS71bが設けられている。
S69で変動パターンが選択されるときには、選択された変動パターンに応じて、前述のような大当り中2次再抽選フラグと、大当り終了時2次再抽選フラグとがセットされる。具体的には、大当り中2次再抽選表示をすることが決定されると、前述した大当り中2次再抽選フラグがセットされ、大当り終了時2次再抽選表示をすることが決定されると、前述した大当り終了時2次再抽選フラグがセットされる。
S71aでは、前述したS47の場合と同様の選択方法により、第1確変大当りフラグ、第2確変大当りフラグ、大当り中2次再抽選フラグ(図43のS69において変動パターンが選択されるときに、選択された変動パターンに応じてセットされる。)、大当り終了時2次再抽選フラグ(図43のS69において変動パターンが選択されるときに、選択された変動パターンに応じてセットされる。)の状態に基づいて、図42に示す図柄情報コマンドのうちから送信する図柄情報コマンドを選択する。そして、S71bでは、S71aにより選択された図柄情報コマンドを送信するための設定(コマンドのセット)を行なう。このように図柄情報コマンドが設定されると、図11のS16において図柄情報コマンドが出力される。
次に、第3実施形態によるコマンド解析処理について説明する。第3実施形態によるコマンド解析処理においては、変動パターンコマンドにより2次再抽選表示の実行の有無が示されるので、図22のS217のように2次再抽選情報を格納する処理は、図柄情報コマンドを受信したときと同様に、変動パターンコマンドを受信したときにも行なう。その場合、図柄情報コマンドが示す2次再抽選情報と、変動パターンコマンドが示す2次再抽選情報とは、区別できるように個別に格納する。
次に、第3実施形態による図柄決定処理について説明する。第3実施形態による図柄決定処理が図25の第1実施形態による図柄決定処理と異なるのは、図25におけるS250およびS253のそれぞれの判断において用いられる演出制御コマンドが異なることである。
S250では、受信した図柄情報コマンドおよび変動パターンコマンドがともに、1次再抽選あり・大当り中2次再抽選後成上がり指定のコマンド、または、1次再抽選なし・大当り中2次再抽選後成上がり指定のコマンドであるときに、大当り中2次再抽選表示後成上がりありの指定があったと判断する。また、S253では、受信した図柄情報コマンドおよび変動パターンコマンドがともに、1次再抽選あり・大当り終了時2次再抽選後成上がり指定のコマンド、または、1次再抽選なし・大当り終了時2次再抽選後成上がり指定のコマンドであるときに、大当り終了時2次再抽選表示後成上がりありの指定があったと判断する。
図44は、第3実施形態による大当り表示処理を示すフローチャートである。図44の大当り表示処理が図27のものと異なる点は、S282bでの判断に用いられるコマンドが異なることである。
S282bでは、第1実施形態のS282の場合と異なり、今回の変動表示について、受信した図柄情報コマンド、および、変動パターンコマンドがともに確変大当り(第1確変大当り、または、第2確変大当り)で、かつ、2次再抽選表示なしを指定するか否かを判断する。これは、第3実施形態の場合には、確変大当り(第1確変大当り、または、第2確変大当り)の指定、および、2次再抽選表示の有無の指定が、図柄情報コマンドおよび変動パターンコマンドにより行なわれるからである。
図45は、第3実施形態による大当り遊技中処理を示すフローチャートである。図45の大当り遊技中処理が図28のものと異なる点は、S293bおよびS303bのそれぞれの判断において用いられる演出制御コマンドが異なることである。
S293bでは、第1実施形態のS293の場合と異なり、図柄情報コマンド、変動パターンコマンド、および、大当り開始コマンドのうち少なくとも1つのコマンドにより、大当り中2次再抽選表示を実行することが指定されているか否かを判断する。このように、大当り中2次再抽選表示は、図柄情報コマンド、変動パターンコマンド、および、大当り開始コマンドのうち少なくとも1つのコマンドにより、大当り中2次再抽選表示を実行することが指定されているときに実行される。これにより、たとえば、図柄情報コマンドおよび変動パターンコマンドを受信できなかったとき、または、図柄情報コマンドおよび変動パターンコマンドの受信後に電源断状態となったときであっても、大当り開始コマンドを受信したことに基づいて、大当り中2次再抽選表示を実行することができる。
また、S303bでは、第1実施形態のS303の場合と異なり、図柄情報コマンド、変動パターンコマンド、大当り開始コマンド、および、エンディング表示コマンドのうち少なくとも1つのコマンドにより、大当り終了時2次再抽選表示を実行することが指定されているか否かを判断する。これは、第3実施形態の場合には、2次再抽選表示の有無の指定が、これらのコマンドにより行なわれるからである。このように、大当り終了時2次再抽選表示は、図柄情報コマンド、変動パターンコマンド、大当り開始コマンド、および、エンディング表示コマンドのうち少なくとも1つのコマンドにより、大当り終了時2次再抽選表示を実行することが指定されているときに実行される。これにより、たとえば、図柄情報コマンドおよび変動パターンコマンドを受信できなかったとき、または、図柄情報コマンドおよび変動パターンコマンドの受信後に電源断状態となったときであっても、大当り開始コマンドとエンディング表示コマンドとのうち少なくとも1つを受信したことに基づいて、大当り終了時2次再抽選表示を実行することができる。
以上のように構成された第3実施形態では、第1実施形態と比べて、用いられる演出制御コマンドが一部異なるとともに、そのように演出制御コマンドが一部異なることにより遊技制御用マイクロコンピュータ53により実行される処理の一部と、表示制御用マイクロコンピュータ800により実行される処理の一部とが異なるが、その演出制御コマンドに基づいて、第1実施形態と同様の1次再抽選表示および2次再抽選表示が行なわれる。
なお、前述の実施の形態では、大当り開始後に送信される大当り終了時2次再抽選表示を指示するコマンド(大当りの種類、大当り終了時2次再抽選表示の有無、および、成上がりの有無に関する情報)として、大当り開始コマンドとエンディング表示コマンドとの複数種類のコマンドを用いる例を示した。しかし、これに限らず、大当り開始後に送信される2次再抽選表示を指示するコマンドとしては、エンディング表示コマンドのみを用いるようにしてもよい。その場合には、S303bにおいて、図柄情報コマンド、変動パターンコマンド、および、エンディング表示コマンドのうち少なくとも1つのコマンドにより、大当り終了時2次再抽選表示を実行することが指定されているか否かを判断する。
なお、前述の実施の形態では、大当り開始後に送信される大当り終了時2次再抽選表示を指示するコマンド(大当りの種類、大当り終了時2次再抽選表示の有無、および、成上がりの有無に関する情報)として、大当り開始コマンドとエンディング表示コマンドとの複数種類のコマンドを用いる例を示した。しかし、これに限らず、大当り開始後に送信される2次再抽選表示を指示するコマンドとしては、エンディング表示コマンドのみを用いるようにしてもよい。その場合には、S303bにおいて、図柄情報コマンド、変動パターンコマンド、および、エンディング表示コマンドのうち少なくとも1つのコマンドにより、大当り終了時2次再抽選表示を実行することが指定されているか否かを判断する。
なお、第3実施形態においては、第1実施形態の場合と同様に、大当り遊技状態が発生した後に送信される演出制御コマンドのうち、次のようなコマンドにより大当りの種類、大当り中2次再抽選表示の有無、および、成上がりの有無に関する情報を示すようにしてもよい。たとえば、大当り開始コマンドに替えて、または、大当り開始コマンドに加えて、ラウンド開始コマンドにより、大当りの種類、大当り中2次再抽選表示の有無、および、成上がりの有無に関する情報を示すようにしてもよい。また、大当り開始コマンドに替えて、または、大当り開始コマンドに加えて、ラウンド終了コマンドにより、大当りの種類、大当り中2次再抽選表示の有無、および、成上がりの有無に関する情報を示すようにしてもよい。このように、大当り遊技状態が発生した後に送信される演出制御コマンドのうち、大当りの種類、大当り中2次再抽選表示の有無、および、成上がりの有無に関する情報を示すコマンドは、大当り開始コマンドに限られるものではなく、前述したコマンドのうち少なくとも1つのコマンドを用いればよい。その場合には、図45のS293bにおいて、図柄情報コマンドと、変動パターンコマンドと、大当り遊技状態が発生した後に送信される大当り中2次再抽選表示の有無、および、成上がりの有無に関する情報を示すコマンド(1つまたは複数)とのうち、少なくとも1つのコマンドにより、大当り中2次再抽選表示を実行することが指定されているか否かを判断すればよい。
また、第3実施形態においては、第1実施形態の場合と同様に、大当り遊技状態が発生した後に送信される演出制御コマンドのうち、次のようなコマンドのうちのいずれか1つ、または、いずれか複数(全部を含む)のコマンドにより、大当りの種類、大当り終了時2次再抽選表示の有無、および、成上がりの有無に関する情報を示すようにしてもよい。このようなコマンドとしては、大当り開始コマンド、ラウンド開始コマンド、ラウンド終了コマンド、および、エンディング表示コマンドが対象となる。このように、大当り遊技状態が発生した後に送信される演出制御コマンドのうち、大当りの種類、大当り終了時2次再抽選表示の有無、および、成上がりの有無に関する情報を示すコマンドは、前述したコマンドのうち少なくとも1つのコマンドを用いればよい。その場合には、図45のS303bにおいて、図柄情報コマンドと、変動パターンコマンドと、大当り遊技状態が発生した後に送信される大当り終了時2次再抽選表示の有無、および、成上がりの有無に関する情報を示すコマンド(1つまたは複数)とのうち、少なくとも1つのコマンドにより、大当り終了時2次再抽選表示を実行することが指定されているか否かを判断すればよい。また、2次再抽選表示(大当り中2次再抽選表示、大当り終了時2次再抽選表示)に関する情報を含むラウンド開始コマンドまたはラウンド終了コマンドは、特定のラウンド(たとえば、第7ラウンドというような特定のラウンド)に送信されるコマンドであってもよく、また、抽選により決定された不特定のラウンド(たとえばランダムカウンタを用いてランダムに選択される不特定のラウンド)に送信されるコマンドであってもよい。
また、第3実施形態の場合は、第1実施形態および第2実施形態の場合と異なり、図柄情報コマンドと、変動パターンコマンドとにより、大当りの種類、大当り中2次再抽選表示の有無、および、成上がりの有無に関する情報を示すようにし、大当り遊技状態の開始後は、他の演出制御コマンドによりこれらの情報を示さない(これらの情報を含むコマンドを送信しない)ようにしてもよい。つまり、少なくとも図柄情報コマンドおよび変動パターンコマンドのそれぞれにより、大当りの種類、大当り中2次再抽選表示の有無、および、成上がりの有無を示せばよい。その場合には、図45のS293bにおいて、図柄情報コマンドと、変動パターンコマンドとのうち、少なくとも一方のコマンドにより、大当り中2次再抽選表示を実行することが指定されているか否かを判断すればよい。このような構成にすれば、図柄情報コマンドと、変動パターンコマンドとのどちらかのコマンドを受信できなかったときであっても、受信した方のコマンドに基づいて、大当り中2次再抽選表示を行なうことができる。
また、第3実施形態の場合は、第1実施形態および第2実施形態の場合と異なり、図柄情報コマンドと、変動パターンコマンドとにより、大当りの種類、大当り終了時2次再抽選表示の有無、および、成上がりの有無に関する情報を示すようにし、大当り遊技状態の開始後は、他の演出制御コマンドによりこれらの情報を示さない(これらの情報を含むコマンドを送信しない)ようにしてもよい。つまり、少なくとも図柄情報コマンドおよび変動パターンコマンドのそれぞれにより、大当りの種類、大当り終了時2次再抽選表示の有無、および、成上がりの有無を示せばよい。その場合には、図45のS303bにおいて、図柄情報コマンドと、変動パターンコマンドとのうち、少なくとも一方のコマンドにより、大当り終了時2次再抽選表示を実行することが指定されているか否かを判断すればよい。このような構成にすれば、図柄情報コマンドと、変動パターンコマンドとのどちらかのコマンドを受信できなかったときであっても、受信した方のコマンドに基づいて、大当り終了時2次再抽選表示を行なうことができる。
また、第3実施形態では、図柄情報コマンドと、変動パターンコマンドとにより、大当りの種類、および、大当り終了時2次再抽選表示の有無に関する情報が示される。これにより、大当り開始タイミングにおいて、図柄情報コマンドと変動パターンコマンドとが異なる内容のコマンドであるときには、変動パターンコマンドによる指示と図柄情報コマンドによる指示とが整合していないと判断して、前述したような大当り表示結果不整合表示(「???」の表示)を行なうようにしてもよい。
次に、前述した第1〜第3実施形態により得られる主な効果を説明する。
(1) 第1〜第3実施形態では、大当り遊技状態として、図19のS92、S93の設定で図20のS102〜S109が実行されること、および、図17の特別遊技処理においてS704で確変フラグがセットされることに基づいて確変制御モードに移行することにより、図12のS140〜S147において、特別可変入賞装置20を所定期間(30秒)開放状態に変化させることを所定回数(15回)を上限として行なう大当り遊技状態の終了後において確変状態に移行する第1確変大当り遊技状態が実行可能である。また、大当り遊技状態として、図19のS92、S93の設定で図20のS102〜S109が実行されること、および、図17の特別遊技処理で確変フラグがセットされないことにより確変制御モードに移行しないことにより、図12のS140〜S147において、当該大当り遊技状態の終了後において確変状態に移行しない通常大当り遊技状態が実行可能である。また、大当り遊技状態として、図19のS94、S95の設定で図20のS102〜S109が実行されること、および、図17の特別遊技処理においてS704で確変フラグがセットされることに基づいて確変制御モードに移行することにより、図12のS140〜S147において、特別可変入賞装置20を、所定期間よりも短い期間(1秒)、および、所定回数よりも少ない回数(2ラウンド)のうち少なくともどちらかで開放状態に変化させる第2確変大当り遊技状態の終了後において確変状態に移行する第2確変大当り遊技状態が実行可能である。
また、第1〜第3実施形態では、飾り変動表示装置9において行なわれる確変状態となるか否かを示す演出として、図8の(C)〜(E)のように、通常大当り表示結果を仮停止させた後、いずれかの種類の大当り表示結果を導出表示させる第1演出表示としての1次再抽選表示と、図8の(G),(H)に示す大当り中2次再抽選表示、および、図8の(K),(L)に示す大当り終了時2次再抽選表示のように、確変状態となるか否かを示す2次再抽選表示とを実行することができる。このように確変状態となるか否かを示す演出表示が複数種類設けられることにより、演出表示のバリエーションが豊富になるので、演出表示の面から遊技者の興趣を高めることができる。また、2次再抽選表示については、たとえば第1確変大当り遊技状態または通常大当り遊技状態のような大当り遊技状態が開始された後に行なわれるので、当該大当り遊技状態中の遊技者の興趣を高めることができる。
また、第1実施形態では、変動パターンコマンドに基づいて1次再抽選表示の実行が指示されて図25のS243でYと判断され、かつ、図柄情報コマンド、および、大当り開始後に送信される2次再抽選表示を指示するコマンド(大当り開始コマンド、エンディング表示コマンド)の少なくともいずれか一方に基づいて2次再抽選表示の実行が指示されたときにおいて、図柄情報コマンドが第1確変状態となる旨を示しているときには、図25のS245でY、S248でN、S250でYまたはN、S253でYと判断され、図25のS251,S254のように1次再抽選表示で通常大当り表示結果が導出表示され、図25のS252,S256、図28のS300,S309のように、2次再抽選表示で確変状態になる旨が表示される。これにより、第1確変大当りとなるときの変動表示において、2次再抽選表示が行なわれる前の1次再抽選表示で確変状態となることが示されてしまうというような演出表示の不都合が生じることを防ぐことができる。また、大当り開始コマンドおよびエンディング表示コマンドのように大当り開始後に送信される2次再抽選表示を指示するコマンドにより、2次再抽選表示の実行によって確変状態となる旨の表示を行なうか否かが指示されるので、2次再抽選表示において、確変状態となる旨の表示を行なうか否かについて誤って示してしまうことを防ぐことができる。
また、第1実施形態では、図14、図18、および、図20に示すように、変動表示を開始するときと、大当り遊技状態(第1確変大当り遊技状態、通常大当り遊技状態)が開始された後というような異なるタイミングに送信される図柄情報コマンドと、大当り遊技状態(第1確変大当り遊技状態、通常大当り遊技状態)開始後に送信される2次再抽選表示を指示するコマンド(大当り開始コマンド、エンディング表示コマンド)との複数のコマンドにより、2次再抽選表示を実行することが示され、図28のS303,S305〜S309に示すように、これらコマンドの少なくともいずれか一方により2次再抽選表示を実行することが示されたときに2次再抽選表示の実行が指示された旨の判定がされる。このように、異なるタイミングに送信される複数のコマンドを用いて第2演出表示を実行することが示されるので、たとえば、図柄情報コマンドを表示制御用マイクロコンピュータ800が取りこぼした場合、および、図柄情報コマンドを表示制御用マイクロコンピュータ800が取り込んだ後にパチンコ遊技機1の電源が停電等により断たれた場合のように一方のコマンドに基づく2次再抽選表示が実行不可能となるときでも、大当り開始後に送信される2次再抽選表示を指示するコマンドのような他方のコマンドに基づいて2次再抽選表示を実行することができるようになる。また、大当り遊技状態開始後に送信される2次再抽選表示を指示するコマンドを表示制御用マイクロコンピュータ800が取りこぼした場合であっても、図柄情報コマンドを受信しているときには、図柄情報コマンドに基づいて、2次再抽選表示を実行することができるようになる。
また、第1実施形態では、図27のS282〜S285,S287に示すように、大当り遊技状態が開始されるときにおいて、導出表示された大当り表示結果が、図柄情報コマンドが示す大当り判定の判定結果および大当り種類決定の決定結果、および、2次再抽選表示を行なうか否かについての決定結果とに対応する表示結果と整合しないときに、S288により、図8(F2)のように、このような不整合が生じることを防ぐ所定の表示結果(???)が表示されるので、このような整合性がなく誤った表示結果が長期間に亘って表示されるのを避けることができる。
(2) また、第2実施形態では、変動パターンコマンドに基づいて1次再抽選表示の実行が指示されて図25のS243でYと判断され、かつ、変動表示パターンコマンド、および、大当り開始後に送信される2次再抽選表示を指示するコマンド(大当り開始コマンド、エンディング表示コマンド)の少なくともいずれか一方に基づいて2次再抽選の実行が指示されたときにおいて、図柄情報コマンドが第1確変状態となる旨を示しているときには、図25のS245でY、S248でN、S250でYまたはN、S253でYと判断され、図25のS251,S254のように1次再抽選表示で通常大当り表示結果が導出表示され、図25のS252,S256、図37のS300,S309のように、2次再抽選表示で確変状態になる旨が表示される。これにより、第1確変大当りとなるときの変動表示において、2次再抽選表示が行なわれる前の1次再抽選表示で確変状態となることが示されてしまうというような演出表示の不都合が生じることを防ぐことができる。また、大当り開始コマンドおよびエンディング表示コマンドのように大当り開始後に送信される2次再抽選表示を指示するコマンドにより、2次再抽選表示の実行によって確変状態となる旨の表示を行なうか否かが指示されるので、2次再抽選表示において、確変状態となる旨の表示を行なうか否かについて誤って示してしまうことを防ぐことができる。
また、第2実施形態では、図16、図18、および、図20に示すように、変動表示を開始するときと、大当り遊技状態(第1確変大当り遊技状態、通常大当り遊技状態)が開始された後というような異なるタイミングに送信される変動パターンコマンドと、大当り開始後に送信される2次再抽選表示を指示するコマンド(大当り開始コマンド、エンディング表示コマンド)との複数のコマンドにより、2次再抽選表示を実行することが示され、図37のS303a,S305〜S309に示すように、これらコマンドの少なくともいずれか一方により2次再抽選表示を実行することが示されたときに2次再抽選表示の実行が指示された旨の判定がされる。このように、異なるタイミングに送信される複数のコマンドを用いて第2演出表示を実行することが示されるので、たとえば、変動パターンコマンドを表示制御用マイクロコンピュータ800が取りこぼした場合、および、変動パターンコマンドを表示制御用マイクロコンピュータ800が取り込んだ後にパチンコ遊技機1の電源が停電等により断たれた場合のように一方のコマンドに基づく2次再抽選表示が実行不可能となるときでも、大当り開始後に送信される2次再抽選表示を指示するコマンドのような他方のコマンドに基づいて2次再抽選表示を実行することができるようになる。また、大当り遊技状態開始後に送信される2次再抽選表示を指示するコマンドを表示制御用マイクロコンピュータ800が取りこぼした場合であっても、変動パターンコマンドを受信しているときには、変動パターンコマンドに基づいて、2次再抽選表示を実行することができるようになる。
また、第2実施形態では、図36のS282a〜S285,S287に示すように、大当り遊技状態が開始されるときにおいて、導出表示された大当り表示結果が、図柄情報コマンドが示す大当り判定の判定結果および大当り種類決定の決定結果、および、変動パターンコマンドが示す2次再抽選表示を行なうか否かについての決定結果とに対応する表示結果と整合しないときに、S288により、図8(F2)のように、このような不整合が生じることを防ぐ所定の表示結果(???)が表示されるので、このような整合性がなく誤った表示結果が長期間に亘って表示されるのを避けることができる。
(3) 図7に示すように、大当り開始後に送信される2次再抽選表示を指示するコマンドが、大当り開始コマンドのように、大当り遊技状態を開始することをさらに示すものである。これにより、2次再抽選表示の実行を示すために別個に新たなコマンド(一般的に用いられるコマンドではなく2次再抽選表示の実行を示す専用のコマンド)を設ける場合と比べて、コマンド数を削減することができる。
(4) また、第1実施形態のなお書きで、大当り開始後に送信される2次再抽選表示を指示するコマンドとして、ラウンド開始コマンドおよびラウンド終了コマンドの少なくとも一方を用いることを説明した。このように、大当り開始後に送信される2次再抽選表示を指示するコマンドが、ラウンド開始コマンド、および、ラウンド終了コマンドのうちの少なくとも一方であるときには、2次再抽選表示の実行を示すために別個に新たなコマンド(一般的に用いられるコマンドではなく2次再抽選表示の実行を示す専用のコマンド)を設ける場合と比べて、コマンド数を削減することができる。
(5) 図7に示すように、大当り開始後に送信される2次再抽選表示を指示するコマンドが、エンディング表示コマンドのように、大当り遊技状態を終了することをさらに示すものである。これにより、2次再抽選表示の実行を示すために別個に新たなコマンド(一般的に用いられるコマンドではなく2次再抽選表示の実行を示す専用のコマンド)を設ける場合と比べて、コマンド数を削減することができる。
(6) また、第3実施形態では、変動パターンコマンドに基づいて1次再抽選表示の実行が指示されて図25のS243でYと判断され、かつ、変動パターンコマンドおよび図柄情報コマンドの少なくとも一方に基づいて2次再抽選表示の実行が指示されたときにおいて、図柄情報コマンドが第1確変状態となる旨を示しているときには、図25のS245でY、S248でN、S250でYまたはN、S253でYと判断され、図25のS251,S254のように1次再抽選表示で通常大当り表示結果が導出表示され、図25のS252,S256、図45のS300,S309のように、2次再抽選表示で確変状態になる旨が表示される。これにより、第1確変大当りとなるときの変動表示において、2次再抽選表示が行なわれる前の1次再抽選表示で確変状態となることが示されてしまうというような演出表示の不都合が生じることを防ぐことができる。
また、第3実施形態では、図41および図42に示すように、少なくとも変動パターンコマンドと図柄情報コマンとの複数のコマンドにより、2次再抽選表示を実行することが示され、図45のS303b,S305〜S309に示すように、これらコマンドの少なくとも一方により2次再抽選表示を実行することが示されたときに2次再抽選表示の実行が指示された旨の判定がされる。このように、複数のコマンドを用いて2次再抽選表示を実行することが示されるので、たとえば、図柄情報コマンドを表示制御用マイクロコンピュータ800が取りこぼした場合のように一方のコマンドに基づく2次再抽選表示が実行不可能となるときでも、変動パターンコマンドのような他方のコマンドに基づいて2次再抽選表示を実行することができるようになる。
また、第3実施形態では、図44のS282b〜S285,S287に示すように、大当り遊技状態が開始されるときにおいて、導出表示された大当り表示結果が、図柄情報コマンドおよび変動パターンコマンドが示す大当り判定の判定結果および大当り種類決定の決定結果、および、2次再抽選表示を行なうか否かについての決定結果とに対応する表示結果と整合しないときに、S288により、図8(F2)のように、このような不整合が生じることを防ぐ所定の表示結果(???)が表示されるので、このような整合性がなく誤った表示結果が長期間に亘って表示されるのを避けることができる。
(7) 第1〜第3実施形態で、図28、図37、図45のS307,S309に示すように、大当り遊技状態(第1確変大当り遊技状態、通常大当り遊技状態)が終了するときに2次再抽選表示が実行されるので、変動表示の開始時から大当り遊技状態の終了時までというような長期間に亘り遊技者の興趣を向上させることができる。また、図28、図37、図45のS304、図30のS503および図23のS406に示すように、2次再抽選表示が実行されずに大当り遊技状態(第1確変大当り遊技状態)が終了するときに、大当り遊技状態が終了したことを2次再抽選表示とは異なる態様で報知する大当り通常終了表示が実行されるので、遊技者が、2次再抽選表示が実行されないことを容易に把握することができるようになる。また、前述したように、図28、図37、図45のS306,S308でセットされる2次再抽選表示の実行時間が図30のS502でセットされる大当り通常終了表示の実行時間よりも長くなるように設定されているので、2次再抽選表示が実行されないときに、飾り変動表示装置9で無駄に表示時間が長くなることを防止することができる。
次に、以上に説明した実施の形態の変形例や特徴点を以下に列挙する。
(1) 前述した実施の形態では、変動表示部について、特別図柄表示器8と飾り変動表示装置9とで構成される例を説明した。しかし、これに限らず、変動表示部は、特別図柄を表示する特別図柄表示装置のみで構成されるようにしてもよい。その場合には、飾り変動表示装置9と同様の画像が表示可能な表示装置により特別図柄表示装置を構成し、当該特別図柄表示装置で表示する特別図柄として、前述した飾り図柄と同様の図柄を表示するとともに、前述した背景画像等の飾り図柄以外の各種画像を同様に表示するように制御する。
(2) 前述した実施の形態においては、制御信号に基づいて飾り変動表示装置9を含む演出制御装置の制御(遊技の演出の制御)を行なう演出制御手段として、表示制御と音制御とランプ制御とを統括的に制御可能な表示制御用マイクロコンピュータを設けた。しかし、これに限らず、次のような構成を採用してもよい。表示制御を行なうマイクロコンピュータと、音制御を行なうマイクロコンピュータと、ランプ制御を行なうマイクロコンピュータとを設け、遊技制御用マイクロコンピュータが、これらのマイクロコンピュータのそれぞれに、表示制御コマンド、音制御コマンド、および、ランプ制御コマンドを与え、そのコマンドに応じて各マイクロコンピュータが各制御を個別に実行するような構成を採用してもよい。
(3) 前述した実施の形態では、各々が識別可能な複数種類の識別情報の変動表示を個別に行なうことが可能な変動表示装置を有し、変動表示の表示結果が予め定められた特定表示結果となったときに遊技者にとって有利な特定遊技状態に制御される遊技機について説明したが、これに限らず、たとえば、1ゲームに対して賭け数を設定することによりゲームを開始させることが可能となり、変動表示部の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、該変動表示部の表示結果に応じて所定の入賞が発生可能であるスロットマシンなどであってもよい。
(4) 遊技機としては、表示装置を有するものであれば、たとえば、一般電役機、又はパチコンと呼ばれる確率設定機能付き遊技機等であっても構わない。さらには、プリペイドカードによって球貸しを行なうCR式弾球遊技機だけではなく、現金によって球貸しを行なう遊技機にも適用可能である。すなわち、LCD等からなる表示装置を有し、識別情報としての図柄を変動表示することが可能な遊技機であれば、どのような形態のものであっても構わない。また、入賞球の検出に応答して所定数の賞球を払い出す払出式遊技機に限定されるものではなく、遊技球を封入し入賞球の検出に応答して得点を付与する封入式遊技機にも適用することができる。
(5) 前述した実施の形態は、パチンコ遊技機1の動作をシミュレーションするゲーム機などにも適用することができる。前述した実施の形態を実現するためのプログラム及びデータは、コンピュータ装置等に対して、着脱自在の記録媒体により配布・提供される形態に限定されるものではなく、予めコンピュータ装置等の有する記憶装置にプリインストールしておくことで配布される形態を採っても構わない。さらに、本発明を実現するためのプログラム及びデータは、通信処理部を設けておくことにより、通信回線等を介して接続されたネットワーク上の、他の機器からダウンロードすることによって配布する形態を採っても構わない。そして、ゲームの実行形態も、着脱自在の記録媒体を装着することにより実行するものだけではなく、通信回線等を介してダウンロードしたプログラム及びデータを、内部メモリ等に一旦格納することにより実行可能とする形態、通信回線等を介して接続されたネットワーク上における、他の機器側のハードウェア資源を用いて直接実行する形態としてもよい。さらには、他のコンピュータ装置等とネットワークを介してデータの交換を行なうことによりゲームを実行するような形態とすることもできる。
(6) なお、前述した実施の形態においては、2次再抽選表示の演出として、図8に示すカードの変動表示、および、スロットマシンの変動表示のように図柄を再度変動表示させて表示結果を導出表示することにより確変状態となるか否かを示す例を示した。しかし、これに限らず、2次再抽選表示としては、たとえば、所定のキャラクタを用いて確変状態となるか否かを示す表示を行なう等、図柄以外の画像を表示することにより、2次再抽選表示を行なうようにしてもよい。また、2次再抽選表示の演出として図柄を再度変動表示させて表示結果を導出表示することにより確変状態となるか否かを示すときにおいて、再度変動表示させる図柄は、たとえばスロットマシンでの変動表示のように飾り図柄と同様の種類の図柄であってもよく、たとえばカードの変動表示のように飾り図柄とは異なる種類の図柄であってもよい。
(7) 前述した実施の形態においては、非確変大当りとなるときには、2次再抽選表示を必ず行なう例を示した。しかし、これに限らず、非確変大当りとなるときに、ランダムカウンタ等のランダム決定手段を用いて、2次再抽選表示を実行するか否かをランダムに選択決定するようにしてもよい。
(8) 前述した実施の形態においては、大当り遊技状態において、大入賞口(大入賞口21)の開放中(ラウンド中)に打球が大入賞口内のV入賞領域に入賞してV入賞スイッチ(V入賞スイッチ64)で検出されると、継続権が発生し、次のラウンドに移行する例を示した。しかし、これに限らず、V入賞スイッチを設けずに、各ラウンド中(ただし、最終ラウンドを除く)において、大入賞口の開放中に打球が大入賞口内に所定数(たとえば、10個)入賞したとき、または、大入賞口が開放されてから一定期間(たとえば、通常大当り遊技状態および第1確変大当り遊技状態においては30秒間、第2確変遊技状態においては1秒間)が経過したときに、必ず次のラウンドへ移行する制御を行なうようにしてもよい。
(9) 前述した実施の形態においては、飾り図柄の変動表示を停止させるためのコマンドとして、図柄停止コマンドを用いる例を示した。しかし、これに限らず、図柄停止コマンドを用いずに、飾り図柄の変動表示を開始してからの経過時間を表示制御用マイクロコンピュータ800において監視し、変動表示を開始してから、変動パターンコマンドにより指定された変動時間が経過したときに、飾り図柄の変動表示を停止させる制御を行なうようにしてもよい。
(10) 前述した実施の形態では、確変状態に制御される大当り遊技状態として、第1確変大当り遊技状態の他に、第2確変大当り遊技状態を用いる例を説明した。しかし、これに限らず、第2確変大当り遊技状態を用いる代わりに、第2確変大当り遊技状態と同
様の大当り遊技状態での制御(ラウンド回数の上限値が2回で、かつ、各ラウンドにおける大入賞口21の開放時間が1秒)を行なった後に、確変状態に制御されずに、時短状態に制御される時短大当り遊技状態(2ラウンド時短大当り遊技状態)を用いる制御を行なうようにしてもよい。また、第2確変大当り遊技状態後に確変状態とする制御に加えて、前述のような時短大当り遊技状態(2ラウンド時短大当り遊技状態)後に時短状態とする制御も大当り遊技状態の種類として選択されるようにしてもよい。その他の例として、第1確変大当り遊技状態を用いる代わりに、第1確変大当り遊技状態と同様の大当り遊技状態での制御(ラウンド回数の上限値が15回で、かつ、各ラウンドにおける大入賞口21の開放時間が30秒)を行なった後に、確変状態に制御されずに、時短状態に制御される時短大当り遊技状態(15ラウンド時短大当り遊技状態)を用いる制御を行なうようにしてもよい。また、第1確変大当り遊技状態後に確変状態とする制御に加えて、前述のような時短大当り遊技状態(15ラウンド時短大当り遊技状態)後に時短状態とする制御も大当り遊技状態の種類として選択されるようにしてもよい。
(11) 前述した実施の形態は、次のような構成を含んでいる。前記第2演出表示コマンドは、前記特定遊技状態(第1特定遊技状態または第2特定遊技状態)を開始することをさらに示す特定遊技状態開始コマンド(図7の大当り開始コマンド)と、前記ラウンドを開始することをさらに示すラウンド開始コマンド(図7のラウンド開始コマンド)と、前記ラウンドを終了することをさらに示すラウンド終了コマンド(図7のラウンド終了コマンド)と、前記特定遊技状態(第1特定遊技状態または第2特定遊技状態)を終了することをさらに示す特定遊技状態終了コマンド(図7のエンディング表示コマンド)とを含み、
前記第2演出表示コマンド送信手段は、前記特定遊技状態が開始されるときに、前記特定遊技状態開始コマンドを送信し(図18のS83、図11のS16)、前記ラウンドを開始するときに前記ラウンド開始コマンドを送信し(図20のS104、図11のS16)、前記ラウンドを終了するときに前記ラウンド終了コマンドを送信し(図20のS109、図11のS16)、前記特定遊技状態が終了するときに、前記特定遊技状態終了コマンドを送信する(図20のS110、図11のS16)。
このような構成によれば、演出制御手段(表示制御用マイクロコンピュータ800)が、前記識別情報の変動表示を開始するときに送信するコマンドであって、前記第2演出表示実行決定手段による決定結果を示すコマンド(前記結果コマンド、前記変動表示開始コマンド)を取りこぼしても、特定遊技状態開始コマンド、ラウンド開始コマンド、ラウンド終了コマンド、特定遊技状態開始コマンドの少なくとも1つを受信することにより、第2演出表示(2次再抽選表示)を実行することができるようになる。
(12) 前述した実施の形態は、次のような構成を含んでいる。前記第2演出表示コマンドは、前記特定遊技状態(第1特定遊技状態または第2特定遊技状態)を開始することをさらに示す特定遊技状態開始コマンド(図7の大当り開始コマンド)と、前記ラウンドを開始することを示すラウンド開始コマンド(図7のラウンド開始コマンド)とを含み、
前記第2演出表示コマンド送信手段は、前記特定遊技状態(第1特定遊技状態または第2特定遊技状態)が開始されるときに、前記特定遊技状態開始コマンドを送信し(図18のS83、図11のS16)、前記ラウンドを開始するときに前記ラウンド開始コマンドを送信する(図20のS104、図11のS16)。
このような構成によれば、演出制御手段(表示制御用マイクロコンピュータ800)が、特定遊技状態開始コマンドを取りこぼしても、ラウンド開始コマンドを受信することにより、第2演出表示(2次再抽選表示)を実行することができるようになる。
(13) 前述した実施の形態は、次のような構成を含んでいる。前記第2演出表示コマンドは、前記特定遊技状態(第1特定遊技状態または第2特定遊技状態)を開始することをさらに示す特定遊技状態開始コマンド(図7の大当り開始コマンド)と、前記特定遊技状態(第1特定遊技状態または第2特定遊技状態)を終了することをさらに示す特定遊技状態終了コマンド(図7のエンディング表示コマンド)とを含み、
前記第2演出表示コマンド送信手段は、前記特定遊技状態(第1特定遊技状態または第2特定遊技状態)が開始されるときに、前記特定遊技状態開始コマンドを送信し(図18のS83、図11のS16)、前記特定遊技状態が終了するときに、前記特定遊技状態終了コマンドを送信する(図20のS110、図11のS16)。
このような構成によれば、演出制御手段(表示制御用マイクロコンピュータ800)が、特定遊技状態開始コマンドを取りこぼしても、特定遊技状態終了コマンドを受信することにより、第2演出表示(2次再抽選表示)を実行することができるようになる。
(14) 前述した実施の形態は、次のような構成を含んでいる。前記第2演出表示コマンドは、前記ラウンドを開始することを示すラウンド開始コマンド(図7のラウンド開始コマンド)と、前記特定遊技状態(第1特定遊技状態または第2特定遊技状態)を終了することをさらに示す特定遊技状態終了コマンド(図7のエンディング表示コマンド)とを含み、
前記第2演出表示コマンド送信手段は、前記ラウンドを開始するときに前記ラウンド開始コマンドを送信し(図20のS104、図11のS16)、前記特定遊技状態が終了するときに、前記特定遊技状態終了コマンドを送信する(図20のS110、図11のS16)。
このような構成によれば、演出制御手段(表示制御用マイクロコンピュータ800)が、ラウンド開始コマンドを取りこぼしても、特定遊技状態終了コマンドを受信することにより、第2演出表示(2次再抽選表示)を実行することができるようになる。
(15) 前述した実施の形態は、次のような構成を含んでいる。前記第2演出表示コマンドは、前記特定遊技状態(第1特定遊技状態または第2特定遊技状態)を開始することをさらに示す特定遊技状態開始コマンド(図7の大当り開始コマンド)と、前記ラウンドを開始することを示すラウンド開始コマンド(図7のラウンド開始コマンド)と、前記特定遊技状態(第1特定遊技状態または第2特定遊技状態)を終了することをさらに示す特定遊技状態終了コマンド(図7のエンディング表示コマンド)とを含み、
前記第2演出表示コマンド送信手段は、前記特定遊技状態(第1特定遊技状態または第2特定遊技状態)が開始されるときに、前記特定遊技状態開始コマンドを送信し(図18のS83、図11のS16)、前記ラウンドを開始するときに前記ラウンド開始コマンドを送信し(図20のS104、図11のS16)、前記特定遊技状態が終了するときに、前記特定遊技状態終了コマンドを送信する(図20のS110、図11のS16)。
このような構成によれば、演出制御手段(表示制御用マイクロコンピュータ800)が、特定遊技状態開始コマンドを取りこぼしても、ラウンド開始コマンドを受信することにより、第2演出表示(2次再抽選表示)を実行することができるようになる。また、演出制御手段(表示制御用マイクロコンピュータ800)が、特定遊技状態開始コマンドおよびラウンド開始コマンドを取りこぼしても、特定遊技状態終了コマンドを受信することにより、第2演出表示(大当り終了時2次再抽選表示)を実行することができるようになる。
(16) 前記第2演出表示実行制御手段(図28のS298,S300,S307,S309)は、前記特定遊技状態が開始されたときから前記特定遊技状態が終了するまでの間の特定遊技状態中における第1のタイミング(図28のS298,S300)と、前記特定遊技状態が終了するときにおける第2のタイミング(図28のS307,S309)とに前記第2演出表示(大当り終了時2次再抽選表示)を実行可能である。
前記第1実施形態の場合は、前記第2演出表示実行決定手段による決定結果を示す前記結果コマンドは、さらに、第2演出表示を実行するタイミング(大当り中、大当り終了時)を示す(図6)。前記第2実施形態の場合は、前記第2演出表示実行決定手段による決定結果を示す前記変動表示開始コマンドは、さらに、第2演出表示を実行するタイミング(大当り中、大当り終了時)を示す(図34)。前記第3実施形態の場合は、前記第2演出表示実行決定手段による決定結果を示す前記結果コマンドと、前記第2演出表示実行決定手段による決定結果を示す前記変動表示開始コマンドとのそれぞれは、さらに、第2演出表示を実行するタイミング(大当り中、大当り終了時)を示す(図41、図42)。
また、前記第1実施形態〜第3実施形態および前述の変形例のそれぞれに示された前記第2演出表示コマンド(大当り開始コマンド、ラウンド開始コマンド、ラウンド終了コマンド、エンディング表示コマンドのうち、いずれか1のコマンド、または、いずれか複数のコマンド)は、さらに、第2演出表示を実行するタイミング(大当り中、大当り終了時)を示す(図7等)。
そして、前記第1実施形態の場合は、前記結果コマンド判定手段が、さらに、前記第2演出表示を実行するタイミングを判定し(図25のS253)、前記第2演出表示を前記第2のタイミングで実行する旨の判定をしたとき(図25のS253Y)には、第2演出表示実行制御手段により、前記第1のタイミングで前記確率変動状態になる旨(確変大当り図柄の組合せ)を表示させない(S255)。また、前記第2実施形態の場合は、前記変動表示開始コマンド判定手段が、さらに、前記第2演出表示を実行するタイミングを判定し(図25のS253)、前記第2演出表示を前記第2のタイミングで実行する旨の判定をしたとき(図25のS253Y)には、第2演出表示実行制御手段により、前記第1のタイミングで前記確率変動状態になる旨(確変大当り図柄の組合せ)を表示させない(S255)。また、前記第3実施形態の場合は、前記第2演出表示実行判定手段が、さらに、前記第2演出表示を実行するタイミングを判定し(図25のS253)、前記第2演出表示を前記第2のタイミングで実行する旨の判定をしたとき(図25のS253Y)には、第2演出表示実行制御手段により、前記第1のタイミングで前記確率変動状態になる旨(確変大当り図柄の組合せ)を表示させない(S255)。
このような構成によれば、第2演出表示について、第2のタイミングで実行するときには、第1のタイミングで確率変動状態になる旨が表示されないので、第2のタイミングで第2演出表示が行なわれる前の第1のタイミングでの第2演出表示で確率変動状態となることが示されてしまうというような演出表示の不都合が生じることを防ぐことができる。
(17) 前述した第1〜第3実施の形態では、1次再抽選表示が行なわれるか否かに関わらず、2次再抽選表示をするか否かが決定される例を示した。しかし、これに限らず、通常大当りとなるときには、1次再抽選表示が行なわれるときに、必ず、2次再抽選表示を実行するように制御してもよい。このようにすれば、1次再抽選表示で成上がれなかった遊技者の興趣の低下を防ぐことができる。
(18) 前述した第3実施形態では、図柄情報コマンドと、変動パターンコマンドとの両方により2次再抽選表示の有無を指定する場合の一例として、変動パターン選択用のデータテーブルを用いて、変動パターンコマンドを選択するとともに、2次再抽選表示を実行するか否かの選択および実行する2次再抽選表示の種類の選択をし、その選択結果に応じて、図柄情報コマンドを選択する例を示した。しかし、これに限らず、第1実施形態のように、2次再抽選表示を実行するか否かの判定および実行する2次再抽選表示の種類を選択する判定を、前述したようなランダムカウンタと判定値とを用いて行ない、その判定結果に基づいて、図柄情報コマンドを選択するようにしてもよい。その場合には、そのような判定結果に応じて、その判定結果と、変動パターンコマンドが示す2次再抽選表示を実行するか否かおよび実行する2次再抽選表示の種類に関する情報とが、一致するように変動パターンを選択すればよい。
(19) 飾り変動表示装置9を含む演出制御装置の制御(遊技の演出の制御)を行なう演出制御手段としては、表示制御を行なう表示制御用マイクロコンピュータ(表示制御基板に設けられる)と、たとえば音制御およびランプ制御のような表示制御以外の演出制御を行なう演出制御用マイクロコンピュータ(演出制御基板に設けられる)とを設け、遊技制御用マイクロコンピュータが、演出制御用マイクロコンピュータへ表示制御、音制御、および、ランプ制御を含む演出制御用のコマンドを与え、その演出制御用のコマンドに基づいて、演出制御用マイクロコンピュータから表示制御用マイクロコンピュータへ表示制御コマンドを与えるようにしてよい。演出制御用マイクロコンピュータから表示制御用マイクロコンピュータへの表示制御コマンドの与え方としては、遊技制御用マイクロコンピュータからの演出制御コマンドにより指示された表示制御の内容に応じて表示制御用コマンドを作成して出力する(加工して出力する)ようにしてもよく、遊技制御用マイクロコンピュータからの演出制御コマンドのうち、表示制御を対象とするコマンドをそのまま表示制御用マイクロコンピュータへ出力する(加工せずに出力する)ようにしてもよい。演出制御コマンドにより指示された表示制御の内容に応じて表示制御用コマンドを作成して出力する構成を採用したときには、演出制御手段側で演出に関する制御内容を決定することができ、その決定にしたがった処理を、ランプ、音、および、表示で統一させることができる。そして、遊技制御用マイクロコンピュータ側から演出制御コマンドを受ける演出制御用マイクロコンピュータで演出制御手段側での演出に関する決定を行ない、さらに、その決定結果を、遊技制御用マイクロコンピュータ側で決定されて演出制御コマンドにより示された演出に関する制御内容の決定結果に合わせて、制御内容をまとめて示す表示制御用コマンドを表示制御用マイクロコンピュータへ出力することができるので、制御内容に関する各種決定事項を出力するための処理回数を増やさずに済むようになる。
(20) 前述した実施の形態では、1つの変動パターン(変動パターンコマンド)に対して1つの変動時間が定められている例を示した。しかし、これに限らず、1つの変動パターン(変動パターンコマンド)に対して複数の変動時間が定められるようにしてもよい。その場合には、表示結果がリーチはずれとなるときの変動パターン(変動パターンコマンド)について、変動パターン(変動パターンコマンド)に対して、複数の変動時間を定めておく。さらに、このような複数の変動時間を、リーチはずれ時の大当り表示結果に対する表示結果の図柄のずれ数と対応付けておき、リーチはずれ時の図柄のずれ数を図柄情報コマンドにより特定する。そして、表示制御用マイクロコンピュータにおいて、変動パターンコマンドと図柄情報コマンドとに基づいて、変動パターンと変動時間とを特定し、特定した変動パターンを特定した変動時間分だけ実行する。このように構成すれば、1つの変動パターンにより複数の変動時間の変動表示を実行でき、これにより、演出制御コマンド数を削減することが可能となる。
(21) 前述した実施の形態では、図25の図柄決定処理のように、2次再抽選表示における表示結果を変動表示の開始時に決定する例を示した。しかし、これに限らず、2次再抽選表示における表示結果を、たとえば、第6ラウンドの終了コマンドの受信時およびエンディング表示コマンドの受信時のように、2次再抽選表示が行なわれる直前のタイミングで決定するようにしてもよい。このように構成すれば、変動表示中または大当り遊技状態中に電源断状態となったときであっても、大当り遊技状態の開始後に送信される2次再抽選表示の有無および成上がりの有無を示す前述のようなコマンドに基づいて、2次再抽選表示における表示結果を決定することが可能となり、このような電源断状態となったときに特別な処理(イレギュラーな処理)を実行しなくても済むようになる。
(22) 前述した実施の形態では、1回の変動表示に関連して実行可能な2次再抽選表示の実行回数として、最大2回である例を示した。しかし、これに限らず、1回の変動表示に関連して実行可能な2次再抽選表示の実行回数としては、1回であってもよく、また、3回以上であってもよい。
(23) 前述した実施の形態では、再抽選表示の例として、通常大当りから第1確変大当りへ成上がるか否かを表示する例を示した。しかし、これに限らず、再抽選表示としては、次のようなものを行なうようにしてもよい。所定条件が成立したとき(たとえば、飾り図柄の表示結果が予め定められた特別表示結果となったとき)に、大当り遊技状態の終了後に特別遊技状態として時短状態に移行する制御が行なわれる場合において、時短状態に移行する制御をしない通常大当りから、時短状態に移行する制御をする時短大当りへ成上がるか否かを表示する再抽選表示を行なうようにしてもよい。
(24) 前述した実施の形態では、再抽選表示の例として、通常大当りから第1確変大当りへ成上がるか否かを表示する例を示した。しかし、これに限らず、再抽選表示としては、次のようなものを行なうようにしてもよい。前述したような第2確変大当り遊技状態に加えて、飾り図柄の表示結果が予め定められた特別表示結果となったときに、通常大当り遊技状態と比べて、ラウンド回数の上限値が通常大当り遊技状態よりも少ないこと、および、各ラウンドにおける大入賞口21の開放時間が通常大当り遊技状態よりも短いことのうち、少なくともどちらかとなる大当り遊技状態の後に、時短状態に移行する時短大当り遊技状態(2ラウンド時短大当り遊技状態)を用いる制御を行なうようにしてもよい。その場合には、時短大当りから第2確変大当りへ成上がるか否かを表示する再抽選表示を行なうようにしてもよい。
(25) 飾り図柄の変動中において、はずれ図柄の組合せを仮停止図柄として一旦停止させた後、再変動表示をし、変動表示結果として大当り図柄の組合せを導出表示する制御を行なうことにより、再抽選表示として、はずれから大当りへ成上がるか否かを表示するように構成してもよい。
(26) なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。