JP2005021501A - 遊技機 - Google Patents

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詔八 鵜川
Masato Ando
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Abstract

【課題】保留データを効率的に消化するとともに、複数の保留データに対する開始条件の成立に亘って遊技の興趣を持続的に向上させること。
【解決手段】複数種類の番号のうちから、大当り図柄の組合せにするか否かの判定に応じた導出番号を決定し(S228〜235)、保留データに対する開始条件の成立ごとに、決定された導出番号を導出表示し、導出表示された番号に対応するマスの番号の表示態様を未出表示から既出表示に変化させてビンゴカードを表示し、大当り図柄の組合せにすると判定された保留データに対する開始条件の成立に応じて、特別図柄の変動表示において大当り図柄の組合せが導出表示されるときにビンゴカードにおいて表示態様を既出表示に変化させて表示された複数のマスの番号の配列がビンゴ配列となるように、表示態様を既出表示に変化させて表示させる導出番号を決定する(S228〜232)。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技機等の遊技機に関する。詳しくは、所定の変動表示の実行条件が成立した後に変動表示の開始条件が成立したことに基づいて各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な変動表示装置を有し、導出表示される変動表示の表示結果が予め定められた特定の表示態様となったときに遊技者にとって有利な特定遊技状態に制御される遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の遊技機として従来から一般的に知られているものに、特定遊技状態終了後において、特定遊技状態中に記憶された保留データに基づく識別情報の変動表示を、変動表示時間を短縮して行なうものがあった(特許文献1)。このため、通常変動表示時間で識別情報の変動表示が行なわれるときよりも、保留データの消化が短時間で行なわれる。保留データの消化とは、その保留データに基づいて識別情報の変動表示が行なわれたときに、その保留データが無効にされることをいう。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−210135号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献1に開示されている遊技機においては、保留データを短時間で消化してしまうので、特定の表示態様にするか否かを遊技者に報知するための演出である識別情報の変動表示が短く断片的なものとなり、遊技の興趣を持続的に向上させ難かった。
【0005】
この発明はかかる実情に鑑み考え出されたものであり、保留データを効率的に消化できるとともに、遊技の興趣を持続的に向上させることが可能な遊技機を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段の具体例およびその効果】
(1) 所定の変動表示の実行条件が成立(たとえば、始動入賞口15への遊技球の有効な始動入賞)した後に変動表示の開始条件が成立(たとえば、保留データがあり、特別図柄の変動表示が実行されておらず、かつ、大当り状態中でない場合)したことに基づいて各々が識別可能な複数種類の識別情報(たとえば、特別図柄)を変動表示可能な変動表示装置(たとえば、変動表示装置8)を有し、導出表示される変動表示の表示結果が予め定められた特定の表示態様(たとえば、「777」等のぞろ目の特別図柄の組合せ、図7(B)および図10(C)等参照)となったときに遊技者にとって有利な特定遊技状態(たとえば、大当り状態)に制御される遊技機(たとえば、パチンコ遊技機1)であって、
前記実行条件が成立したが前記開始条件が成立していない変動表示の実行のために用いられるデータを保留データとして所定の上限数まで記憶する保留データ記憶手段(たとえば、遊技制御用マイクロコンピュータ53、S111〜S114)と、
前記保留データ記憶手段に記憶された保留データに基づいて行なわれる変動表示の表示結果を前記特定の表示態様にするか否かを判定する事前判定手段(たとえば、遊技制御用マイクロコンピュータ53、S124,S129、演出制御用マイクロコンピュータ900、S227,S237,S248)と、
前記事前判定手段による判定に基づいて前記変動表示装置で前記変動表示を実行させる制御を行なう手段であって、前記特定遊技状態の終了後において、当該特定遊技状態中に保留データ記憶手段により記憶された保留データに基づいて、前記変動表示の開始時から前記表示結果の導出表示時までの変動表示時間として予め定められた通常変動表示時間よりも短縮された短縮変動表示時間での短縮変動表示を実行させる識別情報変動表示制御手段(たとえば、遊技制御用マイクロコンピュータ53、S141〜S153、演出制御用マイクロコンピュータ900、S214,S221,S270,S272,S275,S278,S282,S289〜S292,S295、図8(A),(B),(C)等参照)と、
前記識別情報変動表示制御手段により前記短縮変動表示が実行されているときに、それぞれ異なる複数種類の構成キャラクタ(たとえば、ビンゴカード93の各マスの番号)を予め定められた配列(たとえば、5マス×5マスの配列、図8(B)等のビンゴカード93参照)で並べた特別配列画像(たとえば、ビンゴカード93)を前記変動表示装置に表示させる制御を行なう特別配列画像表示制御手段(たとえば、演出制御用マイクロコンピュータ900、S217,S218,S220,S225,S268)と、
複数種類の導出キャラクタ(たとえば、導出番号表示95で示される番号)のうちから、前記事前判定手段による判定に応じた導出キャラクタを決定するキャラクタ決定手段(たとえば、演出制御用マイクロコンピュータ900、S228〜S235,S238〜S244,S249〜S251)と、
前記保留データ記憶手段に記憶された保留データに対する開始条件の成立ごとに、前記キャラクタ決定手段により決定された導出キャラクタを前記変動表示装置に導出表示させる(たとえば、図8(C)等の導出番号表示95参照)制御を行なうキャラクタ表示制御手段(たとえば、演出制御用マイクロコンピュータ900、S264)とを含み、
前記特別配列画像表示制御手段は、前記キャラクタ表示制御手段により導出表示された導出キャラクタ(たとえば、導出番号表示95に示された番号)に対応する前記構成キャラクタの表示態様を変化させて(たとえば、未出表示から既出表示に変化させて)前記特別配列画像を表示させ(たとえば、S267,S268、図9(A)等参照)、
前記キャラクタ決定手段は、前記事前判定手段により前記特定の表示態様にすると判定された保留データに対する開始条件の成立に応じて、前記識別情報変動表示制御手段により前記特定の表示態様が導出表示されるときに前記特別配列画像において表示態様を変化させて表示された複数の構成キャラクタの配列が特定配列(たとえば、ビンゴ配列、図10(C)等参照)となるように構成キャラクタの表示態様を変化させて表示させるための導出キャラクタを決定する(たとえば、S228〜S232,S238〜S242,S249〜S250)。
【0007】
このような構成によれば、実行条件が成立したが開始条件が成立していない変動表示の実行のために用いられるデータが保留データとして所定の上限数まで記憶され、記憶された保留データに基づいて行なわれる変動表示の表示結果を特定の表示態様にするか否かが判定される。また、判定に基づいて変動表示装置で変動表示が実行され、特定遊技状態の終了後において、特定遊技状態中に記憶された保留データに基づいて、変動表示の開始時から表示結果の導出表示時までの変動表示時間として予め定められた通常変動表示時間よりも短縮された短縮変動表示時間での短縮変動表示が実行される。また、短縮変動表示が実行されているときに、それぞれ異なる複数種類の構成キャラクタを予め定められた配列で並べた特別配列画像が変動表示装置に表示される。また、複数種類の導出キャラクタのうちから、特定の表示態様にするか否かの判定に応じた導出キャラクタが決定され、記憶された保留データに対する開始条件の成立ごとに、決定された導出キャラクタが変動表示装置に導出表示され、導出表示された導出キャラクタに対応する構成キャラクタの表示態様を変化させて特別配列画像が表示される。また、特定の表示態様にすると判定された保留データに対する開始条件の成立に応じて、識別情報の変動表示において特定の表示態様が導出表示されるときに特別配列画像において表示態様を変化させて表示された複数の構成キャラクタの配列が特定配列となるように構成キャラクタの表示態様を変化させて表示させるための導出キャラクタが決定される。
【0008】
このように、保留データに対する開始条件の成立に応じて、特別配列画像を構成する構成キャラクタの表示態様が変化されて表示され、識別情報の短縮変動表示において特定の表示態様が導出表示されるときに特別配列画像において表示態様を変化させて表示された複数の構成キャラクタの配列が特定配列となって表示された後に特定遊技状態に制御される。このため、保留データを効率的に消化できるとともに、複数の保留データに対する開始条件の成立に亘って遊技の興趣を持続的に向上させることができる。
【0009】
(2) 前記事前判定手段は、前記保留データ記憶手段に記憶された少なくとも一部(たとえば、S124では全部、S237では10)の保留データに対して、前記特定の表示態様にするか否かを一度に判定する(たとえば、S124,S237)。
【0010】
このような構成によれば、記憶された少なくとも一部の保留データに対して、特定の表示態様にするか否かが一度に判定されるので、保留データごとに特定の表示態様にするか否かを判定する場合と比較して、特定の表示態様にするか否かの判定の処理効率を向上させることができる。
【0011】
(3) 前記キャラクタ決定手段は、前記事前判定手段により前記特定の表示態様にすると判定されたときにおいて、1つの導出キャラクタに対応する構成キャラクタの表示態様を変化させても前記特定配列とならないときには、表示態様を変化させて表示された複数の構成キャラクタの配列が特定配列となるように、複数の導出キャラクタを一度に決定する(たとえば、S228〜S232,S238〜S242,S249〜S250)。
【0012】
このような構成によれば、特定の表示態様にすると判定されたときにおいて、1つの導出キャラクタに対応する構成キャラクタの表示態様を変化させても特定配列とならない場合であっても、一度に特定配列とすることができる。このため、一度に複数の構成キャラクタの表示態様を変化させて、表示態様を変化させて表示された複数の構成キャラクタの配列が一度に特定配列となる場合が生じるため、遊技の演出に意外性を持たせることができる。
【0013】
(4) 前記キャラクタ決定手段は、前記構成キャラクタに対応する導出キャラクタと異なる複数種類の導出キャラクタのうちから、前記キャラクタ表示制御手段により導出表示させる導出キャラクタを決定する手段(たとえば、演出制御用マイクロコンピュータ900、S234,S243,S244)を含む。
【0014】
このような構成によれば、構成キャラクタに対応する導出キャラクタと異なる複数種類の導出キャラクタのうちから、導出表示させる導出キャラクタが決定される。このため、構成キャラクタに対応する導出キャラクタと異なる導出キャラクタが導出表示されることにより、遊技に変化を持たせることができる。
【0015】
(5) 前記特定遊技状態および前記特定配列は、それぞれ複数種類あり(たとえば、大当り状態:確変大当り状態および非確変大当り状態、ビンゴ配列:シングルビンゴ配列(図10(C)等参照)およびダブルビンゴ配列(図14(B)参照))、
前記複数種類の特定配列から前記複数種類の特定遊技状態に対応する特定配列を決定する配列決定手段(たとえば、演出制御用マイクロコンピュータ900、S228〜S231,S238〜S241)をさらに含む。
【0016】
このような構成によれば、複数種類の特定配列から複数種類の特定遊技状態に対応する特定配列が決定される。このため、特定配列の種類によっていずれの特定遊技状態とするかを遊技者に報知することができる。
【0017】
(6) 前記識別情報変動表示制御手段により前記短縮変動表示が実行されなくなったときに、前記特別配列画像表示制御手段により表示された特別配列画像を記憶する特別配列画像記憶手段(たとえば、演出制御用マイクロコンピュータ900、S267)をさらに備え、
前記特別配列画像表示制御手段は、前記識別情報変動表示制御手段により前記短縮変動表示が実行されるときに、再度、前記特別配列画像記憶手段により記憶された特別配列画像を表示させる制御を行なう(たとえば、S217、図17(B)〜図18(B)参照)。
【0018】
このような構成によれば、短縮変動表示が実行されなくなったときに、表示された特別配列画像が記憶され、短縮変動表示が実行されるときに、再度、記憶された特別配列画像が表示される。このため、短縮変動表示が実行されなくなったときであっても、短縮変動表示が実行されるときに、再度、前回表示された特別配列画像が継続して用いられる。その結果、断続的な短縮変動表示に亘って遊技の興趣を持続的に向上させることができる。
【0019】
(7) 前記キャラクタ決定手段は、前記保留データ記憶手段に記憶された所定数(たとえば、10)の保留データに対して、前記キャラクタ表示制御手段により導出表示させる導出キャラクタを一度に決定する仮キャラクタ決定手段(たとえば、演出制御用マイクロコンピュータ900、S238〜S244)を含み、前記仮キャラクタ決定手段により決定された導出キャラクタを仮表示キャラクタ(たとえば、残り導出番号表示96で示される番号)として前記変動表示装置に表示するキャラクタ仮表示制御手段(たとえば、演出制御用マイクロコンピュータ900、S246、図16(B)参照)をさらに含み、
前記キャラクタ決定手段は、前記仮表示キャラクタのうちから、前記キャラクタ表示制御手段により導出表示させる導出キャラクタを決定する手段(たとえば、演出制御用マイクロコンピュータ900、S250,S251)をさらに含む。
【0020】
このような構成によれば、所定数の保留データに対して導出表示させる導出キャラクタが一度に決定され、決定された導出キャラクタが仮表示キャラクタとして変動表示装置に表示され、仮表示キャラクタのうちから、導出表示させる導出キャラクタが決定される。このため、どの導出キャラクタが導出表示されるかを遊技者に報知することができる。
【0021】
(8) 前記特別配列画像は、複数種類あり(たとえば、図8(A)に示すカード1〜4のビンゴカード93A〜D)、
前記複数種類の特別配列画像のうちから前記特別配列画像表示制御手段により表示される特別配列画像(たとえば、図8(B)に示すカード3のビンゴカード93C)を選択する特別配列画像選択手段(たとえば、演出制御用マイクロコンピュータ900、S219,S223)をさらに含む。
【0022】
このような構成によれば、複数種類の特別配列画像のうちから、表示される特別配列画像が選択される。このため、遊技の演出に変化を持たせることができる。
【0023】
(9) 前記特別配列画像選択手段は、所定の条件が成立したとき(たとえば、保留データ数が15になったとき)に前記特別配列画像を選択する(たとえば、S222,S223、図15参照)。
【0024】
このような構成によれば、所定の条件が成立したときに特別配列画像が選択される。このため、遊技の演出に変化を持たせることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の実施の形態においては、遊技機の一例としてパチンコ遊技機を示すが、所定の変動表示の実行条件が成立した後に変動表示の開始条件が成立したことに基づいて各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な変動表示装置を有し、導出表示される変動表示の表示結果が予め定められた特定の表示態様となったときに遊技者にとって有利な特定遊技状態に制御される遊技機であれば、どのような遊技機においても適用することが可能である。
【0026】
図1は、本実施の形態に係る遊技機の一例としてのパチンコ遊技機1の正面図である。図1を参照して、パチンコ遊技機1は、縦長な方形状に枠組形成された外枠2aと、外枠2aの内側に開閉可能に軸支され、パチンコ遊技機1の主要構成部が集約して設けられる前面枠2bと、前面枠2bの前面上部に開閉自在に軸支されて設けられる額縁状のガラス扉枠2とから構成される。
【0027】
ガラス扉枠2の下部表面には、遊技球供給皿6が設けられる。遊技球供給皿6の下部の前面枠2bには、遊技球供給皿6から溢れた貯留球を貯留する余剰球受皿4と、遊技球を発射するために遊技者が操作する遊技球操作ハンドル5とが設けられる。
【0028】
また、ガラス扉枠2の後方の前面枠2bには、前面側に遊技領域7を形成した遊技盤100が着脱可能に設けられる。ガラス扉枠2には、遊技盤100の遊技領域7をほぼ透視し得る透視窓が開設され、透視窓の裏面からガラス板が装着される。
【0029】
遊技領域7の中央付近には、LCDにより構成される特別図柄表示部9、4つのLED(Light Emitting Diode)により構成される始動入賞記憶表示部18、および、4つのLEDにより構成されるゲート通過記憶表示部41を含む変動表示装置8が設けられる。
【0030】
なお、特別図柄表示部9は、LCDに限らず、CRT(Cathode Ray Tube)、FED(Field Emission Display)、PDP(Plasma Display Panel)、ドットマトリクス、7セグメントLED等のLED、エレクトロルミネッセンス、蛍光表示管等のその他の画像表示式の表示装置により構成されてもよい。
【0031】
特別図柄表示部9を構成するLCDは、数字、数字以外の文字、図形、および、模様等からなる識別情報としての特別図柄を変動表示可能であるとともに、キャラクタ等のその他の画像を変動表示可能な変動表示装置である。
【0032】
特別図柄は、各々が識別可能な複数種類の識別情報であり、数字、文字、図形、模様等の識別情報であれば、どのような識別情報であってもよく、数字のみ、文字のみ、図形のみ、模様のみ、または、これらを適宜組合せたもの等であってもよい。キャラクタ等のその他の画像は、数字、数字以外の文字、図形、および、模様等からなる特別図柄と異なるものである。
【0033】
特別図柄表示部9は、表示画面上で左変動表示領域、中変動表示領域、および、右変動表示領域という複数(3つ)の変動表示領域を有する。これらの変動表示領域で、左特別図柄、中特別図柄、および、右特別図柄という複数(3つ)の特別図柄が、それぞれ左右方向に並んで変動表示される。各変動表示領域では、特別図柄をスクロール等の変動表示方式で変動表示可能であり、変動表示の表示結果を導出表示可能である。
【0034】
また、左特別図柄、中特別図柄、および、右特別図柄として表示される複数種類の特別図柄は、それぞれ、左変動表示領域、中変動表示領域、および、右変動表示領域において、予め定められた配列順序に従って変動表示される。これらの複数種類の特別図柄のそれぞれには、停止図柄決定用の数値データが対応付けられる。
【0035】
遊技領域7の下部の右側には、普通図柄表示部3が設けられる。普通図柄表示部3は、普通図柄の当り図柄である○印を点灯表示可能な当り表示器3aと、普通図柄のはずれ図柄である×印を点灯表示可能なはずれ表示器3bとを含む。当り表示器3aおよびはずれ表示器3bは、LEDにより構成されている。
【0036】
普通図柄は、各々が識別可能な複数種類の識別情報(普通識別情報)であり、数字、文字、図形、模様等の識別情報であれば、どのような識別情報であってもよく、数字のみ、文字のみ、図形のみ、模様のみ、または、これらを適宜組合せたもの等であってもよい。
【0037】
このような普通図柄表示部3では、当り表示器3aおよびはずれ表示器3bを交互に点灯するように点滅させる(交互点灯であるため、各表示器では、所定周期で点滅していることとなる)ことにより、普通図柄としての○印と×印とが所定時間間隔で変動表示される。
【0038】
本実施の形態においては、LEDによりなる当り表示器3aおよびはずれ表示器3bを普通図柄表示部3として用いる場合について説明するが、これに限らず、ドットマトリクス、7セグメントLED等の他のLEDなど、数字のその他の図柄を変動表示可能なものを普通図柄表示部3に使用してもよい。つまり、普通図柄としては、何らかの形で特別図柄と区別して認識できるものであればよい。
【0039】
なお、ここでは、普通図柄表示部3を特別図柄表示部9と分離構成した例を示すが、普通図柄表示部3は、特別図柄表示部9を構成する液晶表示装置の表示領域の一部により構成されてもよい。
【0040】
変動表示装置8の下方位置には、ソレノイド16によって遊技者にとって不利な閉鎖状態または遊技者にとって有利な開放状態に変化可能な一対の可動片を有する電動役物を備えた遊技球が入賞可能な入賞領域である始動入賞口15(可変入賞球装置)と、ソレノイド21により駆動される開閉板29の開閉動作により開閉される入賞領域である大入賞口30(特別可変入賞球装置)とが上から順に配列されている。
【0041】
始動入賞口15に入った遊技球は、始動口スイッチ17により検出された後、遊技盤100の背面に導かれる。
【0042】
また、大入賞口30に入った遊技球は、Vカウントスイッチ23もしくはカウントスイッチ22に検出された後、遊技盤100の背面に導かれる。また、大入賞口30から可変入賞球装置30内に入った遊技球のうち、Vカウントスイッチ23により検出された遊技球は、その後、カウントスイッチ22に向けて誘導され、カウントスイッチ22により検出される。したがって、大入賞口30から内部に入った遊技球は、結果的にすべてカウントスイッチ22により検出される。
【0043】
始動入賞口15の左右には、遊技球が通過可能な入賞領域である通過ゲート11が設けられる。通過ゲート11には、通過した遊技球を検出するゲートスイッチ12(図示せず)が設けられる。
【0044】
遊技盤100には、複数の入賞口19が通常入賞口として設けられている。遊技球の入賞口19への入賞は、入賞口スイッチ24(図示せず)によりそれぞれ検出される。
【0045】
遊技領域7の左右周辺には、遊技中に点灯表示される装飾ランプ25および遊技効果ランプ28が設けられる。また、遊技領域7の下部には、入賞しなかった遊技球を吸収するアウト口26が設けられる。また、遊技領域7の外側の左右上部には、効果音を発生する2つのスピーカ27が設けられる。
【0046】
また、遊技領域7の周辺には、景品球払出時に点灯する賞球ランプ51(図示せず)が設けられ、補給球が切れたときに点灯する球切れランプ52(図示せず)が設けられる。
【0047】
図2は、パチンコ遊技機1における各種制御基板を含む制御回路の構成の一例を示すブロック図である。図2を参照して、遊技制御基板31には、遊技制御用マイクロコンピュータ53と、スイッチ回路58と、ソレノイド回路59とが含まれる。
【0048】
遊技制御用マイクロコンピュータ53は、プログラムに従ってパチンコ遊技機1を制御する。スイッチ回路58は、ゲートスイッチ12、始動口スイッチ17、カウントスイッチ22、Vカウントスイッチ23、入賞口スイッチ24、満タンスイッチ48、球切れスイッチ187、球切れ検出スイッチ167、および、賞球カウントスイッチ301からの信号を遊技制御用マイクロコンピュータ53に与える。ソレノイド回路59は、始動入賞口15の電動役物を開閉するソレノイド16、および、大入賞口30の開閉板29を開閉するソレノイド21等のソレノイドを遊技制御用マイクロコンピュータ53からの指令に従って駆動する。
【0049】
また、遊技制御基板31は、遊技制御用マイクロコンピュータ53から与えられるデータに従って、大当りの発生を示す大当り情報、特別図柄表示部9の変動表示開始(始動)に利用された始動入賞(以下、有効始動入賞という)の遊技球の数を示す有効始動情報、および、確率変動が生じたことを示す確変情報をホール管理コンピュータ等のホストコンピュータに対して出力する情報出力回路64を含む。
【0050】
遊技制御用マイクロコンピュータ53は、遊技制御用のプログラム等を記憶する記憶手段の一例であるROM54、ワークメモリとして使用される記憶手段の一例であるRAM55、制御用プログラムに従って制御動作を行なうCPU56およびI/Oポート部57を含む遊技制御用のマイクロコンピュータである。また、I/Oポート部57は、マイクロコンピュータにおける情報の入出力が可能な端子である。遊技制御用マイクロコンピュータ53は、接続された各種スイッチ(検出器)からの信号を受け、接続された制御対象の機器を駆動する制御を行なう。
【0051】
さらに、遊技制御基板31には、遊技制御用マイクロコンピュータ53から与えられるアドレス信号をデコードしてI/Oポート部57のうちいずれかのI/Oポート部を選択するための信号を出力するアドレスデコード回路67が設けられる。
【0052】
また、この発明の実施の形態では、演出制御基板90は、発光制御手段、表示制御手段、および、音制御手段としての機能を含む。演出制御基板90に搭載されている発光制御手段である演出制御用マイクロコンピュータ900が、遊技効果ランプ28、賞球ランプ51、球切れランプ52、装飾ランプ25、始動入賞記憶表示部18、および、ゲート通過記憶表示部41のような発光体の発光制御を行なう。この演出制御用マイクロコンピュータ900の構成は、前述した遊技制御用マイクロコンピュータ53と同様である。
【0053】
遊技制御基板31から演出制御基板90には、演出制御基板90により行なわれる発光制御のための指令情報であるランプ制御コマンド等の情報が伝送される。演出制御基板90では、演出制御用マイクロコンピュータ900が、ランプ制御コマンドに応じて制御対象機器を駆動する制御を行なう。
【0054】
また、演出制御基板90に搭載されている表示制御手段である演出制御用マイクロコンピュータ900が、特別図柄を変動表示する特別図柄表示部9、および、普通図柄を変動表示する普通図柄表示部3の表示制御を行なう。
【0055】
遊技制御基板31から演出制御基板90には、演出制御基板90により行なわれる表示制御のための指令情報である表示制御コマンド等の情報が伝送される。演出制御基板90では、演出制御用マイクロコンピュータ900が、表示制御コマンドに応じて制御対象機器を駆動する制御を行なう。たとえば、表示制御コマンドでは、変動表示の変動パターン(変動表示時間を含む)、変動表示の停止図柄、変動表示の停止、大当り時の表示等の変動表示に関する各種指令が示される。
【0056】
また、演出制御基板90に搭載されている音制御手段である演出制御用マイクロコンピュータ900が、スピーカ27へ与える音制御信号を制御することによりスピーカ27から出力される音声の制御を行なう。
【0057】
遊技制御基板31から演出制御基板90には、演出制御基板90により行なわれる音制御のための指令情報である音制御コマンド等の情報が伝送される。演出制御基板90では、演出制御用マイクロコンピュータ900が、音制御コマンドに応じて、スピーカ27から出力する音を制御する。
【0058】
また、この発明の実施の形態では、払出制御基板37に搭載されている遊技価値付与制御手段である払出制御用マイクロコンピュータ370が、球払出装置97へ与える払出制御信号を制御することにより球払出装置97へ与える払出制御信号を制御することにより球払出装置97から賞球の払出制御を行なう。この払出制御用マイクロコンピュータ370の構成は、前述した遊技制御用マイクロコンピュータ53と同様である。
【0059】
また、遊技制御基板31から払出制御基板37には、払出制御基板37により駆動制御される球払出装置97による賞球の払出制御に関する指令情報としての払出制御コマンド等の情報が伝送される。この払出制御コマンドは、入賞球の発生に応じた賞球の払出数等を指令するコマンドである。
【0060】
遊技制御基板31は、始動口スイッチ等の入賞球を検出するスイッチにより、入賞球の種類(どの入賞領域へ入賞した遊技球か)を判別し、入賞球の種類に応じて予め定められた払出数分の賞球の払出しを払出制御コマンドにより払出制御基板37に指令する。
【0061】
遊技制御基板31(遊技制御用マイクロコンピュータ53)から各制御基板へ送信される情報には、制御の指令内容を示す制御コマンドと、該コマンドの取込タイミングを示すINT信号とが含まれる。ここで、コマンドは、1コマンドが2バイトのデータで構成されており、制御モードの種類を指令する1バイトのMODEデータと、MODEデータで指令された制御モードにおける具体的な制御内容を指令する1バイトのEXTデータとにより構成される。遊技制御用マイクロコンピュータ53は、このような2バイトのデータを、指令先の各制御基板へ順次送信することにより、制御内容を指令する。
【0062】
なお、図2においては、変動表示制御機能、音制御機能、および、ランプ制御機能をそれぞれ1つの演出制御用マイクロコンピュータ900に含ませる例を示したが、これに限らず、変動表示制御機能、ランプ制御機能、および、音制御機能のそれぞれを別個の3つのマイクロコンピュータ、または、2つのマイクロコンピュータに含ませ、それぞれのマイクロコンピュータが前述したような表示制御コマンド、音制御コマンド、および、ランプ制御コマンドを受信し、そのコマンドに応じて各種制御を行なうようにしてもよい。
【0063】
また、遊技制御用マイクロコンピュータ53は、RAM55に記憶された各種ランダムカウンタR1〜R5−3のカウント値を定期的に更新する。
【0064】
ランダムカウンタR1のカウント値は、0〜299の範囲の値であり、所定周期(たとえば、2ms)ごとに1ずつ加算更新され、所定の上限値である299までカウントアップされた後、再度、0からカウントアップされる。この所定周期は、パチンコ遊技機1の遊技制御用マイクロコンピュータ53で定期的(たとえば、2msごと)に実行されるタイマ割込処理が実行される周期である。
【0065】
ランダムカウンタR2は、大当りとする場合の特別図柄の変動表示の表示結果としての大当り図柄の決定に用いられる。ランダムカウンタR2のカウント値は、0〜9の範囲の値であり、ランダムカウンタR1と同様に、所定周期ごとに1ずつ加算更新される。
【0066】
ランダムカウンタR3は、はずれとする場合の特別図柄の変動表示においてリーチ状態とするか否かの判定に用いられる。ランダムカウンタR3のカウント値は、0〜9の範囲の値であり、ランダムカウンタR1と同様に、所定周期ごとに1ずつ加算更新される。
【0067】
ランダムカウンタR4は、特別図柄の変動表示における変動パターンの決定に用いられる。ランダムカウンタR4のカウント値は、0〜252の範囲の値であり、ランダムカウンタR1と同様に、所定周期ごとに1ずつ加算更新され、さらに、タイマ割込処理が終了して次にタイマ割込処理が実行されるまでの割込処理余り時間に実行されるメイン処理中のメインループ処理ごとに1ずつ加算更新される。
【0068】
ランダムカウンタR5−1〜R5−3は、それぞれ、左,中,右の各図柄に対応する特別図柄の停止図柄の決定に用いられる。ランダムカウンタR5−1〜R5−3のカウント値は、それぞれ、0〜9の範囲の値である。ランダムカウンタR5−1のカウント値は、ランダムカウンタR1と同様に、所定周期ごとに1ずつ加算更新される。また、ランダムカウンタR5−2,R5−3のカウント値は、それぞれ、ランダムカウンタR5−1,R5−2のカウント値の桁上げごとに1加算更新される。
【0069】
遊技球は、遊技者が遊技球操作ハンドル5を操作することに応じて、遊技球発射装置(図示省略)によって発射され、誘導レール76に誘導されて遊技領域7に打込まれる。
【0070】
遊技領域7に入った遊技球は、遊技領域7を流下する。通過ゲート11には、通過した遊技球を検出するゲートスイッチ12が設けられる。ゲートスイッチ12により遊技球が検出された場合には、ゲート通過記憶表示部41で表示される普通始動記憶数を増やすための制御が行なわれる。
【0071】
ゲート通過記憶表示器41のLEDの点灯している数により、普通図柄表示部3における普通図柄の変動表示を始動させるための通過ゲート11への遊技球の通過が所定数(たとえば、4)を上限として記憶(遊技制御用マイクロコンピュータ53のRAMへの記憶であり、普通始動記憶という)されていることが表示される。
【0072】
そして、普通図柄の変動表示が行なわれていない場合であって、普通始動記憶がある場合には、ゲート通過記憶表示部41で表示される普通始動記憶数を減らすための制御が行なわれるとともに、普通図柄の変動表示を開始させる制御が行なわれる。普通図柄の変動表示が開始された後は、普通図柄を所定時間、変動表示させた後、表示結果を導出表示させる制御が行なわれる。
【0073】
普通図柄表示部3の変動表示結果が、普通図柄における当り図柄として予め定められた表示態様(当り表示器3aの点灯表示)である場合には、始動入賞口15の電動役物が所定時間、閉鎖状態から開放状態に制御され、始動入賞口15に遊技球が入賞し易い状態となる。その後、始動入賞口15の電動役物は、閉鎖状態に制御される。
【0074】
始動入賞口15に入賞した遊技球の通路には、始動入賞した遊技球である始動入賞球を検出する始動口スイッチ17が設けられる。始動口スイッチ17により遊技球が検出された場合には、検出された1個の遊技球ごとに5個の賞球が払出されるとともに、前述したランダムカウンタR1,R2のカウント値が抽出され、抽出されたカウント値が所定の上限数(通常遊技状態中は、4、大当り状態中は、30)まで保留データとして遊技制御用マイクロコンピュータのRAM55に記憶される。すなわち、保留データ数が上限数に達するまでに遊技球が始動入賞した場合は、特別図柄表示部9における特別図柄の変動表示を始動させるための始動入賞口15への入賞である始動入賞が、有効な始動入賞となる。また、保留データ数が上限数に達した場合の始動入賞口15への始動入賞は、特別図柄の変動表示を始動させるために用いられないので、有効な始動入賞とならない。
【0075】
通常遊技状態においては、始動入賞記憶表示部18のLEDの点灯している数により、保留データ数が表示される。
【0076】
また、大当り状態となり、保留データの記憶数の上限数が4から30に増加された場合は、特別図柄表示部9の一部に保留データ数を示す情報が表示される。
【0077】
そして、保留データがあり、特別図柄の変動表示が実行されておらず、かつ、大当り状態中でない場合、すなわち、特別図柄の変動表示の開始条件が成立した場合には、始動入賞記憶表示器18で表示される保留データ数を減らすための制御が行なわれるとともに、特別図柄の変動表示を開始させる制御が行なわれる。
【0078】
特別図柄表示部9で開始された特別図柄の変動表示は、一定時間が経過したときに停止し、表示結果が導出表示される。導出表示された特別図柄の組合せが特定表示結果としての大当り図柄の組合せ(たとえば、777等のぞろ目の特定の識別情報の組合せ)なると、遊技者にとって有利な特定遊技状態である大当り状態が発生する。このように、変動表示の表示結果が大当り図柄の組合せとなると、遊技制御用マイクロコンピュータ53により、パチンコ遊技機1の遊技状態を、通常遊技状態から大当り状態に移行させる制御が行なわれる。
【0079】
大当り状態を発生させるか否かは、遊技制御用マイクロコンピュータ53により、前述した始動入賞時に保留データとして抽出され記憶されたランダムカウンタR1のカウント値に応じて判定される。このランダムカウンタR1のカウント値が予め定められた大当り判定値(たとえば、「7」)である場合は、大当り状態を発生させると判定され、「7」以外の場合は、大当り状態を発生させない、つまり、はずれとすると判定される。これにより、大当り状態が発生する確率が1/300となり、はずれとする確率が299/300となる。
【0080】
また、大当り状態を発生させるときの大当り図柄の組合せを構成する特別図柄は、遊技制御用マイクロコンピュータ53により、前述した始動入賞時に保留データとして抽出され記憶されたランダムカウンタR2のカウント値に応じて決定される。具体的に、ランダムカウンタR2のカウント値と一致する数値データに対応付けられた特別図柄が決定される。
【0081】
また、大当り図柄の組合せを構成する特別図柄が、特別の識別情報の組合せとしての確率変動(以下、確変という)大当り図柄の組合せ(たとえば、777等の奇数のゾロ目の組合せ)を構成する特別図柄に決定されると、前述した大当り状態終了後に、前述した大当り状態とは異なる遊技者にとって有利な特別遊技状態である確率変動状態(以下、確変状態という)に移行する。
【0082】
確変状態は、前述した特別図柄表示部9で行なわれる特別図柄の変動表示において、大当り図柄の組合せが導出表示される確率を向上させる遊技制御が行なわれる遊技状態である。この確変状態においては、大当り判定値を確変状態でないときよりも増やすことにより、大当り図柄の組合せとする確率が向上する。確変状態は、特別図柄の変動表示において、大当り図柄の組合せが導出表示されたとき、または、所定回数の特別図柄の変動表示が行なわれたときに終了し、通常遊技状態に戻る。
【0083】
また、この実施の形態における他の特別遊技状態として、大当り状態が終了してから、所定回数(たとえば、100回)の特別図柄の変動表示が行なわれること、または、大当り図柄の組合せが導出表示されることのいずれかの条件が成立するまでの間、特別図柄表示部9で行なわれる特別図柄の変動表示において、変動表示を開始してから変動表示結果が導出表示されるまでの変動表示時間を短縮させる遊技制御が行なわれる特別図柄変動時間短縮制御状態(特図時短状態)に移行される。
【0084】
また、変動表示装置8の特別図柄表示部9の変動表示中においては、リーチ状態(リーチ態様)が表示される場合がある。ここで、リーチ状態とは、各々識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な複数の表示領域を有する変動表示装置を有し、該変動表示装置が時期を異ならせて前記複数の表示領域においてそれぞれ表示結果を導出表示し、該複数の識別情報の表示結果が予め定められた特定の識別情報の組合せとなった場合に、遊技状態が遊技者にとって有利な特定遊技状態となる遊技機において、前記表示結果の少なくとも一部がまだ導出表示されていない段階で、既に導出表示されている識別情報の表示結果が前記特定の識別情報の組合せとなる条件を満たしている表示状態をいう。
【0085】
大当り図柄の組合せとしない場合にリーチ状態を発生させるか否かは、遊技制御用マイクロコンピュータ53により、前述したランダムカウンタR3のカウント値が予め定められたリーチ判定値と一致するか否かによって判定される。
【0086】
また、特別図柄の変動表示における変動パターンは、遊技制御用マイクロコンピュータ53により、前述したランダムカウンタR4のカウント値に応じて、演出制御用マイクロコンピュータ900のROMに予め記憶された複数種類の変動パターンのうちから決定される。
【0087】
また、大当り図柄の組合せとしない場合の特別図柄の変動表示における停止図柄は、前述したランダムカウンタR5−1〜R5−3のカウント値とそれぞれ一致する数値データに対応付けられた特別図柄に決定される。決定された停止図柄が偶然大当り図柄の組合せとなる場合は、大当り図柄の組合せとならないように停止図柄が補正される。また、リーチ状態としない場合に、決定された停止図柄がリーチ状態となる場合は、リーチ状態とならないように補正される。
【0088】
このようにして決定された変動パターンおよび変動表示における停止図柄を指定する表示制御コマンドが、遊技制御用マイクロコンピュータ53から演出制御用マイクロコンピュータ900に伝送され、演出制御用マイクロコンピュータ900により、表示制御コマンドに応じて、特別図柄表示部9において特別図柄を変動表示させる制御が行なわれる。
【0089】
また、特別図柄表示部9における特別図柄の変動表示中には、大当り状態が発生する旨を事前報知(予告)する予告報知演出(大当り予告演出)が行なわれる。予告報知演出を行なうか否かは、演出制御用マイクロコンピュータ900により、前述したランダムカウンタR1〜R5−3と同様のランダムカウンタのカウント値を用いた抽選によって事前にランダムに決定される。特別図柄の変動表示における大当り予告は、実際に大当り状態が発生する場合と実際には大当り状態が発生しない場合との両方の場合に行なわれる。
【0090】
大当り状態においては、開閉板29の動作により、通常状態において閉鎖状態とされている大入賞口30を、一定時間(たとえば30秒)経過するまで、または、所定個数(たとえば10個)の遊技球が入賞するまで開放させる制御が行なわれる。大入賞口に遊技球が入賞した場合は、入賞した1個の遊技球ごとに15個の賞球が払出される。
【0091】
そして、遊技球が大入賞口30の開放状態中に、大入賞口30内の特定入賞領域に入賞しVカウントスイッチ23で検出されると、継続権が発生し大入賞口30を開放させる制御が再度行なわれる。このような継続権の発生は、所定回数(たとえば15ラウンド)許容される。このような継続権の発生を繰り返す制御は、繰返し継続制御と呼ばれる。
【0092】
図示を省略するが、大入賞口30の内部においては、遊技球振分部材としての大入賞口内誘導板が設けられている。この大入賞口内誘導板は、Vカウントスイッチ23へ遊技球を誘導する状態と、カウントスイッチ22へ遊技球を誘導する状態とのいずれかの状態に切換え可能となるようにソレノイド21(図示省略)により駆動制御される。
【0093】
大入賞口30が1回開放されたとき(1ラウンド中)には、Vカウントスイッチ23が遊技球を1個検出するまでは、大入賞口内誘導板がVカウントスイッチ23へ遊技球を誘導する状態にされることにより、遊技球がVカウントスイッチ23により検出されやすい状態にされ、Vカウントスイッチ23が遊技球を1個検出した後は、大入賞口内誘導板がカウントスイッチ22へ遊技球を誘導する状態にされることにより、遊技球がVカウントスイッチ23により検出されにくい状態にされる。
【0094】
本実施の形態においては、特別図柄の変動表示に関する演出として、特別図柄表示部9においてビンゴゲームが行なわれる。このため、ビンゴゲームのルールについて、概略を説明する。ビンゴゲームでは、それぞれ異なった数字が示されたビンゴ玉、ビンゴ玉を導出するビンゴ玉導出装置、および、縦5個×横5個の25個のマスにそれぞれ異なった数字が示されたビンゴカードが用いられる。
【0095】
まず、ビンゴ玉導出装置からビンゴ玉が導出される。導出されたビンゴ玉に示された数字と同じ数字がビンゴカードのいずれかのマスに示されている場合は、その数字が示されたマスが未出状態から既出状態とされる。なお、ビンゴカードの真中のマスは、たとえば、「FREE」という文字が示され、最初から既出状態とされる。
【0096】
そして、ビンゴ玉の導出を繰返す。ビンゴ配列となった場合、そのビンゴカードは、ビンゴ状態、つまり、当り状態、となる。ビンゴ配列とは、ビンゴカードの縦、横、斜めのいずれかの1列以上の列に含まれる5つのマスのすべてが既出状態となった配列をいう。また、1個のマスが既出状態となればビンゴ状態となる状態を、リーチ状態という。
【0097】
次に、遊技制御用マイクロコンピュータ53のCPU56により実行される処理について説明する。遊技制御用マイクロコンピュータ53では、遊技制御をするための処理である遊技制御のメイン処理およびタイマ割込処理が実行され、これらの処理により、各種制御用のサブルーチンプログラムが呼出されて実行されることにより、各種の遊技制御が行なわれる。
【0098】
次に、遊技制御用マイクロコンピュータ53によりタイマ割込処理のサブルーチンプログラムの1つとして実行される特別図柄プロセス処理について説明する。図3は、パチンコ遊技機1の遊技制御用マイクロコンピュータ53で実行される特別図柄プロセス処理の処理内容を示すフローチャートである。特別図柄プロセス処理は、始動口スイッチ通過時の処理、特別図柄および大入賞口に関する処理である。
【0099】
図3を参照して、S111では、保留データがあるか否かが判断される。保留データがないと判断された場合は、S121に進む。一方、保留データがあると判断された場合は、S112で、保留データ数が上限数(たとえば、通常遊技状態中は、4、大当り状態中は、30)未満であるか否かが判断される。
【0100】
S112で、保留データ数が上限数未満でないと判断された場合は、S121に進む。一方、保留データ数が上限数未満であると判断された場合は、S113で、保留データ数に1加算される。
【0101】
次に、S114で、ランダムカウンタR1,R2のカウント値が、始動入賞時のランダムカウンタR1,R2のカウント値として、それぞれ、保留データとして特別図柄判定用バッファおよび大当り図柄用バッファに記憶される。
【0102】
特別図柄判定用バッファおよび大当り図柄用バッファは、それぞれ、遊技制御用マイクロコンピュータ53のRAMの所定のアドレスに設定される。
【0103】
また、始動入賞時のランダムカウンタR1,R2のカウント値は、始動入賞順に、特別図柄判定用バッファおよび大当り図柄判定用のバッファに記憶される。すなわち、1番目の保留データに対応するランダムカウンタR1,R2のカウント値は、それぞれ、1番目の特別図柄判定用バッファおよび大当り図柄判定用のバッファに記憶される。
【0104】
S121では、特別図柄プロセスとして特別図柄通常処理を実行するときであるか否かが判断される。特別図柄通常処理を実行するときでない場合は、S141に進む。一方、特別図柄通常処理を実行するときである場合は、S122で、特図時短条件成立時であるか否かが判断される。本実施の形態においては、特図時短条件成立時は、大当り状態が終了したときであり、かつ、保留データがあるときである。
【0105】
S122で、特図時短条件成立時でないと判断された場合は、S126に進む。一方、特図時短条件成立時であると判断された場合は、S123で、特図時短状態であるか否かを示す時短フラグが、特図時短状態であることを示す状態であるオン状態にされる。
【0106】
次に、S124で、全保留データに対応する大当り判定が行なわれる。具体的には、全保留データに対応した特別図柄判定用バッファに記憶された始動入賞時のランダムカウンタR1のカウント値が、それぞれ読出され、予め定められた大当り判定値(たとえば、通常遊技状態時は、「7」、確変状態時は、「7」,「131」,「199」,「241」,「269」)と一致するか否かが判定される。
【0107】
次に、S125で、全保留データに対応する判定結果を示す大当り情報コマンドが設定される。具体的に、保留データに対応したランダムカウンタR1のカウント値が大当り判定値と一致する場合は、大当り図柄の組合せを導出表示することが決定され、大当り判定値と一致しない場合は、大当り図柄の組合せを導出表示しないことが決定される。
【0108】
そして、全保留データに対応する大当り図柄の組合せを導出表示するか否かの判定結果を示す大当り情報コマンドが演出制御用マイクロコンピュータ900に送信するコマンドとして設定される。設定された大当り情報コマンドは、特別図柄に関するコマンドを送信する処理である特別図柄コマンド送信処理時に、演出制御用マイクロコンピュータ900に送信される。このようにすることで、演出制御用マイクロコンピュータ900による大当り判定の処理効率を向上させることができる。
【0109】
S126では、時短フラグがオン状態であるか否かが判断される。時短フラグがオン状態でないと判断された場合は、S129に進む。一方、時短フラグがオン状態であると判断された場合は、S127で、特図時短条件が不成立であるか否かが判断される。特図時短条件が不成立でないと判断された場合は、S129に進む。一方、特図時短条件が不成立であると判断された場合は、S128で、時短フラグが、特図時短状態でないことを示す状態であるオフ状態にされる。
【0110】
S129では、1番目の保留データについて大当り判定が行なわれる。具体的には、1番目の特別図柄判定用バッファに記憶された始動入賞時のランダムカウンタR1のカウント値が読出され、予め定められた大当り判定値と一致するか否かが判定される。そして、S130で、S129で大当り判定値と一致すると判断されたか否かが判断される。大当り判定値と一致しないと判断された場合は、S141に進む。
【0111】
一方、S130で、大当り判定値と一致すると判断された場合は、S131で、大当り状態であるか否かを示す大当りフラグが、大当り状態であることを示すオン状態にされ、S141に進む。この特別図柄通常処理が終了した場合は、特別図柄プロセスが、次の変動パターン設定処理に移行される。
【0112】
S141では、特別図柄プロセスとして変動パターン設定処理を実行するときであるか否かが判断される。変動パターン設定処理を実行するときでない場合は、S151に進む。一方、変動パターン設定処理を実行するときである場合は、S142で、時短フラグがオン状態であるか否かが判断される。時短フラグがオン状態であると判断された場合は、S143で、特図時短状態時の変動パターンである複数種類の時短用変動パターンのうちから特別図柄の変動表示に用いられる変動パターンが決定される。
【0113】
一方、S142で、時短フラグがオン状態でないと判断された場合は、S144で、通常遊技状態時の変動パターンである複数種類の非時短用変動パターンのうちから変動パターンが決定される。この変動パターン設定処理が終了した場合は、特別図柄プロセスが、次の特別図柄停止図柄設定処理に移行される。また、決定された変動パターンを示す変動パターンコマンドは、前述したS125で説明した特別図柄コマンド送信処理時に、演出制御用マイクロコンピュータ900に送信される。
【0114】
なお、時短用変動パターンは、通常変動表示用変動パターンである非時短用変動パターンよりも、変動表示の開始時から表示結果の導出表示時までの変動表示時間が短く設定される。このため、時短用変動パターンに基づいて実行される短縮変動表示である特図時短変動表示は、通常変動表示用変動パターンに基づいて実行される通常変動表示よりも、短縮された短縮変動表示時間で実行される。
【0115】
これにより、時短用変動パターンコマンドが送信されてから変動停止コマンドが送信されるまでの時間は、非時短用変動パターンコマンドが送信されてから変動停止コマンドが送信されるまでの時間よりも短くなる。その結果、特図時短変動表示が行なわれる特図時短状態における保留データの消化は、通常変動表示が行なわれる通常遊技状態における保留データの消化よりも、短い周期で行なわれる。
【0116】
S151では、特別図柄プロセスとして特別図柄停止図柄設定処理を実行するときである場合は、大当り図柄の組合せを導出表示することが決定されているときは、大当り図柄判定用のバッファに記憶された始動入賞時のランダムカウンタR2のカウント値に応じて、大当り図柄の組合せが決定される。
【0117】
一方、大当り図柄の組合せを導出表示しないことが決定されているときは、ランダムカウンタR5−1〜R5−3のカウント値に応じて、はずれ図柄の組合せが決定される。なお、はずれ図柄の組合せが偶然大当り図柄の組合せとなる場合は、はずれ図柄の組合せとなるように調整される。この特別図柄停止図柄設定処理が終了した場合は、特別図柄プロセスが、次の特別図柄変動処理に移行される。また、決定された停止図柄を示す特別図柄停止図柄コマンドは、前述したS125で説明した特別図柄コマンド送信処理時に、演出制御用マイクロコンピュータ900に送信される。
【0118】
S152では、特別図柄プロセスとして特別図柄変動処理を実行するときである場合は、S141で決定された変動パターンに応じて定められた変動表示時間が終了するまでの時間が計測される。また、変動表示時間終了時に変動停止コマンドを設定する。設定された変動停止コマンドは、前述したS125で説明した特別図柄コマンド送信処理時に、演出制御用マイクロコンピュータ900に送信される。変動表示時間が終了し、この特別図柄変動処理が終了した場合は、特別図柄プロセスが、次の特別図柄停止処理に移行される。
【0119】
S153では、特別図柄プロセスとして特別図柄停止処理を実行するときである場合は、大当り図柄の組合せが導出表示されたときは、この特別図柄停止処理が終了した後に、特別図柄プロセスが、次の大入賞口開放前処理に移行される。一方、大当り図柄の組合せが導出表示されなかったときは、この特別図柄停止処理が終了した後に、特別図柄プロセスが、特別図柄通常処理に移行される。
【0120】
S154では、特別図柄プロセスとして大入賞口開放前処理を実行するときである場合は、大入賞口30を開放状態として、大入賞口開放回数カウンタを1加算する。この大入賞口開放前処理が終了した場合は、特別図柄プロセスが、次の大入賞口開放中処理に移行される。
【0121】
S155では、特別図柄プロセスとして大入賞口開放中処理を実行するときである場合は、カウントスイッチ22およびVカウントスイッチ23の通過監視を行なった後、大入賞口30を開放状態としてから所定時間(たとえば、30秒)経過、および、カウントスイッチ22により、大入賞口30への所定数(たとえば、10)の遊技球の入賞が判断され、いずれかの条件が成立した場合は、大入賞口30が閉鎖状態とされ、この大入賞口開放中処理が終了し、特別図柄プロセスが、次の特定領域有効時間処理に移行される。
【0122】
S156では、特別図柄プロセスとして特定領域有効時間処理を実行するときである場合は、所定時間、Vカウントスイッチ23の通過監視が行なわれる。そして、Vカウントスイッチ23により、大入賞口30内の特定領域への遊技球の通過があったと判断され、かつ、大入賞口開放回数カウンタの値が大入賞口開放回数最大値未満の場合は、この特定領域有効時間処理が終了し、特別図柄プロセスが、大入賞口開放前処理に移行される。
【0123】
また、特定領域への遊技球の通過がないと判断された場合、または、大入賞口開放回数カウンタの値が大入賞口開放回数最大値以上の場合は、この特定領域有効時間処理が終了し、特別図柄プロセスが、大当り終了処理に移行される。
【0124】
S157では、特別図柄プロセスとして大当り終了処理を実行するときである場合は、大当り終了時の演出が行なわれ、この大当り終了処理が終了し、特別図柄プロセスが、特別図柄通常処理に移行される。
【0125】
次に、演出制御用マイクロコンピュータ900のCPUにより実行される処理について説明する。演出制御用マイクロコンピュータ900では、遊技の演出を制御するための処理である演出制御のメイン処理およびタイマ割込処理が実行され、これらの処理により、各種制御用のサブルーチンプログラムが呼出されて実行されることにより、各種の演出制御が行なわれる。
【0126】
次に、演出制御用マイクロコンピュータ900によりタイマ割込処理のサブルーチンプログラムの1つとして実行される変動表示処理について説明する。図4は、パチンコ遊技機1の演出制御用マイクロコンピュータ900で実行される変動表示処理の処理内容を示す第1のフローチャートである。図5は、パチンコ遊技機1の演出制御用マイクロコンピュータ900で実行される変動表示処理の処理内容を示す第2のフローチャートである。図6は、パチンコ遊技機1の演出制御用マイクロコンピュータ900で実行される変動表示処理の処理内容を示す第3のフローチャートである。
【0127】
変動表示処理は、遊技制御用マイクロコンピュータ53からの表示制御コマンドに応じて特別図柄の変動表示および関連する演出表示を実行するための処理である。
【0128】
図4を参照して、S211では、変動パターンコマンドとして、時短用変動パターンコマンドが遊技制御用マイクロコンピュータ53から受信されたか否かが判断される。時短用変動パターンコマンドが受信されていない場合は、図6のS264に進む。一方、時短用変動パターンコマンドが受信された場合は、S212で、時短フラグがオン状態であるか否かが判断される。時短フラグがオン状態であると判断された場合は、S222に進む。
【0129】
一方、S212で、時短フラグがオン状態でないと判断された場合は、S213で、時短フラグがオン状態にされる。そして、S214で、特別図柄を変動表示する表示領域である変動表示領域が、後述する図8(A)等に示すように、特別図柄表示部9に縮小表示され、S215で、保留データ数が、後述する図8(A)等に示すように、特別図柄表示部9に表示される。
【0130】
次のS216では、前回のビンゴカードが、演出制御用マイクロコンピュータ900のRAMの使用ビンゴカード記憶領域に記憶されているか否かが判断される。ここで、前回のビンゴカードは、後述する図6のS267で、使用ビンゴカード記憶領域に記憶される。前回のビンゴカードの記憶がある場合は、S217で、前回のビンゴカードが、後述する図18(B)に示すように、表示される。その後、S221に進む。
【0131】
一方、前回のビンゴカードの記憶がない場合は、S218で、新しいビンゴカードが4枚生成され、生成された4枚のビンゴカードが演出制御用マイクロコンピュータ900のRAMの生成ビンゴカード記憶領域に記憶され、その4枚のビンゴカードが、後述する図8(A)に示すように、特別図柄表示部9に表示される。
【0132】
次のS219では、S218で表示された4枚のビンゴカードのうち1枚が、前述したランダムカウンタR1〜R5−3と同様のビンゴカード決定用のランダムカウンタのカウント値に応じて、ランダムに選択される。なお、パチンコ遊技機1にビンゴカード選択用の操作スイッチを設け、遊技者がその操作スイッチを操作することにより、ビンゴカードが選択されるようにしてもよい。
【0133】
次のS220では、S219で選択されたビンゴカードが、後述する図8(B)に示すように特別図柄表示部9に表示される。また、表示されたビンゴカードは、演出制御用マイクロコンピュータ900のRAMの使用ビンゴカード記憶領域に記憶される。その後、S221に進む。
【0134】
S221では、後述する図8(A)で示すように、S214で縮小表示された変動表示領域における特別図柄の変動表示が開始される。
【0135】
S222では、保留データ数が15であるか否かが判断される。保留データ数が15でない場合は、S226に進む。一方、保留データ数が15である場合は、S223で、S218で演出制御用マイクロコンピュータ900のRAMの生成ビンゴカード記憶領域に記憶された4枚のビンゴカードのうち、S219で選択されたビンゴカードを除いた残りの3枚のビンゴカードのうち1枚が、ビンゴカード決定用のランダムカウンタのカウント値に応じて、ランダムに選択される。なお、前述したS219で説明したように、遊技者の操作により、ビンゴカードが選択されるようにしてもよい。
【0136】
次のS224では、後述する図15(B)で示すように、特別図柄表示部9のビンゴカードが表示されていた位置に「カード変更!」という文字が表示される。そして、S225では、S223で選択されたビンゴカードが、後述する図15(C)に示すように特別図柄表示部9に表示される。また、表示されたビンゴカードは、演出制御用マイクロコンピュータ900のRAMの使用ビンゴカード記憶領域に記憶される。その後、S226に進む。
【0137】
S226では、保留データ数が10より多いか否かが判断される。保留データ数が10より多くないと判断された場合は、図5のS236に進む。一方、保留データ数が10より多いと判断された場合は、S227で、遊技制御用マイクロコンピュータ53から受信された特別図柄停止図柄コマンドで指定される特別図柄の変動表示における表示結果としての停止図柄に応じて大当り判定が行なわれる。
【0138】
次のS228では、S227での大当り判定の結果、大当り図柄の組合せ(たとえば、「777」等のぞろ目の特別図柄の組合せ)とするか否かが判断される。大当り図柄の組合せとしないと判断された場合は、S233に進む。
【0139】
一方、S228で、大当り図柄の組合せとすると判断された場合は、S229で、S227での大当り判定の結果、確変大当り図柄の組合せ(たとえば、「777」等の奇数のぞろ目の特別図柄の組合せ)とするか否かが判断される。確変大当り図柄の組合せとすると判断された場合は、S230で、表示されているビンゴカードのうち、前述したランダムカウンタR1〜R5−3と同様の当りライン数決定用のランダムカウンタのカウント値に応じて、当りラインとする2本のラインがランダムに決定され、S232に進む。なお、ビンゴカードにおいて、当りラインが2本のビンゴ配列をダブルビンゴ配列という。
【0140】
一方、S229で、確変大当り図柄の組合せとしないと判断された場合は、S231で、表示されているビンゴカードのうち、前述した当りライン数決定用のランダムカウンタのカウント値に応じて、当りラインとする1本のラインがランダムに決定され、S232に進む。なお、ビンゴカードにおいて、当りラインが1本のビンゴ配列をシングルビンゴ配列という。
【0141】
なお、S230およびS231で、当りラインを決定する際に、そのマスの番号が未出状態であることを示す未出表示のマスが少ないライン(たとえば、リーチ(未出表示のマスの数が1)のラインがある場合は、リーチのライン)から当りラインをランダムに決定するようにしてもよい。これにより、遊技者がビンゴ状態となる可能性が高いと考えているラインが当りラインとなり易くなる。ここで、未出表示のマスは、マスの番号の背景が無地の態様で表示される。
【0142】
S232では、S230またはS231で決定された当りラインの未出表示のマスの番号である1つまたは複数の未出番号が、後述する図8で示す導出番号表示95として表示される導出番号に決定される。そして、決定された導出番号が、演出制御用マイクロコンピュータ900のRAMの導出番号記憶領域に記憶される。
【0143】
S233では、ビンゴカードがリーチになった後、1回目の導出番号の決定か否かが判断される。リーチ後1回目の導出番号の決定であると判断された場合は、S234で、ビンゴカードに含まれていない番号のうちから、前述したランダムカウンタR1〜R5−3と同様の導出番号決定用のランダムカウンタのカウント値に応じて、導出番号がランダムに決定される。そして、決定された導出番号が、前述した導出番号記憶領域に記憶される。なお、ビンゴカードが新しくなってから、一度導出表示された番号は、再度導出番号として決定されない。
【0144】
一方、S233で、リーチ後1回目の導出番号の決定でないと判断された場合は、S235で、ビンゴカードに含まれている未出番号のうちから、前述した導出番号決定用のランダムカウンタのカウント値に応じて、導出番号がランダムに決定され、前述した導出番号記憶領域に記憶される。
【0145】
次に、図5を参照して、S236では、保留データ数が10であるか否かが判断される。保留データ数が10でない場合は、S247に進む。一方、保留データ数が10である場合は、S237で、遊技制御用マイクロコンピュータ53から受信された大当り情報コマンドで指定される全保留データに対応する大当り判定結果に応じて、全保留データの大当り判定が行なわれる。このようにすることにより、大当り判定の処理効率を高めることができる。
【0146】
次のS238では、S237での大当り判定の結果、大当り図柄の組合せとする保留データがあるか否かが判断される。大当り図柄の組合せとする保留データがないと判断された場合は、S244に進む。
【0147】
一方、S238で、大当り図柄の組合せとする保留データがあると判断された場合は、S239で、その保留データに対するS237での大当り判定の結果、確変大当り図柄の組合せとするか否かが判断される。確変大当り図柄の組合せとすると判断された場合は、S240で、表示されているビンゴカードのうち、前述した当りライン数決定用のランダムカウンタのカウント値に応じて、当りラインとする2本のラインがランダムに決定され、S242に進む。
【0148】
一方、S239で、確変大当り図柄の組合せとしないと判断された場合は、S241で、表示されているビンゴカードのうち、前述した当りライン数決定用のランダムカウンタのカウント値に応じて、当りラインとする1本のラインがランダムに決定され、S242に進む。
【0149】
なお、S230およびS231で説明したように、S240およびS241で、当りラインを決定する際に、未出表示のマスが少ないラインから当りラインをランダムに決定するようにしてもよい。
【0150】
S242では、S240またはS241で決定された当りラインの1つまたは複数の未出表示のマスの番号である未出番号が、後述する図16(B)で示す残り導出番号表示96として表示される残り導出番号に決定される。この当りラインに対する残り導出番号は、大当り図柄の組合せとする保留データに対する残り導出番号である。また、残り導出番号とは、後述する図16(B)で示すように、導出番号表示として導出表示されない状態で、特別図柄表示部9に表示される導出番号である。
【0151】
S243では、当りライン以外の残り導出番号が、前述した導出番号決定用のランダムカウンタのカウント値に応じて、ランダムに決定される。この当りライン以外の残り導出番号は、大当り図柄の組合せとしない保留データに対する残り導出番号である。なお、決定された当りライン以外の残り導出番号によりビンゴカードが偶然ビンゴとなる場合は、ビンゴとならないように調整される。S242およびS243が実行されることにより、残り10の保留データに対する残り導出番号が決定される。
【0152】
S244では、残り10の保留データに対する残り導出番号が、前述した導出番号決定用のランダムカウンタのカウント値に応じて、ランダムに決定される。なお、決定された残り導出番号によりビンゴカードが偶然ビンゴとなる場合は、ビンゴとならないように調整される。
【0153】
S245では、S242およびS243、または、S244で決定された残り導出番号が、演出制御用マイクロコンピュータ900のRAMの、それぞれの保留データに対応する残り導出番号記憶領域に記憶される。そして、S246で、S242およびS243、または、S244で決定された残り導出番号が、後述する図16(B)に示すように特別図柄表示部9に表示される。
【0154】
S247では、保留データ数が10以下であるか否かが判断される。保留データ数が10以下でない場合は、図6のS252に進む。一方、保留データ数が10以下である場合は、S248で、遊技制御用マイクロコンピュータ53から受信された特別図柄停止図柄コマンドで指定される特別図柄の変動表示における表示結果としての停止図柄に応じて大当り判定が行なわれる。
【0155】
次のS249では、S248での大当り判定の結果、大当り図柄の組合せとするか否かが判断される。大当り図柄の組合せとすると判断された場合は、S250で、S245で記憶された残り導出番号のうちから、その保留データに対応する1つまたは複数の残り導出番号が導出番号として決定され、前述した導出番号記憶領域に記憶される。これにより、当りラインの導出番号が決定される。
【0156】
一方、S249で、大当り図柄の組合せとしないと判断された場合は、S251で、S245で記憶された残り導出番号のうちから、その保留データに対応する残り導出番号が導出番号として決定され、前述した導出番号記憶領域に記憶される。これにより、当りライン以外の導出番号が決定される。
【0157】
S252では、変動パターンコマンドとして、非時短用変動パターンコマンドが遊技制御用マイクロコンピュータ53から受信されたか否かが判断される。非時短用変動パターンコマンドが受信されていないと判断された場合は、S261に進む。
【0158】
一方、S252で、非時短用変動パターンコマンドが受信されたと判断された場合は、S253で、時短フラグがオン状態であるか否かが判断される。時短フラグがオン状態でない場合は、S257に進む。一方、時短フラグがオン状態である場合は、S254で時短フラグがオフ状態にされる。そして、S255で、ビンゴカードが非表示とされ、S256で、S214で縮小表示とされた特別図柄の変動表示領域が、後述する図17(C)に示すように通常表示される。
【0159】
S257では、通常表示された特別図柄の変動表示領域で特別図柄を変動表示する通常変動表示処理が実行される。
【0160】
S261では、特別図柄の変動表示を停止して停止図柄を導出表示することを指示する表示制御コマンドである変動停止コマンドが遊技制御用マイクロコンピュータ53から受信されたか否かが判断される。変動停止コマンドが受信されていないと判断された場合は、この変動表示処理が終了し、リターンする。
【0161】
一方、S261で、変動停止コマンドが受信されたと判断された場合は、S262で、時短フラグがオフ状態であるか否かが判断される。時短フラグがオフ状態であると判断された場合は、S263で、S257で実行された通常変動表示において、遊技制御用マイクロコンピュータ53から受信された特別図柄停止図柄コマンドで示される停止図柄を特別図柄表示部9に導出表示させる制御が行なわれる。その後、この変動表示処理が終了し、リターンする。一方、S262で、時短フラグがオフ状態でないと判断された場合は、S264に進む。
【0162】
図6を参照して、S264では、S232、S234、S235、S250、または、S251で決定され前述した導出番号記憶領域に記憶された導出番号が、後述する図8(C)および図11(B)等で示すように特別図柄表示部9に導出表示される。
【0163】
次に、S265で、保留データ数が1減算され、S266で、保留データ数が特別図柄表示部9に表示されている場合は、保留データ数が、後述する図8(C)および図11(B)等で示すように更新表示される。
【0164】
そして、S267で、導出表示させることが決定されてS264で導出表示された導出番号に対応するビンゴカードのマスが、そのマスの番号が既出状態であることを示す既出表示に変更されて、演出制御用マイクロコンピュータ900のRAMの使用ビンゴカード記憶領域に記憶される。ここで、既出表示のマスは、マスの番号の背景がハッチングされた態様で表示される。
【0165】
次のS268では、S267で記憶されたビンゴカードが、図9(A)および図11(C)等で示すように特別図柄表示部9に表示される。
【0166】
次のS269では、S267で記憶されたビンゴカードがリーチ状態のリーチ状態であるか否か、すなわち、ビンゴカードの各ラインのうち、未出表示のマスが2つのラインがあるか否かが判断される。ビンゴカードがリーチ状態のリーチ状態でないと判断された場合は、S271に進む。
【0167】
一方、S269で、ビンゴカードがリーチ状態のリーチ状態であると判断された場合は、S270で、S221で開始された特別図柄の変動表示の左変動表示領域が「7」で停止するように制御される。その後、S271に進む。
【0168】
S271では、S267で記憶されたビンゴカードがリーチ状態であるか否か、すなわち、ビンゴカードの各ラインのうち、未出表示のマスが1つのラインがあるか否かが判断される。ビンゴカードがリーチ状態でないと判断された場合は、S274に進む。
【0169】
一方、S271で、ビンゴカードがリーチ状態であると判断された場合は、S272で、後述する図10(A)で示すように、S270で左変動表示領域が「7」で停止された特別図柄の変動表示の右変動表示領域が「7」で停止するように制御される。
【0170】
次に、S273で、特別図柄の変動表示でリーチ状態となったことを示す「リーチ!」という文字が、後述する図10(A)で示すように特別図柄表示部9に表示される。その後、S274に進む。
【0171】
S274では、S267で記憶されたビンゴカードがダブルリーチ状態であるか否か、すなわち、ビンゴカードの各ラインのうち、未出表示のマスが1つのラインが2つあるか否かが判断される。ビンゴカードがダブルリーチ状態でないと判断された場合は、S277に進む。
【0172】
一方、S274で、ビンゴカードがダブルリーチ状態であると判断された場合は、S275で、後述する図13(C)で示すように、S291で新たに変動表示が開始されて、S270で左変動表示領域が「7」で停止された変動表示領域において右変動表示領域が「7」で停止するように制御される。
【0173】
次に、S276で、特別図柄の変動表示でダブルリーチ状態となったことを示す「ダブルリーチ!」という文字が、後述する図13(C)で示すように特別図柄表示部9に表示される。その後、S277に進む。
【0174】
S277では、S267で記憶されたビンゴカードがビンゴ状態であるか否か、すなわち、ビンゴカードの各ラインのいずれかのラインに含まれる5つのマスすべてが既出表示であるか否かが判断される。ビンゴカードがビンゴ状態でないと判断された場合は、S281に進む。
【0175】
一方、S277で、ビンゴカードがビンゴ状態であると判断された場合は、S278で、後述する図10(C)で示すように、S272で左,右変動表示領域が「7」で停止された特別図柄の変動表示の中変動表示領域が「7」で停止するように制御される。また、ビンゴカードがリーチ状態とならないでビンゴ状態となった場合は、S221で変動表示が開始された変動表示領域またはS292で変動表示が開始された変動表示領域のうち、ビンゴ状態であるラインが対応する変動表示領域の左,右,中変動表示領域が順次「7」で停止するように制御される。
【0176】
次に、S279で、特別図柄の変動表示で大当り図柄の組合せが導出表示されたことを示す「大当り!」という文字が、後述する図10(C)および図11(C)で示すように特別図柄表示部9に表示される。そして、S280で、演出制御用マイクロコンピュータ900のRAMの使用ビンゴカード記憶領域に記憶されたビンゴカードがクリアされ、S281に進む。
【0177】
S281では、S267で記憶されたビンゴカードがダブルビンゴ状態であるか否か、すなわち、ビンゴカードの各ラインのいずれか2つのラインに含まれる5つのマスすべてが既出表示であるか否かが判断される。ビンゴカードがダブルビンゴ状態でないと判断された場合は、S285に進む。
【0178】
一方、S281で、ビンゴカードがダブルビンゴ状態であると判断された場合は、S282で、後述する図14(B)で示すように、S272で左,右変動表示領域が「7」で停止された特別図柄の変動表示の中変動表示領域、および、S275で左,右変動表示領域が「7」で停止された特別図柄の変動表示の中変動表示領域が「7」で停止するように制御される。また、ビンゴカードがリーチ状態とならないでビンゴ状態となった場合は、S221で変動表示が開始された変動表示領域およびS292で変動表示が開始された変動表示領域の左,右,中変動表示領域が順次「7」で停止するように制御される。
【0179】
次に、S283で、特別図柄の変動表示で確変大当り図柄の組合せが導出表示されたことを示す「確変大当り!」という文字が、後述する図14(B)で示すように特別図柄表示部9に表示される。そして、S284で、演出制御用マイクロコンピュータ900のRAMの使用ビンゴカード記憶領域に記憶されたビンゴカードがクリアされ、S285に進む。
【0180】
S285では、S264での導出番号の導出表示が、ビンゴカードがリーチ状態となった後、1回目の導出表示であるか否かが判断される。リーチ状態となった後、1回目の導出番号の導出表示でないと判断された場合は、S293に進む。
【0181】
一方、S285で、リーチ状態となった後、1回目の導出番号の導出表示であると判断された場合は、S286で、ビンゴカードがはずれ状態であるか否か、すなわち、ビンゴカードがビンゴ状態でないか否かが判断される。ビンゴカードがはずれ状態でないと判断された場合は、S293に進む。
【0182】
一方、S286で、ビンゴカードがはずれ状態であると判断された場合は、S287で、S264で導出表示された導出番号がビンゴカードに含まれないか否かが判断される。導出番号がビンゴカードに含まれると判断された場合は、S289に進む。
【0183】
一方、S287で、導出番号がビンゴカードに含まれないと判断された場合は、S288で、導出番号がビンゴカードに含まれないことを示す「ビンゴカードになし!」という文字が、後述する図12(B)で示すように特別図柄表示部9に表示され、S289に進む。
【0184】
S289では、後述する図12(C)で示すように、S272またはS275で右変動表示領域が「7」で停止されリーチ状態となった変動表示領域の中変動表示領域が、左,中,右変動表示領域での停止図柄がはずれ図柄の組合せとなるように、「7」以外の停止図柄で停止するよう制御される。
【0185】
次にS290で、S289で停止された中変動表示領域が、再変動表示される。そして、S291で、後述する図13(A)で示すように、新たな特別図柄の変動表示領域が特別図柄表示部9に表示され、S292で、後述する図13(A)で示すように、S291で新たに表示された変動表示領域における特別図柄の変動表示が開始される。その後、S293に進む。
【0186】
次に、S293で、保留データ数が0であるか否かが判断される。保留データ数が0でないと判断された場合は、この変動表示処理が終了し、リターンする。一方、保留データ数が0であると判断された場合は、S294で、ビンゴカードがはずれ状態であるか否かが判断される。ビンゴカードがはずれ状態でないと判断された場合は、この変動表示処理が終了し、リターンする。
【0187】
一方、S294で、ビンゴカードがはずれ状態であると判断された場合は、S295で、後述する図17(B)で示すように、特図時短変動表示において、はずれ図柄の組合せ、たとえば、「654」が変動表示領域に導出表示されるように制御される。その後、この変動表示処理が終了し、リターンする。
【0188】
次に、以上説明したパチンコ遊技機1において、特別図柄表示部9に表示される表示画面の例について説明する。
【0189】
図7は、パチンコ遊技機1で表示される表示画面の例を示す第1−1の図である。図8は、パチンコ遊技機1で表示される表示画面の例を示す第1−2の図である。図9は、パチンコ遊技機1で表示される表示画面の例を示す第1−3の図である。図10は、パチンコ遊技機1で表示される表示画面の例を示す第1−4の図である。
【0190】
図7を参照して、図7(A)は、通常遊技状態における特別図柄の変動表示(以下、「通常変動表示」という)においてリーチ状態となったときの表示画面の例を示す。図7(A)を参照して、前述した図5のS257が実行されることにより、特別図柄表示部9の左変動表示領域91L、および、右変動表示領域91Rに、それぞれ、同じ特別図柄である「7」が表示される。また、特別図柄表示部9の右変動表示領域91Cでは、特別図柄が変動表示される。
【0191】
これにより、左変動表示領域91L、および、右変動表示領域91Rにそれぞれ表示される特別図柄により、リーチ状態を構成する特別図柄の組合せが構成される。
【0192】
次に、図7(B)は、通常変動表示において大当り図柄の組合せが導出表示されたときの表示画面の例を示す。図7(B)を参照して、前述した図5のS263が実行されることにより、特別図柄表示部9の左変動表示領域91L、中変動表示領域91C、および、右変動表示領域91Rに、それぞれ、同じ特別図柄である「7」が表示される。これにより、左変動表示領域91L、中変動表示領域91C、および、右変動表示領域91Rにそれぞれ表示される特別図柄により、大当り図柄の組合せを構成する特別図柄の組合せが構成される。
【0193】
また、大当り図柄の組合せが導出表示されて、特別図柄の変動表示で大当り図柄の組合せとなったことを示す大当り表示81が、「大当り!」という文字を表示する態様で、左,中,右変動表示領域91L,C,Rの下部に表示される。そして、前述した図3で説明したS154およびS155が実行されることにより、大入賞口30を開放状態とする大当り状態となる。
【0194】
次に、図7(C)は、通常遊技状態において大当り状態が終了するときの表示画面の例を示す。図7(C)を参照して、特別図柄表示部9の上部には、図7(B)で表示された大当り図柄の組合せである「777」が表示されている。また、大当り状態が終了することを示す大当り終了表示82が、「大当り終了!」という文字を表示する態様で、図7(B)において大当り表示81が表示された位置に表示される。
【0195】
また、このときの保留データ数を示す表示である保留データ数表示92が、現在の保留データ数が30であることを示す態様で、特別図柄表示部9の右下部に表示される。また、前述した図3で説明したS156が実行されることにより、大入賞口30が閉鎖状態とされる。
【0196】
次に、図8を参照して、図8(A)は、特図時短状態における特別図柄の変動表示(以下、「特図時短変動表示」という)が開始されるときの表示画面の例を示す。図8(A)を参照して、前述した図4のS212〜S214,S221が実行されることにより、特図時短状態となったときに、通常変動表示が縮小されて、特別図柄表示部9の右上部の左変動表示領域91L、中変動表示領域91C、および、右変動表示領域91Rで、特図時短変動表示として特別図柄が変動表示される。
【0197】
また、前述した図4のS215が実行されることにより、ビンゴ玉を導出するビンゴ玉導出装置を模式化して表示した保留データ数表示94が、現在の保留データ数が「30」であることを示す態様で、特別図柄表示部9の右下部に表示される。また、前述した図4のS216,S218が実行されることにより、カード1からカード4までの4枚のビンゴカード93A〜Dが、特別図柄表示部9の左部に表示される。
【0198】
ビンゴカード93A〜Dは、それぞれ、5マス×5マスの配列で並べられた、未出表示から既出表示に変化可能なそれぞれ異なる複数種類の各マスの番号により構成される。
【0199】
次に、図8(B)は、ビンゴカードが拡大表示されるときの表示画面の例を示す。図8(B)を参照して、前述した図4のS219,S220が実行されることにより、4枚のビンゴカード93A〜Dのうちから、1枚のビンゴカード93Cが、ランダムに選択され、4枚のビンゴカードが表示されていた位置に、拡大表示される。また、特図時短変動表示は、継続して行なわれる。
【0200】
次に、図8(C)は、特図時短状態において保留データが消化されるときの表示画面の例を示す。図8(C)を参照して、前述した図5のS261,S262および図6のS264が実行されることにより、演出制御用マイクロコンピュータ900が遊技制御用マイクロコンピュータから変動停止コマンドを受信したときに、ビンゴ玉を模式化して表示した導出番号が「1」であることを示す導出番号表示95が、保留データ表示94から左上に転がり出るような態様で導出表示される。
【0201】
そして、前述した図6のS265,S266が実行されることにより、保留データ表示94が、保留データ数が1減って「29」となったことを示す態様で表示される。また、図8(B)で表示されていた「カード3」の表示を含むビンゴカード93Cが、同じ番号の配列のマスを含み「カード3」の表示を含まないビンゴカード93として表示される。また、特図時短変動表示は、継続して行なわれる。
【0202】
次に、図9を参照して、図9(A)は、ビンゴカードの1個のマスが既出状態とされたときの表示画面の例を示す。図9(A)を参照して、前述した図6のS267,S268が実行されることにより、図8(C)で、導出番号表示95が表示された後に、その導出番号表示95で示される導出番号である「1」に対応する番号を示すビンゴカード93の上から2番目で左から2番目のマスが、未出表示である無地の表示態様から、既出表示であるハッチング表示の態様に変更されて表示される。また、特図時短変動表示は、継続して行なわれる。
【0203】
次に、図9(B)は、特図時短状態において図9(A)で説明した表示画面からさらに保留データの消化が進み、保留データ数が「25」になったときに保留データが消化されるときの表示画面の例を示す。図9(B)を参照して、ビンゴカード93は、図9(A)で既出表示とされた「1」に対応する番号を示すマスのほか、さらに、「19」,「30」,「49」に対応する番号を示すマスが既出表示として表示される。
【0204】
また、前述した図6のS264が実行されることにより、導出番号が「48」であることを示す導出番号表示95が、保留データ表示94から左上に転がり出るような態様で導出表示される。そして、前述した図6のS265,S266が実行されることにより、保留データ表示94が、保留データ数が1減って「24」となったことを示す態様で表示される。また、特図時短変動表示は、継続して行なわれる。
【0205】
次に、図9(C)は、ビンゴカードの「48」に対応する番号を示すマスが既出表示とされたときの表示画面の例を示す。図9(C)を参照して、図9(B)で導出番号表示95が導出表示された後に、前述した図6のS267,S268が実行されることにより、その導出番号表示95で示される導出番号である「48」に対応する番号を示すビンゴカード93の上から4番目で左から4番目のマスが、未出表示から既出表示に変更されて表示される。また、特図時短変動表示は、継続して行なわれる。
【0206】
次に、図10を参照して、図10(A)は、ビンゴカードがリーチ状態となったときの表示画面の例を示す。図10(A)を参照して、図9(C)で「48」に対応する番号を示すマスが既出表示となったことにより、ビンゴカード93の左上から右下への対角線上の「30」,「1」,「FREE」,「48」に対応する番号を示すマスが既出表示となる。これにより、「33」に対応する番号を示す1つのマスが既出表示となれば、ビンゴ状態となる状態となるので、ビンゴカード93がリーチ状態となる。
【0207】
そして、前述した図6のS271,S272が実行されることにより、ビンゴカード93がリーチ状態となったときに、特図時短変動表示において、左変動表示領域91L、右変動表示領域91Rの順で、それぞれの表示領域に、同じ特別図柄である「7」が導出表示される。また、前述した図6のS273が実行されることにより、特別図柄の変動表示でリーチ状態となったことを示すリーチ表示83が、「リーチ!」という文字を表示する態様で、特別図柄が変動表示されている左,中,右変動表示領域91L,C,Rの下部に表示される。
【0208】
次に、図10(B)は、特別図柄の変動表示がリーチ状態であるときに、保留データが消化されるときの表示画面の例を示す。図10(B)を参照して、前述した図6のS264が実行されることにより、導出番号が「33」であることを示す導出番号表示95が、保留データ表示94から左上に転がり出るような態様で導出表示される。
【0209】
そして、前述した図6のS265,S266が実行されることにより、保留データ表示94が、保留データ数が1減って「23」となったことを示す態様で表示される。また、特図時短変動表示は、継続して行なわれる。
【0210】
次に、図10(C)は、特図時短状態において大当り状態となるときの表示画面の例を示す。図10(C)を参照して、図10(B)で導出番号表示95が導出表示された後に、前述した図6のS267,S268が実行されることにより、その導出番号表示95で示される導出番号である「33」に対応する番号を示すビンゴカード93のマスが、未出表示から既出表示に変更されて表示される。
【0211】
これにより、ビンゴカード93の左上から右下への対角線上の「30」,「1」,「FREE」,「48」,「33」に対応する番号を示すマスが既出表示となり、ビンゴカード93がビンゴ状態となる。
【0212】
そして、前述した図6のS278が実行されることにより、中変動表示領域91Cに、特別図柄「7」が導出表示される。これにより、特別図柄の変動表示の表示結果が「777」となり、大当り図柄の組合せとなる。また、図6のS279が実行されることにより、特別図柄の変動表示で大当り図柄の組合せとなったことを示す大当り表示84が、「大当り!」という文字を表示する態様で、左,中,右変動表示領域91L,C,Rの下部に表示される。そして、前述した図3で説明したS154およびS155が実行されることにより、大入賞口30を開放状態とする大当り状態となる。
【0213】
このように、特図時短変動表示においては、大当り図柄の組合せを導出表示させることが決定されている保留データに対応する変動停止コマンド受信時には、大当り図柄の組合せが導出表示される。また、特図時短変動表示においては、大当り図柄の組合せを導出表示させることが決定されていない保留データに対応する変動変動停止コマンド受信時には、表示結果が導出表示されず、特図時短変動表示が継続して行なわれる。
【0214】
また、ビンゴゲームの抽選として保留データの消化ごとに導出番号表示95が導出表示され、大当り図柄の組合せを導出表示させることが決定されていない保留データに対応する変動停止コマンド受信時には、ビンゴカード93がビンゴとならないように導出番号表示95が導出表示される。また、大当り図柄の組合せを導出表示させることが決定されている保留データに対応する変動停止コマンド受信時には、ビンゴカード93がビンゴとなるように導出番号表示95が導出表示される。
【0215】
このため、変動表示を停止させずに、保留データごとの大当り判定結果を遊技者に報知することができる。また、変動表示を停止させずに、ビンゴゲームにより保留データを消化するので、保留データの消化のサイクル、すなわち、変動パターンで示される変動表示時間を短縮することができるとともに、複数の保留データの消化に亘って、ビンゴゲームが継続されるので、遊技の興趣を持続的に向上させることができる。
【0216】
次に、前述した導出番号表示95が複数導出表示される場合の表示画面の例について説明する。図11は、パチンコ遊技機1で表示される表示画面の例を示す第2−1の図である。
【0217】
図11を参照して、図11(A)は、前述した図9(A)で説明した表示画面からさらに保留データの消化が進み、保留データ数が「26」であるときの表示画面の例を示す。図11(A)を参照して、ビンゴカード93では、「1」,「19」,「30」,「49」,「FREE」に対応する番号を示すマスが既出表示である。
【0218】
これにより、ビンゴカード93の左上から右下への対角線上の「30」,「1」,「FREE」が既出表示であり、「33」,「48」が未出表示であるので、導出番号として、「33」,「48」に対応する番号を示す導出番号表示95が導出表示された場合に、ビンゴカード93がビンゴ状態になる。
【0219】
また、保留データ表示94は、保留データ数が「26」であることを示す態様で表示される。また、特図時短変動表示は、継続して行なわれる。
【0220】
次に、図11(B)は、複数の導出番号表示が導出表示されることにより、保留データが消化されるときの表示画面の例を示す。図11(B)を参照して、前述した図6のS264が実行されることにより、導出番号がそれぞれ「33」,「48」であることを示す2つの導出番号表示95が、保留データ表示94から左上に転がり出るような態様で導出表示される。
【0221】
そして、前述した図6のS265,S266が実行されることにより、保留データ表示94が、保留データ数が1減って「25」となったことを示す態様で表示される。また、特図時短変動表示は、継続して行なわれる。
【0222】
次に、図11(C)は、複数の導出番号表示が導出表示されたことにより、特図時短状態において大当り状態となるときの表示画面の例を示す。図11(C)を参照して、図11(B)で2つの導出番号表示95が表示された後に、前述した図6のS267,S268が実行されることにより、それらの導出番号表示95で示される導出番号である「33」,「48」に対応する番号を示すビンゴカード93のマスが、未出表示から既出表示に変更されて表示される。これにより、ビンゴカード93の左上から右下への対角線上の「30」,「1」,「FREE」,「48」,「33」に対応する番号を示すマスが既出表示となり、ビンゴカード93がビンゴ状態となる。
【0223】
そして、前述した図6のS278が実行されることにより、左,右,中変動表示領域91L,R,Cに、特別図柄「7」が順次導出表示される。これにより、特別図柄の変動表示の表示結果が「777」となり、大当り図柄の組合せとなる。また、前述した図6のS279が実行されることにより、特別図柄の変動表示で大当り図柄の組合せとなったことを示す大当り表示84が、「大当り!」という文字を表示する態様で、左,中,右変動表示領域91L,C,Rの下部に表示される。そして、前述した図3で説明したS154およびS155が実行されることにより、大入賞口30を開放状態とする大当り状態となる。
【0224】
このように、大当り図柄の組合せを導出表示させることが決定されている保留データの消化時に、ビンゴカード93がリーチ状態ではない場合に、複数の導出番号表示95を導出表示させることにより、ビンゴカード93をビンゴ状態とすることができる。また、複数の導出番号表示95を一度に導出表示させることにより、遊技の演出に意外性を持たせることができる。
【0225】
次に、確変大当りが発生する場合の表示画面の例について説明する。図12は、パチンコ遊技機1で表示される表示画面の例を示す第3−1の図である。図13はパチンコ遊技機1で表示される表示画面の例を示す第3−2の図である。図14は、パチンコ遊技機1で表示される表示画面の例を示す第3−3の図である。
【0226】
図12を参照して、図12(A)は、前述した図10(A)で特別図柄の変動表示がリーチ状態となった後、1回目の保留データの消化のときの表示画面の例を示す。図12(A)を参照して、前述した図6のS264が実行されることにより、導出番号が「3」であることを示す導出番号表示95が、保留データ表示94から左上に転がり出るような態様で導出表示される。また、導出番号表示95で示される導出番号である「3」に対応する番号を示すマスがビンゴカード93に含まれていないので、導出番号表示95の上に「?」が表示される。このように、ビンゴカード93に含まれない導出番号が導出表示されることにより、遊技に変化を与えることができる。
【0227】
そして、前述した図6のS265,S266が実行されることにより、保留データ表示94が、保留データ数が1減って「23」となったことを示す態様で表示される。また、特図時短変動表示は、継続して行なわれる。
【0228】
次に、図12(B)は、導出番号に対応する番号を示すマスがビンゴカード93に含まれない場合の表示画面の例を示す。図12(B)を参照して、前述した図6のS285〜S288が実行されることにより、図12(A)で表示された導出番号表示95で示される導出番号に対応する番号を示すマスがビンゴカード93に含まれていないことを示すはずれ表示85が、「ビンゴカードになし!」という文字を表示する態様で、左,中,右変動表示領域91L,C,Rの下部に表示される。
【0229】
次に、図12(C)は、導出番号に対応する番号を示すマスがビンゴカード93に含まれていないことを示すはずれ表示85が表示された後の表示画面の例を示す。図12(C)を参照して、前述した図6のS289が実行されることにより、中変動表示領域91Cに、特別図柄「7」以外の特別図柄「6」が導出表示される。これにより、特別図柄の変動表示の表示結果が「767」となり、はずれ図柄の組合せとなる。
【0230】
次に、図13を参照して、図13(A)は、新たな変動表示領域が表示されたときの表示画面の例を示す。図13(A)を参照して、前述した図6のS290が実行されることにより、図12(C)で、はずれ図柄の組合せとして表示結果が導出表示された変動表示領域において中変動表示領域91Cが再変動表示される。また、前述した図6のS291,S292が実行されることにより、再変動表示が開始された変動表示領域の下部に、新たな変動表示領域が表示され、その新たな変動表示領域において特別図柄の変動表示が開始される。なお、変動表示領域が2つ以上表示される場合は、変動表示領域がさらに縮小されて表示される。
【0231】
次に、図13(B)は、新たな変動表示領域が表示された後に、さらに保留データの消化が進み、導出番号表示が導出表示されるときの表示画面の例を示す。図13(B)を参照して、前述した図6のS264が実行されることにより、導出番号が「24」であることを示す導出番号表示95が、保留データ表示94から左に転がり出るような態様で導出表示される。
【0232】
そして、前述した図6のS265,S266が実行されることにより、保留データ表示94が、保留データ数が1減って「10」となったことを示す態様で表示される。また、特図時短変動表示は、継続して行なわれる。
【0233】
次に、図13(C)は、ダブルリーチとなるときの表示画面の例を示す。図13(C)を参照して、前述した図6のS267,S268が実行されることにより、図13(B)で導出番号表示95が導出表示された後に、その導出番号表示95で示される導出番号である「24」に対応する番号を示すビンゴカード93の上から5番目で左から4番目のマスが、未出表示から既出表示に変更されて表示される。これにより、ビンゴカード93の2つのラインがリーチ状態、すなわち、ダブルリーチ状態となる。
【0234】
そして、前述した図6のS274,S275が実行されることにより、ビンゴカード93がダブルリーチ状態となったときに、複数の特図時短変動表示の、まだリーチ状態となっていない変動表示領域において、左変動表示領域91L,右変動表示領域91Rの順で、それぞれの表示領域に、特別図柄「7」が導出表示される。これにより、特図時短変動表示が、ダブルリーチ状態となる。
【0235】
また、前述した図6のS276が実行されることにより、特別図柄の変動表示でダブルリーチ状態となったことを示すダブルリーチ表示86が、「ダブルリーチ!」という文字を表示する態様で、特別図柄が変動表示されている特図時短変動表示の下部に表示される。
【0236】
次に、図14を参照して、図14(A)は、特別図柄の変動表示がダブルリーチ状態であるときに、保留データが消化されるときの表示画面の例を示す。図14(A)を参照して、前述した図6のS264が実行されることにより、導出番号が「33」であることを示す導出番号表示95が、保留データ表示94から左に転がり出るような態様で導出表示される。
【0237】
そして、前述した図6のS265,S266が実行されることにより、保留データ表示94が、保留データ数が1減って「9」となったことを示す態様で表示される。また、特図時短変動表示は、継続して行なわれる。
【0238】
次に、図14(B)は、ダブルリーチ状態であるときに大当り状態となるときの表示画面の例を示す。図14(B)を参照して、前述した図6のS267,S268が実行されることにより、図14(A)で導出番号表示95が導出表示された後に、その導出番号表示95で示される導出番号である「33」に対応する番号を示すビンゴカード93のマスが、未出表示から既出表示に変更されて表示される。
【0239】
これにより、ビンゴカード93の左上から右下への対角線上の「30」,「1」,「FREE」,「48」,「33」に対応する番号を示すマスが既出表示となり、ビンゴカード93の左下から右下へのライン上の「31」,「36」,「44」,「24」,「33」に対応する番号を示すマスが既出表示となり、ビンゴカード93がダブルビンゴ状態となる。
【0240】
そして、前述した図6のS282が実行されることにより、ビンゴカード93のダブルビンゴ状態のラインに対応する2つの変動表示領域の中変動表示領域91Cに、特別図柄「7」が導出表示される。本実施の形態においては、2つの変動表示領域の変動表示の表示結果が「777」である場合が、確変大当り図柄の組合せである。また、前述した図6のS283が実行されることにより、特別図柄の変動表示で確変大当り図柄の組合せとなったことを示す確変大当り表示87が、「確変大当り!」という文字を表示する態様で、特図時短変動表示の下部に表示される。そして、前述した図3で説明したS154およびS155が実行されることにより、大入賞口30を開放状態とする大当り状態となる。
【0241】
このように、確変大当り状態とするときは、ビンゴカード93がダブルビンゴ状態となり、複数の変動表示領域における変動表示の表示結果が大当り図柄の組合せとなるので、遊技者に確変大当り状態となることを報知することができる。
【0242】
また、前述した図10(C)で説明したように、確変大当り状態ではない通常の大当り状態とするときは、ビンゴカード93がシングルビンゴ状態となり、1つの変動表示領域における変動表示の表示結果が大当り図柄の組合せとなるので、遊技者に通常の大当り状態となることを報知することができる。このため、ビンゴ配列の種類によって、いずれの大当り状態とするかを遊技者に報知することができる。
【0243】
次に、途中でビンゴカードを変更する場合の表示画面の例について説明する。図15は、パチンコ遊技機1で表示される表示画面の例を示す第4−1の図である。
【0244】
図15を参照して、図15(A)は、前述した図8(B)からさらに保留データの消化が進行して、保留データ数が「15」であるときの表示画面の例を示す。図15(A)を参照して、ビンゴカード93Cでは、「4」,「9」,「19」,「30」,「33」,「FREE」に対応する番号を示すマスが既出表示である。
【0245】
また、保留データ表示94は、保留データ数が「15」であることを示す態様で表示される。また、特図時短変動表示は、継続して行なわれる。
【0246】
次に、図15(B)は、ビンゴカードが変更されるときの表示画面の例を示す。図15(B)を参照して、前述した図4のS222,S224が実行されることにより、保留データ数が15になったことに応じて、ビンゴカードが変更されることを示すビンゴカード変更表示88が、「カード変更!」という文字を表示する態様で、前述した図15(A)でビンゴカード93Cが表示されていた位置に表示される。
【0247】
次に、図15(C)は、ビンゴカードが変更された後の表示画面の例を示す。図15(C)を参照して、前述した図4のS223,S225が実行されることにより、前述した図8(A)で表示された4枚のビンゴカード93A〜93Dのうち、すでに表示されていたビンゴカード93Cを除く3枚のうちから、ビンゴカード93Bがランダムに選択され、特別図柄表示部9の左部に表示される。
【0248】
このように、特図時短状態の途中でビンゴカードを変更することにより、遊技の演出に変化を持たせることができる。
【0249】
なお、本実施の形態においては、保留データ数が15になったときに、ビンゴカードを変更するようにしたが、これに限定されず、たとえば、特図時短状態となりビンゴゲームが開始されてから保留データの消化が所定回数(たとえば、15回)行なわれたときにビンゴカードを変更するようにしてもよい。また、特図時短状態となりビンゴゲームが開始されてから保留データの消化が所定回数(たとえば、10回)行なわれ、かつ、ビンゴカードがリーチ状態となっていない場合にビンゴカードを変更するようにしてもよい。
【0250】
次に、保留データ数が所定数(たとえば、10)になったときに、残りの保留データに対する導出番号を遊技者に報知する場合の表示画面の例について説明する。図16は、パチンコ遊技機1で表示される表示画面の例を示す第5−1の図である。
【0251】
図16を参照して、図16(A)は、前述した図9(A)で説明した表示画面からさらに保留データの消化が進み、保留データ数が「10」であるときの表示画面の例を示す。図16(A)を参照して、ビンゴカード93では、「1」,「4」,「5」,「48」,「FREE」に対応する番号を示すマスが既出表示である。
【0252】
また、保留データ表示94は、保留データ数が「10」であることを示す態様で表示される。また、特図時短変動表示は、継続して行なわれる。
【0253】
次に、図16(B)は、残り10個の保留データに対応して導出表示されることとなる残り導出番号を示す残り導出番号表示96が表示されたときの表示画面の例を示す。図16(B)を参照して、前述した図5のS236〜S246が実行されることにより、残り導出番号表示96が、残り導出番号を示す導出番号表示としてのビンゴ玉が残り導出番号表示96としてのビンゴ玉導出装置のカゴの中に入っている態様で、保留データ表示94が表示されていた位置に表示される。
【0254】
これにより、導出表示されることとなる導出番号を遊技者に報知することができる。
【0255】
次に、全保留データを消化したが、大当りとならず、特図時短状態が終了し、再度、特図時短状態となったときに、前回の特図時短状態で用いられていたビンゴカードを継続して用いる場合の表示画面の例について説明する。図17は、パチンコ遊技機1で表示される表示画面の例を示す第6−1の図である。図18は、パチンコ遊技機1で表示される表示画面の例を示す第6−2の図である。
【0256】
図17を参照して、図17(A)は、特図時短状態において保留データ数が「1」になったときに、最後の保留データが消化されるときの表示画面の例を示す。図17(A)を参照して、ビンゴカード93では、「1」,「4」,「5」,「24」,「40」,「49」,「FREE」に対応する番号を示すマスが既出表示として表示される。
【0257】
そして、前述した図6のS264が実行されることにより、導出番号が「31」であることを示す導出番号表示95が導出表示される。そして、前述した図6のS265,S266が実行されることにより、保留データ表示94が、保留データ数が1減って「0」となったことを示す態様で表示される。また、特図時短変動表示は、継続して行なわれる。
【0258】
次に、図17(B)は、保留データ数が「0」になったときにビンゴカードの「31」に対応する番号を示すマスが既出表示とされたときの表示画面の例を示す。図17(B)を参照して、前述した図6のS267,S268が実行されることにより、図17(A)で導出番号表示95が導出表示された後に、その導出番号表示95で示される導出番号である「31」に対応する番号を示すマスが、未出表示から既出表示に変更されて表示される。
【0259】
また、前述した図6のS293〜S295が実行されることにより、変動表示領域において、はずれ図柄の組合せである「654」が、左,中,右変動表示領域91L,C,Rに導出表示される。
【0260】
これにより、保留データ数が0となったときに、ビンゴカード93がはずれ状態となり、変動表示領域にはずれ図柄の組合せが導出表示された後に、特図時短状態が終了する。
【0261】
次に、図17(C)は、特図時短状態が終了し、通常変動表示が開始されたときの表示画面の例を示す。図17(C)を参照して、前述した図5のS257が実行されることにより、通常変動表示が特別図柄表示部9で行なわれる。
【0262】
次に、図18を参照して、図18(A)は、前述した図7(C)で説明した表示画面と同様であるので、説明は繰返さない。
【0263】
次に、図18(B)は、前回のビンゴカードが用いられて、特図時短変動表示が開始されるときの表示画面の例を示す。図18(B)を参照して、前述した図4のS212〜S214,S221が実行されることにより、特図時短状態となったときに、通常変動表示が縮小されて、特図時短変動表示が開始される。
また、前述した図4のS215が実行されることにより、保留データ数表示84が、現在の保留データ数が「30」であることを示す態様で、特別図柄表示部9の右下部に表示される。また、前述した図4のS216,S217が実行されることにより、演出制御用マイクロコンピュータ900のRAMの使用ビンゴカード記憶領域に記憶された前回のビンゴカード93が、特別図柄表示部9の左部に表示される。
【0264】
前回のビンゴカード93では、前述した図17(B)に示したように、「1」,「4」,「5」,「24」,「31」,「40」,「49」,「FREE」に対応する番号を示すマスが既出表示として表示される。
【0265】
このように、前回のビンゴカードが再度用いられて特図時短状態におけるビンゴゲームが行なわれることにより、遊技者は、新たなビンゴカードが用いられるよりも、ビンゴ状態となり易いと感じる。また、断続的な特図時短変動表示に亘って、遊技の興趣を持続的に向上させることができる。
【0266】
次に、この実施の形態により得られる主な効果をまとめて説明する。
図3のS111〜S112で説明したように、実行条件が成立したが開始条件が成立していない変動表示の実行のために用いられるデータが保留データとして所定の上限数まで記憶される。
【0267】
また、図3のS124,S129、図4のS227、および、図6のS237,S248で説明したように、記憶された保留データに基づいて行なわれる変動表示の表示結果を「777」等の大当り図柄の組合せにするか否かが判定される。
【0268】
また、図3のS141〜S144、図4のS214,S221、および、図6のS270,S272,S275,S278,S282,S289〜S292,S295で説明したように、判定に基づいて特別図柄表示部9の左,中,右変動表示領域91L,C,Rで変動表示が実行され、大当り状態の終了後において、大当り状態中に記憶された保留データに基づいて、変動表示の開始時から表示結果の導出表示時までの変動表示時間として予め定められた通常変動表示時間よりも短縮された短縮変動表示時間での特図時短変動表示が実行される。
【0269】
また、図4のS217,S218,S220,S225、および、図6のS268で説明したように、特図時短変動表示が実行されているときに、それぞれ異なる複数種類の各マスの番号を図8(B)等で示した5マス×5マスの配列で並べたビンゴカード93が特別図柄表示部9に表示される。
【0270】
また、図4のS228〜S235、および、図5のS238〜S244,S249〜S251で説明したように、複数種類の番号のうちから、大当り図柄の組合せにするか否かの判定に応じた導出番号が決定される。
【0271】
また、図6のS264で説明したように、記憶された保留データに対する開始条件の成立ごとに、決定された導出番号が、導出番号表示95として特別図柄表示部9に導出表示される。
【0272】
また、図6のS267,S268で説明したように、導出表示された導出番号表示95に示された番号に対応する、ビンゴカード93を構成するマスの番号の表示態様を未出表示から既出表示に変化させてビンゴカード93が表示される。
【0273】
また、図4のS228〜S232、および、図5のS238〜S242,S249〜S250で説明したように、大当り図柄の組合せにすると判定された保留データに対する開始条件の成立に応じて、特別図柄の変動表示において大当り図柄の組合せが導出表示されるときにビンゴカード93において表示態様を既出表示に変化させて表示された複数のマスの番号の配列がビンゴ配列となるようにマスの番号の表示態様を既出表示に変化させて表示させるための導出番号が決定される。
【0274】
このように、保留データに対する開始条件の成立に応じて、ビンゴカード93を構成するマスの番号の表示態様が未出表示から既出表示に変化されて表示され、特別図柄の特図時短変動表示において大当り図柄の組合せが導出表示されるときにビンゴカード93において表示態様を既出状態に変化させて表示された複数のマスの番号の配列がビンゴ配列となって表示された後に大当り状態に制御される。このため、保留データを効率的に消化できるとともに、複数の保留データに対する開始条件の成立に亘って遊技の興趣を持続的に向上させることができる。
【0275】
また、図3のS124、および、図4のS237で説明したように、記憶された少なくとも一部(S124では全部、S237では10)の保留データに対して、大当り図柄の組合せにするか否かが一度に判定されるので、保留データごとに大当り図柄の組合せにするか否かを判定する場合と比較して、大当り図柄の組合せにするか否かの判定の処理効率を向上させることができる。
【0276】
また、図4のS228〜S232、および、図5のS238〜S242、S249〜S250で説明したように、大当り図柄の組合せにすると判定されたときにおいて、1つの導出番号に対応するマスの番号の表示態様を変化させてもビンゴ配列とならないときには、表示態様を既出表示に変化させて表示された複数のマスの番号の配列がビンゴ配列となるように、複数の導出番号が一度に決定されるので、大当り図柄の組合せにすると判定されたときにおいて、1つの導出番号に対応するマスの番号の表示態様を既出表示に変化させてもビンゴ配列とならない場合であっても、一度にビンゴ配列とすることができる。このため、一度に複数のマスの表示態様を既出表示に変化させて、表示態様を既出表示に変化させて表示された複数のマスの番号の配列が一度にビンゴ配列となる場合が生じるため、遊技の演出に意外性を持たせることができる。
【0277】
また、図4のS234、および、図5のS243,S244で説明したように、ビンゴカード93のマスの番号に対応する導出番号と異なる複数種類の番号のうちから、導出表示させる導出番号が決定される。このため、ビンゴカード93のマスの番号に対応する導出番号と異なる導出番号が導出表示されることにより、遊技に変化を持たせることができる。
【0278】
また、図4のS228〜S231、および、図5のS238〜S241で説明したように、確変大当りである場合はダブルビンゴ配列が決定され、確変大当りでない大当りである場合はシングルビンゴ配列が決定される。このように、複数種類のビンゴ配列から複数種類の大当り状態に対応するビンゴ配列が決定される。このため、ビンゴ配列の種類によっていずれの大当り状態とするかを遊技者に報知することができる。
【0279】
また、図6のS267で説明したように、特図時短変動表示が実行されなくなったときに、表示されたビンゴカード93が演出制御用マイクロコンピュータ900のRAMの使用ビンゴカード記憶領域に記憶される。また、図4のS217で説明したように、特図時短変動表示が実行されるときに、再度、記憶されたビンゴカード93が表示される。このため、特図時短変動表示が実行されなくなったときであっても、特図時短変動表示が実行されるときに、再度、前回表示されたビンゴカード93が継続して用いられる。その結果、断続的な特図時短変動表示に亘って遊技の興趣を持続的に向上させることができる。
【0280】
また、図5のS238〜S244で説明したように、10個の保留データに対して導出表示させる導出番号が一度に決定される。また、図5のS246で説明したように、決定された導出番号が残り導出番号として特別図柄表示部9に表示される。また、図5のS250,S251で説明したように、残り導出番号のうちから、導出表示させる導出番号が決定される。このため、どの導出番号が導出表示されるかを遊技者に報知することができる。
【0281】
また、図4のS219,S223で説明したように、複数種類のビンゴカードのうちから、表示されるビンゴカードが選択される。このため、遊技の演出に変化を持たせることができる。
【0282】
また、図4のS222,S223で説明したように、保留データ数が15になったときにビンゴカードが選択される。このため、遊技の演出に変化を持たせることができる。
【0283】
次に、以上説明した実施の形態の変形例や特徴点を以下に列挙する。
(1) 前述した実施の形態においては、特図時短状態における特図時短変動表示において、ビンゴゲームを行なうようにしたが、これに限定されず、通常遊技状態における通常変動表示において、ビンゴゲームが行なわれるようにしてもよい。
【0284】
(2) 前述した実施の形態においては、保留データの消化ごとに、ビンゴゲームにおける導出番号を決定するようにしたが、これに限定されず、大当り図柄の組合せとする保留データを消化するときにビンゴ状態となるように、大当り図柄の組合せとする保留データが消化されるまでの保留データの消化において順次ビンゴ状態に近づいていくように各保留データに対する導出番号を決定するようにしてもよい。
【0285】
たとえば、図8(B)で示したビンゴカード93Cを用いる場合に、4回目の保留データが大当り図柄の組合せとする保留データである場合に、4回目の保留データが消化されるまでの各保留データの消化において、導出番号として、ビンゴカード93Cの左上から右下の対角線上の「30」,「1」,「48」,「33」を順次導出表示するように導出番号を決定するようにする。
【0286】
(3) 前述した実施の形態においては、保留データ数が残り10個になったときに、残り導出番号を決定して、決定された残り導出番号を残り導出番号表示96として表示するようにしたが、これに限定されず、ビンゴゲームが行なわれるときに最初から残り導出番号表示96を表示するようにしてもよい。
【0287】
(4) 今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ遊技機の正面図である。
【図2】パチンコ遊技機における各種制御基板を含む制御回路の構成の一例を示すブロック図である。
【図3】パチンコ遊技機の遊技制御用マイクロコンピュータで実行される特別図柄プロセス処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図4】パチンコ遊技機の演出制御用マイクロコンピュータで実行される変動表示処理の処理内容を示す第1のフローチャートである。
【図5】パチンコ遊技機の演出制御用マイクロコンピュータで実行される変動表示処理の処理内容を示す第2のフローチャートである。
【図6】パチンコ遊技機の演出制御用マイクロコンピュータで実行される変動表示処理の処理内容を示す第3のフローチャートである。
【図7】パチンコ遊技機で表示される表示画面の例を示す第1−1の図である。
【図8】パチンコ遊技機で表示される表示画面の例を示す第1−2の図である。
【図9】パチンコ遊技機で表示される表示画面の例を示す第1−3の図である。
【図10】パチンコ遊技機で表示される表示画面の例を示す第1−4の図である。
【図11】パチンコ遊技機で表示される表示画面の例を示す第2−1の図である。
【図12】パチンコ遊技機で表示される表示画面の例を示す第3−1の図である。
【図13】パチンコ遊技機で表示される表示画面の例を示す第3−2の図である。
【図14】パチンコ遊技機で表示される表示画面の例を示す第3−3の図である。
【図15】パチンコ遊技機で表示される表示画面の例を示す第4−1の図である。
【図16】パチンコ遊技機で表示される表示画面の例を示す第5−1の図である。
【図17】パチンコ遊技機で表示される表示画面の例を示す第6−1の図である。
【図18】パチンコ遊技機で表示される表示画面の例を示す第6−2の図である。
【符号の説明】
1 パチンコ遊技機、8 変動表示装置、9 特別図柄表示部、53 遊技制御用マイクロコンピュータ、93,93A〜D ビンゴカード、95 導出番号表示、96 残り導出番号表示、900 演出制御用マイクロコンピュータ。

Claims (9)

  1. 所定の変動表示の実行条件が成立した後に変動表示の開始条件が成立したことに基づいて各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な変動表示装置を有し、導出表示される変動表示の表示結果が予め定められた特定の表示態様となったときに遊技者にとって有利な特定遊技状態に制御される遊技機であって、
    前記実行条件が成立したが前記開始条件が成立していない変動表示の実行のために用いられるデータを保留データとして所定の上限数まで記憶する保留データ記憶手段と、
    前記保留データ記憶手段に記憶された保留データに基づいて行なわれる変動表示の表示結果を前記特定の表示態様にするか否かを判定する事前判定手段と、
    前記事前判定手段による判定に基づいて前記変動表示装置で前記変動表示を実行させる制御を行なう手段であって、前記特定遊技状態の終了後において、当該特定遊技状態中に保留データ記憶手段により記憶された保留データに基づいて、前記変動表示の開始時から前記表示結果の導出表示時までの変動表示時間として予め定められた通常変動表示時間よりも短縮された短縮変動表示時間での短縮変動表示を実行させる識別情報変動表示制御手段と、
    前記識別情報変動表示制御手段により前記短縮変動表示が実行されているときに、それぞれ異なる複数種類の構成キャラクタを予め定められた配列で並べた特別配列画像を前記変動表示装置に表示させる制御を行なう特別配列画像表示制御手段と、
    複数種類の導出キャラクタのうちから、前記事前判定手段による判定に応じた導出キャラクタを決定するキャラクタ決定手段と、
    前記保留データ記憶手段に記憶された保留データに対する開始条件の成立ごとに、前記キャラクタ決定手段により決定された導出キャラクタを前記変動表示装置に導出表示させる制御を行なうキャラクタ表示制御手段とを含み、
    前記特別配列画像表示制御手段は、前記キャラクタ表示制御手段により導出表示された導出キャラクタに対応する前記構成キャラクタの表示態様を変化させて前記特別配列画像を表示させ、
    前記キャラクタ決定手段は、前記事前判定手段により前記特定の表示態様にすると判定された保留データに対する開始条件の成立に応じて、前記識別情報変動表示制御手段により前記特定の表示態様が導出表示されるときに前記特別配列画像において表示態様を変化させて表示された複数の構成キャラクタの配列が特定配列となるように構成キャラクタの表示態様を変化させて表示させるための導出キャラクタを決定することを特徴とする、遊技機。
  2. 前記事前判定手段は、前記保留データ記憶手段に記憶された少なくとも一部の保留データに対して、前記特定の表示態様にするか否かを一度に判定することを特徴とする、請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記キャラクタ決定手段は、前記事前判定手段により前記特定の表示態様にすると判定されたときにおいて、1つの導出キャラクタに対応する構成キャラクタの表示態様を変化させても前記特定配列とならないときには、表示態様を変化させて表示された複数の構成キャラクタの配列が特定配列となるように、複数の導出キャラクタを一度に決定することを特徴とする、請求項1または2に記載の遊技機。
  4. 前記キャラクタ決定手段は、前記構成キャラクタに対応する導出キャラクタと異なる複数種類の導出キャラクタのうちから、前記キャラクタ表示制御手段により導出表示させる導出キャラクタを決定する手段を含むことを特徴とする、請求項1から3のいずれかに記載の遊技機。
  5. 前記特定遊技状態および前記特定配列は、それぞれ複数種類あり、
    前記複数種類の特定配列から前記複数種類の特定遊技状態に対応する特定配列を決定する配列決定手段をさらに含むことを特徴とする、請求項1から4のいずれかに記載の遊技機。
  6. 前記識別情報変動表示制御手段により前記短縮変動表示が実行されなくなったときに、前記特別配列画像表示制御手段により表示された特別配列画像を記憶する特別配列画像記憶手段をさらに備え、
    前記特別配列画像表示制御手段は、前記識別情報変動表示制御手段により前記短縮変動表示が実行されるときに、再度、前記特別配列画像記憶手段により記憶された特別配列画像を表示させる制御を行なうことを特徴とする、請求項1から5のいずれかに記載の遊技機。
  7. 前記キャラクタ決定手段は、前記保留データ記憶手段に記憶された所定数の保留データに対して、前記キャラクタ表示制御手段により導出表示させる導出キャラクタを一度に決定する仮キャラクタ決定手段を含み、
    前記仮キャラクタ決定手段により決定された導出キャラクタを仮表示キャラクタとして前記変動表示装置に表示するキャラクタ仮表示制御手段をさらに含み、
    前記キャラクタ決定手段は、前記仮表示キャラクタのうちから、前記キャラクタ表示制御手段により導出表示させる導出キャラクタを決定する手段をさらに含むことを特徴とする、請求項1から6のいずれかに記載の遊技機。
  8. 前記特別配列画像は、複数種類あり、
    前記複数種類の特別配列画像のうちから前記特別配列画像表示制御手段により表示される特別配列画像を選択する特別配列画像選択手段をさらに含むことを特徴とする、請求項1から7のいずれかに記載の遊技機。
  9. 前記特別配列画像選択手段は、所定の条件が成立したときに前記特別配列画像を選択することを特徴とする、請求項8に記載の遊技機。
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