JP2004236700A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】最終的に確変の大当りとなる組み合わせが停止する場合に、再抽選演出を行うか又は確変報知演出を行うかを決定し、該決定結果に基づいて再抽選演出又は確変報知演出を行う制御を実行する。前記仮図柄と停止図柄が共に確変図柄の場合には、確変図柄による大当りの組み合わせを一旦停止させた後(c)、可変表示器Hに文字画像IN(「確率変動おめでとう」)を表示して確変報知演出を行い、確変図柄による大当りの組み合わせを停止させる(e)。前記仮図柄が非確変図柄で、停止図柄が確変図柄の場合には、非確変図柄による大当りの組み合わせを一旦停止させた後(g)、再抽選演出を行い、確変図柄による大当りの組み合わせを停止させる(e)。
【選択図】 図6
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技演出によって仮の大当りの組み合わせを一旦停止させた後に最終的に停止させる大当りの組み合わせを導出する再変動演出が行われる遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、遊技機の一種であるパチンコ機には、遊技演出を行う様々な装置が装備されている。例えば、このような装置として、可変表示装置、装飾ランプ、スピーカが知られている。可変表示装置は、表示制御手段により制御され、複数種類の図柄を複数列で変動させて図柄組み合わせを導出する遊技演出を行うようになっている。装飾ランプは、ランプ制御手段により制御され、発光による遊技演出を行うようになっている。スピーカは、音声制御手段により制御され、音声による遊技演出を行うようになっている。
【0003】
前記各装置が行う遊技演出は、該遊技演出のベースとなる演出パターンに基づいて行われるようになっている。前記演出パターンは、遊技機全体を制御するメイン制御手段で管理されており、該メイン制御手段は、大当り判定の判定結果に応じて演出パターンを決定し、該演出パターンを指定する演出パターン指定コマンドを表示制御手段、ランプ制御手段及び音声制御手段に夫々出力している。前記演出パターン指定コマンドを入力した表示制御手段、ランプ制御手段及び音声制御手段は、指定された演出パターンに対応する具体的な演出内容を決定して所定の制御を実行し、可変表示装置、装飾ランプ及びスピーカでは所定の遊技演出が行われるようになっている。
【0004】
また、可変表示装置で行われる遊技演出の演出内容として、仮の大当りの組み合わせを一旦停止させた後、該組み合わせを構成する仮図柄(一旦停止図柄)を再び変動させて最終的に停止させる大当りの組み合わせを導出する再変動演出(再抽選演出とも言われる)が知られている。この再変動演出は、確率変動(確変)機能を備えたパチンコ機において、非確変図柄による仮の大当りの組み合わせを一旦停止させ、該組み合わせが確変図柄による大当りの組み合わせに発展(昇格)する期待感を遊技者に持たせる目的で行われている。確率変動機能は、大当りの組み合わせが確変図柄による大当りの組み合わせであることを条件に、大当り状態終了後に、大当りの抽選確率が通常確率から高確率に変動する確率変動状態を付与する機能である。前記再変動演出において最終的に導出される大当りの組み合わせは、メイン制御手段で決定した停止図柄によって構成され、メイン制御手段は、決定した停止図柄を指定する図柄指定コマンドを表示制御手段に出力している。そして、表示制御手段は、前記演出パターン指定コマンドと共に図柄指定コマンドを入力し、前記各コマンドで指定された演出パターンと停止図柄に基づき遊技演出を行うようになっている。このとき、表示制御手段では、演出パターンに対応する具体的な演出内容の中に再変動演出が含まれている場合、仮の大当りの組み合わせを構成する仮図柄を決定するようになっている。このように、メイン制御手段が演出パターン指定コマンドや図柄指定コマンドを表示制御手段に出力し、該表示制御手段が遊技演出の具体的な演出内容(再抽選演出など)や仮図柄を決定することで、メイン制御手段の負担を軽減させている。この技術は、例えば、特許文献1で提案されている。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−35290号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、再変動演出は、前述の目的を達成するために行われる演出であることから、仮図柄と停止図柄の両方が確変図柄に決定されている場合においても必ず行わなければならない演出であるとは言い切れない。しかしながら、再変動演出を行う場合と行わない場合とでは遊技演出の時間が異なっている。そのため、特許文献1の構成では、再変動演出を行う場合の遊技演出の時間が設定された演出パターンと、再変動演出を行わない場合の遊技演出の時間が設定された演出パターンを用意し、メイン制御手段において、これらの演出パターンを別々に管理する必要がある。従って、この場合には、メイン制御手段で管理すべき情報量の増加に伴ってメイン制御手段における遊技演出の制御に係る負担が増加することになり、特許文献1の構成によってメイン制御手段の負担が軽減されているとは言い難い。一方で、仮図柄と停止図柄の両方が確変図柄に決定されている場合においても再変動演出を行えばメイン制御手段で管理すべき情報量が減少し、メイン制御手段に過度の負担を強いることは抑制できる。しかしながら、この場合には、確変図柄による大当りの組み合わせが再変動演出によって再び変動するため、遊技者が確変図柄から非確変図柄に降格するのではないかという不安を抱く虞がある。
【0007】
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、メイン制御手段に負担を強いることなく、同じ演出パターンを用いて再変動演出又は特別演出の何れかを行い、興趣の向上を図ることができる遊技機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、遊技機全体を制御するメイン制御手段と、該メイン制御手段が出力した各種の制御信号に基づき遊技演出の制御を実行するサブ制御手段とを備え、前記遊技演出によって仮の大当りの組み合わせを一旦停止させた後に最終的に停止させる大当りの組み合わせを導出する再変動演出が行われる遊技機において、前記メイン制御手段は、大当りか否かを判定する大当り判定手段と、前記大当り判定手段が大当りを決定した場合に大当りの抽選確率を変動させるか否かを決定する確変決定手段と、前記大当り判定手段の判定結果に基づき遊技演出の演出パターンを決定するパターン決定手段とを備え、前記サブ制御手段は、前記確変決定手段で大当りの抽選確率を変動させることが決定されたか否かを判定する確変判定手段と、前記確変判定手段の判定結果が肯定の場合に前記仮の大当りの組み合わせを構成する仮図柄を決定する仮図柄決定手段と、前記仮図柄決定手段で決定された仮図柄が所定の図柄であるか否かを判定する仮図柄判定手段と、前記仮図柄判定手段の判定結果が否定の場合には前記パターン決定手段で決定された演出パターンと前記仮図柄に基づき前記再変動演出を行う制御を実行し、前記判定結果が肯定の場合には前記演出パターンに基づき前記再変動演出とは異なる特別演出を行う制御を実行する制御実行手段とを備えたことを要旨とする。
【0009】
請求項2に記載の発明は、遊技機全体を制御するメイン制御手段と、該メイン制御手段が出力した各種の制御信号に基づき遊技演出の制御を実行するサブ制御手段とを備え、前記遊技演出によって仮の大当りの組み合わせを一旦停止させた後に最終的に停止させる大当りの組み合わせを導出する再変動演出が行われる遊技機において、前記メイン制御手段は、大当りか否かを判定する大当り判定手段と、前記大当り判定手段が大当りを決定した場合に遊技演出で導出されて最終的に停止する大当りの組み合わせを構成する停止図柄を決定する図柄決定手段と、前記大当り判定手段の判定結果に基づき遊技演出の演出パターンを決定するパターン決定手段とを備え、前記サブ制御手段は、前記図柄決定手段で決定された停止図柄が所定の図柄であるか否かを判定する図柄判定手段と、前記図柄判定手段の判定結果が肯定の場合に前記仮の大当りの組み合わせを構成する仮図柄を決定する仮図柄決定手段と、前記仮図柄決定手段で決定された仮図柄が所定の図柄であるか否かを判定する仮図柄判定手段と、前記仮図柄判定手段の判定結果が否定の場合には前記パターン決定手段で決定された演出パターン、前記停止図柄及び前記仮図柄に基づき前記再変動演出を行う制御を実行し、前記判定結果が肯定の場合には前記演出パターンに基づき前記再変動演出とは異なる特別演出を行う制御を実行する制御実行手段とを備えたことを要旨とする。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の遊技機において、前記遊技演出で導出されて最終的に停止した大当りの組み合わせが予め定めた非確変図柄による大当りの組み合わせである場合には大当り状態が付与される一方で、前記遊技演出によって導出されて最終的に停止した大当りの組み合わせが予め定めた確変図柄による大当りの組み合わせである場合には大当り状態に加えて大当りの抽選確率が変動する確率変動状態が付与されるようになっており、前記図柄判定手段は、前記図柄決定手段で決定された停止図柄が前記確変図柄であるか又は前記非確変図柄であるかを判定し、前記仮図柄決定手段は前記図柄判定手段で確変図柄と判定された場合に仮図柄を決定し、前記仮図柄判定手段は前記仮図柄決定手段で決定された仮図柄が前記確変図柄であるか又は前記非確変図柄であるかを判定し、前記制御実行手段は前記図柄判定手段及び仮図柄判定手段において確変図柄と判定された場合に前記特別演出を行う制御を実行するように構成されたことを要旨とする。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の遊技機において、前記特別演出は、前記遊技演出で導出されて最終的に停止する大当りの組み合わせが前記確変図柄による大当りの組み合わせであることを遊技者に報知する内容を少なくとも含む演出であることを要旨とする。
【0012】
請求項5に記載の発明は、請求項3又は請求項4に記載の遊技機において、前記仮図柄決定手段は、前記図柄判定手段が前記非確変図柄と判定した場合に非確変図柄を仮図柄として決定し、前記制御実行手段は、前記演出パターン、前記図柄決定手段で停止図柄として決定された非確変図柄、及び前記仮図柄決定手段で仮図柄として決定された非確変図柄に基づき前記再変動演出を行う制御を実行するように構成されたことを要旨とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその一種であるパチンコ遊技機(以下、「パチンコ機」と示す)に具体化した一実施形態を図1〜図6に基づき説明する。
【0014】
図1には、パチンコ機10の機表側が略示されており、機体の外郭をなす外枠11の開口前面側には、各種の遊技用構成部材をセットする縦長方形の中枠12が開閉及び着脱自在に組み付けられている。中枠12の前面側には、機内部に配置された遊技盤13を透視保護するためのガラス枠を備えた前枠14と上球皿15が共に横開き状態で開閉可能に組み付けられている。前枠14の前面側及び遊技盤13の遊技領域13aには、各種遊技の状態(図柄変動、大当り状態など)に応じて点灯(点滅)又は消灯し、発光装飾に基づく遊技演出(発光演出)を行う装飾ランプ(発光演出装置)16が設けられている。外枠11の下部(パチンコ機10の下部)には、前記遊技の状態に応じて各種音声を出力し、音声出力に基づく遊技演出(音声演出)を行うスピーカ(音声演出装置)17が配置されている。中枠12の下部には、下球皿18及び発射装置19が装着されている。
【0015】
遊技盤13の遊技領域13aの略中央には、液晶ディスプレイ型の可変表示器(可変表示部)Hを備えた表示装置(表示演出装置)20が配設されている。前記表示装置20では、可変表示器Hの変動画像(又は画像表示)に基づく遊技演出(表示演出)が行われるようになっている。そして、可変表示器Hでは、表示演出に関連して、複数種類の図柄(識別情報)を複数列で変動させて図柄組み合わせを導出する図柄組み合わせゲーム(図柄の変動演出)が行われるようになっている。本実施形態では、図柄組み合わせゲームで3列の図柄による組み合わせを導出し、該組み合わせを構成する各列の図柄の種類を1〜8の8種類の数字を模した図柄としている。
【0016】
そして、遊技者は、可変表示器Hに最終的に停止(停止表示)した図柄組み合わせから大当り又ははずれを認識できる。可変表示器Hに停止した全列の図柄が同一種類の場合には、その図柄組み合わせ([111][777]など)から大当りを認識できる。この大当りを認識できる図柄組み合わせが大当りの組み合わせとなる。大当りの組み合わせで停止した場合、遊技者には、大当り状態(特別遊技状態)が付与される。また、可変表示器Hに停止した全列の図柄が異なる種類の場合又は1列の図柄がリーチを形成する図柄とは異なる種類の場合には、その図柄組み合わせ([234][122][767]など)からはずれを認識できる。このはずれを認識できる図柄組み合わせがはずれの組み合わせとなる。また、本実施形態では、遊技者側から見て左列→右列→中列の順に図柄が一旦停止(一旦停止表示)するようになっている。そして、一旦停止された左図柄と右図柄が同一種類の場合には、その図柄組み合わせ([1↓1]など、「↓」は変動表示中を示す)からリーチを認識できる。
【0017】
また、表示装置20の下方には、図示しないアクチュエータ(ソレノイド、モータなど)の作動によって開閉動作を行う開閉羽根21を備えた始動入賞口22が配設されている。始動入賞口22の奥方には、入賞した遊技球を検知する入賞検知センサSE1(図2に示す)が設けられている。始動入賞口22は、遊技球の入賞検知を契機に、図柄組み合わせゲームの始動条件(図柄変動の始動条件)を付与し得る。また、始動入賞口22の下方には、図示しないアクチュエータ(ソレノイド、モータなど)の作動によって開閉動作を行う大入賞口扉23を備えた大入賞口24が配設されている。大入賞口24は、図柄組み合わせゲームによって導出され、最終的に停止した図柄組み合わせが大当りの組み合わせになったことに関連して大入賞口扉23が開閉動作し、開放又は閉鎖されるようになっている。そして、大当り状態が付与されると、大入賞口扉23の開閉動作によって大入賞口24が開放されて遊技球が入賞可能となるため、遊技者は、多数の賞球が獲得できるチャンスを得ることができる。
【0018】
また、本実施形態のパチンコ機10は、確率変動機能を備えている。確率変動機能は、大当りの組み合わせが予め定めた確変図柄による組み合わせであることを条件に、大当り状態終了後に、次回の大当り状態開始時まで大当りの抽選確率が通常確率(例えば315.7分の1)から高確率(例えば63.1分の1)に変動する確率変動状態を付与する機能である。本実施形態では、確変図柄を1,3,5,7の4種類の図柄と定めている。可変表示器Hで停止した大当りの組み合わせが[111][333][555][777]の何れかの場合に確変の大当りとなる。一方で、大当りの組み合わせが予め定めた非確変図柄による組み合わせである場合、大当り状態が付与され、大当り状態終了後、大当りの抽選確率が変動せずに通常確率を維持するようになっている。本実施形態では、非確変図柄を2,4,6,8の4種類の図柄と定めている。可変表示器Hで停止した大当りの組み合わせが[222][444][666][888]の何れかの場合に通常の大当りとなる。前記確率変動状態が付与されると、大当りの抽選確率が高確率に変動して大当りが生起されやすくなるため、通常の大当りに比して確変の大当りは遊技者にとってさらに有利であり、遊技者は確変の大当りになることを期待しつつ遊技を行っている。「確変」とは「確率変動」の略である。
【0019】
次に、パチンコ機10の制御構成を図2に基づき説明する。
パチンコ機10の機裏側には、遊技機全体を制御するメイン制御手段としての主制御基板(主制御部)25が装着されている。主制御基板25は、遊技機全体を制御するための各種処理を実行し、該処理結果に応じて各種の制御コマンドを演算処理する。そして、主制御基板25は、制御コマンドを所定の制御信号として出力する。また、機裏側には、表示装置20(可変表示器H)を制御する表示制御基板(表示制御部)26、装飾ランプ16を制御するランプ制御基板(発光制御部)27、及びスピーカ17を制御する音声制御基板(音声制御部)28が装着されている。本実施形態では、表示制御基板26、ランプ制御基板27、及び音声制御基板28により、主制御基板25が出力した制御信号に基づき遊技演出(表示演出、発光演出、音声演出)の制御を実行するサブ制御手段(図2に破線で囲む)を構成している。
【0020】
以下、主制御基板25及び表示制御基板26について、その具体的な構成を説明する。
主制御基板25は、メインCPU25aを備えており、該メインCPU25aにはROM25b及びRAM25cが接続されている。メインCPU25aは、大当り判定用乱数、大当り図柄用乱数、はずれ左図柄用乱数、はずれ中図柄用乱数、はずれ右図柄用乱数、演出パターン振分乱数などの各種乱数の値を所定の周期毎に順次更新し、更新後の値をRAM25cに設定し、更新前の値を書き換えている。ROM25bには、パチンコ機10を制御するための制御プログラムや複数種類の演出パターンが記憶されている。また、RAM25cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種の情報(乱数の値など)が記憶(設定)されるようになっている。
【0021】
前記演出パターンは、図柄の変動開始(図柄組み合わせゲームの開始)から全列の図柄が停止(図柄組み合わせゲームが終了)する迄の遊技演出(表示演出、発光演出、音声演出)のベースとなるパターンを示すものである。演出パターンには、該演出パターン毎に遊技演出の時間(演出時間)が定められており、少なくとも遊技演出の時間が特定可能とされている。そして、演出パターンは、大当り演出用とはずれ演出用に分類されて記憶されている。本実施形態においてROM25bには、大当り演出用の演出パターンP1(演出時間T1),P2(演出時間T2)、及びはずれ演出用の演出パターンP3(演出時間T3),P4(演出時間T4)が記憶されている(図3に例示する)。なお、前記演出パターンP1,P2,P3,P4は、夫々に遊技演出の時間(演出時間T1,T2,T3,T4)が異なるように設定されている。
【0022】
前記大当り演出は、図柄組み合わせゲームが、大当りの組み合わせで停止するように展開される演出である。大当り演出用の演出パターンで図柄組み合わせゲームが行われると、リーチ演出を経て大当りの組み合わせで停止する場合と、リーチ演出を経ることなく大当りの組み合わせで停止する場合がある。前記はずれ演出は、図柄組み合わせゲームが、はずれの組み合わせで停止するように展開される演出である。はずれ演出用の演出パターンで図柄組み合わせゲームが行われると、リーチ演出を経てはずれの組み合わせで停止する場合(はずれリーチ)と、リーチ演出を経ることなくはずれの組み合わせで停止する場合がある。また、リーチ演出は、リーチ状態が生起されてから、大当りの組み合わせ又ははずれの組み合わせが停止又は一旦停止する迄に行われる演出である。
【0023】
そして、メインCPU25aは、前記各種乱数を用いて各種処理(大当り判定、リーチ判定、停止図柄の決定、演出パターンの決定など)を実行する。
メインCPU25aは、入賞検知センサSE1における遊技球の入賞検知を契機に大当り判定用乱数の値及び大当り図柄用乱数の値をRAM25cから読み出し、該読み出した値をRAM25cの所定の格納領域に格納(記憶)する。そして、大当り判定は、図柄組み合わせゲームの開始直前に、RAM25cに格納されている前記大当り判定用乱数の値とROM25bに記憶されている大当り判定値とを比較して行われる。大当り判定の結果が肯定(大当り判定用乱数の値と大当り判定値が一致)の場合、メインCPU25aは、大当りを決定する。本実施形態では、大当り判定用乱数の取り得る数値を0〜946(全947通りの整数)としている。そして、メインCPU25aは、大当り確率を通常確率とする場合、大当り判定用乱数の取り得る数値の中から予め定めた3個の大当り判定値を用いて、大当り確率を947分の3(=315.7分の1)として大当り判定を行う。一方、メインCPU25aは、大当り確率を高確率とする場合、大当り判定用乱数の取り得る数値の中から予め定めた15個の大当り判定値を用いて、大当り確率を947分の15(=63.1分の1)として大当り判定を行う。
【0024】
前記大当りの決定がなされると、メインCPU25aは、RAM25cに格納されている大当り図柄用乱数の値から、可変表示器Hに最終的に停止させる図柄(停止図柄左、中、右)を、全列の図柄が同一種類の図柄となるように決定する。具体的には、前記大当り図柄用乱数の値を停止図柄左、停止図柄中及び停止図柄右とする。本実施形態において、大当り図柄用乱数の取り得る数値は、8種類の図柄(数字の1〜8)を用いることから0〜7の全8種類の整数としている。従って、メインCPU25aは、大当り図柄用乱数の値として0、2、4又は6を読み出すと、各停止図柄を全て1、3、5又は7に決定する。この場合、可変表示器Hには、確変の大当りとなる大当りの組み合わせ[111][333][555][777]の何れかが停止する。また、メインCPU25aは、大当り図柄用乱数の値として1、3、5又は7を読み出すと、各停止図柄を全て2、4、6又は8に決定する。この場合、可変表示器Hには、通常の大当りとなる大当りの組み合わせ[222][444][666][888]の何れかが停止する。本実施形態においてメインCPU25aは、大当りの決定がなされた場合に停止図柄左、停止図柄右、停止図柄中を決定することにより、大当りの抽選確率を変動させるか否かを決定している。また、メインCPU25aは、RAM25cから演出パターン振分乱数の値を読み出し、該値に基づき、大当り演出用の演出パターンP1,P2の中から1つの演出パターンを決定する。
【0025】
一方、前記大当り判定の判定結果が否定(大当り判定用乱数の値と大当り判定値が不一致)の場合、メインCPU25aは、はずれを決定する。前記はずれの決定がなされると、メインCPU25aは、はずれ左図柄用乱数、はずれ中図柄用乱数、はずれ右図柄用乱数をRAM25cから読み出す。そして、メインCPU25aは、読み出した前記はずれ左図柄用乱数、はずれ中図柄用乱数、及びはずれ右図柄用乱数の値から、可変表示器Hに最終的に停止させる図柄(停止図柄左、中、右)を、全列の図柄が同一種類の図柄とならないように決定する。本実施形態において、はずれ左図柄用乱数、はずれ中図柄用乱数、はずれ右図柄用乱数の取り得る数値は、大当り図柄用乱数と同様に0〜7の全8種類の整数としている。また、メインCPU25aは、RAM25cから演出パターン振分乱数の値を読み出し、該値に基づき、はずれ演出用の演出パターンP3,P4の中から1つの演出パターンを決定する。
【0026】
そして、停止図柄及び演出パターンを決定したメインCPU25aは、表示制御基板26のサブCPU26aに対して、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する。具体的に言えば、メインCPU25aは、最初に演出パターンを指定すると共に図柄の変動開始を指示する演出パターン指定コマンドを出力する。次に、メインCPU25aは、停止図柄左を指定する左図柄指定コマンド、停止図柄中を指定する中図柄指定コマンド及び停止図柄右を指定する右図柄指定コマンドを、左図柄指定コマンド→右図柄指定コマンド→中図柄指定コマンドの順に出力する。その後に、メインCPU25aは、指定した演出パターンに定められている遊技演出の時間の経過時に、各列の図柄の停止を指示する全図柄停止コマンドを出力する。なお、メインCPU25aは、演出パターン指定コマンドを、ランプ制御基板27及び音声制御基板28の各サブCPUにも出力する。このように本実施形態では、メインCPU25aが、大当り判定手段、確変決定手段、パターン決定手段及び図柄決定手段として機能するように構成されている。
【0027】
次に、表示制御基板26について説明する。
表示制御基板26は、サブCPU26aを備えており、該サブCPU26aにはROM26b及びRAM26cが接続されている。ROM26bには、複数種類の表示演出用の演出実行データや各種の画像情報(図柄の画像、背景画像、文字画像、登場キャラクタの画像など)が記憶されている。RAM26cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種の情報が記憶(設定)されるようになっている。前記表示演出用の演出実行データは、演出パターンに対応付けられた遊技演出の時間内に行う表示演出の具体的な演出内容を特定するためのものである。この表示演出用の演出実行データに基づき、サブCPU26aは、可変表示器Hの表示態様(画像の表示)を制御し、可変表示器Hでは、各図柄指定コマンドで指定された停止図柄左、停止図柄中、停止図柄右による図柄組み合わせを最終的に停止させる表示演出が行われる。
【0028】
前記ROM26bには、1つの演出パターンに対して単数又は複数の演出実行データが振分けられた状態で記憶されている(図3に例示する)。大当り演出用の演出パターンP1には演出実行データDP1s,DP1hが、演出パターンP2には演出実行データDP2s,DP2hが振分けられている。はずれ演出用の演出パターンP3には演出実行データDP3が、演出パターンP4には演出実行データDP4が振分けられている。また、本実施形態において、大当り演出用の演出パターンP1,P2に夫々振分けられた複数の演出実行データについては、再抽選演出(再変動演出)を行う場合の演出実行データと確変報知演出(特別演出)を行う場合の演出実行データに分類されている。より詳しく言えば、演出パターンP1,P2に振分けられた演出実行データDP1s,DP2sは再抽選演出を行う場合の演出実行データとして振分けられていると共に、演出実行データDP1h,DP2hは確変報知演出を行う場合の演出実行データとして振分けられている。従って、サブCPU26aは、大当り演出用の演出パターンP1,P2を指定する演出パターン指定コマンドを入力すると、所定の処理(図5)を実行し、再抽選演出を行うか又は確変報知演出を行うかを決定する。そして、サブCPU26aは、前記決定結果に応じて、指定された演出パターンに振分けられている演出実行データの中から1つの演出実行データを選択して決定し、決定した演出実行データに基づき可変表示器Hの表示態様を制御する。
【0029】
ここで、大当り演出用の演出パターンP1,P2に振分けられた演出実行データDP1s,DP1h,DP2s,DP2hの具体的な演出内容を説明する。
前記再抽選演出は、可変表示器Hに仮図柄(一旦停止図柄)による仮の大当りの組み合わせ(仮の図柄組み合わせ)を一旦停止させた後、該組み合わせを構成する図柄(仮図柄)を再び変動させて最終的に停止させる大当りの組み合わせを導出する演出である。前記再抽選演出で導出される最終的な大当りの組み合わせは、各図柄指定コマンドで指定された停止図柄によって構成される。前記仮図柄は、演出パターン指定コマンドで大当り演出用の演出パターンP1,P2が指定されている場合に、サブCPU26aが乱数抽選によって決定するようになっている。なお、仮図柄を決定する際、サブCPU26aは、停止図柄が確変図柄の場合、仮図柄を全8種類の図柄(4種類の確変図柄と4種類の非確変図柄)の中から乱数抽選によって決定する。一方で、サブCPU26aは、停止図柄が非確変図柄の場合には、仮図柄を非確変図柄(全4種類)の中から乱数抽選によって決定する。
【0030】
そして、再抽選演出を行う場合の演出実行データDP1s(演出実行データDP2s)では、図4に示すように、予め定められた演出時間T1(演出時間T2)に基づき、図柄の変動開始から全列の図柄が確定的に停止する迄の表示演出(遊技演出)が行われる。そして、演出実行データDP1s(演出実行データDP2s)では、図柄の変動開始から演出時間T1a(演出時間T2a)の経過時点で仮図柄による大当りの組み合わせ(仮の図柄組み合わせ)を一旦停止させるように所定の演出(リーチ演出など)が行われる。その後、演出実行データDP1s(演出実行データDP2s)では、再抽選演出が行われ、該再抽選演出が行われてから演出時間T1b(演出時間T2b)の経過時点で最終的な大当りの組み合わせ(停止図柄による組み合わせ)が停止する。なお、演出時間T1は、演出時間T1aと演出時間T1bを加算して得られる時間であると共に、演出時間T2は、演出時間T2aと演出時間T2bを加算して得られる時間である。また、演出パターンP1,P2において、前記所定の演出が行われる演出時間T1aと演出時間T2aは異なる時間に設定され、再抽選演出(又は確変報知演出)が行われる演出時間T1bと演出時間T2bは同一時間に設定されている。
【0031】
一方、前記確変報知演出は、遊技者に対して、確変の大当りが確定することを、最終的な大当りの組み合わせが可変表示器Hに停止する前(確定する前)に報知する演出である。本実施形態では、確変報知演出において、可変表示器Hに「確率変動おめでとう」の文字画像IN(図6(d))を表示させるようになっている。
【0032】
前記確変報知演出を行う場合の演出実行データDP1h(演出実行データDP2h)では、図4に示すように、予め定められた演出時間T1(演出時間T2)に基づき、図柄の変動開始から全列の図柄が確定的に停止する迄の表示演出(遊技演出)が行われる。そして、演出実行データDP1h(演出実行データDP2h)では、図柄の変動開始から演出時間T1a(演出時間T2a)の経過時点で停止図柄(最終的に停止する図柄)による大当りの組み合わせを一旦停止させるように所定の演出(リーチ演出など)が行われる。なお、前記所定の演出の具体的な演出内容は、演出実行データDP1s(演出実行データDP2s)と演出実行データDP1h(演出実行データDP2s)において同一内容である。その後、演出実行データDP1h(演出実行データDP2h)では、確変報知演出が行われ、該確変報知演出が行われてから演出時間T1b(演出時間T2b)の経過時点で一旦停止させた停止図柄による大当りの組み合わせが停止する。
【0033】
前述のように演出パターンP1に振分けられた再抽選演出を行う場合の演出実行データDP1sと確変報知演出を行う場合の演出実行データDP1hでは、図柄の変動開始から全列の図柄が確定的に停止する迄の表示演出(遊技演出)が同一の演出時間T1となっている。そして、演出実行データDP1sと演出実行データDP1hでは、再抽選演出の演出時間T1bと確変報知演出の演出時間T1bが同一の演出時間に設定されている。さらに、演出実行データDP1sと演出実行データDP1hでは、再抽選演出が行われる迄の演出時間T1aと確変報知演出が行われる迄の演出時間T1aが同一の演出時間に設定されている。そのため、演出パターンP1に対し、再抽選演出を行う場合の演出実行データDP1sと前記再抽選演出とは異なる確変報知演出を行う場合の演出実行データDP1hを振分けた場合であっても、演出時間を同一に設定することにより、メインCPU25aは同じ1つの演出パターンで管理することが可能である。なお、演出パターンP2に振分けられた再抽選演出を行う場合の演出実行データDP2sと確変報知演出を行う場合の演出実行データDP2hについても、前述同様に、演出時間が同一に設定されている。
【0034】
以下、図5に示すフローチャートに基づき、前記演出パターン指定コマンド及び各図柄指定コマンドを入力したサブCPU26aが演出実行データを決定するための処理について詳しく説明する。
【0035】
サブCPU26aは、入力した演出パターン指定コマンドで指定された演出パターンの種類を確認する(ステップS10)。続いて、サブCPU26aは、ステップS10で確認した演出パターンが、大当り演出用の演出パターンであるか否かを判定する(ステップS11)。このステップS11において、サブCPU26aは、大当りの遊技演出(大当り演出)が行われるか否かを判定する。具体的には、本実施形態においてサブCPU26aは、入力した演出パターン指定コマンドで指定された演出パターンの種類に基づき、該演出パターンが、大当り演出用、又ははずれ演出用の何れに分類されているのかを判定する。
【0036】
前記ステップS11の判定結果が肯定(大当り演出)の場合、サブCPU26aは、メインCPU25aが決定した停止図柄の種類を判定する(ステップS12)。本実施形態においてサブCPU26aは、大当り演出によって最終的に導出される大当りの組み合わせを構成する図柄の種類を判定する。より詳しくは、停止図柄左が確変図柄であるか否かを判定し、この判定を左図柄指定コマンドで指定された図柄の種類に基づき行う。例えば、左図柄指定コマンドで指定された図柄が「7」であれば確変図柄であると判定し、指定された図柄が「6」であれば確変図柄ではない(非確変図柄である)と判定する。この判定は、換言すれば、大当りの抽選確率を変動させることが決定されているか否かを判定していることになる。
【0037】
前記ステップS12の判定結果が肯定、即ち、停止図柄左が確変図柄の場合、サブCPU26aは、仮図柄を確変図柄と非確変図柄を含む全図柄の中から決定する(ステップS13)。具体的に言えば、サブCPU26aは、乱数抽選によって、確変図柄である1,3,5,7及び非確変図柄である2,4,6,8の全8種類の図柄の中から1つの図柄を仮図柄として決定する。続いて、サブCPU26aは、ステップS13で決定した仮図柄の種類を判定する(ステップS14)。ステップS14においてサブCPU26aは、仮図柄が確変図柄(1,3,5,7の何れか)であるか否かを判定する。例えば、決定された仮図柄が「7」であれば確変図柄であると判定し、決定された仮図柄が「6」であれば確変図柄ではない(非確変図柄である)と判定する。
【0038】
そして、ステップS14の判定結果が肯定(仮図柄が確変図柄)の場合、サブCPU26aは、仮図柄及び停止図柄が何れも確変図柄に決定されていることから、確変報知演出を行うことを決定する。そのため、サブCPU26aは、演出パターンに振分けられている確変報知演出を行う場合の演出実行データを選択して決定する(ステップS15)。例えば、演出パターンP1を指定する演出パターン指定コマンドを入力している場合、サブCPU26aは、確変報知演出を行う場合の演出実行データDP1hを選択して決定する。一方で、ステップS14の判定結果が否定(仮図柄が非確変図柄)の場合、サブCPU26aは、仮図柄が非確変図柄に決定され、停止図柄が確変図柄に決定されていることから、再抽選演出を行うことを決定する。そのため、サブCPU26aは、演出パターンに振分けられている再抽選演出を行う場合の演出実行データを選択して決定する(ステップS16)。例えば、演出パターンP1を指定する演出パターン指定コマンドを入力している場合、サブCPU26aは、再抽選演出を行う場合の演出実行データDP1sを選択して決定する。
【0039】
一方、ステップS12の判定結果が否定、即ち、停止図柄左が非確変図柄の場合、サブCPU26aは、仮図柄を非確変図柄の中から決定する(ステップS17)。具体的に言えば、サブCPU26aは、乱数抽選によって、非確変図柄である2,4,6,8の4種類の図柄の中から1つの図柄を仮図柄として決定する。続いて、サブCPU26aは、仮図柄及び停止図柄が何れも非確変図柄に決定されていることから、再抽選演出を行うことを決定する。そのため、サブCPU26aは、演出パターンに振分けられている再抽選演出を行う場合の演出実行データを選択して決定する(ステップS18)。例えば、演出パターンP1を指定する演出パターン指定コマンドを入力している場合、サブCPU26aは、再抽選演出を行う場合の演出実行データDP1sを選択して決定する。
【0040】
なお、ステップS11の判定結果が否定(はずれ演出)の場合、サブCPU26aは、指定された演出パターンに対応付けられた演出実行データを選択して決定する(ステップS19)。例えば、演出パターンP3を指定する演出パターン指定コマンドを入力している場合、サブCPU26aは、演出実行データDP3を選択して決定する。
【0041】
そして、図5の処理によって演出実行データを決定したサブCPU26aは、決定した演出実行データに基づき可変表示器Hの表示態様を制御する。即ち、再抽選演出を行う場合の演出実行データを決定したサブCPU26aは、決定した演出実行データ、各図柄指定コマンドで指定された停止図柄、及び決定した仮図柄に基づき再抽選演出を行う制御を実行する。一方で、確変報知演出を行う場合の演出実行データを決定したサブCPU26aは、決定した演出実行データ、及び各図柄指定コマンドで指定された停止図柄に基づき確変報知演出を行う制御を実行する。前記確変報知演出を行う制御を実行する場合、サブCPU26aは、決定した仮図柄を用いない。
【0042】
このように本実施形態では、サブCPU26aが、ステップS12の処理によって確変判定手段(又は図柄判定手段)として機能するように構成されている。また、本実施形態では、サブCPU26aが、ステップS13,S17の処理によって仮図柄決定手段として機能すると共に、ステップS14の処理によって仮図柄判定手段として機能するように構成されている。さらに、本実施形態では、サブCPU26aが、制御実行手段として機能するように構成されている。また、本実施形態では、サブCPU26aが、演出パターンに対応する遊技演出(表示演出)の具体的な演出内容を特定するための演出内容パターン(演出実行データ)を決定する演出内容パターン決定手段となる。そして、サブCPU26aは、再抽選演出を行うことを決定すると、1つの演出パターンに対して振分けられた複数種類の演出内容パターンの中から、再抽選演出を行うための1つの演出内容パターンを選択して決定し、制御を実行する。また、サブCPU26aは、確変報知演出を行うことを決定すると、1つの演出パターンに対して振分けられた複数種類の演出内容パターンの中から、確変報知演出を行うための1つの演出内容パターンを選択して決定し、制御を実行する。
【0043】
以下、表示制御基板26のサブCPU26aが演出実行データに基づき表示装置20(可変表示器H)の表示態様を制御し、再抽選演出又は確変報知演出が行われる態様を図6に基づき説明する。図6に示す白抜き矢印は、図柄の変動表示を示している。
【0044】
最初に、主制御基板25のメインCPU25aが、大当り演出用の演出パターンP1を決定し、停止図柄を確変図柄である図柄「7」に決定した場合を例にして確変報知演出又は再抽選演出が行われる態様を説明する。
【0045】
演出パターンP1が指定された演出パターン指定コマンド及び図柄「7」を指定する各図柄指定コマンドを入力したサブCPU26aは、図5の処理に基づき、演出実行データを選択して決定する。前記演出実行データの決定に際して、まず、サブCPU26aは、左図柄指定コマンドで指定された図柄「7」が確変図柄であることから、乱数抽選によって全8種類の図柄(1〜8)の中から仮図柄として1つの図柄を決定する。
【0046】
前記仮図柄を、例えば、確変図柄である図柄「5」に決定すると、サブCPU26aは、仮図柄(「5」)と停止図柄(「7」)が何れも確変図柄であることから確変報知演出を行うことを決定する。従って、サブCPU26aは、確変報知演出を行う場合の演出実行データDP1hを選択して決定する。そして、サブCPU26aは、前記演出実行データDP1hと各図柄指定コマンドで指定された図柄「7」に基づき、表示装置20(可視表示部H)の表示態様を制御する。その結果、可変表示器Hでは、図柄の変動が開始し、各列の図柄が変動表示されることにより、図柄組み合わせゲームが開始する(図6(a))。
【0047】
そして、可変表示器Hでは、図柄組み合わせゲームが開始してから所定の時間が経過する毎に、左列→右列の順に変動表示が終了し、左図柄と右図柄が一旦停止する(図6(b))。このとき、可変表示器Hには、サブCPU26aが確変報知演出を行うことを決定しているため、左図柄として左図柄指定コマンドで指定された図柄「7」が、右図柄として右図柄指定コマンドで指定された図柄「7」が一旦停止する。可変表示器Hでは、図柄「7」によるリーチの組み合わせが形成され、リーチ状態が生起(表示)される。続いて、可変表示器Hでは、中図柄を導出するためのリーチ演出が行われる。そして、図柄の変動開始から演出時間T1aが経過すると、可変表示器Hには、中図柄として中図柄指定コマンドで指定された図柄「7」が導出され、確変図柄(「7」)による大当りの組み合わせが一旦停止する(図6(c))。
【0048】
続いて、可変表示器Hでは、確変報知演出が行われる(図6(d))。確変報知演出は、可変表示器Hに「確率変動おめでとう」の文字画像INが表示されて行われる。この確変報知演出は、確変の大当りが確定することを報知する演出として位置付けることができ、文字画像INの表示によって遊技者は確変の大当りで確定することを認識できる。そして、確変報知演出が行われてから演出時間T1bが経過すると、可変表示器Hでは、全図柄停止コマンドの入力により、大当りの組み合わせ[777]が停止し、確変の大当りが確定する(図6(e))。
【0049】
一方で、前記仮図柄を、例えば、非確変図柄である図柄「6」に決定すると、サブCPU26aは、仮図柄(「6」)が非確変図柄であり、停止図柄(「7」)が確変図柄であることから再抽選演出を行うことを決定する。従って、サブCPU26aは、再抽選演出を行う場合の演出実行データDP1sを選択して決定する。そして、サブCPU26aは、前記演出実行データDP1s、各図柄指定コマンドで指定された図柄「7」、及び仮図柄として決定した図柄「6」に基づき、表示装置20(可視表示部H)の表示態様を制御する。その結果、可変表示器Hでは、図柄の変動が開始し、各列の図柄が変動表示されることにより、図柄組み合わせゲームが開始する(図6(a))。
【0050】
そして、可変表示器Hでは、図柄組み合わせゲームが開始してから所定の時間が経過する毎に、左列→右列の順に変動表示が終了し、左図柄と右図柄が一旦停止する(図6(f))。このとき、可変表示器Hには、サブCPU26aが再抽選演出を行うことを決定しているため、左図柄として図柄「6」(仮図柄)が、右図柄として図柄「6」(仮図柄)が一旦停止する。可変表示器Hでは、図柄「6」によるリーチの組み合わせが形成され、リーチ状態が生起(表示)される。続いて、可変表示器Hでは、中図柄を導出するためのリーチ演出が行われる。そして、図柄の変動開始から演出時間T1aが経過すると、可変表示器Hには、中図柄として図柄「6」(仮図柄)が導出され、非確変図柄(「6」)による大当りの組み合わせ(仮の図柄組み合わせ)が一旦停止する(図6(g))。
【0051】
続いて、可変表示器Hでは、再抽選演出が行われる(図6(h))。前記再抽選演出が行われると、可変表示器Hでは、一旦停止された大当りの組み合わせ[666]を構成する各列の図柄が再び変動する。そして、再抽選演出が行われてから所定の時間の経過後、可変表示器Hには、再抽選演出によって、左図柄、中図柄、右図柄として図柄「7」が一旦停止し、確変図柄(「7」)による大当りの組み合わせ[777]が一旦停止する。即ち、再抽選演出によって、各図柄指定コマンドで指定された図柄「7」が導出される。この状態で、遊技者は、通常の大当り(非確変図柄による大当りの組み合わせ[666])から確変の大当り(確変図柄「7」による大当りの組み合わせ[777])へ発展(昇格)したことを認識する。そして、再抽選演出が行われてから演出時間T1bの経過後、可変表示器Hでは、全図柄停止コマンドの入力により、再抽選演出によって導出された確変図柄「7」による大当りの組み合わせ[777]が停止し、確変の大当りが確定する(図6(e))。
【0052】
このように、同一の演出パターンP1に基づき行われる遊技演出において、最終的に導出されて停止する大当りの組み合わせ([777])が同じであっても、仮図柄の種類(非確変図柄であるか又は確変図柄であるか)によって行う演出を異ならせている。即ち、仮図柄と停止図柄が共に確変図柄の場合には、図6(a)→(b)→(c)→(d)→(e)のように確変報知演出を含む遊技演出を行う。この場合には、図6(c)で導出された確変図柄による大当りの組み合わせ([777])が、再抽選演出によって再び変動しないため、遊技者は、確変図柄から非確変図柄に降格するのではないかという不安を抱くことがない。一方、仮図柄が非確変図柄であって、停止図柄が確変図柄の場合には、図6(a)→(f)→(g)→(h)→(e)のように再抽選演出を含む遊技演出を行う。この場合には、図6(g)で導出された非確変図柄による大当りの組み合わせ([666])が、再抽選演出によって再び変動するため、遊技者は、非確変図柄から確変図柄に昇格(発展)するのではないかという期待感を得られる。
【0053】
次に、主制御基板25のメインCPU25aが、大当り演出用の演出パターンP1を決定し、停止図柄を非確変図柄である図柄「6」に決定した場合を例にして再抽選演出が行われる態様を説明する。
【0054】
演出パターンP1が指定された演出パターン指定コマンド及び図柄「6」を指定する各図柄指定コマンドを入力したサブCPU26aは、図5の処理に基づき、演出実行データを選択して決定する。前記演出実行データの決定に際して、まず、サブCPU26aは、左図柄指定コマンドで指定された図柄「6」が非確変図柄であることから、乱数抽選によって全4種類の非確変図柄(2,4,6,8)の中から仮図柄として1つの図柄を決定する。
【0055】
前記仮図柄を、例えば、非確変図柄である図柄「6」に決定すると、サブCPU26aは、仮図柄(「6」)と停止図柄(「6」)が何れも非確変図柄であることから再抽選演出を行うことを決定する。従って、サブCPU26aは、再抽選演出を行う場合の演出実行データDP1sを選択して決定する。そして、サブCPU26aは、前記演出実行データDP1s、各図柄指定コマンドで指定された図柄「6」、及び仮図柄として決定した図柄「6」に基づき、表示装置20(可視表示部H)の表示態様を制御する。その結果、可変表示器Hでは、前述した図6(a)→(f)→(g)と同様に表示演出が行われ、図柄の変動開始から演出時間T1aが経過すると、非確変図柄(「6」)による大当りの組み合わせ(仮の図柄組み合わせ)が一旦停止する。
【0056】
続いて、可変表示器Hでは、再抽選演出が行われる(図6(h))。前記再抽選演出が行われると、可変表示器Hでは、一旦停止された大当りの組み合わせ[666]を構成する各列の図柄が再び変動する。そして、再抽選演出が行われてから所定の時間の経過後、可変表示器Hには、再抽選演出によって、左図柄、中図柄、右図柄として図柄「6」が一旦停止し、非確変図柄(「6」)による大当りの組み合わせ[666]が一旦停止する。即ち、再抽選演出によって、各図柄指定コマンドで指定された図柄「6」が導出される。この状態で、遊技者は、通常の大当りから確変の大当りへ発展(昇格)しなかったことを認識する。そして、再抽選演出が行われてから演出時間T1bが経過すると、可変表示器Hでは、全図柄停止コマンドの入力により、再抽選演出によって導出された大当りの組み合わせ[666]が停止し、通常の大当りが確定する(図6(i))。
【0057】
このように、同一の演出パターンP1に基づき行われる遊技演出において、最終的に導出されて停止する大当りの組み合わせが非確変図柄で構成される場合(通常の大当りの場合)には、仮図柄も非確変図柄に決定し、再抽選演出を行う。この場合には、図6(g)で導出された非確変図柄による大当りの組み合わせ([666])が、再抽選演出によって再び変動するため、遊技者は、非確変図柄から確変図柄に昇格(発展)するのではないかという期待感を得られる。即ち、再抽選演出では、非確変図柄による仮の大当りの組み合わせが、確変図柄による大当りの組み合わせに昇格する場合(図6(h)→(e))と確変図柄による大当りの組み合わせに昇格しない場合(図6(h)→(i))を設けている。従って、再抽選演出によって最終的な大当りの組み合わせが導出される迄の間、遊技者は、通常の大当りになるのか又は確変の大当りになるのか分からないため、確変の大当りとなる期待感を、より一層高めさせることが可能である。
【0058】
従って、本実施形態では以下に示す効果を得ることができる。
(1)最終的に確変の大当りとなる組み合わせが停止する場合に、サブCPU26aは、決定した仮図柄に応じて、再抽選演出を行うか又は確変報知演出を行うかを決定し、該決定結果に基づいて再抽選演出又は確変報知演出を行う制御を実行するように構成した。そのため、仮図柄と停止図柄が共に確変図柄の場合に、必ずしも行う必要のない再抽選演出に代えて、当該再抽選演出とは異なる確変報知演出を行うことができる。その結果、一旦停止した確変図柄による大当りの組み合わせが再び変動する再抽選演出が行われないため、遊技者に確変図柄が非確変図柄に降格するのではないかという不安を抱かせることがない。従って、興趣の向上を図ることができる。
【0059】
(2)また、主制御基板25が管理する大当り演出用の1つの演出パターンに対して再抽選演出を行う場合の演出実行データと確変報知演出を行う場合の演出実行データを振分けた。そして、サブCPU26aは、再抽選演出を行うか又は確変報知演出を行うかを決定し、該決定結果に基づいて何れかの演出実行データを選択して決定するようにした。そのため、主制御基板25は、再抽選演出を行う場合と確変報知演出を行う場合とを別々の演出パターンで管理する必要がなく、同じ1つの演出パターンで管理することができる。即ち、主制御基板25で管理する情報量を少なくすることができる。従って、再抽選演出と前記再抽選演出とは異なる確変報知演出を行うように構成しても、主制御基板25(メインCPU25a)に負担を強いることを抑制できる。
【0060】
(3)また、1つの演出パターンに対して、再抽選演出を行う場合の演出実行データと確変報知演出を行う場合の演出実行データを振分けることで、主制御基板25が管理する演出パターンの数を増加させることなく、遊技演出を多様化又は遊技演出のバリエーションを増やすことができる。従って、より一層興趣の向上を図ることができる。
【0061】
(4)また、サブCPU26aは、仮図柄と停止図柄が共に確変図柄であることを条件に確変報知演出を行う制御を実行するようにした。そのため、確変報知演出が、特定の条件下で出現する演出となり、まさしく特別な演出であることを遊技者に印象付けることができる。また、確変報知演出を、確変の大当りが確定する際の演出として楽しむことができる。従って、より一層興趣の向上を図ることができる。
【0062】
(5)また、サブCPU26aは、仮図柄が非確変図柄の場合に、再抽選演出を行う制御を実行するように構成した。そのため、非確変図柄による大当りの組み合わせが確変図柄による大当りの組み合わせに昇格するのではないかという期待感を遊技者に持たせることができる。従って、仮図柄と停止図柄の種類に応じて、確変報知演出又は再抽選演出の何れかを効果的に出現させることで、より一層興趣の向上を図ることができる。
【0063】
(6)確変報知演出において、可変表示器Hには、確変の大当りになることを報知する内容を示した文字画像INを表示するように構成した。そのため、遊技者は、文字画像INの表示によって、確変の大当りで確定することを確実に認識できる。従って、確変の大当りが確定する前であっても、遊技者に安心感を与えることができる。
【0064】
(7)また、サブCPU26aは、停止図柄が非確変図柄の場合、仮図柄も非確変図柄に決定し、再抽選演出を行う制御を実行するように構成した。そのため、一旦停止した確変図柄による大当りの組み合わせが非確変図柄による大当りの組み合わせに降格する再抽選演出が出現することを抑制できる。従って、遊技者に不快感を与えることのない遊技演出を提供することができる。
【0065】
(8)再抽選演出が行われる場合と確変報知演出が行われる場合の演出時間を同一に設定した。また、再抽選演出の演出時間と確変報知演出の演出時間を同一に設定した。そのため、仮図柄と停止図柄が共に確変図柄の場合に、再抽選演出を行う時間を利用して確変報知演出を行わせることができる。従って、主制御基板25では、再抽選演出を行う場合と確変報知演出を行う場合とを、同じ1つの演出パターンで確実に管理することができる。
【0066】
なお、本実施形態は以下のように変更してもよい。
・前記実施形態では、可変表示器Hに「確率変動おめでとう」の文字画像INを表示して確変報知演出を行っているが、確変報知演出の態様は任意に変更しても良い。即ち、確変の大当りで確定することを遊技者に認識させることができれば、例えば、可変表示器Hに表示させる文字画像の内容を変更しても良いし、発光演出(特定のランプを点灯)や音声演出(確変おめでとうの効果音)で行っても良い。また、可変表示器Hに表示させる文字画像の内容を変更する場合には、例えば、「再抽選なし」など、確変図柄による大当りの組み合わせが一旦停止した後に、再抽選演出が行われないことを報知するようにしても良い。
【0067】
・前記実施形態では、大当り演出用の1つの演出パターンに対して、再抽選演出を行う場合の演出実行データと確変報知演出を行う場合の演出実行データを各1つずつ振分けているが、夫々に複数の演出実行データを振分けても良い。再抽選演出を行う場合の演出実行データと確変報知演出を行う場合の演出実行データを複数振分けた場合、サブCPU26aは、再抽選演出を行うか又は確変報知演出を行うかの決定結果に基づき、複数種類の演出実行データの中から乱数抽選などによって1つの演出実行データを選択して決定する。このように構成すれば、主制御基板25が管理する(ROM25bに記憶する)演出パターンの数を増加させることなく、再抽選演出や確変報知演出のバリーションを増やすことができ、より一層興趣の向上を図ることができる。
【0068】
・前記実施形態では、大当り演出が行われる場合に停止図柄左が非確変図柄であるか否かを判定(図5のステップS12)しているが、大当りの抽選確率を変動させることが決定されたか否かの判定手法は任意に変更しても良い。例えば、大当り演出用の演出パターンが、確変の大当り演出用と通常(非確変)の大当り演出用に分類されている場合には、演出パターンの種類に基づき、前記判定を行っても良い。また、大当りの抽選確率を変動させるか否かは、メインCPU25aが決定するため、該メインCPU25aがサブCPU26aに対して確変であるか又は通常(非確変)であるかを指定するコマンド(制御信号)を出力し、サブCPU26aは、入力した前記コマンドに基づき前記判定を行っても良い。
【0069】
・また、大当りの抽選確率を変動させることが決定されたか否かの判定として、各図柄指定コマンドで指定された停止図柄によって構成される大当りの組み合わせを判定しても良い。具体的には、前記停止図柄によって構成される大当りの組み合わせが確変図柄による大当りの組み合わせ(所定の図柄による大当り組み合わせ)であるか否かを判定する。そして、サブCPU26aは、確変図柄による大当りの組み合わせと判定した場合、仮図柄を決定し、前記実施形態と同様に、再抽選演出を行うか又は確変報知演出を行うかを決定する。
【0070】
・前記実施形態では、表示演出によって行われる再抽選演出又は確変報知演出の態様を中心に説明したが、再抽選演出及び確変報知演出において、表示演出に関連付けて音声演出や発光演出を行うようにしても良い。この場合、音声演出や発光演出は、再抽選演出と確変報知演出で、同じ内容の演出を行うようにしても良いし、異なる内容の演出を行うようにしても良い。同じ演出を行う場合には、ランプ制御基板27と音声制御基板28に、1つの演出パターンに対して1つの演出実行データを振分ける。異なる演出を行う場合には、ランプ制御基板27と音声制御基板28においても、前記実施形態で説明した表示制御基板26と同様に、1つの演出パターンに対して再抽選演出を行う場合の演出実行データと確変報知演出を行う場合の演出実行データを振分ける。そして、表示制御基板26が、ランプ制御基板27と音声制御基板28に対して、決定した演出実行データ(又は再抽選演出及び確変報知演出の何れを決定したかを示す情報)を指定する制御信号(コマンド)を出力し、ランプ制御基板27と音声制御基板28が演出実行データを選択して決定すれば良い。
【0071】
・前記実施形態において、主制御基板25が出力した各種の制御信号に基づいて、表示制御基板26、ランプ制御基板27、及び音声制御基板28を統括的に制御する統括制御基板(統括制御部)を設けても良い。前記統括制御基板は、前記各制御基板26〜28を統括的に制御するために各種処理を実行し、該処理結果に応じて、遊技演出の制御に係る各種の制御コマンドを各制御基板26〜28に出力する。各制御基板26〜28は、主制御基板25が出力した制御コマンドと統括制御基板が出力した制御コマンドを入力し、遊技演出を制御する。前記統括制御基板を設ける場合には、大当り演出用の演出パターンを指定する演出パターン指定コマンドと各図柄指定コマンドを入力した統括制御基板が、仮図柄を決定し、再抽選演出を行うか又は確変報知演出を行うかを決定する。そして、前記決定結果を指示する制御コマンドを各制御基板26〜28に出力し、各制御基板26〜28は、再抽選演出を行う制御又は確変報知演出を行う制御の何れかを実行する。この場合、統括制御基板が、仮図柄として、具体的に1つの図柄を決定しても良いし、非確変図柄とするか又は確変図柄とするかを決定しても良い。前記統括制御基板を設けた場合には、表示制御基板26、ランプ制御基板27、音声制御基板28及び統括制御基板によってサブ制御手段が構成される。なお、統括制御基板は、表示制御基板26、ランプ制御基板27又は音声制御基板28の何れかと兼用構成にしても良い。
【0072】
・前記実施形態では、液晶式の可変表示器Hを備えた表示装置20とされているが、他の種類の可変表示器を備えた表示装置20に変更しても良い。例えば、CRT(ブラウン管)式、プラズマディスプレイ式、ドットマトリクス式、7セグメントLED式、機械式(ドラム式又はベルト式)の表示装置でも良い。
【0073】
・前記実施形態では、1〜8までの数字図柄が採用されているが、図柄の種類及び形態は任意に変更しても良い。例えば、0〜9までの10種類の数字図柄でも良い。また、数字図柄に代えて、文字図柄、アルファベット図柄、キャラクタ図柄などでも良い。そして、採用される図柄において、どの図柄を非確変図柄とするか又は確変図柄とするかは任意に変更することができる。また、大当りの組み合わせやはずれの組み合わせを形成する図柄の列数は、2列、4列、5列など任意に変更しても良い。また、可変表示器Hに図柄が導出される順番は、左列→中列→右列の順など任意に変更しても良く、左列→中列→右列の順である場合には左図柄と中図柄によってリーチの組み合わせが形成され、右図柄を導出するリーチ演出が行われる。
【0074】
次に、前記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)再変動演出と特別演出は、1の演出パターンにおいて同一の演出時間が設定された演出である請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載の遊技機。
【0075】
(ロ)演出パターンは、再変動演出又は特別演出の何れを行う場合であっても、前記再変動演出又は特別演出が行われる迄の演出時間は同一に設定されている請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載の遊技機。
【0076】
(ハ)特別演出は、再変動演出を行わない旨を遊技者に報知する内容を少なくとも含む演出である請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載の遊技機。
(ニ)図柄判定手段は、図柄決定手段で決定された停止図柄によって構成される大当りの組み合わせが所定の図柄による大当りの組み合わせであるか否かを判定するように構成された請求項2に記載の遊技機。
【0077】
【発明の効果】
本発明によれば、メイン制御手段に負担を強いることなく、同じ演出パターンを用いて再変動演出又は特別演出の何れかを行い、興趣の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ遊技機の機表側を示す正面図。
【図2】パチンコ遊技機の制御構成を示すブロック図。
【図3】演出パターンと演出実行データを説明する説明図。
【図4】再抽選演出又は確変報知演出を説明する説明図。
【図5】サブCPUが演出実行データを決定する処理手順を示すフローチャート。
【図6】(a)〜(i)は、再抽選演出又は確変報知演出が行われる態様を示す模式図。
【符号の説明】
P1,P2,P3,P4…演出パターン、10…パチンコ遊技機(遊技機)、25…主制御基板(メイン制御手段)、25a…メインCPU(大当り判定手段、確変決定手段、パターン決定手段、図柄決定手段)、26…表示制御基板(サブ制御手段)、26a…サブCPU(確変判定手段、仮図柄決定手段、仮図柄判定手段、制御実行手段、図柄判定手段)、27…ランプ制御基板(サブ制御手段)、28…音声制御手段(サブ制御手段)。
Claims (5)
- 遊技機全体を制御するメイン制御手段と、該メイン制御手段が出力した各種の制御信号に基づき遊技演出の制御を実行するサブ制御手段とを備え、前記遊技演出によって仮の大当りの組み合わせを一旦停止させた後に最終的に停止させる大当りの組み合わせを導出する再変動演出が行われる遊技機において、
前記メイン制御手段は、大当りか否かを判定する大当り判定手段と、前記大当り判定手段が大当りを決定した場合に大当りの抽選確率を変動させるか否かを決定する確変決定手段と、前記大当り判定手段の判定結果に基づき遊技演出の演出パターンを決定するパターン決定手段とを備え、
前記サブ制御手段は、前記確変決定手段で大当りの抽選確率を変動させることが決定されたか否かを判定する確変判定手段と、前記確変判定手段の判定結果が肯定の場合に前記仮の大当りの組み合わせを構成する仮図柄を決定する仮図柄決定手段と、前記仮図柄決定手段で決定された仮図柄が所定の図柄であるか否かを判定する仮図柄判定手段と、前記仮図柄判定手段の判定結果が否定の場合には前記パターン決定手段で決定された演出パターンと前記仮図柄に基づき前記再変動演出を行う制御を実行し、前記判定結果が肯定の場合には前記演出パターンに基づき前記再変動演出とは異なる特別演出を行う制御を実行する制御実行手段とを備えた遊技機。 - 遊技機全体を制御するメイン制御手段と、該メイン制御手段が出力した各種の制御信号に基づき遊技演出の制御を実行するサブ制御手段とを備え、前記遊技演出によって仮の大当りの組み合わせを一旦停止させた後に最終的に停止させる大当りの組み合わせを導出する再変動演出が行われる遊技機において、
前記メイン制御手段は、大当りか否かを判定する大当り判定手段と、前記大当り判定手段が大当りを決定した場合に遊技演出で導出されて最終的に停止する大当りの組み合わせを構成する停止図柄を決定する図柄決定手段と、前記大当り判定手段の判定結果に基づき遊技演出の演出パターンを決定するパターン決定手段とを備え、
前記サブ制御手段は、前記図柄決定手段で決定された停止図柄が所定の図柄であるか否かを判定する図柄判定手段と、前記図柄判定手段の判定結果が肯定の場合に前記仮の大当りの組み合わせを構成する仮図柄を決定する仮図柄決定手段と、前記仮図柄決定手段で決定された仮図柄が所定の図柄であるか否かを判定する仮図柄判定手段と、前記仮図柄判定手段の判定結果が否定の場合には前記パターン決定手段で決定された演出パターン、前記停止図柄及び前記仮図柄に基づき前記再変動演出を行う制御を実行し、前記判定結果が肯定の場合には前記演出パターンに基づき前記再変動演出とは異なる特別演出を行う制御を実行する制御実行手段とを備えた遊技機。 - 前記遊技演出で導出されて最終的に停止した大当りの組み合わせが予め定めた非確変図柄による大当りの組み合わせである場合には大当り状態が付与される一方で、前記遊技演出によって導出されて最終的に停止した大当りの組み合わせが予め定めた確変図柄による大当りの組み合わせである場合には大当り状態に加えて大当りの抽選確率が変動する確率変動状態が付与されるようになっており、
前記図柄判定手段は、前記図柄決定手段で決定された停止図柄が前記確変図柄であるか又は前記非確変図柄であるかを判定し、前記仮図柄決定手段は前記図柄判定手段で確変図柄と判定された場合に仮図柄を決定し、前記仮図柄判定手段は前記仮図柄決定手段で決定された仮図柄が前記確変図柄であるか又は前記非確変図柄であるかを判定し、前記制御実行手段は前記図柄判定手段及び仮図柄判定手段において確変図柄と判定された場合に前記特別演出を行う制御を実行するように構成された請求項2に記載の遊技機。 - 前記特別演出は、前記遊技演出で導出されて最終的に停止する大当りの組み合わせが前記確変図柄による大当りの組み合わせであることを遊技者に報知する内容を少なくとも含む演出である請求項3に記載の遊技機。
- 前記仮図柄決定手段は、前記図柄判定手段が前記非確変図柄と判定した場合に非確変図柄を仮図柄として決定し、
前記制御実行手段は、前記演出パターン、前記図柄決定手段で停止図柄として決定された非確変図柄、及び前記仮図柄決定手段で仮図柄として決定された非確変図柄に基づき前記再変動演出を行う制御を実行するように構成された請求項3又は請求項4に記載の遊技機。
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