JP4752668B2 - 酸素富化装置 - Google Patents
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Description
そのような社会的背景の中、車両においても、乗員に酸素を与えるシステムに対するニーズが高まっている。例えば、
また、その他、車両に搭載したものとして、例えば
そのためにこのようなシステムにおいては、外部の空気を導入するため、しばしば車室内より湿度の高い空気を導入してしまい、そのために導入経路で結露を発生させる懸念がある。
上記懸念に対し、従来では、例えば、
また、水分捕集部以降の経路で発生した結露水は吹出し口から出てしまい、乗員に不快感を与える。
さらに、乾燥しにくいため、菌が増殖し易く、異臭を発する恐れがある。
本発明はこのような課題を改善するために提案されたものであって、酸素を発生する手段から酸素の吹出し箇所近傍に、水分を受ける保水部を設けて、車室内への結露水の噴出し防止を図った、酸素富化装置を提供することを目的とする。
図1に本発明にかかる酸素富化装置1を搭載した車両Cを示す。
前記酸素富化装置1は、車両Cにおける後部座席背後のトランクルームTr内に配設するようにしている。
すなわち、前記酸素富化装置1は、図2に示すように、車室R内に向けて空気還流面を配置したダクト2を設けている。
また、このダクト2には、空調機ユニット3を、空気管Paを介して連通する一方、酸素富化手段4を、酸素富化空気管Praを介して連通接続している。
そのために、酸素富化手段4としては、例えば、前記減圧ポンプにおけるモータ回転速度を1100rpmから1300rpmの範囲で設定可能とした構成のものを採用することができる。
すなわち前記ダクト2は、図3に示すように、周知の素材を成形加工したもので、車室RとトランクルームTrとを仕切るトッププレートTpに、埋め込むように固定する方形状の周縁部2Eを設けている。また、前記ダクト2を前記トッププレートTpに取り付けた際、空気還流面をグリル部材Gでカバーするようにしている。
そして、この液溜部6は、前記ダクト2の最深部より、若干浅い深さを有し、底部を底面から、前記ダクト2の最上面の位置より低い位置まで盛り上げて堰部7を形成している(図4参照)。
その場合、前記液溜部6では、底部から前記酸素富化空気管Praを接続する結合パイプ5の中心線までの寸法L1と、底部から前記堰部7までの寸法L2とは、
L1>L2という関係に設定してある(図5参照)。
先ず、車両Cを運転時、空調機ユニット3により空調運転を行うと、前記車室R内空気は、空気管Paを介し、前記車室R内と空調機ユニット3との間で循環し、車室R内と空調機ユニット3とを連絡する前記空気管Paには、空気の循環流が形成される。
一方で、前記車室R内に取り入れられる外気は、前記酸素富化手段4で処理されて、酸素が高濃度化された酸素富化空気となり、この酸素富化空気が酸素富化空気管Praを通じてダクト2内に導入され、前記ダクト2の空気還流面、グリル部材Gを介して車室R内に放出される。そして、循環される車室R内空気に取り込まれ、車室R内空気は、常に新鮮な状態に維持され、乗員に対して快適な環境を与えることができる。
このため、前記外気が、湿気を多量に含んでいる場合、前記酸素富化空気は、多量に水分を含んだ状態であるため、前記ダクト2の液溜部6に付着した状態で結露が生じる。
しかながら、前記結露が生じた液溜部6はダクト2内にあり、液面がダクト2の空気還流面、グリル部材Gを介して車室R内に垂直に開口しているため、空調機ユニット3により空調運転をしている場合は、前記車室R内は、空気が循環して湿度の低い空気となるため、液溜部6が湿度の低い空気にさらされ、結露水が乾燥しやすい。
従って、前記ダクト2の空気還流面におけるグリル部材Gを通過する際に、前記結露水は、酸素富化空気と共に車室R内に噴出すようなことはない。
例えば図6に示すように、前記ダクト2内の液溜部6における堰部7とグリル部材Gとの間に、周知素材の水分保水手段8(例えばスポンジ素材等)を設けることも可能である。
その場合、前記水分保水手段8は、定期的に点検し、交換等のメインテナンスに留意する。
この場合も、水分吸水手段9は、定期的に点検し、交換等のメインテナンスに留意する。
すなわち、前記空調機ユニット3内に、結露水の液溜部や、保水手段等を設けてもよい。
2 ダクト
2E 周縁部
2t 取込筒部
3 空調機ユニット
4 酸素富化手段
5 結合パイプ
6 液溜部
7 堰部
8 水分保水手段
9 水分吸水手段
C 車両
R 車室
Pa 空気管
Pra 酸素富化空気管
Tr トランクルーム
Tp トッププレート
G グリル部材
Claims (6)
- 車室(R)内と空調機ユニット(3)との間で空気の循環流が形成される、車両におけるエアコンに用いられる酸素富化装置において、
前記車室内から前記空調機ユニットへの空気の還流口に相当する空気還流面が、前記車室と前記空調機ユニットとを仕切るトッププレート(TP)に形成されていて、かつ
前記車室内に向けて、また液面に対してほぼ垂直方向に開口される液溜部(6)が、前記トッププレートの前記空気還流面の位置に取り付けられており、また
前記液溜部に、酸素富化空気を供給するように酸素富化手段(4)を接続する構成としたことを特徴とする酸素富化装置。 - 前記車室(R)内から空調機ユニット(3)への空気を還流するダクト(2)を前記トッププレートの空気還流面に設け、
このダクト(2)に、酸素富化空気を供給するように、前記酸素富化手段(4)
を接続すると共に、
前記酸素富化手段(4)からの酸素富化空気を受け入れる前記ダクトの一部に液溜部(6)を設ける構成としたことを特徴とする請求項1に記載の酸素富化装置。 - 前記ダクト(2)が、周縁部内側が所定深さとなるトレイ状をしていて、その底面略中央部近傍を最深部とする略漏斗状に形成されており、かつ
前記液溜部(6)が、前記ダクト内の堰部(7)により仕切られている構成としたことを特徴とする請求項2に記載の酸素富化装置。 - 前記液溜部(6)は、最大液位を、前記酸素富化手段(4)からの酸素富化空気の吐出位置に比較して低く設定する構成としたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の酸素富化装置。
- 前記液溜部(6)には、水分保水手段(8)を設ける構成としたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の酸素富化装置。
- 前記液溜部(6)には、水分吸水手段(9)を設ける構成としたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の酸素富化装置。
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