JP4752185B2 - 定着装置、画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真方式の画像形成装置及びその定着装置に関する。
特公平4-31389号公報 特公平4-31393号公報 特開平3-226985号公報 特開平4-310990号公報
従来から、電子写真方式を適用した複写機、プリンター、ファクシミリ、これらの複合機が広く知られている。これらの画像形成装置では、記録シート上にトナー画像を転写し、そのトナー画像を定着装置により定着することで永久像を得ている。文章やグラフなどの書類のみでなく、写真画像を電子写真方式の画像形成装置で出力する要求も高まっている。このような写真画像は、その表面が高い光沢性を有することがユーザから求められる傾向にある。そのため、シートを用いて、記録シート上のトナー画像を加熱溶融してシートに密着させ、冷却した後にシートから剥離することで高光沢な画像を得られるように構成した定着装置が提案されている(特許文献1、特許文献2参照)。また、定着ベルトを用いて、記録シート上のトナー画像を加熱溶融して定着ベルトに密着させ、冷却した後に定着ベルトから剥離することで高光沢な画像を得られるように構成した定着装置が提案されている。なお、冷却剥離方式ではないが、定着ベルトのベルト幅方向の温度分布を変更する技術は、既に提案されている(特許文献3、特許文献4)。
定着ベルトを用いた冷却剥離方式の定着装置は、トナー画像の高光沢化が可能、良好な剥離性が得られるというメリットを有する。しかしながら、トナー画像および記録シートを加熱した後に冷却する以外にも、ベルトを加熱した後に冷却するというサイクルを有するため、一般に消費電力が極めて大きくなる。特に、空回転時や小サイズの記録シート定着時には記録シートが接しない部分のベルトを加熱するエネルギーが無駄になってしまう。このため、特に小サイズ紙を大量に画像形成する際には、生産性を向上することが困難となる。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、一般に消費電力の大きい定着ベルトを用いた冷却剥離方式の定着装置において、複数の記録シートサイズに対し、電力のロスと少なくし、生産性を高めることができる定着装置、画像形成装置を提供することにある。
本発明は、無端状の定着ベルトと、少なくとも第一支持部材と第二支持部材とを含み当該定着ベルトを回転可能に支持する複数の支持部材と、当該定着ベルトを挟み当該第一支持部材と圧接してニップ部を形成する加圧部材と、当該ニップ部の所定領域を加熱する加熱部材とを備え、トナー画像を保持した記録シートを当該ニップ部において当該定着ベルトに密着させて搬送し、当該第二支持部材により支持された領域で当該定着ベルトから剥離させる定着装置であり、定着対象となる記録シートに基づいて定着装置全体の前記加熱部材の加熱領域と前記定着ベルトの回転速度との積で決まる消費電力が実質的に一定となるように当該加熱領域と当該回転速度とを制御する第一制御モードと、定着対象となる記録シートに基づいて定着装置全体の消費電力が当該第一制御モードよりも小さくなるように当該加熱領域と当該回転速度とを制御する第二制御モードとを選択可能な制御手段を有し、定着対象となる記録シートの搬送幅サイズが大きい場合には、定着装置全体の消費電力が第一制御モードと第二制御モードともに同一となるように制御し、定着対象となる記録シートの搬送幅サイズが小さい場合には、定着装置全体の消費電力が第一制御モードの方が第二制御モードよりも大きくなるように制御することを特徴とする定着装置である。
また、前記記録シートのトナー画像を保持する表面には、定着によりトナー画像を内部に埋め込む受像層を有するものを採用することができる。
また、前記定着ベルトから剥離される際のトナーの温度は、トナーのガラス転移温度Tg+10℃以下になるものでもよい。また、そのために、定着ベルトに密着した記録シートを冷却する冷却部材を有するものでもよい。具体的には、前記冷却部材は、定着ベルトの内側に接触するヒートシンクとすることができる。
加熱部材のより具体的な構成としては、前記ニップ部の定着ベルト回転軸方向に複数の相異なる加熱領域を設け、各加熱領域を選択可能とすることができる。また、前記第一支持部材は、回転可能な中空ロールであり、前記加熱部材は、当該中空ロールの中空部分に配設され、相異なる加熱領域の複数のハロゲンランプであり、当該複数のハロゲンランプの一部又は全部を選択的に駆動可能とすることもできる。
また、定着対象となる記録シートに基づいて前記加熱部材の加熱領域を制御する制御手段を有するよう構成することができる。より具体的には、例えば、定着対象となる記録シートの搬送幅サイズと前記加熱部材の加熱領域とが対応するように当該加熱領域を制御する制御手段を有するよう構成することができる。さらに具体的には、例えば、定着対象となる記録シートの搬送幅サイズが大きいと前記加熱部材の加熱領域が定着ベルト回転方向に広くなるように制御し、定着対象となる記録シートの搬送幅サイズが小さいと前記加熱部材の加熱領域が定着ベルト回転方向に狭くなるように制御する制御手段を有するよう構成することができる。
また、定着対象となる記録シートに基づいて前記定着ベルトの回転速度を制御する制御手段を有するよう構成することができる。より具体的には、例えば、定着対象となる記録シートの搬送幅サイズと前記定着ベルトの回転速度とが対応するように当該回転速度を制御する制御手段を有するよう構成することができる。さらに具体的には、例えば、定着対象となる記録シートの搬送幅サイズが大きいと前記定着ベルトの回転速度が遅くなるように制御し、定着対象となる記録シートの搬送幅サイズが小さいと前記定着ベルトの回転速度が速くなるように制御する制御手段を有するよう構成することができる。
また、定着対象となる記録シートに基づいて前記加熱部材の加熱領域と前記定着ベルトの回転速度とを制御する制御手段を有するよう構成することができる。より具体的には、例えば、定着対象となる記録シートの搬送幅サイズと前記加熱部材の加熱領域及び前記定着ベルトの回転速度とが対応するように当該加熱領域及び当該回転速度を制御する制御手段を有するよう構成することができる。さらに具体的には、例えば、定着対象となる記録シートの搬送幅サイズが大きいと前記加熱部材の加熱領域が定着ベルト回転方向に広くなるように、前記定着ベルトの回転速度が遅くなるように制御し、定着対象となる記録シートの搬送幅サイズが小さいと前記加熱部材の加熱領域が定着ベルト回転方向に狭くなるように、前記定着ベルトの回転速度が速くなるように制御する制御手段を有するよう構成することができる。
また、定着対象となる記録シートに基づいて前記加熱部材の加熱領域と前記定着ベルトの回転速度との積が実質的に一定となるように当該加熱領域と当該回転速度とを制御する制御手段を有するよう構成することができる。また、定着対象となる記録シートに基づいて定着装置全体の消費電力が実質的に一定となるように当該加熱領域と当該回転速度とを制御する制御手段を有するよう構成することもできる。ここで、前記一定の消費電力は、実質的に定着装置の最大消費電力とすることもできる。
また、定着対象となる記録シートに基づいて前記加熱部材の加熱領域と前記定着ベルトの回転速度との積が実質的に一定となるように当該加熱領域と当該回転速度とを制御する第一制御モードと、定着対象となる記録シートに基づいて前記加熱部材の加熱領域と前記定着ベルトの回転速度との積が当該第一制御モードよりも小さくなるように当該加熱領域と当該回転速度とを制御する第二制御モードとを選択可能な制御手段を有するよう構成することができる。さらに、定着対象となる記録シートの搬送幅サイズが大きい場合には、前記加熱部材の加熱領域と前記定着ベルトの回転速度との積が第一制御モード及び第二制御モードともに同一となるように制御し、定着対象となる記録シートの搬送幅サイズが小さい場合には、前記加熱部材の加熱領域と前記定着ベルトの回転速度との積が第一制御モードの方が第二制御モードよりも大きくなるように制御するよう構成することができる。すなわち、第二制御モードでは、定着対象となる記録シートの搬送幅サイズが小さい場合には、大きい場合に比べて回転速度を減速する。
また、定着対象となる記録シートに基づいて定着装置全体の消費電力が実質的に一定となるように当該加熱領域と当該回転速度とを制御する第一制御モードと、定着対象となる記録シートに基づいて定着装置全体の消費電力が当該第一制御モードよりも小さくなるように当該加熱領域と当該回転速度とを制御する第二制御モードとを選択可能な制御手段を有するよう構成することができる。さらに、定着対象となる記録シートの搬送幅サイズが大きい場合には、定着装置全体の消費電力が第一制御モード及び第二制御モードともに同一となるように制御し、定着対象となる記録シートの搬送幅サイズが小さい場合には、定着装置全体の消費電力が第一制御モードの方が第二制御モードよりも大きくなるように制御するよう構成することができる。すなわち、第二制御モードでは、定着対象となる記録シートの搬送幅サイズが小さい場合には、大きい場合に比べて回転速度を減速する。ここで、前記第一制御モードの消費電力は、実質的に定着装置の最大消費電力とすることもできる。
また本発明は、記録シート上にトナー画像を形成する画像形成部と、当該記録シート上のトナー画像を定着するいずれかの定着装置とを備える画像形成装置でもある。
以上説明したように、この発明によれば、一般に消費電力の大きい定着ベルトを用いた冷却剥離方式の定着装置において、複数の記録シートサイズに対し、電力のロスと少なくし、生産性を高めることができる定着装置、画像形成装置を提供することができる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
実施の形態1
図1はこの発明の実施の形態1に係るカラー複合機(画像形成装置)100を示す構成図である。
まずこのカラー複合機100の基本的な構成を説明する。このカラー複合機100は、大きく分けて、画像形成部、中間転写部、用紙搬送部、一次定着器4、二次定着器(定着装置)5、切断装置7、原稿読取装置7、第一排紙トレイ101、第二排紙トレイ102などから構成されている。
画像形成部は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色に対応した画像形成ユニット1Y〜Kと、露光ユニット12、トナータンク17Y〜Kとを備えている。各画像形成ユニット1は、図中矢印Aの方向に回転駆動される像担持体としての感光体ドラム10と、当該感光体ドラム10の周囲に配設される帯電ロール11、現像装置13、一次転写ロール14、感光体クリーニング装置15、除電ロール16とをそれぞれ備えている。なお、画像形成部には図示しない画像処理装置を備えている。
中間転写部は、感光体ドラム10の周速と同一の移動速度で図中矢印Bの方向に回転駆動される像担持体としての中間転写ベルト20と、当該中間転写ベルト20を回転可能に支持するステアリングロール23、中間転写ベルト20挟みステアリングロール23と対峙するベルトクリーニング装置24、バックアップロール22、中間転写ベルト20を挟みバックアップロール22と対峙する二次転写ロール21とを備えている。
用紙搬送部は、異なる種類の記録用紙(記録シート)pが収容されている第一用紙トレイ30(1)及び第二用紙トレイ30(2)と、ピックアップ31(1)、31(2)、捌きロール対32(2)、32(2)、搬送ロール対33、34、レジストロール対35、経路切り替えシュート36、第一排出ロール対37、第二排出ロール対38を備えている。なお、この実施例では、用紙トレイ30(1)にはハガキサイズの記録用紙p(1)が、用紙トレイ30(2)にはA3サイズの記録用紙p(2)がそれぞれ収容されている。なお、本実施態様で使用する記録用紙pは、その表面(トナー画像が転写される面)にトナーの基材を構成する樹脂と同系統の樹脂で構成される受像層を有するものである。
次にこのカラー複合機100の基本的な動作を説明する。このカラー複合機100には、図示しないパーソナルコンピュータ等のホストコンピュータから送られてくるカラー画像情報や、原稿読取装置7によって読み取られたカラー原稿のカラー画像情報などが入力される。そして、カラー複合機100では、入力されたカラー画像情報に対し、図示しない画像処理装置により、必要に応じて、シェーデイング補正、位置ズレ補正、明度/色空間変換、ガンマ補正、枠消し、色/移動編集等の所定の画像処理が施される。そして、上記の如く画像処理装置で所定の画像処理が施された画像データは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)(各8bit)の4色の色材階調データとして露光ユニット12に送られ、この露光ユニット12では、原稿色材階調データに応じてレーザー光による画像露光が行われる。
露光ユニット12は、図示しない半導体レーザーを原稿再現色材階調データに応じて変調し、この半導体レーザーからレーザー光LBを階調データに応じて出射する。この半導体レーザーから出射されたレーザー光LBは、回転多面鏡(図示せず)によって偏向走査され、f・θレンズ(図示せず)及び反射ミラー(図示せず)を介して感光体ドラム10上に走査露光される。露光ユニット12によってレーザー光LBが走査露光される各感光体ドラム10Y〜Kは、図示しない駆動手段によって矢印A方向に沿って所定の速度で回転駆動されるようになっている。この感光体ドラム10の表面は、予め一次帯電用の帯電ロール11Y〜Kによって、所定の極性(例えば、マイナス極性)及び電位に帯電された後、原稿再現色材階調データに応じてレーザー光LBが走査露光されることによって静電潜像が形成される。
上記感光体ドラム10Y〜K上に形成された静電潜像は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色の現像装置13Y〜Kによって、例えば、感光体ドラム10の帯電極性と同極性のマイナス極性に帯電したトナー(帯電色材)によって反転現像され、所定の色のトナー画像Tとなる。上記現像装置13Y〜Kでは、例えば、平均粒径が5.5μmの球形トナーが用いられる。また、必要に応じ、トナータンク17Y〜Kからトナーの供給が行なわれる。
上記感光体ドラム10上に形成された各色のトナー画像T(Y)〜(K)は、当該感光体ドラム10の上部に配置された中間転写ベルト20上に、一次転写ロール14Y〜Kによって一次転写される。なお、一次転写されずに感光体ドラム10上に残留したトナーは、感光体クリーニング装置15により感光体ドラム10表面から除去される。また、感光体ドラム10の表面は電位履歴を消去するため除電ロール16により除電される。
中間転写ベルト20上には、形成する画像の色に応じて、感光体ドラム10上に形成されるイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色のすべて又はその一部のトナー画像T(Y)〜(K)が、一次転写ロール14Y〜Kによって順次重ね合わせた状態で転写される。この中間転写ベルト20上に転写されたトナー画像T(F)は、所定のタイミングで二次転写ロール21とバックアップロール22とが対峙する二次転写位置へと搬送される。
一方、ユーザからの明示的又は黙示的な指示により選択された記録用紙pは、用紙トレイ30から搬送され、ピックアップ31(1)、31(2)、捌きロール対32(2)、32(2)、搬送ロール対33、34により搬送経路上を搬送され、レジストロール対35で一旦停止される。そして、中間転写ベルト20上のトナー画像T(F)が二次転写位置に達するタイミングと同期して、レジストロール対は記録用紙pを二次転写位置へ搬送する。トナー画像T(F)は、二次転写ロール21の圧接力及び静電吸引力によって中間転写ベルト20から記録用紙p上へ転写される。なお、二次転写されずに中間転写ベルト20上に残留するトナーは、ベルトクリーニング装置24により中間転写ベルト20の表面から除去される。
トナー画像T(F)が二次転写された記録用紙pは、その後、一次定着器により一次定着される。そして、ユーザからの明示的又は黙示的な指示により、高光沢化処理を施さない場合には、経路切り替えシュート36により第一搬送経路が選択され、第一排出ロール対37により第一排出トレイ101へと排出される。また、ユーザからの明示的又は黙示的な指示により、高光沢化処理を施す場合には、経路切り替えシュート36により第二搬送経路が選択され、第一排出ロール対37により二次定着器5へ搬送され、後述の高光沢処理が施される。その後、記録用紙pは切断装置6によりその四隅が切り落とされ、余白が存在しない状態で第二排出トレイ102へと排出される。
図2は、二次定着器(定着装置)5を説明する断面概略図である。
まず、この二次定着器5の構成を説明する。この二次定着器5は、無端状の定着ベルト50と、定着ベルト50を回転可能に支持する加熱ロール(第一支持部材)51と、剥離ロール(第二支持部材)52と、ウオーク制御ロール(第三支持部材)53からなる3つの回転ロールと、定着ベルト50を挟み加熱ロール51と圧接してニップ部分Nを形成する加圧ロール(加圧部材)54と、加熱ロール51の中空部分に配設されニップ部分Nの所定領域を加熱するハロゲンヒータ(加熱部材)55と、定着ベルト50に密着した記録用紙pを冷却するヒートシンク56、ニップ部分Nに記録用紙pを案内する案内ガイド57a、b、定着ベルト50から記録用紙pが剥離するのを補助案内する剥離案内ガイド58a、b、剥離された記録用紙pを搬送する搬送ロール対59を備えている。なお、加熱ロール51は図示しない駆動源によって回転駆動され、その結果、定着ベルト50は図中矢印Cの方向へ所定の移動速度Vで回転駆動される。
この定着ベルト50としては、例えば、厚さ80μm、周長528mm、幅320mmの熱硬化型ポリイミド製の無端状フィルム上に、厚さ35μmのシリコーンゴム層を被覆したものが用いられる。消費電力の面からはベルトは薄いものが望ましいが、強度的な観点からポリイミド基材は75μm以上、画質的な観点からシリコーンゴム層は30μm以上が好ましい。
加熱ロール51としては、スチールからなる肉厚1.5mm、外径50mm、長さ380mmの金属製コア51aの表面に、厚さ30μmのPFAチューブ等からなる離型層51bを被覆して、形成したものが用いられる。この加熱ロール51の内部には、加熱源としてハロゲンランプ55が配設されており、当該加熱ロール51の表面温度が所定の温度となるように内部から加熱される。
加圧ロール54としては、スチールからなる肉厚1.5mm、外径46mm、長さ360mmの金属製コア54aの表面に、ゴム硬度(JIS−A)が30°のシリコーンゴム等からなる弾性体層54bを厚さ2mmに被覆し、更に当該弾性体層54bの表面に厚さ30μmのPFAチューブ等からなる離型層54cを被覆して、所定の外径(例えば、50mm)に形成したものが用いられる。
これら加熱ロール51と加圧ロール54とは、定着ベルト50を介して、例えば、図示しない加圧手段により、圧接部(ニップ部)の幅が6.5cm、6kg/cm2 の荷重で互いに圧接するように構成されている。
また、定着ベルト50の内面側には、加熱ロール51と剥離ロール44との間に、当該定着ベルト50に接触し、強制的に冷却する冷却用のヒートシンク56が配設されている。 なお、搬送される記録用紙pと定着ベルト50との密着を補助するため、定着ベルト50を挟んでヒートシンク56に対峙する位置に記録用紙pを定着ベルト50へ付勢する付勢ロール(図示せず)が配設されている。また、この冷却用ヒートシンク56と加熱ロール51との間には、定着ベルト50に一定のテンションを付与する小径のテンションロール(図示せず)が配設されている。
次に、この二次定着器5の動作を説明する。その表面にトナー画像T(F)が転写され、一次定着された記録用紙pが案内ガイド57に案内され、画像面側を定着ベルト50に向けてニップ部Nに突入する。このニップ部Nでは、ハロゲンランプ55からの熱と加圧ロール54からの圧力との作用により、トナー画像T(F)を構成するトナーが溶融し(トナーは実質的に120〜150℃程度の温度に加熱される)、トナー画像T(F)は熱で軟化している記録用紙pの受像層に埋没する。
そしてニップ部Nを脱した後も、記録用紙pは定着ベルト50と密着した状態で搬送される。搬送途中において、ヒートシンク56により強制的に冷却され、定着ベルト50表面の平滑性が記録用紙pの表面、すなわち受像層へ転写され、記録用紙pの表面及びトナー画像T(F)は高い光沢を得る。そして、上記定着ベルト50は、剥離ロール44付近において、カラートナーTの溶融温度以下まで、例えば、40℃〜80℃程度まで冷却された後、剥離ロール44部分において記録用紙p自身の腰(剛性)によって定着ベルト50から剥離される。
図3は、剥離される際のトナーの温度と画像の光沢との関係を説明するグラフである。このグラフの横軸は剥離ロール44部分において記録用紙pが定着ベルト50から剥離する際のトナー温度を示している。このグラフの縦軸は剥離ロール44部分において剥離された記録用紙p上のトナー画像T(F)のグロスを示している。ここで、グロスが80位上であれば高い光沢性を有するため、剥離される際のトナーの温度は70℃以下、トナーのガラス転移温度Tgは約60℃であるので、定着ベルト50から剥離される際のトナーの温度は、トナーのガラス転移温度Tg+10℃以下とするのが好ましいことが分かる。
この二次定着器5は光沢性の高いトナー画像T(F)を得ることができる反面、加熱と冷却とを繰り返す性質上、その消費電力が大きくなりがちである。そこで、高生産性と省消費電力とを考慮して本実施形態では、次のような構成を採用している。
図4は、この実施形態に係る複合機100の二次定着器5の制御系を説明するものである。この制御系は、コントローラ(制御手段)9を中心に構成されており、コントローラ9の検知対象は、定着対象の記録用紙pの種類(SEFのハガキp(1)かSEFのA3サイズ用紙p(2)かの別)と、複合機100のユーザインタフェイスUIを介して得られる指示信号である。一方、このコントローラ9の制御対象は、第一ハロゲンランプ(加熱手段)55aの駆動・停止、第二ハロゲンランプ(加熱手段)55bの駆動・停止、過熱ロール51を回転駆動するモータ51mの回転速度(及び、感光体ドラム10や中間転写ベルト20を回転駆動するモータの回転速度)である。
コントローラ9は、演算装置、制御装置、入出力装置、記憶装置を備え、記憶装置には後述する制御動作を行なうための制御プログラムが記憶されている。第一ハロゲンランプ55aの加熱長W(a)は120mmであり、SEFのハガキp(1)の搬送幅L(1)に対応して、L(1)よりも若干大きく構成されている。他方、第二ハロゲンランプ55bの加熱長W(b)は320mmであり、SEFのA3サイズ用紙p(2)の搬送幅L(2)に対応して、L(2)よりも若干大きく構成されている。また、この二次定着器5はサイドレジスト方式を採用しているため、両加熱長W(a)、W(b)は端部を基準位置としている。
比較例
従来の定着装置の生産性と消費電力は次の通りであった。すなわち、記録用紙pとしてA3SEFもしくはA4LEFの記録用紙p(2)が選択された場合には、第二ハロゲンランプ55bが駆動され、この時、カラー複合機及び二次定着器のプロセス速度としては50mm/sとなる。これは画像形成の生産性としては、A4サイズで12ppmとなる。一方、従来のカラー複合機及び二次定着器でハガキのような小サイズ紙を定着する際にも、幅広の第二ハロゲンランプ55bをそのまま用いるため、ベルト消費電力が大きく、プロセス速度を増速化できないため、表1に示すようにハガキの生産性も12ppmとなる。
Figure 0004752185
実施例1(省エネルギーモード:第二制御モード)
これに対し、ハガキp(1)のような小サイズ紙を定着する際に、コントローラ9が第二ハロゲンランプ55bを停止し、幅狭の第一ハロゲンランプ55aを駆動するため、記録用紙pがベルト部分の加熱量が削減でき、二次定着器5の消費電力が大幅削減可能である。(表2参照)
Figure 0004752185
実施例2(高生産性モード:第一制御モード)
さらに、ハガキp(1)のような小サイズ紙を定着する際に、コントローラ9が第一ハロゲンランプ55aを用いるとともに、プロセス速度を増速することにより、表1に示す比較例(ハガキ)とほぼ同等の消費電力で、約2倍の生産性を獲得することができる。(表3参照)つまり、二次定着器として使用可能な最大消費電力を有効に活用し、小サイズ紙の生産性を向上させることが可能となる。
Figure 0004752185
ここで、A3サイズの記録用紙p(2)を使用する場合の加熱源長さとプロセス速度との積S(2)は、S(2)=320×50=16000であり、その消費電力P(2)は1280Wである。一方、ハガキサイズの記録用紙p(1)を使用する場合の加熱源長さとプロセス速度との積S(1)は、S(1)=120×100=12000であり、その消費電力P(1)は1020Wである。したがって、S(1)≒S(2)、P(1)≒P(2)となっており、二次定着器として使用可能な最大消費電力を有効に活用していることが分かる。
実施例3(ダブルモード)
実施例1においてコントローラ9は省エネルギーを重視した制御(省エネルギーモード)を行なう。一方、実施例2においてコントローラ9は高生産性を重視した制御(高生産性モード)を行なう。本実施例では、ユーザの選択によりいずれかを選択可能とした。
実施形態2
図5は、本実施形態に係る二次定着器5'の構成を説明する断面概略図である。この実施形態では、ハロゲンランプ55ではなく面状発熱ヒータ(加熱部材)55'を用いている。また、加熱ロール51ではなくベルトガイド(第一支持部材)51'を用いている。
なお、実施形態1と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
図6は、この実施形態に係る複合機100の二次定着器5'の制御系を説明するものである。この制御系は、コントローラ(制御手段)9を中心に構成されており、コントローラ9の検知対象は、定着対象の記録用紙pの種類(SEFのハガキp(1)かSEFのA3サイズ用紙p(2)かの別)と、複合機100のユーザインタフェイスUIを介して得られる指示信号である。一方、このコントローラ9の制御対象は、面状発熱ヒータ55'の第一領域55'aの駆動・停止、第二領域55'bの駆動・停止、過熱ロール51を回転駆動するモータ51mの回転速度(及び、感光体ドラム10や中間転写ベルト20を回転駆動するモータの回転速度)である。
第一領域55'aの加熱長W(a)は120mmであり、SEFのハガキp(1)の搬送幅L(1)に対応して、L(1)よりも若干大きく構成されている。他方、第二領域55'bの加熱長W(b)は320mm−120mm=200mmであり、第一領域55'aと第二領域55'bとを合わせた加熱長W(a+b)がSEFのA3サイズ用紙p(2)の搬送幅L(2)に対応して、L(2)よりも若干大きく構成されている。また、この二次定着器5はサイドレジスト方式を採用しているため、両加熱長W(a)、W(a+b)は端部を基準位置としている。
そして、記録用紙pとしてハガキサイズの記録用紙p(1)を使用する場合には、コントローラ9は第一領域55'aのみを駆動し、記録用紙pとしてA3サイズの記録用紙p(2)を使用する場合には、コントローラ9は第一領域55'aと第二領域55'bとの両方を駆動する。また、加熱部材としてはこの他にも、定着ベルト50に発熱抵抗層を設け、IHコイルによりベルトを局所的に誘導加熱させてもよい。
実施形態1、2で示した画像形成装置の構成は本発明の一例に過ぎず、他の態様の画像形成装置に適用可能であることは勿論である。例えば、感光体ドラムを1つのみ備え、当該感光体ドラム上に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)等の各色のトナー画像Tを順次形成し、上記感光体ドラム上に順次形成されるイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)等の各色のトナー画像Tを、記録シート上に多重に転写した後、これらのトナー画像Tを加熱加圧して記録シート上に定着することにより、カラー画像を形成する画像形成装置にも適用することができる。また、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)等の各色に対応した複数の画像形成ユニットを備え、各画像形成ユニットの感光体ドラム上に順次形成されるイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)等の各色のトナー画像Tを、記録シート上に多重に転写し、トナー画像Tを加熱加圧して記録シート上に定着することによりカラー画像を形成する画像形成装置にも適用することができる。
図1は、実施形態1に係るカラー複合機の断面概略図である。 図2は、実施形態1に係る二次定着器の断面概略図である。 図3は、剥離温度と光沢度との関係を説明するグラフである。 図4は、実施形態1に係る二次定着器の制御系の説明図である。 図5は、実施形態2に係る二次定着器の断面概略図である。 図6は、実施形態2に係る二次定着器の制御系の説明図である。
符号の説明
100…カラー複合機(画像形成装置)、5…二次定着器(定着装置)、50…定着ベルト、51…加熱ロール(第一支持部材)、51'…ベルトガイド(第一支持部材)、51m…駆動モータ、52…剥離ロール(第二支持部材)、53…ウオーク制御ロール(第三支持部材)、54…加圧ロール(加圧部材)、55…ハロゲンヒータ(加熱部材)、55'…面状発熱ヒータ、56…ヒートシンク、9…コントローラ(制御手段)

Claims (1)

  1. 無端状の定着ベルトと、少なくとも第一支持部材と第二支持部材とを含み当該定着ベルトを回転可能に支持する複数の支持部材と、当該定着ベルトを挟み当該第一支持部材と圧接してニップ部を形成する加圧部材と、当該ニップ部の所定領域を加熱する加熱部材とを備え、トナー画像を保持した記録シートを当該ニップ部において当該定着ベルトに密着させて搬送し、当該第二支持部材により支持された領域で当該定着ベルトから剥離させる定着装置であり、
    定着対象となる記録シートに基づいて定着装置全体の前記加熱部材の加熱領域と前記定着ベルトの回転速度との積で決まる消費電力が実質的に一定となるように当該加熱領域と当該回転速度とを制御する第一制御モードと、
    定着対象となる記録シートに基づいて定着装置全体の消費電力が当該第一制御モードよりも小さくなるように当該加熱領域と当該回転速度とを制御する第二制御モードと
    を選択可能な制御手段を有し、
    定着対象となる記録シートの搬送幅サイズが大きい場合には、定着装置全体の消費電力が第一制御モードと第二制御モードともに同一となるように制御し、定着対象となる記録シートの搬送幅サイズが小さい場合には、定着装置全体の消費電力が第一制御モードの方が第二制御モードよりも大きくなるように制御することを特徴とする定着装置。
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