JP4751846B2 - Ccd固体撮像素子 - Google Patents

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Description

本発明はCCD固体撮像素子に係り、特に、暗電流が少なくS/Nが高いCCD固体撮像素子に関する。
CCD(電荷結合素子:Charge Coupled Device)固体撮像素子には、フレームトランスファ型(FT―CCD)、インターライン型(IT―CCD)等がある。
FT―CCDは、開口率が高く、微細化が容易であるというメリットがある反面、垂直電荷転送路(VCCD)がフォトダイオードを兼用する構造のため、SiO/Si界面が空乏化しているVCCDで光電変換することになり、空乏化した領域で発生する大量の暗電流が信号電荷に混入してしまうという欠点を持つ。
そこで、下記の特許文献1では、VCCDの転送期間以外の転送休止期間に、全ての転送電極を所定電位に保つことでVCCDのSiO/Si界面を非空乏化し、暗電流の発生を抑制してしまう駆動技術(以下、「AGP(オールゲートピンニング:All Gate Pinning)駆動」という。)を開発している。
しかし、このAGP駆動を行う場合、転送休止期間における信号電荷をVCCD上に保持する必要があるため、VCCDの埋め込みチャネルに不純物濃度の異なる蓄積領域とバリア領域とを例えば交互に設け、全転送電極を上記の所定電位に保ったとき、この不純物濃度差で信号電荷保持用の電荷パケットが形成される様にしている。この電荷パケットは、底が浅いため、単位面積当たりの転送電荷量が著しく小さいという問題がある。
このため、下記の特許文献2では、飽和信号量が低くても問題にならず微小な暗電流の影響が大きい高感度撮影モード時のみ、AGP駆動を行う技術を提案している。
これはAGP駆動の有効な利用方法である。しかし、撮影時の感度設定や感度選択に応じて駆動電圧や駆動タイミングの両方を切り替える必要があり、AGP駆動を選択するか否かの切替手段がデジタルカメラに必要になってしまい、製造コストを増大させる要因になる。
特許第2507027号公報 特開2005−304009号公報
一方、CCD固体撮像素子の主流構造になっているIT―CCDでAGP駆動を実現する場合、多画素化が進んだ近年の固体撮像素子では画素の微細化と共にVCCDの変調度が低下し、従来の負電圧側の駆動電圧(−7V〜−8V)では完全にピンニングしなくなってきている。また、一回の読出動作では全画素の信号を読み出すことができなくなり、6相駆動や8相駆動を採用し、3フィールド,4フィールド等のマルチフィールド読出が普通になってきている。
このため、IT―CCDにAGP駆動を採用すると、VCCDの全面積に対し信号電荷を蓄積している蓄積領域の面積率が増加(2/4→4/6→6/8)し、且つ、バリア状態の界面からも暗電流が発生する状態となり、暗電流の発生密度が増加してしまうという問題がある。
この様な問題があるにも関わらず、更に一層の多画素化やズームレンズの高倍率化、被写体ブレ低減のための高感度化に対するユーザの要望は高く、画素の微細化による受光面積の低下(=感度低下)を回避すべく、外部回路で信号増幅率を上げたり、ノイズ低減のためのデジタル信号処理を強化する必要に迫られている。
本発明の目的は、低暗電流でS/Nが高いCCD固体撮像素子を提供することにある。
本発明のCCD型固体撮像素子は、二次元アレイ状に配列形成された複数の光電変換素子及び複数の第1垂直電荷転送路を有するセンサ部と、水平電荷転送路と、該水平電荷転送路と前記センサ部との間に設けられ前記第1垂直電荷転送路に連続する複数の第2垂直電荷転送路を有する蓄積部とを備えるフレームインターライントランスファー型のCCD固体撮像素子において、
前記第1垂直電荷転送路の幅に対し前記第2垂直電荷転送路の幅を幅広に形成し、
前記第2垂直電荷転送路のn領域でなる埋め込みチャネルの表面の層を、不純物濃度が異なるn 層とn −− 層とを交互に配置して形成して、該埋め込みチャネルの前記n 層が形成された領域を蓄積領域にすると共に前記n −− 層が形成された領域をバリア領域とし、
前記蓄積部の前記第2垂直電荷転送路の転送休止期間に、前記第2垂直電荷転送路の前記埋め込みチャネルの表面を非空乏化する電圧を該第2垂直電荷転送路の全転送電極に印加して前記蓄積領域に信号電荷を蓄積する
構成としたことを特徴とする。
本発明のCCD固体撮像素子は、前記第2垂直電荷転送路の転送速度に対して前記第1垂直電荷転送路の転送速度を少なくとも10倍以上に制御したことを特徴とする。
本発明のCCD固体撮像素子は、前記センサ部に設けられる前記光電変換素子が前記蓄積部に設けられていない分だけ前記第2垂直電荷転送路の幅を幅広に設けたことを特徴とする。
本発明のCCD固体撮像素子は、前記センサ部に設ける光電変換素子の画素サイズを2μm□以下としマルチフィールド読み出しする構成としたことを特徴とする。
本発明のCCD固体撮像素子は、前記光電変換素子、前記第1,第2垂直電荷転送路、前記水平電荷転送路が半導体基板の表面側に形成され、該半導体基板の裏面側から被写界光が入射する裏面照射型であることを特徴とする。
本発明のCCD固体撮像素子は、前記第1垂直電荷転送路を構成するn領域でなる埋め込みチャネルの下にp層が設けられ、該p層は、前記第1垂直電荷転送路に信号電荷を読み出す前記光電変換素子のn層の表面上まで延びて形成され、前記第1垂直電荷転送路の読出電極兼用の転送電極膜が前記n層の表面上の前記p層を介して該n層とオーバーラップする構成になっていることを特徴とする。
本発明によれば、センサ部と蓄積部を有するフレームインターライントランスファー(FIT)型CCDで、センサ部の電荷転送路の駆動とは別に蓄積部の電荷転送路に対してのみAGP駆動を採用したため、画素サイズが微小になってもS/Nが向上し、このCCD固体撮像素子を搭載したデジタルカメラ等の高感度化を達成することが可能となる。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るCCD固体撮像素子の表面模式図である。本実施形態のCCD固体撮像素子は、フレームインターライントランスファー(FIT)型であり、半導体基板1の表面部には、センサ部(受光領域)2と、蓄積部3と、水平電荷転送路4と、水平電荷転送路4の出力端部に設けられた出力アンプ5とが設けられている。
センサ部2は、二次元アレイ状に、図示の例では正方格子状に配列形成された複数の光電変換素子(フォトダイオードPD)11と、各光電変換素子列に沿って形成された垂直電荷転送路(VCCD)12とを備える。
蓄積部3は、センサ部2の各垂直電荷転送路12毎に連続して設けられた垂直電荷転送路15を備えるが、センサ部2の垂直電荷転送路12より幅広の転送路となっている。即ち、センサ部2の光電変換素子11が蓄積部3に無い分だけ、蓄積部3の電荷転送路15は電荷転送路12に比べて5〜6倍の幅広となっている。
水平電荷転送路(HCCD)4は、蓄積部3の各垂直電荷転送路15から受け取った信号電荷を水平方向に転送し、出力アンプ5は、水平方向に転送されてきた信号電荷の電荷量に応じた電圧値信号を撮像画像信号として出力する。
尚、「水平」および「垂直」という用語を用いて説明しているが、これは、半導体基板表面に沿う「一方向」および「この一方向に対して略直角の方向」という意味である。
図2は、図1のII―II線断面模式図であり、センサ部2におけるフォトダイオード11及びこれに隣接する垂直電荷転送路12の断面模式図である。
n型基板20に形成されたpウェル層21には、フォトダイオード11を構成するn領域(以下、n領域11という。)が形成され、n領域11の表面部に、暗電流抑制用のp型高濃度不純物層22が形成されている。
垂直電荷転送路12が形成されるpウェル層21の表面部には埋め込みチャネルとしてのn領域12aが形成され、n型領域12aの下側には、pウェル層21よりも不純物濃度が若干濃いp領域23が設けられる。
また、n領域12aと、右側(図示せず)のフォトダイオードとの間には高濃度p型不純物領域24が設けられ、素子分離が図られる。n領域12aと、左側(信号電荷を読み出す側)のn領域11との間には、pウェル層21より若干濃度が濃いp領域25が設けられる。
pウェル層21の最表面には、酸化シリコン等の絶縁膜26が形成される。そして、n領域12aの上には、絶縁膜26を介してポリシリコン膜でなる転送電極膜12bが形成され、n領域12aと転送電極膜12bとで、垂直電荷転送路12が形成される。図示する箇所の転送電極膜12bは読出電極も兼ねるため、そのフォトダイオード11側の端部は、n領域11の端部位置まで延設されている。
転送電極膜12bの上は絶縁膜27で覆われ、そして、センサ部2の全面がタングステン膜等の遮光膜28で覆われる。遮光膜28の各フォトダイオード11の上方には開口29が設けられ、この開口29を介して、入射光がn領域11内に入射する。
遮光膜28の上には、図示は省略するが、平坦化膜,カラーフィルタ層,マイクロレンズ層,保護膜層等が積層される。
図3は、図1,図2に示すセンサ部2における垂直電荷転送路12の深さ方向のポテンシャルプロファイルである。転送パルス電圧である0Vと−8Vを転送電極12bに印加したときのポテンシャルを図示している。転送パルス電位0Vが印加された転送電極下に深いポテンシャル井戸が形成され、転送パルス電位−8Vが印加された転送電極下のポテンシャル井戸は浅くなっている。
0Vと−8Vとの間でのポテンシャル井戸の深さの差が大きいため、幅の狭い垂直電荷転送路12でも転送電荷量を多くとることができる。
図4は図1のIV―IV線断面模式図であり、図5は図1のV―V線断面模式図であり、蓄積部3における垂直電荷転送路15の断面模式図である。垂直電荷転送路15の埋め込みチャネルには、不純物濃度の異なるn層表面領域(蓄積領域)とn−−層表面領域(バリア領域)とが垂直方向に交互に設けられており、その断面構造(図4,図5)は同じである。
図4において、pウェル層21の表面部には、埋め込みチャネルとなるn領域15aが形成される。このn領域15aは、図2で説明したn領域12aと連続する深さ,濃度で形成され、信号電荷(電子)を転送するチャネルとなる。
n領域15aの下側には、図2で説明したp領域23が図2のp領域23と連続する深さ,濃度で形成される。n領域15aの表面に、n層15c(図5では、n−−層)が形成される。
半導体基板20の最表面には上記の絶縁膜26が形成され、その上に、ポリシリコンでなる転送電極膜15bが形成される。この転送電極膜15bは、転送電極膜12bと同様に、周知の2層構造または3層構造あるいは単層構造になっている。本実施形態では、n領域15a,15cと転送電極膜15bにより、垂直電荷転送路15が形成される。
n領域15a,15cと隣接する垂直電荷転送路15との間には素子分離領域として高濃度p型領域24が設けられる。また、転送電極膜15bの上には絶縁膜27が積層され、その上に蓄積部3全面を覆う遮光膜28が積層される。
図6は、垂直電荷転送路15の蓄積領域における深さ方向のポテンシャルプロファイルであり、図7は、垂直電荷転送路15のバリア領域における深さ方向のポテンシャルプロファイルである。
垂直電荷転送路15を駆動する場合、本実施形態では、垂直電荷転送路12と同様に、0Vと−8Vの転送パルスが印加されるが、蓄積部3の垂直電荷転送路15はAGP駆動されるため、転送休止期間は、全転送電極15bに同一電圧「−8V」が印加される。
尚、転送休止期間に全転送電極15bに印加する電圧は、本実施形態では−8Vとしているが、この電圧に限るものではなく、垂直電荷転送路15のSiO/Si界面(図4,図5の符号15cで表すn領域,n−−領域と、その上の絶縁膜26との界面)が非空乏化する電圧であれば良い。
全転送電極15bを−8Vにしたとき、垂直電荷転送路15上の信号電荷は、バリア領域n−−層(図7に示すポテンシャル井戸の深さa)に対してポテンシャル井戸が若干深くなる蓄積領域n層(図6に示すポテンシャル井戸の深さb)に蓄積されることになる。
次に、上述した実施形態におけるCCD固体撮像素子の動作について説明する。本実施形態のCCD固体撮像素子1のセンサ部2は、従来のIT―CCDと同一構造であり、図3に示す様に、VCCD12のSiO/Si界面(図2のn領域12aと絶縁膜26との界面)で弱い空乏化が起こることがあり、暗電流が若干発生する。
しかし、本実施形態のCCD固体撮像素子1では、VCCD12の転送速度を、従来のIT―CCDにおける垂直転送速度より高速化し、例えば10倍〜20倍としている。これにより、暗電流は、従来に比べて1/10〜1/20に低減し、高S/Nが実現される。
蓄積部3の垂直電荷転送路15に高速転送されてきた信号電荷は、蓄積部3において、従来のIT―CCDにおける垂直転送速度と同程度の転送速度で水平電荷転送路4まで転送される。つまり、蓄積部3における垂直電荷転送路15の転送は、垂直電荷転送路12の転送速度に対して低速度(上記例では、1/10〜1/20の速度)で行われる。
この転送は、AGP駆動技術で行われる。即ち、電荷転送は、0Vと−8Vの電圧で生成された転送パルスによって行われるが、転送休止期間には、全転送電極15bに非空乏化電圧である−8Vが印加される。
転送休止期間には、井戸の深い電荷パケット部分(図7に示す深さb−a)に信号電荷が蓄積されることになるが、本実施形態の場合には、垂直電荷転送路15の幅が、垂直電荷転送路12の幅に対して5〜6倍の幅広であるため、垂直電荷転送路12の深いポテンシャル井戸で転送されてきた多量の信号電荷でも十分に蓄積することができる。しかも、転送休止期間には垂直電荷転送路15のSiO/Si界面が非空乏化されるため、暗電流の発生が抑制され、低暗電流化が図られる。
尚、図1では、垂直電荷転送路12,15を転送パルスV1〜V4の4相駆動とする例を図示しているが、6相駆動や8相駆動して多フィールド読出とする構成も可能である。また、センサ部2と蓄積部3の転送相数を同一にし転送パルスの電圧もセンサ部2と蓄積部3とで同一にするのが駆動パルス生成容易化のために好ましいが、電圧を異なる電圧にしたり、転送相数を別にすることも可能である。
上述したCCD固体撮像素子1は、低暗電流化を図り高S/N化を達成できるため、例えば1画素の大きさが2μm□以下の微細化を図った固体撮像素子で且つ多フィールド読み出しする固体撮像素子に適用しても、高S/Nを実現することができる。しかも、AGP駆動するか否かの切替手段をカメラ側に設ける必要がないため、低コストで実現することが可能となる。
近年のCCD固体撮像素子は、多画素化が進展し、開口率が低くなってきている。このため、裏面照射型の固体撮像素子が開発されてきている。図1に示すCCD固体撮像素子1は表面照射型であり、被写体からの被写界光は、図1の紙面の表側から入射する構成となっているが、紙面の裏側から被写界光が入射する裏面照射型にも図1〜図7で説明した実施形態をそのまま適用可能である。
図8は、裏面照射型CCD固体撮像素子における略2画素分の断面模式図である。裏面照射型では、p型半導体基板を用いるのが良いため、図2,図3,図4,図5のn型基板20は設けず、pウェル層21をそのままp型基板21とする。また、表面側の遮光膜28等の構造は異なってくる。
図8に示す裏面照射型CCD固体撮像素子100は、p型半導体基板21の表面側に垂直電荷転送路(VCCD)12とフォトダイオード(光電変換素子)11とが形成され、裏面側に、カラーフィルタ(赤(R),緑(G),青(B))層53及びマイクロレンズ54が積層される。
半導体基板21の裏面側表面部には高濃度p層55が形成され、このp層55が接地される。高濃度p層55の上には入射光に対して透明な酸化シリコンや窒化シリコン等の絶縁層56が積層され、その上に、窒化シリコンやダイヤモンド構造炭素膜等の入射光に対して透明な高屈折率層57が積層され、その上に、カラーフィルタ層53,マイクロレンズ(トップレンズ)層54が順に積層される。各マイクロレンズ54は、対向する位置に設けられた対応のフォトダイオード11の中心に焦点が合うように形成される。
カラーフィルタ層53は画素(フォトダイオード)単位に区画され、カラーフィルタ層53の半導体基板21側の隣接区画間には、画素間の混色を防ぐための遮光部材58が設けられる。
半導体基板21の表面側に形成される垂直電荷転送路(VCCD)12は、高濃度n層の埋め込みチャネル12aと、半導体基板21の表面側最表面に形成されたシリコン酸化膜やONO(酸化膜―窒化膜―酸化膜)構造の絶縁膜でなるゲート絶縁層26を介して積層された転送電極膜12bとで構成される。
垂直電荷転送路12は、図示しない水平電荷転送路4(図1参照)が延びる方向に対して垂直方向に延びる様に形成され、且つ、複数本の垂直電荷転送路12が形成される。そして、隣接する垂直電荷転送路12間に、垂直電荷転送路12に沿う方向に複数のフォトダイオード11が所定ピッチで形成される。
フォトダイオード11は、本実施形態では、p型半導体基板21の表面側に形成されたn層35とその下に形成されたn層36とで構成される。そして、n層35の表面部に暗電流抑制用の薄いp型高濃度表面層38が形成され、表面層38の中央表面部に、コンタクト部としてn層39が形成される。
垂直電荷転送路12の埋め込みチャネル(n層)12aの下には基板21よりp濃度の高いp層23が形成されており、このn層12a及びp層23と、図示の例では右隣のフォトダイオード11との間に、素子分離帯としてのp領域24が形成される。各p層23の下には、半導体基板21より高濃度なp領域42が設けられ、隣接するフォトダイオード11間の素子分離が図られる。各p領域42は、上述した画素区画部分すなわち遮光部材58に対応する箇所に設けられる。
垂直電荷転送路12の埋め込みチャネル12aの下に形成されたp層23は、図示の例では左隣のn層35の表面端部の上まで延び、この端部分のp表面層38は、n層35の右端面位置より後退した位置になっている。そして、転送電極膜12bの左端面は、p層23の左端面まで重なる様に延設され、n層35と、転送電極膜12b及びp層23の表面端部とが若干オーバーラップする構成になっている。
この様なオーバーラップ構成が可能なのは、裏面照射型では半導体基板21の表面側に面積的な余裕があるためである。被写体からの入射光が、フォトダイオードや信号読出回路が設けられた側から入射する表面照射型では、開口を確保するため面積的余裕がなく、転送電極膜の端部をフォトダイオード上部に延設することが容易でなかった(図2のn領域11の右端面位置と転送電極12bの左端面位置の相対関係参照)が、裏面照射型では容易となる。
本実施形態の様に、転送電極膜12bとn層35との間にp層23を介在させると、転送電極膜(読出電極兼用)12bに印加する読出電圧の低電圧化を図ることができ、CCD型固体撮像素子の低消費電力化を図ることが可能となる。
半導体基板21の最表面に形成される絶縁層26の上に例えばポリシリコン膜でなる転送電極膜12bが形成され、その上に、絶縁層45が積層される。そして、n層39の上の絶縁層26,45に開口が開けられ、絶縁層45の上に金属電極46が積層されることで、n層39と電極46とがコンタクトされる。電極46は、この裏面照射型固体撮像素子100のオーバーフロードレインとして機能する。
斯かる構成の裏面照射型固体撮像素子100で被写体画像を撮像する場合、被写界からの入射光は、半導体基板21の裏面側から入射する。この入射光はマイクロレンズ54で集光され、カラーフィルタ層53を通り、半導体基板21内に浸入する。
マイクロレンズ54で集光された光が半導体基板21内に入射すると、この入射光は当該マイクロレンズ54及びカラーフィルタ53に対応するフォトダイオード11の方向に集光しながら進み、半導体基板21に光吸収され、光電変換されて正孔電子対が発生する。
裏面照射型固体撮像素子100では、半導体基板21の裏面からフォトダイオードを構成するn領域11までの距離を、9μm程度の厚さにしているため、入射光が半導体基板1の表面側に設けたn領域すなわち電荷転送路12に達するまでに殆ど全て基板21に吸収され光電変換されてしまう。従って、垂直電荷転送路12を裏面側から遮光する必要がない。
各画素の光電変換領域(p層55からn領域35までの領域)で発生した電子は、当該画素におけるn領域35に蓄積され、読出電極兼用の転送電極膜12aに読出電圧が印加されると、n領域35から、図示する例では右隣の埋め込みチャネル12aに読み出される。以後、垂直電荷転送路12に沿って図1に示す蓄積部3まで転送され、蓄積部3の垂直電荷転送路15でAGP駆動されて水平電荷転送路4まで転送され、次に水平電荷転送路4に沿ってアンプ5まで転送され、アンプ5が信号電荷量に応じた電圧値信号を撮像画像信号として出力する。
斯かる裏面照射型CCD固体撮像素子100では、裏面側から入射する入射光は殆ど半導体基板21で吸収され表面側に達することはない。しかし、入射光のうち長波長光ほど表面側に達する可能性が生じ、長波長光によるスミアが垂直電荷転送路12の信号電荷に混入する虞がある。
しかるに、本実施形態の裏面照射型CCD固体撮像素子100では、センサ部2の垂直電荷転送路12を高速駆動して蓄積部3に転送してしまい、また、蓄積部3の垂直電荷転送路15は裏面側が遮光されているため、長波長光によるスミア発生も暗電流と同様に大幅に低減することが可能となる。
本発明に係るCCD固体撮像素子はS/Nが向上するため、CCD固体撮像素子の多画素化を図るのに好適である。
本発明の一実施形態に係るCCD固体撮像素子の表面模式図である。 図1のII―II線断面模式図である。 図2に示す垂直電荷転送路の深さ方向のポテンシャルプロファイルである。 図1のIV―IV線断面模式図である。 図1のV―V線断面模式図である。 図4に示す位置の垂直電荷転送路の深さ方向のポテンシャルプロファイルである。 図5に示す位置の垂直電荷転送路の深さ方向のポテンシャルプロファイルである。 裏面照射型CCD固体撮像素子における略2画素分の断面模式図である。
符号の説明
1 FIT型のCCD固体撮像素子
2 センサ部
3 蓄積部
4 水平電荷転送路(HCCD)
5 出力アンプ
11 フォトダイオード(光電変換素子)
12 第1垂直電荷転送路(VCCD)
15 第2垂直電荷転送路(VCCD)
12a,15a n型領域(n型層:埋め込みチャネル)
12b,15b 転送電極膜
26 絶縁膜
28 遮光膜

Claims (6)

  1. 二次元アレイ状に配列形成された複数の光電変換素子及び複数の第1垂直電荷転送路を有するセンサ部と、水平電荷転送路と、該水平電荷転送路と前記センサ部との間に設けられ前記第1垂直電荷転送路に連続する複数の第2垂直電荷転送路を有する蓄積部とを備えるフレームインターライントランスファー型のCCD固体撮像素子において、
    前記第1垂直電荷転送路の幅に対し前記第2垂直電荷転送路の幅を幅広に形成し、
    前記第2垂直電荷転送路のn領域でなる埋め込みチャネルの表面の層を、不純物濃度が異なるn 層とn −− 層とを交互に配置して形成して、該埋め込みチャネルの前記n 層が形成された領域を蓄積領域にすると共に前記n −− 層が形成された領域をバリア領域とし、
    前記蓄積部の前記第2垂直電荷転送路の転送休止期間に、前記第2垂直電荷転送路の前記埋め込みチャネルの表面を非空乏化する電圧を該第2垂直電荷転送路の全転送電極に印加して前記蓄積領域に信号電荷を蓄積する
    構成としたことを特徴とするCCD固体撮像素子。
  2. 前記第2垂直電荷転送路の転送速度に対して前記第1垂直電荷転送路の転送速度を少なくとも10倍以上に制御したことを特徴とする請求項1に記載のCCD固体撮像素子。
  3. 前記センサ部に設けられる前記光電変換素子が前記蓄積部に設けられていない分だけ前記第2垂直電荷転送路の幅を幅広に設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のCCD固体撮像素子。
  4. 前記センサ部に設ける光電変換素子の画素サイズを2μm□以下としマルチフィールド読み出しする構成としたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のCCD固体撮像素子。
  5. 前記光電変換素子、前記第1,第2垂直電荷転送路、前記水平電荷転送路が半導体基板の表面側に形成され、該半導体基板の裏面側から被写界光が入射する裏面照射型であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のCCD型固体撮像素子。
  6. 前記第1垂直電荷転送路を構成するn領域でなる埋め込みチャネルの下にp層が設けられ、該p層は、前記第1垂直電荷転送路に信号電荷を読み出す前記光電変換素子のn層の表面上まで延びて形成され、前記第1垂直電荷転送路の読出電極兼用の転送電極膜が前記n層の表面上の前記p層を介して該n層とオーバーラップする構成になっていることを特徴とする請求項5に記載のCCD固体撮像素子。
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