JP4751676B2 - 転写定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、転写定着装置及び該転写定着装置が用いられる複写機、ファクシミリ、プリンタ、プロッタ、複合機などの画像形成装置に関する。
像担持体上に、帯電した粉末または液体により未定着画像を形成し、続いて該未定着画像を中間転写体に転写し、次に、該中間転写体に転写された未定着画像を転写定着部材に転写した後、さらに該転写定着部材上で未定着画像を加熱し、該転写定着部材と該転写定着部材に対向して圧接された加圧部材により構成される転写定着ニップ部に、シート状媒体を通すことにより、該シート状媒体に像を定着させる技術(所謂、三次転写定着技術)を採用した画像形成装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、一般に、電子写真法による画像形成装置における定着装置は記録媒体上に転写された未定着トナーを記録媒体とともに狭持搬送しつつ、加熱している。この際、加熱定着部材としてはローラ・ベルトが知られており、狭持するための相手部材である加圧部材はローラ、ベルト、固定のパッドが知られている。このような定着装置の狭持部分をニップ(或いはニップ部)と呼ぶが、ニップでの熱移動は定着部材側に接するトナー表面温度と記録媒体表面に接するトナー・記録媒体界面温度が重要である。前者は光沢などの画質に重要であり、後者は記録媒体との密着性に重要である。
従来、カラー画像形成装置では光沢を十分に得るために記録媒体も含め、白黒の画像形成装置に比べ1.5倍ほどの熱量を与えていた。そのため、記録媒体も過剰に熱せられ、高速で多数枚の画像形成では加熱電力が不足し、一般に広く用いられる100V,15Aなどの電源では対応できないと言う課題があった。加えて、過剰に熱せられた記録媒体はユーザーが欲しないばかりか、画像形成装置出口で記録媒体同士が接着されてしまうような不具合も生じていた。
三次転写定着技術においては、転写定着ニップ部に一定以上の面圧がないと像そのものの記録媒体への転写が行われないことが実験的にわかっている。一方、転写定着部材は熱容量が低いほど、ウォームアップが高速になるが、熱容量を下げるために転写定着部材の基体を薄層化すると、荷重をかけてもたわみが生じてしまい、狙いの高い面圧が得られない。
特開2004−145260号公報
本発明は、転写定着部材の薄層化による熱容量の低減化、ウォームアップの高速化を可能にしつつ、転写定着ニップ部に転写に十分な一定以上の面圧を得ることのできる転写定着装置および画像形成装置を提供することを課題とする。
前記課題を達成するため、請求項1にかかる発明では、トナー像が転写される転写定着部材と、該転写定着部材を加圧してニップ部を形成する加圧部材とを備える転写定着装置において、
前記転写定着部材および前記加圧部材は中空の回転体であり、該回転体の内周部に対して間隙を残して内部に通された押圧部材をそれぞれ有し、前記押圧部材は前記ニップ部で前記転写定着部材および前記加圧部材を介して互いに対向して押圧することとした。請求項2にかかる発明では、請求項1に記載の転写定着装置において、前記転写定着部材は、金属基体の上に少なくとも弾性層、離型層が積層された構成であることとした。請求項3にかかる発明では、請求項2に記載の転写定着装置において、前記転写定着部材の前記金属基体を誘導発熱により加熱する加熱手段を備えた。請求項4にかかる発明では、請求項に記載の転写定着装置において、前記転写定着部材の円周外側の表層側から加熱する加熱手段を備えた。請求項5にかかる発明では、請求項4に記載の転写定着装置において、前記加熱手段は輻射ヒーターと熱反射部材であることとした。請求項6に記載の発明では、請求項4に記載の転写定着装置において、前記加熱部材は前記転写定着部材の所定の領域を選択的に加熱する手段を有していることとした。請求項7にかる発明では、請求項6に記載の転写定着装置において、前記加熱部材はレーザー光照射装置を有することとした。請求項8にかかる発明では、請求項1乃至7の何れか1項に記載の転写定着装置を備えた画像形成置とした
この発明は、薄層化した転写定着部材1または加圧部材2の内側よりそれぞれ別体の押圧部材を設け、ニップ部で高い面圧が生じるように、加圧をバックアップする機能を付与することにより上記課題を解決し、高度な断熱化と低熱容量化の確保と、ニップ部の高面圧化の両立を、より簡便な構成で実現できる。
以下の実施の形態例では、薄層化した転写定着部材及び、加圧部材の内側より、別体の押圧部材をそれぞれ設け、ニップ部で高い面圧が生じるように、加圧をバックアップする機能を付与することにより上記課題を解決する。すなわち、高度な断熱化と低熱容量化の確保と、ニップ部の高面圧化の両立を、より簡便な構成で実現できる。
[1]第1の例(実施形態例)
図1に第1のにおける画像形成装置の全体を示す。図1に基づいて本における画像形成装置としてのタンデム型カラー複写機の構成及び動作の概要を説明する。カラー複写機201は、装置本体中央部に位置する画像形成部201Aと、該画像形成部201Aの下方に位置する給紙部201Bと、画像形成部201Aの上方に位置する図示しない画像読取部を有している。
画像形成部201Aには、水平方向に延びる転写面を有する中間転写体としての中間転写ベルト202が配置されており、該中間転写ベルト202の上面には、色分解色と補色関係にある色の画像を形成するための構成が設けられている。すなわち、補色関係にある色のトナー(イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(B))による像を担持可能な像担持体としての感光体204Y、204M、204C、204Bが中間転写ベルト202の転写面に沿って並置されている。
各感光体204Y、204M、204C、204Bはそれぞれ同じ方向(反時計回り方向)に回転可能なドラムで構成されており、その周りには、回転過程において画像形成処理を実行する帯電装置208、光書き込み手段としての書き込み装置206、現像装置205、1次転写装置207、及びクリーニング装置8が配置されている。図中、これら装置を示す各符号に付記しているアルファベットは、各感光体204Y、204M、204C、204Bと同様、トナーの色別に対応している。
各現像装置205Y、205M、205C、205Bには、それぞれのカラートナーが収容されている。中間転写ベルト202は、駆動ローラ9と、従動ローラ10に掛け回されて感光体204Y、204M、204C、204Bとの対峙位置において同方向に移動可能な構成を有している。従動ローラ10と対向する位置には、中間転写ベルト202の表面をクリーニングするクリーニング装置11が設けられている。
感光体204Yの表面が帯電装置208Yにより一様に帯電され、画像読取部からの画像情報に基づいて感光体204Y上に静電潜像が形成される。該静電潜像はイエローのトナーを収容した現像装置205Yによりトナー像として可視像化され、該トナー像は所定のバイアスが印加される1次転写装置207Yにより中間転写ベルト202上に1次転写される。
他の感光体204M、204C、204Bでもトナーの色が異なるだけで同様の画像形成がなされ、それぞれの色のトナー像が中間転写ベルト202上に順に転写されて重ね合わせられる。転写後、各感光体204Y、204M、204C、204B上に残留したトナーはクリーニング装置8Y、8M、8C、8Bにより除去され、また、転写後図示しない除電ランプにより感光体204Y、204M、204C、204Bの電位が初期化され、次の作像工程に備えられる。
給紙部201Bは、記録媒体としてのシート状媒体、その一例としての用紙Pを積載収容する給紙トレイ16と、該給紙トレイ16内の用紙Pを最上のものから順に1枚ずつ分離して給紙する給紙コロ17と、給紙された用紙Pを搬送する搬送ローラ対18と、搬送されてきた用紙Pを一旦停止させて斜めずれを修正するレジストローラ対19を有している。該レジストローラ対は、その下流側に配置された転写定着部材としての転写定着ローラ1及び加圧部材としての加圧ローラ2上の画像の先端と搬送方向の所定位置とが一致するタイミングでニップNに向けて送り出す。
駆動ローラ9の近傍には、転写定着装置209が設けられている。転写定着装置209は、転写定着ローラ1と加圧ローラ2を含む構成である。転写定着ローラ1と加圧ローラ2は互いに対峙して両者の周面が接するように設けられ、ニップ部Nを形成している。転写定着ローラ1の内部(内側)には押圧部材としての押圧ローラ31が通されている。押圧ローラ31の外径は転写定着ローラ1の内径(内周部)に対して、間隙を残すほどに充分小さい。押圧ローラ31と加圧ローラ2とは互いにバネなどの不図示の加圧手段によって互いが近づく向きに押圧されている。
転写定着ローラ1は鉄などからなる筒状の金属基体1a、この金属基体1aの外周部を包むシリコーンゴムなどからなる弾性層1c及び該弾性層1cを覆うフッ素系樹脂などからなる離型層1dにより形成される。金属基体1aはウォームアップの高速化のために厚さ1mm以下が望ましい。
弾性層1cは一定の表層ユニバーサル硬さを確保するために、厚さの下限は0.1mm以上が望ましく、ウォームアップの高速化のためには厚さの上限は0.5mm以下が望ましい。離型層1dは一定の表層ユニバーサル硬さを確保するために、厚さは30μm以下が望ましい。
加圧ローラ2は鉄などからなる筒状をした金属基体2a、この金属基体1aの外周部を包むシリコーンゴムなどからなる弾性層2cおよび該弾性層1cを覆うフッ素系樹脂などからなる離型層2dにより形成される。金属基体1aはウォームアップの高速化のために厚さ1mm以下が望ましい。弾性層2cは一定の表層ユニバーサル硬さを確保するために、厚さの下限は0.1mm以上が望ましく、ウォームアップの高速化のためには厚さの上限は0.5mm以下が望ましい。離型層2dは一定の表層ユニバーサル硬さを確保するために、厚さは30μm以下が望ましい。
金属基体1aの内側に構成された押圧ローラ31は鉄などからなる金属基体31a、ゴムなどからなる弾性層31bにより形成される。金属基体31aは高荷重に耐えられるように中実の軸であり、外周に1〜3mm程度の弾性層31bを設ける。押圧ローラ31には高荷重がかかるため、表面硬さとしてはAskerC 80以上の高硬度が望ましい。
押圧ローラ31は軸方向中央部の外径が0.2mm〜1mm程度大きくなるような中央凸状(所謂、太鼓状)のローラとなっている。このため、薄肉の加圧ローラ2に対向して加圧力をかける場合、転写定着ローラ1と加圧ローラ2にたわみを発生させつつ、ニップ上の軸方向端部から中央部まで、均一かつ高面圧の加圧を実現できるようになっている。
転写定着ローラ1の円周外側の表層を加熱する外部加熱手段14はヒーター3および反射板4により構成される。ハロゲンヒーターなどからなるヒーター3は、転写定着ローラ1の外部近傍でニップ部上流直前の位置に備えられる。ヒーター3からの輻射エネルギーを反射する反射板4がヒーター3を覆うように備えられ、開口部を転写定着ローラ1の表層に向けることにより、定着ローラ1の表層へ熱エネルギーを集中させ、定着ローラ1の表層のみを効率的に加熱することができる。また、転写定着ローラ1の表面温度を測定するための非画像領域に設けられた不図示のサーミスタとそれぞれの表面温度に基づいてヒーター3のオンオフをコントロールする不図示の温度コントローラが設けてあり、温度をコントロールできるようになっている。
感光体104Y、104M、104C、104Bから中間転写ベルト2上に1次転写されたトナー6aは、不図示の2次バイアス印加手段により駆動ローラ9に印加されるバイアス(AC、パルスなどの重畳を含む)により転写定着ローラ1に静電気力で2次的に転写される。
図1に示すように、中間転写ベルト202と転写定着ローラ1との間には、転写定着ローラ1から中間転写ベルト202への熱放射(熱移動)を抑制する熱遮蔽部材又は熱移動抑止部材としての断熱プレート20が設けられている。断熱プレート20は、中間転写ベルト202から転写定着ローラ1への2次転写を阻害しない状態で中間転写ベルト202への熱放射を極力抑えることができるように、開口部を有する形状に形成されており、図示しない転写定着装置本体、画像形成装置本体のいずれの側に設けてもよい。
熱移動抑止部材としては、放射率の低い金属光沢を有する板状のものが好ましく、特に2枚の金属シートを微小空隙又は断熱材を挟んで配置すると優れた効果が得られる。また、ノートパソコンのCPU冷却用に用いられるマイクロヒートパイプ構造を内包する薄板を用いた場合、熱移動抑止部材を低温に保ち熱移動を抑制することができる。
また、本実施形態では、上下に略平行に張設された中間転写ベルト202の下側の張設部であって、中間転写ベルト202の転写定着ローラ1に対する転写部(転写定着ローラ1との対向部)と、最も上流側の感光体204Bに対する転写部との間の任意の部位に中間転写ベルト202の熱を奪う冷却部材としての冷却ローラ210を設けている。
冷却ローラ210は熱伝導率の高い材料で形成されており、中間転写ベルト202に接触して回転する。本実施形態では断熱プレート20と冷却ローラ210を同時に設ける構成としたが、いずれか一方を設ける構成としてもよい。本実施形態によれば、中間転写体の温度を低減でき、中間転写体側の熱劣化を抑制できる。また、転写定着部材の設計上の自由度を大きくすることができる。
また、転写定着ローラ1および加圧ローラ2の離型層をカーボン等の導電物質を分散させた導電性のフッ素系樹脂系材料で構成し芯金と接続することで、該離型層間に転写バイアスを印加することが可能となり、転写バイアスを低電圧にでき、かつ、転写時の飛び散りを抑制できる。
次に、動作について説明する。中間転写ベルト202上に形成されたトナー6aは、マイナスに帯電しており、駆動ローラ9側が−0.5kV〜2KV、転写定着ローラ1の芯金基体1aが0Vになるようにバイアスが印加されることで、転写定着ローラ1に順次転写される。この際、転写定着ローラ1上のトナー6bはヒーター3により所定の温度まで加熱されている。
転写定着ローラ1及び加圧ローラ2は図示しない駆動機構により回転駆動され、未定着画像を形成しているトナー6を担持した記録媒体Pが入口ガイドに沿ってニップ内へと搬送されると、記録媒体Pはニップ内で熱と圧力を受け、画像が定着される。
このように、転写定着ローラ1上のトナーは加熱手段により予め加熱する過程が十分に得られ、かつ、ニップ部Nでは押圧ローラ31により高面圧をかけることができるので、トナー6と記録媒体Pを同時に加熱する従来方式に比べて加熱温度を低くできる。実験の結果、転写定着ローラ1および加圧ローラ2の温度は110〜120°Cの低温でも十分な画質が得られることが確認された。
前述のように、従来のカラー画像形成装置では十分な光沢を得るために用紙による温度低下を考慮して白黒画像形成装置に比べて1.5倍ほどの熱量を与えていた。このため、用紙が必要以上に加熱されていた。
本実施形態では、記録媒体Pを考慮せずに十分な光沢を得るための温度を独立に設定できるので、転写定着ローラ1の温度(定着設定温度)を低くできる。また、記録媒体Pは狭い幅のニップNのみで加熱されるので過剰に加熱されないので、省エネ化に寄与する。
また、加熱される転写定着ローラ1は金属基体1aが薄層であり、熱容量が低く、ウォームアップ時間の短縮化を実現できる。同時に、押圧ローラ31とはニップ部Nのわずかな部分でしか接触しておらず、また、前記したとおり押圧ローラ31の外径は転写定着ローラ1の内径(内周部)に対して間隙を残すほどに充分小さくかつ、押圧ローラ31は加圧ローラ2側に押圧されているので、押圧ローラ31はニップ部Nと接触する部位の反対側が金属基体1aの内周部との間で間隙を有しており、それ以外の大半の部分では、転写定着ローラ1と押圧ローラ31の間は断熱されている。よって、高度な断熱性を確保しつつ、ニップ部Nに対しては押圧ローラ31による加圧のバックアップにより、ニップNの高面圧化をも両立することが実現できる。
因みに、公知でない従来の提案技術では、図7に示したように、ニップ部Nに一定以上の面圧がないと、転写定着ローラ1上の画像そのものの記録媒体への転写が行われないためローラに強度をもたせるべく転写定着ローラ1および加圧ローラ2は共に、厚い断熱層1b、2bを設け、金属基体1a、2aも厚くしている。
一方、転写定着ローラ1は熱容量が低いほど、ウォームアップの高速化に寄与するので、低熱容量化のためには転写定着ローラ1の金属基体1aを薄層化することが望ましいが、薄層化すると荷重をかけてもたわみが生じてしまい、狙いの高い面圧が得られなかった。
また、ウォームアップの高速化を実現させる手段として、金属基体1aと弾性層1cの間に高度な断熱性を有する断熱層1bを有しているが、ニップ部Nに狙いの高い面圧を実現するためには、この断熱層1bは硬質なものでなければならず、空隙を有するセラミックスなどからなる。しかしながら、金属基体1aに比べると、強度は劣るため、高面圧を確保するためには技術的困難を要するほか、コスト増の一因ともなっていた。
本実施の形態例では、薄層化した転写定着ローラ1または加圧ローラ2の内側より、別体の押圧部材31を設け、転写定着ニップ部で高い面圧が生じるように、加圧をバックアップさせる機能を付与することにより上記の公知でない従来の提案技術における懸案を解決した。すなわち、高度な断熱化と低熱容量化の確保と、転写定着ニップの高面圧化の両立を、より簡便な構成で実現した。
インクジェットプリンターの普及により紙表面ににじみ防止のコーティングを施したインクジェット用紙が広く用いられるようになってきており、ここで、問題となるのがこのインクジェット用紙の電子写真装置への誤使用であるが、本実施の形態例の転写定着部材は、従来の定着部材の温度に比べ明らかに低温化できるため、少なくとも巻き付きが発生しないことが可能となり、誤使用時のトラブルを低減することができる。
紙などの記録媒体の過剰加熱を招くことなく、光沢などに優れた高画質な画像形成を可能にすることができる。従来の電子写真方式では、紙裏面からのバイアスによる転写が必要で、紙の吸湿、紙厚、凹凸等により転写品質の一定化が困難、異常画像の発生などが懸念されたが、本発明では常に二次転写(中間転写ベルト202から転写定着ローラ1への転写)は吸湿性が少なく抵抗が安定制御された一定の転写定着部材に対して行われるため、転写品質の一定化・向上、異常画像の発生防止が可能となる。
本実施の形態例では、転写定着ローラ1は、金属基体1aの上に弾性層1c、離型層1dが積層された構成である。弾性層1cを設けることにより、転写定着部材の表層ユニバーサル硬さを低下させ、転写定着ニップ部での像そのものの記録媒体への転写性を高める。また、離型層1dを設けることにより、転写定着部材の表層ユニバーサル硬さは高くなってしまうが、像そのものの離型性を高めることができるので、記録媒体への転写性を高める。
本実施の形態例では、転写定着ローラ1の円周外側の表層を加熱する外部加熱手段14を備えたので、転写定着ローラ1を加熱する際に、トナーが付着している外側より加熱することにより、より効率的にトナーを加熱させることができる。さらに、外部加熱手段14は、輻射エネルギーを放射するヒーター(輻射ヒーター)3−1と、該輻射エネルギーを転写定着ローラ1に向けて反射させる反射板(熱反射部材)4を用いているので、ウォームアップ時間が短縮でき、また、加圧ローラ2は低熱容量であり、さらに内部の押圧ローラ31とはニップ部Nのわずかな部分でしか接触していないことによる高い断熱性があるため、いわゆる連続通紙時の温度落ち込みと呼ばれる、転写定着ローラ1表面温度の低下を防ぐことができるし、転写定着ローラ1を外部から加熱する際に、簡便かつ効率良く加熱することができる。
[2]第2の例(参考例)
図2に本における画像形成装置の要部を示す。画像形成部201Aの構成は前記した第1のと共通である。転写定着装置209において、転写定着ローラ1、加圧ローラ2の厚さ方向の構造は第1のと同様である。但し、転写定着ローラ1の内側には押圧ローラ31は無く、該転写定着ローラ1の内側にヒーター3−1が設けられている。
また、加圧ローラ2の内側には、第1の(図1参照)における押圧ローラ31と同様の構成の押圧ローラ31−1が設けられている。押圧ローラ31は金属基体32aおよび弾性層32bを含む構成であるが、これら金属基体32aおよび弾性層32bはそれぞれ、第1の(図1参照)における押圧ローラ31を構成している金属基体31a、弾性層32bと同じである。転写定着ローラ1と加圧ローラ2は互いに対峙して設けられ、ニップ部Nを形成している。押圧ローラ31−1の外径は転写定着ローラ1の内径(内周部)に対して、間隙を残すほどに充分小さい。
押圧ローラ31と転写定着ローラ1は互いにバネなどの不図示の加圧手段によって互いが近づく向きに押圧されている。押圧ローラ31は軸方向中央部の外径が0.2mm〜1mm程度大きくなるような中央凸状(所謂、太鼓状)のローラとなっているため、薄肉の転写定着ローラ1に対抗して加圧力をかける場合、転写定着ローラ1と加圧ローラ2にたわみを発生させつつ、ニップ部N上の軸方向端部から中央部まで、均一かつ高面圧の加圧を実現できるようになっている。
一方、転写定着ローラ1の内部(内側)に通された加熱手段としてのヒーター3―1は、その駆動により転写定着ローラ1を内部より加熱する。転写定着ローラ1は構成上たわみを許容しているため、金属基体1aの薄層化による低熱容量化が可能であるため、転写定着ローラ1内に熱源を封じ込めた内部からの加熱であってもウォームアップ時間の短縮が可能である。
また、加圧ローラ2も同様に低熱容量であり、さらに内部の押圧ローラ31−1とはニップ部Nのわずかな部分でしか接触していないことによる高い断熱性があるため、所謂、連続通紙時の温度落ち込みと呼ばれる、転写定着ローラ1の表面温度の低下を防ぐことができる。
本例でも、転写定着ローラ1は、金属基体1aの上に弾性層1c、離型層1dが積層された構成であるので前記第1の例で述べたと同様、転写性を高める利点を有する。
[3]第3の例(実施形態例)
図3に本における画像形成装置の要部を示す。画像形成部201Aの構成は前記した第1のと共通である。転写定着装置209において、転写定着ローラ1、加圧ローラ2のそれぞれの構成は第1、第2のと同様、中空の回転体である。
では、転写定着ローラ1の内部(内側)に前記第1のと同じように間隙を残して、同じ構成の押圧ローラ31を設け、かつ、加圧ローラ2の内部(内側)には前記第2のと同じに間隙を残して、同じ構成の押圧ローラ32を設けている。
これら押圧ローラ31、32の構成は第1、第2の各で述べたと同様に、鉄などからなる金属基体31a、32aや、ゴムなどからなる弾性層31b、32bにより構成されるが、軸方向の外径は端部から中央部まで一定となっていることが異なる。押圧ローラ31と押圧ローラ32は互いにバネなどの不図示の加圧手段によって押圧されており、金属基体31a、32a、弾性層31b、32bはそれぞれたわみに強い構成になっているため、ニップ部Nに高い面圧をかけることができる。
では、薄層化した転写定着ローラ1、薄層化した加圧ローラ2の内側より、それぞれ別体の押圧ローラ31、32を設け、ニップ部Nで高い面圧が生じるように、加圧をバックアップさせる機能を付与することにより、本発明の課題を達成する。なお、転写定着ローラ1の構成は第1の例と同じなので、該構成に関しては同様の利点を有する。また、転写定着ローラ1に付帯して外部加熱手段14を設けた構成を例示しているので、この点についても、既に述べたと同じ利点を有する。
[4]第4の例(参考例)
図4に本における画像形成装置の要部を示す。画像形成部201Aの構成は前記した第1のと共通である。転写定着装置209において、転写定着ローラ1、加圧ローラ2のそれぞれの構成は第1〜第3のと同様、中空の回転体である。
は、第2の(図2)の変形例ともいえる構成であり、転写定着ローラ1の円筒部の構成は第2のにおけると同様であるが、その内部(内側)には何も無く、加圧ローラ2の内部(内側)には第2のにおけると同様の押圧ローラ31を有する。
転写定着ローラ1の加熱手段に関し、第2のとの対比では、第2ので転写定着ローラ1の内部(内側)に設けられていたヒーター3−1に代えて、第1の(図1)における転写定着ローラ1と同様、転写定着ローラ1の円周外側から加熱する加熱手段を設け、この加熱手段として、輻射ヒーターと熱反射部材を含む構成としている。その利点については、第1ので述べたとおりである。
[5]第5の例(参考例)
図5に本発明の第5のにおける画像形成装置の要部を示す。画像形成部201Aの構成は前記した第1のと共通である。転写定着装置209において、転写定着ローラ1、加圧ローラ2のそれぞれの構成は第1〜第3のと同様、中空の回転体である。
は、第2の(図2)の変形例ともいえる構成であり、転写定着ローラ1の円筒部の構成は第2のにおけると同様であるが、その内部(内側)にはヒーター3−1に代えて金属基体1aを誘導加熱する加熱手段を設けている。この加熱手段はコイル160とコア170からなる。コイル160に通電することにより金属基体1aを渦電流により直接的に加熱することで、効率のよい加熱手段を提供する。また、誘導発熱による加熱手段としてコイル160、コア170を転写定着ローラ1に内包することができるため、小型化が可能となる。
[6]第6の例(参考例)
図6に本発明の第6のにおける画像形成装置の要部を示す。画像形成部201Aの構成は前記した第1のと共通である。転写定着装置209において、転写定着ローラ1、加圧ローラ2のそれぞれの構成は第1〜第3のと同様、中空の回転体である。
は、第1の(図1)或いは第2の(図2)の変形例ともいえる構成であり、少なくとも転写定着ローラ1の内部(内側)に押圧ローラ31を有する構成において、該転写定着ローラ1の所定の領域を選択的に加熱する手段を有している点に特徴がある。選択的に加熱可能であるので、転写定着ローラ1上の未定着画像とその近傍領域のみに集中的に加熱を行うことにより、トナー層の定着に必要な熱以外の無駄なエネルギー損失を防ぐことができる。
この選択的に加熱する手段としては、レーザー光照射装置を例示できる。レーザー光照射装置を用いた場合には、転写定着ローラ1上の未定着画像(トナー)とその近傍領域のみに集中的にレーザー光を照射することにより加熱を行うことにより、高エネルギーを短時間で効率よく与えることができトナー層の定着に必要な熱以外の無駄なエネルギー損失を防ぐことができる。また、転写定着ローラ1を予熱させる必要がなく、立ち上がり時間をなくすことができるので、オンデマンドな定着装置を供給することができる。また、レーザーの照射は、形成される静電潜像あるいは未定着画像の情報に基づき、転写定着ローラ1上の未定着画像とその近傍領域のみに集中的に加熱する。レーザーのスポット径が小さいほど、選択的加熱手段としては最適である。
本発明の実施形態としての画像形成装置の全体構成を説明した図である。 本発明の参考例としての画像形成装置の要部構成を説明した図である。 本発明の実施形態としての画像形成装置の要部構成を説明した図である。 本発明の参考例としての画像形成装置の要部構成を説明した図である。 本発明の参考例としての画像形成装置の要部構成を説明した図である。 本発明の参考例としての画像形成装置の要部構成を説明した図である。 公知でない従来の提案技術としての画像形成装置の要部構成を説明した図である。
符号の説明
1 転写定着ローラ
2 加圧ローラ
31 押圧ローラ
31―1 押圧ローラ

Claims (8)

  1. トナー像が転写される転写定着部材と、該転写定着部材を加圧してニップ部を形成する加圧部材とを備える転写定着装置において、
    前記転写定着部材および前記加圧部材は中空の回転体であり、該回転体の内周部に対して間隙を残して内部に通された押圧部材をそれぞれ有し、前記押圧部材は前記ニップ部で前記転写定着部材および前記加圧部材を介して互いに対向して押圧することを特徴とする転写定着装置。
  2. 請求項1に記載の転写定着装置において、
    前記転写定着部材は、金属基体の上に少なくとも弾性層、離型層が積層された構成であることを特徴とする転写定着装置。
  3. 請求項2に記載の転写定着装置において、
    前記転写定着部材の前記金属基体を誘導発熱により加熱する加熱手段を備えたことを特徴とする転写定着装置。
  4. 請求項に記載の転写定着装置において、
    前記転写定着部材の円周外側の表層側から加熱する加熱手段を備えたことを特徴とする転写定着装置。
  5. 請求項4に記載の転写定着装置において、
    前記加熱手段は輻射ヒーターと熱反射部材であること特徴とする転写定着装置。
  6. 請求項4に記載の転写定着装置において、
    前記加熱部材は前記転写定着部材の所定の領域を選択的に加熱する手段を有していることを特徴とする転写定着装置。
  7. 請求項6に記載の転写定着装置において、
    前記加熱部材はレーザー光照射装置を有することを特徴とする転写定着装置。
  8. 請求項1乃至7の何れか1項に記載の転写定着装置を備えた画像形成装置
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