JP4751219B2 - 地盤改良装置 - Google Patents

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Description

本発明は、地盤を掘削し、その掘削土壌中に安定材を注入し攪拌混合して地盤を改良する地盤改良装置に関するものである。
従来の地盤改良装置として、掘削軸を内軸と外軸の二重軸構造とし、外軸の下端に設けた大径の掘削攪拌翼と、それより下段に位置する内軸の下端に設けた小径の掘削攪拌翼とを互いに反転させながら地盤を掘削し、その掘削土壌中に安定材を注入し攪拌混合して地盤を改良するものが知られている。
この地盤改良装置によれば、下段の小径の掘削攪拌翼が先行して地盤を比較的小さな抵抗で小径掘削し、続いて上段の大径の掘削攪拌翼が残りの部分を大径掘削するから、掘削能力及び掘削効率に優れる。また、上下2段の掘削攪拌翼が互いに相反する方向へ回転するから、掘削土壌の共回りを防止することができ、掘削土壌と安定材の攪拌混合能力に優れ、質の高い地盤改良ができる。
ところで、掘削軸の周囲に放射状に複数の翼部を配置した掘削攪拌翼だけで地盤の掘削を行うと、地盤中に局部的に硬い部分、例えば、先に施工した改良土柱などの障害物が存在した場合に、翼部が掘削抵抗の大きい硬い部位を避けるように逃げてしまい、地上の改良機本体で吊り支持しているだけの掘削軸に曲がりが生じて、掘削の鉛直精度が確保しにくくなり、その結果、設計上重要視される改良土柱相互間の設計ラップ量を確保することが困難になるという問題がある。
そこで、その問題を解決するものとして、例えば特許文献1に、外軸の下端の掘削攪拌手段として、円筒状の掘削リングおよびそれを支持する冠形の立翼を設け、掘削リングの上下端縁や立翼の外面に掘削ビットを設けた地盤改良装置が提案されている。
図10〜図12は、上記特許文献1に記載されている従来の地盤改良装置の構成を示す図である。
図10に全体構成を示すように、この地盤改良装置は、改良機本体2のリーダー3のガイド3aに沿って鉛直下向きに推進される掘進駆動部4によって掘削軸1を回転駆動し、掘削軸1の下端部に取り付けた上下2段の掘削攪拌手段7、6により地盤を掘削し、その掘削土壌中に安定材を注入し攪拌混合して地盤を改良するものである。掘削軸1は、リーダー3の下部に設けた振れ止め部5で掘削と貫入を案内される。
図11、図12は上下2段の掘削攪拌手段7、6の構造の詳細を示している。
掘削軸1は、相反する方向へ回転させられる(互いに反転する)内軸8と外軸9との二重軸構造とされ、外軸9の下端から少し長く突き出された内軸8の下端に下段の小径掘削攪拌手段6が設けられ、外軸9の下端に上段の大径掘削攪拌手段7が設けられている。
上段の大径掘削攪拌手段7は、冠状に配された3本の立翼11と、立翼11の下端に接続された薄肉円筒形で垂直な掘削リング12と、掘削リング12を支持する3本のアーム14とを有する。立翼11の内周端は外軸9の外周に接続され、アーム14の内周端は、内軸8の下端部に回転自在に嵌合された第1ボス13の外周に接続されている。
掘削リング12の上縁部と下縁部には掘削ビット15が一定のピッチで複数設けられ、アーム14の下面および各立翼11の外面にも複数の掘削ビット15が複数設けられている。更に上段の大径掘削攪拌手段7の立翼11には、内向きに略水平に突出する攪拌翼16Aが複数本設けられ、外軸9の下端と第1ボス13との間において露出する内軸8には外向きに水平に、前記攪拌翼16Aとすれ違う関係の複数の攪拌翼16Bが設けられている。これらの攪拌翼16A、16Bは、それぞれ外軸9側と内軸8側に取り付けられているので、互いに相反する方向に回転する。
下段の小径掘削攪拌手段6は、L字状の2本の立翼19と、下面に複数の掘削ビット15を備えた2本のアーム20と、先端カッタ21とを有する。第1ボス13の外周には回転自在に第2ボス18が嵌合されており、第2ボス18の外周に上端が接合されることで180°対称に2本の立翼19が延設され、その各下端部に、内軸8の下端部外周に内周端が接合されほぼ水平に突出したアーム20の外周端が接合されている。また、内軸8の下端に先端カッタ21が設けられており、その先端に安定材の先端吐出口(図示略)が設けられている。
この地盤改良装置によれば、まず下段の小径掘削攪拌手段6が小さな掘削抵抗で地盤を先導掘削し、続いて上段の大径掘削攪拌手段7が残る地盤を大径掘削する。このように、2段階に分けて比較的小さな掘削抵抗で掘削を行うから、全体としての掘削能力に優れ、掘削効率が良くなる。
また、上段の大径掘削攪拌手段7は、円筒形状の掘削リング12を備えているので、たとえ地盤中に硬い部分が存在しても、これを下向きに鋸引きするが如くに鋭く掘削することができ、障害物から逃げるような傾向が発生しない。そのため、地上の改良機本体2のリーダー3で与えられる鉛直精度に従った高い掘削精度で地盤の掘削攪拌を行うことができ、大深度までの地盤改良を行うことができる。
特開2004−316287号公報
ところで、上述した特許文献1に記載の地盤改良装置においては、内軸8の下端に設けた小径掘削攪拌手段6と外軸9の下端に設けた大径掘削攪拌手段7との上下方向の位置関係が固定されているので、地盤の状況に応じて両掘削攪拌手段6、7の位置関係を最適な状態に調整することまではできない。従って、地盤の状況によっては、掘削攪拌効率が落ちてしまうという問題があった。
本発明は、上記事情を考慮し、地盤の状況に応じて最適な掘削攪拌条件を作ることのできる地盤改良装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、互いに反転する内軸と外軸の二重軸構造とされ且つ鉛直に支持された掘削軸と、該掘削軸を昇降させる昇降装置と、前記外軸の下端に設けられた外軸側掘削攪拌手段と、前記外軸の下端より下方に突出した前記内軸の下端に設けられた内軸側掘削攪拌手段と、を備え、前記外軸側掘削攪拌手段と内軸側掘削攪拌手段を互いに反転させながら地盤を掘削し、その掘削土壌中に安定材を注入し攪拌混合して地盤を改良する地盤改良装置において、前記外軸側掘削攪拌手段として、前記外軸の回転中心と同心状に、前記内軸側掘削攪拌手段を収容する径を有し且つ少なくとも下端縁に掘削ビットを有した円筒状の掘削リングを設ける一方、前記外軸側掘削攪拌手段と内軸側掘削攪拌手段を、上下方向の相互位置を調節可能に設けると共に、その相互位置を調節するための掘削攪拌手段用高さ調節手段を設け、且つ、前記掘削リングの周壁と前記内軸側掘削攪拌手段に、地盤に向けて流体を吹き出す噴射ノズルをそれぞれ設けたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の地盤改良装置であって、前記掘削攪拌手段用高さ調節手段として、前記内軸と外軸の上端間に内軸と外軸の上下方向の相対位置を調節するためのシリンダを設けたことを特徴とする。 請求項3の発明は、請求項1または2に記載の地盤改良装置であって、前記内軸側掘削攪拌手段として、前記内軸の下端の延長上に小径掘削ドリルを設けると共に、その小径掘削ドリルの上側に、上下方向に間隔をあけて複数段に、放射方向に延びる掘削攪拌翼を設けたことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の地盤改良装置であって、前記掘削リングを、前記内軸側掘削攪拌手段の上側を越えるように前記外軸から延ばした複数の支持アームにより支持したことを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1〜のいずれか1項に記載の地盤改良装置であって、前記内軸または外軸の少なくとも一方の外周面にスクリューを設けたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、外軸側掘削攪拌手段と内軸側掘削攪拌手段を逆回転させながら掘削攪拌するので、掘削地盤の共回り防止による攪拌能力のアップを図ることができる。また、円筒形状の掘削リングによって掘削を進めることができるので、掘削エネルギをバランスよく地盤に伝えることができる。つまり、外軸側掘削攪拌手段を、円周方向に局部的に翼部の存在する掘削攪拌翼ではなく、円周方向に連続して部材の存在する掘削リングで構成したので、リング部分を常に掘進方向の地盤に均等に当てることができ、周辺地盤についても、リング部分により均等に拘束することができる。従って、地盤中に障害物があっても逃げを生じることなく掘削を進めることができ、掘削軸に無用な曲げが作用するのを防ぐことができ、掘削軸の鉛直性を保つことができ、結果的に改良体の鉛直精度を確保することができる。また、掘削リングの周壁に地盤に向けて流体を吹き出す噴射ノズルを設けたので、例えばこの噴射ノズルから貫入補助エアを吹き付けることにより、地盤との摩擦を切ることができ、掘削効率を上げることができ、さらに、内軸側掘削攪拌手段に流体噴射ノズルを設けたので、この噴射ノズルから、水、エア、安定材などを吹き出すことにより、掘削力を増したり、攪拌混合効果を増したりすることができる。特にエアを吹き出した場合は、エアリフト効果による排土作用を得ることもできる。
また、外軸側掘削攪拌手段と内軸側掘削攪拌手段の上下方向の相対的な位置関係を、掘削攪拌手段用高さ調節手段によって自由に変えることができるので、地盤の状況に合わせた掘削が可能となる。例えば、硬質地盤や障害物が存在する地盤を掘削する場合は、内軸側掘削攪拌手段よりも外軸側掘削攪拌手段を積極的に活用するように、外軸側掘削攪拌手段の高さを内軸側掘削攪拌手段に対して少し下げた位置に設定する。そうすることで、外軸側掘削攪拌手段を早い時期に地盤に接触させることができるので、外軸側掘削攪拌手段による掘削効果を積極的に高めることができる。また、外軸側掘削攪拌手段の高さを内軸側掘削攪拌手段に対して少し上げた位置に設定した場合は、外軸側掘削攪拌手段を遅い時期に地盤に接触させることができるので、外軸側掘削攪拌手段よりもむしろ内軸側掘削攪拌手段による掘削効果を積極的に高めることができる。
このように、地盤の状況に合わせて、外軸側掘削攪拌手段と内軸側掘削攪拌手段の上下方向の相対的な位置関係を調節することにより、掘削効率の向上を図ることができる。また、外軸側掘削攪拌手段と内軸側掘削攪拌手段の上下方向の相対的な位置関係の違いによって、地盤と安定材の攪拌効率も変えることができるので、掘削土砂の性状や安定材の特性等に応じて、最適な攪拌条件を自由に選択することができる。
請求項2の発明によれば、内軸と外軸の上端の位置関係をシリンダで調節することにより、下端の掘削攪拌手段の上下位置関係を調節できるので、地盤の状況に即しての掘削攪拌手段の調節が簡単・確実にできる。また、内軸と外軸の上端間にシリンダを装備するだけであるから、構造が簡単であり、実現容易である。
請求項3の発明によれば、内軸の下端の延長上に小径掘削ドリルを設けると共に、その小径掘削ドリルの上側に、上下方向に間隔をおいて複数段に掘削攪拌翼を設けたので、掘進能力が高い上に、外軸側掘削攪拌手段との共同作用による攪拌効果を高めることができる。
請求項4の発明によれば、掘削リングを、内軸側掘削攪拌手段の上側を越えるように外軸から延ばした複数の支持アームにより支持したので、掘削リングの内側に内軸側掘削攪拌手段を収容できる構造を無理なく作ることができる。また、この支持アーム自体が攪拌作用をもたらすので、内軸側掘削攪拌手段との共同作用による攪拌力のアップに貢献することができる。
請求項の発明によれば、内軸または外軸の少なくとも一方の外周面にスクリューを設けたので、スクリューによる排土作用を得ることができる。例えば、内軸の外周面にスクリューを設けた場合は、内軸の外周面と外軸の内周面との隙間に入り込んだ土砂や安定材をスクリューによって下方へ運搬し、外軸の下端の排出口から排出させることができる。従って、土砂や安定材の侵入による掘削軸の回転抵抗を軽減することができ、回転駆動部の小型化に寄与することができる。また、外軸の外周面にスクリューを設けた場合は、振れ止め部と外軸との間に入り込む土砂等を外に排出することができ、無駄な回転抵抗を減らすことができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は実施形態の地盤改良装置の全体構成を示す概略側面図、図2は同地盤改良装置の掘削推進部分を取り出して示す側面図、図3は図2のIII矢視図、図4は掘削軸の下端の掘削攪拌手段の構成を示す斜視図である。また、図5〜図7は、内軸と外軸の相対位置を変化させた場合の掘削攪拌手段の位置関係を内軸と外軸を別にして示す側面図、図8は図5の位置に設定したときの内軸側掘削攪拌手段と外軸側掘削攪拌手段の位置関係を示す拡大側面図、図9は図6の位置に設定したときの内軸側掘削攪拌手段と外軸側掘削攪拌手段の位置関係を示す拡大側面図である。
図1に全体構成を示すように、この地盤改良装置は、改良機本体102のリーダー103のガイド103aに沿って鉛直方向に昇降自在に支持された掘削軸101と、掘削軸101を昇降させる昇降装置104とを有し、昇降装置104によって掘削軸101を昇降させながら、昇降装置104上の回転駆動装置131、132で掘削軸101を回転駆動することにより、掘削軸101の下端部に取り付けた上下2段の掘削攪拌手段107、106により地盤を掘削し、その掘削土壌中に安定材を注入し攪拌混合して地盤を改良するものである。掘削軸101は、リーダー103の下部に設けた振れ止め部105で掘削と貫入を案内される。
図2、図3に示すように、掘削軸101は、互いに反転する内軸108と外軸109の二重軸構造とされており、内軸108と外軸109はそれぞれ中空管で構成され、各上端が回転駆動装置131、132のケーシングに回転自在に支持され、各回転駆動装置131、132のモータにより、互いに逆方向に回転駆動されるようになっている。また、図5〜図7に示すように、下方部位の内軸108の外周にはスクリュー108sが設けられている。
この場合、内軸108の回転駆動装置131のケーシングは、直接、掘削軸101を昇降する昇降装置104に連結され、外軸109の回転駆動装置132のケーシングは、内軸108の回転駆動装置131のケーシングに対して、油圧シリンダ(掘削攪拌手段用高さ調節装置)135を介して連結されている。即ち、回転駆動装置132に吊り支持された外軸109は、油圧シリンダ135のロッドを伸縮することによって、内軸108に対する高さ方向の位置が調節されるようになっている。
そして、外軸109の下端に外軸側掘削攪拌手段107が設けられ、外軸109の下端より下方に突出した内軸108の下端に内軸側掘削攪拌手段106が設けられている。
図4に詳細を示すように、外軸側掘削攪拌手段107としては、外軸109の回転中心と同心状に、内軸側掘削攪拌手段106を収容できる径を有し且つ少なくとも下端縁に掘削ビット115を有した円筒状の掘削リング110が設けられており、この掘削リング110は、内軸側掘削攪拌手段106の上側を越えるように外軸109から延ばされた複数本(図示例では、円周方向に120°間隔て配置された3本)の支持アーム111の下端に連結されている。実際には、図5に示すように、掘削リング110を安定回転させるために、前記支持アーム111とは別に設けられたアーム116によって、掘削リング110は内軸118の外周に回転自在に支持されている。
また、内軸側掘削攪拌手段106としては、内軸の下端の延長上に、下向きの掘削ビット115を備えた小径掘削ドリル121が設けられると共に、その小径掘削ドリル121の上側に、上下方向に間隔をあけて2段に、それぞれ放射方向に翼部122a、123aを配した掘削攪拌翼122、123が設けられている。上段と下段の掘削攪拌翼123、122はそれぞれ2枚翼のものであり、90°位相をずらして配置されており、十字の関係にある。下側の掘削攪拌翼122の翼部122aの回転方向の先端縁には、掘削ビット115が取り付けられている。
また、下側の掘削攪拌翼122の翼部122aの回転方向の背面側には、地盤に向けて、水、圧縮エアあるいは安定材(セメントミルク)等の流体を吹き出す噴射ボックス128が設けられている。この噴射ボックス128には、例えば、液体(水や安定材など)と気体(空気)を別々に供給するための配管129A、129Bが接続されており、噴射ボックス128内で混合しながら、側面のスリット状の噴射ノズル128aから地盤に向けて混合流体を噴射できるようになっている。
同様に、掘削リング110の内周壁にも、下側の地盤に向けて流体(例えば、圧縮エアや水)を吹き出す噴射ノズル118が設けられている。
次に作用を説明する。
この構成の地盤改良装置で混合処理する場合は、昇降装置104によって掘削軸101を昇降させながら、回転駆動装置131、132で内軸108と外軸109を反転駆動することにより、内軸108および外軸109の下端に取り付けた内軸側掘削攪拌手段106と外軸側掘削攪拌手段107によって地盤を掘削する。そして、その掘削土壌中に安定材を注入し攪拌混合して地盤を改良する。
この際、外軸側掘削攪拌手段107と内軸側掘削攪拌手段106を逆回転させながら掘削攪拌するので、掘削地盤の共回り防止による攪拌能力のアップを図ることができる。また、円筒形状の掘削リング110によって掘削を進めることができるので、掘削エネルギをバランスよく地盤に伝えることができる。つまり、外軸側掘削攪拌手段107を、円周方向に局部的に翼部の存在する掘削攪拌翼ではなく、円周方向に連続して部材の存在する掘削リング110で構成しているので、リング部分を常に掘進方向の地盤に均等に当てることができる。また、周辺地盤についても、リング部分により均等に拘束することができる。従って、地盤中に障害物があっても逃げを生じることなく掘削を進めることができ、掘削軸101に無用な曲げが作用するのを防ぐことができ、掘削軸101の鉛直性を保つことができ、結果的に改良体の鉛直精度を確保することができる。
また、外軸側掘削攪拌手段107と内軸側掘削攪拌手段106の上下方向の相対的な位置関係を、掘削攪拌手段用高さ調節手段として設けた油圧シリンダ135によって自由に変えることができるので、地盤の状況に合わせた掘削が可能となる。
例えば、硬質地盤や障害物が存在する地盤を掘削する場合は、内軸側掘削攪拌手段106よりも外軸側掘削攪拌手段107を積極的に活用するように、図5、図8に示すように、外軸側掘削攪拌手段107の高さを内軸側掘削攪拌手段106に対して少し下げた位置に設定する。つまり、油圧シリンダ135を寸法L11だけ伸長することにより、外軸側掘削攪拌手段107を下げ、それにより、内軸側掘削攪拌手段106の小径掘削ドリル121の先端に対する掘削リング110の下端縁の高さを寸法L12に下げる。この状態にしたとき、掘削攪拌翼122、123は、外軸側掘削攪拌手段107の内部に収容され、小径掘削ドリル121のみが掘削リング110の下端から突出した形になる。
この状態で掘削することで、外軸側掘削攪拌手段107を早い時期に地盤に接触させることができるので、外軸側掘削攪拌手段107による掘削効果を積極的に高めることができる。
また、図6、図9に示すように、油圧シリンダ135の伸長量を寸法L21に若干縮めて、外軸側掘削攪拌手段107の高さを内軸側掘削攪拌手段106に対して少し上げた位置(内軸側掘削攪拌手段106の小径掘削ドリル121の先端に対する掘削リング110の下端縁の高さが寸法L22になる位置)に設定した場合は、外軸側掘削攪拌手段107を遅い時期に地盤に接触させることができるようになるので、外軸側掘削攪拌手段107よりもむしろ、内軸側掘削攪拌手段106による掘削効果を積極的に高めることができる。
また、図7に示すように、油圧シリンダ135の伸長量をゼロ(寸法L31)とし、外軸側掘削攪拌手段107の高さを内軸側掘削攪拌手段106に対して更に上げた位置(内軸側掘削攪拌手段106の小径掘削ドリル121の先端に対する掘削リング110の下端縁の高さが寸法L32になる位置)に設定した場合は、外軸側掘削攪拌手段107を更に遅い時期に地盤に接触させることができるようになるので、外軸側掘削攪拌手段107よりもむしろ内軸側掘削攪拌手段106による掘削効果をいっそう積極的に高めることができる。
このように、地盤の状況に合わせて、外軸側掘削攪拌手段107と内軸側掘削攪拌手段106の上下方向の相対的な位置関係を調節することにより、掘削効率の向上を図ることができる。また、外軸側掘削攪拌手段107と内軸側掘削攪拌手段106の上下方向の相対的な位置関係の違いによって、地盤と安定材の攪拌効率も変えることができるので、掘削土砂の性状や安定材の特性等に応じて、最適な攪拌条件を自由に選択することができ、選択の幅が広がる。
また、この地盤改良装置では、内軸108と外軸109の上端の位置関係を油圧シリンダ135で調節することによって、下端の掘削攪拌手段106、107の上下位置関係を調節するようにしているので、地盤の状況に即しての掘削攪拌手段106、107の位置の調節が簡単・確実にできる。また、内軸108と外軸109の上端を支持する回転駆動装置131、132間に油圧シリンダ135を装備するだけであるから、構造が簡単であり、実現が容易である。
また、この地盤改良装置では、内軸108の下端の延長上に小径掘削ドリル121を設けると共に、その小径掘削ドリル121の上側に、上下方向に間隔をおいて複数段に掘削攪拌翼122、123を設けているので、掘進能力が高い上に、外軸側掘削攪拌手段107との共同作用による攪拌効果を高めることができる。
また、掘削リング110を、内軸側掘削攪拌手段106の上側を越えるように外軸109から延ばした複数の支持アーム111により支持しているので、掘削リング110の内側に内軸側掘削攪拌手段106を収容できる構造を無理なく作ることができる。また、この支持アーム111自体が攪拌作用をもたらすので、内軸側掘削攪拌手段106との共同作用による攪拌力のアップに貢献することができる。
また、掘削リング110の内周壁に地盤に向けて流体を吹き出す噴射ノズル118を設けているので、例えばこの噴射ノズル118から貫入補助エアを吹き付けることにより、地盤との摩擦を切ることができて、掘削効率を上げることができる。
また、内軸側掘削攪拌手段106を構成する下段の掘削攪拌翼122に流体噴射ノズル128a付きの噴射ボックス128を設けているので、この噴射ボックス128の側面の噴射ノズル128aから、水、エア、安定材などを吹き出すことにより、掘削力を増したり、攪拌混合効果を増したりすることができる。特にエアを吹き出した場合は、エアリフト効果による排土作用を得ることもできる。
また、この地盤改良装置では、内軸108の外周面にスクリュー108sを設けているので、スクリュー108sによる排土作用を得ることができる。即ち、内軸108の外周面と外軸109の内周面との隙間に入り込んだ土砂や安定材をスクリュー128sによって下方へ運搬し、外軸109の下端の排出口から排出させることができる。従って、土砂や安定材の侵入による掘削軸101の回転抵抗を軽減することができ、各軸の回転駆動装置131、132の小型化に寄与することができる。
なお、外軸109の外周面にスクリューを設けてもよい。その場合は、振れ止め部105と外軸109との間に入り込む土砂等を外に排出することができ、無駄な回転抵抗を減らすことができる。
本発明の実施形態の地盤改良装置の全体構成を示す概略側面図である。 同地盤改良装置の掘削推進部分を取り出して示す側面図である。 図2のIII矢視図である。 同地盤改良装置における掘削軸の下端の掘削攪拌手段の具体的構成を示す斜視図である。 同地盤改良装置において、内軸と外軸の相対位置を変化させる場合の掘削攪拌手段の位置関係の一例を内軸と外軸を別にして示す側面図である。 図5と違う位置関係に設定した場合の側面図である。 図5、図6と違う位置関係に設定した場合の側面図である。 図5の位置に設定したときの内軸側掘削攪拌手段と外軸側掘削攪拌手段の位置関係を示す拡大側面図である。 図6の位置に設定したときの内軸側掘削攪拌手段と外軸側掘削攪拌手段の位置関係を示す拡大側面図である。 従来の地盤改良装置の全体構成図である。 従来の地盤改良装置の掘削攪拌手段の拡大側面図である。 同掘削攪拌手段の一部を省略して示す拡大斜視図である。
符号の説明
101 掘削軸
104 昇降装置
106 内軸側掘削攪拌手段
107 外軸側掘削攪拌手段
108 内軸
109 外軸
110 掘削リング
111 支持アーム
115 掘削ビット
118 噴射ノズル
121 小径掘削ドリル
122,123 掘削攪拌翼
128 噴射ノズル
108s スクリュー
135 油圧シリンダ(掘削攪拌手段用高さ調節手段)

Claims (5)

  1. 互いに反転する内軸と外軸の二重軸構造とされ且つ鉛直に支持された掘削軸と、該掘削軸を昇降させる昇降装置と、前記外軸の下端に設けられた外軸側掘削攪拌手段と、前記外軸の下端より下方に突出した前記内軸の下端に設けられた内軸側掘削攪拌手段と、を備え、前記外軸側掘削攪拌手段と内軸側掘削攪拌手段を互いに反転させながら地盤を掘削し、その掘削土壌中に安定材を注入し攪拌混合して地盤を改良する地盤改良装置において、
    前記外軸側掘削攪拌手段として、前記外軸の回転中心と同心状に、前記内軸側掘削攪拌手段を収容する径を有し且つ少なくとも下端縁に掘削ビットを有した円筒状の掘削リングを設ける一方、前記外軸側掘削攪拌手段と内軸側掘削攪拌手段を、上下方向の相互位置を調節可能に設けると共に、その相互位置を調節するための掘削攪拌手段用高さ調節手段を設け、且つ、前記掘削リングの周壁と前記内軸側掘削攪拌手段に、地盤に向けて流体を吹き出す噴射ノズルをそれぞれ設けたことを特徴とする地盤改良装置。
  2. 請求項1に記載の地盤改良装置であって、
    前記掘削攪拌手段用高さ調節手段として、前記内軸と外軸の上端間に内軸と外軸の上下方向の相対位置を調節するためのシリンダを設けたことを特徴とする地盤改良装置。
  3. 請求項1または2に記載の地盤改良装置であって、
    前記内軸側掘削攪拌手段として、前記内軸の下端の延長上に小径掘削ドリルを設けると共に、その小径掘削ドリルの上側に、上下方向に間隔をあけて複数段に、放射方向に延びる掘削攪拌翼を設けたことを特徴とする地盤改良装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の地盤改良装置であって、
    前記掘削リングを、前記内軸側掘削攪拌手段の上側を越えるように前記外軸から延ばした複数の支持アームにより支持したことを特徴とする地盤改良装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の地盤改良装置であって、
    前記内軸または外軸の少なくとも一方の外周面にスクリューを設けたことを特徴とする地盤改良装置。
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