JP4751000B2 - 自由ピストン機関 - Google Patents

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Description

【0001】
本発明は、請求項1に記載される発明の前文の通りの自由ピストン機関に関する。
【0002】
自由ピストン機関は、基本的には、2サイクル方式で作動し、クランク軸駆動装置ではなくて、それ以降に配置されている動力伝達装置としての往復動ポンプを含む油圧回路を有する燃焼機関である。このために、機関用ピストンは、油圧シリンダに接続されている。それによって、クランク軸駆動装置における回転運動という古典的な手段によることなしに、機関の作動サイクル中に発生された並進エネルギが、油圧作動媒体に直接供給される。それ以降に配置された、貯蔵能力のある油圧回路は、出力された動力を吸収し、その動力を動力要求にしたがって油圧出力ユニット、例えば、アキシャルピストン形機関、に供給するために、該動力を吸収するように設計されている。
【0003】
西独国特許出願公開第4024591号明細書(DE4024591A1)において、一般的な形式の自由ピストン機関が開示されている。該機関は、また、ブランドル自由ピストン機関(a Brandl free-piston engine)として知られている。この構成概念の場合、機関用ピストンの圧縮運動は、2/3方式の切換弁を介して高圧アキュムレータ又は低圧アキュムレータに接続され得る油圧ピストンとの協同という形で行なわれる。圧縮行程の開始時において、機関用ピストンの加速は、油圧シリンダに高圧アキュムレータの圧力を加えるという形で行なわれる。いったん所定の機関用ピストン速度に到達すると、油圧シリンダは、切換弁を介して低圧アキュムレータに接続される。その結果、作動気体の圧縮圧力による有効力に抗して、機関用ピストンのさらなる圧縮行程が行われる。外側死点(AT)[the outer dead center(上死点)]に到達した後、作動気体は、点火され、機関用ピストンは、内側死点(IT)[the inner dead center(下死点)]に向かって加速される。AT(外側死点)からIT(内側死点)へのこのピストンの運動中、高圧アキュムレータとの接続は、切換弁を介して開状態に制御され、それによって、機関用ピストンは、減速され、その運動エネルギーは、油圧の位置エネルギーに変換され、高圧アキュムレータは、充填される。切換弁の応答時間は、ミリ秒の範囲内にあるけれども、高圧アキュムレータへの接続を開状態及び閉状態に制御することにより、多分機関動力の10%程度の絞り損失(throttling loses)が切換弁内に生じる。
【0004】
ブランドル自由ピストン機関のこれらの欠点は、別の自由ピストン設計、例えば、国際公開第9603576号パンフレット(WO9603576A1)に開示されているようないわゆるインナス(INNAS)機関の助けを借りて克服され得る。
【0005】
このインナス自由ピストン機関においては、油圧ピストンは、ステップピストン(a step piston)として設計されており、2つの有効表面を有している。有効表面の大きい第1ピストンは、圧縮シリンダ内に配置されているけれども、有効表面の小さい第2ピストンは、ポンプ作動室すなわち作動シリンダを画成している。大きい表面は、圧縮シリンダ内の圧力を受けることができる。一方、作動シリンダは、逆止弁を介して高圧アキュムレータ又は低圧アキュムレータと接続され得る。このインナス自由ピストン機関は、ブランドル自由ピストン機関と比べてかなり複雑な構造を有している。その結果、装置技術に関する経費は、比較的高い。
【0006】
上述の点に鑑みて、本発明は、一般的な自由ピストン機関を、装置技術に関する経費をできる限り小さくするように、さらに発展させる目的に基づいている。
【0007】
この目的は、請求項1の特徴を有する自由ピストン機関により達成される。
【0008】
本発明に係る自由ピストン機関は、圧縮シリンダ内を案内される大きな端面と作動シリンダ内の小さな端面とを備える段付きピストン(a stepped piston)を有する。作動シリンダ及び圧縮シリンダの両者は、圧縮行程を開始するための又は膨張行程の間充填するための共通の高圧アキュムレータに接続されてもよい。冒頭に述べられたインナス自由ピストン機関と比べて、この改良型は、単に2つの圧力アキュムレータ、すなわち、低圧アキュムレータと高圧アキュムレータ、だけで運転に充分であるという利点を有する。一方、一般的なインナス自由ピストン機関においては、関連したラインを持つ3つの圧力アキュムレータが用意されなければならない。したがって、システムは、装置技術に関してより低経費で、実質的によりコンパクトに構成され得る。その結果、自由ピストン機関の製造コストは、冒頭に述べられた解決法と比べて低減される。
【0009】
他の利点は、油圧ピストン又は機関用ピストンそれぞれが、圧力状態の結果として自動的に達成される内側死点を有するという事実にある。高圧アキュムレータの高圧時、機関用ピストンは、膨張行程の間、この高圧に抗して作動しなければならない。その結果、膨張行程は、力の釣り合いのため、高圧アキュムレータの低圧時より早い時点において完了する。死点位置のこのような移動により、以下のサイクルにおける圧縮行程の間有効である加速距離は、それ相応により短い。圧縮行程中の高圧アキュムレータの圧力が、大きい方の端面に作用する時、このより短い加速距離は、高圧により相殺するように補正される。その結果、機関用ピストンは、より長い加速距離を有する低圧の場合とほぼ同じ速度になるまで加速される。したがって、機関用ピストンに供給されるエネルギーは、高圧アキュムレータの低圧の場合、言い換えると、より長い加速距離の場合、にそれに供給されるエネルギーにほぼ等しい状態にとどまる。
【0010】
その死点位置からの油圧ピストンの戻り運動中における圧力媒体の吸引が油圧ピストンの経路のほとんど全体に沿って行なわれることが、本発明による解決法のさらに別の重要な利点である。一方、冒頭に述べられたブランドル自由ピストン機関においては、油圧ピストンが所定の加速度に達した後にのみ、低圧アキュムレータからの圧力媒体の吸引が行なわれる。
【0011】
この解決法においては、例えば、不点火の結果として、機関用ピストンが内側死点に到達しない場合、低圧アキュムレータの圧力を作動シリンダに加えることにより、該内側死点に到達し得る。
【0012】
好ましい解決法においては、大きい方の端面により画成されている圧縮室及び環状面により画成されている作動室の両者が、圧縮行程の間、油圧アキュムレータに接続されている。圧縮行程の間、圧力媒体は、ここでは高圧アキュムレータから供給される。また、同時に、圧力媒体は、作動シリンダから高圧アキュムレータに戻される。したがって、圧縮方向に作動しているピストン面積は、大きい方の端面と好ましくは差動ピストン形状を有するピストンの環状面との間の面積差に相当する。これらの改良型の結果として、高圧アキュムレータへの接続を開閉制御する始動弁を横切る圧力媒体の流れは、従来の解決法に比べて実質的に減少され得る。
【0013】
差動ピストンを含むものは、インナス自由ピストン機関よりも本質的に小さい構造上の長さを有する。なぜならば、本発明の解決法においては、圧縮シリンダが、圧縮行程の間加圧をするためにも、及び高圧アキュムレータを充填するためにも両方のために使用されるからである。
【0014】
差動シリンダの代わりに、ピストンカラー(a piston collar)を備え、作動シリンダ内を案内されるそのピストンロッド及び圧縮シリンダ内を案内されるそのより大径のピストン部分を有する、ピストンを使用することも可能である。圧縮行程を始めるために、ステップピストンの環状端面は、高圧アキュムレータに接続される。この場合、低圧アキュムレータの圧力は、ピストンロッドのより小さい端面に作用する。その結果、圧縮行程は、圧力媒体が低圧アキュムレータから吸引されることにより支持される。
【0015】
有益な開発において、ステップピストンは、圧縮行程中、高圧アキュムレータとの接続が開状態に制御され得る制御ランドを備える。その結果、油圧ピストンの所定加速距離後、圧力媒体は、始動弁をバイパスする一方、高圧アキュムレータから直接圧縮シリンダ内に供給される。したがって、圧力媒体の主流が始動弁を介して案内される必要がないので、絞り損失は、さらに低下され得る。
【0016】
特に好ましい改良型において、自由ピストン機関は、方向制御弁を含み、その助けをかりて、始動弁を取り囲む始動ラインを開状態に制御し得る。その結果、大きい断面積が、機関を始動するとき、自由ピストンを加速するために提供される。この方向制御弁は、自由ピストン機関の動作中開状態のままである。
【0017】
このような改良型において、方向制御弁が、段付き論理ピストン(a stepped logic piston)を持つ論理弁(a logic valve)の形状を有する場合が好ましい。論理ピストンの小さい方の断面積は、上流の解放弁(release valve)を介して高圧アキュムレータの圧力を受けることを可能とするのに対し、論理ピストンの大きい方の断面積は、圧縮シリンダの圧力を受ける。
【0018】
解放弁は、小さい方の断面積が該解放弁を介して高圧アキュムレータの圧力又はタンク圧力を状況に応じて受け得る3/2方式の方向制御弁として設計されることが好ましい。
【0019】
機関用ピストンが不点火又は何らかの別の機能不全により外側死点に戻り得ない場合のために、自由ピストン機関は、引込用手段を備えてもよい。ここで、圧縮シリンダは、ピストン引込用アセンブリを介して、タンクに接続されてもよい。その結果、外側死点に向く方向に作用しているピストン端面は、圧力から解放される。
【0020】
特に好ましい実施例においては、ピストン引込用アセンブリは、遮断弁を有し、該遮断弁の開位置において、作動シリンダは、圧縮シリンダに接続される。
【0021】
ピストン引込用アセンブリは、ピストン引込用弁をさらに含み、該弁の中間で圧縮シリンダがタンクに接続されてもよい。
【0022】
本発明にしたがって、遮断弁は、油圧ピストンに一体化されている。このような解決法は、圧縮シリンダと作動シリンダとの間の接続経路が短いので、絞り損失が、最小であるという利点を提供する。さらに、このような装置は、非常に小型の構造を有する。なぜならば、ピストン引込用アセンブリのために独立した収容を設ける必要がないからである。小型化は、逆止弁もまた油圧ピストンに一体化されるならば、さらに改良され得る。
【0023】
逆止弁と遮断弁を一体化する1つの可能性は、油圧ピストンが、カラー及びピストンロッドの2つの部品で設計されることにある。この場合、カラーは、滑りスリーブを介してピストンロッド上をスライドしながら移動可能であるように設計されている。カラーは、並進位置にある制御断面を遮断する。それで、圧縮シリンダと作動シリンダとの間の接続は、閉状態に制御される。その停止位置において、制御断面は、それに相応して、開状態に制御される。
【0024】
このような構造的解決法の場合には、閉鎖本体が、ピストンロッドの一端部に軸方向にスライドしながら案内され、圧縮シリンダの低圧時におけるバネ偏倚された定位置に配置されると、カラーの凹部を遮断する。閉鎖本体は、圧力が圧縮シリンダ内で高められる時、上昇する。その結果、圧縮シリンダと作動シリンダとの間の接続は、上記したようなカラーの軸方向の移動により再び閉じられるだけである。
【0025】
機能不全の場合には、ステップピストンは、外側死点に向く方向に作用しているその環状端面が高圧アキュムレータの圧力を受け得る時、外側死点に向く方向に積極的に移動され得る。その場合、反対の方向に作用しているステップピストンの少なくとも1つの表面は、圧力から解放される。戻りは、機関用ピストン側の環状端面が内側死点に向く方向に作用しているステップピストンの環状端面より大きな面積を持つように設計されるならば、特に簡単である。
【0026】
多少圧縮圧力に影響を与えるために、バイパスラインが、低圧アキュムレータへ導く低圧通路に設けられてもよい。それによって、そこに配置されている逆止弁は迂回され得る。このバイパスラインは、絞り弁により遮断され得る。
【0027】
本発明のさらなる有益な成果は、サブクレームの内容にある。
【0028】
本発明の好ましい実施例が、概要図を参照することにより、以下に詳細に説明される。
【0029】
図1は、自由ピストン機関1の第1実施例の概略図を示す。該自由ピストン機関1は、機関用ハウジング2を有し、該ハウジング2の燃焼シリンダ4内に機関用ピストン6が案内される。該機関用ピストン6は、軸孔10内を案内される、同軸上に配置される油圧ピストン8に、動作接続状態にある。油圧ピストン8の環状端面12は、作動シリンダ14を画成している。一方、油圧ピストンの大きい方の端面16は、圧縮シリンダ18を画成している。
【0030】
圧力通路20及び低圧通路22は、作動シリンダ14に合流している。低圧通路は、低圧アキュムレータ24に接続されている。この場合、作動シリンダ14から低圧アキュムレータ24への圧力媒体の流れは、逆止弁26によって妨げられている。
【0031】
圧縮シリンダ18は、高圧通路28を介して高圧アキュムレータ30に接続されている。この場合、高圧通路28は、2/2方式の方向制御弁として設計されている始動弁32の助けを借りて開状態又は閉状態に制御され得る。圧力通路20は、高圧通路28に合流している。別の逆止弁34を介して、高圧アキュムレータ30から作動シリンダ14への圧力媒体の流れは妨げられている。
【0032】
燃焼シリンダ4には、出口通路36が設けられており、それを通って排気ガスが機関用ピストン6により画成されている燃焼室38から排出され得る。
【0033】
油圧ピストン8に面している機関用ピストン6の後ろ側は、機関用ピストン6の図示されている内側死点位置でその最小容積となる吸気室40を画成している。吸気室40は、オーバーフロー通路42を介して燃焼室38に接続されている。
【0034】
新鮮な空気が、機関用ピストン6の圧縮行程中に、吸気弁46を含む吸気通路44を経て供給され得る。自由ピストン機関の点火は、燃焼シリンダ内に開口している噴射装置(an injector)48を介して燃料を噴射することにより引き起こされる。
【0035】
以下に、図1に示されている自由ピストン機関の機能が説明される。サイクルの始めにおいて、燃焼室38は、新鮮な空気で満たされており、始動弁32は閉じられていると共に、機関用ピストン6及び油圧ピストン8は、図1に示されるように、その死点位置(IT)にある。
【0036】
圧縮行程を開始するために、始動弁32は、高圧アキュムレータ30が圧縮シリンダ18に接続されるように開かれる。大きい方の端面16に作用する圧力のせいで、油圧ピストンは、その死点位置から加速され、この加速が機関用ピストン6に伝えられる。作動シリンダ14内に存在する圧力媒体は、逆止弁34及び圧力ライン20を経由して圧力通路28に逆に運ばれる。すなわち、油圧ピストン8の端面16と環状端面12は、高圧アキュムレータ30の圧力を受ける。その結果、ピストンロッドの領域に対応する端面が、外側死点(AT)に向く方向に作動する。低圧アキュムレータ24への接続は、逆止弁26により遮断されている。
【0037】
図2にしたがって、新鮮な空気が、機関用ピストン6の圧縮行程中、吸気通路44及び開かれている吸気弁46を経て、容積を増しつつある吸気室40内に吸引される。機関用ピストン6の加速は、燃焼シリンダ38内でポリトロープ状に増大しつつある新鮮な空気の圧縮圧力に抗して行なわれる。この結果として、機関用ピストン6は、減速され、外側死点(AT)で停止状態になる。
【0038】
機関用ピストン6がそのAT(外側死点)において減速されるとすぐに、噴射装置48を介して燃料が噴射され、新鮮な空気が高温になる結果として点火される。その結果、図3にしたがって、機関用ピストン6は、燃焼室38を構築する燃焼圧力によりAT(外側死点)からIT(内側死点)に向けて加速される。この加速は、油圧ピストン8に伝えられ、それで該油圧ピストン8は、そのIT(内側死点)に向けて、図3における左側に移動する。作動シリンダ14の環状空間の大きさが結果として増大することのせいで、低圧通路22及び逆止弁26を経由して低圧アキュムレータ24から圧力媒体が吸引される。同時に、圧縮シリンダ18内の圧力媒体は、高圧通路28に押し退けられ、油圧アキュムレータ30が充填される。すなわち、図1乃至3に示される実施例においては、油圧アキュムレータ30を充填することが、低圧アキュムレータからの圧力媒体を補足的に吸引することと同時に実行される。この補足的吸引は、油圧ピストン8の連続した戻り運動の間に行われるので、キャビテーション現象が作動室14内で起こらない。
【0039】
戻り運動中、機関用ピストン6及び油圧ピストン8は、これらがIT(内側死点)において減速されるまで、高圧アキュムレータ30のアキュムレータ圧力に対して、それらの運動エネルギーが減少される。この行程中、燃焼シリンダ38は、吸気室40からオーバーフロー通路42を通って溢れ出る新鮮な気体で掃気される。機関用ピストン6及び油圧ピストン8がそれらのIT(内側死点)に達した後、始動弁32は、その遮断位置をとらされ、自由ピストン機関1は、次のサイクルの準備ができている。
【0040】
図4は、圧縮行程中の自由ピストン機関を示している。この場合、上記実施例は、圧縮エネルギーを計量する手段により補足されている。この手段は、それを通って低圧通路22の逆止弁26が迂回され得るバイパスライン50を有している。バイパスライン50には、2/2方式の方向制御弁として設計されている絞り弁52が設けられている。該絞り弁52は、その遮断位置にある時バイパスライン50を遮断する。
【0041】
絞り弁52が遮断された状態においては、図4に示される実施例は、上述の図面の内の1つに対応する。機関用制御装置に連通する絞り弁52を開くことにより、作動シリンダ14は、低圧アキュムレータ24に直接的に接続される。その結果、環状端面12は、低圧アキュムレータ24の圧力を受ける。したがって、油圧ピストン8は、圧縮行程中に、高圧アキュムレータ30の圧力に抗して加速される必要がない。その結果、例えば、圧縮行程の開始時に、供給される圧縮エネルギーが増加され得る。
【0042】
自由ピストン機関の制御装置における機能不全の場合、例えば、不点火の場合には、機関用ピストン6及び油圧ピストン8が、IT(内側死点)に正しく戻されることができないことが起こり得る。IT(内側死点)への戻りを容易にするために、自由ピストン機関1は、図5に示される改良型のピストン引込システムを含むように改良される。例えば、このピストン引込システムは、圧力通路20に配置されるピストン引込弁54により構成されてもよい。aで示されるピストン引込弁54の定位置において、圧力通路20は、上記した方法で高圧通路28に接続されている。その結果、その機能は、上記した実施例の1つに対応する。機能不全の場合に、始動弁32が閉じられ、ピストン引込弁54は、bで示される位置をとる。この場合、高圧通路28は、タンクTに接続される。次に、圧縮シリンダ18にある圧力媒体は、タンクTに向けて圧力を解放される。その結果、油圧ピストン8及び従って機関用ピストン6は、作動室14を支配している低圧アキュムレータ24の圧力により、その内側死点に戻され得る。
【0043】
図6は、自由ピストン機関1の実施例を示す。この実施例では、油圧ピストン8は、2つのピストンロッド56、58及びリング状カラー60を持つステップピストンの形状を有する。この実施例では、作動シリンダ14は、図6に示されるように、右側のピストンロッド56の端面62により画成されている。圧縮シリンダ18は、ピストンロッド56に面しているリング状カラー60の環状端面64により画成されている。ピストンロッド58及び油圧ピストン8の左側の環状面66は、油圧シリンダ8を受け入れている軸孔10のリング状シリンダ68を画成している。低圧アキュムレータ24は、低圧通路22及び逆止弁26を経てピストンロッド56に隣接する作動シリンダ14に接続されている上記した実施例と全く同じである。この作動シリンダ14には、高圧アキュムレータ30と接続され、逆止弁30を含む圧力通路20もまた合流している。
【0044】
高圧アキュムレータ30は、さらに、高圧通路28を経て、右側の環状端面64で画成されている圧縮シリンダ18に接続されている。高圧通路28の途中に、始動弁32が配置されている。始動弁32は、そこに配置され、圧縮シリンダ18から高圧アキュムレータ30への圧縮媒体の戻り流れを許す逆止弁70を有しているバイパス通路72を経て迂回されていてもよい。
【0045】
リング状カラー60の環状端面64の外周縁を介して、圧力ライン74が開状態に制御されてもよい。該圧力ライン74は、逆止弁70の下流の位置で高圧通路28に合流している。
【0046】
その他の点については、図6に示される自由ピストン機関は、上記した実施例の機関に対応する。それで、さらなる説明が省略され得る。
【0047】
圧縮行程を開始するために、始動弁32は、遮断位置から伝送位置をとる。その結果、高圧アキュムレータ30は、圧力通路28を経て圧縮シリンダ18に接続される。圧力が環状端面64に作用することで、油圧ピストン8は、加速され、機関用ピストン6は、そのAT(外側死点)に向けて移動し、燃焼シリンダ38内に存在する新鮮な空気が圧縮される。油圧ピストン8の所定の軸方向の移動が完了したとき、環状端面64の外周縁は、圧力ライン74を開状態に制御する。その結果、圧力媒体は、始動弁32を迂回しながら、圧縮シリンダ18に直接的に入り得る。これによって、始動弁32を横切る絞り損失が最小限に抑えられ得る。なぜならば、圧力媒体は、圧縮行程の始めには始動弁32を通って流れていただけであるからである。圧縮行程中、圧力媒体は、低圧アキュムレータ24から低圧通路22及び開いている逆止弁26を経て、作動シリンダ14内に吸引される。機関用ピストン6は、AT(外側死点)における燃焼室38の上昇する圧縮圧力により減速される。始動弁32が閉じられ、燃料が噴射装置48を介して噴射され、かくして、形成された混合気が点火される。機関用ピストン6及び油圧ピストン8は、AT(外側死点)からIT(内側死点)へ加速されると共に、圧力ライン74は、油圧ピストン8の戻り運動中に閉状態に制御される。膨張運動は、作動シリンダ14の及び圧縮シリンダ18の圧力に抗して行なわれる。その結果、高圧アキュムレータ30は、逆止弁34が開いている時、圧力通路20または高圧通路28を経て充填される。
【0048】
図7は、ステップピストンの形状を有する油圧ピストン8を持つ、図6に示されている自由ピストン機関の改良型を示している。この場合、ステップピストンは、機能不全の時、機関用ピストン6及び油圧ピストン8をそれらのIT(内側死点)位置に戻すことを許容するピストン引込システムを装備されている。図7に示される実施例において、ピストン引込システムは、高圧アキュムレータ30に接続されている引込通路76を含んでいる。該引込通路76は、リング状シリンダ68に合流している。リング状シリンダ68と高圧アキュムレータ30との間の接続は、2/2方式の方向制御弁として設計されている切換弁78を用いて遮断または開放され得る。機能不全、例えば不点火の場合に、リング状シリンダ68は、切換弁78を経て、高圧アキュムレータ30に接続され得る。その結果、環状端面66は、IT(内側死点)に向く方向に作用する圧力を受ける。図7に示される実施例において、ピストンロッド58の面積は、ピストンロッド56の面積より小さく動かされている。その結果、リング状カラー60の両端面66、64に作用する結果として生ずる力は、IT(内側死点)に向く方向に作用する。
【0049】
作動シリンダ14の圧力は、作動シリンダ14を逆止弁26の下流に配置されている低圧通路22の一部分に接続している逃がし通路80を経て減少され得る。この逃がし通路は、制御弁82を介して開状態及び閉状態に制御され得る。すなわち、ピストンを引き込むことが開始されるとすぐに、制御弁82は、その開位置をとる。その結果、圧力媒体は、油圧ピストン8の戻り運動中、逃がし通路80を経て作動シリンダ14により低圧アキュムレータ24に供給される。
【0050】
油圧ピストン8の環状端面66は、通路84を経て、逃がし通路80を含んでいる別の切換弁86にさらに接続され、そしてそれによって低圧アキュムレータ24に直接的に接続され得る。その結果、例えば、圧縮行程中、油圧ピストン8の後ろ側は、低圧を受け得る。これによって、制御弁82は、遮断位置をとる。
【0051】
図8は、その中に配置されている機関用ピストン(不図示)を駆動する油圧ピストン8を有する自由ピストン機関1の油圧ピストン領域の概略図を示す。図4による実施例に類似した図8に示される実施例においては、低圧アキュムレータ24は、逆止弁26を経て、作動シリンダ14の環状作動室に接続されている。逆止弁26は、絞り弁52を含んでいるバイパスライン50を用いて迂回され得る。その結果、圧縮行程の開始時に供給される圧縮エネルギは、低圧アキュムレータ24に直接的に加えることにより影響を与えられ得る。
【0052】
高圧アキュムレータ30は、高圧通路28、始動弁32及び圧力通路20を経て、圧縮シリンダ18に接続されている。図示されている実施例において、逆止弁34は、油圧ピストン8内に一体化されている。
【0053】
図5に示される実施態様に類似して、自由ピストン機関は、図示されている方法では、しかしながら、遮断弁86及び引込弁88により形成されているピストン引込アセンブリ84を含んでいる。遮断弁86もまた、油圧ピストン8に一体化されている。引込弁88は、バネ偏倚された定位置で、タンク通路90と圧力通路20との間に延在している通路92を遮断し、その切換位置でこの接続を開く2/2方式の方向制御弁の形状を有する。
【0054】
高圧通路28は、方向制御弁94を経て、さらに始動弁32を迂回しながら、自由ピストン機関1の機関用ハウジング2に一体化されている圧縮シリンダ18に直接的に接続され得る。図8に示されている実施例において、方向制御弁94は、階段状の論理ピストン(a stepped logic piston)96を持つ論理弁(2/2方式のカートリッジ弁)の形状を有している。大きい方の断面積98を有する、論理ピストン96の端面は、弁座100に対して偏倚されている。この弁座100の領域において、バイパスライン104を経て高圧通路28に接続されている半径方向ポート102が形成されている。すなわち、論理ピストン96が弁座100にある時、バイパスライン104と圧縮室18との接続は、遮断されている。
【0055】
小さい方の断面積106を有する、論理ピストン96のもう一方の端面は、制御通路110及び解放弁112を経て、タンク通路90または高圧通路28に接続され得る制御室108内で案内されている。図示されている実施例の開放弁112は、バネ偏倚されたその定位置で高圧通路28を制御通路110に接続する3/2方式の方向制御弁の形状を有している。切換位置では、高圧通路28との接続は遮断され、制御通路110は、タンク通路90に接続される。
【0056】
制御室108に存在する圧力に加えて、論路ピストン96は、バネ113の力により座104に対して閉じる方向にさらに偏倚されている。
【0057】
自由ピストン機関を始動するために、解放弁112は、切換位置をとる。その結果、小さい方の断面積106は、タンク圧力を受ける。バネ113は、機関を始動する時、最初はそのままの制御ピストンが弁座100に対して偏倚されるように設計されている。始動弁32が開かれ、それで圧縮シリンダ18は高圧アキュムレータの圧力を受け、油圧ピストン8は、増大する圧力により加速される。このことは、論理ピストン96の大きい方の断面積98に作用する圧力を上昇させる。その結果、ピストン96が開き、弁座100から立上がる。それによって、半径方向ポート102及びそれにしたがい、高圧アキュムレータ30への接続が開かれ、論理弁94は、完全に開く。
【0058】
この改良型においては、論理弁96が、それ自身の制御ランドを介して開くそのエネルギを受けるので、パイロット弁が必要でないという利点がある。開運動は、非常に迅速に行なわれ、それで、圧縮シリンダ18の圧力は、高い動力学的特性により増大され得る。自由ピストン機関1の動作中、論理ピストン96は、開位置のままである。
【0059】
自由ピストン機関を停止するために、始動弁32が閉じられ、解放弁112がその定位置に切り換えられる。その結果、論理ピストン96の小さい方の断面積106は、高圧アキュムレータの圧力を受ける。次に、自由ピストン機関1は、停止状態になり、同時に始動弁32及び論理弁94は閉じられる。すなわち、上記解決法においては、論理弁94もまた、逆止弁として作用し、それにより、圧縮シリンダ18から高圧アキュムレータ30への接続は、開状態に制御され得る。
【0060】
図8の概略図から理解されるように、遮断弁86は、閉鎖方向に閉鎖バネ114の力を受け、開方向に圧縮シリンダ18の圧力を受ける。遮断弁86が開いている間、作動シリンダ14は、逆止弁34を経て圧縮シリンダ18に接続されている。したがって、圧縮シリンダ18に上記圧力が形成されている間、遮断弁86は、その開位置をとる。その結果、圧縮行程中、作動シリンダ14に形成している圧力は、逆止弁34及び高圧通路28を経て高圧アキュムレータ30に充填するために利用され得る。
【0061】
図9は、逆止弁84及び遮断弁86を油圧ピストン8に一体化するための実行可能な構造上の解決法を示している。したがって、油圧ピストンは、カラー116及びカラー116の外径と比較して小さい径を持つピストンロッド118を備える分割されたピストン形状を有している。カラー116及びピストンロッド118は、滑りスリーブ120を介して互いに接続されている。軸方向の接続に関して、ピストンロッド118は、滑りスリーブ120の内側に配置された大きい方の径の端部122を有している。図示されている停止位置において、後部停止表面124は、滑りスリーブ120の停止輪126に接触している。端部122は、閉鎖本体130が軸方向に滑るように案内されている案内孔128とともに設計されている。閉鎖本体は、圧縮バネ132を介してカラー116に向けて偏倚されている。カラーは、カップ形の構造を持ち、その底面134に凹部137を有する。図に示された定位置において、この凹部137は、それに対して偏倚されている閉鎖本体130により閉じられている。その結果、圧縮シリンダ18と作動シリンダ14との間の接続が遮断されている。したがって、閉鎖本体130は、カラー116の座136を形成している。
【0062】
図9によれば、閉鎖本体130は、それを介して圧縮媒体が作動シリンダ18からバネ室140に入り得る補正孔138を有する。閉鎖本体130は、ピストンロッド118の軸孔144を封印するように突入している案内用心棒142を有している。圧縮バネ132の力および左側の座側端面と右側のバネ室側環状端面との面積の差は、閉鎖本体130が、低圧アキュムレータ24の圧力より低い作動シリンダ18の圧力が存在して依然としてその閉鎖位置に偏倚されるように選択される。高圧が作動シリンダ18に達するとすぐに、閉鎖本体130は、それが停止肩部146に接するまで、圧縮バネ132の力に抗して右側に移動される。作動シリンダ18の圧力により、カラー116もまた、それが閉鎖本体130に接するまで、ピストンロッド118に関して軸方向右側(図9で見て)に移動される。その結果、凹部137が遮断される。圧縮行程中、作動シリンダ14の圧力が圧縮シリンダ18の圧力より大きいか又は等しい圧力に上昇すると、カラー116は、その端面に作用する圧力差により閉鎖本体130から引き揚げられ、圧縮シリンダ18への作動シリンダ14との間の接続が開状態に制御され、高圧アキュムレータが充填される。すなわち、この実施例において、カラー116は、作動シリンダ14と圧縮シリンダ18との間の接続を開状態に制御する逆止弁として作用する。圧縮バネ132を有する閉鎖本体130は、圧縮シリンダ18の圧力が上昇するとその開位置をとる遮断弁として実質的に作用する。この遮断弁は、圧縮シリンダ18の圧力が低圧アキュムレータ24の圧力より低い場合にのみ閉じる。自由ピストンがその始動位置に意図的に戻されることになっている時はいつも、このような低圧状態がセットされる。
【0063】
特に、上記解決法は、極めて小型の構造により特徴付けられる。この場合、作動シリンダ14と圧縮シリンダ18との間の直接的接続により、絞り損失が最小になる。基本的には、図8、9で説明された解決法もまた、上記実施例において実現化され得る。
【0064】
上記実施例において示されたさらなる装置は、基本的に、段付きピストンまたは差動ピストンを単独でまたは組み合わせて有する上記改良型の両方に使用され得る。
【0065】
図5に示される3/2方式の方向制御弁の代わりに、ピストン引込弁54として2/2方式の方向制御弁を使用することも可能である。この場合、逆止弁34もまた、閉鎖可能であるように改良されるべきである。
【0066】
開示されたものは、段付き油圧ピストンを介して駆動可能な機関用ピストンを含む自由ピストン機関である。油圧ピストンの大きい方の径が圧縮シリンダ内を案内されるのに対して、小さい方の径は、作動シリンダ内に配置される。圧縮行程中、圧縮シリンダは、高圧アキュムレータに接続される。また、作動シリンダは、低圧アキュムレータ又は高圧アキュムレータに接続される。ある膨張行程中、高圧アキュムレータは、シリンダ室から移動される圧縮媒体により充填される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 差動ピストンとして設計されている油圧ピストンを含む自由ピストン機関の実施例を示す。
【図2】 図1における自由ピストン機関の異なる動作位置を示す。
【図3】 図1における自由ピストン機関の異なる動作位置を示す。
【図4】 圧縮圧力を調整する手段を有する図1の自由ピストン機関を示す。
【図5】 ピストン引込手段を含んでいる図1の自由ピストン機関を示す。
【図6】 ステップピストンとして設計されている油圧ピストンを有する自由ピストン機関の実施例を示す。
【図7】 ピストン引込手段を含む、図6に示される実施例の改良型を示す。
【図8】 油圧ピストンに部分的に一体化されている、変更された始動手段及びピストン引込アセンブリを有する自由ピストン機関の実施例を示す。
【図9】 図8の油圧ピストンの構造的解決法を示す。
【符号の説明】
1 自由ピストン機関
2 機関用ハウジング
4 燃焼シリンダ
6 機関用ピストン
8 油圧ピストン
10 軸孔
12 環状端面
14 作動シリンダ
16 端面
18 圧縮シリンダ
20 圧力通路
22 低圧通路
24 低圧アキュムレータ
26 逆止弁
28 高圧通路
30 高圧アキュムレータ
32 始動弁
34 逆止弁
36 出口通路
38 燃焼室
40 吸気室
42 オーバーフロー通路
44 吸気通路
46 吸気弁
48 噴射装置
50 バイパスライン
52 絞り弁
54 ピストン引込弁
56 ピストンロッド
58 ピストンロッド
60 リング状カラー
62 端面、小さい
64 右側環状端面
66 環状面
68 リング状シリンダ
70 逆止弁
72 バイパス通路
74 圧力ライン
76 引込通路
78 切換弁
80 逃がし通路
82 制御弁
84 ピストン引込アセンブリ
86 遮断弁
88 引込弁
90 タンク通路
92 通路
94 方向制御弁
96 論理ピストン
98 より大きい断面積
100 弁座
102 半径方向ポート
104 バイパスライン
106 より小さい断面積
108 制御室
110 制御通路
112 解放弁
113 バネ
114 閉鎖バネ
116 カラー
118 ピストンロッド
120 滑りスリーブ
122 端部
124 停止表面
126 停止リング
128 案内孔
130 閉鎖本体
132 圧縮バネ
134 底面
136 座
137 凹部
138 補正孔
140 バネ室
142 案内用心棒
144 軸孔
146 停止肩部

Claims (13)

  1. 作動シリンダ(14)内に配置される段付き油圧ピストン(8)の小さい端面(12、62)、及び圧縮行程中始動弁(32)を経由して圧力媒体用アキュムレータ(30)からの圧力媒体を受けることが可能な圧縮シリンダ内の、段付き油圧ピストン(8)の大きい端面(16、64)、を有する段付き油圧ピストン(8)を介して駆動されることが可能な機関用ピストン(6)を含む自由ピストン機関において、
    圧縮工程中または膨張行程中、圧力媒体は、低圧アキュムレータ(24)から前記作動シリンダ(14)へ吸引され、さらに、膨張行程中、圧縮媒体は、圧力媒体用アキュムレータ(30)を充填するために、前記シリンダ(14、18)の1つに用いられ得、
    前記圧縮媒体用アキュムレータは、前記作動シリンダ(14)と前記圧縮シリンダ(18)との両方に接続され得る高圧アキュムレータ(30)であり、
    前記ピストン(8)の大きい端面(16、64)は、前記高圧アキュムレータ(30)に接続され得、
    前記ピストン(8)の小さい端面(12、62)は、逆止弁(34)を経由して前記高圧アキュムレータ(30)に、又は、第2逆止弁(26)を経由して前記低圧アキュムレータ(24)に接続され得る自由ピストン機関であって、
    自由ピストン機関は、方向制御弁(94)を含み、該方向制御弁(94)のピストン(96)は、前記始動弁(32)を迂回するバイパスライン(104)を開状態に制御することを許容することを特徴とする自由ピストン機関。
  2. 前記油圧ピストン(8)は、前記作動シリンダ(14)内を案内されるピストンロッド(56)、前記圧縮シリンダ(18)内を案内されるより大きい径(60)を持つピストン部分を有するステップピストン(8)であることを特徴とする請求項1に記載の自由ピストン機関。
  3. 一方で始動弁(32)と高圧アキュムレータとの間の前記高圧通路(28)の領域に合流し、他方で前記圧縮シリンダ(18)に合流し、前記油圧ピストン(8)の圧縮行程中、開状態に制御されることが可能な圧力ライン(74)を含み、
    前記始動弁(32)と前記圧縮シリンダ(18)との間に配置される前記高圧通路(28)の部分は、逆止弁(70)を含むラインを経由して前記圧力ライン(74)に接続され得ることを特徴とする請求項2に記載の自由ピストン機関。
  4. 切換弁(78)を含む引込通路(76)が、前記高圧通路(28)から分岐し、機関用ピストン側のピストンロッド(58)がそれを通って延びているリング状シリンダ(68)に合流し、
    その結果、圧力媒体が、前記切換弁(78)が開状態に制御される時、前記機関用ピストン(8)の内側死点に向く方向に作用する環状面(66)に適用され得ることを特徴とする請求項3に記載の自由ピストン機関。
  5. 前記機関用ピストン側のピストンロッド(58)は、前記他のピストンロッド(56)より小さい径を有することを特徴とする請求項4に記載の自由ピストン機関。
  6. 前記方向制御弁(94)は、段付き構造をもつ論理ピストンを有する論理弁であり、
    小さい方の断面積が、解放弁(112)を経由して前記高圧アキュムレータ(30)の圧力を受け、その大きい方の断面積(98)が、前記圧縮シリンダ(18)の圧力を受けることを特徴とする請求項1に記載の自由ピストン機関。
  7. 前記解放弁(112)は、前記高圧アキュムレータ(30)の圧力を、又は、その切換位置で、小さい方の断面積(106)にタンク通路(90)の圧力を、適用する3/2方式の方向制御弁であることを特徴とする請求項6に記載の自由ピストン機関。
  8. ピストン引込弁装置(54、84)を含み、それによって、前記圧縮シリンダ(18)は、前記タンク(T)に、又は、前記高圧アキュムレータ(30)に接続され得ることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の自由ピストン機関。
  9. 前記ピストン引込弁装置(84)は、前記作動シリンダ(14)を前記圧縮シリンダ(18)に接続する遮断弁(86)及び前記圧縮シリンダ(18)を前記タンク(T)に接続する引込弁(88)を含み
    前記遮断弁(86)は、前記油圧ピストン(8)に一体化されていることを特徴とする請求項8に記載の自由ピストン機関。
  10. 前記高圧アキュムレータ(30)に関連する前記逆止弁(34)もまた、前記油圧ピストン(8)に一体化されていることを特徴とする請求項9に記載の自由ピストン機関。
  11. 大きいピストン径を形成している前記油圧ピストン(8)のカラー(116)は、滑りスリーブ(120)を介してピストンロッド(118)に接続され、前記ピストンロッド(118)は、その端部(122)により前記滑りスリーブ(120)内を軸方向に移動可能に案内されており、
    前記カラー(116)は、一方の並進位置で制御断面を閉鎖しており、それで、前記圧縮シリンダ(14)と前記作動シリンダ(18)との間の接続が妨げられていることを特徴とする請求項10に記載の自由ピストン機関。
  12. 前記カラー(116)の底面(134)の凹部に対して圧縮バネ(132)を用いて偏倚されている閉鎖本体(130)は、前記端部(122)内を案内され、前記圧縮シリンダ(18)の圧力は、前記閉鎖本体(130)の補正孔(138)を経由して前記圧縮バネ(132)用バネ室(140)内に伝えられ、閉鎖方向に作用している前記閉鎖本体(130)の表面は、開方向に作用している前記閉鎖本体(130)の端面より小さいことを特徴とする請求項11に記載の自由ピストン機関。
  13. 前記第2逆止弁(26)を迂回するバイパスライン(50)は、前記作動シリンダ(14)と前記低圧アキュムレータ(24)との間の低圧通路(22)に設けられていると共に、絞り弁(52)を用いて前記バイパスライン(50)を遮断することができることを特徴とする請求項1に記載の自由ピストン機関。
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