JP2003533629A - 自由ピストン機関 - Google Patents
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B71/00—Free-piston engines; Engines without rotary main shaft
- F02B71/04—Adaptations of such engines for special use; Combinations of such engines with apparatus driven thereby
- F02B71/045—Adaptations of such engines for special use; Combinations of such engines with apparatus driven thereby with hydrostatic transmission
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Abstract
Description
る。
装置ではなくて、それ以降に配置されている動力伝達装置としての往復動ポンプ
を含む油圧回路を有する燃焼機関である。このために、機関用ピストンは、油圧
シリンダに接続されている。それによって、クランク軸駆動装置における回転運
動という古典的な手段によることなしに、機関の作動サイクル中に発生された並
進エネルギが、油圧作動媒体に直接供給される。それ以降に配置された、貯蔵能
力のある油圧回路は、出力された動力を吸収し、その動力を動力要求にしたがっ
て油圧出力ユニット、例えば、アキシャルピストン形機関、に供給するために、
該動力を吸収するように設計されている。
おいて、一般的な形式の自由ピストン機関が開示されている。該機関は、また、
ブランドル自由ピストン機関(a Brandl free-piston engine)として知られて
いる。この構成概念の場合、機関用ピストンの圧縮運動は、2/3方式の切換弁
を介して高圧アキュムレータ又は低圧アキュムレータに接続され得る油圧ピスト
ンとの協同という形で行なわれる。圧縮行程の開始時において、機関用ピストン
の加速は、油圧シリンダに高圧アキュムレータの圧力を加えるという形で行なわ
れる。いったん所定の機関用ピストン速度に到達すると、油圧シリンダは、切換
弁を介して低圧アキュムレータに接続される。その結果、作動気体の圧縮圧力に
よる有効力に抗して、機関用ピストンのさらなる圧縮行程が行われる。外側死点
(AT)[the outer dead center(上死点)]に到達した後、作動気体は、点
火され、機関用ピストンは、内側死点(IT)[the inner dead center(下死
点)]に向かって加速される。AT(外側死点)からIT(内側死点)へのこの
ピストンの運動中、高圧アキュムレータとの接続は、切換弁を介して開状態に制
御され、それによって、機関用ピストンは、減速され、その運動エネルギーは、
油圧の位置エネルギーに変換され、高圧アキュムレータは、充填される。切換弁
の応答時間は、ミリ秒の範囲内にあるけれども、高圧アキュムレータへの接続を
開状態及び閉状態に制御することにより、多分機関動力の10%程度の絞り損失
(throttling loses)が切換弁内に生じる。
ば、国際公開第9603576号パンフレット(WO9603576A1)に開
示されているようないわゆるインナス(INNAS)機関の助けを借りて克服され得
る。
ン(a step piston)として設計されており、2つの有効表面を有している。有
効表面の大きい第1ピストンは、圧縮シリンダ内に配置されているけれども、有
効表面の小さい第2ピストンは、ポンプ作動室すなわち作動シリンダを画成して
いる。大きい表面は、圧縮シリンダ内の圧力を受けることができる。一方、作動
シリンダは、逆止弁を介して高圧アキュムレータ又は低圧アキュムレータと接続
され得る。このインナス自由ピストン機関は、ブランドル自由ピストン機関と比
べてかなり複雑な構造を有している。その結果、装置技術に関する経費は、比較
的高い。
る経費をできる限り小さくするように、さらに発展させる目的に基づいている。
作動シリンダ内の小さな端面とを備える段付きピストン(a stepped piston)を
有する。作動シリンダ及び圧縮シリンダの両者は、圧縮行程を開始するための又
は膨張行程の間充填するための共通の高圧アキュムレータに接続されてもよい。
冒頭に述べられたインナス自由ピストン機関と比べて、この改良型は、単に2つ
の圧力アキュムレータ、すなわち、低圧アキュムレータと高圧アキュムレータ、
だけで運転に充分であるという利点を有する。一方、一般的なインナス自由ピス
トン機関においては、関連したラインを持つ3つの圧力アキュムレータが用意さ
れなければならない。したがって、システムは、装置技術に関してより低経費で
、実質的によりコンパクトに構成され得る。その結果、自由ピストン機関の製造
コストは、冒頭に述べられた解決法と比べて低減される。
して自動的に達成される内側死点を有するという事実にある。高圧アキュムレー
タの高圧時、機関用ピストンは、膨張行程の間、この高圧に抗して作動しなけれ
ばならない。その結果、膨張行程は、力の釣り合いのため、高圧アキュムレータ
の低圧時より早い時点において完了する。死点位置のこのような移動により、以
下のサイクルにおける圧縮行程の間有効である加速距離は、それ相応により短い
。圧縮行程中の高圧アキュムレータの圧力が、大きい方の端面に作用する時、こ
のより短い加速距離は、高圧により相殺するように補正される。その結果、機関
用ピストンは、より長い加速距離を有する低圧の場合とほぼ同じ速度になるまで
加速される。したがって、機関用ピストンに供給されるエネルギーは、高圧アキ
ュムレータの低圧の場合、言い換えると、より長い加速距離の場合、にそれに供
給されるエネルギーにほぼ等しい状態にとどまる。
ピストンの経路のほとんど全体に沿って行なわれることが、本発明による解決法
のさらに別の重要な利点である。一方、冒頭に述べられたブランドル自由ピスト
ン機関においては、油圧ピストンが所定の加速度に達した後にのみ、低圧アキュ
ムレータからの圧力媒体の吸引が行なわれる。
死点に到達しない場合、低圧アキュムレータの圧力を作動シリンダに加えること
により、該内側死点に到達し得る。
環状面により画成されている作動室の両者が、圧縮行程の間、油圧アキュムレー
タに接続されている。圧縮行程の間、圧力媒体は、ここでは高圧アキュムレータ
から供給される。また、同時に、圧力媒体は、作動シリンダから高圧アキュムレ
ータに戻される。したがって、圧縮方向に作動しているピストン面積は、大きい
方の端面と好ましくは差動ピストン形状を有するピストンの環状面との間の面積
差に相当する。これらの改良型の結果として、高圧アキュムレータへの接続を開
閉制御する始動弁を横切る圧力媒体の流れは、従来の解決法に比べて実質的に減
少され得る。
構造上の長さを有する。なぜならば、本発明の解決法においては、圧縮シリンダ
が、圧縮行程の間加圧をするためにも、及び高圧アキュムレータを充填するため
にも両方のために使用されるからである。
シリンダ内を案内されるそのピストンロッド及び圧縮シリンダ内を案内されるそ
のより大径のピストン部分を有する、ピストンを使用することも可能である。圧
縮行程を始めるために、ステップピストンの環状端面は、高圧アキュムレータに
接続される。この場合、低圧アキュムレータの圧力は、ピストンロッドのより小
さい端面に作用する。その結果、圧縮行程は、圧力媒体が低圧アキュムレータか
ら吸引されることにより支持される。
との接続が開状態に制御され得る制御ランドを備える。その結果、油圧ピストン
の所定加速距離後、圧力媒体は、始動弁をバイパスする一方、高圧アキュムレー
タから直接圧縮シリンダ内に供給される。したがって、圧力媒体の主流が始動弁
を介して案内される必要がないので、絞り損失は、さらに低下され得る。
助けをかりて、始動弁を取り囲む始動ラインを開状態に制御し得る。その結果、
大きい断面積が、機関を始動するとき、自由ピストンを加速するために提供され
る。この方向制御弁は、自由ピストン機関の動作中開状態のままである。
logic piston)を持つ論理弁(a logic valve)の形状を有する場合が好ましい
。論理ピストンの小さい方の断面積は、上流の解放弁(release valve)を介し
て高圧アキュムレータの圧力を受けることを可能とするのに対し、論理ピストン
の大きい方の断面積は、圧縮シリンダの圧力を受ける。
はタンク圧力を状況に応じて受け得る3/2方式の方向制御弁として設計される
ことが好ましい。
い場合のために、自由ピストン機関は、引込用手段を備えてもよい。ここで、圧
縮シリンダは、ピストン引込用アセンブリを介して、タンクに接続されてもよい
。その結果、外側死点に向く方向に作用しているピストン端面は、圧力から解放
される。
、該遮断弁の開位置において、作動シリンダは、圧縮シリンダに接続される。
圧縮シリンダがタンクに接続されてもよい。
な解決法は、圧縮シリンダと作動シリンダとの間の接続経路が短いので、絞り損
失が、最小であるという利点を提供する。さらに、このような装置は、非常に小
型の構造を有する。なぜならば、ピストン引込用アセンブリのために独立した収
容を設ける必要がないからである。小型化は、逆止弁もまた油圧ピストンに一体
化されるならば、さらに改良され得る。
ストンロッドの2つの部品で設計されることにある。この場合、カラーは、滑り
スリーブを介してピストンロッド上をスライドしながら移動可能であるように設
計されている。カラーは、並進位置にある制御断面を遮断する。それで、圧縮シ
リンダと作動シリンダとの間の接続は、閉状態に制御される。その停止位置にお
いて、制御断面は、それに相応して、開状態に制御される。
軸方向にスライドしながら案内され、圧縮シリンダの低圧時におけるバネ偏倚さ
れた定位置に配置されると、カラーの凹部を遮断する。閉鎖本体は、圧力が圧縮
シリンダ内で高められる時、上昇する。その結果、圧縮シリンダと作動シリンダ
との間の接続は、上記したようなカラーの軸方向の移動により再び閉じられるだ
けである。
るその環状端面が高圧アキュムレータの圧力を受け得る時、外側死点に向く方向
に積極的に移動され得る。その場合、反対の方向に作用しているステップピスト
ンの少なくとも1つの表面は、圧力から解放される。戻りは、機関用ピストン側
の環状端面が内側死点に向く方向に作用しているステップピストンの環状端面よ
り大きな面積を持つように設計されるならば、特に簡単である。
へ導く低圧通路に設けられてもよい。それによって、そこに配置されている逆止
弁は迂回され得る。このバイパスラインは、絞り弁により遮断され得る。
される。
関1は、機関用ハウジング2を有し、該ハウジング2の燃焼シリンダ4内に機関
用ピストン6が案内される。該機関用ピストン6は、軸孔10内を案内される、
同軸上に配置される油圧ピストン8に、動作接続状態にある。油圧ピストン8の
環状端面12は、作動シリンダ14を画成している。一方、油圧ピストンの大き
い方の端面16は、圧縮シリンダ18を画成している。
路は、低圧アキュムレータ24に接続されている。この場合、作動シリンダ14
から低圧アキュムレータ24への圧力媒体の流れは、逆止弁26によって妨げら
れている。
れている。この場合、高圧通路28は、2/2方式の方向制御弁として設計され
ている始動弁32の助けを借りて開状態又は閉状態に制御され得る。圧力通路2
0は、高圧通路28に合流している。別の逆止弁34を介して、高圧アキュムレ
ータ30から作動シリンダ14への圧力媒体の流れは妨げられている。
が機関用ピストン6により画成されている燃焼室38から排出され得る。
の図示されている内側死点位置でその最小容積となる吸気室40を画成している
。吸気室40は、オーバーフロー通路42を介して燃焼室38に接続されている
。
44を経て供給され得る。自由ピストン機関の点火は、燃焼シリンダ内に開口し
ている噴射装置(an injector)48を介して燃料を噴射することにより引き起
こされる。
の始めにおいて、燃焼室38は、新鮮な空気で満たされており、始動弁32は閉
じられていると共に、機関用ピストン6及び油圧ピストン8は、図1に示される
ように、その死点位置(IT)にある。
リンダ18に接続されるように開かれる。大きい方の端面16に作用する圧力の
せいで、油圧ピストンは、その死点位置から加速され、この加速が機関用ピスト
ン6に伝えられる。作動シリンダ14内に存在する圧力媒体は、逆止弁34及び
圧力ライン20を経由して圧力通路28に逆に運ばれる。すなわち、油圧ピスト
ン8の端面16と環状端面12は、高圧アキュムレータ30の圧力を受ける。そ
の結果、ピストンロッドの領域に対応する端面が、外側死点(AT)に向く方向
に作動する。低圧アキュムレータ24への接続は、逆止弁26により遮断されて
いる。
44及び開かれている吸気弁46を経て、容積を増しつつある吸気室40内に吸
引される。機関用ピストン6の加速は、燃焼シリンダ38内でポリトロープ状に
増大しつつある新鮮な空気の圧縮圧力に抗して行なわれる。この結果として、機
関用ピストン6は、減速され、外側死点(AT)で停止状態になる。
装置48を介して燃料が噴射され、新鮮な空気が高温になる結果として点火され
る。その結果、図3にしたがって、機関用ピストン6は、燃焼室38を構築する
燃焼圧力によりAT(外側死点)からIT(内側死点)に向けて加速される。こ
の加速は、油圧ピストン8に伝えられ、それで該油圧ピストン8は、そのIT(
内側死点)に向けて、図3における左側に移動する。作動シリンダ14の環状空
間の大きさが結果として増大することのせいで、低圧通路22及び逆止弁26を
経由して低圧アキュムレータ24から圧力媒体が吸引される。同時に、圧縮シリ
ンダ18内の圧力媒体は、高圧通路28に押し退けられ、油圧アキュムレータ3
0が充填される。すなわち、図1乃至3に示される実施例においては、油圧アキ
ュムレータ30を充填することが、低圧アキュムレータからの圧力媒体を補足的
に吸引することと同時に実行される。この補足的吸引は、油圧ピストン8の連続
した戻り運動の間に行われるので、キャビテーション現象が作動室14内で起こ
らない。
点)において減速されるまで、高圧アキュムレータ30のアキュムレータ圧力に
対して、それらの運動エネルギーが減少される。この行程中、燃焼シリンダ38
は、吸気室40からオーバーフロー通路42を通って溢れ出る新鮮な気体で掃気
される。機関用ピストン6及び油圧ピストン8がそれらのIT(内側死点)に達
した後、始動弁32は、その遮断位置をとらされ、自由ピストン機関1は、次の
サイクルの準備ができている。
は、圧縮エネルギーを計量する手段により補足されている。この手段は、それを
通って低圧通路22の逆止弁26が迂回され得るバイパスライン50を有してい
る。バイパスライン50には、2/2方式の方向制御弁として設計されている絞
り弁52が設けられている。該絞り弁52は、その遮断位置にある時バイパスラ
イン50を遮断する。
面の内の1つに対応する。機関用制御装置に連通する絞り弁52を開くことによ
り、作動シリンダ14は、低圧アキュムレータ24に直接的に接続される。その
結果、環状端面12は、低圧アキュムレータ24の圧力を受ける。したがって、
油圧ピストン8は、圧縮行程中に、高圧アキュムレータ30の圧力に抗して加速
される必要がない。その結果、例えば、圧縮行程の開始時に、供給される圧縮エ
ネルギーが増加され得る。
には、機関用ピストン6及び油圧ピストン8が、IT(内側死点)に正しく戻さ
れることができないことが起こり得る。IT(内側死点)への戻りを容易にする
ために、自由ピストン機関1は、図5に示される改良型のピストン引込システム
を含むように改良される。例えば、このピストン引込システムは、圧力通路20
に配置されるピストン引込弁54により構成されてもよい。aで示されるピスト
ン引込弁54の定位置において、圧力通路20は、上記した方法で高圧通路28
に接続されている。その結果、その機能は、上記した実施例の1つに対応する。
機能不全の場合に、始動弁32が閉じられ、ピストン引込弁54は、bで示され
る位置をとる。この場合、高圧通路28は、タンクTに接続される。次に、圧縮
シリンダ18にある圧力媒体は、タンクTに向けて圧力を解放される。その結果
、油圧ピストン8及び従って機関用ピストン6は、作動室14を支配している低
圧アキュムレータ24の圧力により、その内側死点に戻され得る。
8は、2つのピストンロッド56、58及びリング状カラー60を持つステップ
ピストンの形状を有する。この実施例では、作動シリンダ14は、図6に示され
るように、右側のピストンロッド56の端面62により画成されている。圧縮シ
リンダ18は、ピストンロッド56に面しているリング状カラー60の環状端面
64により画成されている。ピストンロッド58及び油圧ピストン8の左側の環
状面66は、油圧シリンダ8を受け入れている軸孔10のリング状シリンダ68
を画成している。低圧アキュムレータ24は、低圧通路22及び逆止弁26を経
てピストンロッド56に隣接する作動シリンダ14に接続されている上記した実
施例と全く同じである。この作動シリンダ14には、高圧アキュムレータ30と
接続され、逆止弁30を含む圧力通路20もまた合流している。
4で画成されている圧縮シリンダ18に接続されている。高圧通路28の途中に
、始動弁32が配置されている。始動弁32は、そこに配置され、圧縮シリンダ
18から高圧アキュムレータ30への圧縮媒体の戻り流れを許す逆止弁70を有
しているバイパス通路72を経て迂回されていてもよい。
態に制御されてもよい。該圧力ライン74は、逆止弁70の下流の位置で高圧通
路28に合流している。
の機関に対応する。それで、さらなる説明が省略され得る。
の結果、高圧アキュムレータ30は、圧力通路28を経て圧縮シリンダ18に接
続される。圧力が環状端面64に作用することで、油圧ピストン8は、加速され
、機関用ピストン6は、そのAT(外側死点)に向けて移動し、燃焼シリンダ3
8内に存在する新鮮な空気が圧縮される。油圧ピストン8の所定の軸方向の移動
が完了したとき、環状端面64の外周縁は、圧力ライン74を開状態に制御する
。その結果、圧力媒体は、始動弁32を迂回しながら、圧縮シリンダ18に直接
的に入り得る。これによって、始動弁32を横切る絞り損失が最小限に抑えられ
得る。なぜならば、圧力媒体は、圧縮行程の始めには始動弁32を通って流れて
いただけであるからである。圧縮行程中、圧力媒体は、低圧アキュムレータ24
から低圧通路22及び開いている逆止弁26を経て、作動シリンダ14内に吸引
される。機関用ピストン6は、AT(外側死点)における燃焼室38の上昇する
圧縮圧力により減速される。始動弁32が閉じられ、燃料が噴射装置48を介し
て噴射され、かくして、形成された混合気が点火される。機関用ピストン6及び
油圧ピストン8は、AT(外側死点)からIT(内側死点)へ加速されると共に
、圧力ライン74は、油圧ピストン8の戻り運動中に閉状態に制御される。膨張
運動は、作動シリンダ14の及び圧縮シリンダ18の圧力に抗して行なわれる。
その結果、高圧アキュムレータ30は、逆止弁34が開いている時、圧力通路2
0または高圧通路28を経て充填される。
れている自由ピストン機関の改良型を示している。この場合、ステップピストン
は、機能不全の時、機関用ピストン6及び油圧ピストン8をそれらのIT(内側
死点)位置に戻すことを許容するピストン引込システムを装備されている。図7
に示される実施例において、ピストン引込システムは、高圧アキュムレータ30
に接続されている引込通路76を含んでいる。該引込通路76は、リング状シリ
ンダ68に合流している。リング状シリンダ68と高圧アキュムレータ30との
間の接続は、2/2方式の方向制御弁として設計されている切換弁78を用いて
遮断または開放され得る。機能不全、例えば不点火の場合に、リング状シリンダ
68は、切換弁78を経て、高圧アキュムレータ30に接続され得る。その結果
、環状端面66は、IT(内側死点)に向く方向に作用する圧力を受ける。図7
に示される実施例において、ピストンロッド58の面積は、ピストンロッド56
の面積より小さく動かされている。その結果、リング状カラー60の両端面66
、64に作用する結果として生ずる力は、IT(内側死点)に向く方向に作用す
る。
ている低圧通路22の一部分に接続している逃がし通路80を経て減少され得る
。この逃がし通路は、制御弁82を介して開状態及び閉状態に制御され得る。す
なわち、ピストンを引き込むことが開始されるとすぐに、制御弁82は、その開
位置をとる。その結果、圧力媒体は、油圧ピストン8の戻り運動中、逃がし通路
80を経て作動シリンダ14により低圧アキュムレータ24に供給される。
いる別の切換弁86にさらに接続され、そしてそれによって低圧アキュムレータ
24に直接的に接続され得る。その結果、例えば、圧縮行程中、油圧ピストン8
の後ろ側は、低圧を受け得る。これによって、制御弁82は、遮断位置をとる。
ストン8を有する自由ピストン機関1の油圧ピストン領域の概略図を示す。図4
による実施例に類似した図8に示される実施例においては、低圧アキュムレータ
24は、逆止弁26を経て、作動シリンダ14の環状作動室に接続されている。
逆止弁26は、絞り弁52を含んでいるバイパスライン50を用いて迂回され得
る。その結果、圧縮行程の開始時に供給される圧縮エネルギは、低圧アキュムレ
ータ24に直接的に加えることにより影響を与えられ得る。
て、圧縮シリンダ18に接続されている。図示されている実施例において、逆止
弁34は、油圧ピストン8内に一体化されている。
法では、しかしながら、遮断弁86及び引込弁88により形成されているピスト
ン引込アセンブリ84を含んでいる。遮断弁86もまた、油圧ピストン8に一体
化されている。引込弁88は、バネ偏倚された定位置で、タンク通路90と圧力
通路20との間に延在している通路92を遮断し、その切換位置でこの接続を開
く2/2方式の方向制御弁の形状を有する。
自由ピストン機関1の機関用ハウジング2に一体化されている圧縮シリンダ18
に直接的に接続され得る。図8に示されている実施例において、方向制御弁94
は、階段状の論理ピストン(a stepped logic piston)96を持つ論理弁(2/
2方式のカートリッジ弁)の形状を有している。大きい方の断面積98を有する
、論理ピストン96の端面は、弁座100に対して偏倚されている。この弁座1
00の領域において、バイパスライン104を経て高圧通路28に接続されてい
る半径方向ポート102が形成されている。すなわち、論理ピストン96が弁座
100にある時、バイパスライン104と圧縮室18との接続は、遮断されてい
る。
御通路110及び解放弁112を経て、タンク通路90または高圧通路28に接
続され得る制御室108内で案内されている。図示されている実施例の開放弁1
12は、バネ偏倚されたその定位置で高圧通路28を制御通路110に接続する
3/2方式の方向制御弁の形状を有している。切換位置では、高圧通路28との
接続は遮断され、制御通路110は、タンク通路90に接続される。
により座104に対して閉じる方向にさらに偏倚されている。
結果、小さい方の断面積106は、タンク圧力を受ける。バネ113は、機関を
始動する時、最初はそのままの制御ピストンが弁座100に対して偏倚されるよ
うに設計されている。始動弁32が開かれ、それで圧縮シリンダ18は高圧アキ
ュムレータの圧力を受け、油圧ピストン8は、増大する圧力により加速される。
このことは、論理ピストン96の大きい方の断面積98に作用する圧力を上昇さ
せる。その結果、ピストン96が開き、弁座100から立上がる。それによって
、半径方向ポート102及びそれにしたがい、高圧アキュムレータ30への接続
が開かれ、論理弁94は、完全に開く。
のエネルギを受けるので、パイロット弁が必要でないという利点がある。開運動
は、非常に迅速に行なわれ、それで、圧縮シリンダ18の圧力は、高い動力学的
特性により増大され得る。自由ピストン機関1の動作中、論理ピストン96は、
開位置のままである。
その定位置に切り換えられる。その結果、論理ピストン96の小さい方の断面積
106は、高圧アキュムレータの圧力を受ける。次に、自由ピストン機関1は、
停止状態になり、同時に始動弁32及び論理弁94は閉じられる。すなわち、上
記解決法においては、論理弁94もまた、逆止弁として作用し、それにより、圧
縮シリンダ18から高圧アキュムレータ30への接続は、開状態に制御され得る
。
4の力を受け、開方向に圧縮シリンダ18の圧力を受ける。遮断弁86が開いて
いる間、作動シリンダ14は、逆止弁34を経て圧縮シリンダ18に接続されて
いる。したがって、圧縮シリンダ18に上記圧力が形成されている間、遮断弁8
6は、その開位置をとる。その結果、圧縮行程中、作動シリンダ14に形成して
いる圧力は、逆止弁34及び高圧通路28を経て高圧アキュムレータ30に充填
するために利用され得る。
可能な構造上の解決法を示している。したがって、油圧ピストンは、カラー11
6及びカラー116の外径と比較して小さい径を持つピストンロッド118を備
える分割されたピストン形状を有している。カラー116及びピストンロッド1
18は、滑りスリーブ120を介して互いに接続されている。軸方向の接続に関
して、ピストンロッド118は、滑りスリーブ120の内側に配置された大きい
方の径の端部122を有している。図示されている停止位置において、後部停止
表面124は、滑りスリーブ120の停止輪126に接触している。端部122
は、閉鎖本体130が軸方向に滑るように案内されている案内孔128とともに
設計されている。閉鎖本体は、圧縮バネ132を介してカラー116に向けて偏
倚されている。カラーは、カップ形の構造を持ち、その底面134に凹部137
を有する。図に示された定位置において、この凹部137は、それに対して偏倚
されている閉鎖本体130により閉じられている。その結果、圧縮シリンダ18
と作動シリンダ14との間の接続が遮断されている。したがって、閉鎖本体13
0は、カラー116の座136を形成している。
からバネ室140に入り得る補正孔138を有する。閉鎖本体130は、ピスト
ンロッド118の軸孔144を封印するように突入している案内用心棒142を
有している。圧縮バネ132の力および左側の座側端面と右側のバネ室側環状端
面との面積の差は、閉鎖本体130が、低圧アキュムレータ24の圧力より低い
作動シリンダ18の圧力が存在して依然としてその閉鎖位置に偏倚されるように
選択される。高圧が作動シリンダ18に達するとすぐに、閉鎖本体130は、そ
れが停止肩部146に接するまで、圧縮バネ132の力に抗して右側に移動され
る。作動シリンダ18の圧力により、カラー116もまた、それが閉鎖本体13
0に接するまで、ピストンロッド118に関して軸方向右側(図9で見て)に移
動される。その結果、凹部137が遮断される。圧縮行程中、作動シリンダ14
の圧力が圧縮シリンダ18の圧力より大きいか又は等しい圧力に上昇すると、カ
ラー116は、その端面に作用する圧力差により閉鎖本体130から引き揚げら
れ、圧縮シリンダ18への作動シリンダ14との間の接続が開状態に制御され、
高圧アキュムレータが充填される。すなわち、この実施例において、カラー11
6は、作動シリンダ14と圧縮シリンダ18との間の接続を開状態に制御する逆
止弁として作用する。圧縮バネ132を有する閉鎖本体130は、圧縮シリンダ
18の圧力が上昇するとその開位置をとる遮断弁として実質的に作用する。この
遮断弁は、圧縮シリンダ18の圧力が低圧アキュムレータ24の圧力より低い場
合にのみ閉じる。自由ピストンがその始動位置に意図的に戻されることになって
いる時はいつも、このような低圧状態がセットされる。
動シリンダ14と圧縮シリンダ18との間の直接的接続により、絞り損失が最小
になる。基本的には、図8、9で説明された解決法もまた、上記実施例において
実現化され得る。
は差動ピストンを単独でまたは組み合わせて有する上記改良型の両方に使用され
得る。
て2/2方式の方向制御弁を使用することも可能である。この場合、逆止弁34
もまた、閉鎖可能であるように改良されるべきである。
含む自由ピストン機関である。油圧ピストンの大きい方の径が圧縮シリンダ内を
案内されるのに対して、小さい方の径は、作動シリンダ内に配置される。圧縮行
程中、圧縮シリンダは、高圧アキュムレータに接続される。また、作動シリンダ
は、低圧アキュムレータ又は高圧アキュムレータに接続される。ある膨張行程中
、高圧アキュムレータは、シリンダ室から移動される圧縮媒体により充填される
。
施例を示す。
関の実施例を示す。
引込アセンブリを有する自由ピストン機関の実施例を示す。
Claims (15)
- 【請求項1】 作動シリンダ(14)内に配置されるより小さい径部分、及
び圧縮行程中始動弁(32)を経由して圧力媒体用アキュムレータ(30)から
の圧力媒体を受けることが可能な圧縮シリンダ内のより大きい径部分、を有する
段付き油圧ピストン(8)を介して駆動されることが可能な機関用ピストン(6
)を含む自由ピストン機関において、 圧力媒体は、低圧アキュムレータ(24)から前記作動シリンダ(14)へ吸
引され得、さらに、膨張行程中、圧縮媒体は、圧力媒体用アキュムレータを充填
するために、前記シリンダ(14、18)の1つに用いられ得る自由ピストン機
関であって、 前記圧縮媒体用アキュムレータは、前記作動シリンダ(14)と前記圧縮シリ
ンダ(18)との両方に接続され得る高圧アキュムレータ(30)であることを
特徴とする自由ピストン機関。 - 【請求項2】 前記ピストン(8)の大きい方の端面(16)は、前記高圧
アキュムレータ(30)に接続され得、 前記ピストン(8)の小さい方の環状端面(12)は、逆止弁(34)を経由
して前記高圧アキュムレータ(30)に、又は、第2逆止弁(26)を経由して
前記低圧アキュムレータ(24)に接続され得ることを特徴とする請求項1に記
載の自由ピストン機関。 - 【請求項3】 前記油圧ピストン(8)は、前記作動シリンダ(14)内を
案内されるピストンロッド(56)、前記圧縮シリンダ(18)内を案内される
より大きい径(60)を持つピストン部分を有するステップピストン(8)であ
ることを特徴とする請求項1に記載の自由ピストン機関。 - 【請求項4】 一方で始動弁(32)と高圧アキュムレータとの間の前記高
圧通路(28)の領域に合流し、他方で前記圧縮シリンダ(18)に合流し、前
記油圧ピストン(8)の圧縮行程中、開状態に制御されることが可能な圧力ライ
ン(74)を含み、 前記始動弁(32)と前記圧縮シリンダ(18)との間に配置される前記高圧
通路(28)の部分は、逆止弁(70)を含むラインを経由して前記圧力ライン
(74)に接続され得ることを特徴とする請求項2又は3に記載の自由ピストン
機関。 - 【請求項5】 切換弁(78)を含む引込通路(76)が、前記高圧通路(
28)から分岐し、別のピストンロッド(58)がそれを通って延びているリン
グ状シリンダ(68)に合流し、 その結果、圧力媒体が、前記切換弁(78)が開状態に制御される時、前記機
関用ピストン(8)の内側死点に向く方向に作用する環状面(66)に適用され
得ることを特徴とする請求項3又は4に記載の自由ピストン機関。 - 【請求項6】 機関用ピストン側の前記ピストンロッド(58)は、前記他
のピストンロッド(56)より小さい径を有することを特徴とする請求項5に記
載の自由ピストン機関。 - 【請求項7】 方向制御弁(94)を含み、該方向制御弁(94)のピスト
ン(96)は、前記始動弁(32)を迂回するバイパスライン(104)を開状
態に制御することを許容することを特徴とする請求項2に記載の自由ピストン機
関。 - 【請求項8】 前記方向制御弁(94)は、段付き構造をもつ論理ピストン
を有する論理弁であり、 小さい方の断面積が、解放弁(112)を経由して前記高圧アキュムレータ(
30)の圧力を受け、その大きい方の断面積(98)が、前記圧縮シリンダ(1
8)の圧力を受けることを特徴とする請求項7に記載の自由ピストン機関。 - 【請求項9】 前記解放弁(112)は、前記高圧アキュムレータ(30)
の圧力を、又は、その切換位置で、小さい方の断面積(106)にタンク通路(
90)の圧力を、適用する3/2方式の方向制御弁であることを特徴とする請求
項8に記載の自由ピストン機関。 - 【請求項10】 ピストン引込弁装置(54)を含み、それによって、前記
圧縮シリンダは、前記タンク(T)に、又は、前記高圧アキュムレータ(30)
に接続され得ることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の自由ピスト
ン機関。 - 【請求項11】 前記ピストン引込アセンブリ(54)は、前記作動シリン
ダ(14)を前記圧縮シリンダ(18)に接続する遮断弁(86)及び前記圧縮
シリンダ(18)を前記タンク(90)に接続する引込弁(88)を含み、 前記遮断弁(86)は、前記油圧ピストン(8)に一体化されていることを特
徴とする請求項10に記載の自由ピストン機関。 - 【請求項12】 前記高圧アキュムレータ(30)に関連する前記逆止弁(
34)もまた、前記油圧ピストン(8)に一体化されていることを特徴とする請
求項11に記載の自由ピストン機関。 - 【請求項13】 大きい方のピストン径を形成している前記油圧ピストン(
8)のカラー(160)は、滑りスリーブ(120)を介してピストンロッド(
118)に接続され、前記ピストンロッド(118)は、その端部(122)に
より前記滑りスリーブ(120)内を軸方向に移動可能に案内されており、 前記カラー(116)は、一方の並進位置で制御断面を閉鎖しており、それで
、前記圧縮シリンダ(14)と前記作動シリンダ(18)との間の接続が妨げら
れていることを特徴とする請求項12に記載の自由ピストン機関。 - 【請求項14】 前記カラー(116)の底面(134)の凹部に対して圧
縮バネ(132)を用いて偏倚されている閉鎖本体(130)は、前記端部(1
22)内を案内され、前記圧縮シリンダ(18)の圧力は、前記閉鎖本体(13
0)の補正孔(138)を経由して前記圧縮バネ(132)用バネ室(140)
内に伝えられ、閉鎖方向に作用している前記閉鎖本体(130)の表面は、開方
向に作用している前記閉鎖本体(130)の端面より小さいことを特徴とする請
求項13に記載の自由ピストン機関。 - 【請求項15】 前記逆止弁(26)を迂回するバイパスライン(50)は
、前記作動シリンダ(14)と前記低圧アキュムレータ(24)との間の低圧通
路(22)に設けられていると共に、絞り弁(52)を用いて前記バイパスライ
ン(50)を遮断することができることを特徴とする請求項1乃至14のいずれ
かに記載の自由ピストン機関。
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