JP4748549B2 - 遊技機の制御装置 - Google Patents
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Description
1インターバル毎に遊技処理を実行する遊技制御プログラムを有する遊技機の制御装置であって、
前記遊技制御プログラムは、
1インターバル毎に第1のカウンタの第1のカウント値を1回加算することにより、複数インターバル期間をかけて前記第1のカウント値を開始値から終了値に達するまで変化させるステップと、
前記第1のカウント値が終了値に達した場合、次のインターバルにおける前記第1のカウント値の開始値および終了値を変更するステップと、
所定の遊技条件が成立すると、そのときの第1のカウント値に基づいて遊技機の遊技状態を切り換えるステップと、を含み、
前記制御装置は、前記第1のカウンタの前記開始値及び前記終了値を決めるための第2のカウンタを備え、
前記第2のカウンタの第2のカウント値を1回加算する周期は、前記第1のカウント値を1回加算する周期よりも短い周期であり、
前記制御装置は、前記1インターバルにおいて、前記第1のカウント値を1回加算した後、該1インターバルが経過するまで、前記第2のカウンタの第2のカウント値を1回加算する前記カウント処理を繰り返し実行し、
1インターバル毎に、前記第1のカウンタの前記第1のカウント値が前記終了値に達しているかいないかを判定し、前記終了値に達している場合に、前記第1のカウンタの開始値及び終了値は、1インターバル毎にカウント値を1回加算する前記第1のカウンタとは別であって、カウント値を1だけ加算する前記第2のカウンタの前記第2のカウント値によって変更され、
前記第1のカウント値の開始値および終了値を変更した結果は、変更後の前記第1のカウント値の開始値が、変更前の前記第1のカウント値の開始値と同じ値となる場合がある、
ことを特徴とする。
まず、カウント値が開始値から終了値に達するまでの変化を多様にする実施の形態1について、図1〜図8を参照しながら説明する。ここで、図1にはパチンコ機の外観を正面図で示す。図2には、第1の制御部の構成をブロック図で示す。図3には第1のメイン処理を、図4には第1のカウント処理(カウント処理Pa)を、図5には第2のカウント処理(カウント処理Pb)を、図6には大当たり判別処理を、図7には第3のカウント処理(カウント処理Pc)をそれぞれフローチャートで示す。図8には、カウント値の経時的な変化をタイムチャートで示す。これらの図において、共通する要素には同一符号を付している。
(a1)遷移期間の長さを他の遷移期間と比べて1回だけ異ならせ、その後は他の遷移期間の長さで変化させてもよい。この場合であっても、大当たり間隔がどれだけ変化したのかは遊技者には分からない。
(a2)特定条件を所定のタイミング(例えばカウント値Cが開始値Cminであるときから所定期間経過後)で成立させてもよい。この場合であっても、フリーカウンタ105のカウント値Nによっては大当たり間隔がどれだけ変化したのかは遊技者には分からない。
(a3)特定条件を不定のタイミングで成立させる場合には、フリーカウンタ105のカウント値Nに代えて、ROM102(あるいはRAM104)に予め格納される所定値をカウント値Cに加算(あるいは減算)してもよい。この場合であっても、カウント値Cがどれだけ通常の変化とは異なる変化をするのかは分からない。そのため、大当たり間隔がどれだけ変化したのかは遊技者には分からない。
(a4)図8(B)に示すように、特定条件が成立する時刻t24,26において、カウント値Cをカウント値Nに基づいて減らしてもよい。この場合には、時刻t10において開始値Cminから増加し始め、途中の時刻t24,26で減少し、時刻t28には終了値Cmaxに達して開始値Cminに初期化されている。この変化パターンP4における大当たり間隔は、時刻t10から時刻t28までの期間にほぼ等しい。この態様では大当たり間隔が従来よりも伸びている。こうして大当たり間隔が変化するので、パチンコ球を第1種始動口18に入賞させるタイミングを大当たりのタイミングに合わせることが困難になる。なお、カウント値Cをカウント値Nに基づいて、図8(A)に示す増やす態様と図8(B)に示す減らす態様とを適当に混在させてもよい。この場合には、どの程度混在させるか、あるいは増加値や減少値等によって大当たり間隔がより複雑に変化する。そのため、パチンコ球を第1種始動口18に入賞させるタイミングを大当たりのタイミングに合わせることがさらに困難になる。
次に、カウント値が開始値から終了値に達するまでの変化を一時的に停止する実施の形態2について、図9を参照しながら説明する。ここで、図9において、図9(A)には第2のメイン処理をフローチャートを示し、図9(B)にはカウント値の経時的な変化をタイムチャートで示す。なお、パチンコ機10やメイン制御部100の構成は上記実施の形態1と同様であるので、その説明を省略する。したがって、実施の形態1と異なる点について説明する。
次に、カウント値が開始値から終了値に達するまでの間に変化方向を一時的に変える実施の形態3について、図10を参照しながら説明する。ここで、図10において、図10(A)には第3のメイン処理をフローチャートを示し、図10(B)にはカウント値の経時的な変化をタイムチャートで示す。なお、パチンコ機10やメイン制御部100の構成は上記実施の形態1と同様であるので、その説明を省略する。したがって、実施の形態1と異なる点について説明する。
次に、開始値および/または終了値を変更する実施の形態4について、図11〜図13を参照しながら説明する。ここで、図11には第4のメイン処理をフローチャートで示す。図12,図13には、カウント値の経時的な変化をタイムチャートでそれぞれ示す。なお、パチンコ機10やメイン制御部100の構成は上記実施の形態1と同様であるので、その説明を省略する。したがって、実施の形態1と異なる点について説明する。
次に、カウント値の変化値(変化率)を変える実施の形態5について、図14,図15を参照しながら説明する。ここで、図14には第5のメイン処理をフローチャートで示す。図15にはカウント値の経時的な変化をタイムチャートで示す。なお、パチンコ機10やメイン制御部100の構成は上記実施の形態1と同様であるので、その説明を省略する。したがって、実施の形態1と異なる点について説明する。
次に、カウンタブロックを用いて本発明を実現する実施の形態6について、図16〜図19を参照しながら説明する。ここで、図16には、第2の制御部の構成をブロック図で示す。図17には、カウンタブロックの構成を示す。図18には、発振器の構成を示す。図19には、カウンタブロック内で行われる処理内容をフローチャートで示す。なお、パチンコ機10の構成は上記実施の形態1と同様であるので、その説明を省略する。したがって、実施の形態1と異なる点について説明する。
(b1)カウンタ107cは、図17に示す発振器107aに代えて、図2に示す発振器101から出力されるパルス信号を受けるようにしてもよい(図16および図17では二点鎖線で示す)。この場合、発振器101と発振器107aとの発振周波数は同一であってもよいし、異なっていてもよい。ただし、発振器107aが発振器101よりも高い周波数であるほうが望ましい。こうすると、大当たり間隔を大幅に変えることができる。なお、発振器101が発振器107aよりも高い周波数であってもよい。また、発振器101の構成を図18に示す3態様のいずれかとしてもよい。この場合には、パルス信号が不規則に変化しやすくなる。そのため、上述した実施の形態1から実施の形態5までの各形態において、遷移期間も不規則になりやすくなる。こうして、大当たり間隔を不規則に変えることができる。
(b2)図17に示す発振器107a(発振器101)とカウンタ107cとの間には、発振器107a(発振器101)から出力されたパルス信号を分周して出力する分周器107bを設けてもよい。この分周器107bは、CPU110(あるいは枠制御部200やホールコンピュータ300等)からバス118を通じて設定された分周値に基づいてパルス信号の分周を行う。分周値を適当な時期に変更すると、遷移期間が伸び縮みし、大当たり間隔も変わる。
(b3)設定レジスタ107eに設定する設定値は、パチンコ機10相互間で異なる値に設定するのがより望ましい。例えば、CPU110の内部に記録されているID番号や製造番号等のようなデータに基づいて、上記設定値を特定する。こうすることによって、カウンタ107cを初期化する周期(すなわち、遷移期間や大当たり間隔)をパチンコ機10ごとに異ならせることができる。そのため体感器等の不正手段によって、あるパチンコ機でカウント周期が分かったとしても、他のパチンコ機のカウント周期は異なるためにタイミングを合わせることができない。したがって、他のパチンコ機では「当たり」になる可能性が極めて低く、不正遊技を最小限に抑えることができる。
(b4)図18(A)や図18(B)に示す抵抗R10,R12やコンデンサC10,C12,C14は、精度の低いものを用いるのが望ましい。また、抵抗R10,R12にはカーボン抵抗器や金属被膜抵抗器が用いられる。これらの種類の抵抗器に代えて、周囲温度に応じて抵抗値が変化しやすいサーミスタを用いてもよい。また、コンデンサC10,C12,C14には、可変容量コンデンサを用いてもよい。こうすると、出力するパルス信号PLの周期をより不規則にしやすくなる。そのため、遷移期間や大当たり間隔がさらに不規則になる。したがって、不正遊技を行おうとする遊技者のタイミングを大きく外すことができるので、不正遊技を防止することができる。
上述した遊技機の制御装置において、他の部分の構造,形状,大きさ,材質,個数,配置および動作条件等については、上記実施の形態に限定されるものでない。例えば、上記実施の形態を応用した次の各形態を実施することもできる。
(5)上記の実施の形態1では、図2においてカウンタ111をCPU110内に設けた。この形態に代えて、カウント値を記録・更新可能な記録媒体に格納してもよい。記録媒体としては、RAM104(図2では二点鎖線で示す)や、枠制御部200、ホールコンピュータ300、カード類(プリペイドカード,ICカード,紙カード等)、あるいは文字や記号等を印刷した印刷物等がある。この記録媒体に記録する態様は、分周値や関数f等についても適用できる。
(7)上記の各実施の形態では、フリーカウンタ105のカウント値Nに基づいてカウント値Cを変化させている(例えば図3に示すステップS14)。このカウント値Nに代えて、枠制御部200やホールコンピュータ300等から通信回線を介してパチンコ機10に送られたカウント値に基づいてカウント値Cを変化させるようにしてもよい。
(10)上記の各実施の形態では、当たり値(大当たり値を含む)は変更していないが、この当たり値を所定または不定のタイミングで変更してもよい。こうすると、カウント値が開始値から終了値に達するまでの間に当たり値と一致するタイミングが異なる。そのため、ある当たりから次の当たりになるまでの期間が変化するので、従来のようにカウンタの1周期に合わせてパチンコ球を発射しても、不正をしようとする遊技者が意図するような遊技状態には切り換わらない。遊技者にとっては、遷移期間の長さがいつ、どれだけ変化するのかは分からない。したがって、不正遊技を防止することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、この実施の形態には特許請求の範囲に記載した発明の態様のみならず他の発明の態様を有するものである。この発明の態様を以下に列挙するとともに、必要に応じて関連説明を行う。
発振器から出力される信号を受けて、カウンタのカウント値を開始値から終了値に達するまで不規則に変化させ、所定の遊技条件が成立すると、そのときのカウント値に基づいて遊技機の遊技状態を切り換える遊技機の制御装置。
〔態様1の関連説明〕
本態様によれば、カウンタのカウント値を不規則に変化させると、当たり間隔も変化する。こうすると当たり間隔が不規則に変化するので、入賞や通過のタイミングを「当たり」のタイミングに合わせることが極めて困難になる。したがって、不正遊技を防止することができる。
第1発振器から出力される信号を受けて、第1カウンタの第1カウント値を第1開始値から第1終了値に達するまで規則的に変化させ、その第1発振器よりも高速または低速に動作する第2発振器から出力される信号を受けて、第2カウンタの第2カウント値を第2開始値から第2終了値に達するまで変化させ、所定または不定のタイミングに達すると、その第2カウント値に基づいて第1カウント値を変更し、所定の遊技条件が成立すると、そのときの第1カウント値に基づいて遊技機の遊技状態を切り換える遊技機の制御装置。 〔態様2の関連説明〕
本態様によれば、規則的に変化している第1カウンタの第1カウント値を、所定または不定のタイミングで第2カウンタの第2カウント値に変更すると、第1カウンタにおける遷移期間の長さも伸び縮みする。こうすると第1カウンタにおける当たり間隔が変化するので、入賞のタイミングを合わせることが困難になる。また、所定または不定のタイミングで変化値が変わるので、遷移期間の長さがいつ、どれだけ変化するのかは遊技者には分からない。したがって、不正遊技を防止することができる。
態様2または請求項9に記載の遊技機の制御装置において、その第1発振器および/または第2発振器は、信号を不規則に出力する遊技機の制御装置。
〔態様3の関連説明〕
本態様によれば、第1発振器および/または第2発振器によって、第1カウンタの第1カウント値および/または第2カウンタの第2カウント値が不規則に変化する。そして、所定または不定のタイミングで第1カウント値を第2カウント値に変更すると、第1カウンタにおける遷移期間の長さも伸び縮みする。こうすると第1カウンタにおける当たり間隔がさらに変化するので、入賞のタイミングを合わせることが極めて困難になる。また、所定または不定のタイミングで変化値が変わるので、遷移期間の長さがいつ、どれだけ変化するのかは遊技者には分からない。したがって、不正遊技をより確実に防止することができる。
発振器から出力される信号を受けて、カウンタのカウント値を開始値から終了値に達するまで変化させ、そのカウント値が当たり値になってから次回の前記当たり値になるまでの期間の長さを少なくとも1回異ならせ、所定の遊技条件が成立し、かつ、カウント値が当たり値と一致すると、遊技機の遊技状態を切り換える遊技機の制御装置。
〔態様4の関連説明〕
本態様によれば、カウント値が開始値から終了値に達するまでの間に当たり値と一致するタイミングが少なくとも1回は異なる。そのため、ある当たりから次回の当該当たりになるまでの期間が変化するので、従来のようにカウンタの1周期に合わせてパチンコ球を発射しても、不正をしようとする遊技者が意図するような遊技状態には切り換わらない。遊技者にとっては、遷移期間の長さがいつ、どれだけ変化するのかは分からない。したがって、不正遊技を防止することができる。
12 遊技盤面
14 複合装置
16 ランプ類
17 ガラス枠
18 第1種始動口
20 大入賞口
20a 蓋
20b Vゾーン
21 発射モータ
22 ハンドル
24 タッチセンサ
26 下皿
28 スピーカ
30 上皿
32 ソレノイド
34 始動口センサ
36 金枠センサ
38 ゲートセンサ
40 普通図柄表示器
42 特別図柄表示器
100 メイン制御部
101 発振器
102 ROM
104 RAM
105 フリーカウンタ
106 カウンタブロック(カウンタ)
107a 発振器
107c カウンタ
107d 比較器
107e 設定レジスタ
108 入力処理回路
110 CPU
111 カウンタ
112 出力処理回路
114 表示制御回路
116 通信制御回路
118 バス
200 枠制御部
300 ホールコンピュータ
Claims (1)
- 1インターバル毎に遊技処理を実行する遊技制御プログラムを有する遊技機の制御装置であって、
前記遊技制御プログラムは、
1インターバル毎に第1のカウンタの第1のカウント値を1回加算することにより、複数インターバル期間をかけて前記第1のカウント値を開始値から終了値に達するまで変化させるステップと、
前記第1のカウント値が終了値に達した場合、次のインターバルにおける前記第1のカウント値の開始値および終了値を変更するステップと、
所定の遊技条件が成立すると、そのときの第1のカウント値に基づいて遊技機の遊技状態を切り換えるステップと、を含み、
前記制御装置は、前記第1のカウンタの前記開始値及び前記終了値を決めるための第2のカウンタを備え、
前記第2のカウンタの第2のカウント値を1回加算する周期は、前記第1のカウント値を1回加算する周期よりも短い周期であり、
前記制御装置は、前記1インターバルにおいて、前記第1のカウント値を1回加算した後、該1インターバルが経過するまで、前記第2のカウンタの第2のカウント値を1回加算する前記カウント処理を繰り返し実行し、
1インターバル毎に、前記第1のカウンタの前記第1のカウント値が前記終了値に達しているかいないかを判定し、前記終了値に達している場合に、前記第1のカウンタの開始値及び終了値は、1インターバル毎にカウント値を1回加算する前記第1のカウンタとは別であって、カウント値を1だけ加算する前記第2のカウンタの前記第2のカウント値によって変更され、
前記第1のカウント値の開始値および終了値を変更した結果は、変更後の前記第1のカウント値の開始値が、変更前の前記第1のカウント値の開始値と同じ値となる場合がある、
ことを特徴とする遊技機の制御装置。
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