JP4748290B2 - 冷温水用腐食抑制性流れ促進剤 - Google Patents

冷温水用腐食抑制性流れ促進剤 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、流体用流れ促進作用を有すると共に腐食抑制作用を有する冷温水用添加剤、すなわち、冷温水用腐食抑制性流れ促進剤及び腐食抑制性冷温水用熱媒に関する。
特には、本発明は、棒状ミセルを形成する界面活性剤を添加すると共にそれに悪影響を及ばさない防錆剤を添加した冷温水を冷熱媒移送管及び放熱器内に流通せしめることを特徴とする省エネルギー型で、実機上使用可能であり、防食機能をもった冷温水用腐食抑制性流れ促進剤及び腐食抑制性冷温水用熱媒を提供する。
【0002】
【従来の技術】
パイプなどの管内を流れる流体には、流体相互や該流体と管の壁面との境界のところで生ずる摩擦抵抗や、その抵抗に伴う乱流などが生ずることが知られ、それにより該流体の管内での流れに抗する力が働くこと、そしてそうした流体の中に僅かな量の特定の物質を添加することにより、該流体の管内での流れがよりスムーズになるあるいは該流体の管内での流れに抗する力を低下せしめることができることが知られている。こうした作用効果を持つ物質は、当該分野では、配管内流体用、「流れ促進剤」、「抗力減少剤」、「摩擦抵抗低減剤」、「DR剤」などと呼ばれている。
オフィスビル、工場、病院、デパート、ホテル、公共施設等では空調設備が欠かせない。そうした空調などには、冷暖房用熱媒移送システムが使用される。こうした熱媒移送システム等においては、普通、配管の長さは長距離にわたり、配管内を流れる流体にかかる管内抵抗なども大きなものとなり、流体搬送動力も大きなものが必要となり、配管設備コストも膨大なものになる。さらにはランニングコストも増大する。
【0003】
設備コストを削減し、流体搬送動力を低減させる有利な方法として、配管内を流れる水などの流体の配管抵抗を低減させる「流れ促進剤」を使用することが提案されてきている。こうしたものの例としては、例えば、特開昭56−28262号公報、特開昭60−99199号公報、特開昭60−152448号公報、特開平8−231941号公報、特公平4−6231号公報、特公平5−47534号公報、米国特許第3,961,639号明細書、特開平8−311431号公報、特開平9−87610号公報、特開平9−302324号公報、特開平9−302375号公報、特開平10−183099号公報、特開平10−183100号公報、特開平10−183101号公報、特開平10−195476号公報、特開平11−29758号公報、特開平11−61093号公報、特開平11−193373号公報、特開平11−241059号公報、特開平11−344295号公報、特開2000−73086号公報等に記載のものが挙げられる。
【0004】
ところで、空調設備等の冷温水配管は、防錆剤等を使用して水管理をしないと、管内に錆等を生じさせ、配管内部を閉塞させたり、配管自体を破損させて、トラブルを生じさせる恐れがあることから、従来より、様々な防錆、管理手段が取られている。特に大規模な空調施設(例えば、地域冷暖房、高層ビル空調など)、半導体工場での空調設備では、配管の延命が重要視されており、そうした目的で腐食抑制剤が多く利用されているのも事実である。密閉冷温水経路内に防錆として−般的に多く利用されている防錆剤としては、亜硝酸塩系の防錆剤が多いと言われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記したように、近年、棒状ミセルを形成する界面活性剤を添加した冷温水を冷熱媒移送管及び放熱器内に流通せしめ、省エネルギーを図る手段が注目を浴び、その利用の一層の促進が求められているが、そういった流れ促進剤は、陽イオン界面活性剤が主成分であるため、通常、空調システムに適用した場合、腐食抑制の効果は十分には期待できない。つまり、従来知られた流れ促進剤では、防錆機能は低く、実用的には、防錆対策が課題とされていた。
そして、流れ促進剤を単独で使用した場合では、パイプ内の腐食は不可避であると予想され、錆等の発生により、パイプ壁面が凹凸となる恐れがある。パイブの内壁に生じた凹凸で流れが乱されることとなり、パイプ内を流れる流体と管壁との間の摩擦抵抗が増大し、流量が低下することが考えられる。
【0006】
また、パイプ内を流れる流体の流動抵抗低減には、熱媒に添加される流れ促進剤が、棒状ミセルを形成することがひとつの鍵であると考えられるが、こうした配管内の汚れ、錆などは、流動抵抗低減に対しそれを阻害する大きな要因の一つとなる。
加えて、古い施設等では、配管内部に錆が発生している。そうした錆びている配管内部を、単純に陽イオン界面活性剤及び対イオン剤からなる流れ促進剤を使用して熱媒を通ずると、配管内部が錆びることによりその内側の表面積が増大しているので、より多くの流れ促進剤が配管内部に吸着することになり、十分な濃度を確保できなくなり、結果として、流れ促進剤としての効果が持続しないこととなる。
【0007】
この流れ促進剤に対して、単純に、如何なる腐食抑制剤もそれを選んで併用することにより流れ促進機能が図れるものではない。
また、空調設備の配管内部の状況は、非常に様々であり、古い施設では上記したような問題もあり、単純に流れ促進剤に腐食抑制剤を併用しただけで、流れ促進機能を持続することは、実機の空調システムでは、難しく、その効果を発揮しにくい。すなわち、古い施設等での流れ促進剤の吸着対策等が施され、流れ促進剤の濃度低下(流れ促進機能の低下)対策が施されていないと、陽イオン界面活性剤と対イオン(サリチル酸塩等)による単なる流れ促進機能だけでは、腐食抑制機能としては、不十分であり、長期に渡り閉鎖系で使用し、冷温水式の空調システムにおける熱媒である冷温水の抗力を減少させたまま維持することは困難である。こうした中で、省エネルギーが図られ、かつ、システム及び環境への配慮にした技術の開発が強く求められている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、冷暖房を扱うことができる冷温水式の空調システムにおける熱媒である冷温水の抗力を減少ささせ、長期に渡り閉鎖系で使用しうる方法を開発すべく種々検討を重ね、流体用流れ促進剤、特に好ましくは、N,N−ビス(末端ヒドロキシ置換アルキレン)−高級アルキル又は高級アルケニル置換アンモニウム塩とそれと対イオンとなるサリチル酸塩と共に、モリブデン酸ナトリウム等のモリブデン酸塩又は亜硝酸ナトリウム等の亜硝酸塩を、冷温水に添加すると移送管内の冷温水の抗力を顕著に減少するのに加えて、腐食抑制効果を奏することができ、省エネ効果と共に装置の耐久性の向上を同時に図れることを見出し、本発明を完成した。
また、空調システムの配管に銅を使用している場合にも対応しうるよう、銅の防錆力を強化するためにベンゾトリアゾール(BTA)系化合物を微量添加させ、鉄、銅に対して同時に腐食抑制を図ると共に流れ促進せしめることにも成功した。
【0009】
本発明のその他の目的、特徴、優秀性及びその有する観点は、以下の記載より当業者にとっては明白であろう。しかしながら、以下の記載及び具体的な実施例等の記載を含めた本件明細書の記載は本発明の好ましい態様を示すものであり、説明のためにのみ示されているものであることを理解されたい。本明細書に開示した本発明の意図及び範囲内で、種々の変化及び/又は改変(あるいは修飾)をなすことは、以下の記載及び本明細書のその他の部分からの知識により、当業者には容易に明らかであろう。本明細書で引用されている全ての特許文献及び参考文献は、説明の目的で引用されているもので、それらは本明細書の一部としてその内容はここに含めて解釈されるべきものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明により、冷温水式の空調システムにおいて、流体用流れ促進剤とモリブデン酸塩又は亜硝酸塩を含有する防錆剤とを配合してある腐食抑制性流れ促進剤を添加した冷温水、特に棒状ミセルを形成する界面活性剤とモリブデン酸塩又は亜硝酸塩とを添加した冷温水を、冷熱媒移送管及び放熱器内に流通せしめることを特徴とする省エネルギー型の冷温水式冷暖房方法及びそのための装置が提供される。
本発明の目的は、冷温水発生地点から放熱地点までの熱媒移送区間(熱媒輸送セクション)で、低いポンプ動力で移送でき、このためポンプなど所要動力を大幅に削減したり、広い地域を対象としてシステム装置の効率化を図り、さらに長期間の使用にあたってもより問題がなく、またメインテナンスを大幅に軽減することにある。
【0011】
本明細書中、「流体用流れ促進剤」とは、流体の管内での流れがよりスムーズになるあるいは該流体の管内での流れに抗する力を低下せしめることができる機能を有する物質あるいは組成物を指し、公知のもののうちから選ばれることができるが、好ましくは界面活性剤を成分として含有するものが挙げられ、より好ましくは少なくとも界面活性剤と対イオン剤とを含有するものが挙げられる。
該界面活性剤としては、陽イオン界面活性剤として当業者に知られたもののうちから選ばれることができ、特に好ましくは流体中で棒状ミセルを形成する界面活性剤が挙げられ、例えば、次式:
【0012】
【化3】
Figure 0004748290
【0013】
(式中、R1 は炭素数12〜26個のアルキル基又は炭素数12〜26個のアルケニル基で、R2 は炭素数1〜4個のアルキル基又はヒドロキシ基で置換された炭素数1〜4個のアルキル基で、Xは1〜4の整数で、Yは1〜4の整数で、Aは陰イオンを表わす。)の化合物である。より好ましいものとしては、次式:
【0014】
【化4】
Figure 0004748290
【0015】
(式中、R1 はオレイル基で、R2 はメチル基で、Xは2の整数で、Yは2の整数で、Aは塩素又は臭素を表わす。)の化合物である。
該対イオン剤としては、好ましくはサリチル酸塩が挙げられ、特に好ましくはサリチル酸ナトリウム塩あるいはサリチル酸カリウム塩である。
かくして、好ましい流体用流れ促進剤としては、
【0016】
【化5】
Figure 0004748290
【0017】
(式中、R1 は炭素数12〜26個のアルキル基又は炭素数12〜26個のアルケニル基で、R2 は炭素数1〜4個のアルキル基又はヒドロキシ基で置換された炭素数1〜4個のアルキル基で、Xは1〜4の整数で、Yは1〜4の整数で、Aはハロゲン、例えば塩素、臭素などの陰イオンを表し、Bはサリチル酸塩、例えばサリチル酸アルカリ金属塩を表す。ただしアンモニウム塩成分とサリチル酸塩成分は任意の割合であってよい。)を含有する。さらに好ましい流体用流れ促進剤は、
【0018】
【化6】
Figure 0004748290
【0019】
(式中、R1 は炭素数16〜20個のアルケニル基で、R2 は炭素数1〜2個のアルキル基で、Xは1〜2の整数で、Yは1〜2の整数で、Aはハロゲン、例えば塩素、臭素などを表し、Bはサリチル酸アルカリ金属塩、例えばサリチル酸ナトリウム塩、サリチル酸カリウム塩などを表す。ただしアンモニウム塩成分とサリチル酸塩成分は任意の割合であってよい。)を含有する。特に好ましくは流体用流れ促進剤は、
【0020】
【化7】
Figure 0004748290
(式中、R1はオレイル基で、R2はメチル基で、Xは2の整数で、Yは2の整数で、Aはハロゲン、例えば塩素、臭素などを表し、Bはサリチル酸ナトリウム塩あるいはサリチル酸カリウム塩などを表す。ただしアンモニウム塩成分とサリチル酸塩成分は任意の割合であってよい。)を含有する。
【0021】
流体用流れ促進剤は、例えば、(1)サリチル酸ナトリウムあるいはサリチル酸カリウムと、(2)オレイルビスヒドロキシエチルメチルアンモニウムクロライドとを少なくとも含有するものである。上記式中、Bは対イオン成分で、それ以外の部分は界面活性剤成分である。上記流体用流れ促進剤のうち界面活性剤成分としては、例えばオレイルビスヒドロキシエチルメチルアンモニウムクロライド(「エソカード(Eth.O/12」、帯電防止剤として市販されている)などが挙げられ、対イオン成分としては、例えばサリチル酸ナトリウム塩などが挙げられる。流体用流れ促進剤には、消泡剤などを配合することもできる。
消泡剤としては、例えば市販のものを用いることができるが、これらに限定されない。
【0022】
本発明の代表的な冷温水式の空調システムでは、熱源地点と放熱地点との間の直径約5〜1000mm、好ましくは約10〜500mmの熱媒移送管内に、液温約1〜90℃、好ましくは約2〜70℃であり、流体用流れ促進剤を約50〜3000ppm、好ましくは約100〜1200ppm、すなわち該アンモニウムイオン成分とサリチル酸塩成分それぞれ約50〜3000ppm、好ましくは約100〜1200ppm含有し、さらにモリブデン酸塩又は亜硝酸塩を含有する防錆剤を含有している冷温水を壁面せん断速度約450〜40,000γ(1/s)、好ましくは約500〜35,000γ(1/s)で流通せしめることを特徴としている。
【0023】
熱媒としての冷温水の移送管の直径は、好ましくは約5〜1000mm、さらに好ましくは約10〜500mmであり、この範囲より小さい場合は熱媒の送水能力に不足を生じ十分な熱媒の供給が困難となり、さらにこの範囲を越えると配管コストが高くなりすぎるという問題が生じる。本発明の流体用流れ促進剤である該アンモニウムイオン成分(界面活性剤成分)は、約50〜3000ppm、好ましくは約100〜1200ppm含有せしめることができ、この範囲より少ないと、抗力減少効果が不満足となり、またこの範囲を越えても抗力減少効果の割りにはそれの使用量の増大によるコスト上昇が問題となる。移送管における熱媒としての冷温水の流通は、壁面せん断速度約450〜40,000γ(1/s)、好ましくは約500〜35,000γ(1/s)で行なうのがよいが、そうすることにより熱媒の抗力減少効果が良好となるばかりでなく、熱媒の熱エネルギー・ロスが防止できる。この範囲よりも低いと、効果は低くなり、移送途中における熱媒の熱エネルギー・ロスの問題を生じる。またこの範囲を越えると、熱媒の熱エネルギー・ロスが急激に増大する。
一方熱媒温水から放熱を行ないたい場合、放熱地点(例えば一般家庭のヒーター部など)で配管径が5〜20mmの場合、1,000γ(1/s)未満の壁面せん断速度又は40,000γ(1/s)を越える壁面せん断速度で通過させると、熱媒の熱エネルギー・ロスが増大し、結果として放熱効果が増大しヒーターとしては優れたものとなることには留意する必要がある。
【0024】
モリブデン酸塩としては、防錆剤として使用することが知られたものや市販のものの中から選んで使用することができるが、好ましくは例えばモリブデン酸ナトリウム塩、モリブデン酸カリウム塩、モリブデン酸リチウム塩、モリブデン酸カルシウム塩、モリブデン酸アンモニウム塩などが挙げられ、特に好適にはモリブデン酸ナトリウムあるいはモリブデン酸リチウムである。
また、亜硝酸塩としては、亜硝酸ナトリウム、亜硝酸カリウム、亜硝酸リチウムなどが挙げられる。
本発明の腐食抑制性流れ促進剤には、さらにベンゾトリアゾール系腐食抑制剤を含有せしめることができる。該ベンゾトリアゾール系腐食抑制剤としては、おもに銅の腐食を抑制するために使用することが知られたものや市販のものの中から選んで使用することができ、例えばベンゾトリアゾール、トリルトリアゾール、ナフトトリアゾール、ベンゾトリアゾールカルボン酸及びそのメチル、ブチル、オクチルなどを含めたアルキルエステル、5、5−ビスベンゾトリアゾール、5−ニトロベンゾトリアゾール、フェナジノトリアゾール、5−ヘキシルベンゾトリアゾール、5−クロロベンゾトリアゾール、1−(2,3−ジヒドロキシプロピル)ベンゾトリアゾール、1−(2、3−ジカルボキシプロピル)ベンゾトリアゾール、[1,2,3−ベンゾトリアゾリル−1−メチル][1,2,4−トリアゾール−1−メチル][2−エチルヘキシル]アミン、ビス[(1−ベンゾトリアゾリル) メチル]ホスホン酸、3−アミノ−1、2、4−トリアゾール、N−(シクロヘキシル)−N,N−ジエタノールアミン、それらのナトリウム塩、カリウム塩などの塩などが挙げられる。
【0025】
モリブデン酸塩は、通常の腐食抑制剤として一般的に利用されてはいるが、高価であり、また単独での使用だと高い添加量を必要とするため、従来は、何種類かの腐食抑制剤と併用することによってそのモリブデン酸塩の腐食抑制活性を利用してきたに止まる。
モリブデン酸塩を流れ促進剤と併用しての腐食抑制の原理としては、モリブデン酸塩がパイプ管内に酸化皮膜を形成せしめて、腐食抑制を行い、かつ、界面活性剤の吸着の相乗効果により、腐食機能をもたらしていると思われる。流体用流れ促進剤をモリブデン酸塩と併用することにより、常に腐食抑制されることになりパイプ内部の腐食進行がなくなり、長期的に流れ促進機能を維持できる。
流れ促進剤に対し、熱媒中の濃度がモリブデン酸塩10〜3000ppm程度、より好ましくは20〜1500ppm程度、さらに好ましくは25〜1000ppm程度、特に好ましくは30〜700ppm程度となるように投入すれば、十分な腐食抑制機能を発揮し、かつ、流れ促進機能を長期的に保持できる。
また、熱媒中に亜硝酸塩を防錆剤として添加する場合は、熱媒の液温(使用温度)が2〜30℃(冷水)のものに対しては、50〜3000ppm程度、より好ましくは80〜1500ppm程度、さらに好ましくは100〜1000ppm程度であり、また、熱媒の液温(使用温度)が30〜70℃(温水)のものに対しては、80〜5000ppm程度、より好ましくは100〜3000ppm程度、さらに好ましくは100〜2000ppm程度である。
ベンゾトリアゾール系腐食抑制剤は流れ促進剤に熱媒中の濃度が0.5〜100ppm程度、より好ましくは0.5〜50ppm程度、さらに好ましくは1〜30ppm程度となるように投入すれば、銅に対しても十分な腐食抑制機能を発揮し、かつ、流れ促進機能を長期的に保持できる。
【0026】
【実施例】
以下に実施例を掲げ、本発明を具体的に説明するが、この実施例は単に本発明の説明のため、その具体的な態様の参考のために提供されているものである。これらの例示は本発明の特定の具体的な態様を説明するためのものであるが、本願で開示する発明の範囲を限定したり、あるいは制限することを表すものではない。本発明では、本明細書の思想に基づく様々な実施形態が可能であることは理解されるべきである。
全ての実施例は、他に詳細に記載するもの以外は、標準的な技術を用いて実施したもの、又は実施することのできるものであり、これは当業者にとり周知で慣用的なものである。
【0027】
実施例1:
図1に示す冷温水式の空調システムを用いた。図1中、冷温水発生機(ヒートポンプ)1と高架タンク2とを熱媒移送配管3で結んで、熱媒(冷温水)の抗力減少化効果及び腐食性向についてテストした。
図1に示された装置には、電磁流量計4及び差圧計測器(U字管マノメーター)5が設けられ、それぞれ各流量の測定及びタップ間直管部区間Lの圧力損失を測定できる。循環ポンプ6をインバータ7で周波数変化させて、各流量、各温度及び添加された流体用流れ促進剤とモリブデン酸塩又は亜硝酸塩を含有する防錆剤の影響を調べた。図中、8は調温装置、T.Cは温度計である。
冷温水発生機(熱源)1としては、吸収式冷温水発生機(ヒートポンプ)を使用した。循環ポンプ6は、S型片吸込渦巻きポンプ1.5kwを使用し、熱媒移送配管3のパイプ径は20mmのものを使用した。熱媒移送配管3のパイプの総延長は220mであった。該空調システム中の保有水量はおおよそ1.54立方メートルである。インバーター7は汎用インバーター2.2kwのものを使用し、冷温水の温度範囲は冷水7〜10℃とし、温水50℃とした。
【0028】
水道水に、流体用流れ促進剤としてオレイルビスヒドロキシエチルメチルアンモニウムクロライド(「エソカード(Eth.O/12)」、商品名:ライオン(株)社製の帯電防止剤)を500ppm、そして対イオン成分としてサリチル酸ナトリウム塩を500ppmの同量添加した。得られたEth.O/12+サリチル酸ナトリウム溶液に、防錆剤としてモリブデン酸ナトリウムを添加し、抗力低減効果(drag reduction:DR)に及ぼす影響を調べた。
実験は、先ず最初に水道水を使用し、実際に稼働している状態として運転し、インバーターによるモーターの回転数制御を行い、各周波数毎のポンプのモーターの回転数制御を行い、ポンプの各回転数毎のポンプの吐出圧力、熱媒(冷温水)の温度、流速(u[m/s])を測定した。
次に流体用流れ促進剤を添加した水道水、流体用流れ促進剤とモリブデン酸ナトリウムを添加しもので同様に測定した。またインバーターを用いて周波数を下げて行き、流速が水道水の時と同じになるように設定し、その時の電流値を比較し、節減量を求めた。
【0029】
得られた結果を、図2〜3に示す。
図2及び図3より、本発明の腐食抑制性流れ促進剤、すなわち、防錆剤としてモリブデン酸ナトリウムを添加した場合、モリブデン酸ナトリウムの添加量が増加するに従い、DR効果(DR%)が大きくなっていることがわかる。特に、450ppm以上添加すると、7〜50℃の広範囲の温度領域において非常に高いDR効果が発揮されることが明らかである。
【0030】
実施例2:
実施例1と同様に図1に示す冷温水式の空調システムを用いた。
循環ポンプ6をインバータ7で周波数変化させて、各流量、各温度及び添加された流体用流れ促進剤と亜硝酸塩を含有する防錆剤の影響を調べた。
冷温水の温度範囲は冷水9℃とし、温水50℃とした。
【0031】
水道水に、流体用流れ促進剤としてオレイルビスヒドロキシエチルメチルアンモニウムクロライド(「エソカード(Eth.)O/12」、商品名:ライオン(株)社製の帯電防止剤)を500ppm、そして対イオン成分としてサリチル酸ナトリウム塩を500ppmの同量添加した。得られたEth.O/12+サリチル酸ナトリウム溶液に、防錆剤として亜硝酸ナトリウムを添加し、抗力低減効果(drag reduction:DR)に及ぼす影響を調べた。
実験は、先ず最初に水道水を使用し、実際に稼働している状態として運転し、インバーターによるモーターの回転数制御を行い、各周波数毎のポンプのモーターの回転数制御を行い、ポンプの各回転数毎のポンプの吐出圧力、熱媒(冷温水)の温度、流速(u[m/s])を測定した。
次に流体用流れ促進剤を添加した水道水、流体用流れ促進剤と亜硝酸ナトリウムを添加しもので同様に測定した。またインバーターを用いて周波数を下げて行き、流速が水道水の時と同じになるように設定し、その時の電流値を比較し、節減量を求めた。
【0032】
得られた結果を、図4〜5に示す。
図4及び図5より、本発明の腐食抑制性流れ促進剤、すなわち、防錆剤が亜硝酸ナトリウムの場合も、添加量が増加するに従い、特に平均流速が1〜1.5m/s前後でDR効果が大きくなっていることが判る。
液温9℃においては、亜硝酸ナトリウム添加量が100〜1500ppmで、可成りのDR効果が認められ、液温50℃においては、それが100〜1500ppmで非常に高いDR効果が発揮されることが明らかとなった。
【0033】
実施例3
次に、腐食抑制剤としてベンゾトリアゾール(BTA)を添加し、実施例1と同様にして、DR効果に及ぼす影響を調べた。ただし、流れ促進剤としては、Eth.O/12(500ppm)+サリチル酸ナトリウム(500ppm)溶液を使用している。
9℃及び50℃付近での測定結果を、図6〜7に示す。
すなわち、低温(9℃)、高温(50℃)ともにベンゾトリアゾール腐食抑制剤の添加によってはDR効果には影響を与えていないことが観察された。
【0034】
実施例4
▲1▼.流れ促進剤(Eth.O/12)(500ppm)+サリチル酸ナトリウム(300ppm))を含む水溶液、▲2▼.流れ促進剤(Eth.O/12)(500ppm)+サリチル酸ナトリウム(300ppm)+モリブデン酸ナトリウム(150ppm))を含む水溶液、▲3▼.流れ促進剤(Eth.O/12)(500ppm)+サリチル酸ナトリウム(300ppm)+モリブデン酸ナトリウム(100ppm)+ベンゾトリアゾール(5ppm))を含む水溶液、▲4▼.流れ促進剤(Eth.O/12)(500ppm)+サリチル酸ナトリウム(300ppm)+亜硝酸ナトリウム(750ppm))を含む水溶液、▲5▼.流れ促進剤(Eth.O/12)(500ppm)+サリチル酸ナトリウム(300ppm)+亜硝酸ナトリウム(750ppm)+ベンゾトリアゾール(25ppm)を含む水溶液、の各500mlを各々500ml容量のビーカ内に入れ、さらに各々のビーカ中に鉄及び銅のテストピース(各31cm)を投入した後、マグネットスターラを用いて水温60℃に設定し、ある程度の水の流れを与えながら、9日間浸漬し、水溶液中の鉄と銅の濃度及び鉄と銅の腐食速度(MDD)を測定して、各テストピースの腐食性を評価した。その結果を、表1に示した。
【0035】
【表1】
Figure 0004748290
【0036】
表1に示す結果から、Eth.O/12+サリチル酸ナトリウムのみでは、鉄、銅ともに腐食する傾向が認められる。
Eth.O/12+サリチル酸ナトリウム+モリブデン酸ナトリウムでは、鉄に対しての防錆効果はあるが、銅に対しては腐食する傾向がある。
Eth.O/12+サリチル酸ナトリウム+モリブデン酸ナトリウム+BTAは、銅に対しても良好な防錆効果が認められる。
防錆剤の亜硝酸ナトリウムについても、BTAが添加されたものの方が、鉄、銅に対してともに防錆効果が認められる。
【0037】
以上の結果より、流体用流れ促進剤、すなわち、Eth.O/12+サリチル酸ナトリウムに、防錆剤として、モリブデン酸塩、特にはモリブデン酸ナトリウム塩を添加して配合すると、低温から50℃付近までの使用、さらには70℃を越える領域での使用に於いてDR効果を上昇させるかあるいはDR効果に及ぼす影響は殆どなく、一方で配管に対する腐食抑制効果が期待できる。
また、ベンゾトリアゾール(BTA)系腐食抑制剤を使用することが可能であるので、銅の腐食抑制を図ることもできる。
【0038】
【発明の効果】
流体用流れ促進剤をモリブデン酸塩又は亜硝酸塩と共に併用することにより、常に腐食抑制されることになりパイプ内部の腐食進行がなくなり、長期的に流れ促進機能を維持でき、冷温水を扱う冷熱媒移送管の保守管理の改善を図ることができる。
さらに、ベンゾトリアゾール系腐食抑制剤を配合添加することにより、銅を使用した配管でのパイプ内部の腐食進行を抑制することが可能で、長期にわたり流れ促進機能を維持でき、保守管理の改善も図ることができる。
本発明により、長期間安定的に使用でき、低温から高温にわたる広い範囲で摩擦抵抗などを低減できる添加剤が提供できる。オフィスビル、工場、病院、デパート、ホテル、公共施設等では空調設備だけでなく、各種の加熱・冷却系、地域冷暖房システムに利用できる。
本発明は、前述の説明及び実施例に特に記載した以外も、実行できることは明らかである。上述の教示に鑑みて、本発明の多くの改変及び変形が可能であり、従ってそれらも本件添付の請求の範囲の範囲内のものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】ヒートポンプを使用したDR効果評価の為に使用される装置の概説図である。
【図2】7〜10℃付近でのモリブデン酸ナトリウムのDR効果に及ぼす影響を表すグラフ図である。
【図3】50℃付近でのモリブデン酸ナトリウムのDR効果に及ぼす影響を表すグラフ図である。
【図4】9℃付近での亜硝酸ナトリウムのDR効果に及ぼす影響を表すグラフ図である。
【図5】50℃付近での亜硝酸ナトリウムのDR効果に及ぼす影響を表すグラフ図である。
【図6】9℃付近でのベンゾトリアゾール系防錆剤のDR効果に及ぼす影響を表すグラフ図である。
【図7】50℃付近でのベンゾトリアゾール系防錆剤のDR効果に及ぼす影響を表すグラフ図である。

Claims (14)

  1. 流体用流れ促進剤にモリブデン酸塩又は亜硝酸塩を含有する防錆剤を添加混合してなる冷温水用腐食抑制性流れ促進剤であり、かつ前記流体用流れ促進剤が界面活性剤と対イオン剤とからなり、そして前記界面活性剤が、次式の成分
    Figure 0004748290
    (式中、R1 は炭素数12〜26個のアルキル基又は炭素数12〜26個のアルケニル基で、R2 は炭素数1〜4個のアルキル基又はヒドロキシ基で置換された炭素数1〜4個のアルキル基で、Xは1〜4の整数で、Yは1〜4の整数で、Aは陰イオンを表わす。)を含有することを特徴とする冷温水用腐食抑制性流れ促進剤。
  2. 流体用流れ促進剤界面活性剤が、次式の成分
    Figure 0004748290
    (式中、R1 はオレイル基で、R2 はメチル基で、Xは2で、Yは2で、Aは塩素又は臭素を表わす。)を含有することを特徴とする請求項1に記載の冷温水用腐食抑制性流れ促進剤。
  3. 対イオン剤が、サリチル酸塩であることを特徴とする請求項1又は2に記載の冷温水用腐食抑制性流れ促進剤。
  4. 対イオン剤が、サリチル酸ナトリウム塩あるいはサリチル酸カリウム塩を含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の冷温水用腐食抑制性流れ促進剤。
  5. モリブデン酸塩が、モリブデン酸ナトリウム塩あるいはモリブデン酸リチウム塩であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の冷温水用腐食抑制性流れ促進剤。
  6. 亜硝酸塩が、亜硝酸ナトリウム塩、亜硝酸カリウム及び亜硝酸リチウム塩から成る群から選ばれたものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の冷温水用腐食抑制性流れ促進剤。
  7. ベンゾトリアゾール系腐食抑制剤を含有してなり、かつ同ベンゾトリアゾール系腐食抑制剤が、ベンゾトリアゾール、トリルトリアゾール、ナフトトリアゾール、ベンゾトリアゾールカルボン酸及びそのメチル、ブチル、オクチルを含めたアルキルエステル、5、5−ビスベンゾトリアゾール、5−ニトロベンゾトリアゾール、フェナジノトリアゾール、5−ヘキシルベンゾトリアゾール、5−クロロベンゾトリアゾール、1−(2,3−ジヒドロキシプロピル)ベンゾトリアゾール、1−(2、3−ジカルボキシプロピル)ベンゾトリアゾール、[1,2,3−ベンゾトリアゾリル−1−メチル][1,2,4−トリアゾール−1−メチル][2−エチルヘキシル]アミン、ビス[(1−ベンゾトリアゾリル)メチル]ホスホン酸、3−アミノ−1、2、4−トリアゾール、N−(シクロヘキシル)−N,N−ジエタノールアミン及びそれらの塩から成る群から選ばれたものであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の冷温水用腐食抑制性流れ促進剤。
  8. 流れ促進剤を含有する熱媒が、請求項1又は2記載の界面活性剤を100〜1200ppm、とサリチル酸塩成分を100〜1200ppm含有し、さらにモリブデン酸塩を20〜1500ppm含有することを特徴とする腐食抑制性冷温水用熱媒。
  9. 流れ促進剤を含有する熱媒が、請求項1又は2記載の界面活性剤を100〜1200ppm、とサリチル酸塩成分を100〜1200ppm含有し、さらにモリブデン酸塩を30〜700ppm含有することを特徴とする腐食抑制性冷温水用熱媒。
  10. 流れ促進剤を含有する熱媒が、請求項1又は2記載の界面活性剤を100〜1200ppm、とサリチル酸塩成分を100〜1200ppm含有し、かつ熱媒の液温が2〜30℃であり、さらに亜硝酸塩100〜1500ppm含有することを特徴とする腐食抑制性冷温水用熱媒。
  11. 流れ促進剤を含有する熱媒が、請求項1又は2記載の界面活性剤を100〜1200ppm、とサリチル酸塩成分を100〜1200ppm含有し、かつ熱媒の液温が2〜30℃であり、さらに亜硝酸塩100〜1000ppm含有することを特徴とする腐食抑制性冷温水用熱媒。
  12. 流れ促進剤を含有する熱媒が、請求項1又は2記載の界面活性剤を100〜1200ppm、とサリチル酸塩成分を100〜1200ppm含有し、かつ熱媒の液温が30〜70℃であり、さらに亜硝酸塩100〜3000ppm含有することを特徴とする腐食抑制性冷温水用熱媒。
  13. 流れ促進剤を含有する熱媒が、請求項1又は2記載の界面活性剤を100〜1200ppm、とサリチル酸塩成分を100〜1200ppm含有し、かつ熱媒の液温が30〜70℃であり、さらに亜硝酸塩500〜2000ppm含有することを特徴とする腐食抑制性冷温水用熱媒。
  14. 流れ促進剤を含有する熱媒が、請求項1又は2記載の界面活性剤を100〜1200ppm、とサリチル酸塩成分を100〜1200ppm含有し、さらにベンゾトリアゾール1〜30ppmを含有することを特徴とする腐食抑制性冷温水用熱媒。
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