JP4748089B2 - 複合型混合導電体 - Google Patents

複合型混合導電体 Download PDF

Info

Publication number
JP4748089B2
JP4748089B2 JP2007089012A JP2007089012A JP4748089B2 JP 4748089 B2 JP4748089 B2 JP 4748089B2 JP 2007089012 A JP2007089012 A JP 2007089012A JP 2007089012 A JP2007089012 A JP 2007089012A JP 4748089 B2 JP4748089 B2 JP 4748089B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oxygen
composite
mixed conductor
conductor
phase
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007089012A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008251266A (ja
Inventor
智行 齊藤
篤志 人見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP2007089012A priority Critical patent/JP4748089B2/ja
Publication of JP2008251266A publication Critical patent/JP2008251266A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4748089B2 publication Critical patent/JP4748089B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
  • Hydrogen, Water And Hydrids (AREA)
  • Conductive Materials (AREA)
  • Fuel Cell (AREA)

Description

本発明は、複合型混合導電体、より詳しくは酸素透過膜として用いられる複合型混合導電体に関する。
水素は、石油精製、アンモニア合成、メタノール合成等に使用される化学工業の基幹原料である。また、近年では、水素を燃料とする燃料電池が、エネルギーの利用効率が高く、しかも有害物質を殆ど排出しない点で、省エネルギーや環境保護の観点から注目されている。そのため、水素の需要は年々大きくなっており、このような要求に応えるべく、水素を効率よく製造するための方法が検討されている。
水素の製造方法の一つとして、燃料である天然ガス中の炭化水素(例えば、メタン)の酸化を部分的に生じさせて水素を発生させる部分酸化改質反応が知られている。この方法は、発熱反応であるためエネルギー効率が良く、起動時間も短いといった利点を有することから、水素の生成に関しては効率の良い方法であると言える。しかし、この部分酸化改質反応においては、高濃度の水素を得るために、純度の高い酸素を用いる必要がある。そのため、高純度の酸素を準備するための複雑な工程が必要であり、またそのためにコストが高くなる等、酸素を準備する段階に改良の余地があった。
このような状況下、下記特許文献1には、酸素イオン導電相がガドリニウム添加セリウム酸化物からなり、電子導電相がスピネル型Fe複合酸化物からなる複合体型混合導電体が開示されている。このような複合型混合導電体(複合酸化物イオン混合伝導体組成物)は、酸素イオンと電子を同時に移動させることによって空気から酸素を分離する酸素透過膜として機能するため、これを用いることで部分酸化改質反応に用いる酸素を容易に製造することが可能となる。
国際公開第2003/084894号パンフレット
上述したような複合型混合導電体からなる酸素透過膜は、通常、酸素の製造において800〜1000℃程度の温度で使用される。ところが、従来の酸素透過膜は、このような温度で長時間使用を続けると、膜中でボイドが発生したり、空気側で異相が析出したりして経時的な劣化が生じ、その酸素透過能が徐々に低下し易い傾向にあった。
そこで、本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、経時劣化が小さい酸素透過膜を形成し得る複合型混合導電体を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明者らが従来の複合型混合導電体からなる酸素透過膜において経時的な劣化が生じ易い原因について詳細に検討を行ったところ、従来の酸素透過膜では、使用時の高温により膜中で陽イオン拡散が生じており、これが膜中のボイドや異相の発生の一つの原因となっていた。このような知見に基づき、本発明者らは、複合型混合導電体を、高温条件でも陽イオン拡散が生じ難い緻密な構造が得られるような組成とすることで、酸素透過膜とした場合の経時劣化を抑制できるようになることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明の複合型混合導電体は、Ce−Re−O系の組成(但し、ReはY又は希土類元素である)を有する複合酸化物からなる酸素イオン伝導相と、N−Ti−O系の組成(但し、Nは、Ba、Ca又はSrである)を有するペロブスカイト型の複合酸化物からなる電子伝導相とを有することを特徴とする。
本発明の複合型混合導電体は、上記特定の組成を有する酸素イオン伝導相と電子伝導相とが組み合わされたものであるため、酸素透過膜を形成した場合に優れた酸素透過能を発揮し得るものである。また、本発明の複合型混合導電体は、上記の酸素イオン伝導相及び電子伝導相からなることから、その製造時に、実用時の温度に比べて大幅に高い温度で焼成を行うことができる。そのため、かかる複合型混合導電体は、高温焼成により緻密な複合構造を有しており、実用時の温度程度では陽イオン拡散を生じ難い。その結果、本発明の複合型混合導電体から得られた酸素透過膜は、経時的な劣化が小さいものとなる。
これに対し、上記特許文献1では、電子伝導相がスピネル型Fe複合酸化物からなるため、その結晶構造を形成するために焼成温度を高くできい。したがって、これらの複合型混合導電体は、その製造時に実用温度と比べてそれほど高くない温度で焼成することが必要であり、その結果、使用時の温度条件でも陽イオン拡散が容易に生じるようになっていると考えられる。
本発明の複合型混合導電体における酸素イオン伝導相に含まれるReで表される元素としては、Sm、Nd、Gd、La及びYからなる群より選ばれる少なくとも1種の元素が好ましい。これらの希土類元素は、本発明の複合型混合導電体において、優れた酸素透過能を付与することができるほか、上記のような要因に基づく経時劣化を更に良好に抑制することができる。
さらに、本発明の複合型混合導電体は、電子伝導相の体積比率が30体積%以下であると好ましい。このような比率で酸素イオン伝導相と電子伝導相を有する混合導電体は、酸素イオンの移動が極めて良好に生じ、優れた酸素透過能を有することができる。
本発明によれば、経時劣化が少ない酸素透過膜を形成し得る複合型混合導電体を提供することが可能となる。
以下、必要に応じて図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
好適な実施形態に係る複合型混合導電体は、Ce−Re−O系の組成(但し、ReはY又は希土類元素である)を有する複合酸化物からなる酸素イオン伝導相と、N−Ti−O系の組成(但し、Nは、Ba、Ca又はSrである)を有するペロブスカイト型の複合酸化物からなる電子伝導相とを有する。
酸素イオン伝導相を構成する複合酸化物としては、具体的には、一般式Ce1−xRe2−δで表されるものが挙げられる。この一般式中、xは0〜0.5であり、0.05〜0.3であると好ましい。また、δは組成式全体の電荷が中性となるように選択される値である。希土類元素としては、Sm、Nd、Gd、La及びYからなる群より選ばれる少なくとも1種の元素が好ましく、Gd又はSmがより好ましく、Smが特に好ましい。この複合酸化物は、蛍石型面心立方晶の結晶構造を有すると好ましい。
また、電子伝導相を構成する複合酸化物としては、一般式NTiO(Nは、Ba、Ca又はSrである)で表され、ペロブスカイト型の結晶構造を有するものが挙げられる。
上記のような酸素イオン伝導相及び電子伝導相を有する複合型混合導電体においては、酸素イオン伝導相を構成する結晶粒と、電子伝導相を構成する結晶粒とが均一に分散されており、これらの結晶粒同士が焼結によって結合されている。複合型混合導電体におけるこれらの結晶粒の平均粒径は、1μm以下であると好ましく、0.5μm以下であるとより好ましい。複合型混合導電体がこのような緻密な複合構造を有することで、陽イオン拡散が抑制されて劣化が生じ難くなるほか、酸素の透過に寄与するサイトを多数有するようになって、優れた酸素透過能が得られるようになる。
また、複合型混合導電体においては、電子伝導相の体積比率が、全体積中、30体積%以下であると好ましく、27体積%以下であるとより好ましい。この電子伝導相の体積比率が30体積%以下であると、酸素透過膜を形成した場合に優れた酸素透過能が得られ易い。ただし、電子伝導相の体積比率が小さすぎると、酸素イオンの移動に伴う電子移動が生じ難くなるため、十分な酸素透過能が得られなくなる場合がある。したがって、このような不都合を避ける観点からは、電子伝導相の体積比率は10体積%以上とすることが好ましい。
次に、上記の構成を有する複合型混合導電体の製造方法の好適な実施形態について説明する。
まず、酸素イオン導電相を形成するための複合酸化物は、例えば、次のようにして調製する。すなわち、まず、イオン伝導相の原料であるCe酸化物(例えばCeO)と希土類元素の酸化物(Smの場合、例えばSm)とを、所望の組成の複合酸化物が得られる混合比となるように秤量し、これらをボールミル等を用いて混合する。この際、水を添加してもよい。
次に、得られた混合物を乾燥して得られた粉末を、ペレット状に成形してから、電気炉等を用いて1500〜1700℃程度で熱処理する。熱処理温度は、複合酸化物が確実に得られ、しかも焼結が進行しない程度の条件を選択することが好ましい。この熱処理により、Ce及び希土類元素を含有する複合酸化物が得られる。そして、熱処理後のペレットを粉砕することにより、酸素イオン伝導相形成用の複合酸化物の粉末を得る。この際、緻密な構造を有する複合型混合導電体が得られるように、粉末の比表面積が20m/g以上となるようにすることが好ましく、30m/g以上となるようにすることがより好ましい。
また、電子伝導相を形成するための複合酸化物は、NTiOで表されるペロブスカイト型の複合酸化物を製造する公知の方法によって製造することができる。具体的には、例えば、Nで表される金属の原料化合物(水酸化物や当該金属を含む塩等)と、チタンの原料化合物(酸化物、水酸化物等)とを用い、固相法、水熱法、ゾルゲル法等を実施することによって得ることができる。このようにして得られた複合酸化物を適宜粉砕することによって、電子伝導相形成用の複合酸化物の粉末を得る。
複合型混合導電体の製造においては、次いで、酸素イオン伝導相形成用の複合酸化物の粉末と、電子伝導相形成用の複合酸化物の粉末とを、焼成後に上述したような好適な体積比率が得られるような所定の混合比となるように秤量する。それから、これらをボールミル等を用いて混合する。この際、水を添加してもよい。混合後の混合物を乾燥して粉末を得た後、この粉末に所定のバインダーを加え、これらを混合して造粒し、顆粒を得る。それから、得られた顆粒をプレス成形等により成形して、焼成に適したペレット形状等に加工する。
その後、ペレットを熱処理してバインダーを除去した後、更に温度を上げて焼成を行うことによりペレットを焼結させる。これにより、酸素イオン伝導相及び電子伝導相を有する複合型混合導電体が得られる。焼成温度は、1300〜1500℃とすることが好ましく、1400〜1500℃とすることがより好ましい。また、焼成時間は、1〜5時間とすることが好ましい。上記のような焼成温度で焼成を行うことにより、緻密な複合構造を有する複合型混合導電体が得られる。また、この焼成温度は、酸素透過膜が通常使用される温度(800〜1000℃程度)と比べて大幅に高いため、このような焼成温度で焼結された複合型混合導電体は、酸素透過膜の実用温度程度では陽イオンの拡散を極めて生じ難いものとなる。
上述した製造方法によって得られた複合型混合導電体は、例えば、焼成により得られた焼結体を切断、研磨等することによって酸素透過膜を形成することができる。
以下、本実施形態の複合型混合導電体を部分酸化改質反応に用いる酸素透過膜に適用した例について説明する。図1は、好適な実施形態の酸素透過膜の断面構成を模式的に示す図である。図示されるように、酸素透過膜1は、酸素透過層2と、この酸素透過層2上に形成された触媒層3とからなる積層構造を有している。
この酸素透過膜1における酸素透過層2は、上述した実施形態の複合型混合導電体から構成され、酸素透過能を有する酸素透過膜として実質的に機能する。また、触媒層3は、例えば、所定の担持体の表面に金属等の触媒成分が付着した構成を有し、部分酸化改質反応を促進する。
このような酸素透過膜1を用いて部分酸化改質反応を行う場合は、例えば、酸素透過膜1の酸素透過層2側に空気を流すとともに、触媒層3側にメタン等の燃料ガスを流す。この状態において、酸素透過層2の空気側で空気中の酸素が酸素イオン化する。この酸素イオンは、酸素透過層2の酸素分圧勾配の高い空気側から低い燃料ガス側へと移送される。酸素透過層2中を伝導した酸素イオンは、触媒層3側において酸素イオン同士の結合を生じて酸素分子となるか、燃料ガス等と反応して電子を放出する。このようにして、空気側に存在する空気中の酸素が、酸素透過層2を透過して燃料ガス側で燃料ガスとの部分酸化改質反応に供される。
以上、酸素透過膜として用いられる本発明の複合型混合導電体の好適な実施形態について説明したが、上述した複合型混合導電体は、上記特定の組成を有する複合酸化物によりそれぞれ構成される酸素イオン伝導相及び電子伝導相を備えていることから、その製造時に高温での焼成が可能なものである。したがって、かかる複合型混合導電体は、高温焼成によって緻密な複合構造を有し、酸素透過膜としての実用温度程度では陽イオン拡散を生じ難いものとなる。
このように、本実施形態の複合型混合導電体は、酸素透過膜として長時間使用した場合であっても、経時的な劣化が小さく、優れた酸素透過能を維持することができる。
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
[複合型混合導電体の製造]
(実施例1〜9、比較例1〜3)
まず、酸素イオン伝導相の原料として、当該酸素イオン伝導相の組成に含まれる各金属元素の酸化物を、それぞれ所定の組成の複合酸化物が得られるように秤量し、これらをボールミルで24時間水混合した。次いで、この混合物を乾燥して得られた粉末をペレット状に成形した後、電気炉にて1600℃で熱処理した。これにより、酸素イオン伝導体を得た。そして、焼成後のペレットを粉砕して、比表面積30m/g前後の酸素イオン伝導体の粉末を調製した。また、目的とする電子伝導相の組成と同様の組成を有する電子伝導体の粉末(比表面積20m/g前後)を準備した。
次いで、上記で得られた酸素イオン伝導体粉末と電子伝導体粉末とを、所望の組成が得られるようにそれぞれ秤量した後、これらをボールミルを用いて水混合した。これを乾燥して得られた粉末に、ポリビニルアルコール(PVA)の10重量%水溶液を約6重量%となるように添加し、これを乳鉢で混ぜ合わせて顆粒を得た。得られた顆粒を油圧式ハンドプレスでφ25mm×約1mmのペレット状に成形した後、この成形体に対し、600℃、2時間、大気中で脱バインダー処理を行った。そして、成形体を、表1に示す焼成温度で3時間、大気中で焼成した。これにより、酸素イオン伝導体からなる酸素イオン伝導相、及び電子伝導体からなる電子伝導相を有し、表1に示す組成をそれぞれ有する実施例1〜9及び比較例1〜3の複合型混合導電体を得た。
なお、下記表1中、SDC15は、Ce0.85Sm0.152ーδを示し、GDC15はCe0.85Gd0.152ーδを示す。そして、表中の組成の表記において、例えば、「SDC15−15vol%CaTiO」は、酸素イオン伝導相の組成がSDC15であり、電子伝導相の組成がCaTiOであり、CaTiOの体積比率が15体積%であることを意味している。
[特性評価]
(部分酸化改質反応による劣化の評価)
実施例1〜9及び比較例1〜3の複合型混合導電体をそれぞれ用いて、図2に示す部分酸化改質装置を作製し、以下に示すようにして、各複合型混合導電体を部分酸化改質反応の酸素透過膜として用いた場合の劣化の程度を評価した。
図2に示す部分酸化改質反応装置100は、酸素透過層2及び触媒層3が積層された酸素透過膜1を挟んで酸素透過層2側に空気導入室10、触媒層3側にメタンガス導入室20を有する。この部分酸化改質反応装置100においては、酸素透過膜1における酸素透過層2が、上述した各実施例又は比較例の複合型混合導電体からそれぞれ形成され、触媒層3が、Ce0.9Pr0.12−δ−10重量%NiOから形成されている。酸素透過層2を構成する各複合型混合導電体としては、あらかじめ鏡面研磨したものを用いた。
部分酸化改質反応装置100を用いた部分酸化改質反応は、空気導入室10に空気(Air)を、メタンガス導入室20にメタンガス(CH)をそれぞれ導入し、空気導入室10に導入された空気から酸素のみを酸素透過膜1を透過させ、これをメタンガス導入室20にてメタンガスと反応させることで行った。この部分酸化改質反応は、1000℃で100時間行った。
部分酸化改質反応後の各酸素透過膜の劣化の程度を評価した結果を、表1に示す。表1中、A〜Cの評価基準は、以下に示す通りとした。
A:酸素透過速度の劣化が5%未満であり、且つ、クラックや変質等の物理的な変化が認められなかった。
B:酸素透過速度の劣化が5%以上であったか、クラックや変質等の物理的な変化が認められなかった。
C:部分酸化改質反応中に膜の気密性が保てない状態となった。
Figure 0004748089
表1より、電子伝導相がNTiO(NはCa、Ba又はSr)の組成を有する複合酸化物によって構成される実施例1〜9の複合型混合伝導体は、高温で焼成されることによって得られており、比較例1〜3の複合型混合伝導体と比べて部分酸化改質反応による劣化を生じ難いことが判明した。
(酸素透過能の評価)
実施例1〜9で得られた複合型混合導電体をそれぞれ用いた部分酸化改質反応装置(図2)を用いて同様に部分酸化改質反応を行い、これらの複合型混合導電体からなる酸素透過膜による酸素透過能の評価を行った。評価は、部分酸化改質反応によるメタンガス導入室20側のガス成分の変化を、4重極型ガス質量分析装置を用いて分析し、これにより部分酸化改質反応に供された酸素の量を算出し、得られた結果から酸素透過膜1の単位面積あたりの透過酸素速度(mol・cm−2・s−1)を導き出すことにより行った。この数値が大きいほど、酸素透過膜1(すなわち複合型混合導電体)の酸素透過能が高いことを意味する。得られた結果を表2に示す。
Figure 0004748089
表2より、実施例1〜9の複合型混合導電体においては、電子伝導相の体積比率が30体積%以下である場合(実施例1、2、4、5、8及び9)に高い酸素透過能が得られる傾向にあることが確認された。
好適な実施形態の酸素透過膜の断面構成を模式的に示す図である。 実施例で用いた部分酸化改質反応装置の構成を概略的に示す図である。
符号の説明
1…酸素透過膜、2…酸素透過層、3…触媒層。

Claims (3)

  1. Ce−Re−O系の組成(但し、ReはY又は希土類元素である)を有する複合酸化物からなる酸素イオン伝導相と、
    N−Ti−O系の組成(但し、Nは、Ba、Ca又はSrである)を有するペロブスカイト型の複合酸化物からなる電子伝導相と、を有する、
    ことを特徴とする複合型混合導電体。
  2. 前記Reが、Sm、Nd、Gd、La及びYからなる群より選ばれる少なくとも1種の元素である、ことを特徴とする請求項1記載の複合型混合導電体。
  3. 前記電子伝導相の体積比率が30体積%以下である、請求項1又は2記載の複合型混合導電体。
JP2007089012A 2007-03-29 2007-03-29 複合型混合導電体 Expired - Fee Related JP4748089B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007089012A JP4748089B2 (ja) 2007-03-29 2007-03-29 複合型混合導電体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007089012A JP4748089B2 (ja) 2007-03-29 2007-03-29 複合型混合導電体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008251266A JP2008251266A (ja) 2008-10-16
JP4748089B2 true JP4748089B2 (ja) 2011-08-17

Family

ID=39975985

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007089012A Expired - Fee Related JP4748089B2 (ja) 2007-03-29 2007-03-29 複合型混合導電体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4748089B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101926140B1 (ko) * 2016-11-29 2018-12-07 전자부품연구원 전도체 패턴을 형성하기 위한 복합 소재 및 이의 제조 방법

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005281077A (ja) * 2004-03-30 2005-10-13 Teikoku Oil Co Ltd 磁器組成物、複合材料及び化学反応装置
WO2007011401A2 (en) * 2004-11-23 2007-01-25 Trustees Of Boston University Composite mixed oxide ionic and electronic conductors for hydrogen separation

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008251266A (ja) 2008-10-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7294371B2 (ja) スピネル材料粉体、インターコネクタ保護膜およびスピネル材料粉体の製造方法
JP2007200693A (ja) 固体酸化物型燃料電池材料の製造方法
JP6612871B2 (ja) 構造
Meng et al. Praseodymium-deficiency Pr0. 94BaCo2O6-δ double perovskite: a promising high performance cathode material for intermediate-temperature solid oxide fuel cells
KR101808387B1 (ko) 저온 소결용 세리아 전해질 및 이를 이용한 고체산화물연료전지
US9687775B2 (en) Chemically stable ceramic-metal composite membrane for hydrogen separation
JP5509077B2 (ja) 水素分離のための水素イオン伝導セラミック膜
Abd Fatah et al. Physical and chemical properties of LSCF-CuO as potential cathode for intermediate temperature solid oxide fuel cell (IT-SOFC)
Radenahmad et al. A new high‐performance proton‐conducting electrolyte for next‐generation solid oxide fuel cells
JP4855012B2 (ja) 酸素イオン伝導体および酸素分離膜並びに炭化水素の酸化用反応装置
JP2003210952A (ja) 酸素分離装置
JP2004339035A (ja) ランタンガレート系焼結体およびその製造方法、ならびにそれを用いた用途
JP6805054B2 (ja) 水蒸気電解セル
JP2008062188A (ja) 酸素分離膜
JP4748089B2 (ja) 複合型混合導電体
TW200417517A (en) Manufacturing method to improve oxygen ion conductivity
JP5228353B2 (ja) 複合型混合導電体
JP4712310B2 (ja) 複合体型混合導電体の製造方法
JP4855013B2 (ja) 酸素分離膜および炭化水素の酸化用反応装置
JP2006082040A (ja) 酸化物イオン伝導体および酸素分離膜エレメント
KR101787811B1 (ko) 전극의 제조방법, 이에 따라 제조된 전극 및 이를 포함하는 연료전지
JP2007055878A (ja) ペロブスカイト型酸化物緻密焼結体及びその製造方法
JP4873291B2 (ja) 高強度酸化物イオン伝導体の製造方法
JP6562623B2 (ja) 固体酸化物型燃料電池用混合空気極材料、及び、固体酸化物型燃料電池
JP3013280B2 (ja) 耐熱導電性セラミックス

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091215

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110412

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110419

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110502

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4748089

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140527

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees