JP4747807B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は画像形成装置に関するもので、特に、レーザプリンタや複写機等の電子写真方式の画像形成装置に適用して有効である。
記録シートの搬送経路が画像形成装置内で曲がっている場合には、画像形成(印刷)を終えて排出トレイに排出される記録シートに曲がり癖(カール)が発生する可能性が高い。
特に、レーザプリンタ等では、トナー画像の転写を終えた記録シートを加熱してトナーを記録シートに定着させるため、他の形式の画像形成装置に比べてカールが発生し易い。
そして、カールが発生した記録シートを単純に排出トレイに積載していくと、記録シートの排出口側が排出トレイより浮き上がることにより、排出口がカールした記録シートによって塞がれてしまうおそれがある。
そこで、通常、記録シートが積載されるトレイ本体を排出口側に近づくほど、下方側に下がるように傾斜させることにより、排出トレイ(トレイ本体)に排出された記録シートの排出口側が、排出口から遠離るような構成としている。
しかし、記録シートの厚みや材質によってカールの大きさが異なるため、傾斜角度が固定されたトレイ本体のみでは、排出口がカールした記録シートによって塞がれてしまうことを十分に防止することができない場合がある。
これに対して、例えば特許文献1に記載の発明では、トレイ本体に対する傾斜角度を変更することができるシート受けを設けるとともに、このシート受けのうち回転軸と反対側の端部に下方側に延びる係合部材を設けて、その傾斜角度(回転角度)を段階的に変更することができるような構造としている。
特開2001−302067号公報
しかし、特許文献1に記載の発明では、シート受けのうち回転軸と反対側の端部に係合部材を設けているので、トレイ本体に対する係合部材の移動量は、例えば回転軸近傍に係合部材を設けた場合に比べて必然的に大きくなってしまう。このため、下方側に延びている係合部材の上下方向寸法も、必然的に大きくなってしまうので、排出トレイの上下方向寸法が大型化してしまい、画像形成装置の大型化を招いてしまう。
本発明は、上記点に鑑み、画像形成装置が上下方向に大型化してしまうことを防止しつつ、シート受けの傾斜角度を調節できるようにすることを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、記録シートに画像を形成する画像形成手段(10)と、画像形成手段(10)を収納するとともに、画像形成が終了した記録シートを排出するための排出口(7)を有する筐体(3)と、排出口(7)から排出される記録シートが積載されるトレイ本体(5a)と、トレイ本体(5a)に回転可能に組み付けられ、排出口(7)から排出される記録シートの排出方向先端側を受けるシート受け(5b)と、シート受け(5b)の回転軸線上に設けられてシート受け(5b)と一体的に回転する当接部材(6a)、及び当接部材(6a)と対向する位置にてトレイ本体に固定された被当接部材(6b)を有し、トレイ本体(5a)に対するシート受け(5b)の回転角度を位置決め固定する位置決め手段(6)と、被当接部材(6b)及び当接部材(6a)のうち、少なくとも一方の部材(6a)を他方の部材(6b)に押し付ける付勢力を作用させる付勢手段(9)とを備え、付勢手段(9)の付勢力により被当接部材(6b)と当接部材(6a)とが接触することにより、トレイ本体(5a)に対するシート受け(5b)の回転角度が位置決め固定され、被当接部材(6b)と当接部材とが非接触状態となることにより、シート受け(5b)が回転可能な状態となり、トレイ本体(5a)には、シート受け(5b)を収容する窪み部(3c)が設けられ、シート受け(5b)は、シート受け(5b)の端部に設けられた回転軸(5c)の軸方向に変位可能であり、当接部材(6a)は、回転軸(5c)に一体化されており、さらに、窪み部(3c)の外縁部のうち、付勢手段(9)による付勢の向きと交差する方向に延びる外縁部であって、付勢の向きの終端側に位置する外縁部には、窪み部(3c)と連続した第2の窪み部(3d)が設けられていることを特徴としている。
ところで、トレイ本体(5a)に対するシート受け(5b)の移動量は、同じ回転角度であっても、回転軸に近づくほど小さくなり、逆に、回転軸から離れるほど大きくなる。
そして、本発明では、トレイ本体(5a)に対するシート受け(5b)の回転角度を位置決め固定する当接部材(6a)位置決め手段(6)が、シート受け(5b)の回転軸線上に配置された構造となるので、移動量が最も大きくなる回転軸と反対側の端部に係合部材が設けられた特許文献1に記載の発明に比べて、画像形成装置の上下方向寸法を小型にすることができる。したがって、画像形成装置が上下方向に大型化してしまうことを防止しつつ、シート受け(5b)の傾斜角度を調節することができる画像形成装置を得ることができる。
また、シート受けを窪み部(3c)に収容することができるので、シート受け(5b)を使用しないときに、誤ってシート受け(5b)に手が触れる等して、シート受け(5b)が損傷してしまうことを未然に防止できる。
また、シート受け(5b)を窪み部(3c)から起こす(開く)際に、第2の窪み部(3d)に指を挿入することにより、窪み部(3c)に収容されたシート受け(5b)を容易に起こす(開く)ことができる。
そして、第2の窪み部(3d)は、窪み部(3c)の外縁部のうち、付勢手段(9)による付勢の向きと交差する方向に延びる外縁部であって、付勢の向きの終端側に位置する外縁部(以下、この外縁部を窪み側外縁部という。)に設けられているので、シート受け(5b)の外縁のうち窪み側外縁部側を押せば、シート受け(5b)は付勢手段(9)側に移動し、被当接部材(6b)と当接部材とが非接触状態となって位置決め手段(6)が解除される。
したがって、シート受け(5b)の窪み側外縁部を押しながらシート受け(5b)を起こせば(開けば)、シート受け(5b)を容易に起こす(開く)ことができるともに、その傾斜角度を容易に変更することができる。
なお、この発明においては、後述するように突起部の係合による位置決めは勿論のこと、当接部材と被当接部材との接触面に発生する摩擦力を利用した位置決めも含まれるものである。
また、「当接部材(6a)が回転軸線上に設けられている」とは、回転軸線と直交する方向から当接部材(6a)を見たときに、当接部材(6a)と回転軸線とが重なるような状態をいうものである。
また、本発明では、被当接部材(6b)及び当接部材(6a)のうち、少なくとも一方の部材には他方の部材に向けて突出する突起部(6c)が設けられ、他方の部材には、突起部(6c)と係合する突起部(6d)又は凹部(6e)が設けられていることを特徴としている。
これにより、本発明では、シート受け(5b)の回転角度(傾斜角度)を確実に位置決めすることができる。
本発明では、被当接部材(6b)及び当接部材(6a)は略円盤状に形成されており、さらに、突起部(6c、6d)又は凹部(6e)は、円周上に複数個並んで設けられていることを特徴としている。
これにより、本発明では、突起部(6c)と突起部(6d)、又は突起部(6c)と凹部(6e)とが複数箇所で係合した状態となるので、位置決め固定力を強固なものとすることができ、シート受け(5b)を確実に位置決め固定することができる。
また、被当接部材(6b)及び当接部材(6a)は略円盤状に形成されているので、記録シートが位置決め手段(6)に衝突した場合であっても、その衝突した記録シートを滑らかにシート受け(5b)に案内することができ、排出口(7)から記録シートが排出される際に排出抵抗が発生することを防止できる。
また、本発明では、位置決め手段(6)は回転軸線の軸方向一端側に設けられ、付勢手段(9)は回転軸線の軸方向他端側に設けられていることを特徴としている。
これにより、本発明では、位置決め手段(6)と付勢手段(9)が同一側に設けられた場合に比べて、位置決め手段(6)及び付勢手段(9)を容易に配置することが可能となる。
また、本発明では、位置決め手段(6)には、トレイ本体(5a)に対するシート受け(5b)の回転角度を示す目盛り(6f)が設けられていることを特徴としているので、シート受け(5b)の回転角度(傾斜角度)を確認しながら、回転角度(傾斜角度)を調節することができる。
因みに、上記各手段等の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段等との対応関係を示す一例であり、本発明は上記各手段等の括弧内の符号に示された具体的手段に限定されるものではない。
本実施形態は、本発明に係る画像形成装置を電子写真方式の画像形成装置(レーザプリンタ)に適用したものであり、以下、本実施形態を図面と共に説明する。
1.レーザプリンタの外観構成
図1(a)及び図2は本実施形態に係るレーザプリンタ1の外観を示す斜視図であり、図1(a)はシート受け(シートストッパ)5bを開いた状態を示し、図2はシート受け5bを閉じた状態を示している。また、図1(b)は、図1(a)のA部拡大図であり、図1(c)は図1(a)のB部拡大図である。
そして、レーザプリンタ1は、紙面上側を重力方向上方側として設置され、通常、紙面手前側を前側として使用される。レーザプリンタ1の筐体3の上面側には、印刷を終えた紙やOHPシート等の記録シートが積載(載置)される排紙トレイ5が設けられている。
また、排紙トレイ5は、後方側に向かうほど、筐体3の上面3s(図3参照)から下がるように傾斜した傾斜面5aにて構成されており、この傾斜面5aの後端側には、印刷が終了した記録シートが排出される排出口7が形成されている。
2.レーザプリンタの内部構成
図3はレーザプリンタ1の要部を示す側断面図である。そして、画像形成部10は記録シートに画像を形成する画像形成手段を構成するものであり、フィーダ部20は、画像形成部10に記録シートを供給する搬送手段の一部を構成するものである。
第1排出シュート30は、画像形成部10にて画像形成が終了した記録シートの搬送方向をUターンさせるように略180°転向させて、記録シートを定着部80の上方に設けられた排出口7に案内する案内部材を構成するものであり、これらの機器10、20、30等は、筐体3内に収納されている。
2.1.画像形成部
画像形成部10は、スキャナ部60、プロセスカートリッジ70及び定着部80等を有して構成されている。
2.1.1.スキャナ部
スキャナ部60は、筐体3内の上部に設けられて後述する感光ドラム71の表面に静電潜像を形成するものであり、具体的には、レーザ光源、ポリゴンミラー、fθレンズ、及び反射鏡等から構成されている。
そして、レーザ光源から発光される画像データに基づくレーザビームは、ポリゴンミラーで偏向されて、fθレンズを通過した後、反射鏡によって光路が折り返された後、反射鏡によってさらに光路が下方に屈曲されることにより、感光ドラム71の表面上に照射され、静電潜像が形成される。
2.1.2.プロセスカートリッジ
プロセスカートリッジ70は、スキャナ部60の下方側において着脱可能に筐体3内に配設されており、このプロセスカートリッジ70は、感光ドラム71、帯電器72、転写ローラ73及び現像カートリッジ74等から構成されている。
そして、感光ドラム71は、記録シートに転写される画像を担持する画像担持手段をなすもので、最表層がポリカーボネート等からなる正帯電性の感光層により形成される円筒状のドラム本体71aと、このドラム本体71aの軸心において、ドラム本体71aの長手方向に沿って延びてドラム本体71aを回転可能に支持するドラム軸71bとを有して構成されている。
帯電器72は、感光ドラム71の表面を帯電させる帯電手段をなすもので、感光ドラム71の後側斜め上方において、感光ドラム71と接触しないように所定間隔を有して感光ドラム71と対向配設されている。なお、本実施形態に係る帯電器72は、コロナ放電を利用して感光ドラム71の表面に略均一に正電荷を帯電させるスコロトロン型帯電器を採用している。
転写ローラ73は、感光ドラム71と対向して配設されて感光ドラム71の回転と連動して回転し、記録シートが感光ドラム71近傍を通過する際に、感光ドラム71に帯電した電荷と反対の電荷(本実施形態では、負電荷)を印刷面とは反対側から記録シートに作用させることにより、感光ドラム71の表面に付着したトナーを記録シートの印刷面に転写させる転写手段をなすものである。
現像カートリッジ74は、トナーが収容されたトナー収容室74a、トナーを感光ドラム71に供給するトナー供給ローラ74b及び現像ローラ74c等を有して構成されている。
そして、トナー収容室74aに収容されているトナーは、トナー供給ローラ74bの回転によって現像ローラ74c側に供給され、さらに、現像ローラ74c側に供給されたトナーは、現像ローラ74cの表面に担持されるとともに、層厚規制ブレード74dにより担持されたトナーの厚みが所定の厚みにて一定(均一)となるように調整された後、スキャナ部60にて露光された感光ドラム71の表面に供給される。
2.1.3.定着部
定着部80は、記録シートの搬送方向において感光ドラム71より後流側に配設され、記録シートに転写されたトナーを加熱溶融させて定着させるものである。具体的には、定着部80は、記録シートの印刷面側に配設されてトナーを加熱する加熱ローラ81、及び記録シートを挟んで加熱ローラ81と反対側に配設されて記録シートを加熱ローラ81側に押圧する加圧ローラ82等を有して構成されている。
因みに、本実施形態に係る加熱ローラ81は、表面がフッ素樹脂によってコーティングされた金属管と、その金属管内に加熱のためのハロゲンランプとから構成されており、一方、加圧ローラ82は、金属製のローラ軸を、ゴム材料からなるローラで被覆することにより構成されている。
以上に説明した画像形成部10においては、以下のようにして記録シートに画像が形成される。
すなわち、感光ドラム71の表面は、その回転に伴って、帯電器72により一様に正帯電された後、スキャナ部60から照射されるレーザビームの高速走査により露光される。これにより、感光ドラム71の表面には、記録シートに形成すべき画像に対応した静電潜像が形成される。
次いで、現像ローラ74cの回転により、現像ローラ74c上に担持され、かつ、正帯電されているトナーが、感光ドラム71に対向して接触するときに、感光ドラム71の表面上に形成されている静電潜像、つまり、一様に正帯電されている感光ドラム71の表面のうち、レーザビームによって露光され電位が下がっている露光部分に供給される。これにより、感光ドラム71の静電潜像は、可視像化され、感光ドラム71の表面には、反転現像によるトナー像が担持される。
その後、感光ドラム71の表面上に担持されたトナー像は、転写ローラ73に印加される転写バイアスによって記録シートに転写される。そして、トナー像が転写された記録シートは定着部80に搬送されて加熱され、トナー像として転写されたトナーが記録シートに定着して、画像形成が完了する。
2.2.排紙トレイ
2.2.1.排紙トレイの構造
図4(a)、図5は上面カバー3aの斜視図であり、図4(b)は図4(a)のA部拡大図であり、図6(a)は上面カバー3aの裏面図であり、図6(b)は図6(a)のA部拡大図であり、図7、図8はシート受け5bの斜視図である。
排紙トレイ5は、図3に示すように、排出口7側、つまり後方側に向かうほど、筐体3の上面から下がるように傾斜した傾斜面5a、及び傾斜面5aのうち排出口7と反対の端部側に設けられたシート受け5b等から構成されている。
そして、傾斜面5aは、排出口7から排出される記録シートが積載されるトレイ本体をなすもので、本実施形態では、筐体3の上面カバー3aに一体成形されている。また、シート受け5bは傾斜面5a(トレイ本体)に回転可能、かつその回転軸線方向に平行移動(スライド)可能に組み付けられて排出口7から排出される記録シートの排出方向先端側を受けるものである。
なお、本実施形態に係るシート受け5bは、記録シートの下面を支持する補助トレイ機能、及び排出口7から排出される記録シートの排出方向先端側の位置を規制するストッパ機能も兼ねている。
また、シート受け5bの回転軸線方向一端側には、図1(a)に示すように、傾斜面5aに対するシート受け5bの回転角度を位置決め固定するための位置決め機構6が設けられている。
そして、この位置決め機構6は、図7に示すように、シート受け5bの端部に設けられた回転軸5cの長手方向(軸方向)一端側に一体化されてシート受け5bと一体的に回転する当接部材6a、及び当接部材6aと対向する位置にて当接部材6aと共にシート受け5bの回転軸線上に配置され、かつ、上面カバー3a(傾斜面5a)に固定された被当接部材6b(図1(b)参照)等から構成されている。
因みに、本実施形態では、被当接部材6bを上面カバー3aに一体成形することにより、被当接部材6bを上面カバー3aに固定した状態としたが、本実施形態はこれに限定されるものではなく、接着材による接合、又はネジ等の機械的締結手段にて被当接部材6bを上面カバー3aに固定してもよい。
また、当接部材6a及び被当接部材6bは、図1(b)に示すように、略円盤状に形成されており、当接部材6aのうち被当接部材6bと対向する面には、被当接部材6bに向けて突出する突起部6cが設けられ、一方、被当接部材6bには、突起部6cと噛み合うように係合する突起部6d又は凹部6eが設けられている。そして、これら突起部6c、6d及び凹部6eは、円周上に複数個並ぶようにして、その尾根方向及び谷方向が放射状に延びている。
因みに、被当接部材6b及び後述するストッパ3eには、回転軸5cが回転可能な状態で嵌め込まれる軸支持孔6g(図4(b)参照)、3f(図5参照)が設けられ、当接部材6a及び被当接部材6bの外周面には、傾斜面5aに対するシート受け5bの回転角度を示す目盛り6fが設けられている。
また、シート受け5bの回転軸線方向一端側には、図6に示すように、当接部材6a及び被当接部材6bのうち、少なくとも一方の部材(本実施形態では当接部材6a)を他方の部材(本実施形態では、被当接部材6b)に押し付ける付勢力(弾性力)を作用させる板バネ9が配置されている。
このため、通常、当接部材6a及び被当接部材6bは、板バネ9の弾性力により突起部6cと突起部6d又は凹部6eとが噛み合うように係合しているため、シート受け5bは、傾斜面5aに対して位置決め固定された状態で、その傾斜角度(回転角度)が保持される。
そして、板バネ9の弾性力により突起部6cと突起部6d又は凹部6eとが噛み合うように係合しているときには、図1(c)に示すように、回転軸5cの他端側に形成された円盤状のストッパ5dと傾斜面5a(上面カバー3a)においてストッパ5dと対向して設けられたストッパ3eとは、隙間δを有して離隔している。
なお、隙間δの大きさは、突起部6c、6dの突出寸法、又は凹部6eの深さ寸法より所定寸法大きい寸法であり、この所定寸法は、突起部6c、6dの突出寸法、又は凹部6eの深さ寸法の製造バラツキ等に基づいて適宜決定される値である。
また、傾斜面5a(上面カバー3a)には、図1(a)に示すように、シート受け5bを収容する窪み部3cが設けられており、この窪み部3cの外縁部のうち、板バネ9による付勢の向き(紙面左から右に向かう向き)と交差する方向(レーザプリンタ1の前後方向)に延びる外縁部であって、前記付勢の向きの終端側に位置する外縁部には、窪み部3cと連続した第2の窪み部3dが設けられている。
2.2.2.シート受けの調整方法
前述したように、シート受け5bの傾斜角度は、板バネ9の弾性力により突起部6cと突起部6d又は凹部6eとが噛み合うように係合することにより保持される。
一方、当接部材6aを回転軸線方向他端側、つまり板バネ9側に移動させて当接部材6aと被当接部材6bとが非接触状態とすれば、突起部6cと突起部6d又は凹部6eとの係合が開放されるので、シート受け5bの傾斜角度を自由に変更することができる。
そして、本実施形態では、当接部材6aはシート受け5b(回転軸5c)と一体化されているので、シート受け5b自体を回転軸線方向他端側に移動させれば、当接部材6aと被当接部材6bとが非接触状態となって突起部6cと突起部6d又は凹部6eとの係合が開放されるので、シート受け5bの傾斜角度を自由に変更することができる。
3.実施形態に係るレーザープリンタの特徴
傾斜面5aに対するシート受け5bの移動量は、同じ回転角度であっても、回転軸5cに近づくほど小さくなり、逆に、回転軸5cから離れるほど大きくなる。
このため、本実施形態のごとく、位置決め機構6をシート受け5bの回転軸線上に配置すれば、移動量が最も大きくなる回転軸と反対側の端部に係合部材が設けられた特許文献1に記載の発明に比べて、レーザプリンタ1の上下方向寸法を小型にすることができる。したがって、レーザプリンタ1が上下方向に大型化してしまうことを防止しつつ、シート受け5bの傾斜角度を調節することができる。
なお、ここで、「位置決め機構6(当接部材6a及び被当接部材6b)をシート受け5bの回転軸線上に配置」とは、回転軸線(回転軸5cの軸端から延長して延びる部分も含む。)と直交する方向から当接部材6a及び被当接部材6bを見たときに、当接部材6a及び被当接部材6bと回転軸線とが重なるような状態をいうものである。
また、本実施形態では、突起部6cと突起部6d又は凹部6eとの係合によりシート受け5bの傾斜角度を位置決め固定しているので、シート受け5bの回転角度(傾斜角度)を確実に位置決めすることができる。
また、本実施形態では、突起部6cと突起部6d、又は突起部6cと凹部6eとが複数箇所で係合した状態となるので、位置決め固定力を強固なものとすることができ、シート受け5bを確実に位置決め固定することができる。
また、当接部材6a及び被当接部材6bは略円盤状に形成されているので、記録シートが当接部材6a及び被当接部材6bの外周面に衝突した場合であっても、その衝突した記録シートを滑らかにシート受け5bに案内することができ、排出口7から記録シートが排出される際に排出抵抗が発生することを防止できる。
また、本実施形態では、位置決め機構6は回転軸線の軸方向一端側に設けられ、板バネ9は回転軸線の軸方向他端側に設けられているので、位置決め機構6と板バネ9とが同一側に設けられた場合に比べて、位置決め機構6及び板バネ9を容易に配置することが可能となる。
また、本実施形態では、傾斜面5aに対するシート受け5bの回転角度を示す目盛り6fが設けられているので、シート受け5bの回転角度(傾斜角度)を確認しながら、回転角度(傾斜角度)を調節することができる。
また、本実施形態では、傾斜面5a(上面カバー3a)にシート受け5bを収容する窪み部3cが設けられているので、シート受けを窪み部3cに収容することができ、シート受け5bを使用しないときに、誤ってシート受け5bに手が触れる等して、シート受け5bが損傷してしまうことを未然に防止できる。
また、本実施形態では、窪み部3cの外縁部に窪み部3cと連続した第2の窪み部3dが設けられているので、シート受け5bを窪み部3cから起こす(開く)際に、第2の窪み部3dに指を挿入することにより、窪み部3cに収容されたシート受け5bを容易に起こす(開く)ことができる。
また、第2の窪み部3dは、窪み部3cの外縁部のうち、板バネ9による付勢の向きと交差する方向に延びる外縁部であって、付勢の向きの終端側に位置する外縁部(窪み側外縁部)に設けられているので、シート受け5bの外縁のうち窪み側外縁部側を押せば、シート受け5bは板バネ9側に移動し、被当接部材6bと当接部材6aとが非接触状態となって突起部6cと突起部6d又は凹部6eとの係合が開放される。
したがって、シート受け5bの外縁のうち窪み側外縁部側を押しながらシート受け5bを起こせば(開けば)、シート受け5bを容易に起こす(開く)ことができるともに、その傾斜角度を容易に変更することができる。
そして、本実施形態では、窪み側外縁部側に第2の窪み部3dが設けられているので、容易にシート受け5bの外縁のうち窪み側外縁部側を押しながらシート受け5bを起こすことができる。
4.実施形態と発明特的事項との対応関係
本実施形態では、傾斜面5aが特許請求の範囲に記載されたトレイ本体に相当し、位置決め機構6が特許請求の範囲に記載された位置決め手段に相当する。
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、突起部6cと突起部6d又は凹部6eとの係合より位置決めしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、当接部材6aと被当接部材6bとの接触面に発生する摩擦力を利用して位置決めしてもよい。
また、上述の実施形態では、板バネ9にて付勢手段を構成したが、本発明はこれに限定されるのではなく、コイルバネやゴム等の弾性手段にて付勢手段を構成してもよい。
また、上述の実施形態では、当接部材6aが回転軸5c(シート受け5b)に一体化されていたが、本発明は当接部材6aがシート受け5bと一体的に回転すればよいので、例えば当接部材6aのみが回転軸5cに対して平行移動できるように構成してもよい。
そして、このような構成によれば、シート受け5b自体を回転軸線方向に平行移動させるのではなく、当接部材6aのみを回転軸線方向に平行移動させることにより、位置決め機構6の固定状態を解除することができる。
また、上述の実施形態では、第2の窪み部が傾斜面5a(上面カバー3a)に設けられていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、シート受け5bに第2の窪み部に相当する切り欠き部を設けてもよい。
また、上述の実施形態では、本発明をレーザプリンタに適用したが、本発明はこれに限定されるものではなく、複写機にも適用することができる。
また、本発明は、特許請求の範囲に記載された発明の趣旨に合致するものであればよく、上述の実施形態に限定されるものではない。
(a)は本実施形態に係るレーザプリンタ1の外観を示す斜視図であり、(b)は、図1(a)のA部拡大図であり、(c)は図1(a)のB部拡大図である。 シート受け5bを閉じた状態を示す外観斜視図である。 レーザプリンタ1の要部を示す側断面図である。 (a)は上面カバー3aを左斜めから見たの斜視図であり、(b)は図4(a)のA部拡大図である。 上面カバー3aを右斜めから見たの斜視図である。 (a)は上面カバー3aの裏面図であり、(b)は図6(a)のA部拡大図である。 シート受け5bを右斜めから見た斜視図である。 シート受け5bを左斜めから見た斜視図である。
符号の説明
1…レーザプリンタ、3…筐体、3a…上面カバー、3c…窪み部、3d…窪み部、
3e…ストッパ、5…排紙トレイ、5a…傾斜面、5b…シート受け、
5c…回転軸、5d…ストッパ、6…位置決め機構、6a…当接部材、
6b…被当接部材、6c…突起部、6d…突起部、6e…凹部、6f…目盛り、
7…排出口、9…板バネ、10…画像形成部、20…フィーダ部、
30…第1排出シュート、60…スキャナ部、70…プロセスカートリッジ、
71…感光ドラム、71a…ドラム本体、71b…ドラム軸、72…帯電器、
73…転写ローラ、74…現像カートリッジ、74a…トナー収容室、
74b…トナー供給ローラ、74c…現像ローラ、74d…層厚規制ブレード、
80…定着部、81…加熱ローラ、82…加圧ローラ。

Claims (5)

  1. 記録シートに画像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段を収納するとともに、画像形成が終了した記録シートを排出するための排出口が形成された筐体と、
    前記排出口から排出される記録シートが積載されるトレイ本体と、
    前記トレイ本体に回転可能に組み付けられ、前記排出口から排出される記録シートの排出方向先端側を受けるシート受けと、
    前記シート受けの回転軸線上に設けられて前記シート受けと一体的に回転する当接部材、及び前記当接部材と対向する位置にて前記トレイ本体に固定された被当接部材を有し、前記トレイ本体に対する前記シート受けの回転角度を位置決め固定する位置決め手段と、
    前記被当接部材及び前記当接部材のうち、少なくとも一方の部材を他方の部材に押し付ける付勢力を作用させる付勢手段とを備え、
    前記付勢手段の付勢力により前記被当接部材と前記当接部材とが接触することにより、前記トレイ本体に対する前記シート受けの回転角度が位置決め固定され、
    前記被当接部材と前記当接部材とが非接触状態となることにより、前記シート受けが回転可能な状態となり、
    前記トレイ本体には、前記シート受けを収容する窪み部が設けられ、
    前記シート受けは、前記シート受けの端部に設けられた回転軸の軸方向に変位可能であり、
    前記当接部材は、前記回転軸に一体化されており、
    さらに、前記窪み部の外縁部のうち、前記付勢手段による付勢の向きと交差する方向に延びる外縁部であって、前記付勢の向きの終端側に位置する外縁部には、前記窪み部と連続した第2の窪み部が設けられていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記被当接部材及び前記当接部材のうち、少なくとも一方の部材には他方の部材に向けて突出する突起部が設けられ、前記他方の部材には、前記突起部と係合する突起部又は凹部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記被当接部材及び前記当接部材は略円盤状に形成されており、
    さらに、前記突起部又は凹部は、円周上に複数個並んで設けられていることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記位置決め手段は前記回転軸線の軸方向一端側に設けられ、
    前記付勢手段は前記回転軸線の軸方向他端側に設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の画像形成装置。
  5. 前記位置決め手段には、前記トレイ本体に対する前記シート受けの回転角度を示す目盛りが設けられていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の画像形成装置。
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