JP4747208B2 - 電磁界計測装置および方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電子機器から放射される電磁波ノイズにより生じる電磁界を計測する、電磁界計測センサを備えた電磁界計測装置および方法とに関する。
従来、電磁界計測センサは、電磁波ノイズを放射する電子機器のEMI(Electro Magnetic Interference)対策において、電子機器の導体表面の極めて近傍に存在する電磁界を計測するようになっている。電磁界計測センサは、導体表面上の各位置での電界と磁界とを計測し、導体表面全体の電界分布及び磁界分布を求めることで、ノイズの放射源となる場所を可視化する。一般にノイズの放射源とは、波源、伝搬経路、アンテナとして機能している場所であり、その場所を特定することでノイズ対策の効率化を計っている。
図10に電子機器のプリント回路板1での電磁界成分を示す。プリント回路板1の電界は垂直方向成分が支配的であり、Ez(V/m)で表すことができる。この電界成分Ezを計測することで高インピーダンスとなる放射源を検出することができる。また、プリント回路板1の磁界は水平方向が支配的であり、互いに直行する2つの成分Hx、Hy(A/m)で表すことができる。この2つの磁界成分Hx、Hyを計測することで、低インピーダンスな放射源を検出することができる。すなわち、プリント回路板1における放射源は、これらの3つの成分Ez、Hx、Hy(電磁界3成分)を計測することが要求される。
従来から、これら電磁界3成分Ez、Hx、Hyは、それぞれの成分に対応したセンサにより計測されてきた。電界センサとしては、モノポールアンテナ型センサが一般的に知られている。モノポールアンテナ型センサにより、垂直方向の電界成分Ezを計測することができる。また、磁界センサとしてはループアンテナ型センサが知られている。ループアンテナ型センサにより、ループと垂直な方向の磁界成分Hx(又は、Hy)を計測することができる。残りの磁界成分Hy(又は、Hx)は、ループアンテナ型センサをプリント回路板1に垂直な方向を軸に90度回転させることで計測していた。すなわち、モノポールアンテナ型センサによる電界の計測と、ループアンテナ型センサの磁界の計測は、別々に行なうのが一般的であった。
これに対して特許文献1には、電界と磁界を同時に計測する電磁界センサが記載されている。特許文献1に記載されている電磁界センサ10を図11に示す。図11において、12、13は平行に配置された同軸ケーブルであり、それぞれ接続コネクタ14、15に接続されている。同軸ケーブル12、13の接続コネクタ14、15とは逆側の端部は、同軸ケーブルの内部導体からなるループアンテナ11により、お互いが接続されている。同軸ケーブル12、13を流れる電流値をそれぞれ検出し、その検出値を演算する事で、電界によって生じる電流と磁界によって生じる電流とを分離している。これにより、電界成分Ezと磁界成分Hx(又は、Hy)の2つの成分を同時に計測している。
また、残りの磁界成分Hy(又は、Hx)は、ループアンテナ型センサ11を、プリント回路板1に垂直な方向を軸に90度回転させることで計測している。
特開2000−206163号公報
近年、電子機器の高機能化により、EMIの主な原因となる放射電磁波ノイズが、定常的、周期的なノイズから時間的に変化するノイズへと変化してきている。時間的に変化するノイズとは、可動部やデータ通信など機器の動作状態によって変化するノイズのことである。これに伴い計測すべき電磁界も、定常的、周期的な電磁界から時間的に変動する電磁界へと変わってきている。すなわち、動作状態と同期して時間的に変化する電界と磁界との関係や、電流の強度や電流の向きなどを観測するためには、電磁界計測センサによる、電磁界3成分の同時計測が必要である。
しかし、(特許文献1)に記載の電磁界センサの場合、磁界2成分HxとHyを同時に測定することができない。従って、電磁界センサが90度回転している間に、電磁界が変化してしまい、時間的に変動する電磁界の様子を観測することができなかった。
本発明の目的は、電界1成分と磁界2成分とからなる電磁界3成分を、高感度でかつ同時に計測することのできる電磁界計測センサを備えた電磁界計測装置および方法を提供することにある。
本発明の電磁界計測センサは、板状導体及び前記板状導体に立設された少なくとも3本の柱状導体とからなる電磁界計測センサと、前記柱状導体に誘起される電流を独立して検出する測定器と、前記測定機による測定した各電流値を演算する演算機とを有し、前記演算機は、前記測定器により各測定値を演算し、前記板状導体により励起される電流と、前記板状導体と前記柱状導体の任意の2本とにより形成されるループにより励起される電流とを分離して算出することを特徴としている。
また本発明の電磁界計測方法は、板状導体及び前記板状導体に立設された少なくとも3本の柱状導体とからなる電磁界計測センサを、前記電子機器の近傍に配置し、柱状導体に誘起される電流を独立して検出し、前記測定機により測定した各電流値から、前記板状導体により励起される電流と、前記板状導体と前記柱状導体の任意の2本とにより形成されるループにより励起される電流とを分離して算出することで、前記電子機器から放出される電界と磁界を独立して算出することを特徴としている。
本発明の電磁界計測装置は、板状導体に立設された少なくとも3本の柱状導体を備えているので、電界1成分と磁界2成分とからなる電磁界3成分を高感度かつ同時に計測することができる。これにより、電子機器の動作状態と同期して変化する電界と磁界との関係や、基板上を流れる電流の強度や向きなどを正確に観測することができ、放射電磁波ノイズの放射源となる場所を可視化し、ノイズ対策を効率的に行うことができる。
第1の実施の形態の電磁界計測装置を示す模式図 第1の実施の形態の電界に誘導される電流の流れを説明するため模式図 第1の実施の形態の磁界に誘導される電流の流れを説明するため模式図 実施例1における実験装置の概略図 実施例1における電磁界計測センサの測定結果を示すグラフ 実施例1における電磁界計測センサの測定結果を示すグラフ 実施例2における電磁界計測センサのシミュレーション結果を示すグラフ 第2の実施の形態の電磁界計測装置を示す模式図 第3の実施の形態の電磁界計測装置を示す模式図 導体表面の電磁界3成分の説明図 従来の電磁界計測センサを示す模式図
本発明の実施形態の電磁界計測センサを備えた電磁界計測装置を、図面に基づいて説明する。なお、以下の説明における数値や部品の材質は、本発明を理解し易くするために示したものであり、本発明を限定するものではない。
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態を示す概略図である。第1の実施の形態における電磁界計測装置100は、電磁界計測センサ2、測定器3、演算機4及び表示機5を備えている。電磁界計測装置100により計測対象である電子機器のプリント回路板1等から放射される電磁界を計測する。
電磁界計測センサ2は、円形の板状導体6と、この板状導体6の外周部に立設され、お互いが90度回転対称の関係となる4本の柱状導体7a、7b、7c、7dとで構成されている。各柱状導体7a、7b、7c、7dは、板状導体6に対して垂直に立設されており、板状導体6に電気的に接続されている。また各柱状導体7a、7b、7c、7dの板状導体6と逆側の端部は、検出信号の出力端になっており、それぞれ測定器3a、3b、3c、3dに独立して接続されている。各測定器3a、3b、3c、3dでは、各柱状導体7a、7b、7c、7dに流れる電流量を、抵抗を利用することで電圧に変換して検出する。各測定器3a、3b、3c、3dは演算機4に接続されている。演算機では、各測定器3a、3b、3c、3dが検出した各電圧値から換算された電流量を演算し、プリント回路板1の各点での電界および磁界を求める。プリント回路板1の各点の値から、プリント回路板1の全面における電界分布と磁界分布を表示機5に表示する。
まず、電磁界計測センサ2による電界検出方法を、図2を用いて説明する。図2は、電磁界計測センサ2の斜視図である。図1に示すように、電磁界計測センサ2を電子機器のプリント回路版1の近傍に配置することにより、電子機器のプリント回路板1と板状導体6とが容量結合する。これにより電磁界計測センサ2の各柱状導体7a、7b、7c、7dには、容量結合の大きさに応じた電流が誘起される。すなわち、プリント回路板1における垂直方向の電界成分Ezにより、各柱状導体7a、7b、7c、7dには、矢印で示す上方向に電流IEzが流れる。このときの容量結合は、板状導体6の面積に比例する。従って、容量結合に寄与する面積は、図11に示した従来の電磁界センサにおけるループアンテナ33の下側の面積よりも大きくすることが容易であり、電界検出の感度を向上させることができる。
次に、電磁界計測センサ2による、プリント回路板1における磁界2成分の内の1成分である磁界Hx1の検出方法を、図3(a)を用いて説明する。図3(a)は電磁界計測センサ2の斜視図である。板状導体6と柱状導体7a、7bで形成されるループBと、板状導体6と柱状導体7c、7dで形成されるループCは、矢印で示す磁界Hx1と電磁結合することで電流が流れる。柱状導体7、7cには矢印で示す上方向に電流IHx1が励起され、柱状導体7、7dには矢印で示す下向きに電流IHx1が励起される。
次に、電磁界計測センサ2による、プリント回路板1における磁界2成分の内の1成分であるHy1の検出方法を、図3(b)を用いて説明する。図3(b)は電磁界計測センサ2の斜視図である。板状導体6と柱状導体7a、7dで形成されるループDと、板状導体6と柱状導体7b、7cで形成されるループEは、矢印で示す磁界Hy1と電磁結合することで電流が流れる。柱状導体7a、7bには矢印で示す上方向に電流IHy1が励起され、柱状導体7c、7dには矢印で示す下向きに電流IHy1が励起される。
さらに、電磁界計測センサ2は、図3(c)に示した、板状導体6と柱状導体7a、7で形成されるループFと、板状導体6と柱状導体7b、7で形成されるループGとを形成する。ループF、Gによって、磁界成分Hx1により各柱状導体の矢印で示した方向に、電流IHx1が励起される。このときの電流IHx1の向きは、図3(a)と等しく、ループF、Gによって、電流IHx1は大きくなり磁界成分Hx1に対する感度を高めている。また、磁界成分Hy1に関しても同様に、ループF、Gによって、電流IHy1は大きくなり感度を高めることができる。すなわち、ループB、C、D、Eのみでなく、ループF、Gも含めた多重ループを利用することで、磁界検出感度を高めている。
なお、板状導体7a、7b、7c、7dと柱状導体6に対して垂直に立設することで、形成されるループB乃至Gの面は板状導体6に対して垂直となる。これにより、板状導体6に対して垂直方向等の、磁界成分Hx1、Hy1以外の磁界成分の影響が少なくなるため、磁界検出感度は高まる。
前述の容量結合および電磁結合により、各柱状導体7a、7b、7c、7dには、IEz、IHx1、IHy1を合成した電流であるI1、I2、I3、I4が流れる。演算機4では、電流I1、I2、I3、I4を演算し、プリント回路板1に対して垂直方向の電界1成分及び水平方向の磁界2成分の強度を算出する。
各柱状導体7a、7b、7c、7dに流れる電流I1、I2、I3、I4は、(式1)、(式2)、(式3)、(式4)で表すことができる。
I1=IEz−IHx1+IHy1 ・・・(式1)
I2=IEz+IHx1+IHy1 ・・・(式2)
I3=IEzIHx1−IHy1 ・・・(式3)
I4=IEzIHx1−IHy1 ・・・(式4)
(式1)、(式2)、(式3)、(式4)から、電流IEz、IHx、IHyは(式5)、(式6)、(式7)で表すことができる。
IEz=(I1+I2+I3+I4)/4 ・・・(式5)
IHx1=(−I1+I2+I3−I4)/4 ・・・(式6)
IHy1=(I1+I2−I3−I4)/4 ・・・(式7)
なお、電流IEz、IHx1、IHy1は、電界強度および磁界強度そのものではなく、電界強度および磁界強度の絶対値を求めるためには、柱状導体7a、7b、7c、7dや板状導体6の透磁率やループ面積を考慮して計算しなければならない。ただし、電界強度および磁界強度の絶対値は、電流IEz、IHx1、IHy1に比例するため、プリント回路板1の電界分布および磁界分布を可視化するには、プリント回路板1の各点における相対値が分かれば良い。従って、本実施例では電流IEz、IHx1、IHy1を検出するに留めている。
(実施例1)
図1に示した第1の実施の形態の電磁界計測装置100を使って、電磁界計測の実験を行なった。図4は、その実験の様子を示す斜視図である。なお、図4において図1と同じ部材には同じ符号を付し、その説明は省略する。
図4において、柱状導体7a、7b、7c、7dは、板状導体6の円周を4等分する等間隔の位置に、板状導体6に対して垂直に立設されている。板状導体6は厚さ0.2mmの円形の銅板であり、その直径は15mmである。柱状導体7a、7b、7c、7dには、外部導体の直径が2.19mm、内部導体の直径が0.51mmの銅製セミリジッド同軸ケーブルを使用した。柱状導体7a、7b、7c、7dの長さは100mmであり、板状導体6に接続される端部の先端から5mmの部分までは、内部導体が剥き出しになっている。測定器3、演算機4、表示機5はオシロスコープ32を用い、演算処理はオシロスコープ32の演算機能を用いて行った。
計測対象として、プリント回路板1に設けられた、終端された長さ300mm、幅3mm、厚さ1.6mmのマイクロストリップライン20を用いた。マイクロストリップライン20の幅方向をx、長さ方向をy、高さ方向をzとする。ファンクションジェネレータ31から、プリント回路板1の大きさに対して5/4波長共振となる625MHzの正弦波(0dBm)を入力した。
マイクロストリップライン20から、高さ10mmの位置に電磁界計測センサ2の板状導体6を配置し、マイクロストリップライン20に沿ってy方向に走査させて電磁界を計測した。電磁界計測センサ2の向きは、マイクロストリップライン20の中心線が柱状導体7a、7bの間、柱状導体7c、7dの間を通るように配置した。オシロスコープ32によって検出した、各柱状導体7a、7b、7c、7dに流れる電流I1、I2、I3、I4を、前述の(式1)乃至(式7)に従ってオシロスコープ32の演算機能により演算し、各走査位置での電流IEz、IHx1、IHy1を算出した。その結果を図5に示す。
図5の横軸は、マイクロストリップライン20の長さ方向の位置である。300mmのマイクロストリップラインの長さ方向における中央を0としているため、−150mmから150mmとなっている。縦軸は各電磁界成分に対応した出力電圧である。図5からわかるように、各走査位置での電磁界の各成分Ez、Hx1、Hy1は、入力した5/4波長共振となる信号の特性を正確に表している。すなわち、マイクロストリップライン20に発生する5/4波長の定在波に対応した電磁界成分を表している。
次に、図5において磁界Hx1が腹となる50mmの位置において、電磁界計測センサ2を板状導体6の垂直方向を軸として回転させた。その時の計測結果を図6に示す。図6より垂直方向電界1成分Ezの水平方向の指向性がほぼ平坦であることがわかる。また磁界成分Hx1、Hy1は、電磁界計測センサ2を回転させることで周期的に変化する。従って、計測した磁界2成分Hx1、Hy1のベクトルを合成すれば、電磁界計測センサ2の回転角にかかわらず、一定の値を計測することが可能である。すなわち、電磁界計測センサ2に対して、どの方向の磁界成分が支配的であっても、等しい感度で計測することが可能である。なお、全ての方向の電界、磁界成分でも等しい感度で計測するためには、板状導体6は円形が最適であり、柱状導体7a、7b、7c、7dはできるだけ細い導体とすることが好ましい。
(実施例2)
本実施の形態における電磁界センサと、図11に示した従来の電磁界センサの性能を比較するため、電磁界シミュレーションを行なった。シミュレーションモデルは、実施例1の図4で示した電磁界計測装置100と同様である。ただし、マイクロストリップライン20の長さは200mmである。ファンクションジェネレータ31から、プリント回路板1の大きさに対して1/4波長共振する193MHzの正弦波を入力した。なお図11に示した従来の電磁界センサのモデルは、磁界検出部であるループの面積が等しくなるように作成した。
本実施の形態における電磁界センサと従来の電磁界センサのシミュレーション結果を図7に示す。なお、図7の横軸は、マイクロストリップライン20の長さ方向の位置である。200mmのマイクロストリップライン20の長さ方向における中央を0としているため、−100mmから100mmとなっている。縦軸は各電磁界成分に対応した出力電圧である。磁界に関する測定結果は、マイクロストリップライン20の長さ方向に垂直な方向(x方向)の磁界のみを表示している。
図7から分かるように、マイクロストリップライン20の各位置における磁界検出感度は、本実施の形態における電磁界センサの方が、最大で3.4dB高いことがわかる。これは、図3(c)に示した多重ループの影響によるものである。また電界検出感度は、本実施の形態における電磁界センサの方が、最大で3.7dB高いことがわかる。これは、電界の検出部である板状導体6が、従来のループ型センサ32(図11)よりも大きいため、電界検出感度が向上している。
(第2の実施の形態)
図8は本発明の第2の実施の形態の電磁界計測装置102を示す概略図である。図8において図1と同じ部材には同じ符号を付し、その説明は省略する。図8に示す電磁界計測センサ24は、第1の実施の形態の電磁界計測センサ2と比較して、柱状導体の数を3本とした構成となっている。この場合においても電磁界3成分の同時に計測することができる。
各柱状導体7a、7b、7cに、電磁界により電流IEz、IHx1、IHy1が誘起され、電流I1、I2、I3が流れる。電流値I1、I2、I3は(式8)、(式9)、(式10)で表すことができる。
(式8)、(式9)、(式10)から、電流IEz、IHx、IHyは(式11)、(式12)、(式13)で表すことができる。
IEz=(I1+I2+I3) ・・・(式11)
IHx1=(−I1+2I2−I3) ・・・(式12)
IHy1=(I1−I3) ・・・(式13)
柱状導体の数が3本の場合、図1に示した柱状導体の数が4本の場合に比べて、磁界を検出するループの数が減少するため磁界検出感度は低下する。しかしながら柱状導体および測定器3が3個で良いため、小型化およびコストを削減することが可能となる。
(第3の実施の形態)
図9は本発明の第3の実施の形態の電磁界計測装置104を示す概略図である。図9において図1と同じ部材には同じ符号を付し、その説明は省略する。図9に示す電磁界計測センサ26は、第1の実施の形態の電磁界計測センサ2と比較して、4本の柱状導体7a、7b、7c、7dが外側に向けて傾斜している。
板状導体6に対して柱状導体7a、7b、7c、7dを傾けることにより、各柱状導体と板状導体から形成されるループ面の面積が大きくなり、磁界の検出感度が向上する。
なお、柱状導体の数は3本以上で有れば何本でもかまわない。各柱状導体が等間隔に配置されていれば、磁界の方向に関わらず磁界強度を正確に計測することができる。柱状導体の数が多いと、磁界を検出するループの数も多くなり磁界の検出感度は高まる。しかしながら、磁界強度および測定器3の数を柱状導体の数に応じて設ける必要があり、装置が大型化しコストも高くなる。従って、柱状導体の本数は、計測する電子機器や、計測の目的に応じて決定するのが好ましい。
また、板状導体6は必ずしも円形である必要はなく、正方形や長方形とし、その4隅に柱状導体7a、7b、7c、7dを配置する形態であっても良い。ただし長方形の場合は、長辺と短辺で磁界を検出するループの大きさが異なるため、同じ磁界強度であっても、検出する磁界の向きによって測定結果が異なってしまう。従って、予めある方向の磁界の感度を強調したい場合には有効である。
1 プリント回路板
2、24、26 電磁界計測センサ
3a、3b、3c、3d 測定器
4 演算機
5 表示機
6 板状導体
7a、7b、7c、7d 柱状導体
20 マイクロストリップライン
21 ファンクションジェネレータ
22 オシロスコープ
100、102、104 電磁界計測装置

Claims (7)

  1. 電子機器から放出される電界と磁界とを計測する電磁界計測装置において、
    板状導体及び前記板状導体に立設された少なくとも3本の柱状導体とからなる電磁界計測センサと、前記柱状導体に誘起される電流を独立して検出する測定器と、前記測定機による測定した各電流値を演算する演算機とを有し、
    前記演算機は、前記測定器により各測定値を演算し、前記板状導体により励起される電流と、前記板状導体と前記柱状導体の任意の2本とにより形成されるループにより励起される電流とを分離して算出することを特徴とする電磁界計測装置。
  2. 前記板状導体は円形であり、前記柱状部材はお互いが90度回転対称の位置に4本設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電磁界計測装置。
  3. 前記柱状導体は、前記板状導体に対して垂直に立設されていることを特徴とする請求項1または2に記載の電磁界計測装置。
  4. 前記柱状導体は、前記板状導体の外周部に等間隔に立設されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の電磁界計測装置。
  5. 前記電磁界計測装置にはさらに、前記演算機により算出した結果を表示する表示機が設けられており、電子機器の各測定点における演算値から、前記電子機器から放出される電界の強度分布および磁界の強度分布を表示することを特徴とする請求項1乃至4に記載の電磁界計測装置。
  6. 電子機器から放出される電界と磁界とを計測する電磁界計測方法において、
    板状導体及び前記板状導体に立設された少なくとも3本の柱状導体とからなる電磁界計測センサを、前記電子機器の近傍に配置し、柱状導体に誘起される電流を独立して検出し、前記測定機により測定した各電流値から、前記板状導体により励起される電流と、前記板状導体と前記柱状導体の任意の2本とにより形成されるループにより励起される電流とを分離して算出することで、前記電子機器から放出される電界と磁界を独立して算出すること特徴とする電磁界計測方法。
  7. 前記電子機器の複数の位置において算出した、前記板状導体により励起される電流と、前記板状導体と前記柱状導体の任意の2本とにより形成されるループにより励起される電流とから、前記電子機器から放出される電界の強度分布および磁界の強度分布を表示することを特徴とする請求項6に記載の電磁界計測方法。
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