JP4745557B2 - 燃料ガス中の硫黄化合物を除去するための脱硫剤、この脱硫剤を利用した燃料電池発電システム - Google Patents

燃料ガス中の硫黄化合物を除去するための脱硫剤、この脱硫剤を利用した燃料電池発電システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料ガス中の硫黄化合物を除去するための脱硫剤に関するものである。さらに、詳細には、都市ガス、LPG(Liquefied Petroleum Gas:液化石油ガス)などの燃料ガスを水素原料とする固体高分子型燃料電池 (Polymer Electrolyte Fuel Cell:PEFC)の前段で用いられる脱硫剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、地球温暖化防止が強く叫ばれている中で、エネルギー問題を環境問題を考慮しながら解決するために数々の試みが行われている。中でも、都市ガスやLPGなどの一次エネルギーを電気や動力と、温水や蒸気などの複数の二次エネルギーに変換させ、効率よくエネルギーを利用するシステムであるコージェネレーションシステムが注目を浴びている。コージェネレーションシステムは、エネルギーを必要とするその場所で製造するため、送電など、エネルギー輸送に伴うロスがなく、また従来の発電方式では廃棄していた排熱を回収し有効に利用することもできる。
【0003】
さらに、このコージェネレーションシステムの中でも理想的なシステムといわれているのが、分散電源として機能する燃料電池発電システムである。燃料電池発電システムは、排気が非常にきれいで環境にやさしい特性を持ち、かつ小容量でも発電効率が高く、さらには排熱の有効利用により総合的なエネルギー効率の向上がはかれるシステムといわれ、新エネルギーの一つとして位置づけられ、普及促進が大いに望まれている。現在、燃料電池発電システムは、工場や集合住宅、病院などで使用される例がある。
【0004】
都市ガスやLPGなどの燃料ガスを水素原料とする燃料電池発電システムは、電気化学反応によって燃料の持つ化学エネルギーを直接電気エネルギーに変換するため、エネルギー変換に伴って発生する損失が少なく、高い発電効率が得ることができる。しかし、都市ガスやLPGには、付臭剤といわれる硫黄化合物が含まれており、これが燃料電池発電システム内で使用されている各種触媒にダメージを与える被毒物質として機能してしまうという問題がある。ここで各種触媒とは、燃料ガスから水素を生成する改質触媒や、水素と酸素とから電力を得るための触媒のことである。燃料電池発電システム中の各種触媒が効率よく機能するのには、付臭剤の硫黄化合物をppbオーダーになるまで除去する必要がある。
【0005】
しかし、付臭剤は、そもそも、燃料ガスが漏れたときに人が気づくように安全のために添加されたものであるので、燃料ガスをユーザに供給する段階では取り除くことは安全問題上困難である。一般に、付臭剤としては、悪臭を有するターシャリーブチルメルカプタンや、ジメチルサルファイド、あるいはテトラヒドロチオフェンのような微量でも特有な臭いが感じられる硫黄化合物が使用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように、燃料電池発電システムでは、都市ガス、LPGガスなどの燃料ガスに供給段階で付臭剤として添加されている硫黄化合物を燃料ガスの中からppbオーダーになるまで脱硫する必要がある。また、経済性を考えると、長時間(1600時間以上)、−20℃〜300℃で、硫黄化合物を脱硫できる必要がある。これらの必要性から、本発明は、都市ガスやLPGなどの燃料ガスから、付臭剤として使用された硫黄化合物を長時間、−20℃〜300℃で除去できるような脱硫剤を提供することを目的とする。さらに、本発明は、都市ガスやLPGなどの燃料ガスから、付臭剤として使用された硫黄化合物を長時間(1600時間以上)、−20℃〜300℃で除去できるような脱硫剤を利用した燃料電池発電システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の脱硫剤は、硫黄化合物を含有する燃料ガスから硫黄化合物を吸着除去する脱硫剤であって、ゼオライト系担体と、該ゼオライト系担体に担持した触媒活性金属とを含む。
【0008】
前記燃料ガスが、C1(炭素を1個含む化合物、例えばCH4)〜C12(炭素を12個含む化合物、例えばC1226)によって構成される炭化水素系ガスより選択される一種以上の化合物を含む。例えば、前記燃料ガスが、CH4(メタン)と、C26(エタン)と、C38(プロパン)と、C410(ブタン)と、C512(ペンタン)と、C614(ヘキサン)と、C716(ヘプタン)と、C818(オクタン)と、C920(ノナン)と、C1022(デカン)、C1124 1226で構成される炭化水素系ガスより選択される一種以上の化合物を含む。本発明における燃料ガスは、一般的な都市ガス、LPG(液化石油ガス)、LNG(液化天然ガス)、メタンガス、灯油や、ガソリンなどのいわゆる化石燃料をも広く含むものとする。本発明における都市ガスとは、導管で不特定多数の需要者に供給される気体燃料をいい、天然ガス、原油、ナフサあるいは石炭などを変性あるいは混合して製造されたガスを広く含む。限定することを目的としないが、都市ガスは、標準的な成分として、例えば、メタンを約70重量%以上約80重量%以下、エタンを約10重量%以下、プロパンを約10重量%以上約20重量%以下、ブタンを約10重量%以下を含むものが多い。また、本発明におけるLPG(液化石油ガス)は、プロパン、ブタンなどの炭化水素の混合物である。本発明におけるLPG(液化天然ガス)は、メタンを主成分とする天然ガスを加圧、冷却したものをいう。
【0009】
上述の本発明の脱硫剤に用いられる前記ゼオライト系担体が結晶性シリケートであり、該結晶性シリケートが、(1±0.8)R2O・[aM23・bLO・cAl23]・ySiO2の化学式で表され、該化学式中、Rがアルカリ金属およびHからなるグループから選択される少なくとも1種の元素であり、Mが8族元素、希土類元素、Ti、V、Cr、Nb、SbおよびGaからなるグループから選択される少なくとも一種の元素であり、LがMg、Ca、SrおよびBaからなるグループから選択される少なくとも一種の元素であり、モル比a、b、cおよびyが0≦a、0≦b≦20、a+b=1および11≦y≦3000であり、CuKα線を用いる粉末X線回折で格子面間隔3.65±0.1Å、3.75±0.1Å、3.85±0.1Å、10.0±0.3Åおよび11.2±0.3Åに最強ピークから第5位までのピークが現れることを特徴とするものであることが好適である。
【0010】
前記触媒活性金属が、4〜12族の元素から選択される少なくとも一種であることが好適である。なお、4〜12族の元素とは、例えば、4族としてTi、Zr、Hfの元素と、5族としてV、Nb、Taの元素と、6族としてCr、Mo、Wの元素と、7族としてMn、Tc、Reの元素と、8族としてFe、Ru、Osの元素と、9族としてCo、Rh、Irの元素と、10族としてNi、Pd、Ptの元素と、11族としてCu、Ag、Auの元素、12族の元素としてZn、Cd、Hgの元素を含む。
前記触媒活性金属として、4〜12族の元素から選択される2種以上の触媒活性金属を用いることが望ましい。具体的には、亜鉛(Zn)と鉄(Fe)を同時に用いることが好適である。
【0011】
本発明の脱硫剤は、燃料ガス中の硫黄化合物を除去する際に、通常−20℃〜300℃、好ましくは−20℃〜50℃で用いられることを特徴とする。
前記硫黄化合物が、硫化ジメチルと、ターシャルブチルメルカプタンと、テトラヒドロチオフェンとからなるグループより選択される一種以上の化合物を含む。
【0012】
本発明の燃料電池システムは、硫黄化合物を含有する燃料ガスから硫黄化合物を吸着除去する上述の脱硫剤と、該脱硫剤によって脱硫された燃料ガスと、水とを反応させることにより、水素含有ガスを生成する改質器と、該改質器の後段にあり、水素含有ガスと酸素含有ガスをそれぞれのガス導入部より導入して電力を得る固体高分子型燃料電池とを含むことを特徴とする。酸素含有ガスは空気を用いて、空気中の酸素を利用することが好ましい。前記燃料ガスが、メタンと、エタンと、プロパンと、ブタンとからなるグループより選択される一種以上の化合物を含む。
【0013】
以上のように、本発明に係る脱硫剤を提供することによって、付臭剤の硫黄化合物を含有する燃料ガスから硫黄化合物をppbオーダーまで、長時間(1600時間以上)、−20℃〜300℃で、吸着除去することができるようになる。また、本発明に係る燃料電池発電システムにより、燃料ガスに含まれる付臭剤の硫黄化合物を除去でき、効率的に、長時間、通常400℃以上で、燃料ガスを改質し、水素を取り出し、この水素から効率的に発電できるようになる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明に係る脱硫剤と燃料電池発電システムの実施の形態を図面を用いて以下に説明する。
【0015】
[脱硫剤の調製]
本実施の形態に係る脱硫剤は、結晶性シリケートを調製するステップと、結晶性シリケートに触媒活性金属を担持するステップと、担持後乾燥および焼成し加圧成型するステップを経て調製される。
【0016】
[結晶性シリケートの調製]
次に、ゼオライト系担体である結晶性シリケートの調製方法を説明する。水ガラス1号(SiO2含有)560重量部を水530〜550重量部に溶解し、この溶液を溶液Aとする。一方、水400重量部に硫酸アルミニウム70〜75重量部、塩化第二鉄10〜12重量部、酢酸カルシウム4〜6重量部、塩化ナトリウム24〜28重量部、濃塩酸190〜210重量部を溶解し、この溶液を溶液Bとする。溶液Aと溶液Bを一定の割合で供給し、沈殿を生成させ、充分攪拌してPH8のスラリーを得る。このスラリーをオートクレーブに仕込み、さらにテトラプロピルアンモニウムブロマイド48〜52重量部を添加し、100℃〜200℃で1時間〜100時間水熱合成し、合成後、水洗し、乾燥した後、さらに、300℃〜600℃で1時間〜12時間、焼成することにより、脱水された状態において結晶性シリケートを得る。
【0017】
この結晶性シリケートの化学式は、結晶性シリケートが、(1±0.8)R2O・[aM23・bLO・cAl23]・ySiO2の化学式で表され、該化学式中、Rがアルカリ金属およびHからなるグループから選択される少なくとも1種の元素であり、Mが8族元素、希土類元素、Ti、V、Cr、Nb、SbおよびGaからなるグループから選択される少なくとも一種の元素であり、LがMg、Ca、SrおよびBaからなるグループから選択される少なくとも一種の元素であり、モル比a、b、cおよびyが0≦a、0≦b≦20、a+b=1および11≦y≦3000であり、CuKα線を用いる粉末X線回折で格子面間隔3.65±0.1Å、3.75±0.1Å、3.85±0.1Å、10.0±0.3Åおよび11.2±0.3Åに最強ピークから第5位までのピークが現れることを特徴とする。
【0018】
この結晶性シリケートを30〜50℃で、2〜6NのNH4Cl水溶液に浸漬し、2〜4時間攪拌してNH4イオン交換をする。イオン交換後、洗浄して80℃〜120℃、22〜26時間乾燥させた後、380〜420℃、2〜4時間焼成することにより、H型の結晶性シリケートを得る。H型とは結晶性シリケート中のイオン交換サイトの活性種がH+(プロトン)であるという意味です。結晶性シリケートの形状は、円柱状、球状、リング状、ハニカム状(ソリッド型、コート型)がよい。しかしながら、本発明の結晶性シリケートは、これらの形状に限定されるものではない。
【0019】
[触媒活性金属の結晶性シリケート上への担持]
得られたH型の結晶性シリケート上に担持する触媒活性金属は、4族から12族の金属が好ましい。なお、4〜12族の元素とは、例えば、4族としてTi、Zr、Hfの元素と、5族としてV、Nb、Taの元素と、6族としてCr、Mo、Wの元素と、7族としてMn、Tc、Reの元素と、8族としてFe、Ru、Osの元素と、9族としてCo、Rh、Irの元素と、10族としてNi、Pd、Ptの元素と、11族としてCu、Ag、Auの元素、12族の元素としてZn、Cd、Hgの元素を含む。
【0020】
触媒活性金属が存在する金属塩の溶液の例として、硝酸鉄、硝酸コバルト、硝酸ニッケル、硝酸銅、硝酸亜鉛、硝酸マンガン、硝酸クロムなどの硝酸塩類を用いることが好ましい。
【0021】
本実施の形態では、触媒活性金属が存在する金属塩の溶液を用いて、含浸法にて触媒活性金属を結晶性シリケートに担持する。なお、活性金属を結晶性シリケートに担持する方法は、含浸法のほかにも、あらかじめ球状、円柱状に成型した結晶性シリケートを活性金属溶液に浸漬させ、吸水含浸させる方法がある。
【0022】
[担持後乾燥および焼成し加圧成型]
次に、触媒活性金属を担持したH型結晶性シリケートを乾燥および焼成して得られた触媒粉末である加圧成型して、固形型の脱硫剤を得る。固形型には、円柱状、球状、リング状、ハニカム状(ソリッド型、コート型)があるが、これらに限定されるものではない。
【0023】
[燃料電池発電システム]
次に、本実施の形態の脱硫剤を、固体高分子型燃料電池(PEFC装置ともいう)の前段部に設置した際の本発明に係る燃料電池発電システムの実施の形態について説明する。図1は、低温酸化触媒が好適に適用される燃料電池発電システムの一実施の形態に関し、その概要を説明するブロック図である。図1に示すように、本実施の形態の燃料電池発電システムの構成は、都市ガスなどの燃料ガスの供給導管(図に示さず)につながり、上述した本実施の形態の脱硫剤からなる脱琉器1と、脱硫器1につながった改質器2と、改質器2につながったHTS(high temperature shift)装置3および/またはLTS(low temperature shift)装置3と、HTS装置3および/またはLTS装置3につながったPROx装置4と、PROx装置4につながったPEFC装置5とからなる。
【0024】
次に本実施の形態の燃料電池発電システムの作用を説明する。都市ガスなどの燃料ガスは供給導管(図に示さず)から脱硫器1に供給される。脱硫器1中に設けられている本実施の形態の脱硫剤によって、燃料ガス中の付臭剤であるターシャリーブチルメルカプタンや、ジメチルサルファイドや、テトラヒドロチオフェンなどの硫黄化合物は吸着除去される。
【0025】
次に、脱硫された燃料ガスは、改質器2は、燃料ガス改質触媒によって、燃料ガスの改質を行うための装置である。例えば、改質器2では、燃料ガス中のメタンから、以下のような反応によって水素を得るようにしている。燃料ガス中の他のエタン、プロパン、ブタンなどの炭化水素も、メタンと同様に、以下の化学反応(1)〜(6)のように水素供給原料として作用する。この改質温度は700℃〜800℃で好適であるため、改質器2はこの温度範囲になるよう上昇される。
CH4+2H2O → CO2+4H2 (1)
CH4+O2 → CO+H2+H2O (2)
CH4+H2O→ CO+3H2 (3)
反応(1)は、メタンを改質して水素を得るための反応である。この反応(1)は、吸熱反応である。そこで、発熱反応である反応(2)によって改質反応を維持するための熱を得ている。ただし、この反応(2)では、COを生じる。COは、PEFC装置5の発電するための触媒の働きを阻害してしまう。式(3)の反応は水蒸気改質反応の副反応であり、生成したCOが後流側の燃料電池に悪影響を及ぼすことから、以下に述べるように、改質器2とPEFC装置5との間に、HTS装置および/またはLTS装置3と、PROx装置4における反応(4)、(5)のようにCOを除去できるようにしている。
【0026】
そこで、燃料ガスはHTS装置3および/またはLTS装置3に送られ、HTS装置3および/またはLTS装置3によって、反応(4)のようにCOを除去されるようにしている。
CO+H2O → CO2+H2 (4)
ここで、HTS装置3の反応温度は500℃程度、LTS装置3の温度は200℃程度である。
【0027】
HTS装置3および/またはLTS装置3からの燃料ガスは、空気を加え、PROx装置4に送られる。PROx装置4は、一酸化炭素選択酸化触媒によって、COを選択除去するための装置であり、以下のような反応によってCOを除去する。
CO+1/2O2 → CO2 (5)
前記反応(4)によってHTS装置3および/またはLTS装置3で発生するCOが除去される。ただし、HTS装置3および/またはLTS装置3では、0.3〜0.4%まで除去している。このHTS装置3および/またはLTS装置3では、さらに、10ppm以下までCOを除去する。
【0028】
PROx装置4からの水素を含む気体は、PEFC装置5に送られる。PEFC装置5は、アノード電極においてアノード電極触媒により、以下の反応を起こさせる。
2 → 2H++2e- (6)
この反応(6)によって生じるH+が拡散する。
一方、カソード電極においてカソード電極触媒により、以下の反応を起こさせる。
2H++2e+1/2O2 → H2O (7)
これらの反応(6)と(7)を合わせて電池反応が構成され、起電力を得ることができる。
【0029】
【実施例】
次に本発明に係る脱硫剤の実施例について説明する。
[実施例1:結晶性シリケート調製、含浸法による触媒調製]
次に、結晶性シリケートを原料として含浸法により触媒を調製した結果について説明する。水ガラス1号(SiO2:30wt%含有)5616gを水5429gに溶解し、この溶液を溶液Aとした。一方、水4175gに硫酸アルミニウム718.9g、塩化第二鉄110g、酢酸カルシウム47.2g、塩化ナトリウム262g、濃塩酸2020gを溶解し、この溶液を溶液Bとした。溶液Aと溶液Bを一定割合で供給し、沈殿を生成させ、充分攪拌してpHが8のスラリーを得た。このスラリーを20リットルのオートクレーブに仕込み、さらにテトラプロピルアンモニウムブロマイドを500g添加し、160℃で72時間水熱合成し、合成後水洗し乾燥した後、さらに500℃で3時間焼成することにより、脱水された状態においてH2O[0.25Fe23・0.8Al23・0.2CaO]27SiO2の組成を有する結晶性シリケートを得た。
【0030】
得られた結晶性シリケートについて、CuKα線を用いる粉末X線回折測定を行い、最強線から第15位までのピークの格子面間隔(d値)および相対強度を下記表1に示す。
【表1】
Figure 0004745557
【0031】
表1から明らかなように、結晶性シリケート1は、CuKα線を用いる粉末X線回折測定において格子面間隔3.65±0.1Å、3.75±0.1Å、3.85±0.1Å、10.0±0.3Åおよび11.2±0.3Åに最強ピークから第5位までのピークを示し、格子面間隔3.0±0.1Å、3.3±0.1Å、4.25±0.1Å、5.6±0.2Å、6.0±0.2Åおよび6.4±0.2Åに第6位から第11位までのピークを示し、かつ3.05±0.1Å、4.6±0.1Å、5.7±0.2Åおよび6.7±0.2Åに第12位から第15位までのピークを示した。
【0032】
前記結晶性シリケートを40℃で、4NのNH4Cl水溶液に浸漬し、3時間攪拌してNH4イオン交換を実施した。イオン交換後、洗浄して100℃、24時間乾燥させた後、400℃、3時間焼成することによりH型の結晶性シリケートを得た。前記H型結晶性シリケートに硝酸鉄(II)水溶液を用いた含浸法にて酸化鉄を3%担持後、乾燥および焼成して得られた触媒粉末を加圧成型して固形型の脱硫剤を得た。
【0033】
[実施例2:含浸法による調製]
実施例1の含浸法にて、硝酸鉄水溶液の代わりに硝酸コバルト、硝酸ニッケル、硝酸銅、硝酸亜鉛、硝酸マンガンおよび硝酸クロムを用いる事以外は、前述に記載した実施例1と同様にして固形型脱硫剤2〜7を得た。(表2参照)
【表2】
Figure 0004745557
【0034】
[実施例3:含浸法による調製]
実施例1の含浸法にて、硝酸鉄水溶液と同時に硝酸コバルト、硝酸ニッケル、硝酸銅、硝酸亜鉛、硝酸マンガンまたは硝酸クロムを添加した事以外は、前述に記載した実施例1と同様にして固形型脱硫剤8〜13を得た。(表2参照)
【0035】
[実施例4]
実施例1で得られた結晶性シリケートを用いて、75℃でFeが10mmol存在する塩化鉄水溶液に浸漬し、12時間攪拌してFeイオン交換を実施した。イオン交換後、ろ過、水洗、110℃で一晩乾燥させた後、触媒粉末を加圧成型して固形型脱硫剤14を得た。(表2参照)
【0036】
[実施例5]
実施例4のイオン交換する触媒活性金属の原料として塩化コバルト、塩化ニッケル、塩化銅、塩化亜鉛、塩化マンガンまたは塩化クロムを用いること以外は前述した実施例1と同様にして固形型脱硫剤15〜20を得た。(表2参照)
【0037】
[比較例1]
実施例1のH型結晶性シリケートの代わりに、Al23を用いたこと以外は実施例1と同様にして比較固形型触媒1を得た。(表2参照)
【0038】
[実施例6]
固形型脱硫剤1〜20について、都市ガス中に含まれる硫黄分の除去試験を実施した。試験条件を表3に記載する。表3に示すように、脱硫剤の量を10CC、圧力を常圧(1気圧程度:1013.25hPa(ヘクトパスカル)程度)、反応管入口温度を常温(15℃〜35℃)、GHSV(Gas Hourly Space Velocity:1時間当たりで触媒単位体積当たりの処理ガス容積(m3/m3・h))を7000h−1、使用ガスを都市ガスとした。このときの都市ガスの組成は、CH4が約88%、C26が約6%、C38が約4%、i−C49が約2%、硫化ジメチルが約1ppm、ターシャルブチルメルカプタンが約1ppmであった。
【表3】
Figure 0004745557
試験中、反応管出口から排出されたガスのS濃度を定期的にサンプリング後、FPD方式のガスクロマトグラフによってS濃度を測定し、反応管出入り口のS濃度が等しくなるまで連続的にガスを流通させた。出入り口のS濃度が等しくなるまでの時間を、触媒の脱硫性能(h:時間)とした。
【0039】
その脱硫性能評価結果を触媒調製リストと併せて表2に示した通り、結晶性シリケート用いた脱硫剤は比較触媒よりも都市ガス中のS分をppbオーダーまで長時間、15℃〜35℃で除去可能であることがわかる。特に、No.11のFeとZnの両活性金属を担持した脱硫剤が、1620時間の脱硫性能を有し最も優れていることが分かった。また、No.10のFeとCuの両活性金属を担持した脱硫剤が、1400時間の脱硫性能を有し優れていることが分かった。ところが、比較例1の担体としてAl23を用いた例では、脱硫性能は120時間しかなく、本発明の結晶性シリケートを担体に用いた脱硫剤に比べ、脱硫性能が落ちている。
【0040】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明に係る脱硫剤によれば、付臭剤の硫黄化合物を含有する燃料ガスから硫黄化合物をppbオーダーまで、長時間(1600時間以上)、−20℃から300℃で、吸着除去することができるようになる。また、本発明に係る燃料電池発電システムにより、燃料ガスに含まれる付臭剤の硫黄化合物を除去でき、効率的に、長時間、通常400℃以上で、燃料ガスを改質し、水素を取り出し、この水素から効率的に発電できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る脱硫剤を使用する燃料電池発電システムの一実施の形態を説明するブロック図である。
【符号の説明】
1 脱硫器
2 改質器
3 HTS装置および/またはLTS装置
4 PROx装置
5 PEFC装置

Claims (6)

  1. 硫黄化合物を含有する燃料ガスから硫黄化合物を吸着除去する脱硫剤であって、
    O[0.25Fe ・0.8Al ・0.2CaO]27SiO の組成を有する結晶性シリケートであるゼオライト系担体と、
    該ゼオライト系担体に担持したFe、Co、Ni、Cu、Zn、Mn、Crから選択される少なくとも一種の触媒活性金属と
    を含む脱硫剤。
  2. 前記燃料ガスが、C1〜C12によって構成される炭化水素系ガスより選択される一種以上の化合物を含む請求項1に記載の脱硫剤。
  3. 燃料ガス中の硫黄化合物を除去する際に、−20℃〜300℃で用いられることを特徴とする請求項1または2に記載の脱硫剤。
  4. 前記硫黄化合物が、硫化ジメチルと、ターシャルブチルメルカプタンと、テトラヒドロチオフェンとからなるグループより選択される一種以上の化合物を含む請求項1〜のいずれかに記載の脱硫剤。
  5. 硫黄化合物を含有する燃料ガスから硫黄化合物を吸着除去する請求項1〜のいずれかに記載の脱硫剤と、
    該脱硫剤によって脱硫された燃料ガスと、水とを反応させることにより、水素含有ガスを生成する改質器と、
    該改質器の後段にあり、該水素含有ガスと酸素含有ガスをそれぞれのガス導入部より導入して電力を得る固体高分子型燃料電池と
    を含むことを特徴とする燃料電池発電システム。
  6. 前記燃料ガスが、メタンと、エタンと、プロパンと、ブタンとからなるグループより選択される一種以上の化合物を含む請求項に記載の燃料電池発電システム。
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