JP4745369B2 - リニアモータ - Google Patents

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Description

本発明は、可動子が固定子に沿って直線的に往復移動するリニアモータに関する。
従来、可動子が固定子に沿って直線的に往復移動するリニアモータが知られている。
リニアモータは、主に、リニアモータ内の所定の位置に固定された状態で設けられる固定子と、ガイド部材上を固定子に沿って移動する可動子とを備えている。この可動子または固定子の一方には、永久磁石が、他方には、電機子が備えられている。そして、電機子に電流を供給することによって、電機子を構成するコイルの周りに所定の磁束を生じさせ、電磁石を得る。可動子は、永久磁石と電磁石との間の吸引力および反発力を受けて、固定子に沿って移動する(特許文献1参照)。
電機子には、電磁石と永久磁石との位置関係に応じた所定の電流が供給されることで、可動子が効率よく駆動する。とくに、使いはじめには、可動子を稼働させるような電流の電気角が特定される。具体的には、図6に示されるように、電源投入時の可動子12の位置を基準として、可動子12を方向Aおよび方向Bに、わずかずつ移動させることによって、電磁石と永久磁石との位置関係に応じた電流の電気角が特定される。
特開2002−247886号公報
上記のように電気角の特定のための処理を行う場合に、可動子12が、可動範囲の端部に位置している状態にあると、方向Aまたは方向Bの一方向にしか可動子12を移動させることができない。このような事態に対応するため、図7に示されるようなエラー処理システムが導入されている。具体的には、まず、電源投入時の可動子12の位置を基準として、電機子eに+90度分の電気角、−90度分の電気角が与えられ(ステップS1、ステップS2)、可動子12の移動量が判定される(ステップ3)。そして、可動子12の移動量の判定が上手く完了しない場合(ステップS4)には、図7に示されるようなリトライが所定の回数だけ繰り返し行われた後に(ステップS41、ステップS42)、リニアモータの運転を停止させるなどの最終的なエラー処理が実行される(ステップS43)。つまり、このようなエラー処理システムが導入されていたとしても、電気角の特定が行われないどころか、最終的なエラー処理(ステップS43)が実行されるまでに多くの時間が費やされ、問題の発覚が大幅に遅れてしまう。
また、特許文献1の技術では、一対のリミットスイッチを可動子の可動範囲の両端に配置されたストッパの間に設け、可動子がリミットスイッチの位置に到達すると、リミットスイッチが信号を発信して、可動子が可動範囲の端部まで移動するのを禁止するように制御している。しかしながら、この場合、一対のリミットスイッチを設け、可動子の駆動を制御しているため、部品点数の増加に加えて複雑なシステムが必要になってしまう。
本発明は、上記従来の問題に鑑みてなされたものであり、可動子が可動範囲の端部に位置している場合に、複雑なシステムを必要とせずに、磁極推定を行うことができる位置まで可動子を移動させることができるリニアモータを提供することを目的としている。
本発明のリニアモータは、固定子と、該固定子に沿って直線的に往復移動する可動子と、前記固定子または前記可動子の一方に備えられる電機子と、他方に備えられる永久磁石と、前記可動子の可動範囲の端部に位置するストッパとを有し、かつ、電源投入時に、前記電機子に電流が供給されることにより、前記可動子を稼働させるための暫定的な電流の電気角を特定することが可能となる所定移動量だけ該可動子を移動させる磁極推定動作が行われるリニアモータであって、前記電機子は、その端部に磁性体を備え、この磁性体、前記ストッパおよび前記永久磁石は、前記電機子への電流の供給を断った状態で前記可動子が前記ストッパに当接したときに、前記永久磁石と前記磁性体との間に作用する磁力を受けて、前記可動子が前記ストッパから所定距離だけ離れた位置まで移動するように互いの位置関係が定められており、前記ストッパから前記所定距離だけ離れた位置が、前記磁極推定動作において前記可動子が前記所定移動量だけ変位することを許容する位置であることに特徴を有するものである。
また、本発明のリニアモータは、固定子と、該固定子に沿って直線的に往復移動する可動子と、前記固定子または前記可動子の一方に備えられる電機子と、他方に備えられる永久磁石と、前記可動子の可動範囲の両端部に位置するストッパとを有するリニアモータであって、前記永久磁石は、前記可動子の往復移動方向における配列長さが同方向における電機子の配列長さよりも長く設けられており、前記電機子は、前記配列長さ方向における両端部に磁性体を備えており、これら磁性体、前記ストッパおよび前記永久磁石は、前記ストッパに対して前記可動子が当接した状態において、前記各磁性体のうち一方側の磁性体が前記配列長さ方向における前記永久磁石の両端よりも外側かつ両ストッパよりも内側の位置であって前記永久磁石の磁力が当該一方側の磁性体に及ぶ位置に位置するように互いの位置関係が定められていることを特徴とするものである。
これらの発明によれば、仮に可動子がストッパに当接したところで電機子への通電が断たれたとしても、磁力によって、可動子がストッパから離れる方向に引き戻される。したがって、可動子が可動範囲の端部に位置している場合に、複雑なシステムを必要とせずに、磁極推定を行うことができる位置まで可動子を移動させることができる。
上記の各ニアモータにおいては、前記磁性体が、サブティースであることが好ましい。
この発明によれば、磁性体が、サブティースであることにより、部品の追加を伴うことなく、複雑なシステムを必要とせずに、磁極推定を行うことができる位置まで可動子を移動させることができる。
また、前記電機子は制御部に接続され、該制御部は、前記ストッパに前記可動子が当接しかつ前記電機子への電流供給が遮断されることにより、前記可動子が前記ストッパから離間して停止した状態において、前記可動子を稼働させるための暫定的な電流の電気角を特定する第1手段と、該第1手段で特定された電流の電気角に基づいて前記可動子を移動させ、該可動子が所定の位置に位置したときに、前記電機子と前記永久磁石との位置関係に応じて予め特定された電流の電気角の初期値を与える第2手段とを含み、前記第1手段と前記第2手段とによって、段階的に前記電機子と前記永久磁石との位置関係に応じた電流の電気角を設定するものであるのが好ましい。
この発明によれば、第1手段と第2手段とで段階的に電流の電気角が設定される。つまり、第1手段によって、暫定的な電流の電気角が設定されることにより、さしあたって可動子を稼働させることができるようになり、第2手段によって、第1手段で設定された暫定的な電流の電気角に基づいて可動子を所定の位置まで移動させて、予め特定された電流の電気角の初期値が与えられ、電機子と永久磁石との位置関係に応じた適正な電流が供給されるようになり、可動子を極めて効率よく稼働させることができる。
本発明によれば、可動子が可動範囲の端部に位置している場合に、複雑なシステムを必要とせずに、磁極推定を行うことができる位置まで可動子を移動させることができる。
以下で、本実施の形態のリニアモータについて図面を用いて詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1および図2は、リニアモータを説明するための概念図である。図1は、可動子12がストッパ11に当接した位置にある状態を示し、図2は、可動子12の端部に設けられたサブティースe13が、固定子13の永久磁石maによる磁力を受け、ストッパ11から離れる方向に移動した状態を示す。以下では、可動子12の移動方向に平行な方向をX方向、X方向に直交する方向をY方向として説明する。
実施の形態1のリニアモータは、図1および図2に示されるように、固定子13と、固定子13に備えられた永久磁石maと、固定子13に沿って直線的に往復移動する可動子12と、可動子12に備えられた電機子eと、可動子12の可動範囲の端部に位置する一対のストッパ11とを備えている。このほか、リニアモータには、可動子12を誘導するリニアガイド14と、電機子eに供給される電流を制御する制御部15とが備えられている。これら固定子13、永久磁石ma、可動子12、電機子e、ストッパおよびリニアガイド14は、フレーム部材16によって、一体に収容、保持されている。フレーム部材16については、本実施の形態においてとくに限定されるものではないので、ここでの説明を省略する。
固定子13は、直線状の長尺体である支持部材13aを有する。支持部材13aは、リニアモータのフレーム部材16上の所定の位置に固定されている。固定子13の支持部材13aには、長手方向に沿って、永久磁石maが配置される。
永久磁石maは、所定の間隔で、N極とS極とが交互に現れるように、固定子13の支持部材13aに取り付けられている。また、本実施の形態では、永久磁石maが設けられる範囲を、特定の範囲になるように定めている。具体的には、永久磁石maが、一対のストッパ11の間隔より短くなるように配設されている。
可動子12は、支持部材12aを有する。支持部材12aは、電機子eをリニアモータ内の所定の位置に支持し、かつ、可動子12の動力を外部へ伝達するための部材を取り付けるためのものである。可動子12は、その移動方向が固定子13の長手方向に平行になるように配置される。
電機子eは、コアe10と、コイルe20とを含む。
コアe10は、鉄などの磁性材料により形成されている部材であり、共通部e11と、メインティースe12と、サブティースe13とを含む。共通部e11は、略直方体状を呈しており、その長手方向を可動子12の移動方向に略平行にして可動子12の支持部材12aに固定されている。そして、メインティースe12は、共通部e11から可動子12の移動方向に直交する方向に突出するように、複数並列に形成されている。サブティースe13は、メインティースe12を挟み込むように、可動子12の移動方向の端部に一対設けられる。サブティースe13は、モータ駆動時に可動子12の両端の磁束形成を補うためのものである。本実施の形態では、電機子eへの電流の供給を断った状態で、このサブティースe13と永久磁石maとの間に作用する磁力から、可動子12を所定の位置から所定の距離だけ移動させるための推進力を得る。
コイルe20は、ボビンに導線が巻き付けられたものである。コイルe20は、可動子12の移動方向に沿って並列に並ぶように、メインティースe12に対して複数装着されている。各コイルe20は、メインティースe12の共通部e11からの突出方向がコイルe20の導線の巻き付け方向に略直交するように装着されている。
電機子eには、各コイルe20に、互いに位相が異なるu相、v相、w相のうちのいずれかの相の電流が供給されることにより、各コイルe20の周りに所定の磁束が生じ、電磁石が得られる。そして、この電磁石によって、サブティースe13が磁化されることで、可動子12の両端の磁束が補われる。電機子eは、可動子12に対して固定子13に取り付けられた永久磁石maと対向するように設置される。そして、電機子eに所定の電流が供給されると、得られた電磁石と、永久磁石maとの間に相互に作用する磁気の吸引力・反発力を受けて可動子12が固定子13に沿って推進する。
ストッパ11は、可動子12の可動範囲の両端に一対設けられている部材である。ストッパ11は、可動子12が所定の範囲からはみ出して進行するのを止める役割を担っている。
ここで、ストッパ11と前述の永久磁石maの端部ma1との位置関係について説明する。固定子13に取り付けられた永久磁石maは、ストッパ11から、所定の領域ar1だけ離間した位置まで形成されている。この領域ar1は、領域ar1上に位置する磁性体に対して永久磁石maの端部の磁気が充分に及ぶような範囲として設定された領域である。
とくに、本実施の形態では、可動子12が可動範囲の端部に位置している状態では、可動子12の端部に取り付けられたサブティースe13がストッパ11に当接する。つまり、図1に示されるように、ストッパ11と永久磁石maの端部ma1との間には、X方向に領域ar1が確保されているので、サブティースe13は、領域ar1内に位置することになる。サブティースe13は、磁性材料により形成されているので、電機子eが電磁石として機能していない状態であれば、永久磁石maの端部ma1の磁気により吸引される。
リニアガイド14は、可動子12と固定子13との間のY方向の距離、すなわち、電機子eと永久磁石maとの距離を所定の間隔に保った状態で、可動子12を誘導する役割を担っている。具体的には、リニアガイド14は、長尺の直線状を呈し、1対のストッパ11の間に、両端をそれぞれストッパ11へ向けて、固定子13の支持部材13aに略平行な姿勢でフレーム部材16上に設置される。可動子12の支持部材12aは、リニアガイド14に対して、長手方向に摺動可能に係合している。
制御部15は、図示しない検出手段で可動子12の位置を検出し、検出された可動子12の位置情報に基づいて、可動子12に備えられた電機子eに、永久磁石maと電機子eとの位置関係に応じた適正な電流を供給する。これにより、可動子12は、効率よく制御される。また、制御部15は、リニアモータへの電源投入時に、さしあたって可動子12を稼動させるような電流の位相を特定する磁極推定を行う。具体的には、電機子eに電流をプラス方向、マイナス方向に供給し、それぞれの場合の可動子12の挙動(移動方向)を検知する。そして、可動子12の挙動に基づいて、可動子12を稼動させるための電流の位相が大まかに特定される。したがって、電源投入時には、可動子12を、ストッパ11から磁極推定を行うために必要な距離だけ離れたところに位置させておく必要がある。
ここで、可動子12がストッパ11に当接した位置にある場合について説明する。図3は、図1の一部を拡大した図であり、永久磁石maの端部ma1と可動子12の端部に設けられたサブティースe13との間に生じる力について説明するための図である。
図3に示されるように、可動子12がストッパ11に当接した状態では、ストッパ11、永久磁石maの端部およびサブティースe13は、図中X方向に、ストッパ11と永久磁石maの端部ma1との間にサブティースe13が存在している位置関係にある。
電機子eへの電流の供給が断たれた状態で、可動子12がストッパ11に当接した位置にあると、図3に示されるように、永久磁石maの端部ma1とサブティースe13との間には、磁力Fが作用している。本実施の形態のリニアモータは、可動子12がストッパ11に当接した状態において、磁力Fの分力であって、可動子12の移動方向に平行な方向の力Fxが、可動子12とリニアガイド14との静止摩擦力(リニアガイド14および可動子12の支持部材12aの間の静止摩擦係数と、可動子12および可動子12に取り付けられた部材の荷重との積)を超えるように設定されている。したがって、可動子12は、永久磁石maの端部ma1に引き付けられて、ストッパ11から永久磁石maの端部近傍まで、おのずと移動する(図2参照)。
それゆえ、リニアモータの電源が投入されたときには、常に可動子12は、ストッパ11から所定の距離だけ離れた位置に位置していることになる。そして、電機子eに供給される電流は、制御部15に備えられた、リニアモータの駆動時にさしあたって可動子12を稼働させるような電流の電気角を特定する第1手段15aと、可動子12を所定の位置まで移動させて、設計時に特定された電流の電気角の初期値を与える第2手段15bとで段階的に調整される。ここで、電気角とは、信号正弦波の1周期を360度にとって表現した位相を意味している。
具体的には、第1手段15aで電流の電気角を特定する際には、まず、電機子eに電気角が+90度変化するように電流が供給され、電源投入時の位置からの可動子12の挙動(移動方向および移動量)が把握される。つぎに、可動子12を電源投入時の位置に戻し、電機子eに電気角が−90度変化するように電流が供給され、可動子12の挙動(移動方向および移動量)が把握される。このようにして、所定の電気角を電機子eに与えた場合の、可動子12の挙動(移動方向および移動量)を把握することによって、さしあたって可動子12を稼働させるための暫定的な電流の電気角が特定される(図7、ステップS1、ステップS2、ステップS3参照)。とくに、本実施の形態では、常に可動子12がストッパ11から離れた位置にある状態でリニアモータの電源が投入されることになるので、可動子12がストッパ11に当接しているために、いずれか一方向に可動子12を移動させることができず、暫定的な電流の電気角を特定することができない、という不具合が発生しない。したがって、図7に示されるようなエラー処理システムが導入されていたとしても、可動子12がストッパ11に当接していることに起因したエラー処理の実行は回避される。
また、第2手段15bで電流の電気角の初期値を与える際には、まず、第1段階で特定された暫定的な電流の電気角に基づいて、可動子12を移動させる。そして、可動子12が可動範囲の所定の位置に位置したときに、設計段階で予め特定された電流の電気角の初期値が与えられる。このような、第2段階での電流の電気角の初期値を与える制御は、可動子12または固定子13の一方に固定(図1〜図3ではフレーム部材16に固定)されたリニアスケールLに記録された原点信号情報L1が、可動子12または固定子13の他方に固定(図1〜図3では可動子12に固定)されたセンサSで読み取られたことを合図として執り行われる。
こうして、電機子eには電磁石と永久磁石maとの位置関係に応じた適正な電流が供給されるようになり、可動子12が極めて効率よく駆動するようになる。
以上の実施の形態によれば、電機子eへの電流の供給を断った状態で、可動子12がストッパ11に当接したときに、永久磁石maとサブティースe13との間に作用する磁力を受けて、可動子12が、ストッパ11から所定の距離だけ離れた位置まで移動するように、サブティースe13、ストッパ11および永久磁石maの端部の位置関係が特定されている。つまり、仮に可動子12がストッパ11に当接したところで電機子eへの通電が断たれたとしても、あるいは、電機子eへの通電を断った状態で、手動で可動子12をストッパ11に当接する位置まで移動させたとしても、磁力によって、可動子12がストッパから離れる方向に引き戻される。したがって、可動子12が可動範囲の端部に位置している場合に、複雑なシステムなどを必要とせずに、磁極推定を行うことができる位置まで可動子12を移動させることができる。
また、磁性体が、サブティースe13であることにより、部品の追加を伴うことなく、複雑なシステムを必要とせずに、磁極推定を行うことができる位置まで可動子12を移動させることができる。
なお、上記実施の形態では、可動子12に電機子eが備えられ、固定子13に永久磁石maが備えられた形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。図4は、リニアモータの他の形態を説明するための概念図であり、可動子がストッパに当接した位置にある状態を示す。図5は、図4のリニアモータにおいて、永久磁石maが設けられた可動子12が、固定子13の端部に設けられたサブティースe13との間に生じる吸引力を受け、ストッパ11から離れる方向に移動した状態を示す。たとえば、図4および図5に示されるように、永久磁石maが可動子12に備えられ、電機子eが固定子13に備えられた形態であって、固定子13に備えられた電機子eへの通電を絶った状態で、可動子12に備えられた永久磁石maの端部ma1と電機子eのサブティースe13bとの間に生じた磁気の吸引力によって、可動子12がストッパ11から離れる方向に引き戻される形態であってもよい。この場合、ストッパ11aに当接した側の反対側の端部に設けられた永久磁石ma1と固定子13に設けられた電機子eのサブティースe13bとの間に生じた磁力によって可動子12が引き付けられ、ストッパ11aから離れる方向に移動する。
リニアモータを説明するための概念図であり、可動子がストッパに当接した位置にある状態を示す。 リニアモータを説明するための概念図であり、可動子の端部に設けられたサブティースが、固定子の永久磁石による磁力を受け、ストッパから離れる方向に移動した状態を示す。 図1の一部を拡大した図であり、永久磁石の端部と可動子の端部に設けられたサブティースとの間に生じる力について説明するための図である。 リニアモータの他の形態を説明するための概念図であり、可動子がストッパに当接した位置にある状態を示す。 リニアモータの他の形態を説明するための概念図であり、永久磁石が設けられた可動子が、固定子の端部に設けられたサブティースとの間に生じる磁力を受け、ストッパから離れる方向に移動した状態を示す。 リニアモータを説明するための概念図であり、リニアモータの駆動時に行う磁極推定の際の可動子の動きを説明するための図である。 エラー処理システムを説明するためのフローチャートである。
符号の説明
11 ストッパ
12 可動子
13 固定子
15 制御部
15a 第1手段
15b 第2手段
e 電機子
e13 サブティース(磁性体)
ma 永久磁石

Claims (4)

  1. 固定子と、該固定子に沿って直線的に往復移動する可動子と、前記固定子または前記可動子の一方に備えられる電機子と、他方に備えられる永久磁石と、前記可動子の可動範囲の端部に位置するストッパとを有し、かつ、電源投入時に、前記電機子に電流が供給されることにより、前記可動子を稼働させるための暫定的な電流の電気角を特定することが可能となる所定移動量だけ該可動子を移動させる磁極推定動作が行われるリニアモータであって、
    前記電機子は、その端部に磁性体を備え、
    この磁性体、前記ストッパおよび前記永久磁石は、前記電機子への電流の供給を断った状態で前記可動子が前記ストッパに当接したときに、前記永久磁石と前記磁性体との間に作用する磁力を受けて、当該可動子が前記ストッパから所定距離だけ離れた位置まで移動するように互いの位置関係が定められており、
    前記ストッパから前記所定距離だけ離れた位置は、前記磁極推定動作において前記可動子が前記所定移動量だけ変位することを許容する位置であることを特徴とするリニアモータ。
  2. 固定子と、該固定子に沿って直線的に往復移動する可動子と、前記固定子または前記可動子の一方に備えられる電機子と、他方に備えられる永久磁石と、前記可動子の可動範囲の両端部に位置するストッパとを有するリニアモータであって、
    前記永久磁石は、前記可動子の往復移動方向における配列長さが同方向における電機子の配列長さよりも長く設けられており、
    前記電機子は、前記配列長さ方向における両端部に磁性体を備えており、
    これら磁性体、前記ストッパおよび前記永久磁石は、前記ストッパに対して前記可動子が当接した状態において、前記各磁性体のうち一方側の磁性体が前記配列長さ方向における前記永久磁石の両端よりも外側かつ両ストッパよりも内側の位置であって前記永久磁石の磁力が当該一方側の磁性体に及ぶ位置に位置するように互いの位置関係が定められていることを特徴とするリニアモータ。
  3. 前記磁性体が、サブティースであることを特徴とする請求項1または2記載のリニアモータ。
  4. 前記電機子は制御部に接続され、
    該制御部は、
    前記ストッパに前記可動子が当接しかつ前記電機子への電流供給が遮断されることにより、前記可動子が前記ストッパから離間して停止した状態において、前記可動子を稼働させるための暫定的な電流の電気角を特定する第1手段と、
    該第1手段で特定された電流の電気角に基づいて前記可動子を移動させ、該可動子が所定の位置に位置したときに、前記電機子と前記永久磁石との位置関係に応じて予め特定された電流の電気角の初期値を与える第2手段とを含み、
    前記第1手段と前記第2手段とによって、段階的に前記電機子と前記永久磁石との位置関係に応じた電流の電気角を設定することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載のリニアモータ。
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