JP4741162B2 - 圧縮可能なガラスセラミック、その製造方法、およびこのガラスセラミックを使用する歯科用補綴物の製造方法 - Google Patents
圧縮可能なガラスセラミック、その製造方法、およびこのガラスセラミックを使用する歯科用補綴物の製造方法 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、圧縮可能なガラスセラミック、特に低溶融高膨張ガラスセラミックに関する。さらに、本発明は、このようなガラスセラミックの製造方法、およびこのようなガラスセラミックを使用する歯科用補綴物の製造方法に関する。最後に、本発明は、特に、ガラス組成物が、熱処理後も、安定したCTEを維持するように、ガラス組成物の熱膨張係数(CTEs)を増加させることができる成分に関する。
【0002】
さらに詳しくは、本発明は、熱および圧力作用のもとで可塑性をもって変形し得る、陶材または二珪酸リチウムセラミックに関する。
【0003】
本発明に従うガラスセラミックによれば、たとえば、オールセラミックの歯科用補綴物、インレーおよびアンレーを製造することができるが、それはまた、既存の補綴物、または、他タイプの義歯の修復を実行するために、合金と組合せて利用され得る。
【0004】
【従来の技術】
欧州特許出願0 827 941号明細書は、熱膨張係数9〜10μm/m・K(20℃〜500℃の温度範囲で測定)を有する焼結可能な二珪酸リチウムガラスセラミックを開示する。膨張係数は非常に低いので、貴金属合金に使用される従来の陶材塊とともに焼付けさせることができない。歯科技工士は、おおよそ等しい方法で加工でき、実質的に等しく、少なくとも相性のよい性質を有する陶材を最も好んで取扱うので、どんな事情にせよ12μm/m・K以上に、比較的低い熱膨張係数を増加させることが望ましいであろう。
【0005】
さらに特に、欧州特許出願0 827 941号明細書の発明を構成する圧縮セラミックは、高い破断強度、低い圧縮温度および適度な透光性を有する一方、膨張が低すぎて、大部分について高い熱膨張係数を有する最新の焼付セラミックとともに焼付けさせることができないという不都合を有する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
この目的のために直ちにふさわしい選択の1つは、周知のようにリュウサイトがCTEを上げるので、リュウサイトを含む高膨張ガラスフリットを追加することである。しかしながら、周知のリュウサイトを含む高膨張ガラスフリット、たとえば、米国特許3,052,982号明細書においてWeinsteinによって記載されたような成分1、または欧州特許出願0 475 528号明細書に記載されたような高膨張フリットが、欧州特許出願0 827 941号明細書に従う二珪酸リチウムガラスに加えられているとき、この高膨張ガラスフリットに存在する所定の割合の酸化アルミニウムは、珪酸リチウムと反応して、珪酸アルミニウムリチウムを形成し、該珪酸アルミニウムリチウムは、ほぼゼロのCTEを示す。したがって、CTE増加効果の代わりに、このような周知のリュウサイトを含む高膨張フリットの応用は、CTE値の減少効果を有する。その結果、この目標は達成されない。さらに、本発明者の研究は、高膨張リュウサイトを含むガラスの追加後、珪酸リチウム材料が、増加された膨張を最初に示す場合、材料が従来の熱処理工程を受けるとき、さらなるリュウサイトガラスフリットと珪酸リュウサイトとの間の反応を防止することができない。このことは、異なる陶材焼付段階の間、次第に減少しつつあるCTEが発見される状況をもたらす。
【0007】
米国特許6,120,591号明細書は、埋め込まれた正方晶系リュウサイト結晶を備えたガラス質マトリックスから成る歯科用陶材を開示する。この陶材は、熟成温度600℃〜885℃および熱膨張係数11〜19μm/m・K(25℃〜500℃の温度範囲で測定)を有する。正方晶系リュウサイトは、好ましくは細かく粒状にされ、1〜3μmの直径を有する。
【0008】
この正方晶系リュウサイトは、適切な割合で粉末金属酸化物および金属炭酸塩を混合することによって、形成される。その後、混合粉末は、ガラス溶融物を形作るまで加熱される。この溶融物は、急冷され、その後、ガラスは950℃〜1100℃の高温に加熱され、1〜6時間保たれる。これによって、結晶構造材料が形成され、さらに成長する。任意に急冷工程は省略可能である。
【0009】
【課題を解決するための手段】
このシステムを研究する本発明者は、溶融ガラス相からの950〜1100℃におけるリュウサイトの構成において、リュウサイトとガラスマトリックスとの間で相互作用が生じ、ガラスマトリックスとの相互作用によって、リュウサイトがさらに溶融するか、または結晶化するということを発見した。これらの結果として、熱処理において、セラミックまたは陶材製品は、熱膨張の点で安定しない。なぜなら熱膨張は直接にリュウサイト含有量に関係するからである。別段の記載がない限り、本明細書および請求項において、CTEは20℃〜500℃の温度範囲で測定された。
【0010】
本発明者は、珪酸リチウムガラスに結晶形態で合成純リュウサイトを添加することによって、高く安定した熱膨張および低圧縮温度を有する構造の圧縮可能なガラスセラミックを製造することができることを今日発見し、ガラスセラミックは、結果として歯科医学において従来の焼付合金の従来構造と同様のセラミック塊とともに焼付けることができ、熱膨張係数12〜16μm/m・K(20℃〜500℃での範囲で測定)を有する。さらに特に、驚くべきことにリュウサイトが高リュウサイトガラスフリットの形態で添加されず、結晶形態で微細粉末にされた純粋な合成リュウサイトとして添加された場合、この溶融反応は生じないことが発見された。添加されたリュウサイトの量によって、熱膨張を焼付けられる陶材に合わせて完全に調整することが可能であり、異なる焼付け段階の間、高リュウサイトフリットを添加する従来の場合のように熱膨張は低下しない。
【0011】
珪酸リチウムガラスは合成純リュウサイトをよく濡らし、高い強度を材料に与える。このように本発明は、処理において要求される加熱工程を実行した後も安定した十分な強度と高い熱膨張とを有する圧縮可能な低溶融ガラスセラミックを提供することを可能にさせる。
【0012】
このように本発明は、第1の局面において、
珪酸リチウムガラス30.0〜90.0重量%と、
合成純リュウサイト10.0〜70.0重量%とを、
含有する圧縮可能なガラスセラミックに関する。
【0013】
他の有利な点は、不活性なリュウサイト結晶の追加によって、圧縮中の成形物塊との反応性が、リュウサイト−珪酸リチウム比に比例して直線的に減少することである。
【0014】
リュウサイト(K2O.Al2O3.4SiO2)は、高い熱膨張係数を有する。リュウサイトは、2つの結晶形態、すなわち、正方晶系および立方晶系の形態で生じ得る。正方晶系リュウサイトと立方晶系リュウサイトとの間の可逆変化は、625℃で生じ、625℃よりも低いときには正方晶系の形態が安定し、それよりも高いときには立方晶系の形態が安定する。熱膨張を増加させるために、正方晶系リュウサイトの結晶化が望ましい。実際、この結晶形態では、約22μm/m・Kの膨張を有する。立方晶系のリュウサイトは、対照的に、約10μm/m・Kの膨張しか有しない。
【0015】
結晶状リュウサイトは、長石からのみならず、たとえば、KHCO3、Al2O3およびSiO2の混合物から調製され得る。これらの混合物はリュウサイトの化学量論的組成を有するように構成される。このように、結晶化後、理論上は、100体積%までの正方晶系リュウサイトが形成され得る。調製方法の間、ガラス相が生じないことが保証されるべきである。したがって、リュウサイトが合成リュウサイトの融点である約1650℃よりも低い温度で形成される。十分な転換率にするために、リュウサイトは、好ましくは、約1400℃よりも高い温度で合成される。非常に良い良好な結果は、リュウサイトが1500℃と1630℃との間の温度で粉末の出発物質から調製されるときに得られる。このように調製されたリュウサイトは、合成(純)リュウサイトと呼ばれる。本発明に従えば、ガラス、特に二珪酸リチウムガラスの膨張を増加させるためのガラス相のない結晶形態におけるこの合成リュウサイトが使用される。
【0016】
合成リュウサイトを使用することによって、二珪酸リチウムとの反応は防止される。合成リュウサイトは、高い融点(約1685℃)を有し、驚くべきことに、焼結中(1000℃)は反応しない。これは、長石から再生したリュウサイトのように、ガラス相から結晶化するリュウサイトとは対照的である。
【0017】
合成リュウサイトの調製は、それ自体知られていることに、付随的に注意されたい。
【0018】
米国特許41,101,330号明細書は、合成リュウサイトを調製する方法を記載している。この(合成)リュウサイトは、かすみ石閃長岩、および加えられるガラスの熱膨張を増加させる、たとえば歯科適用に関する原材料として推奨されるこの組合せに導入される。
【0019】
記載されたリュウサイト/かすみ石閃長岩材料はまた、ナトリウム、カリウムおよび炭酸リチウムを含む。さらに、かすみ石閃長岩は、多くの珪酸アルミニウムを含む。このことは、欧州特許出願0,827,941号明細書に関連して上で概説されたように、珪酸リチウムガラスを使用する上で、同じ問題を引き起こす。
【0020】
米国特許5,622,551号明細書はまた、歯科用陶材における成分として合成正方晶系リュウサイトを記載し、熱膨張係数の設定を指摘する。正方晶系リュウサイトが混合されるガラス組成物は、アルカリ金属珪酸アルミニウムガラス組成物である。リチウムガラス組成物の問題および本発明に従う解決手段は、与えられてはいない。
【0021】
本発明に従って使用される合成リュウサイトは、好ましくは、合成リュウサイトの調製方法から得られ、該方法において、リュウサイトに望ましい割合で、少なくとも炭酸カリウム、酸化アルミニウムおよび酸化珪素が、好ましくは、100μm未満の粒子サイズを有する粉末形態で、好ましくは粉砕によって混合され、混合物は、オーブンで1400℃および形成されるリュウサイトの溶融温度の間の温度まで加熱される。加熱工程は、通常は、約1〜10時間かかる。焼結によって得られたリュウサイトは、続いて1〜100μmの平均粒径を有する粉末にされる。
【0022】
第2の局面において、本発明は、ガラス組成物の熱膨張を安定的に増加させるための合成リュウサイトの使用に向けられる。ここで、安定とは、加熱工程を5回経た上での熱膨張が、各加熱工程後に測定したとき、平均から0.4μm/m・K未満だけ外れるCTE値を有することを意味すると理解される。
【0023】
第1の局面では、本発明は、述べられたように、特に合成純リュウサイトで変性された二珪酸リチウムガラスセラミックに向けられる。珪酸リチウムガラスにおいては、Li2OおよびSiO2が4分の1と3分の2との間の相互重量比で存在する。
【0024】
ガラスセラミックは、ガラス微粒子が形成されるように、原材料を溶融し、溶融物を急冷することによって、製造される。ガラスは乾燥され、粉砕される。珪酸リチウムの組成は、700℃〜900℃で低い粘度を有し、したがって圧縮セラミックとして非常に適している。しかしながら、ガラスセラミックのCTE(±10μm/m・K)は低すぎるため、金属セラミックに関して従来のセラミック塊とともに焼付けることができない。
【0025】
本発明に従う合成純リュウサイトを加えることが可能な、非常に適した二珪酸リチウムガラス組成物が、欧州特許出願0 536 572号明細書に記載されている。この欧州特許出願において記載および提案され、かつこれに従う珪酸リチウムガラス組成物は、参照によって本明細書に組込まれる。さらに詳しくは、そこに記載された二珪酸リチウムガラス組成物は、8〜19%のLi2O、0〜5%のNa2O、0〜7%のK2O、0〜8%のNa2O+K2O、0〜10%のCaO、0〜6%のSrO、0〜6%のBaO、2〜12%の(Na2O+K2O+CaO+SrO+BaO)、0〜7%のZnO、0〜11%のAl2O3、1.5〜11%のZnO+Al2O3から調製され、(Na2O+K2O+CaO+SrO+BaO)と(ZnO+Al2O3)との間のモル比が0.075と1.25との間であり、その残余はSiO2からなり、結晶核生成剤として1.5〜7%のP2O5および/または0.0001〜0.1%のPdが存在する。一方、任意に着色剤またはその他の従来の加工補助剤および添加剤が存在し得る。ここで、別段の記載がない限り、本明細書の以下に記載されるように、全ての百分率は組成物の全重量に基づく重量百分率である。
【0026】
欧州特許出願0 916 625号明細書においてはまた、二珪酸リチウムガラスセラミックからなる歯科用製品の調製が記載されている。そこで記載されている二珪酸リチウム組成物は、本発明に適用可能であり、これらの組成物は参照によって本明細書に組込まれる。
【0027】
すでに述べられた欧州特許出願0 827 941号明細書に記載されているような組成物もまた適している。参照によって本明細書に同様に組込まれたこれらの組成物において、前記欧州特許出願における発明に従えば、0.1〜6%のLa2O3が存在することが要求され、成分は、本発明にとっては余分なものであり、いずれにしても単に任意の成分である。この引用文献から組成物は、57〜80%のSiO2、11〜19%のLi2O、0〜5%のAl2O3、0.1〜6%のLa2O3(Al2O3+La2O3の含有量は0.1〜7%)、0〜5%のMgO、0〜8%のZnO(MgO+ZnOの含有は0.1〜9%)、0〜11%のP2O5および0〜13.5%のK2Oを含む。一方で、さらに着色剤および添加剤が存在する。
【0028】
合成リュウサイトは、10重量%と70重量%との間の量で使用される。70%よりも高いリュウサイトの重量百分率において、個々のリュウサイト粒子は相互に接触し、珪酸リチウムは微粒子間に入り込むようにだけ機能する。実際、強さと安定性との観点から、最良の結果は、リュウサイトの上限が60%であり、好ましくは、50重量%であるときに得られる。実際、10%の下限は臨界未満であり、合成物全体に関して予期されたCTE値によって定められる。通常、20重量%と50重量%との間で、合成リュウサイトは使用されるであろう。
【0029】
本発明に従う圧縮可能なセラミックの本質的成分に加えて、たとえば0〜6.0重量%の歯科適用のための圧縮セラミックに関してそれ自身周知のその他の追加のみならず、従来の色成分が0〜8.0重量%存在し得る。好ましくは、色成分は、たとえば、上述の欧州特許出願0 827 941号明細書で特定されている量で記載されているような、酸化ガラス色素(a)および/または単一色粒子(b)からなる。好ましくは酸化ガラス色素として、TiO2、CeO2および/またはFe2O3が使用され、単一色粒子として、尖晶石が存在し得る。その他の追加の例は、ZrO2およびAl2O3である。
【0030】
さらに、本発明は、このようなガラスセラミックの製造方法に関し、該方法において、30〜90重量部の珪酸リチウムガラス粉末と、10〜70重量部の合成リュウサイト粉末とが混合され、混合物が、焼結製品が得られるまで真空中で加熱される。
【0031】
たとえば、1μmと100μmとの間、好ましくは1μmと40μmとの間、さらに好ましくは1μmと10μmとの間、最も好ましくは1μmと5μmとの間の平均粒径を有する合成リュウサイトが、ガラスセラミック粉末と集中的に混合される。リュウサイトが粗くなればなるほど、最終的に得られるガラスセラミックも強度も低くなるであろう。さらに、より小さいリュウサイト微粒子の使用においては、応力が最終的なガラスにもほとんど生じない。1μm〜5μmの範囲の、好ましくは1μm〜3μm範囲のリュウサイト粒子を使用するとき、セラミックまたは陶材は、実際、亀裂の発生なしに無限に焼付け可能である。
【0032】
このガラスセラミック粉末は、たとえば、ちなみに任意に使用されるどの単一色粒子もなしに、たとえば1100℃と1700℃との間の温度で適当な珪酸リチウムガラスを溶融し、次いでこの溶融物を水中に注ぎ、それによって微粒子を形成し、その後このガラス微粒子を所望の粒径に粉砕することによって得られる。ガラス微粒子の粉砕の程度は、1μmと100μmとの間、好ましくは、1μmと40μmとの間、好ましくは1μmと10μmとの間であり、好ましくはこの粉砕の程度は、リュウサイトの粉砕の程度に対応する。混合は、70/30から10/90(リュウサイト/珪酸リチウムガラス)までの重量比でなされる一方で、集中的な混合が粉砕またはその他の方法でなされ得る。このように調製された粉末混合物には、単一色粒子およびその他の望まれる添加剤も同様に加えられる。次いで粉末は適切に圧縮され、所定の寸法のペレットを形成する。ガラスセラミックペレットは、その後、真空中で、通常400℃〜1100℃の温度で、もっともいずれにせよ、リュウサイト粒子が溶けない温度で、焼結を達成するための1または2以上の熱処理にさらされる。このようにして得られた凝縮されたペレットは歯科用材料として使用されるものである。
【0033】
最後に、本発明はまた、歯科用製品の製造方法に関し、該方法において、請求項5に従って得られる焼結生成物が、高温で、しかしながら合成リュウサイトの融点よりも低い温度で、好ましくは700℃〜1200℃の温度で、かつ、加圧によって、好ましくは2〜10バールの圧力で、歯科用補綴物を形成するために圧縮される。このような圧縮は好ましくは機械でなされる。
【0034】
歯科用補綴物は、後に焼付陶材とともに焼付け可能であり、または、コーティングとして、セラミック、焼結セラミック、ガラスセラミック、ガラス、釉薬および/または複合物が塗布可能である。コーティングは、650℃〜950℃の焼結温度、および被覆される歯科用製品よりも低い線膨張係数(熱膨張係数)を適切に有する。好ましくは、コーティングの線膨張係数は、歯科用製品の線膨張係数から±3.0μm/m・K以上外れない。
【0035】
本発明に従うリュウサイト変性珪酸リチウムガラスセラミックは、従来の陶材焼付塊の膨張要件を満たす。材料の圧縮性は良好である。材料を、たとえばキャララ(Carrara:登録商標)陶材とともに圧縮して焼付け可能であるために、以下の要件を満たさなければならない。
【0036】
圧縮温度は、歯科実験室のオーブンにおける使用に適するように、1130℃よりも下でなければならない。埋込塊と材料との反応性を低減するために、実際の圧縮温度は1000℃よりも下でなければならないであろう。
【0037】
熱膨張係数(C.T.E.)は、好ましくは、15.0±0.3*10-6℃-1(25〜500℃の範囲内で測定)の範囲内である。材料は850℃よりも上の温度で5回焼成する間、熱的に安定し、寸法が安定していなければならない。
【0038】
さらに、本発明は、歯科用製品の製造方法に関し、上述のガラスセラミックの製造方法から得られる焼結生成物を切削し、任意に陶材とともに焼付けるすることによって、歯科用補綴物または焼付けられるべき陶材に対する支持構造を製造することを含む。さらに、本発明は、歯科用製品の製造方法に関し、本発明に従うガラスセラミックを部分的に焼結し、続いて焼結収縮率だけ拡大された形に部分的に焼結されたガラスセラミックを研削することによって、歯科用補綴物または焼付けられるべき陶材に対する支持構造を製造し、その後最終密度まで研削された生成物を焼結することを含む。この実施形態では、ガラスセラミックは、第1の工程において完全には焼結されない。焼結工程は、適切な時期、すなわち焼結されるべき粒子間に浮出しが生じるときに中断される。これは、たとえば、好ましくは、約750℃〜850℃の温度で数分間(3〜10分間、好ましくは5分)予め焼結することによって行われる。最後の焼結は、たとえば、好ましくは、約900℃〜1050℃の温度で数分間(3〜10分間、好ましくは5分間)焼結することによって行われる。
【0039】
予備的焼結がなされるとき、密度はより低くなり、したがって、予め焼結される生成物の体積は、補綴物または支持構造の予期される体積よりも大きい。歯科技工士は、焼結収縮率に合わせた形態を使用することによって、このことを考慮に入れるであろう。
【0040】
上述の両方法において、研削は、好ましく、コンピュータ支援設計システムによって生成されるデータファイルによって制御される、コンピュータ制御切削機械を利用して実行される。このようなCAD・CAMシステムは周知であり、特に、Jef M. van der Zel et al.による「フルセラミッククラウンのCAD/CAM製造用CICEROシステム」("The CICERO system for CAD/CAM fabrication of full ceramic crowns"in The Journal of Prosthetic Dentistry,Vol.85,no.3 (March 2001),pp.261-267)において記載されている。
【0041】
【発明の実施の形態】
歯科用製品の製造方法は、さらに詳細に検討される。もっとも、検討される実施形態は、方法を限定するために意図されてはいない。
【0042】
患者が、たとえば歯冠(クラウン)を合わせられる前に、天然歯は歯根まで切削されなければならない。歯根から、石膏模型が作られる。石膏模型上には、約0.7mmの厚みのワックス層が塗布される。キャップの頂部には、直径2〜3mm、長さ5〜6mmのランナチャネルが設けられる。キャップの型どり後、キャップは適切に乾燥され、石膏模型から取られる。実験室における実験のために、金属模型が使用され得る。なぜなら、再使用できるからである。
【0043】
ワックスキャップは、マッフルベースに取付けられる。キャップが取付けられるシリンダは、結局は圧縮チャネルを形成する。マッフルベース上には、強化用のプラスチックリングを有する紙シリンダが、固定される。その全体はその後従来の埋込塊で充填され、充填中、マッフルベースは、埋込塊から気泡を除去するために振動プレート上に置かれる。充填後、埋込塊は、特定時間室温に置かれることによって硬化される。硬化後、紙シリンダおよびマッフルベースは除去される。残されたものは硬化した埋込塊のシリンダ(マッフル)である。
【0044】
マッフルに静止するワックスキャップは、高い温度で蒸着される。マッフルにやがて残されるものは、ワックスキャップの形状を有するキャビティである。
【0045】
マッフルは圧縮手順のために直ちに用意される。その目的のために、マッフルは、燃焼オーブンから熱いまま取り出され、その後、本発明に従うセラミックの圧縮ペレットが圧縮チャネルに敷かれる。その後、酸化アルミニウムのシリンダ(プランジャ)が圧縮チャネルに素早く装着され、シリンダは、圧縮チャネルに対して正確に嵌合する。その後、その全体が、セラクイックプレス(Cera Quick Press:登録商標)オーブンの中に置かれる。オーブンは、マッフルを正確な圧縮温度にするために熱処理を経る。マッフルは、その後オーブンから取り出され、圧力下に置かれ、調節された圧力下で、シリンダをマッフルに対して押付け、特定時間この圧力を維持する。
【0046】
温度および圧力などの圧縮パラメータは、圧縮時において重要なものである。温度は、圧縮するために材料を十分な粘度にするほどに高くなければならないが、材料を埋込塊と反応させるほど高くはない。圧力および圧力の持続時間は、極小の孔がキャップ中に後に残るように制御されなければならない。
【0047】
マッフルが冷却された後、キャップを、取り外することができる。プランジャの侵入深さは著しく、この一部はダイヤモンドを用いて除去される。埋込塊は後に2〜2.5バールの圧力で50μmのガラス球でサンドブラストによって除去される。
【0048】
キャップは、外された後、ランナチャネルを通ってプランジャーに取付けられたままである。このランナチャネルは除去される。
【0049】
キャップ上には、その後、陶材が焼付けられ、これによって歯冠を形成する。それぞれの焼付けサイクルの後、そのはめ合いは、金属模型にキャップを嵌め込むことによってチェックされ得る。キャップは5回の焼付けサイクルの後、変形してしまってはならない。
【0050】
本発明は、以下の限定しない実施例を参照して、さらに記載される。
実施例において、13質量%の長石と、33質量%の酸化リチウムと、54質量%の酸化珪素からなる長石質珪酸リチウムガラスフリットが形成された。この組成物に加えて、珪酸リチウムガラスが形成され、P2O5が結晶核生成剤として加えられた。計量された化学物質は、チルチングミキサにおいて混合され、ムライトるつぼに置かれ、オーブンに置かれる。オーブンは毎分1.3℃の勾配で1340℃まで加熱され、その後4時間この温度で維持される。加熱時において、全ての化学物質が酸化物の形態に分解する。気泡の形態で反応生成物を除去するために、溶融物の粘度が十分に低くなければならず、したがって、温度は十分に高くなる。全ての化学物質が分解することを確実にするために、オーブンは1340℃で4時間保たれる。
【0051】
オーブンサイクルの後、ガラス溶融物は水に注がれる(急冷)。温度ショック(1340℃から25℃)の結果として、ガラスは微粒子としてばらばらになる。微粒子は乾燥され、粉末(ガラスフリット、粒径106μmよりも小)に粉砕される。CTEは、α(25〜500℃)=9.86*10-6℃-1であり、強度は±200MPaである。
【0052】
実施例1(比較例)
高リュウサイトガラスフリット(米国特許3,052,982号明細書による成分1)が、記載された珪酸リチウムと、40:60の重量比で混合される。膨張値は、表1に与えられる。熱膨張係数はそれぞれの焼付け段階で次第に減少する。
【0053】
実施例2
合成リュウサイトの生成のために、3つの異なる方法が続いて、相互に比較された。3つの方法は、異なる熱処理の後に正方晶系リュウサイトに転換される同一の化学物質の組成物(K2CO328.8重量%、Al2O321.2重量%、SiO2(クリストバル石)50重量%)から出発した。1550℃で実行された方法のみがよい生成物を産生した。1700℃で実行された方法は、不安定性を引き起こすガラス相を産生した。1340℃での方法はリュウサイトへの不十分な転換を与えた。
【0054】
熱処理において最も重要な相違は、最高温度である。これらは、図1に見受けられる、1700℃、1550℃および1340℃である。リュウサイトは、図2のフローチャートに従って生成された。
【0055】
焼結ペレットに関して、後に、強度試験および膨張試験のために、棒材が、のこ挽きされ、粉砕された。
【0056】
1550℃でのリュウサイトの調製
リュウサイトは、るつぼに引き入れなかった。なぜなら、るつぼの外側で見られる変色がないからである。1550℃で調製されたリュウサイトによって実施例がなされる。最高温度を1550℃とする温度サイクルは、熱膨張係数α(25〜500)℃=14.30*10-6℃-1(25〜500℃)、および強度131MPaを有する。これらの値は、膨張要件の15.00±0.30*10-6℃-1および強度の目標値の±200MPaよりも下ではあるが、さらに最適化可能である。
【0057】
1550℃で得られた生成物は、実施例1に従ってテストされた。その結果は、表1に示される。
【0058】
【表1】
【0059】
【発明の効果】
珪酸リチウムガラスに結晶形態で合成純リュウサイトを加えることによって、高く安定した熱膨張および低圧縮温度を有する構造の圧縮に関するガラスセラミックを製造することができ、ガラスセラミックは、結果として歯科医学において従来の焼付合金の従来構造と同一のセラミック塊と焼付けられることができ、熱膨張係数12〜16μm/m・K(20〜500℃での範囲で測定)を有する。
【0060】
さらに、ガラスセラミックの製作方法から得られる焼結生成物を切削し、任意に陶材とともに焼付けることによって、歯科用補綴物または焼付けられるべき陶材に対する支持構造を製造することを含む方法によって、または、ガラスセラミックを部分的に焼結し、続いて焼結収縮率だけ拡大された形に部分的に焼結されたガラスセラミックを研削することによって、歯科用補綴物または焼付けられるべき陶材に対する支持構造を製造し、その後最終密度まで焼結することを含む方法によって、ガラスセラミックを使用した歯科用製品を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】合成リュウサイトの生成に関する温度プロファイルを示す図である。
【図2】珪酸リチウムガラスおよびリュウサイト粉末の製造工程のフローチャートを示す図である。
Claims (9)
- 珪酸リチウムガラス 50.0〜80.0重量%と、
1〜100μmの平均粒径を有する結晶形態で微細粉末にされた合成リュウサイト 20.0〜50.0重量%と、
を含有することを特徴とする圧縮可能なガラスセラミック。 - Li 2 OのSiO 2 に対する重量比が、4分の1と3分の2との間であることを特徴とする請求項1に記載のガラスセラミック。
- 前記珪酸リチウムガラスが、0〜8.0重量%のAl2O3、MgO、La2O3、ZnO、K2O、P2O5、B2O3、F、Na2O、ZrO2、BaOおよび/またはSrOをさらに含有することを特徴とする請求項1または2に記載のガラスセラミック。
- 請求項1〜3のいずれか1つに記載のガラスセラミックを製造する方法であって、50.0〜80.0重量部の珪酸リチウムガラス粉末と、20.0〜50.0重量部の合成リュウサイト粉末とが混合され、混合物が、焼結生成物が得られるまで、真空中で加熱されることを特徴とする方法。
- 請求項4に従って得られた焼結生成物が、歯科用補綴物を形成するために、700℃〜1200℃の温度で、しかしながら合成リュウサイトの融点よりも低い温度で、かつ、2〜10バールの圧力で、圧縮されることを特徴とする歯科修復物の製造方法。
- 前記歯科用補綴物は、焼付陶材とともに焼かれること、またはコーティングとしてセラミック、焼結セラミック、ガラスセラミック、ガラスおよび釉薬が塗布されることを特徴とする請求項5に記載の方法。
- 請求項4に記載の方法から得られた焼結生成物を切削し、任意に陶材とともに焼くことを含むことを特徴とする歯科修復物の製造方法。
- 請求項1または2に記載のガラスセラミックを部分的に焼結し、前記部分的に焼結されたガラスセラミックをその焼結収縮率だけ拡大された形に研削することによって歯科用補綴物または支持構造を製造し、前記研削された生成物を最終密度まで焼結することを含むことを特徴とする歯科修復物の製造方法。
- 前記研削が、コンピュータ支援設計システムによって生成されたデータファイルによって制御される、コンピュータ制御切削機械を利用して実行されることを特徴とする請求項7または8に記載の方法。
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