JP4740921B2 - 洗濯機 - Google Patents

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Description

本発明は、ドラムに投入された洗濯物の量である布量を検知するための布量センサを有する洗濯機に関する。
ドラム式洗濯機の構造の一例を図6に示す。洗濯機本体1内には、防振構造を有するサスペンション構造(図示せず)によって水槽2が宙吊り状態に支持されている。水槽2内には、有底円筒形に形成されたドラム3が、その軸心方向を正面側から背面側に向けて下向きに傾斜させて回転自在に支持されている。なお、水槽2は、本構成では傾斜させて配置したが、その回転軸が水平となるように配置したり、垂直となるように配置する構成でもよい。水槽2の正面側にはドラム3の開口端に通じる衣類出入口4が形成され、洗濯機本体1の正面側の上向き傾斜面に設けられた開口部を開閉可能に閉じる扉5を開閉することにより、衣類出入口4を介してドラム3内に対して洗濯物を出し入れすることができる。
ドラム3には、その周面に水槽2内に通じる多数の透孔6が形成され、内周面の複数位置に衣類攪拌用の攪拌突起15が設けられている。このドラム3は、水槽2の背面側に取り付けられたモータ7によって正転及び逆転方向に回転駆動される。また、水槽2には、注水管路8及び排水管路9が配管接続され、図示しない注水弁及び排水弁の制御によって水槽2内への注水及び排水がなされる。
扉5を開きドラム3内に洗濯物及び洗剤を投入して、洗濯機本体1の例えば前面上部に設けられた操作パネル10での操作により運転を開始させると、水槽2内には注水管路8から所定量の注水がなされ、モータ7によりドラム3が回転駆動されて洗濯工程が開始される。ドラム3の回転により、ドラム3内に収容された洗濯物はドラム3の内周壁に設けられた攪拌突起15によって回転方向に持ち上げられ、持ち上げられた適当な高さ位置から落下する攪拌動作が繰り返されるので、洗濯物には叩き洗いの作用が及んで洗濯がなされる。所要の洗濯時間の後、汚れた洗濯液は排水管路9から排出され、ドラム3を高速回転させる脱水動作により洗濯物に含まれた洗濯液を脱水し、その後、水槽2内に注水管路8から注水してすすぎ工程が実施される。このすすぎ工程においてもドラム3内に収容された洗濯物はドラム3の回転により攪拌突起15により持ち上げられて落下する攪拌動作が繰り返されてすすぎ洗いが実施される。
また、モータ7の背面には、その回転状態を検知するために、モータの回転子(ロータ)の位置を検出する位置検出素子等で構成された回転検知部14が設けられている。
また、このドラム式洗濯機には、ドラム3内に収容した洗濯物を乾燥する機能が設けられ、循環送風経路11により、水槽2内の空気を排気して除湿し、加熱して乾燥させた空気を再び水槽2内に送風ファン12にて送風するものである。
以上のような構成のドラム式洗濯機においては、ドラム3に投入された衣類等洗濯物の布量を検出し、布量に応じて洗濯時間等を自動的に決定する機能が付加されているのが一般的である(例えば、特許文献1参照)。ここで、特許文献1に開示された、布量を検出する方法の一例について、図6および図7を参照して、以下に説明する。
布量の検出は、ドラム3を回転駆動するためのモータ7を制御する機能を有する制御回路(図示せず)により行われる。
洗濯を開始すると、まず、制御回路は、モータ7を始動し、回転検知部14からは検知出力が入力される。回転検知部14の検出周波数は、モータ7の回転に比例して直線的に変化する。即ち、制御回路は、回転検知部14からの入力周波数が小さいときは、位相制御の手段によりモータ7の電源電圧の平均電圧を大きくし、また、周波数が大きくなると平均電圧を小さくする。
布量検知工程では、回転制御を行ないながら、制御回路内部で徐々にモータ7に印加する平均電圧を上昇させて高速回転に移行し、衣類がドラム3の内壁に遠心力により均一に貼り付くようにする。その状態で、所定時間回転を持続した後、モータ7の通電を停止する。それにより、ドラム3の惰性回転が、逆にモータ7を回転させる状態になる。
このとき回転検知部14は、図7に示すように、ドラム3の惰性回転力が摩擦トルクにより次第に低下して停止する様子を分回転数に変換して出力する。
図7における横軸は時間、縦軸は駆動電動機(モータ)の分回転数を示し、通電停止E点からドラム3の停止までの時間は、布量が多いときは長く、布量が少ないときは短い。この停止に要する時間の違いが布量に比例することを利用して布量を検知するものである。
ここで布の重量をm、ドラム3の内周に分布する布の平均半径をr、回転角速度をωとすると、布にかかる遠心力Fは、
F=mrω2
で求められ、モータ7の通電を停止した時、遠心力Fは、ドラム3の初期惰性回転力となる。従ってドラム3が停止するまでの時間はFに、即ち布量に比例するという理論から布量を検知できるという構成である。
しかし、モータ7やドラム3の構成は、個々の製品により異なるのが通常であり、従来構成をもう少し詳細に分析してみる。
ここで、ドラム3やモータ7の慣性モーメントをJdとすると、布を含めた回転系の慣性モーメントJは数式1で求められる。
J=Jd+mr2 ・・・(数式1)
また、モータ7の発生トルクをT、ドラムや回転軸などが有する摩擦トルクをTb、ドラム3の角加速度をαとおくと、これらの関係は数式2で表される。
T=Jα+Tb ・・・(数式2)
角加速度αは角速度ωと時間tの関数として数式3で表されるから、数式4のように、布の平均半径rが一定であれば、布の重量mに応じて、回転数すなわち角速度ωが変化する。
α=dω/dt ・・・(数式3)
dω/dt=(T−Tb)/(Jd+mr2) ・・・(数式4)
数式4からdω/dt、つまり回転数の変化は、布量mに反比例することが判る。
すなわち、モータ7の通電を停止してドラム3を惰性回転させ、ドラム3が停止するまでのある時間区間における回転数の変化を測定することによって、布量を知ることができる。
図8は、従来のドラム式洗濯機の動作を制御する制御装置の概略構成を示す。図8に示す制御装置においては、商用電源20の交流電力を整流器21より整流し、チョークコイル22及び平滑コンデンサ23からなる平滑回路により平滑化された直流電力を駆動電力として、インバータ回路24によりモータ7を回転駆動する。また、入力設定部25から入力される運転指示、及び各検知手段(図示せず)により検知される運転状態の監視情報に基づいてモータ7の回転を制御し、負荷駆動部26により給水弁27、排水弁28、ヒータ29の動作を制御する。
モータ7は、3相巻線7a、7b、7cを有するステータと、2極の永久磁石を有するロータとを備え、3つの位置検出素子30a、30b、30cを設けた直流ブラシレスモータとして構成され、スイッチング素子24a〜24fにより構成されたインバータ回路24により回転制御される。位置検出素子30a、30b、30cが検出するロータ位置検出信号は、マイコンにより構成された制御部31に入力される。このロータ位置検出信号に基づいて、駆動回路32によりスイッチング素子24a〜24fのオン/オフ状態をPWM制御することにより、ステータの3相巻線7a、7b、7cに対する通電を制御してロータを所要回転数で回転させる。
制御部31は、3つの位置検出素子30a、30b、30cの検出出力が入力される回転数検知部33を有する。前記回転数検知部33は、3つの位置検出素子30a、30b、30cのいずれかの信号の状態が変わるたびにその周期を検出し、その周期よりロータの回転数を算出する。回転数検知部33の検知出力は布量検知部34に供給され、検出された回転数に基づき布量が検知される。
特開平5−168786号公報
しかしながら従来の構成では、モータ7の減速時において、ステータの3相巻線7a,7b,7cとロータとの間で回生電流が発生し、発生した回生電流がインバータ回路24を介して平滑コンデンサ23に流れ込む可能性がある。平滑コンデンサ23は、回生電流が流れ込むと端子電圧Vdcが上昇し、定格をオーバーする可能性がある。したがって、平滑コンデンサ23は高耐電圧あるいは高容量の素子で構成する必要があり、コストアップになってしまうという課題がある。
図9(a)は、布量検知モードにおけるドラムの回転数の時間的変化を示す。図9(b)は、布量検知モードにおける平滑コンデンサ23の端子電圧Vdcの変化を示す。図9に示すように、ドラムが加速状態から減速状態へ切り替わるタイミングt11以降、モータ7において発生する回生電流が平滑コンデンサ23に流れ込むため、端子電圧Vdcは徐々に上昇する。
本発明の目的は、高耐電圧、高容量の平滑コンデンサを必要とせず、低いコストで実現することができる洗濯機を提供することである。
本発明の洗濯機は、洗濯物を収容して回転運動を行うドラムと、前記ドラムを回転自在に内包し洗濯機本体内に弾性的に支持された水槽と、前記ドラムを回転駆動するモータと、前記モータの回転数を検知する回転数検知部と、前記回転数検知部の検知出力に基づき前記モータの回転を制御する制御部とを備えた洗濯機であって、電流を消費可能な負荷と、前記モータから出力される回生電流を前記負荷へ導くことが可能な電流制御部とを備え、前記制御部は、前記洗濯物の量である布量を検知するために、前記モータに所定の加速トルクを発生させることで前記ドラムの回転を加速して、所定の回転数N1からN2まで回転数が上昇する間の加速時間t1を測定する第1の検知工程と、前記第1の検知工程の後に、前記モータに所定の減速トルクを発生させることで前記ドラムの回転を減速して、所定の回転数N3からN4まで回転数が低下する間の減速時間t2を計測する第2の検知工程とを有し、前記加速時間t1と前記減速時間t2とに基づき前記布量を検知し、前記第2の検知工程において、前記回生電流を前記負荷へ導くよう前記電流制御部を制御するものである。
本発明によれば、高耐電圧、高容量の平滑コンデンサを必要とせず、低いコストで実現することができる洗濯機を提供することができる。
本発明の洗濯機は、上記構成を基本として、以下のような様々な態様をとることができる。
すなわち、本発明の洗濯機において、前記負荷は、前記水槽内の湿潤空気を排気するとともに、前記水槽内に乾燥空気を導入可能なファンを回転駆動するモータで構成することができる。このような構成とすることで、ドラムを回転させるモータにおいて発生した回生電流を平滑コンデンサに流さずに消費することができるので、平滑コンデンサを低耐電圧、低容量の素子で実現することができ、コストを削減することができる。また、既存の負荷を利用して回生電流を消費することができるので、別途電流消費用の負荷を備える必要がなく、低コストで実現することができる。
また、本発明の洗濯機において、前記負荷は、浴槽内の水を前記水槽内へ導入するポンプを駆動するモータで構成されている構成とすることができる。このような構成とすることで、ドラムを回転させるモータにおいて発生した回生電流を平滑コンデンサに流さずに消費することができるので、平滑コンデンサを低耐電圧、低容量の素子で実現することができ、コストを削減することができる。また、既存の負荷を利用して回生電流を消費することができるので、別途電流消費用の負荷を備える必要がなく、低コストで実現することができる。
(実施の形態)
図1は、実施の形態におけるドラム式洗濯機の動作を制御する制御装置の概略構成を示す。なお、図1において、図8に示す構成と同様の構成については、同一番号を付与して詳しい説明は省略する。図1に示す制御装置は、図8に示す制御装置にインバータ回路36、モータ37、および駆動回路38を加えた構成である。洗濯機の基本構成は、図6に示す構成と同様であるため詳しい説明は省略する。
インバータ回路36は、6個のスイッチング素子36a〜36fで構成されている。スイッチング素子36a〜36fは、チョークコイル22及び平滑コンデンサ23からなる平滑回路により平滑化された直流電力が供給された状態で、駆動回路38から出力される制御信号によりオン/オフの切り換え動作を行い、モータ37のステータの3相巻線37a〜37cに対する通電を制御する。なお、インバータ回路36及び駆動回路38は、電流制御部の一例である。
モータ37は、インバータ回路36からの通電制御により、所定回転数で回転動作する。本実施の形態の洗濯機は、洗濯、すすぎ、および脱水機能に加えて、濡れた衣類を乾燥させることができる乾燥機能を備えている。モータ37は、衣類を乾燥させることができる乾燥工程において送風ファン12(図6参照)を回転させるものであり、送風ファン12を回転させることにより水槽2内の湿潤空気を循環送風経路11を介して排気するとともに、水槽2内へ乾燥空気を送り込むことができる。なお、モータ37は、負荷の一例である。
以下、動作について説明する。
図1に示す制御装置においては、商用電源20の交流電力を整流器21より整流し、チョークコイル22及び平滑コンデンサ23からなる平滑回路により平滑化された直流電力を駆動電力として、インバータ回路24によりモータ7を回転駆動する。また、入力設定部25から入力される運転指示、及び各検知手段(図示せず)により検知される運転状態の監視情報に基づいてモータ7の回転を制御し、負荷駆動部26により給水弁27、排水弁28、ヒータ29の動作を制御する。
モータ7は、3相巻線7a、7b、7cを有するステータと、2極の永久磁石を有するロータとを備え、3つの位置検出素子30a、30b、30cを設けた直流ブラシレスモータとして構成され、スイッチング素子24a〜24fにより構成されたインバータ回路24により回転制御される。位置検出素子30a、30b、30cが検出するロータ位置検出信号は、マイコンにより構成された制御部31に入力される。制御部31は、位置検出素子30a,30b,30cから出力されるロータ位置検出信号に基づいて、駆動回路32に駆動命令を送る。駆動回路32は、スイッチング素子24a〜24fのオン/オフ状態をPWM制御することにより、ステータの3相巻線7a、7b、7cに対する通電を制御してロータを所定回転数で回転させる。
また、制御部31は、3つの位置検出素子30a、30b、30cの検出出力が入力される回転数検知部33を有する。回転数検知部33は、3つの位置検出素子30a、30b、30cのいずれかの信号の状態が変わるたびにその周期を検出し、その周期よりロータの回転数を算出する。回転数検知部33の検知出力は布量検知部34に供給され、検出された回転数に基づき布量が検知される。
一方、モータ37は、3相巻線37a、37b、37cを有するステータと、2極の永久磁石を有するロータとを備え、スイッチング素子36a〜36fにより構成されたインバータ回路36により回転制御される。また、駆動回路38は、スイッチング素子36a〜36fのオン/オフ状態をPWM制御することにより、ステータの3相巻線37a、37b、37cに対する通電を制御してロータを所定回転数で回転させる。これにより、送風ファン12を回転駆動することができる。
本実施の形態における布量検知方法の特徴について、図2を参照して説明する。
図2は、布量検知の動作を示す図であり、ドラム3の回転数上昇に要する時間、および回転数降下に要する時間との関係を示すもので、横軸は布量検知開始からの経過時間、縦軸は回転数である。
布量検知を開始すると、所定の時間経過あるいは所定の回転数N1に到達の後に、モータ7によって加速トルクT1を発生させ、時間t1の間にΔN1だけ回転数を上昇させ所定の回転数N2に到達する時間t1を検知する第1の検知工程が行われる。この第1の検知工程が終了した後に、ドラム3の回転数を加速から減速に転じさせた上で、惰性回転したモータ7によって減速トルクT2を発生させ、時間t2の間に回転数N3からΔN2だけ回転数を降下させ、所定の回転数N4に至る第2の検知工程が行われる。
ここで、第1の検知工程の動作状態について考察する。
数式3より、第1の検知工程における角加速度α1は、数式5で表される。
α1=ΔN1/t1 ・・・(数式5)
また、数式1および数式2より、
T1=(Jd+mr2)α1+Tb
であるから、数式5を代入して数式6が成立する。
T1=(Jd+mr2)ΔN1/t1+Tb ・・・(数式6)
同様に、第2の検知工程について考察すると、第2の検知工程における角加速度をα2と置いた場合に、数式7、数式8となる。
α2=ΔN2/t2 ・・・(数式7)
T2=(Jd+mr2)ΔN2/t2+Tb ・・・(数式8)
数式6および数式8から、摩擦トルクTbの成分を消去(数式6から数式8を減算)すると、
T1−T2=(Jd+mr2)(ΔN1/t1−ΔN2/t2)
となり、判りやすくするため両辺を(Jd+mr2)で除すると、
(T1−T2)/(Jd+mr2)=(ΔN1/t1−ΔN2/t2)
となる。更に右辺の分母を整理すると、
(T1−T2)/(Jd+mr2)=(t2ΔN1−t1ΔN2)/(t1t2) ・・・(数式9)
が得られる。
図3は、布量と、速度および時間の関係を示す図であり、横軸は布量、縦軸は速度の差を示す図であり、数式9を判りやすく示すものである。
数式9は、布のドラム内周における平均半径r、加速トルクT1、減速トルクT2がある一定の値である場合に、図3に示すように、布の重量mに応じて△N1、△N2、t1、t2が変化することを示している。
ここで、数式9に示す右辺の値は、ドラム3の回転数と時間の関係を測ることによって容易に得ることが可能である。したがって、△N1、△N2はあらかじめ設定するため、布の重量mと加速時間t1と減速時間t2の関係のみ把握し、図1の制御部31の布量検知部34に演算用テーブルとして保存しておけば、摩擦トルクTbの変化に関係無く、容易に精度良く、布量を検知することができることが判る。
図4は、本実施の形態における布量検知方法を示すフローチャートである。制御部31は、布量検知がスタートすると(ステップS1)、モータ7を駆動して、所定の回転数N1から、所定のトルクによりドラム3の回転数を上昇させて、回転数がΔN1だけ上昇した所定の回転数N2に到達させるように制御する(ステップS2)。ドラム3が回転数N2に到達した時点で(ステップS3)、回転数がΔN1上昇するのに要した所要時間t1を算出する(ステップS4)。
次に、モータ7の回転数の降下を開始させる(ステップS5)。ドラム3が所定の回転数N3からΔN2だけ回転数が降下した所定の回転数N4に到達した時点で(ステップS6)、回転数がΔN2だけ降下するのに要した所要時間t2を算出する(ステップS7)。次に、ΔN1、t1、ΔN2、t2の値から数式9の右辺の値が求められ、予め測定しておいた布量の関係から、数式9に基づいて布量を求める(ステップS9)。
なお、数式9を用いて精度良く布量検知を行うためには、モータ7の加速トルクT1と減速トルクT2が一定となるように制御することが望ましい。
次に、モータ7から流れ出る回生電流の対策について説明する。
図1において、制御部31は、3つの位置検出素子30a,30b,30cの検出出力に基づいて算出する所定時間毎のロータの回転数の変化により、ロータの回転の加速/減速を検出することができる。制御部31は、布量検出モードにおいてロータの回転が減速している(図2における第2検知工程t2)と判断した時は、駆動回路38に対してインバータ回路36を駆動するよう命令を送る。駆動回路38は、制御部31からの命令に基づき、インバータ回路36の各スイッチング素子36a〜36fを選択的にオン/オフ制御することにより、モータ7からインバータ回路24を介して平滑トランジスタ23に流れようとする回生電流を、モータ37へ導く。
図5(a)は、布量検出モードにおけるドラムの回転数の時間的変化を示し、図2を簡略的に描画したものである。図5(b)は、平滑コンデンサ23の端子電圧Vdcの変化を示す。図5(c)は、スイッチング素子35aのオン/オフ動作を示す。図5(d)は、スイッチング素子35dのオン/オフ動作を示す。図5(e)は、モータ37に供給される電流の変化を示す。
図5(a)に示すように、本実施の形態の洗濯機は、前述したように布量検出を行う際、ドラム3を所定の回転数まで上昇するように回転させた後、ドラム3の回転を減速させる。ドラム3の回転を上昇させている時は、モータ7からは回生電流が発生しないため、平滑コンデンサ23の端子電圧Vdcは、図5(b)に示すように変化しない。
ドラム3の回転数が所定回転数に達した後(t21)、減速動作へ移行すると、モータ7への通電によってモータ7のコイルに蓄えられたエネルギーが回生電流となってインバータ回路24を介して平滑コンデンサ23に流れ込む。この時、本実施の形態では制御部31が、モータ7の減速動作を検出すると駆動回路38に駆動命令を送る。駆動回路38は、制御部31からの駆動命令に基づき、インバータ回路36に含まれるスイッチング素子を選択的にスイッチング動作させる。例えば、スイッチング素子36aを図5(c)に示すように所定のデューティ比でオン/オフ動作を繰り返すように制御し、スイッチング素子36dをオンにするよう制御する。これにより、平滑コンデンサ23に流れ込もうとする回生電流は、スイッチング素子36aを介してモータ37へ流れる(モータ37の電流変化は図5(e)参照)。なお、モータ37へ流れる回生電流は、巻線37a及び37bにのみ流れるため、回生電流を消費するのみであり、モータ37は回転動作を行わない。
以上のように本実施の形態によれば、インバータ回路36及び駆動回路38を備えたことにより、ドラム3を回転させるモータ7の減速動作時に発生する回生電流を、モータ37に導き、消費させることができる。よって、回生電流が平滑コンデンサ23に流れ込むことがないため、平滑コンデンサ23を低耐電圧、低容量で安価な素子で構成することができ、コストダウンすることができる。
また、既に洗濯機に搭載されている負荷(本実施の形態の場合はファン用のモータ37)を利用して回生電流を消費することができるので、別途電流消費用の負荷を備える必要がなく、低コストで実現することができる。
なお、本実施の形態では、回生電流をモータ37へ導くためにスイッチング素子36a及び36dを動作させる構成としたが、このスイッチング素子の組み合わせは一例であり、3つの巻線37a〜37cのうちの2つに回生電流を導くことができれば、他のスイッチング素子の組み合わせでもよい。例えば、スイッチング素子36cを所定のデューティ比で間欠的にオンさせ、スイッチング素子36fを連続的にオンさせることで、本実施の形態と同様に動作させることができる。
また、本実施の形態では、モータ37は、送風ファン12を回転させるためのモータとしたが、その他のモータであってもよい。例えば、浴室に配されている浴槽内に溜まっている水または湯を、洗濯機の水槽2内へ送り込むためのポンプ(所謂バスポンプ)を駆動するためのモータであっても、同様に実現することができる。また、モータ7で発生する回生電流を消費するための負荷はモータに限らず、少なくとも平滑回路に電気的に接続可能でかつ回生電流を消費することができれば、他の構成の負荷であってもよい。
また、本実施の形態では、布量検知モードにおいてモータ7が減速する際に発生する回生電流を消費する構成としたが、モータ7から回生電流が発生する状況であれば、布量検知モードに限らない。例えば、洗濯モード、すすぎモード、脱水モードにおいてドラム3を高速回転させている状態から、ドラム3の回転を停止させる際にモータ7から発生する回生電流を消費することもできる。
本発明は、ドラム式の洗濯機に有用である。
実施の形態における洗濯機の制御装置の構成を示す回路図 実施の形態における洗濯機に用いられる布量検知の動作を示す図 実施の形態における布量検知の布量と加速度差を示す図 実施の形態における布量検知方法を示すフローチャート (a)は布量検知モードにおけるドラムの回転の変化を示す図、(b)は平滑コンデンサの端子電圧の変化を示す図、(c)及び(d)はスイッチング素子の動作を示す図、(e)はモータの印加電流の変化を示す図 ドラム式洗濯機の概略構成を示す断面図 従来の洗濯機の布量検知方法を示す図 従来の洗濯機における制御装置の構成を示す回路図 (a)は従来の洗濯機の布量検知モードにおけるドラムの回転の変化を示す図、(b)は平滑コンデンサの端子電圧の変化を示す図
符号の説明
2 水槽
3 ドラム
7 モータ
36 インバータ回路
37 モータ
38 駆動回路

Claims (4)

  1. 洗濯物を収容して回転運動を行うドラムと、
    前記ドラムを回転自在に内包し洗濯機本体内に弾性的に支持された水槽と、
    前記ドラムを回転駆動するモータと、
    前記モータの回転数を検知する回転数検知部と、
    前記回転数検知部の検知出力に基づき前記モータの回転を制御する制御部とを備えた洗濯機であって、
    電流を消費可能な負荷と、
    前記モータから出力される回生電流を前記負荷へ導くことが可能な電流制御部とを備え、
    前記制御部は、
    前記洗濯物の量である布量を検知するために、前記モータに所定の加速トルクを発生させることで前記ドラムの回転を加速して、所定の回転数N1からN2まで回転数が上昇する間の加速時間t1を測定する第1の検知工程と、前記第1の検知工程の後に、前記モータに所定の減速トルクを発生させることで前記ドラムの回転を減速して、所定の回転数N3からN4まで回転数が低下する間の減速時間t2を計測する第2の検知工程とを有し、前記加速時間t1と前記減速時間t2とに基づき前記布量を検知し、
    前記第2の検知工程において、前記回生電流を前記負荷へ導くよう前記電流制御部を制御する、洗濯機。
  2. 前記電流制御部は、
    前記負荷への印加電流を制御するインバータ回路と、
    前記制御部からの命令に基づき前記インバータ回路を動作させる駆動回路とから構成されている、請求項1記載の洗濯機。
  3. 前記負荷は、
    前記水槽内の湿潤空気を排気するとともに、前記水槽内に乾燥空気を導入可能なファンを回転駆動することができるモータで構成されている、請求項1または2記載の洗濯機。
  4. 前記負荷は、
    外部の水を前記水槽内へ導入可能なポンプを駆動するモータで構成されている、請求項1または2記載の洗濯機。
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