JP4739926B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

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    • F25D2317/06Details or arrangements for circulating cooling fluids; Details or arrangements for circulating gas, e.g. air, within refrigerated spaces, not provided for in other groups of this subclass with forced air circulation
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Description

本発明は、冷蔵庫に係り、特に冷蔵室と野菜室へ送風する冷気の送風量を制御する冷蔵庫に関する。
冷蔵室、野菜室、冷凍室により構成される冷蔵庫の各室の温度を所望値に保つために、各室へ送風する冷気の送風量を制御することが一般的に行われている。特に、冷蔵室と野菜室へ送風する冷気の送風量の制御に関して、特許文献1には、冷蔵室内を循環した後の冷気を野菜室へ供給すると共に、冷蔵室へ供給する冷気の一部を、冷蔵室へ供給せず、バイパスダクトで直接野菜室へ供給することが記載されている。これによれば、冷蔵室の負荷が大きい場合に、冷蔵室からの戻り冷気の温度が高くなり、野菜室が十分に冷却されないという問題に対して、庫内の無効空間の増加を少なく抑えつつ、野菜室を安定的に冷却することができるようになるとされている。
また、特許文献2には、単一のダンパにより、冷凍室へ連通するダクトと、冷凍室のエアカーテン装置へ連通するダクトへの冷気の送風量を制御することが記載されている。これによれば、冷凍室へ連通するダクトと、エアカーテン装置へ連通するダクトの双方を「開」、冷凍室へ連通するダクトを「開」でエアカーテン装置へ連通するダクトを「閉」、エアカーテン装置へ連通するダクトを「閉」で冷凍室へ連通するダクトを「開」にすることにより、送風量を制御できるとしている。
特開2004−271178号公報 特開2002−295951号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、冷蔵室あるいは野菜室の負荷に応じて、冷蔵室あるいは野菜室の送風量の割合を可変制御することができないという問題がある。すなわち、冷蔵室と野菜室にそれぞれ供給される冷気の送風量は、冷蔵室に供給される冷気の循環経路と、冷蔵室を経ずに直接野菜室に供給される冷気の循環経路との間の通風抵抗のバランスによって定まってしまうということである。したがって、例えば、冷蔵室のみ過負荷となった場合に、冷蔵室と野菜室の合計送風量を増して過負荷の冷蔵室を冷却すると、過負荷となっていない野菜室への送風量も同時に増加してしまうため、野菜室の食品が冷えすぎるという問題が生じる。
そこで、複数のダンパを設けて冷蔵室への送風量と野菜室への送風量を可変制御すれば、上記問題を解決することができるが、複数のダンパのために庫内の無効空間が増加するとともに、コストが増加するという問題がある。
また、特許文献2に記載の技術は、冷気を送風する2つのダクトが、例えば、冷凍室とエアカーテン装置の関係のように、どちらか一方へ連通するダクトを開く場合には、他方へ連通するダクトは閉じるという関係にある場合には有効である。しかし、冷蔵室と野菜室の両方が所望温度を下回っている場合は、どちらにも冷気を送らないことが必要であるが、特許文献2の技術を適用しても、単一のダンパで冷蔵室へ連通するダクトと野菜室へ連通するダクトの双方を同時に閉じることができない。
このように、連通するダクトが開かれている側の貯蔵室が過剰に冷却されるため、食品が冷えすぎるという問題が生じる場合がある。この問題を、送風量の制御を伴わずに解決する手段として、野菜室内にヒータを備え、加温しながら温度の過剰な低下を抑えることが行われているが、その分だけ消費電力の増加を招いていた。
本発明は、これらの課題に鑑みてなされたものであり、冷蔵庫内の無効空間の増加とコストの増加を抑え、また、省エネ性に優れた冷蔵庫を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の冷蔵庫は、冷凍室と冷蔵室と野菜室とに循環送風する冷気を発生する冷却器を備えた冷却室と、該冷却室の冷気出口に設けられた送風ファンと、該冷却室の冷気出口と前記冷凍室とを連通して設けられた冷凍室送風ダクトと、該冷凍室送風ダクトから分岐して冷蔵室に連通させて設けられた冷蔵室送風ダクトと、該冷蔵室送風ダクトから分岐して野菜室に連通させて設けられた野菜室送風ダクトと、冷蔵室送風ダクトと野菜室送風ダクトを開閉する平板状のダンパとを備え、冷蔵室送風ダクトと野菜室送風ダクトの分岐部に、ダクト壁を拡幅して分岐室が形成され、該分岐室の壁面に形成された開口に野菜室送風ダクトが連通して設けられ、ダンパは、分岐室の壁面に形成された開口の下流側に位置された回転軸周りに回転可能に設けられ、かつ、ダンパの側縁に回転軸を中心とする扇形の側板が設けられ、ダンパの回転角度位置に応じて、冷蔵室送風ダクトと野菜室送風ダクトの双方を「閉」、冷蔵室送風ダクトを「開」で野菜室送風ダクトを「閉」、冷蔵室送風ダクトを「閉」で野菜室送風ダクトを「開」、冷蔵室送風ダクトと野菜室送風ダクトの双方を「開」可能に形成され、かつ、冷蔵室送風ダクト「開」時のダクトの流路開口面積を維持した状態で、野菜室送風ダクトの流路開口面積が調整可能に形成されてなることを特徴とする。
すなわち、分岐室の下流側の冷蔵室送風ダクトの通風路がダンパによって閉止され、かつ野菜室送風ダクトが連通された分岐室の壁面の開口がダンパの側板によって閉止されることにより、冷蔵室送風ダクトと野菜室送風ダクトの双方を「閉」とすることができる。また、分岐室の下流側の冷蔵室送風ダクトの通風路がダンパによって開路され、かつ野菜室送風ダクトが連通された分岐室の壁面の開口がダンパの側板によって閉止されることにより、冷蔵室送風ダクトを「開」で野菜室送風ダクトを「閉」とすることができる。さらに、分岐室の下流側の冷蔵室送風ダクトの通風路がダンパによって閉路され、かつ野菜室送風ダクトが連通された分岐室の壁面の開口がダンパの側板によって開路されることにより、冷蔵室送風ダクトを「閉」で野菜室送風ダクトを「開」とすることができる。また、分岐室の下流側の冷蔵室送風ダクトの通風路がダンパによって開路され、かつ野菜室送風ダクトが連通された分岐室の壁面の開口がダンパの側板によって開路されることにより、冷蔵室送風ダクトと野菜室送風ダクトの双方を「開」とすることができる。この場合、分岐室の壁面の開口は、ダンパの回転軸に略直交する面に形成され、ダンパは、分岐室の下流側の壁面から開口の近傍に延在させて設けられた仕切り板の先端部に固定された回転軸に片持ちされて形成するのが好ましい。
本発明によれば、冷蔵庫内の無効空間の増加とコストの増加を抑え、省エネ性に優れた冷蔵庫を提供することができる。
以下、本発明を適用してなる冷蔵庫の実施例を、図1〜図12を用いて説明する。具体的には、冷蔵庫内の無効空間の増加やコストの増加を抑えて、冷蔵室及び野菜室への冷気の送風量を独立に制御することができる構成であり、また、冷蔵室へ連通するダクトと野菜室へ連通するダクトの双方を同時に閉じられる構成である。なお、以下の説明では、同一機能部品については同一符号を付して重複説明を省略する。
本発明の実施例1を、図1〜図7を用いて説明する。図1は本実施例の冷蔵庫を正面から見た図である。図1に示すように、冷蔵庫1は、冷蔵室2、製氷室3、上段冷凍室4、下段冷凍室5、野菜室6で構成される。なお、以下本明細書中においては、製氷室3、上段冷凍室4、下段冷凍室5をまとめて冷凍温度帯室7、冷蔵室2と野菜室6をまとめて冷蔵温度帯室8という。
図2は、図1中に示したA−A線における矢視図である。図2に示すように、冷蔵庫1の庫外と庫内は断熱箱体10により隔てられている。庫内は、断熱仕切壁11及び12により、庫内上方から、冷蔵室2、冷凍温度帯室7、野菜室6に区画されている。また、冷蔵室2の最下部は、氷温室13が備えられている。冷蔵室2は回転式の扉2aにより開閉され、上段冷凍室4、下段冷凍室5及び野菜室6は、それぞれの室の前方に設けられた引き出し式の扉4a、5a、6aにより開閉される。引き出し式の扉4a、5a、6aには、それぞれ収納容器4b、5b、6bが備えられ、収納容器4bには例えば冷凍食品を、収納容器5bには例えばアイスクリームを、収納容器6bには例えば野菜類をそれぞれの温度帯に応じて収納できるようになっている。図1に示す製氷室3は、図示しない引き出し式の扉と図示しない収納容器を備え、製氷室3の収納容器には、氷が貯蔵される。また、冷蔵庫1は複数の真空断熱材14を実装している。
冷凍温度帯室7の背部には、冷却室15が設けられており、冷却室15の内部には冷却器16が設けられている。冷却器16の上方には、冷蔵庫1の各室へ冷却器16で熱交換した空気(以下、冷気あるいは冷却風という)を送る庫内送風ファン19が設けられている。冷却室15の下方には、冷却器16に付着した霜を定期的に除霜する除霜ヒータ22が設けられ、除霜ヒータ22の下方には、除霜によって生じた除霜水を流入する樋23が設けられている。樋23には、除霜水を下方へ流す排水管27が設けられており、排水管27の下方には、除霜水を蒸発する蒸発皿28が設けられている。冷凍温度帯室7には、冷凍温度帯室7内を冷却した後の冷気を冷却室15に流入する冷凍温度帯室戻りダクト29が設けられており、同様に、冷蔵室2には図2中に図示しない冷蔵室戻りダクトが、野菜室6には野菜室戻りダクト30がそれぞれ設けられている。
また、断熱箱体10の下部背面側には、機械室31が設けられており、機械室31には、圧縮機32及び図示しない放熱器が収納され、図示しない庫外送風ファンにより通風される。圧縮機32と、図示しない放熱器と、図示しない絞り機構と、冷却器16は、図示しない冷媒管で連結され冷凍サイクルを構成している。冷媒はイソブタンである。
次に、図3を用いて冷蔵庫1の庫内で各室へ冷気を送風するダクトの構成の概略と冷却風の循環経路を説明する。冷却室15に備えられた庫内送風ファン19により下流側へ吐き出された冷気は、冷凍温度帯室7へ向う冷凍温度帯室送風ダクト33と、冷蔵室2及び野菜室6へ向う冷蔵温度帯室送風ダクト34に分岐する。冷蔵温度帯室送風ダクト34は、冷蔵室2へ向う冷蔵室送風ダクト35と、野菜室6へ向う野菜室送風ダクト36に分岐し、その分岐位置には、冷蔵室送風ダクト35と野菜室送風ダクト36への冷気の送風量を制御するためのダンパ38が配設されている。また、冷蔵室2、野菜室6、冷凍温度帯室7に流入した冷気を、冷却室15に戻すために冷蔵室戻りダクト39、野菜室戻りダクト30、冷凍温度帯室戻りダクト29がそれぞれ設けられている。
ここで、本発明の特徴部である冷気を冷蔵庫1各室へ送風するダクトと、冷蔵室2と野菜室6へ送風する冷気の送風量を制御するダンパの構成について説明する。まず、図4を用いて本発明の実施例1に係る冷蔵庫のダンパの構成を説明する。ダンパ38は、回動自在の回転軸38aと、回転軸38aに固定された開閉板38bで構成される。ここで、冷蔵室2と野菜室6には、それぞれ図示しない温度センサが設けられており、冷蔵室2と野菜室6の温度を図示しないマイコンが監視している。そして、マイコンが図示しないステッピングモータを制御することにより、ダンパの角度を0度〜180度の範囲で任意に調節し、各室の温度を所望にすることが可能となる。
次に、冷気を冷蔵庫1各室へ送風するダクトと、冷蔵室送風ダクト35と野菜室送風ダクト36への冷気の送風量を制御するダンパ38の構成について図5を用いて詳細に説明する。図5は、ダンパ38とその周辺ダクトの構成を表す断面図である。
図示しない冷却器によって発生した冷気を冷凍温度帯室7と冷蔵室2と野菜室6とに循環送風する庫内送風ファン19が、図示しない冷却室の冷気出口に設けられている。また、冷却室の冷気出口と冷凍温度帯室7とを連通する冷凍温度帯室送風ダクト33と、冷却室の冷気出口と冷蔵室2及び野菜室6とを連通する冷蔵温度帯室送風ダクト34が冷却室の冷気出口から各室に向けて設けられている。さらに、冷蔵温度帯室送風ダクト34と冷蔵室2とを連通する冷蔵室送風ダクト35と、冷蔵温度帯室送風ダクト34と野菜室6とを連通する野菜室送風ダクト36が冷蔵温度帯室送風ダクト34から分岐して設けられている。ここで、冷蔵温度帯室送風ダクト34は、野菜室送風ダクト36が分岐する部位に、拡幅されたダクト壁40を有している。そして、ダクト壁40と、庫内送風ファン19から野菜室送風ダクト36へ直接送風される冷気を遮断するように、ダクト壁40の側面から冷蔵温度帯室送風ダクト34の略中央まで設けられた仕切り板41とで形成された分岐室42が形成されている。また、ダンパ38を構成する開閉板38bは、分岐室42の上流側に位置された仕切り板41の先端部に設けられた回転軸38aに片持ちされて、軸周りに回転可能に設けられている。ここで、開閉板38bの回転軸38aに直交する方向の長さは、仕切り板41の回転軸38aに直交する方向の長さと略同一であり、冷蔵温度室帯送風ダクト34の回転軸38aに直交する方向の幅の略半分である。そして、冷蔵室送風ダクト35の冷気送風方向に直交する断面は、開閉板38bの表面形状と略同一の矩形形状であり、冷蔵室送風ダクト35は、ダクト壁40の最も下流側の端部を含む冷蔵温度帯室送風ダクト34から冷蔵室2へ連通して設けられている。また、野菜室送風ダクト36は、ダンパ38の回転軸38aに略直交する分岐室42の壁面に形成された開口部36aに連通して設けられている。
つまり、ダンパ38の回転領域内に、分岐室42の上流側の冷蔵温度帯室送風ダクト34の通風路が開閉板38bによって閉止される部位と、分岐室42と冷蔵温度帯室送風ダクト34との連通口が開閉板38bによって閉止される部位と、野菜室送風ダクト36が連通された分岐室42の壁面の開口部36aが設けられている。
次に、ダンパ38の角度を調整したときの動作と効果について図5〜図7を用いて説明する。ここで、図6と図7は、ダンパ38の角度以外は全て図5と同一であるので重複説明は行わない。
ダンパ38が図5に示すような位置に制御された場合、庫内送風ファン19から吐出された冷気は、冷凍温度帯室7へのみ送風される。すなわち冷蔵室送風ダクト35と野菜室送風ダクト36は、双方とも「閉」となる。このような状態となるダンパ38の角度範囲を角度1とする。
ダンパ38が図6に示すような位置に制御された場合、庫内送風ファン19から吐出された冷気は、冷凍温度帯室7と冷蔵室2へ同時に送風されるが野菜室6へは送風されない。すなわち冷蔵室送風ダクト35が「開」で、野菜室送風ダクト36は「閉」となる。このような状態となるダンパ38の角度範囲を角度2とする。
ダンパ38が図7に示すような位置に制御された場合、庫内送風ファン19から吐出した冷気は、冷凍温度帯室7と冷蔵室2と野菜室6へ同時に送風される。すなわち冷蔵室送風ダクト35と野菜室送風ダクト36は、双方とも「開」となる。このような状態となるダンパ38の角度範囲を角度3とする。
ダンパ38を角度1とすることで、冷凍温度帯室7の負荷が大きい場合には、冷凍温度帯室7を重点的に冷却することが可能となる。また、ダンパ38を角度2とすることで、冷蔵室2の負荷が大きい場合には、冷凍温度帯室7の冷却を継続しつつ、野菜室6への送風を行わないことで、冷蔵室2を重点的に冷却を行うことができる。さらに、角度3の範囲において、例えば、野菜室6の熱負荷があまり大きくない場合は、野菜室送風ダクトの流入開口部36aの開口面積を小さく抑えることで、送風量を少なく調節し、冷えすぎを防止できる。また、野菜室6の熱負荷が大きい場合は、野菜室送風ダクトの流入開口部36aの開口面積を大きくすることで、送風量を増加させ、野菜室6を所定温度に維持することができる。このように、ダンパ38を角度3とすることで、野菜室6の熱負荷に応じた冷却運転を行うことができる。
上記のように庫内各室の熱負荷に応じて適宜ダンパ38の角度を角度1〜角度3とすることで、冷蔵室送風ダクト35と野菜室送風ダクト36の双方を「閉」にすることを含め、冷蔵室2と野菜室6への冷気の送風量を自在に制御して、冷えすぎ、あるいは冷えが悪いといった問題が生じない冷蔵庫を提供することができる。また、単一のダンパによる制御であるため、庫内の無効空間の増加を少なく抑え、かつ、コストの増加も抑えることができる。
さらに、野菜室送風ダクトの流入開口部36aがダンパ回動軸の略垂直な面上に設けられているため、ダンパの開閉板の角度変化で開口部の開口面積を容易に制御することができる。よって野菜室温度の微調整が可能となり、野菜室温度変化を小さく抑えた、より安定的な運転ができる。
本発明の実施例2を、図8〜図12を用いて説明する。なお、ここでは、本実施例の特徴部のみを説明し、実施例1と同様の構成については説明を省略する。
図8は本実施例の冷蔵庫のダンパを表す図である。ダンパ38は、回動自在の回転軸38aに固定された開閉板38bを備え、開閉板の側縁に扇形の側板38cを備えている。ダンパの角度は、実施例1と同様に0度〜180度の範囲で任意に調節することが可能である。
図9は、本実施例のダンパ38とその周辺ダクトの構成を表す断面図である。冷蔵温度帯室送風ダクト34は、野菜室送風ダクト36が分岐する部位に拡幅したダクト壁40を有している。そして、ダクト壁40と、ダクト壁40の最も下流側の端部から分岐部位の近傍に延在させて設けられた仕切り板41とで分岐室42を形成している。また、ダンパ38を構成する開閉板38bは、仕切り板41の先端部に設けられた回転軸38aに片持ちされて、軸周りに回転可能に設けられている。
次に、ダンパ38の角度を調整したときの動作と効果について図9〜図12を用いて説明する。ここで、図10〜図12は、ダンパ38の角度以外は全て図9と同一であるので重複説明は行わない。
ダンパ38が図9に示すような位置に制御された場合、ダンパ38の開閉板38bが冷蔵室送風ダクト35を全閉すると同時に、ダンパ38の側板38cは野菜室送風ダクト36への流入開口部36aを全閉する。したがって、庫内送風ファン19から吐出した冷気は、冷凍温度帯室7へのみ送風される。すなわち冷蔵室送風ダクト35と野菜室送風ダクト36は、双方とも「閉」となる。このような状態となるダンパ38の角度範囲を角度4とする。
ダンパ38が図10に示すような位置に制御された場合、ダンパ38の側板38cは野菜室送風ダクト36への流入開口部36aを全閉する。したがって、庫内送風ファン19から吐出した冷気は、冷凍温度帯室7と冷蔵室2へ同時に送風されるが野菜室6へは送風されない。すなわち冷蔵室送風ダクト35が「開」で、野菜室送風ダクト36は「閉」となる。このような状態となるダンパ38の角度範囲を角度5とする。
ダンパ38が図11に示すような位置に制御された場合、庫内送風ファン19から吐出した冷気は、冷凍温度帯室7と冷蔵室2と野菜室6へ同時に送風される。すなわち冷蔵室送風ダクト35と野菜室送風ダクト36の双方が「開」となる。このような状態となるダンパ38の角度範囲を角度6とする。
ダンパ38が図12に示すような位置に制御された場合、ダンパ38の開閉板38bは冷蔵室送風ダクト35を全閉する。したがって、庫内送風ファン19から吐出した冷気は、冷凍温度帯室7と野菜室6へ同時に送風されるが冷蔵室2へは送風されない。すなわち冷蔵室送風ダクト35が「閉」で、野菜室送風ダクト36は「開」となる。このような状態となるダンパ38の角度範囲を角度7とする。
ダンパ38を角度4とすることで、冷凍温度帯室7の負荷が大きい場合には、冷凍温度帯室7を重点的に冷却することが可能となる。また、ダンパ38を角度5とすることで、冷蔵室2の負荷が大きい場合には、冷凍温度帯室7の冷却を継続しつつ、野菜室6への送風を行わないことで、冷蔵室2を重点的に冷却を行うことができる。さらに、ダンパ38を角度6とすることで、例えば、野菜室6の熱負荷があまり大きくない場合は、野菜室送風ダクトの流入開口部36aの開口面積を小さく抑えることで、送風量を少なく調節し、冷えすぎを防止できる。また、野菜室6の熱負荷が大きい場合は、野菜室送風ダクトの流入開口部36aの開口面積を大きくすることで、送風量を増加させ、野菜室6を所定温度に維持することができる。このように、ダンパ38を角度6とすることで、野菜室6の熱負荷に応じた冷却運転を行うことができる。さらに、ダンパ38を角度7とすることで、野菜室6の負荷が特に大きい場合であっても、冷凍温度帯室7の冷却を継続しつつ、冷蔵室2への送風を行わないことで、野菜室6を重点的に冷却することができる。
上記のように庫内各室の熱負荷に応じて適宜ダンパ38の角度を角度4〜角度7とすることで、冷蔵室送風ダクト35と野菜室送風ダクト36の双方を「閉」にすることを含め、冷蔵室2と野菜室6への送風量を自在に制御して、冷えすぎ、あるいは冷えが悪いといった問題が生じない冷蔵庫を提供することができる。また、単一のダンパによる制御であるため、庫内の無効空間の増加を少なく抑え、かつ、コストの増加も抑えることができる。
さらに、野菜室送風ダクトの流入開口部がダンパ回動軸の略垂直な面上に設けられているため、ダンパの開閉板の角度変化で開口部の開口面積を容易に制御することができる。よって野菜室温度の微調整が可能となり、野菜室温度変化を小さく抑えた、より安定的な運転ができる。
また、本発明の実施例1、実施例2によれば、ダンパの角度を調節することで各室の温度を所望にすることが可能となるので、食品が冷えすぎることを防止するためのヒータ加温は必要最低限で行えばよく、ひいてはヒータそのものを省略することも可能である。これにより、ヒータによる消費電力量の増加が抑えられるため、省エネ性に優れた冷蔵庫を提供することができる。
ここで、本発明の実施例1、実施例2では、冷却室の冷気出口に冷凍温度帯室送風ダクト33と冷蔵温度帯室送風ダクト34が設けられており、さらに、冷蔵温度帯室送風ダクト34から冷蔵室送風ダクト35と、野菜室送風ダクト36が分岐して設けられている。しかし、本発明は、このような実施例に限られるものではなく、例えば、冷却室の冷気出口に冷凍温度帯室送風ダクトが設けられ、冷凍温度帯室送風ダクトから冷蔵室送風ダクトが分岐し、さらに、冷蔵室送風ダクトから野菜室送風ダクトが分岐するような構成でも同様の効果を奏することができる。
本発明の実施例に係る冷蔵庫の正面図。 図1のA−A線における矢視図。 本発明の実施例のダンパを表す図。 本発明の実施例の冷却風循環経路を表す図。 本発明の実施例のダンパとその周辺のダクトの構成を表す断面図。 本発明の実施例のダンパとその周辺のダクトの構成を表す断面図。 本発明の実施例のダンパとその周辺のダクトの構成を表す断面図。 本発明の実施例のダンパとその周辺のダクトの構成を表す断面図。 本発明の実施例のダンパとその周辺のダクトの構成を表す断面図。 本発明の実施例のダンパとその周辺のダクトの構成を表す断面図。 本発明の実施例のダンパとその周辺のダクトの構成を表す断面図。 本発明の実施例のダンパとその周辺のダクトの構成を表す断面図。
符号の説明
1 冷蔵庫
2 冷蔵室
4 上段冷凍室
5 下段冷凍室
6 野菜室
7 冷凍温度帯室
8 冷蔵温度帯室
15 冷却室
16 冷却器
19 庫内送風ファン
29 冷凍温度帯室戻りダクト
30 野菜室戻りダクト
33 冷凍温度帯室送風ダクト
34 冷蔵温度帯室送風ダクト
35 冷蔵室送風ダクト
36 野菜室送風ダクト
38 ダンパ
40 ダクト壁
41 仕切り板
42 分岐室

Claims (3)

  1. 冷凍室と冷蔵室と野菜室とに循環送風する冷気を発生する冷却器を備えた冷却室と、該冷却室の冷気出口に設けられた送風ファンと、該冷却室の冷気出口と前記冷凍室とを連通して設けられた冷凍室送風ダクトと、該冷凍室送風ダクトから分岐して前記冷蔵室に連通させて設けられた冷蔵室送風ダクトと、該冷蔵室送風ダクトから分岐して前記野菜室に連通させて設けられた野菜室送風ダクトと、前記冷蔵室送風ダクトと前記野菜室送風ダクトを開閉する平板状のダンパとを備え、
    前記冷蔵室送風ダクトと前記野菜室送風ダクトの分岐部に、ダクト壁を拡幅して分岐室が形成され、該分岐室の壁面に形成された開口に前記野菜室送風ダクトが連通して設けられ、
    前記ダンパは、前記分岐室の前記壁面に形成された開口の下流側に位置された回転軸周りに回転可能に設けられ、かつ、該ダンパの側縁に前記回転軸を中心とする扇形の側板が設けられ、該ダンパの回転角度位置に応じて、前記冷蔵室送風ダクトと前記野菜室送風ダクトの双方を「閉」、前記冷蔵室送風ダクトを「開」で前記野菜室送風ダクトを「閉」、前記冷蔵室送風ダクトを「閉」で前記野菜室送風ダクトを「開」、前記冷蔵室送風ダクトと前記野菜室送風ダクトの双方を「開」可能に形成され、かつ、前記冷蔵室送風ダクト「開」時の該ダクトの流路開口面積を維持した状態で、前記野菜室送風ダクトの流路開口面積が調整可能に形成されてなる冷蔵庫。
  2. 請求項に記載の冷蔵庫において、
    前記ダンパの回転領域内に、
    前記分岐室の下流側の前記冷蔵室送風ダクトの通風路が前記ダンパによって閉止され、かつ前記野菜室送風ダクトが連通された前記分岐室の壁面の開口が前記ダンパの側板によって閉止される部位と、
    前記分岐室の下流側の前記冷蔵室送風ダクトの通風路が前記ダンパによって開路され、かつ前記野菜室送風ダクトが連通された前記分岐室の壁面の開口が前記ダンパの側板によって閉止される部位と、
    前記分岐室の下流側の前記冷蔵室送風ダクトの通風路が前記ダンパによって閉路され、かつ前記野菜室送風ダクトが連通された前記分岐室の壁面の開口が前記ダンパの側板によって開路される部位と、
    前記分岐室の下流側の前記冷蔵室送風ダクトの通風路が前記ダンパによって開路され、かつ前記野菜室送風ダクトが連通された前記分岐室の壁面の開口が前記ダンパの側板によって開路される部位が形成されてなることを特徴とする冷蔵庫。
  3. 請求項に記載の冷蔵庫において、
    前記分岐室の壁面の開口は、前記ダンパの回転軸に略直交する面に形成され、
    前記ダンパは、前記分岐室の下流側の壁面から前記開口の近傍に延在させて設けられた仕切り板の先端部に固定された前記回転軸に片持ちされてなることを特徴とする冷蔵庫。
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