JP4739638B2 - 電気カミソリの内刃の構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気カミソリの内刃の構造に関する発明である。
【0002】
【従来の技術】
従来から、電気カミソリは、刃孔を形成した外刃の内面にモータの駆動によって摺接する内刃が配置されて刃ヘッド部が構成され、この刃ヘッド部を肌面に滑らせ、外刃の刃孔から髭を刃ヘッド部内に導入し、上記刃ヘッド部内に導入された髭を外刃と摺動する内刃との間で挟み切るようにして、髭剃りが行われている。切断した後の髭の切りかすは刃ヘッド部内に溜められるものであり、シェービング後に、水洗い、ブラシ掃除等の手段によってこの髭の切りかすを刃ヘッド部内から除去することで、電気カミソリを清潔に保つようにしている。
【0003】
しかしながら、シェービング後に髭の切りかすを刃ヘッド部内から除去しなかった場合には、次回のシェービング時に、肌面に沿わせるように電気カミソリを上下左右に動かしたとき、除去されずに刃ヘッド部内に残留した髭の切りかすが刃ヘッド部内で移動をし、摺動する内刃に弾かれて刃ヘッド部の外方に飛散し、飛散した髭の切りかすによって髭剃りを行う洗面所等を汚してしまうという問題を有している。
【0004】
電気カミソリの内刃としては、一般的に、外刃の内面に摺接する複数枚の刃片を基部より起立させて摺動方向に並べて設けて構成されているが、内刃の刃片における摺動方向に面する面積、つまり刃片の内外方向の厚み寸法が大きいと、刃ヘッド部内に残留した髭の切りかすが、内刃の摺動によって刃ヘッド部外に弾き飛ばされる恐れがある(図7参照)。しかして、特開平11−19344、特開平10−502276、特開平10−323461に示す内刃のように、刃片の形状を略逆U字状に形成し、髭の切りかすを刃ヘッド部の外方に飛散させないよう図ったものがある。しかしながら、刃片の形状を略逆U字状に形成して内刃を形成させるだけでは、刃ヘッド部内に残留した髭の切りかすの刃ヘッド部外への飛散は完全には防止できるものではなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、刃ヘッド部外方への髭の切りかすの飛散を防止できる電気カミソリの内刃の構造を提供することを課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明に係る電気カミソリの内刃の構造は、髭を導入する刃孔9を形成した外刃4の内面に摺接して髭を切断する電気カミソリの内刃3であって、略逆U字帯状に形成した複数枚の刃片7を基部8より起立させて摺動方向に並べて設け、各刃片7間の溝幅寸法Aを1.5mm以下に設定すると共に、この各刃片7の内外方向の厚み寸法Bを上記溝幅寸法Aの約1/2以下に設定し、内刃3を下方に開口せる略逆U字状に形成し、モータと内刃3とを連結する継手部材16の摺動方向の両端部にのみ、頂上部を上方に凸となる弧状にした縦壁23を立設し、この継手部材16を内刃3の下方開口から内部に挿入したとき、内刃3の摺動方向の両端部に位置した略逆U字帯状の刃片7の内面に沿って、前記両縦壁23の弧状となった頂上部の夫々が当接すると共に、これら刃片7の摺動方向の中央側端面よりも外位置に縦壁23が位置し且つこれら刃片7よりも摺動方向における外位置に縦壁23の摺動方向における外側端部が位置するようにしたことを特徴とする。これによると、刃片7の摺動方向に面する面積が小さくなり、刃片7間での髭の切りかすの跳ね返りの発生を少なくできるから、髭の切りかすの刃ヘッド部1外への飛散を防止できるのである。また、継手部材16の摺動方向の両端部に立設した縦壁23の外周面が内刃3の摺動方向の端部に位置した刃片7の内面に当接することで、継手部材16を装着した内刃3の剛性の向上が図られるのであり、また、この縦壁23は刃片7の摺動方向の中央側端面よりも外位置に位置するようにしたので、縦壁23の当接する刃片7の中央側端面が縦壁23よりも摺動方向の中央側に突出し、刃片7の中央側端面に確実に切り刃を設けることができると共に、摺動する内刃3によって巻き上げられた髭の切りかすが縦壁23に当って跳ね返り、内刃3上方に飛び出ようとしても、縦壁23よりも突出した刃片7がこの髭の切りかすを内刃3内に留めるように抑え、髭の切りかすの刃ヘッド部1外への飛散防止に資することができるのである。
【0007】
また、摺動方向における各刃片7の幅寸法を、外周部で大とし、内周部で小とするように形成したことも好ましい。これによると、刃片7の外周部間の溝幅寸法を小さく、刃片7の内周部間の溝幅寸法を大きくでき、溝幅寸法が大きい刃片7の内周部間では、摺動する内刃3が巻き上げる髭の切りかすの刃片7間での跳ね返りを防止することができ、また、溝幅寸法が小さい刃片7の外周部間では、上記髭の切りかすの刃ヘッド部1外への飛散を防止することができ、したがって、髭の切りかすの刃ヘッド部1外への飛散を更に防止することができるのである。
【0008】
また、各刃片7の外周部及び内周部に、摺動方向に突出する突起部32をそれぞれ設けると共に、内部突起部32aを外部突起部32bに比べて大きく突出するように形成したことも好ましい。これによると、外刃4と刃片7とで髭を剃るとき、まず、外部突起部32bより大きく突出した内部突起部32aの突出先端によって髭を捕らえて引っ張り、次に、上記引っ張った状態の髭を外部突起部32bにて切断することができるのであり、しかして、髭の深剃りを行えるようにできるのである。
【0009】
また、内刃3の摺動方向の両端面を、非切断部位である面一の垂直面に形成したことも好ましい。これによると、内刃3に継手部材16を装着させる際には、一方の手の指で内刃3の摺動方向の両端部を摘むと共に、他方の手の指で継手部材16の摺動方向の両端部を摘んで行うのであるが、上述したように内刃3の摺動方向の両端部が、非切断部位の面一の垂直面に形成されていると、内刃3を摘む指を切って負傷してしまうことがなく、内刃3の安全性を高めることができる。なお、電気カミソリを使用しているユーザーにあっては、継手部材が装着された状態の内刃3を取り替えたりするが、取替にかかるユーザーの指が内刃3の摺動方向の両端部に触れたとしても指を切ってしまう恐れがなく、このときにも内刃3の安全性を確保できるのは言うまでもない。
【0010】
また、摺動方向の刃片7の幅寸法を、基部8に近接した部位程大きく形成したことも好ましい。これによると、刃片7自身の剛性の向上を図ることができるのである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0012】
図1乃至図8に本発明の実施の形態の例を示す。図8には電気カミソリの斜視図を示す。この電気カミソリは、手で把持するグリップ部2の上部に刃部を備えた刃ヘッド部1を配置して構成されている。刃ヘッド部1は、モータの駆動により左右方向に摺動される内刃3と、内面に内刃3を摺接させる外刃4とを有している。外刃4は、粗剃り用のスリット外刃4b、1対のネット外刃4aで構成されており、それぞれ独立してフロート自在(上下移動可能)にヘッドカバー5に装着されている。このヘッドカバー5は1対の内刃3を上部に配置したヘッド部本体6に上方から被せ、上記内刃3を1対のネット外刃4の内面に当接させる。ここで、このネット外刃4に対応した内刃3は、ヘッド部本体6の上面から突出する駆動子にバネ付勢がされた状態で着脱自在に装着されているので、この内刃3はネット外刃4の内面に弾接されている。なお、スリット外刃4に対応する内刃3はヘッドカバー5に予め内装されている。
【0013】
内刃3は、図2に示すように、板金をプレス曲げして下方及び摺動方向に開口せる略逆U字板状に形成されたものであり、具体的には、上方に突の略逆U字帯状に形成した複数枚の刃片7が摺動方向に並べて設けられ、それら刃片7の左右両側の下端部分がそれぞれ縦片状の基部8で繋がれて構成されている。この刃片7はその外周面が外刃4の内面に摺接され、外刃4の刃孔9に導入された髭を外刃4と刃片7とで挟み切るようにされるのである。なお、刃片7と基部8との連結部分はR形状28に施され、基部8に立設する刃片7の強度が高められている。ここで、この内刃3の摺動方向の両端部に位置した刃片7は、通常の刃片7の幅寸法Cよりも大きい幅寸法C’を有しており、内刃3の摺動方向の端部における剛性補強を為している。この内刃3の摺動方向の両端部に位置した刃片7は、便宜上、ガード片10と称する。また、基部8は、複数の刃片7を一体にする他に、モータの駆動子に装着した継手部材16を内刃3に連結させる役割も有している。つまり、基部8の下端には、摺動方向の中央部分で下方に切り欠かれた抉り部11が形成され、摺動方向の両端部分でそれぞれ1対の円孔部12が形成されると共にこの1対の円孔部12間に角孔部13が形成されている。この円孔部12の外縁の4箇所には孔中心に突出する薄肉状の薄肉突片14が形成されている。また、基部8の摺動方向の両端部分には内外に貫通せる角窓部15が形成されている。
【0014】
内刃3とモータの駆動子とを連結する継手部材16は、駆動子固定部17を中央に有すると共に、この駆動子固定部17の両外に内刃固定部18を有して構成されている。駆動子固定部17は、モータの駆動子に装着される部位であり、モータの駆動子にある上方に突のピンが挿着される駆動子装着孔19が設けられている。内刃固定部18は、内刃3を固定する部位であり、内刃3の円孔部12に挿通してヒートシールによって内刃3への固定が為されるヒートシールボス20、内刃3の角孔部13に嵌め込んで位置決めがされる角突部21、内刃3の角窓部15の縁部に引っ掛け係合がされるフック22が設けられている。しかして、継手部材16を内刃3に装着するには、角突部21を内刃3の角孔部13に嵌め込んで位置決めさせ、フック22を内刃3の角窓部15の縁部に引っ掛け係合させ、ヒートシールボス20を内刃3の円孔部12に挿通させると共にヒートシールを行い、ヒートシールボス20の円孔部12への固定によって内刃3への固定が為されるものである。
【0015】
また、摺動方向における内刃固定部18の外端部には上方に突出した縦壁23が設けられている。継手部材16と内刃3とが装着した状態では、縦壁23の外周縁が内刃3のガード片10の内面に沿って当接され、つまり縦壁23によって内刃3の摺動方向の両端部の補強が為される。ここで、継手部材16を内刃3に装着するには、継手部材16の両縦壁23を摘んで行われるが、継手部材16を摘む部分である縦壁23の摺動方向の外側面には、波型突起24が形成されていて、継手部材16を摘んだ指の滑り止めが施されている。また、この継手部材16には上下に貫通した髭クズ落とし孔25が穿設されている。この髭クズ落とし孔25は、内刃3で切断された髭の切りかすを継手部材16の下方に落とすための部位である。
【0016】
上述したように、継手部材16にてモータの駆動子と内刃3とを連結し、内刃3の刃片7の外周面を外刃4の内面に摺接させることで、外刃4の刃孔9から導入した髭を内刃3の刃片7と外刃4との間で挟み切り、シェービングが行われるようにされている。シェービング後の髭の切りかすは、継手部材16の髭クズ落とし孔25を通って下方に落下され、刃ヘッド部1内に収納されるようになっている。従来技術の項でも述べたが、シェービング後に刃ヘッド部1内の掃除をしないで、再びシェービングを行うと、内刃3が刃ヘッド部1内に残留した髭の切りかすを巻き込んで摺動するから、この髭の切りかすが外刃4の刃孔9から外方へ飛散してしまう恐れがある。本例の内刃3では構造的に上記恐れを無くするような工夫が為されている。以下、詳述する。
【0017】
本例の内刃3は、並設された刃片7間の溝26の溝幅寸法Aとこの刃片7の内外方向の厚み寸法Bとの関係に特徴を有している。つまり、図1に示すように、各刃片7の内外方向の厚み寸法Bを溝幅寸法Aの約1/2以下に設定しているのである。なお、この内刃3では、刃片7間の溝幅寸法Aは0.7mm、刃片7の内外方向の厚み寸法Bは0.35mm、刃片7の幅寸法Cは0.42mm、刃片7の刃ピッチDは1.12mm、刃片7間の溝26の開口率は約63%に設定されており、刃片7の内外方向の厚み寸法Bは溝幅寸法Aの1/2になっている。内刃3にこのような構成を備えることで、刃ヘッド部1内に残留した髭の切りかすの刃ヘッド部1外への飛散率を低減できるのである。
【0018】
図5には、上記内刃3における、摺動振動数を13000(ストローク/分)、摺動振幅を2.8mmとした場合の、刃片7の内外方向の厚み寸法Bと、髭の切りかすの刃ヘッド部1外への飛散率(%)との関係を表すグラフを示す。このグラフから分かるように、0.7mmの溝幅寸法Aを有した刃片7における内外方向の厚み寸法Bが0.35mmを越えると、髭の切りかすの刃ヘッド部1外への飛散率が急激に上昇していくのである。しかして、内刃3の構造を、刃片7の内外方向の厚み寸法Bが溝幅寸法Aの1/2以下にすると、刃ヘッド部1内に残留した髭の切りかすの刃ヘッド部1外への飛散率を低減できるのである。
【0019】
なお、図6には刃片7の内外方向の厚み寸法Bを0.35mmにした場合(本例)の、図7には刃片7の内外方向の厚み寸法Bを0.55mmにした場合(比較例)の、刃ヘッド部1内に残留した髭の切りかすの動きを示す。ここで図中27は外刃の刃孔縁部であり、各内刃3は0.7mmの溝幅寸法Aを有したものを使用している。
【0020】
図6に示すように、刃片7の内外方向の厚み寸法Bを0.35mmにした場合、つまり厚み寸法Bが溝幅寸法Aの1/2にされた場合には、刃片7の摺動方向に面する面積が小さくなっていることから、内刃3が摺動して刃ヘッド部1内に残留した髭の切りかすが巻き上げられ、一の刃片7に当り[図6(a)]、その衝撃で跳ね返って隣接する刃片7に当ったとしても[図6(b)]、上記巻き上げられた髭の切りかすの大部分は、更に一の刃片7に当ることなく、下方に落下するのである[図6(c)]。つまり、刃片7の摺動方向に面する面積が小さいと、刃片7間での髭の切りかすの跳ね返りの発生を少なくでき、髭の切りかすの刃ヘッド部1外への飛散を低減できるのである。
【0021】
これに対して、図7に示すように、刃片7の内外方向の厚み寸法Bを0.55mmにした場合、つまり厚み寸法Bが溝幅寸法Aの1/2以上にされた場合には、刃片7の摺動方向に面する面積が大きくなっていることから、内刃3が摺動して刃ヘッド部1内に残留した髭の切りかすが巻き上げられ、一の刃片7に当り[図7(a)]、その衝撃で跳ね返って隣接する刃片7に当り[図7(b)]、更に刃片7間で幾度となく跳ね返りを重ねて勢いを増し、この勢いによって上記巻き上げられた髭の切りかすは外刃4の刃孔9から刃ヘッド部1外に飛散してしまうのである[図7(c)]。つまり、刃片7の摺動方向に面する面積が大きいと、刃片7間での髭の切りかすの跳ね返りの発生を助長させ、髭の切りかすの刃ヘッド部1外への飛散を促してしまうのである。
【0022】
なお、発明者は、様々に寸法設定を変化させた内刃3で上述した実験を繰り返したところ、溝幅寸法Aが1.5mm以上に設定した内刃3の場合には、図7に示すよう、刃ヘッド部1内に残留していた髭の切りかすが内刃3の摺動によって巻き上げられても、刃片7間の距離が大きいため、刃片7間で幾多も跳ね返ることはなく、髭の切りかすが刃ヘッド部1外に飛散してしまうことは殆どないことが分かった。しかして、上述した内刃3の構造を、刃片7の内外方向の厚み寸法Bが溝幅寸法Aの1/2以下にすると、刃ヘッド部1内に残留した髭の切りかすの刃ヘッド部1外への飛散率を低減できるといったことは、溝幅寸法Aが1.5mm以下の内刃3において特に有効である。
【0023】
なお、本例の内刃3は上記利点に加え、下記の利点をも有している。
【0024】
まず、内刃3の摺動方向の両端面を構成するガード片10の摺動方向の外側端面10aが、非切断部位である面一の垂直面に形成されていることが挙げられる。内刃3に継手部材16を装着させる際には、一方の手の指で内刃3の摺動方向の両端部を摘むと共に、他方の手の指で継手部材16の摺動方向の両端部を摘んで行うのであるが、上述したように内刃3の摺動方向の両端部が、非切断部位である面一の垂直面に形成されていると、内刃3を摘む指を切ってしまうことがなく、内刃3の安全性が高められるのである。なお、電気カミソリを使用しているユーザーは、継手部材16が装着された状態の内刃3の両端部を摘んで取り替えたりするが、取替にかかるユーザーの指がガード片10の外側端面10aに指が触れたとしても、ガード片10の外側端面10aでは指を切ってしまう恐れがなく、このときにも安全性を確保できるのは言うまでもない。
【0025】
また、ガード片10の内面に縦壁23の外周面を当接させて内刃3に継手部材16を装着したとき、ガード片10の摺動方向の中央側端面10bよりも外位置に縦壁23を位置させたことが挙げられる(図4)。これによると、ガード片10の中央側端面10bが縦壁23よりも突出するので、ガード片10の中央側端面10bに確実に切り刃を設けることができると共に、摺動する内刃3によって巻き上げられた髭の切りかすが縦壁23に当って跳ね返り、内刃3上方に飛び出ようとしても、縦壁23よりも突出するガード片10がこの髭の切りかすを内刃3内に留めるように抑えるようできるのである。
【0026】
また、本例の内刃3は、薄板を略逆U字状にプレス曲げして製作されているが、絞り加工やエッチング加工でも対応でき、また、電気鋳造によればより精度良く加工が行い得るのである。
【0027】
図9には、本発明の実施の形態の他例を示す。この例は、摺動方向の刃片7の幅寸法Cを基部8に近接した部位程大きく形成した例である。これによると、刃片7の幅寸法Cを基部8に近づくほど大きくすることで、刃片7自身の剛性の向上が図られているのである。なお、この例の内刃3は、摺動方向の中央部分における刃片7間の溝26を形成するスリットが基部8に浅く切り込まれ、摺動方向の両端部分における刃片7間の溝26を形成するスリットが基部8に深く切り込まれている。この刃片7間の溝26を基部8に深く切り込ませたことで、髭を切断する際に刃片7をしならせて髭の切断音を発生させ、電気カミソリを使用するユーザーに髭が切断されていることの実感を感じさせ得ることが図られている。そして、この比較的しなるようにされた刃片7を、刃片7の幅寸法Cが基部8に近づくほど大きくなるように形成し(図中E部分)、刃片7自身の剛性の向上を図るようにしている。したがって、内刃3が有する複数の刃片7にあっては、全体的に均一の剛性が備えられるようにされているのである。
【0028】
図10,11には、本発明の実施の形態の更に他例を示す。この例は、摺動方向における各刃片7の幅寸法を、外周部で大とし、内周部で小とするように形成した例である。詳述すると、この刃片7は、切り刃となる外周縁に突起部29を形成することで断面略T字状に形成されている。この突起部29は、刃片7の主体を構成する刃片主体部31から摺動方向の両側に突設されており、その突出先端には鋭利な切り刃30が形成されている。この突起部29を有した刃片7は、図11に示すように切れ味よく髭を剃ることができる。また、この刃片7の下部間の溝幅寸法A1が刃片7の上端間の溝幅寸法A2に比べて広くなっていることから、刃ヘッド部1内に残留した髭の切りかすが内刃3の摺動によって巻き上げられても、この髭の切りかすの刃片7間での跳ね返りを発生しにくくできるのであり、更に、隣接する刃片7の対向する突起部29同士が刃片7間の溝26を塞ぐ格好になっているので、上記髭の切りかすが溝26を通って刃ヘッド部1外に飛び出ようとしても、この突起部29が内刃3内に留めるように抑えるようでき、つまり髭の切りかすの飛散防止が図られているのである。
【0029】
図12,13には、本発明の実施の形態の更に他例を示す。この例は、各刃片7の外周部及び内周部に、摺動方向に突出する突起部32をそれぞれ設けると共に、内部突起部32aを外部突起部32bに比べて大きく突出させた例である。この突起部32は、水平な外面と斜め内方(斜め下方)に面する傾斜面34とを有し、外面と傾斜面34とで角状の突出先端を形成して構成されている。刃片7は、摺動方向の両端部にそれぞれ、外周側から外部突起部32b、内部突起部32aを連設して形成されている。外部突起部32bの突出先端は鋭角状に形成され、外刃4との間で髭を挟み切る切り刃30を構成している。内部突起部32aは外部突起部32bよりも大きく突出されており、その突出先端は外部突起部32bの突出先端よりも大きい角度を有するように形成され、外刃4の刃孔9から内刃3の溝26内に導入された髭を引っ掛ける髭引っ掛け部33を構成している。
【0030】
この内外に突起部32を連設した刃片7は、図13に示すように、髭の深剃りを行い得るようにしたものである。つまり、外刃4の刃孔9から内刃3の溝26内に導入された髭は、外部突起部32bより大きく突出した内部突起部32aにまず接触されて髭引っ掛け部33に引っ掛かり[図13(a)]、続けて内刃が摺動することで上記髭を引っ張り出すようにでき[図13(b)]、そして、髭引っ掛け部33にて引っ張り出された髭を外部突起部32bの切り刃30で切断することができることから[図13(c)]、髭の深剃りが行われるようになっているのである。なお、この刃片7の突起部32の傾斜面34は内方に面して形成されているので、刃ヘッド部1内に残留した髭の切りかすが、内刃3の摺動によって巻き上げられ、刃片7間で跳ね返ったとしても、内方(下方)に面した傾斜面34によって内方に跳ね返されることから、上記髭の切りかすは刃ヘッド部1外に飛散しにくくなり、髭の切りかすの飛散防止をも図られているのである。
【0031】
【発明の効果】
上記のように本発明の請求項1記載の発明にあっては、髭を導入する刃孔を形成した外刃の内面に摺接して髭を切断する電気カミソリの内刃であって、略逆U字帯状に形成した複数枚の刃片を基部より起立させて摺動方向に並べて設け、各刃片間の溝幅寸法を1.5mm以下に設定すると共に、この各刃片の内外方向の厚み寸法を上記溝幅寸法の約1/2以下に設定したので、刃片の摺動方向に面する面積が小さくなり、刃片間での髭の切りかすの跳ね返りの発生を少なくできるから、髭の切りかすの刃ヘッド部外への飛散を防止できるのである。また、内刃を下方に開口せる略逆U字状に形成し、モータと内刃とを連結する継手部材の摺動方向の両端部にのみ、頂上部を上方に凸となる弧状にした縦壁を立設し、この継手部材を内刃の下方開口から内部に挿入したとき、内刃の摺動方向の両端部に位置した略逆U字帯状の刃片の内面に沿って、前記両縦壁の弧状となった頂上部の夫々が当接すると共に、刃片の摺動方向の中央側端面よりも外位置に縦壁が位置するようにしたので、継手部材を装着した内刃の剛性の向上が図られるのであり、また、刃片の摺動方向の中央側端面よりも外位置に縦壁が位置するようにしたので、縦壁の当接する刃片の中央側端面が縦壁よりも摺動方向の中央側に突出し、刃片の中央側端面に確実に切り刃を設けることができると共に、摺動する内刃によって巻き上げられた髭の切りかすが縦壁に当って跳ね返って内刃上方に飛び出ようとしても、縦壁よりも突出した刃片が上記髭の切りかすを抑えるようにでき、髭の切りかすの刃ヘッド部外への飛散を防止できるのである。
【0032】
また、請求項2記載の発明にあっては、請求項1の効果に加えて、摺動方向における各刃片の幅寸法を、外周部で大とし、内周部で小とするように形成したので、刃片の外周部間の溝幅寸法を小さく、刃片の内周部間の溝幅寸法を大きくでき、溝幅寸法が大きい刃片の内周部間では、摺動する内刃が巻き上げる髭の切りかすの刃片間での跳ね返りを防止することができ、また、溝幅寸法が小さい刃片の外周部間では、上記髭の切りかすの刃ヘッド部外への飛散を防止することができ、したがって、髭の切りかすの刃ヘッド部外への飛散を更に防止することができるのである。
【0033】
また、請求項3記載の発明にあっては、請求項1の効果に加えて、各刃片の外周部及び内周部に、摺動方向に突出する突起部をそれぞれ設けると共に、内部突起部を外部突起部に比べて大きく突出するように形成したので、外刃と刃片とで髭を剃るとき、まず、外部突起部より大きく突出した内部突起部の突出先端によって髭を捕らえて引っ張り、次に、上記引っ張った状態の髭を外部突起部にて切断することができるのであり、しかして、髭の深剃りを行えるようできるのである。
【0034】
また、請求項4記載の発明にあっては、請求項1の効果に加えて、内刃の摺動方向の両端面を、非切断部位である面一の垂直面に形成したので、内刃に継手部材を装着させる際には、一方の手の指で内刃の摺動方向の両端部を摘むと共に、他方の手の指で継手部材の摺動方向の両端部を摘んで行うのであるが、上述したように内刃の摺動方向の両端部が、非切断部位の面一の垂直面に形成されていると、内刃を摘む指を切って負傷してしまうことがなく、内刃の安全性を高めることができる。なお、電気カミソリを使用しているユーザーは、継手部材が装着された状態の内刃を取り替えたりするものであるが、取替にかかるユーザーの指が内刃の摺動方向の両端部に触れたとしても指を切ってしまう恐れがなく、このときにも安全性を確保できるのは言うまでもない。
【0035】
また、請求項5記載の発明にあっては、請求項1の効果に加えて、摺動方向の刃片の幅寸法を、基部に近接した部位程大きく形成したので、刃片自身の剛性の向上を図ることができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の例を示す内刃の断面図である。
【図2】 同上の内刃、継手部材を示す分解斜視図である。
【図3】 同上の継手部材を装着した内刃の正面図である。
【図4】 同上の継手部材を装着した内刃であり、(a)は一部破断した正面図であり、(b)は(a)の右側面図である。
【図5】 同上の刃片の内外方向の厚み寸法と髭の切りかすの刃ヘッド部外への飛散率との関係を示すグラフである。
【図6】 (a)(b)(c)は、同上の内刃の摺動による髭の切りかすの動作を説明する説明図である。
【図7】 (a)(b)(c)は、比較例の内刃の摺動による髭の切りかすの動作を説明する説明図である。
【図8】 同上の電気カミソリの分解斜視図である。
【図9】 本発明の実施の形態の他例を示す内刃の正面図である。
【図10】 本発明の実施の形態の更に他例を示す内刃の断面図である。
【図11】 (a)(b)(c)は、同上の内刃による髭剃りの動作を説明する説明図である。
【図12】 本発明の実施の形態の更に他例を示す内刃の断面図である。
【図13】 (a)(b)(c)は、同上の内刃による髭剃りの動作を説明する説明図である。
【符号の説明】
1 刃ヘッド部
2 グリップ部
3 内刃
4 外刃
7 刃片
8 基部
9 刃孔
32 突起部
32a 内部突起部
32b 外部突起部
16 継手部材
23 縦壁
Claims (5)
- 髭を導入する刃孔を形成した外刃の内面に摺接して髭を切断する電気カミソリの内刃であって、略逆U字帯状に形成した複数枚の刃片を基部より起立させて摺動方向に並べて設け、各刃片間の溝幅寸法を1.5mm以下に設定すると共に、この各刃片の内外方向の厚み寸法を上記溝幅寸法の約1/2以下に設定し、内刃を下方に開口せる略逆U字状に形成し、モータと内刃とを連結する継手部材の摺動方向の両端部にのみ、頂上部を上方に凸となる弧状にした縦壁を立設し、この継手部材を内刃の下方開口から内部に挿入したとき、内刃の摺動方向の両端部に位置した略逆U字帯状の刃片の内面に沿って、前記両縦壁の弧状となった頂上部の夫々が当接すると共に、これら刃片の摺動方向の中央側端面よりも外位置に縦壁が位置し且つこれら刃片よりも摺動方向における外位置に縦壁の摺動方向における外側端部が位置するようにしたことを特徴とする電気カミソリの内刃の構造。
- 摺動方向における各刃片の幅寸法を、外周部で大とし、内周部で小とするように形成したことを特徴とする請求項1記載の電気カミソリの内刃の構造。
- 各刃片の外周部及び内周部に、摺動方向に突出する突起部をそれぞれ設けると共に、内部突起部を外部突起部に比べて大きく突出するように形成したことを特徴とする請求項1記載の電気カミソリの内刃の構造。
- 内刃の摺動方向の両端面を、非切断部位である面一の垂直面に形成したことを特徴とする請求項1記載の電気カミソリの内刃の構造。
- 摺動方向の刃片の幅寸法を、基部に近接した部位程大きく形成したことを特徴とする請求項1記載の電気カミソリの内刃の構造。
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