JP4738176B2 - 冷却翼 - Google Patents

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Description

本発明は、内部に冷却媒体が導入される空洞の通路が形成された冷却翼に関するものである。
内部に冷却媒体が導入される空洞の通路が形成された冷却翼としては、背側および腹側の冷却壁の内壁面に、冷却媒体の流れ方向に対して所定の角度(45度〜85度)をもって傾斜する平面視ハ字状および平面視逆ハ字状のリブを多数備えたものが知られている(例えば、特許文献1)。
特開平5−10101号公報
上記特許文献に開示されている冷却翼では、通路の長手方向軸線に沿って延びる、冷却壁の内壁面の中心軸線上に、一方のリブの一端部と他方のリブの一端部とが位置するようになっている。そのため、冷却壁の内壁面の中心軸線上では、一方のリブの一端部と他方のリブの一端部とに冷却媒体が衝突して、乱流エネルギが増加し、熱伝達が促進されて、熱伝達が良好となる。しかしながら、その他の部分(領域)では、熱伝達が良好ではなく、冷却翼全体としての冷却伝達効率があまり良くないと行った問題点があった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、冷却伝達効率をさらに向上させることができる冷却翼を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用した。
本発明による冷却翼は、内部に冷却媒体が導入される空洞の通路が形成され、この通路を形成する背側および腹側の冷却壁の内壁面に多数のリブが形成された冷却翼であって、前記リブが、前記通路の長手方向軸線に沿って延びる、前記冷却面の内壁面の中心軸線上に基部が位置し、この基部から前記冷却媒体の流れ方向上流側に両端部が延びて全体として平面視へ字状に形成された第1のリブと、この第1のリブの各端部近傍に他端部が位置し、この他端部から前記冷却媒体の流れ方向下流側で、かつ、前縁部または後縁部に位置する冷却壁の内壁面に向かって、あるいは前記背側の冷却壁と前記腹側の冷却壁とを連結する仕切壁の内壁面に向かって一端部が延びて全体として平面視逆ハ字状に形成された第2のリブとを備え、前記第1のリブの一端部と前記第2のリブの一方の他端部とが、前記通路の長手方向軸線に沿って延びる軸線上に位置するとともに、前記第1のリブの他端部と前記第2のリブの他方の他端部とが、前記通路の長手方向軸線に沿って延びる別の軸線上に位置するように形成されている。
このような冷却翼によれば、第1のリブの端部と第2のリブの他端部とが、通路の長手方向軸線に沿って延びる二本の軸線上に位置することとなる。これら二本の軸線上では乱流エネルギが増加して、熱伝達が促進され、熱伝達の良好な領域が増加し、冷却伝達効率が向上する。
上記冷却翼において、前記第2のリブの一端部と、前記仕切壁の内壁面との間に間隙が形成されているとさらに好適である。
このような冷却翼によれば、通路の隅部(すなわち、冷却壁の内壁面と仕切壁の内壁面との境界部)に沿って流れる冷媒流体が、前記第2のリブの一端部と、前記仕切壁の内壁面との間に形成された間隙を通って流れるようになるので、冷媒流体の圧力損失が低減されるとともに、冷媒流体の流れが良くなり、冷却伝達効率がさらに向上する。
上記冷却翼において、前記仕切壁の内壁面に、前記冷却媒体の流れ方向と交差する方向に延びるリブが多数形成されているとさらに好適である。
このような冷却翼によれば、仕切壁の内壁面に沿って流れる冷却媒体の乱流エネルギが増加して、仕切壁の内壁面における熱伝達が促進され、熱伝達の良好な領域が増加し、冷却伝達効率が向上する。
上記冷却翼において、前記仕切壁の内壁面に形成されたリブが、前記通路の長手方向軸線に沿って延びる、前記仕切壁の内壁面の中心軸線上に基部が位置し、この基部から前記冷却媒体の流れ方向上流側に両端部が延びて全体として平面視へ字状に形成されているとさらに好適である。
このような冷却翼によれば、仕切壁の内壁面に形成された平面視へ字状のリブにより、仕切壁の内壁面に沿って仕切壁の内壁面の中央部を流れる冷却媒体が、背側および腹側に位置する冷却壁の側に向かって流れるようになり、冷却壁における熱伝達がさらに促進され、冷却伝達効率がさらに向上する。
上記冷却翼において、前記仕切壁の内壁面に形成されたリブの両端部と、前記冷却壁の内壁面との間に間隙が形成されているとさらに好適である。
このような冷却翼によれば、通路の隅部(すなわち、冷却壁の内壁面と仕切壁の内壁面との境界部)に沿って流れる冷媒流体が、仕切壁の内壁面に形成されたリブの端部(下流側の端部)と冷却壁の内壁面との間に形成された間隙を通って流れるようになるので、冷媒流体の圧力損失が低減されるとともに、冷媒流体の流れが良くなり、冷却伝達効率がさらに向上する。
上記冷却翼において、前記仕切壁の内壁面に形成されたリブの背側に位置する一端部と前記冷却媒体の流れ方向とのなす角度が、前記仕切壁の内壁面に形成されたリブの腹側に位置する他端部と前記冷却媒体の流れ方向とのなす角度よりも小さくなるように形成されているとさらに好適である。
このような冷却翼によれば、仕切壁の内壁面に沿って仕切壁の内壁面の中央部を流れる冷却媒体が、腹側よりも熱的に厳しい背側により多く流れるようになり、冷却翼全体の熱応力が低減され、冷却伝達効率がさらに向上する。
上記冷却翼において、前記仕切壁の内壁面に形成されたリブの一端部が、前記背側の冷却壁の内壁面に設けられた第2のリブの一端部に対して前記冷却媒体の流れ方向上流側または下流側にずれるように形成されているとともに、前記仕切壁の内壁面に形成されたリブの他端部が、前記腹側の冷却壁の内壁面に設けられた第2のリブの一端部に対して前記冷却媒体の流れ方向上流側または下流側にずれるように形成されているとさらに好適である。
このような冷却翼によれば、通路の隅部(すなわち、冷却壁の内壁面と仕切壁の内壁面との境界部)に沿って流れる冷媒流体が、第2のリブの一端部(下流側の端部)と仕切壁の内壁面に形成されたリブの端部との間に形成された間隙を通って流れるようになるので、冷媒流体の圧力損失が低減され、冷媒流体の流れが良くなり、冷却伝達効率がさらに向上する。
本発明によるガスタービンには、上記冷却翼が具備されている。
このようなガスタービンによれば、冷却伝達効率が向上させられた冷却翼を具備しているので、冷却媒体の消費量を低減させることができて、ガスタービンの燃料消費効率が向上する。
本発明によるコンバインド発電プラントには、上記ガスタービンが具備されている。
このようなコンバインド発電プラントによれば、燃料消費効率が向上させられたガスタービンを具備しているので、コンバインド発電プラントの燃料消費効率が向上する。
本発明によれば、冷却伝達効率をさらに向上させることができるという効果を奏する。
以下、本発明による冷却翼の第1実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は本発明による冷却翼を備えたガスタービンの概略構成図である。図1に示すように、ガスタービン1は、圧縮機2と、燃焼器3と、タービン4とを主たる要素として構成されたものであり、圧縮機2で圧縮された圧縮空気が燃焼器3で燃料とともに燃焼され、燃焼ガスがタービン4に導入されてタービン4が駆動される。そして、タービン4の動力により圧縮機2を作動させ、発電機5で発電が実施されるようになっている。
タービン4の回転軸6の側には動翼(タービン・ブレード:Turbine Blade)7が配設されており、この動翼7は回転軸6の軸方向にわたって多数段設けられている。タービン4の車室8の側には動翼7の段間に配置される静翼(タービン・ステータ:Turbine Stator)9が回転軸6の軸方向にわたって多数段設けられている。タービン4で仕事を終えた排気ガスは、例えば、図示しないボイラの側に送られて熱回収され、放出される。
一方、動翼7(および静翼9)には内部に冷却媒体が導入される空洞の通路が形成されており(詳細は後述する)、この通路に冷却媒体が導入されることで動翼7(および静翼9)が冷却されるようになっている。本実施形態では、冷却媒体として蒸気設備からの蒸気が導入されるようになっている。そして、動翼7(および静翼9)(以下、「冷却翼」11という。)を冷却した後の蒸気は回収され、回収された蒸気は蒸気設備の適宜場所に戻されるようになっている。
つぎに、図2ないし図4を用いて冷却翼11の内部構造について説明する。
図2および図3に示すように、冷却翼11には高さ方向(図2において上下方向)に延びる空洞が形成され、前縁から後縁にかけて、例えば、4つの通路12が形成されている。各通路12は冷却媒体入口部13から冷却媒体出口部14にわたり連通した通路となっており、冷却媒体入口部13から導入された冷却媒体は各通路12を経て冷却媒体出口部14から排出されて回収される。
各通路12の、冷却翼11の背側および腹側に位置する冷却壁の内壁面15には、冷却媒体の流れ方向に対して所定の角度α(例えば、45度〜60度)をもって交差する方向に延びるリブ16が多数形成されている。
図2ないし図4に示すように、各リブ16は、通路12の中央部に位置する第1のリブ16aと、通路12の両端部に位置する第2のリブ16bとを備えている。第1のリブ16aは、通路12の長手方向軸線に沿って延びる、内壁面15の中心軸線上にその基部が位置するように形成されるとともに、内壁面15の中心軸線に対して左右対称となるように形成された、平面視へ字状のリブ(突起)である。第2のリブ16bは、内壁面15の中心軸線に対して左右対称となるように形成された、平面視逆ハ字状のリブ(突起)である。第2のリブ16bの一端部(下流側の端部)は、前縁部または後縁部に位置する冷却壁の内壁面15、あるいは一の通路12とこの一の通路12に隣接して設けられた他の通路12とを仕切る(区画する)仕切壁の内壁面17に接するように配置されているとともに、第2のリブ16bの他端部(上流側の端部)は、第1のリブ16aの端部近傍に位置するように配置されている。すなわち、第1のリブ16aの一端部と一の第2のリブ16bの他端部とが、通路12の長手方向軸線に沿って延びる軸線上に位置するように、そして、第1のリブ16aの他端部と他の第2のリブ16bの他端部とが、通路12の長手方向軸線に沿って延びる別の軸線上に位置するようにリブ16が設けられている。言い換えると、第1のリブ16aの端部と第2のリブ16bの他端部とが、通路12の長手方向軸線に沿って延びる二本の軸線上に位置するようにリブ16が形成されている。
図5は、冷却媒体として圧縮空気を用いる小型ガスタービンに、本実施形態による冷却翼11を取り付けて試験運転したときの、冷却翼11の熱伝達の様子を示す図である。なお、図5中の実線は、熱伝達の度合いが等しい点を結んだ線である。図5には、第1のリブ16aの両端部近傍と、第2のリブ16bの他端部近傍とにおいて熱伝達の度合いが最も高く、第1のリブ16aの基部が位置する通路12の中央部と、第2のリブの一端部が位置する仕切壁の内壁面17の近傍とにおいて熱伝達の度合いが最も低いことが示されている。すなわち、第1のリブ16aの端部と第2のリブ16bの他端部とが位置する、通路12の長手方向軸線に沿って延びる二本の軸線上において熱伝達の度合いが高くなる。
図6は、本実施形態による冷却翼11(図6において実線で示す)と、図7に示すような平面視逆ハ字状のリブ100を有する従来の(例えば、特開平5-10101号公報の図3や図4に開示された)冷却翼101(図6において破線で示す)とを用いて、冷却翼11の熱伝達の度合いを計測した計測結果を示すグラフであり、縦軸にヌセルト数(Nu)、横軸にレイノルズ数(Re)をとったものである。この図6からも本実施形態による冷却翼11では、従来の冷却翼よりも非常に高い冷却熱伝達率が得られていることが分かる。
なお、図7において、図2ないし図4を用いて説明した部位と同一の部位には同一の符号を付している。
本実施形態による冷却翼11によれば、第1のリブ16aの両端部近傍と、第2のリブ16bの他端部近傍とにおける乱流エネルギが増加して、熱伝達が促進され、熱伝達の良好な領域(熱伝達の度合いが高い部分)が、一方のリブの一端部と他方のリブの一端部とが通路12の長手方向軸線に沿って延びる一本の軸線上に位置する、平面視逆ハ字状のリブ100を有する従来の冷却翼(例えば、特開平5-10101号公報の図3や図4に開示された冷却翼)よりも大幅に増加することになる。
これにより、冷却翼11の冷却伝達効率を向上させることができ、冷却媒体の消費量を低減させることができて、ガスタービンを備えたプラント全体あるいはガスタービン単体の燃料消費効率を向上させることができる。
本発明による冷却翼の第2実施形態を、図8を用いて説明する。
本実施形態における冷却翼21は、第2のリブ16bの一端部(下流側の端部)と、一の通路12とこの一の通路12に隣接して設けられた他の通路12とを仕切る(区画する)仕切壁の内壁面17との間に間隙22が形成され、この間隙22内を冷却媒体が通過できるように構成されているという点で前述した第1実施形態のものと異なる。その他の構成要素については前述した第1実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、前述した第1実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
本実施形態による冷却翼21によれば、通路12の隅部(すなわち、内壁面15と内壁面17との境界部)に沿って流れる冷媒流体が、第2のリブ16bの一端部(下流側の端部)と内壁面17との間に形成された間隙22を通って流れるようになるので、冷媒流体の圧力損失を低減させることができるとともに、冷媒流体の流れを良くすることができて、冷却翼21の冷却伝達効率をさらに向上させることができる。
本発明による冷却翼の第3実施形態を、図9を用いて説明する。図9は、一の通路12を展開した展開図である。
本実施形態における冷却翼31は、一の通路12とこの一の通路12に隣接して設けられた他の通路12とを仕切る(区画する)仕切壁の内壁面17に、冷却媒体の流れ方向と直交する(交差する)方向に延びるリブ32が多数形成されているという点で前述した第1実施形態のものと異なる。その他の構成要素については前述した第1実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、前述した第1実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
リブ32の一端部は、背側に位置する冷却壁の内壁面15に設けられた第2のリブ16bの一端部(下流側の端部)に接するように形成されているとともに、リブ32の他端部は、腹側に位置する冷却壁の内壁面15に設けられた第2のリブ16bの一端部(下流側の端部)に接するように形成されている。
本実施形態による冷却翼31によれば、内壁面17に沿って流れる冷却媒体の乱流エネルギが増加して、内壁面17における熱伝達が促進されることとなり、熱伝達の良好な領域を第1実施形態のものよりも増加させることができ、冷却翼31の冷却伝達効率をさらに向上させることができる。
本発明による冷却翼の第4実施形態を、図10を用いて説明する。
本実施形態における冷却翼41は、第3実施形態のところで説明したリブ32の代わりに、通路12の長手方向軸線に対して左右対称となるように形成された、平面視へ字状のリブ42が設けられているという点で前述した第3実施形態のものと異なる。その他の構成要素については前述した第3実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、前述した第3実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
第3実施形態と同様、本実施形態においてもリブ42の一端部は、背側に位置する冷却壁の内壁面15に設けられた第2のリブ16bの一端部(下流側の端部)に接するように形成されているとともに、リブ42の他端部は、腹側に位置する冷却壁の内壁面15に設けられた第2のリブ16bの一端部(下流側の端部)に接するように形成されている。
本実施形態による冷却翼41によれば、リブ42により、内壁面17に沿って内壁面17の中央部を流れる冷却媒体が、背側および腹側に位置する冷却壁の側に向かって流れるようになるので、冷却壁における熱伝達がさらに促進され、冷却翼41の冷却伝達効率をさらに向上させることができる。
本発明による冷却翼の第5実施形態を、図11を用いて説明する。
本実施形態における冷却翼51は、第4実施形態のところで説明したリブ42の一端部(下流側の端部)と、背側に位置する冷却壁の内壁面15との間、およびリブ42の他端部(下流側の端部)と、腹側に位置する冷却壁の内壁面15との間に、それぞれ間隙52が形成されているという点で前述した第4実施形態のものと異なる。その他の構成要素については前述した第4実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、前述した第4実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
本実施形態による冷却翼51によれば、通路12の隅部(すなわち、内壁面15と内壁面17との境界部)に沿って流れる冷媒流体が、リブ42の端部(下流側の端部)と内壁面15との間に形成された間隙52を通って流れるようになるので、冷媒流体の圧力損失を低減させることができるとともに、冷媒流体の流れを良くすることができて、冷却翼51の冷却伝達効率をさらに向上させることができる。
本発明による冷却翼の第6実施形態を、図12を用いて説明する。
本実施形態における冷却翼61は、第4実施形態のところで説明したリブ42の代わりに、リブ62が設けられているという点で前述した第4実施形態のものと異なる。その他の構成要素については前述した第4実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、前述した第4実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
リブ62は、内壁面17の中心軸線上にその基部が位置するように形成された、平面視へ字状のリブであって、背側に位置する一端部と冷却媒体の流れ方向とのなす角度θ1が、腹側に位置する他端部と冷却媒体の流れ方向とのなす角度θ2よりも小さくなるように(例えば、θ1が45度、θ2が60度となるように)形成されている。
本実施形態による冷却翼61によれば、内壁面17に沿って内壁面17の中央部を流れる冷却媒体が、腹側よりも熱的に厳しい背側により多く流れるようになるので、冷却翼61全体の熱応力を低減させることができて、冷却翼61の冷却伝達効率をさらに向上させることができる。
本発明による冷却翼の第7実施形態を、図13を用いて説明する。
本実施形態における冷却翼71は、第4実施形態のところで説明したリブ42の一端部が、背側に位置する冷却壁の内壁面15に設けられた第2のリブ16bの一端部(下流側の端部)に対してずれるように(オフセットするように)形成されているとともに、リブ42の他端部が、腹側に位置する冷却壁の内壁面15に設けられた第2のリブ16bの一端部(下流側の端部)に対してもずれるように(オフセットするように)形成されているという点で前述した第4実施形態のものと異なる。その他の構成要素については前述した第4実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、前述した第4実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
本実施形態による冷却翼71によれば、通路12の隅部(すなわち、内壁面15と内壁面17との境界部)に沿って流れる冷媒流体が、第2のリブ16bの一端部(下流側の端部)とリブ42の端部との間に形成された間隙72を通って流れるようになるので、冷媒流体の圧力損失を低減させることができるとともに、冷媒流体の流れを良くすることができて、冷却翼71の冷却伝達効率をさらに向上させることができる。
なお、本発明は上述した実施形態のものに限定されるものではなく、適宜必要に応じて変更実施および組合せ実施可能である。
また、一の通路12とこの一の通路12に隣接して設けられた他の通路12とを仕切る(区画する)仕切壁が、高熱伝導材料(例えば、TiAl合金)で作られていると、冷却翼の冷却伝達効率がさらに向上することとなりさらに好適である。
さらに、本発明は上述の冷却翼のみに適用され得るものではなく、その内部に冷却媒体が導入される空洞の通路を有する部材であれば、いかなる部材にでも適用することができる。
本発明による冷却翼を備えたガスタービンの概略構成図である。 本発明による冷却翼の第1実施形態を示す縦断面図である。 図2のIII-III矢視断面図である。 図2の要部拡大図である。 図4と同様の図であって、冷却媒体として圧縮空気を用いる小型ガスタービンに、本実施形態による冷却翼を取り付けて試験運転したときの、冷却翼の熱伝達の様子を示す図である。 図2に示す冷却翼と、従来の冷却翼とを用いて、熱伝達の度合いを計測した計測結果を示すグラフである。 図6の計測に用いられた従来の冷却翼の要部拡大図である。 本発明による冷却翼の第2実施形態を示す要部拡大図である。 本発明による冷却翼の第3実施形態を示す図であって、一の通路を展開した展開図である。 本発明による冷却翼の第4実施形態を示す要部拡大図である。 本発明による冷却翼の第5実施形態を示す要部拡大図である。 本発明による冷却翼の第6実施形態を示す要部拡大図である。 本発明による冷却翼の第7実施形態を示す要部拡大図である。
1 ガスタービン
7 動翼(冷却翼)
9 静翼(冷却翼)
12 通路
15 冷却壁の内壁面
16 リブ
16a 第1のリブ
16b 第2のリブ
17 仕切壁の内壁面
21 冷却翼
22 間隙
31 冷却翼
32 リブ
41 冷却翼
42 リブ
51 冷却翼
52 間隙
61 冷却翼
62 リブ
71 冷却翼
72 隙間
θ1 角度
θ2 角度

Claims (9)

  1. 内部に冷却媒体が導入される空洞の通路が形成され、この通路を形成する背側および腹側の冷却壁の内壁面に多数のリブが形成された冷却翼であって、
    前記リブが、前記通路の長手方向軸線に沿って延びる、前記冷却面の内壁面の中心軸線上に基部が位置し、この基部から前記冷却媒体の流れ方向上流側に両端部が延びて全体として平面視へ字状に形成された第1のリブと、この第1のリブの各端部近傍に他端部が位置し、この他端部から前記冷却媒体の流れ方向下流側で、かつ、前縁部または後縁部に位置する冷却壁の内壁面に向かって、あるいは前記背側の冷却壁と前記腹側の冷却壁とを連結する仕切壁の内壁面に向かって一端部が延びて全体として平面視逆ハ字状に形成された第2のリブとを備え、
    前記第1のリブの一端部と前記第2のリブの一方の他端部とが、前記通路の長手方向軸線に沿って延びる軸線上に位置するとともに、前記第1のリブの他端部と前記第2のリブの他方の他端部とが、前記通路の長手方向軸線に沿って延びる別の軸線上に位置するように形成されていることを特徴とする冷却翼。
  2. 前記第2のリブの一端部と、前記仕切壁の内壁面との間に間隙が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の冷却翼。
  3. 前記仕切壁の内壁面に、前記冷却媒体の流れ方向と交差する方向に延びるリブが多数形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の冷却翼。
  4. 前記仕切壁の内壁面に形成されたリブが、前記通路の長手方向軸線に沿って延びる、前記仕切壁の内壁面の中心軸線上に基部が位置し、この基部から前記冷却媒体の流れ方向上流側に両端部が延びて全体として平面視へ字状に形成されていることを特徴とする請求項3に記載の冷却翼。
  5. 前記仕切壁の内壁面に形成されたリブの両端部と、前記冷却壁の内壁面との間に間隙が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の冷却翼。
  6. 前記仕切壁の内壁面に形成されたリブの背側に位置する一端部と前記冷却媒体の流れ方向とのなす角度が、前記仕切壁の内壁面に形成されたリブの腹側に位置する他端部と前記冷却媒体の流れ方向とのなす角度よりも小さくなるように形成されていることを特徴とする請求項4または5に記載の冷却翼。
  7. 前記仕切壁の内壁面に形成されたリブの一端部が、前記背側の冷却壁の内壁面に設けられた第2のリブの一端部に対して前記冷却媒体の流れ方向上流側または下流側にずれるように形成されているとともに、前記仕切壁の内壁面に形成されたリブの他端部が、前記腹側の冷却壁の内壁面に設けられた第2のリブの一端部に対して前記冷却媒体の流れ方向上流側または下流側にずれるように形成されていることを特徴とする請求項3から6のいずれか一項に記載の冷却翼。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載の冷却翼を具備してなることを特徴とするガスタービン。
  9. 請求項8に記載のガスタービンを具備してなることを特徴とするコンバインド発電プラント。
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