JP6105166B2 - 翼形の形状を有するヒートシンクを備えているタービンブレード - Google Patents

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Description

本発明は、正圧側面、負圧側面、並びに、正圧側面及び負圧側面の内面によって境界づけられている冷却空気ダクトを有しているタービンブレードであって、冷却空気ダクトの内部には、上側輪郭及び下側輪郭を具備する翼形の形態とされる底面を有している円筒状のヒートシンクが配置されており、ヒートシンクが、正圧側面から負圧側面に至るまで延在しており、底面が、正圧側面又は負圧側面の内面に位置しており、撹拌器が、ヒートシンクの領域において正圧側面及び/又は負圧側面の内面に配置されている、タービンブレードに関する。
タービンは、流体(液体又は気体)の内部エネルギ(エンタルピー)を回転エネルギに、最終的には機械駆動エネルギに変換するターボ機械である。流体が−可能な限り乱流が存在しない層流として−タービンブレードの周囲において流れると、流体の内部エネルギの一部分が抽出され、タービンのロータブレードによって消費される。これにより、タービンシャフトが回転され、有用な動力がタービンシャフトに結合された機械に、例えば発電機に供給される。ロータブレード及びシャフトは、タービンの可動式ロータすなわちスプールの一部分であり、ケーシングの内部に配置されている。
概して、多数のブレードが軸に取り付けられている。航空機に取り付けられているロータブレードは、ブレードリングすなわちロータリングを形成している。ブレードは、航空機の翼形に類似する、僅かに湾曲した輪郭を有している。ステータリングは、一般にロータリングそれぞれの上流に配置されている。これらステータブレードは、ケーシングから流れている媒体の内部に向かって突出しており、流れている媒体を旋回させる。ステータリングで発生する旋回(運動エネルギ)は、後続のロータリングにおいて、ロータリングブレードが取り付けられているシャフトを回転させるために利用される。ステータリング及びロータリングを併せて、段と呼称する。多数のこのような段が直列に接続されていることがある。
タービンのタービンブレードには特に高い負荷が作用する。高い負荷は、極めて高い耐性を有する材料を必要とする。従って、タービンブレードは、チタン合金、ニッケル超合金、又はタングステン−モリブテン合金から作られている。ブレードは、温度及び例えば孔食のような侵食に対して一層高い耐性を有しているコーティングによって保護されている。熱から保護するためのコーティングは、遮熱コーティング又は略してTBCと呼称されている。より高い耐熱性をブレードに付与するための他の手段としては、複雑な冷却ダクトシステム(ausgekluegelten Kuehlkanalsystemen)が挙げられる。このような手法は、ステータブレード及びロータブレードの両方において利用される。
多くの場合、−タービンブレードの輪郭の正圧側面と負圧側面との間に延在している−冷却ダクトは、タービンブレードの内部に成形されている。これに関連して、冷却ダクトは、正圧側面及び負圧側面の内面と他の導入された境界壁とによって境界づけられている。貫流する空気の冷却効果を改善するために、“ピンフィン”として知られているヒートシンクが必要に応じて配置されている。これらヒートシンクは、様々な形状を有しており、特に翼形に成形されている。このようなヒートシンクは、特許文献1、特許文献2、及び特許文献3から当業者に知られている。
これらヒートシンクは、鋳造工程においてタービンブレードに導入される。さらに、冷却ダクトの内面には、特にこれらピンフィンの領域におけるタービンブレードの外壁の内面には、空気の乱流をさらに形成すると共に冷却効果を改善するために、撹拌器が取り付けられている場合がある。
近年、タービンブレードに作用する熱応力は、タービンの効率を制限する。材料が、制限された動作温度のみを許容するからである。しかしながら、高い動作温度は、カルノー効率に対して良い影響を及ぼす。
欧州特許第0230917号明細書 欧州特許第0034961号明細書 米国特許第5536143号明細書
従って、本発明の目的は、冷却空気効果を改善することによってタービンの動作温度及び効率を一層高めることができる、発明の概要で言及するタイプのタービンブレードを示すことである。
当該目的は、上側輪郭に隣接する領域において発生する空気の乱流が下側輪郭に隣接する領域において発生する空気の乱流より小さくなるように撹拌器が配置されている、本発明によって達成される。
これに関連して、本発明は、これまではヒートシンクを、特に翼形のヒートシンクを利用した場合に、ヒートシンクに起因する温度勾配が考慮されていなかったという検討結果を発端とする。このような温度勾配は、構成部品に作用する熱応力の増大を意味し、これにより耐用寿命を縮めることになる。これに関連して、翼形を具備するヒートシンクは、このような温度勾配を生み出すと認識されている。冷却空気は、上側を通過する際に、すなわち輪郭の湾曲に起因して空気が輪郭の先縁部から輪郭の後縁部に至るより長い経路を通過する必要がある側を通過する際に、より速く流れるからである。その結果として、熱伝達が、下側と比較して上側において明確に改善される。従って、温度勾配を解消させるために、上側における熱伝達を高める必要がある。このことは、乱流を、すなわち下側の領域における空気の乱流を増大させることによってもたらせられる。このために、冷却ダクトの内面に配置された撹拌器は、上側輪郭に隣接する領域において発生する空気の乱流が下側輪郭に隣接する領域において発生する空気の乱流より小さくなるように配置されている。
優位には、当該目的を達成するために、ヒートシンクの下側輪郭に隣接する領域に配置されている撹拌器の数量は、上側輪郭に隣接する領域に配置されている撹拌器の数量より多い。例えば横方向レール、小さい垂直板や穴のような、層流を乱流に変化させる任意のタイプの人工的に取り付けられた表面欠陥が、撹拌器として利用される。上側輪郭に配置されている撹拌器の方が多い場合には、空気の乱流が大きくなるので、所望の効果が得られる。
さらに優位には、これに関連して、撹拌器が、ヒートシンクの上側輪郭に隣接する領域に配置されていない。これにより、上側輪郭の領域における空気の乱流が最小限度に抑えられるので、熱伝達が低減される。また、このことは、上側輪郭及び下側輪郭における熱伝達のバランスをとるのに貢献する。
一の優位な実施例では、撹拌器が、冷却空気ダクトの内部において主流れ方向に対して45°より大きい角度で方向づけられている縁部を有している。これに関連して、撹拌器それぞれが、空気流に対して横方向に導入されているレールとして実現されている。このような形状は、比較的単純であるので、鋳造プロセスに導入することによって空気の乱流を確実に発生させることができる。
代替的又は付加的な優位な実施例では、ヒートシンクの下側輪郭に隣接する領域に配置されている撹拌器が上側輪郭に隣接する領域に配置されている撹拌器より凸状に形成されているので、空気の乱流が増大する。言い換えれば、下側輪郭に配置されている撹拌器は、冷却空気ダクトの内部に向かってさらに延在しているので、より明確な乱流を発生させることができる。
優位には、撹拌器は、上側輪郭からの放熱が下側輪郭からの放熱に相当するように配置されている。これにより、温度勾配を解消するという目的が最適に達成される。これに関連して、撹拌器の構成は、コンピュータモデリング又は一連の試験によって決定可能とされる。
優位には、複数のヒートシンクが冷却空気ダクトに特に格子状で配置されている。例えば、規則的な格子状に配置されたこのようなヒートシンクを形成することができ、冷却空気は規則的な格子状の配置を通過して流れる。格子状に配置することによって、冷却空気の貫流に対する障害を最小限度に抑える一方、同時に多数のヒートシンクが冷却空気に熱を伝達させることができる。
さらに、優位には、冷却空気ダクトがタービンブレードの輪郭の後縁部に隣接している。すなわち、タービンブレードの正圧側面と負圧側面との離隔距離は、タービンブレードの翼状の輪郭の後縁部において最小となる。正圧側面と負圧側面とが後縁部において鋭角に収束するからである。このために、タービンブレードの中央領域と比較して、後縁部ではほとんど冷却空気が流れないので、上述のように構成された撹拌器を具備するヒートシンクを利用することによって熱交換することができる表面領域を増大させることが優位である。
優位には、タービンのためのステータ又はロータは、ステータブレード又はロータブレードとしてこのようなタービンブレードを備えている。
優位には、タービンは、このようなステータ及び/又はロータを備えている。
優位には、これに関連して、タービンは、ガスタービンとして構成されている。特にガスタービンでは、熱応力及び機械的応力が特に高いので、タービンブレードの上述の実施例は、冷却ひいては効率に関して特に優位である。
優位には、発電所が、このようなタービンを備えている。
本発明によって達成される一の利点は、タービンブレードの冷却ダクトの内部に配置された翼形を有しているヒートシンクを利用し、温度勾配を解消することによって、特にタービンブレードの断面の後縁部において冷却が改善されることである。タービンブレードの耐用寿命が伸びるので、タービンブレードの外側における温度を高くすることができる。これにより、タービンの効率が高められる。
本発明の典型的な実施例について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
ガスタービンの部分的な縦断面図である。 ロータブレードの断面を表わす。 ロータブレードの縦断面図である。 上側輪郭の領域に撹拌器を具備するピンフィンを表わす。 相違する数量のピンフィンが撹拌器として下側輪郭及び上側輪郭に設けられていることを表わす。
すべての図面において、同一の部品には、同一の参照符号が付されている。
図1は、タービン100の、当該実施例ではガスタービンの部分的な縦断面図である。ガスタービン100の内部では、ガスタービン100は、ロータ103が回転軸線102(アキシアル方向軸線)の周りに回転可能とされるように取り付けられているロータ103を有している。ロータ103は、タービンロータとも呼称される。入口ハウジング104と圧縮機105と複数の同軸配置されている燃焼器107を具備するトロイダル型燃焼室110、特に環状燃焼室106とタービン108と排出ガスハウジング109とがロータ103に沿って直列に配置されている。
環状燃焼室106は、環状の高温ガスダクト111と連通している。タービン108は、例えば4つの直列に接続されたタービン段112によって形成されている。タービン段112それぞれが、2つのブレードリングから形成されている。作動媒体113が流れる方向において見ると、高温ガスダクト111では、一列のステータブレード115が、ロータブレード120から形成されている列125の上流に配置されている。
これに関連して、ステータブレード130は、ステータ143に固定されているが、列125のロータブレード120は、タービンディスク133を介してロータ103に装着されている。従って、ロータブレード120は、ロータすなわちスプール103の構成部品である。発電機(図示しない)は、ロータ103に結合されている。
ガスタービン100が動作している際に、圧縮機105は入口ハウジング104を通じて空気135を吸入し、空気135を圧縮する。圧縮機105のタービン側端部に位置する圧縮空気は、燃焼器107に到達し、燃焼器107において燃料と混合される。その後に、混合体はトロイダル型燃焼室110の内部で燃焼され、作動媒体113が形成される。トロイダル型燃焼室110から、作動媒体113が高温ガスダクト111に沿って流れ、ステータブレード130及びロータブレード120を通過する。作動媒体113は、ロータブレード120において膨張し、ロータブレード120にモーメントを作用させるので、ロータブレード120がロータ103を駆動させ、ロータ103がロータ103に結合されている発電機を駆動させる。
ガスタービン100が動作している際に、高温の作動媒体113に曝されている構成部品には、熱応力が作用する。環状燃焼室106を裏打ちしている遮熱タイルを除けば、作動媒体113の流れ方向において見た場合における第1のタービン段112のステータブレード130及びロータブレード120には、最大の熱応力が作用する。ステータブレード130及びロータブレード120は、ステータブレード130及びロータブレード120において支配的な温度に耐えることができるように、冷却剤によって冷却される。同様に、ロータブレード120及びステータブレード130には、耐腐食コーティング(MCrAlX;M=Fe,Co,Ni,希土類元素)及び遮熱コーティング(例えば、ZrO2,Y2O4−ZrO2)が施されている。
ステータブレード130それぞれが、タービン108の内側ケーシング138に面しているステータブレード根元部(ここでは図示しない)と、ステータブレード根元部の反対側の端部であるステータブレード先端部とを有している。ステータブレード先端部がロータ103に面しており、ステータ143のシールリング140に固定されている。これに関連して、シールリング140がロータ103のシャフトを囲んでいる。
図2は、ロータブレード120の輪郭を例示的に表わす。当該輪郭は、航空機の翼形の輪郭に類似している。ロータブレード120は、丸められた先縁部144と後縁部146とを有している。ロータブレード120の正圧側面148及び負圧側面150は、先縁部144と後縁部146との間において延在している。冷却空気ダクト152は、ロータブレード120が延在する主方向に沿って、特に図2の平面に対して垂直に延在しており、正圧側面148と負圧側面150との間に挿置されており、壁154によって互いに分離されている。
これに関連して、冷却空気出口開口部156が先縁部144の領域に設けられており、冷却空気は冷却空気出口開口部156を通じて流出するので、ロータブレード120の外面には保護冷却膜が形成される。後縁部146に隣接している冷却空気ダクト152には、“ピンフィン”と呼称されるヒートシンク158がさらに配置されている。ヒートシンク158は、円筒状に、すなわち2つの平行且つ合同な平面(底面及び頂面)と側面すなわち円筒状面とによって境界づけられてる本体として形成されている。ここで、側面は、複数の平行な直線によって形成されている。これに関連して、底面及び頂面が、冷却空気ダクト152の境界壁に、すなわち正圧側側面148及び負圧側面150それぞれの内面に位置している。ヒートシンク158は、ヒートシンクの表面を冷却空気に曝すことによって、冷却空気とロータブレード120との間における熱伝達を改善する。これに関連して、ヒートシンク158は、翼形を有している。言い換えれば、底面及び頂面が翼形の形態とされる。従って、このような翼形に成形することによって、その結果としてヒートシンクの側方部分が翼形の上側の輪郭に相当し、さらなる側方部分は翼形の下側の輪郭に相当することになる。
図3は、ロータブレード120の縦断面図である。図3は、先縁部144に隣接する3つの平行配置された冷却空気ダクト152が、蛇行する共通のダクトを形成するように開口部160を介して接続されていることを表わす。冷却空気Kは、図3の下端から流入し、開口部160それぞれにおいて逆方向に方向転換されるので、冷却空気Kが冷却空気出口開口部156を最終的に過ぎ去るまで冷却空気ダクト152に沿ってさらに流される。
これら4つの冷却空気ダクト152の内部において、撹拌器162が、冷却空気Kの主流れ方向それぞれに対して横向きにされた状態でロータブレード120の平坦な外面に配置されている。撹拌器162は、人工的に形成された小さい表面欠陥とされる。撹拌器162は、乱流を発生させ、層流境界層流れを乱流境界層流れに変化させる。撹拌器162は、例えば横方向レール、小さい垂直方向板、又は穴から成る。典型的な実施例では、撹拌器162は、撹拌器162として熱伝達ひいては冷却効果を改善する冷却リブの形態とされる。対照的に、後縁部146に向かって方向づけられている冷却空気ダクト152は、別々に接続されており、上述のようにヒートシンク158を有している。図3は、ヒートシンク158が規則的な格子状に配置されていることを表わす。
上述の冷却構造については、ロータブレード120を例として説明した。このような冷却構造は、ステータブレード130に設けることもできる。ヒートシンク158及び撹拌器162の構造は、以下に説明するように、ステータブレード130にも適用可能とされる。
図4は、タービンブレード120,130の後縁部146に向かって方向づけられている冷却空気ダクト152の拡大詳細図である。図4は、冷却空気ダクト152の内部に配置されている4つのヒートシンク158と冷却空気Kの主流れ方向とを表わす。ヒートシンク158は、湾曲の方向において上側輪郭164を形成すると共に当該湾曲の反対側に下側輪郭166を形成するように湾曲している、翼形を有している。湾曲の方向は、主流れ方向の途中で変化する。撹拌器162は、冷却リブの形態とされ、すなわち主流れ方向に対して横方向に(45°より大きい角度で)方向づけられている隆起部分とされる。
図4では、撹拌器162は、下側輪郭166それぞれの領域のみに配置されている。ヒートシンク158の上側輪郭164それぞれの領域には、撹拌器162が配置されていない。
図5に表わす代替的な実施例では、図4に表わす実施例とは対照的に、撹拌器162が上側輪郭164それぞれの領域に配置されているが、冷却空気ダクト152内では、撹拌器162の数量及び大きさが小さくなっている。
従って、撹拌器162は、上側輪郭164における空気の乱流が下側輪郭166における空気の乱流より小さくなるように、且つ、冷却空気Kへの熱伝達が下側輪郭166において改善されるように構成されている。これに関連して、撹拌器162は、下側輪郭166及び上側輪郭164における冷却空気Kへの熱伝達が等しくなるように、すなわち、増大する熱伝達が上側輪郭164における冷却空気Kの流速が増大することに起因して補償されるように構成されている。これにより、ヒートシンク158を亘る温度勾配が解消される。
100 タービン(ガスタービン)
102 回転軸線(アキシアル方向軸線)
103 ロータ(スプール)
104 入口ハウジング
105 圧縮機
106 環状燃焼室
107 燃焼器
108 タービン
109 排出ガスハウジング
110 トロイダル型燃焼室
111 高温ガスダクト
112 タービン段
113 作動媒体
115 ステータブレード
120 ロータブレード
125 (ロータブレード120)から成る列
130 ステータブレード
133 タービンディスク
138 内側ケーシング
140 シールリング
143 ステータ
144 (ロータブレード120の)先縁部
146 (ロータブレード120の)後縁部
148 (ロータブレード120の)正圧側面
150 (ロータブレード120の)負圧側面
152 冷却空気ダクト
154 壁
156 冷却空気出口開口部
158 ヒートシンク
160 開口部
162 撹拌器
164 上側輪郭
166 下側輪郭
K 冷却空気

Claims (12)

  1. 正圧側面(148)、負圧側面(150)、並びに、前記正圧側面(148)と前記負圧側面(150)との間に配置されている冷却空気ダクト(152)であって、前記正圧側面(148)及び前記負圧側面(150)の内面によって境界づけられている前記冷却空気ダクト(152)を有しているタービンブレード(120,130)において、
    前記冷却空気ダクト(152)の内部には、上側輪郭(164)及び下側輪郭(166)を具備する翼形の形態とされる底面(158)を有している円筒状のヒートシンク(158)が配置されており、前記ヒートシンク(158)が、前記正圧側面(148)から前記負圧側面(150)に至るまで延在しており、
    前記底面(158)が、前記正圧側面(148)又は前記負圧側面(150)の内面に位置しており、撹拌器(162)が、隣接する前記ヒートシンク(158)の領域において、前記正圧側面(148)及び前記負圧側面(150)のうち少なくとも1つの前記内面に配置されており、
    前記撹拌器(162)が、前記上側輪郭(164)に隣接する領域において発生する空気の乱流が、前記下側輪郭(166)に隣接する領域において発生する空気の乱流より小さいことを特徴とするタービンブレード(120,130)。
  2. 前記ヒートシンク(158)の前記下側輪郭(166)に隣接する領域に配置されている前記撹拌器(162)の数量が、前記上側輪郭(164)に隣接する領域に配置されている前記撹拌器(162)の数量より多いことを特徴とする請求項1に記載のタービンブレード(120,130)。
  3. 前記撹拌器(162)が、前記ヒートシンク(158)の前記上側輪郭(164)に隣接する領域に配置されていないことを特徴とする請求項2に記載のタービンブレード(120,130)。
  4. 前記撹拌器(162)が、前記冷却空気ダクト(152)の内部における主流れ方向に対して45°より大きい角度で方向づけられている縁部を有していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のタービンブレード(120,130)。
  5. 前記ヒートシンク(158)の前記下側輪郭(166)に隣接する領域に配置されている前記撹拌器(162)が、前記上側輪郭(164)に隣接する領域に配置されている前記撹拌器(162)より凸状に形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のタービンブレード(120,130)。
  6. 前記撹拌器(162)が、前記上側輪郭(164)からの放熱が前記下側輪郭(166)からの放熱に相当するように配置されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のタービンブレード(120,130)。
  7. 複数の前記ヒートシンク(158)が、前記冷却空気ダクト(152)の内部に配置されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のタービンブレード(120,130)。
  8. 前記冷却空気ダクト(152)が、前記タービンブレード(120,130)の後縁部(146)に隣接していることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のタービンブレード(120,130)。
  9. タービン(100)のためのステータ(143)又はロータ(103)において、
    前記ステータ(143)又は前記ロータ(103)が、請求項1〜8のいずれか一項に記載のタービンブレード(120,130)を有していることを特徴とするステータ(143)又はロータ(103)。
  10. 請求項9に記載のステータ(143)及び/又はロータ(103)を有していることを特徴とするタービン(100)。
  11. ガスタービン(100)として構成されていることを特徴とする請求項10に記載のタービン(100)。
  12. 請求項10又は11に記載のタービン(100)を有していることを特徴とする発電所。
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