JP7224928B2 - タービン動翼及びガスタービン - Google Patents

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Description

本開示は、タービン動翼及びガスタービンの冷却構造に関する。
ガスタービンのタービン動翼は高温ガスに晒されるため、前縁部に形成された複数の冷却孔から冷却空気を噴出することにより、翼表面のフィルム冷却が行われる。この冷却孔は、フィルム冷却の効果に加えて、冷却孔の内面を介して前縁部を冷却する効果(ヒートシンク効果)を有する。
例えば特許文献1には、翼高さ方向に沿って直線状に配列された冷却孔列を3列含む前縁部を備えたタービン動翼が開示されている。
特許第5536001号公報
ところで、典型的なタービン動翼の翼面の前縁における曲率半径は、翼先端側(チップ側)に向かうにつれて小さくなる。この場合、特許文献1のタービン動翼のように翼高さ方向に沿って配列された複数の冷却孔が前縁部に設けられていると、翼先端側に向かうにつれて、冷却孔と該冷却孔に隣接する冷却孔との間隔が小さくなりやすい。このような場合、前縁部では、翼基端側(ハブ側)と比較して翼先端側の方が冷却されやすくなるため、翼基端側の冷却孔に十分な量の冷却空気を供給すると、翼先端側の冷却孔に過剰な量の冷却空気を供給することとなってしまう。
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態は、少量の冷却空気で前縁部を冷却可能なタービン動翼及びガスタービンを提供することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係るタービン動翼は、
複数の冷却孔が形成された前縁部を備え、
前記複数の冷却孔は、
翼高さ方向における第1範囲に配置されたm(ただし、mは2以上の整数)個の冷却孔と、
前記翼高さ方向における前記第1範囲よりも翼先端側の第2範囲に配置されたn(ただし、nは2以上の整数)個の冷却孔と、
を含み、
前記翼高さ方向における前記第1範囲の寸法をa、前記翼高さ方向における前記第2範囲の寸法をbとすると、n/b<m/aを満たす。
上記(1)に記載のタービン動翼によれば、n/b<m/aを満たすため、第2範囲における冷却孔への冷却空気の供給量が過剰となることを抑制することができる。したがって、第1範囲の冷却孔への冷却空気の供給量と、第2範囲の冷却孔への冷却空気の供給量とを適正化することができ、少量の冷却空気で前縁部を効果的に冷却することができる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)に記載のタービン動翼において、
前記翼高さ方向と直交する断面における前記前縁部の翼面の曲率半径は、翼先端側に向かうにつれて小さくなる。
翼高さ方向と直交する断面における前縁部の翼面の曲率半径が翼先端側に向かうにつれて小さくなる場合、前縁部における冷却孔と該冷却孔に隣接する冷却孔との間隔は翼先端側に向かうにつれて小さくなる。このため、仮に、n/bとm/aとが同一であれば、翼基端側と比較して翼先端側の方が冷却されやすくなる。
この点、上記(2)に記載のタービン動翼では、n/b<m/aを満たすため、第2範囲における冷却孔への冷却空気の供給量が過剰となることを抑制することができる。したがって、第1範囲の冷却孔への冷却空気の供給量と、第2範囲の冷却孔への冷却空気の供給量とを適正化することができ、少量の冷却空気で前縁部を効果的に冷却することができる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(1)又は(2)に記載のタービン動翼において、
前記第2範囲は、翼高さの1/2の位置よりも翼先端側に位置する。
上記(3)に記載のタービン動翼によれば、冷却空気の供給量が過剰となりやすい翼先端側の範囲における冷却孔への冷却空気の供給量を削減し、少量の冷却空気で前縁部を効果的に冷却することができる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(3)に記載のタービン動翼において、
前記第2範囲は、翼高さの2/3の位置から翼先端までの範囲を含む。
上記(4)に記載のタービン動翼によれば、冷却空気の供給量が過剰となりやすい翼先端側の範囲における冷却孔への冷却空気の供給量を削減し、少量の冷却空気で前縁部を効果的に冷却することができる。
(5)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(4)の何れかに記載のタービン動翼において、
前記複数の冷却孔は、
前記第1範囲にて前記翼高さ方向に沿ってそれぞれ配列された複数の冷却孔列と、
前記第2範囲にて前記翼高さ方向に沿ってそれぞれ配列された少なくとも1つの冷却孔列と、
を含み、
前記第2範囲における前記冷却孔列の列数は、前記第1範囲における前記冷却孔列の列数より少ない。
翼高さ方向と直交する断面における前縁部の翼面の曲率半径が翼先端側に向かうにつれて小さくなる場合、前縁部における冷却孔列と該冷却孔列に隣接する冷却孔列との間隔は翼先端側に向かうにつれて小さくなる。このため、仮に、第1範囲の冷却孔列の列数と第2範囲の冷却孔列の列数とが同一であれば、翼基端側と比較して翼先端側の方が冷却されやすくなる。
この点、上記(5)に記載のタービン動翼では、第2範囲における前記冷却孔列の列数は、前記第1範囲における前記冷却孔列の列数より少ないため、第2範囲における冷却孔列への冷却空気の供給量が過剰となることを抑制することができる。したがって、第1範囲の冷却孔への冷却空気の供給量と、第2範囲の冷却孔への冷却空気の供給量とを適正化することができ、少量の冷却空気で前縁部を効果的に冷却することができる。
(6)幾つかの実施形態では、上記(5)に記載のタービン動翼において、
前記第1範囲における前記冷却孔列の列数は3であり、
前記第2範囲における前記冷却孔列の列数は2である。
上記(6)に記載のタービン動翼によれば、第1範囲における冷却孔列の列数と第2範囲における冷却孔列の列数の各々が3である場合と比較して、第2範囲における冷却孔列への冷却空気の供給量が過剰となることを抑制することができ、少量の冷却空気で前縁部を効果的に冷却することができる。
(7)幾つかの実施形態では、上記(6)に記載のタービン動翼において、
前記第1範囲における前記複数の冷却孔列は、圧力面に形成された圧力面側冷却孔列と、負圧面に形成された負圧面側冷却孔列と、前記圧力面側冷却孔列と前記負圧面側冷却孔列との間に形成された中央冷却孔列と、を含み、
前記第2範囲における前記少なくとも1つの冷却孔列は、前記圧力面に形成された圧力面側冷却孔列と、前記負圧面に形成された負圧面側冷却孔列と、を含む。
上記(7)に記載のタービン動翼によれば、高温ガスに晒される前縁部を圧力面から負圧面に亘って少量の冷却空気で効果的に冷却することができる。
(8)幾つかの実施形態では、上記(7)に記載のタービン動翼において、
前記第1範囲における前記圧力面側冷却孔列は、直線状の第1仮想線に沿って配列されており、
前記第1範囲における前記負圧面側冷却孔列は、直線状の第2仮想線に沿って配列されており、
前記中央冷却孔列は、直線状の第3仮想線に沿って配列されており、
前記第1仮想線と前記第2仮想線との前記翼高さ方向における同一位置での翼面上の距離をX、前記第2仮想線と前記第3仮想線との前記翼高さ方向における同一位置での翼面上の距離をYとし、
前記第1範囲における前記距離Yの最大値をYmaxとし、
前記距離Xが前記距離Ymaxよりも小さくなるような翼高さ方向の位置をh1とすると、
前記第2範囲は、前記位置h1よりも翼先端側に位置する。
上記(8)に記載のタービン動翼によれば、第2範囲における冷却孔の列数が第1範囲における冷却孔列の列数より少ない場合であっても、第2範囲が位置h1よりも翼先端側に位置するため、第2範囲における冷却孔列同士の間隔を距離Ymaxより小さくすることができる。したがって、第2範囲における冷却孔列への冷却空気の供給量が不足することを抑制することができる。したがって、第1範囲の冷却孔への冷却空気の供給量と、第2範囲の冷却孔への冷却空気の供給量とを適正化することができ、少量の冷却空気で前縁部を効果的に冷却することができる。
(9)幾つかの実施形態では、上記(7)又は(8)に記載のタービン動翼において、
前記第1範囲の前記圧力面側冷却孔列における前記冷却孔の各々は、前記圧力面と交差する第1直線に平行な方向に沿って延在しており、
前記第1範囲の前記負圧面側冷却孔列における前記冷却孔の各々は、前記負圧面と交差する第2直線に平行な方向に沿って延在しており、
前記第2範囲の圧力面側冷却孔列における前記冷却孔の各々は、前記圧力面と交差する第3直線に平行な方向に沿って延在しており、
前記第2範囲の前記負圧面側冷却孔列における前記冷却孔の各々は、前記負圧面と交差する第4直線に平行な方向に沿って延在しており、
前記第3直線と前記第4直線とのなす角度は、前記第1直線と前記第2直線とのなす角度よりも小さい。
上記(9)に記載のタービン動翼によれば、高温ガスに晒される前縁部を圧力面から負圧面に亘って少量の冷却空気で効果的に冷却することができる。
(10)本発明の少なくとも一実施形態に係るガスタービンは、
圧縮空気を生成するための圧縮機と、圧縮空気及び燃料を用いて燃焼ガスを発生させるための燃焼器と、燃焼ガスによって回転駆動されるように構成されたタービンと、を備え、前記タービンは、上記(1)乃至(9)の何れかのタービン動翼を備える。
上記(10)に記載のガスタービンによれば、上記(1)乃至(9)の何れかのタービン動翼を備えるため、第1範囲の冷却孔への冷却空気の供給量と、第2範囲の冷却孔への冷却空気の供給量とを適正化することができ、少量の冷却空気で前縁部を効果的に冷却することができる。したがって、少量の冷却空気でタービン動翼の損傷を抑制してガスタービンの安定的な運転を実現することができる。
本発明の少なくとも一つの実施形態によれば、少量の冷却空気で前縁部を冷却可能なタービン動翼及びガスタービンが提供される。
一実施形態に係るガスタービン1の概略構成図である。 一実施形態に係るタービン動翼26の概略構成図である。 図2に示したタービン動翼26の第1範囲S1における翼高さ方向と直交する断面の一部を示す図である。 図2に示したタービン動翼26の第2範囲S2における翼高さ方向と直交する断面の一部を示す図である。 図2又は図3に示す第1仮想線V1と第2仮想線V2との翼高さ方向における同一位置での翼面50上の距離をX、第2仮想線Vと第3仮想線V3との翼高さ方向における同一位置での翼面50上の距離をYとした場合における、翼高さ方向の位置hと距離X,Yとの関係を示す図である。 一実施形態に係るタービン動翼26の概略構成図である。 図6に示したタービン動翼26の第2範囲S2における翼高さ方向と直交する断面の一部を示す図である。 図3、図6又は図7に示す第1仮想線V1と第2仮想線V2との翼高さ方向における同一位置での翼面50上の距離をX、第2仮想線Vと第3仮想線V3との翼高さ方向における同一位置での翼面50上の距離をY、第4仮想線V4と第5仮想線V5との翼高さ方向における同一位置での翼面50上の距離をZとした場合における、翼高さ方向の位置hと距離X,Y,Zとの関係を示す図である。 前縁部46の複数の冷却孔48の他の配置例を示す図である。 前縁部46の複数の冷却孔48の他の配置例を示す図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1は、一実施形態に係るガスタービン1の概略構成図である。
図1に示すように、ガスタービン1は、圧縮空気を生成するための圧縮機2と、圧縮空気及び燃料を用いて燃焼ガスを発生させるための燃焼器4と、燃焼ガスによって回転駆動されるように構成されたタービン6と、を備える。発電用のガスタービン1の場合、タービン6には不図示の発電機が連結される。
圧縮機2は、圧縮機車室10側に固定された複数の静翼16と、静翼16に対して交互に配列されるようにロータ軸8に植設された複数の動翼18と、を含む。圧縮機2には、空気取入口12から取り込まれた空気が送られるようになっており、この空気は、複数の静翼16及び複数の動翼18を通過して圧縮されることで高温高圧の圧縮空気となる。
燃焼器4には、燃料と、圧縮機2で生成された圧縮空気とが供給されるようになっており、該燃焼器4において燃料が燃焼され、タービン6の作動流体である燃焼ガスが生成される。図1に示すように、ガスタービン1は、ケーシング20内にロータ軸8を中心として周方向に沿って複数配置された燃焼器4を有する。
タービン6は、タービン車室22によって形成される燃焼ガス流路28を有し、該燃焼ガス流路28に設けられる複数のタービン静翼24及びタービン動翼26を含む。タービン静翼24はタービン車室22側から支持されており、ロータ軸8の周方向に沿って配列される複数のタービン静翼24が静翼列を構成している。また、タービン動翼26はロータ軸8に植設されており、ロータ軸8の周方向に沿って配列される複数のタービン動翼26が動翼列を構成している。静翼列と動翼列とは、ロータ軸8の軸線方向において交互に配列されている。
タービン6では、燃焼ガス流路28に流れ込んだ燃焼器4からの燃焼ガスが複数のタービン静翼24及び複数のタービン動翼26を通過することでロータ軸8が回転駆動され、ロータ軸8に連結された発電機が駆動されて電力が生成されるようになっている。タービン6を駆動した後の燃焼ガスは、排気車室30を介して外部へ排出される。
図2は、一実施形態に係るタービン動翼26の概略構成図である。図3は、図2に示したタービン動翼26の第1範囲S1における翼高さ方向(ロータ軸8の径方向)と直交する断面の一部を示す図である。図4は、図2に示したタービン動翼26の第2範囲S2における翼高さ方向と直交する断面の一部を示す図である。
図2に示すように、タービン動翼26は、ロータ軸8(図1参照)に固定される基端部32と、断面が翼型を構成する翼型部36とを備える。翼型部36の翼面50は、前縁38、後縁40、圧力面42及び負圧面44を含む。図3及び図4に示す翼高さ方向と直交する断面における前縁部46の翼面50の曲率半径Rは、図2に示す翼先端56(翼高さ方向における翼型部36の先端)側に向かうにつれて小さくなっている。
図2に示すように、翼型部36の前縁部46には、複数の冷却孔48が形成されている。前縁部46の複数の冷却孔48は、翼高さ方向における第1範囲S1にて翼高さ方向に沿って直線状にそれぞれ配列された複数の冷却孔列48A,48B,48Cを含む。
複数の冷却孔列48A,48B,48Cは、圧力面42に形成された圧力面側冷却孔列48Aと、負圧面44に形成された負圧面側冷却孔列48Bと、圧力面側冷却孔列48Aと負圧面側冷却孔列48Bとの間に形成された中央冷却孔列48Cと、を含む。
圧力面側冷却孔列48Aは、翼高さ方向に沿って延びる直線状の第1仮想線V1に沿って配列された複数の冷却孔48によって構成される。負圧面側冷却孔列48Bは、翼高さ方向に沿って延びる直線状の仮想線V2に沿って配列された複数の冷却孔48によって構成される。中央冷却孔列48Cは、翼高さ方向に沿って延びる直線状の仮想線V3に沿って配列された複数の冷却孔48によって構成される。前縁部46の第1範囲S1に形成された複数の冷却孔48は、千鳥状に互い違いに配置されている。なお、図示する例示的形態では、タービン動翼26のハブ面54と翼型部36の翼面50との境界にはフィレット部58が形成されており、フィレット部58には冷却孔48は形成されておらず、フィレット部58の上端が第1範囲S1の下端に相当する。
前縁部46の複数の冷却孔48は、翼高さ方向における第1範囲S1よりも翼先端56側の第2範囲S2にて翼高さ方向に沿って直線状にそれぞれ配列された複数の冷却孔列48D,48Eを含む。第1範囲S1と第2範囲S2とは、翼高さ方向において互いに隣接している。図示する例示的形態では、第2範囲S2は、翼高さHの1/2の位置よりも翼先端56側に位置し、例えば翼高さHの2/3の位置から翼先端56までの範囲に設定される。ここで、翼高さHとは、タービン動翼26のハブ面54から翼先端56までのロータ軸8の径方向に沿った高さを意味する。
複数の冷却孔列48D,48Eは、圧力面42に形成された圧力面側冷却孔列48Dと、負圧面44に形成された負圧面側冷却孔列48Eと、を含む。圧力面側冷却孔列48Dは、上記第1仮想線V1に沿って配列された複数の冷却孔48によって構成される。負圧面側冷却孔列48Eは、上記第2仮想線V2に沿って配列された複数の冷却孔48によって構成される。前縁部46の第2範囲S2に形成された複数の冷却孔48は、千鳥状に互い違いに配置されている。
図示する例示的形態では、前縁部46の第1範囲S1における冷却孔列48A,48B,48Cの列数は3であり、前縁部46の第2範囲S2における冷却孔列48D,48Eの列数は2である。このように、前縁部46の第2範囲S2における冷却孔列48D,48Eの列数は、第1範囲S1における冷却孔列48A,48B,48Cの列数より少なく設定されている。また、前縁部46の複数の冷却孔48のうち第1範囲S1に配置された冷却孔48の個数をm(ただし、mは2以上の整数)、前縁部46の複数の冷却孔48のうち第2範囲S2に配置された冷却孔48の個数をn(ただし、nは2以上の整数)、翼高さ方向における第1範囲S1の寸法をa、翼高さ方向における第2範囲S2の寸法をbとすると、n/b<m/aを満たす。すなわち、nをbで除算した値はmをaで除算した値より小さい。
図3及び図4に示すように、翼型部36の内部には翼高さ方向に沿って延在する冷却流路52が形成されており、前縁部46の冷却孔48の各々は、冷却流路52に連通している。冷却流路52には、圧縮機2(図1参照)で生成された圧縮空気の一部が冷却用空気として供給され、冷却用空気は、冷却流路52から冷却孔48の各々を通って翼面50のフィルム冷却に使用される。
図3に示すように、圧力面側冷却孔列48Aにおける冷却孔48の各々は、圧力面42と交差する第1直線L1に平行な方向に沿って延在している。負圧面側冷却孔列48Bにおける冷却孔48の各々は、負圧面44と交差する第2直線L2に平行な方向に沿って延在している。
また、図4に示すように、圧力面側冷却孔列48Dにおける冷却孔48の各々は、圧力面42と交差する第3直線L3に平行な方向に沿って延在している。負圧面側冷却孔列48Eにおける冷却孔48の各々は、負圧面44と交差する第4直線L4に平行な方向に沿って延在している。ここで、第3直線L3と第4直線L4とのなす角度θ2は、第1直線L1と第2直線L2とのなす角度θ1と等しい。
図3に示すように、第1仮想線V1と第2仮想線V2との翼高さ方向における同一位置での翼面50上の距離をX、第2仮想線Vと第3仮想線V3との翼高さ方向における同一位置での翼面50上の距離をYとした場合において、翼高さ方向の位置hと距離X,Yとの関係を図5に示す。なお、翼高さ方向の位置hとは、翼高さ方向におけるハブ面54からの距離を意味する。
図5に示すように、第1範囲S1における距離Yの最大値をYmax、距離Xが距離Ymaxよりも小さくなるような翼高さ方向の位置をh1とすると、第2範囲S2は、位置h1よりも翼先端56側に位置する。
以上に示した構成によれば、前縁部46の翼面50の曲率半径Rが翼先端56側に向かうにつれて小さくなる場合であっても、第2範囲S2における冷却孔列48D,48Eの列数が第1範囲S1における冷却孔列48A,48B,48Cの列数より少なく設定されることにより、n/b<m/aを満たしているため、第2範囲S2における冷却孔列48D,48Eへの冷却空気の供給量が過剰となることを抑制することができる。したがって、第1範囲S1の冷却孔48への冷却空気の供給量と、第2範囲S2の冷却孔48への冷却空気の供給量とを適正化することができ、少量の冷却空気で前縁部46を効果的に冷却することができる。
また、第2範囲S2における冷却孔列48D,48Eの列数が第1範囲S1における冷却孔列48A,48B,48Cの列数より少なくなっていても、第2範囲S2が位置h1よりも翼先端56側に位置するため、第2範囲S2における冷却孔列48Dと冷却孔列48Eとの間隔を距離Ymaxより小さくすることができる。これにより、第2範囲S2における冷却孔列48D,48Eへの冷却空気の供給量が不足することを抑制することができる。したがって、第1範囲S1の冷却孔48への冷却空気の供給量と、第2範囲S2の冷却孔48への冷却空気の供給量とを適正化することができ、少量の冷却空気で前縁部46を効果的に冷却することができる。
次に、他の実施形態について説明する。
図6は、一実施形態に係るタービン動翼26の概略構成図である。図6に示す形態では、圧力面側冷却孔列48Dと負圧面側冷却孔列48Eの構成のみが、図2に示す形態と異なっており、第2範囲S2における圧力面側冷却孔列48Dと負圧面側冷却孔列48Eとの間隔が、図2に示す形態と比較して狭く設定されている。その他の構成については上述した実施形態と同様であるため、以下では上述した実施形態と異なる構成について説明する。
図6に示した形態では、圧力面側冷却孔列48Dは、翼高さ方向に沿って延びる直線状の第4仮想線V4に沿って配列された複数の冷却孔48によって構成される。負圧面側冷却孔列48Eは、翼高さ方向に沿って延びる直線状の第5仮想線V5に沿って配列された複数の冷却孔48によって構成される。ここで、第2範囲S2において、第4仮想線V4は第1仮想線V1よりも前縁38側に位置し、第5仮想線V5は第2仮想線V2よりも前縁38側に位置する。
図7は、図6に示したタービン動翼26の第2範囲S2における翼高さ方向と直交する断面の一部を示す図である。なお、図6に示したタービン動翼26の第1範囲S1における翼高さ方向と直交する断面の構成は、図3に示した構成と同様であるため説明を省略する。
図7に示すように、圧力面側冷却孔列48Dにおける冷却孔48の各々は、圧力面42と交差する第3直線L3に平行な方向に沿って延在している。負圧面側冷却孔列48Eにおける冷却孔48の各々は、負圧面44と交差する第4直線L4に平行な方向に沿って延在している。ここで、第2範囲S2における第3直線L3と第4直線L4とのなす角度θ2は、第1範囲S1における第1直線L1と第2直線L2とのなす角度θ1(図3参照)よりも小さい。
図3及び図7に示すように、第1仮想線V1と第2仮想線V2との翼高さ方向における同一位置での翼面50上の距離をX、第2仮想線Vと第3仮想線V3との翼高さ方向における同一位置での翼面50上の距離をY、第4仮想線V4と第5仮想線V5との翼高さ方向における同一位置での翼面50上の距離をZとした場合において、翼高さ方向の位置hと距離X,Y,Zとの関係を図8に示す。
図8に示す構成において、第1範囲S1における距離Yの最大値をYmax、距離Xが距離Ymaxよりも小さくなるような翼高さ方向の位置をh1とすると、第2範囲S2は、位置h1よりも翼先端56側に位置する。
図8に示すように、第2範囲S2において、第4仮想線V4と第5仮想線V5との翼高さ方向における同一位置での翼面50上の距離Zは、第1仮想線V1と第2仮想線V2との翼高さ方向における同一位置での翼面50上の距離Xよりも小さく設定されている。
図6~図8に示した構成においても、前縁部46の翼面50の曲率半径Rが翼先端56側に向かうにつれて小さくなる場合において、第2範囲S2における冷却孔列48D,48Eの列数が第1範囲S1における冷却孔列48A,48B,48Cの列数より少なく設定されることによりn/b<m/aを満たしているため、第2範囲S2における冷却孔列48D,48Eへの冷却空気の供給量が過剰となることを抑制することができる。したがって、第1範囲S1の冷却孔48への冷却空気の供給量と、第2範囲S2の冷却孔48への冷却空気の供給量とを適正化することができ、少量の冷却空気で前縁部46を効果的に冷却することができる。
また、第2範囲S2における冷却孔列48D,48Eの列数が第1範囲S1における冷却孔列48A,48B,48Cの列数より少なくなっていても、第2範囲S2が位置h1よりも翼先端56側に位置するため、第2範囲S2における冷却孔列48Dと冷却孔列48Eとの間隔を距離Ymaxより小さくすることができる。したがって、第2範囲S2における冷却孔列48D,48Eへの冷却空気の供給量が不足することを抑制することができる。したがって、第1範囲S1の冷却孔48への冷却空気の供給量と、第2範囲S2の冷却孔48への冷却空気の供給量とを適正化することができ、少量の冷却空気で前縁部46を効果的に冷却することができる。
また、第3直線L3と第4直線L4とのなす角度θ2が、第1直線L1と第2直線L2とのなす角度θ1よりも小さいため、高温ガスに晒される前縁部46を圧力面42から負圧面44に亘って少量の冷却空気で効果的に冷却することができる。
本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
例えば、上述した幾つかの実施形態では、第2範囲S2における冷却孔列48D,48Eの列数が第1範囲S1における冷却孔列48A,48B,48Cの列数より少ない構成を例示した。しかしながら、前縁部46の複数の冷却孔48がn/b<m/aを満たしていれば、第2範囲S2における冷却孔列の列数と第1範囲における冷却孔列の列数との大小関係は問わない。例えば、図9に示すように第2範囲S2における冷却孔列48D,48E,48Fの列数が第1範囲S1における冷却孔列48A,48B,48Cの列数と同一でもよいし、図10に示すように第2範囲S2における冷却孔列48D,48E,48F,48Gの列数が第1範囲S1における冷却孔列48A,48B,48Cの列数より多くてもよい。
図9に示す例示的形態では、第2範囲S2における冷却孔列48D,48E,48Fの列数が第1範囲S1における冷却孔列48A,48B,48Cの列数と同一の場合において、第2範囲S2の冷却孔列48Fにおける冷却孔48の間隔を第1範囲S1の冷却孔列48Cにおける冷却孔48の間隔よりも大きくすることにより、n/b<m/aを満たしている。
また、図10に示す例示的形態では、第2範囲S2における冷却孔列48D,48E,48F,48Gの列数が第1範囲S1における冷却孔列48A,48B,48Cの列数より多い場合において、第2範囲S2の冷却孔列48D,48E,48F,48Gの各々における冷却孔48の間隔(翼高さ方向の間隔)を第1範囲S1の冷却孔列48A,48B,48Cの各々における冷却孔48の間隔(翼高さ方向の間隔)よりも大きくすることにより、n/b<m/aを満たしている。
このように、n/b<m/aを満たすことにより、第1範囲の冷却孔への冷却空気の供給量と、第2範囲の冷却孔への冷却空気の供給量とを適正化することができ、少量の冷却空気で前縁部を効果的に冷却することができる。
1 ガスタービン
2 圧縮機
4 燃焼器
6 タービン
26 タービン動翼
38 前縁
42 圧力面
44 負圧面
46 前縁部
48 冷却孔
48A,48D 圧力面側冷却孔列
48B,48E 負圧面側冷却孔列
48C 中央冷却孔列
50 翼面
56 翼先端

Claims (9)

  1. 複数の冷却孔が形成された、前縁を含む前縁部を備え、
    前記複数の冷却孔は、
    翼高さ方向における第1範囲に配置されたm(ただし、mは2以上の整数)個の冷却孔と、
    前記翼高さ方向における前記第1範囲よりも翼先端側の第2範囲に配置されたn(ただし、nは2以上の整数)個の冷却孔と、
    を含み、
    前記翼高さ方向における前記第1範囲の寸法をa、前記翼高さ方向における前記第2範囲の寸法をbとすると、n/b<m/aを満たすタービン動翼であって、
    前記複数の冷却孔は、
    前記第1範囲にて、前記タービン動翼の翼面において前記前縁を起点として圧力面側および負圧面側に延在する第1領域を占めるように前記翼高さ方向に沿ってそれぞれ配列された複数の冷却孔列と、
    前記第2範囲にて、前記タービン動翼の翼面において前記前縁を起点として圧力面側および負圧面側に延在する第2領域を占めるように前記翼高さ方向に沿ってそれぞれ配列された少なくとも1つの冷却孔列と、
    を含み、
    前記第2範囲における前記冷却孔列の列数は、前記第1範囲における前記冷却孔列の列数より少なく、
    前記第1範囲にて前記第1領域を占めるように配列された前記複数の冷却孔列のうち、前記圧力面側に位置する冷却孔列は直線状の第1仮想線に沿って配列されており、
    前記第1範囲にて前記第1領域を占めるように配列された前記複数の冷却孔列のうち、前記負圧面側に位置する冷却孔列は直線状の第2仮想線に沿って配列されており、
    前記翼高さ方向の同一位置における前記翼面上での前記第1仮想線と前記第2仮想線との距離Xは、前記第1範囲から前記第2範囲に向かって前記翼高さ方向の位置hが変化するに伴い減少する
    タービン動翼。
  2. 前記翼高さ方向と直交する断面における前記前縁部の翼面の曲率半径は、翼先端側に向かうにつれて小さくなる、請求項1に記載のタービン動翼。
  3. 前記第2範囲は、翼高さの1/2の位置よりも翼先端側に位置する、請求項1又は2に記載のタービン動翼。
  4. 前記第2範囲は、翼高さの2/3の位置から翼先端までの範囲を含む、請求項3に記載のタービン動翼。
  5. 前記第1範囲における前記冷却孔列の列数は3であり、
    前記第2範囲における前記冷却孔列の列数は2である、請求項1乃至4の何れか一項に記載のタービン動翼。
  6. 前記第1範囲における前記複数の冷却孔列は、圧力面に形成された圧力面側冷却孔列と、負圧面に形成された負圧面側冷却孔列と、前記圧力面側冷却孔列と前記負圧面側冷却孔列との間に形成された中央冷却孔列と、を含み、
    前記第2範囲における前記少なくとも1つの冷却孔列は、前記圧力面に形成された圧力面側冷却孔列と、前記負圧面に形成された負圧面側冷却孔列と、を含む、請求項に記載のタービン動翼。
  7. 複数の冷却孔が形成された前縁部を備え、
    前記複数の冷却孔は、
    翼高さ方向における第1範囲に配置されたm(ただし、mは2以上の整数)個の冷却孔と、
    前記翼高さ方向における前記第1範囲よりも翼先端側の第2範囲に配置されたn(ただし、nは2以上の整数)個の冷却孔と、
    を含み、
    前記翼高さ方向における前記第1範囲の寸法をa、前記翼高さ方向における前記第2範囲の寸法をbとすると、n/b<m/aを満たし、
    前記複数の冷却孔は、
    前記第1範囲にて前記翼高さ方向に沿ってそれぞれ配列された複数の冷却孔列と、
    前記第2範囲にて前記翼高さ方向に沿ってそれぞれ配列された少なくとも1つの冷却孔列と、
    を含み、
    前記第1範囲における前記冷却孔列の列数は3であり、
    前記第2範囲における前記冷却孔列の列数は2であり、
    前記第1範囲における前記複数の冷却孔列は、圧力面に形成された圧力面側冷却孔列と、負圧面に形成された負圧面側冷却孔列と、前記圧力面側冷却孔列と前記負圧面側冷却孔列との間に形成された中央冷却孔列と、を含み、
    前記第2範囲における前記少なくとも1つの冷却孔列は、前記圧力面に形成された圧力面側冷却孔列と、前記負圧面に形成された負圧面側冷却孔列と、を含み、
    前記第1範囲における前記圧力面側冷却孔列は、直線状の第1仮想線に沿って配列されており、
    前記第1範囲における前記負圧面側冷却孔列は、直線状の第2仮想線に沿って配列されており、
    前記中央冷却孔列は、直線状の第3仮想線に沿って配列されており、
    前記第1仮想線と前記第2仮想線との前記翼高さ方向における同一位置での翼面上の距離をX、前記第2仮想線と前記第3仮想線との前記翼高さ方向における同一位置での翼面上の距離をYとし、
    前記第1範囲における前記距離Yの最大値をYmaxとし、
    前記距離Xが前記距離Ymaxよりも小さくなるような翼高さ方向の位置をh1とすると、
    前記第2範囲は、前記位置h1よりも翼先端側に位置する、タービン動翼。
  8. 前記第1範囲の前記圧力面側冷却孔列における前記冷却孔の各々は、前記圧力面と交差する第1直線に平行な方向に沿って延在しており、
    前記第1範囲の前記負圧面側冷却孔列における前記冷却孔の各々は、前記負圧面と交差する第2直線に平行な方向に沿って延在しており、
    前記第2範囲の前記圧力面側冷却孔列における前記冷却孔の各々は、前記圧力面と交差する第3直線に平行な方向に沿って延在しており、
    前記第2範囲の前記負圧面側冷却孔列における前記冷却孔の各々は、前記負圧面と交差する第4直線に平行な方向に沿って延在しており、
    前記第3直線と前記第4直線とのなす角度は、前記第1直線と前記第2直線とのなす角度よりも小さい、請求項6又は7に記載のタービン動翼。
  9. 圧縮空気を生成するための圧縮機と、圧縮空気及び燃料を用いて燃焼ガスを発生させるための燃焼器と、前記燃焼ガスによって駆動されるように構成されたタービンと、を備え、前記タービンは、請求項1乃至の何れか1項に記載のタービン動翼を備える、ガスタービン。
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