JP3268070B2 - ガスタービンの中空冷却動翼 - Google Patents

ガスタービンの中空冷却動翼

Info

Publication number
JP3268070B2
JP3268070B2 JP18446293A JP18446293A JP3268070B2 JP 3268070 B2 JP3268070 B2 JP 3268070B2 JP 18446293 A JP18446293 A JP 18446293A JP 18446293 A JP18446293 A JP 18446293A JP 3268070 B2 JP3268070 B2 JP 3268070B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cooling
valley
staggered
fins
cooling fins
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP18446293A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0719003A (ja
Inventor
康意 富田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tohoku Electric Power Co Inc
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Tohoku Electric Power Co Inc
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tohoku Electric Power Co Inc, Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Tohoku Electric Power Co Inc
Priority to JP18446293A priority Critical patent/JP3268070B2/ja
Publication of JPH0719003A publication Critical patent/JPH0719003A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3268070B2 publication Critical patent/JP3268070B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガスタービンの中空冷
却動翼に関し、更に詳細には、その冷却空気通路を形成
する中空壁に設けられた冷却フィンの形状に関する。
【0002】
【従来の技術】図2は、従来の代表的なガスタービンの
中空冷却動翼を破断して示す斜視図である。図2におい
て、中空冷却動翼1の翼根1Aの底部から流入した冷却
空気2A,2Bは、矢印の方向に流れて動翼1を冷却す
る。すなわち、前縁側の冷却空気通路3Aから流入した
冷却空気2Aは、冷却フィン4Aを有する冷却空気通路
を流れて翼を冷却し、チップシンニング(tip th
inning)5が設けられた翼頂部1Bの穴6から流
出して主ガス流れに合流する。また、後縁側の冷却空気
通路3Bから流入した冷却空気2Bは、冷却フィン4B
が設けられた冷却空気通路を矢印の方向に流れ、ピンフ
ィン7で翼後縁を冷却したのち、穴8から流出して主ガ
ス流れに合流する。
【0003】図3は、図2のA−A線に沿って動翼頂部
を示す平面図で、図示していないケーシング側との接触
に備えて、チップシンニング5が翼プロフィルに沿って
薄肉に形成されている。
【0004】ところで、冷却空気通路に設けられる多数
の冷却フィン4A,4Bは、一般にタービュレンスプロ
モータ(Turbulence Promoter)と
呼ばれ、冷却空気流れに乱れを与えることによって伝達
特性を向上させ、高い熱伝達率は少ない空気量で効率良
く冷却を行なって、ガスタービン熱効率を向上させるも
のである。
【0005】そして、このような冷却フィンの種類とし
て、従来、図4に示すようなものがあり、設計仕様に応
じて、直交リブ、傾斜リブ、山形リブ、谷形リブ、直交
スタッガード、山形スタッガード及び谷形スタッガード
等が使い分けられる。なお、矢印は冷却空気の流れ方向
を示す。また、図2に示されている冷却フィン4A,4
Bは直交リブである。
【0006】図5はこれら冷却フィンの伝熱特性を示
し、また図6はこれら冷却フィンの圧力損失係数の実験
結果に基づく特性を示している。
【0007】すなわち、図5において、横軸はレイノル
ズ数Re、縦軸はヌセルト数Nuで、それぞれ、Re=
(u・d)/ν,Nu=(α・d)/λで表される。た
だし、uは流速(m/sec),dは代表長(m)、ν
は動粘性係数(m2/sec)、αは熱伝達率(Kca
l/m2h℃)、λは熱伝導率(Kcal/mh℃)
で、いずれも無次元数である。
【0008】そして、この図5に示されているように、
ヌセルト数Nuすなわち熱伝達率αはレイノルズ数Re
が大きい程高く、またその順序は、レイノルズ数Reが
大きいときには、谷形スタッガード、直交スタッガー
ド、山形スタッガード、谷形リブ、山形リブ、傾斜リブ
及び直交リブの順である。一方、Reが小さいときに
は、谷形スタッガード、直交スタッガード、山形リブ、
山形スタッガード、傾斜リブ、谷形リブ及び直交リブの
順である。
【0009】また、図6に示されているように、圧力損
失係数は、直交スタッガード、谷形スタッガード、ほと
んど変わらない山形スタッガード、傾斜、山形、谷形リ
ブの4形式及び直交リブの順に低くなる。
【0010】そして、これらの図から明らかなように、
谷形スタッガードは圧力損失係数は高いが、伝熱特性は
最も優れている。動翼の冷却に用いられる空気のRe
は、通常、図5、図6に示すように大きな範囲にあり、
この域では谷形スタッガードのヌセルト数Nuすなわち
熱伝達率は平滑面の約6倍、直交リブの約2.5倍に達
する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、ガ
スタービンの中空冷却動翼において、その冷却空気通路
に設けられる冷却フィンは冷却空気流れに乱れを与える
ことによって伝達特性を向上させ、高い熱伝達率は少な
い空気量で効率良く冷却を行なって、ガスタービン熱効
率を向上させるものであるが、乱れが激しいほど圧力損
失が大きくなり、狭い冷却通路を冷却空気が流れず、適
切な冷却が行われずに翼がクリープ破損する場合があっ
た。
【0012】本発明は、このような従来技術の課題を解
決するためになされたもので、谷形スタッガードの冷却
フィンが前述した如く圧力損失係数は高いが、伝熱特性
は最も優れていることに注目し、この谷形スタッガード
形冷却フィンに圧力損失を増大させることなく、更に高
伝熱域を付与するようにして、伝熱特性をより一層向上
させるようにしたガスタービン中空冷却動翼の冷却フィ
ンを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、冷却空気通路に谷形スタッガード形冷
却フィンを有する、ガスタービンの中空冷却動翼におい
て、上記谷形スタッガード形冷却フィンに、当該谷形ス
タッガード形冷却フィンの上流側端から冷却空気流れ方
向に沿って後流側に向ってしだいに低くなる滑らかなく
さぴ状に延びる冷却フィンを一体に形成して、チェック
印形冷却フィンの形状としたものである。
【0014】
【作用】上記の手段によれば、谷形スタッガード冷却フ
ィンに新たに冷却フィンを付加して、チェック印形冷却
フィンとしたので、これら冷却フィン間の結合部分の後
流側に高伝熱域が生じ、この高伝熱域が谷形スタッガー
ドがもつ本来の優れた伝熱特性に付与される結果、伝熱
特性はより一層向上される。そして、付加される冷却フ
ィンは冷却空気流れの方向に沿って後流側に延びている
ので、圧力損失は増大しない。
【0015】
【実施例】以下、図1を参照して本発明の実施例につい
て詳細に説明する。図1は、本発明に係るガスタービン
の中空冷却動翼の一実施例を示す、冷却フィン部分の斜
視図である。
【0016】図1において、ガスタービン中空冷却動翼
の冷却空気通路11に設けられる冷却フィン12は谷形
スタッガードの形とされている。そして、本発明によれ
ば、各谷形スタッガード形冷却フィン12の上流側端1
3から、冷却空気流れ方向14に沿って後流側に延びる
冷却フィン15が一体に形成され、これによりチェック
印形冷却フィン16の形状とされている。
【0017】このように、谷形スタッガード形冷却フィ
ン12に新たに冷却フィン15を付加して、チェック印
形冷却フィン16の形状とすることにより、上流側端1
3から下流側端17に向って、側壁の効果により促進さ
れた2次流れ18が発生する。このため、上流側端13
の後流側に、すなわち冷却フィン12,15間の結合部
分の後流側には局所的に激しい3次元流れ域19が生
じ、この区域19は熱伝達率が極めて高い高伝熱域とな
る。したがって、この高伝熱域19が谷形スタッガード
冷却フィン12がもつ本来の優れた伝熱特性に付与され
るので、伝熱特性はより一層向上される。
【0018】そして、谷形スタッガード形冷却フィン1
2に付加される冷却フィン15は、冷却空気流れ方向1
4に沿って後流側に延びているので、圧力損失は増大し
ない。好適には、図示するように、冷却フィン15はそ
の頂面が冷却空気流れ方向14の後流側に向ってしだい
に低くなる滑らかなくさび状とし、圧力損失の増大をよ
り確実になくすようにすることができる。
【0019】また、経験上の所産から、チェック印形冷
却フィン16のピッチpと高さhの比(p/h)は4〜
6、また谷形スタッガード形冷却フィン11の傾斜角α
は50°〜70°が好適である。
【0020】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、冷
却空気通路に谷形スタッガード形冷却フィンを有する、
ガスタービンの中空冷却動翼において、上記谷形スタッ
ガード形冷却フィンに、当該谷形スタッガード形冷却
ィンの上流側端から冷却空気流れ方向に沿って後流側に
向ってしだいに低くなる滑らかなくさび状に延びる冷却
フィンを一体に形成して、チェック印形冷却フィンの形
状としたことにより、本来優れた伝熱特性を有する谷形
スタッガード形冷却フィンに、圧力損失を増大させるこ
と無く、更に高伝熱性を付与して、伝熱特性をより一層
向上させることができるので、冷却空気量を減少させて
ガスタービン熱効率を向上させることができると共に、
適切な冷却を行って翼がクリープ破損するのを防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るガスタービン中空冷却動翼の一実
施例を示す、冷却フィン部分の斜視図である。
【図2】従来の代表的なガスタービンの中空冷却動翼を
破断して示す斜視図である。
【図3】図2のA−A線に沿って動翼頂部を示す平面図
である。
【図4】従来の各種冷却フィンの形状を示す図である。
【図5】従来の各種冷却フィンの伝熱特性を示す図であ
る。
【図6】従来の各種冷却フィンの圧損特性を示す図であ
る。
【符号の説明】
11 冷却空気通路 12 谷形スタッガード形冷却フィン 13 上流側端 14 冷却空気流れ方向 15 冷却フィン 16 チェック印形冷却フィン 17 下流側端 18 2次流れ 19 高伝熱域 p フィンピッチ h フィン高さ α フィン傾斜角
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01D 5/18 F01D 9/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】冷却空気通路に谷形スタッガード形冷却フ
    ィンを有する、ガスタービンの中空冷却動翼において、 上記谷形スタッガード冷却フィンに、当該スタッガード
    冷却フィンの上流側端から冷却空気流れ方向に沿って
    後流側に向ってしだいに低くなる滑らかなくさび状に延
    びる冷却フィンを一体に形成して、チェック印形冷却フ
    ィンの形状としたことを特徴とする中空冷却動翼。
  2. 【請求項2】チェック印形冷却フィンのピッチ/高さの
    比を4〜6としたことを特徴とする請求項1記載の中空
    冷却動翼。
  3. 【請求項3】チェック印形冷却フィンの谷形部分の傾斜
    角を50°〜70°としたことを特徴とする請求項1記
    載の中空冷却動翼。
JP18446293A 1993-06-29 1993-06-29 ガスタービンの中空冷却動翼 Expired - Fee Related JP3268070B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18446293A JP3268070B2 (ja) 1993-06-29 1993-06-29 ガスタービンの中空冷却動翼

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18446293A JP3268070B2 (ja) 1993-06-29 1993-06-29 ガスタービンの中空冷却動翼

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0719003A JPH0719003A (ja) 1995-01-20
JP3268070B2 true JP3268070B2 (ja) 2002-03-25

Family

ID=16153582

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18446293A Expired - Fee Related JP3268070B2 (ja) 1993-06-29 1993-06-29 ガスタービンの中空冷却動翼

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3268070B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7373778B2 (en) * 2004-08-26 2008-05-20 General Electric Company Combustor cooling with angled segmented surfaces
US7575414B2 (en) * 2005-04-01 2009-08-18 General Electric Company Turbine nozzle with trailing edge convection and film cooling
JP4738176B2 (ja) * 2006-01-05 2011-08-03 三菱重工業株式会社 冷却翼
JP4887812B2 (ja) 2006-02-09 2012-02-29 株式会社日立製作所 内部に冷却通路を有する部材、及び内部に冷却通路を有する部材の冷却方法
US8690538B2 (en) * 2006-06-22 2014-04-08 United Technologies Corporation Leading edge cooling using chevron trip strips
JP4897968B2 (ja) * 2007-12-28 2012-03-14 古河電気工業株式会社 伝熱管、及び、伝熱管の製造方法
US10590778B2 (en) 2017-08-03 2020-03-17 General Electric Company Engine component with non-uniform chevron pins

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0719003A (ja) 1995-01-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100220724B1 (ko) 공기조화기의 열교환기
JPH07189603A (ja) タービン冷却翼及び冷却部材
US9903209B2 (en) Rotor blade and guide vane airfoil for a gas turbine engine
KR0127598Y1 (ko) 공기조화기의 열교환기
KR100197718B1 (ko) 공기조화기의 열교환기
JP3268070B2 (ja) ガスタービンの中空冷却動翼
JP3040590B2 (ja) ガスタービン翼
JP3048541B2 (ja) 空気調和機の熱交換器
JP3396360B2 (ja) ガスタービン冷却動翼
JPH11173105A (ja) ガスタービン動翼
JPS616592A (ja) フイン付熱交換器
JPH05179902A (ja) ガスタービン空冷翼
JPH08296403A (ja) ガスタービン空冷翼
JP3377563B2 (ja) ガスタービンの空気冷却動翼
KR100363201B1 (ko) 열교환기 핀
KR100261690B1 (ko) 공기조화기의 열교환기
JP3233752B2 (ja) ガスタービンの空冷翼
KR100261691B1 (ko) 공기조화기의 열교환기
JPH07233702A (ja) ガスタービン中空動翼
KR200152095Y1 (ko) 공기조화기의 열교환기
JPS6191495A (ja) フイン付熱交換器
JPS60223996A (ja) フイン付熱交換器
JPS63150586A (ja) 熱交換器
JPS6082783A (ja) フイン付熱交換器
JPS60223995A (ja) フイン付熱交換器

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20011204

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees